JP3815896B2 - 金属板シートラミネート成型加工装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属板の裏面に断熱・防音・防露・制振のシートを貼付けたシート貼付金属板の折曲加工・プレス加工を連続して行うための装置であって、屋根材・壁材・床材等の製造に有用な装置である。
【０００２】
【従来の技術】
従来、屋根材等の金属板に断熱・防音・防露・制振のシートを貼付け、所定の目的形状に曲げ加工する方法は、まずコイル状金属板を引き出してまず接着剤を塗布し、その後加熱炉又は乾燥炉にて接着材を加熱乾燥させてコイル状シートからシートを引き出し接着剤を塗布した金属板に重ねて接着剤でもって金属板にシートを貼付け、その後冷却してコイル状に製品を巻きとるか、又は所定長で切断される。
この従来の装置では、加熱炉又は乾燥炉、冷却装置が必要なため、装置が大型化し、現場での金属板のシート貼表と曲げ加工を行うことを難しくしている。又加熱・冷却が必要なため加工に時間がかかるものとなっていた。又シート貼付けのための送り駆動力が専用に必要となりコストが高いものとなりがちであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、迅速にシートの貼付けと曲げ加工が連続的に行え、シート貼付けのための特別な駆動力を必要とせず、小型化出来且つ現場でもコイル状の材料から製品を製造できるので運送・保管上有利であるばかりでなく現場に応じた製品量・形状・寸法に製作できるという優れた金属板シートラミネート加工装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
１） コイル状金属板を引出してロール成型機に送り込み、又同金属板に裏打ちするシートの一面に粘着剤を塗布し且つその上に剥離紙を付着させたコイル状シートを引き出して剥離紙と分離させた後にロール成型機に送り込むとともに、ロール成型機の導入口前で金属板と粘着剤のあるシートとを重ねてシートの粘着剤で接合するようにし、同シートと金属板の重ね部分にその圧着ローラを設け、シートから剥離後の剥離紙を金属板の送り速度と同じ速度で巻取る巻取ロール装置を設け、又金属板と重なるように圧着ローラまでシートを送る金属板とシートの幅方のズレをなくすサイドガイドを設けた金属板シートラミネート成型加工装置
にある。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明のコイル状金属板の送り出し速度と、剥離された剥離紙の巻き取り速度とは電気的モ−タ制御によって自動的に略同一にするようにするのが好ましい。
【０００７】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は鋼板に断熱シートを付着させた屋根材の製造の装置である。図１は、実施例の側面図である。図２は、実施例の平面図である。図３は実施例で製造される屋根材の断面図である。
図中、１はコイル状鋼板、１ａはコイル状鋼板１の保持水平軸、１ｂは案内用フリーローラ、１ｃはガイド板、２は一面に粘着材２ａを塗布したコイル状断熱シート、２ａは粘着剤、２ｂは剥離紙、２ｃはコイル状断熱シート２の保持水平軸、２ｄは剥された剥離紙２ｂの巻取ローラ２ｈの手動ハンドル、２ｅは分離ローラ、２ｆはガイドローラ、２ｇはサイドガイド、２ｈは剥離紙２ｂの巻取ローラ、２ｉは同巻取ローラ２ｈをモ−タで回動させるモ−タ駆動部であって、手動ハンドル２ｄと切換え可能にしたクラッチ部を有している。２ｊは同モ−タ駆動部の剥離紙２ｂの巻取り速度を鋼板１の送り速度と略同一にするためのモ−タ制御部である。３は上下一対の加圧ロール、３ａは加圧ロール３の加圧力を発生させるスプリング、４はローラを用いて送りながら折曲加工するロール成型機、４ａはローラ、５は断熱シート２を付着した鋼板１を折曲加工させた後の長尺の屋根材製品、５ａは屋根材５の両端の折曲部である。
この実施例では、コイル状に巻回された鋼板１はフリーローラ１ｂ，ガイド板１ｃによってガイドされ、上下の加工ロール３間を経てロール成型機４へ送られる。一方コイル状断熱シート２は引き出されてガイドローラ２ｆ，サイドガイド２ｇで案内されながらその一部の剥離紙２ｂは分離ローラ２ｅにおいてその粘着剤２ａから剥されて分離され巻取ローラ２ｈに巻取られる。一方剥離紙２ｂが分離された断熱シート２はサイドガイド２ｇによっって案内されながら鋼板１と重なるようになって加圧ローラ３まで送られ、この位置で下方の断熱シート２と上方の鋼板１が重なって接着剤２ａで接合され、更に送られると加圧ローラ３で加圧されて鋼板１と断熱シート２とは強力に接合される。接合された状態で断熱シート２を接合した鋼板１をロール成型機４へ送り込まれ、鋼板１の両端を垂直に折曲し、更に折曲した上端部分を内側にく字状に折曲し、図３に示すように整形されて搬出される。必要ならば所定長の位置で切断され、所要長さのロール成形の製品となって排出する。ここでコイル状鋼板１を引張して送り出す力は、ロール成型機４内のローラ４ａによる送り力を利用するので特別にコイル状鋼板１及び同様にコイル状断熱シート２を引き出して送り出す駆動装置を不要にしている。
剥された剥離紙２ｂは手動ハンドル２ｄを手廻しすることで巻取ローラ２ｊに巻取る。あるいは、ロール成型機４の送り速度と略同一になるようにモ−タ制御部２ｊで引張力を調整してモ−タ駆動部２ｉを調整し、モ−タの駆動力で剥離紙２ｂを巻取るようにもできるようにしている。
【０００８】
【発明の効果】
以上の様に、本発明によれば、金属板及び裏打ちする剥離紙付粘着剤塗布のシートをコイル状にし、これらをロール成型機の送り力をもって引き出し、しかも金属板とシートとはロール成型機の導入口の前で重合して加圧するだけで接合するので、加熱装置・乾燥装置・冷却装置及び金属板・シート送りの駆動装置を不要にでき、装置が大巾に小型でき、価格も安価になり工場ばかりでなく現場でのシートラミネート金属板の曲げ加工製品の製作を容易にし、しかも安価且つ迅速にできるようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の側面図である。
【図２】実施例の平面図である。
【図３】実施例で製造される屋根材の断面図である。
【符号の説明】
１ 鋼板
１ａ 保持軸
１ｂ フリーローラ
１ｃ ガイド板
２ 断熱シート
２ａ 粘着剤
２ｂ 剥離紙
２ｃ 保持水平軸
２ｄ 手動ハンドル
２ｅ 分離ローラ
２ｆ ガイドローラ
２ｇ サイドガイド
２ｈ 巻取ローラ
２ｉ モ−タ駆動部
２ｊ モ−タ制御部
３ 加圧ローラ
３ａ スプリング
４ ロール成型機
４ａ ローラ
５ 屋根材製品
５ａ 折曲部
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属板の裏面に断熱・防音・防露・制振のシートを貼付けたシート貼付金属板の折曲加工・プレス加工を連続して行うための装置であって、屋根材・壁材・床材等の製造に有用な装置である。
【０００２】
【従来の技術】
従来、屋根材等の金属板に断熱・防音・防露・制振のシートを貼付け、所定の目的形状に曲げ加工する方法は、まずコイル状金属板を引き出してまず接着剤を塗布し、その後加熱炉又は乾燥炉にて接着材を加熱乾燥させてコイル状シートからシートを引き出し接着剤を塗布した金属板に重ねて接着剤でもって金属板にシートを貼付け、その後冷却してコイル状に製品を巻きとるか、又は所定長で切断される。
この従来の装置では、加熱炉又は乾燥炉、冷却装置が必要なため、装置が大型化し、現場での金属板のシート貼表と曲げ加工を行うことを難しくしている。又加熱・冷却が必要なため加工に時間がかかるものとなっていた。又シート貼付けのための送り駆動力が専用に必要となりコストが高いものとなりがちであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、迅速にシートの貼付けと曲げ加工が連続的に行え、シート貼付けのための特別な駆動力を必要とせず、小型化出来且つ現場でもコイル状の材料から製品を製造できるので運送・保管上有利であるばかりでなく現場に応じた製品量・形状・寸法に製作できるという優れた金属板シートラミネート加工装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
１） コイル状金属板を引出してロール成型機に送り込み、又同金属板に裏打ちするシートの一面に粘着剤を塗布し且つその上に剥離紙を付着させたコイル状シートを引き出して剥離紙と分離させた後にロール成型機に送り込むとともに、ロール成型機の導入口前で金属板と粘着剤のあるシートとを重ねてシートの粘着剤で接合するようにし、同シートと金属板の重ね部分にその圧着ローラを設け、シートから剥離後の剥離紙を金属板の送り速度と同じ速度で巻取る巻取ロール装置を設け、又金属板と重なるように圧着ローラまでシートを送る金属板とシートの幅方のズレをなくすサイドガイドを設けた金属板シートラミネート成型加工装置
にある。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明のコイル状金属板の送り出し速度と、剥離された剥離紙の巻き取り速度とは電気的モ−タ制御によって自動的に略同一にするようにするのが好ましい。
【０００７】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は鋼板に断熱シートを付着させた屋根材の製造の装置である。図１は、実施例の側面図である。図２は、実施例の平面図である。図３は実施例で製造される屋根材の断面図である。
図中、１はコイル状鋼板、１ａはコイル状鋼板１の保持水平軸、１ｂは案内用フリーローラ、１ｃはガイド板、２は一面に粘着材２ａを塗布したコイル状断熱シート、２ａは粘着剤、２ｂは剥離紙、２ｃはコイル状断熱シート２の保持水平軸、２ｄは剥された剥離紙２ｂの巻取ローラ２ｈの手動ハンドル、２ｅは分離ローラ、２ｆはガイドローラ、２ｇはサイドガイド、２ｈは剥離紙２ｂの巻取ローラ、２ｉは同巻取ローラ２ｈをモ−タで回動させるモ−タ駆動部であって、手動ハンドル２ｄと切換え可能にしたクラッチ部を有している。２ｊは同モ−タ駆動部の剥離紙２ｂの巻取り速度を鋼板１の送り速度と略同一にするためのモ−タ制御部である。３は上下一対の加圧ロール、３ａは加圧ロール３の加圧力を発生させるスプリング、４はローラを用いて送りながら折曲加工するロール成型機、４ａはローラ、５は断熱シート２を付着した鋼板１を折曲加工させた後の長尺の屋根材製品、５ａは屋根材５の両端の折曲部である。
この実施例では、コイル状に巻回された鋼板１はフリーローラ１ｂ，ガイド板１ｃによってガイドされ、上下の加工ロール３間を経てロール成型機４へ送られる。一方コイル状断熱シート２は引き出されてガイドローラ２ｆ，サイドガイド２ｇで案内されながらその一部の剥離紙２ｂは分離ローラ２ｅにおいてその粘着剤２ａから剥されて分離され巻取ローラ２ｈに巻取られる。一方剥離紙２ｂが分離された断熱シート２はサイドガイド２ｇによっって案内されながら鋼板１と重なるようになって加圧ローラ３まで送られ、この位置で下方の断熱シート２と上方の鋼板１が重なって接着剤２ａで接合され、更に送られると加圧ローラ３で加圧されて鋼板１と断熱シート２とは強力に接合される。接合された状態で断熱シート２を接合した鋼板１をロール成型機４へ送り込まれ、鋼板１の両端を垂直に折曲し、更に折曲した上端部分を内側にく字状に折曲し、図３に示すように整形されて搬出される。必要ならば所定長の位置で切断され、所要長さのロール成形の製品となって排出する。ここでコイル状鋼板１を引張して送り出す力は、ロール成型機４内のローラ４ａによる送り力を利用するので特別にコイル状鋼板１及び同様にコイル状断熱シート２を引き出して送り出す駆動装置を不要にしている。
剥された剥離紙２ｂは手動ハンドル２ｄを手廻しすることで巻取ローラ２ｊに巻取る。あるいは、ロール成型機４の送り速度と略同一になるようにモ−タ制御部２ｊで引張力を調整してモ−タ駆動部２ｉを調整し、モ−タの駆動力で剥離紙２ｂを巻取るようにもできるようにしている。
【０００８】
【発明の効果】
以上の様に、本発明によれば、金属板及び裏打ちする剥離紙付粘着剤塗布のシートをコイル状にし、これらをロール成型機の送り力をもって引き出し、しかも金属板とシートとはロール成型機の導入口の前で重合して加圧するだけで接合するので、加熱装置・乾燥装置・冷却装置及び金属板・シート送りの駆動装置を不要にでき、装置が大巾に小型でき、価格も安価になり工場ばかりでなく現場でのシートラミネート金属板の曲げ加工製品の製作を容易にし、しかも安価且つ迅速にできるようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の側面図である。
【図２】実施例の平面図である。
【図３】実施例で製造される屋根材の断面図である。
【符号の説明】
１ 鋼板
１ａ 保持軸
１ｂ フリーローラ
１ｃ ガイド板
２ 断熱シート
２ａ 粘着剤
２ｂ 剥離紙
２ｃ 保持水平軸
２ｄ 手動ハンドル
２ｅ 分離ローラ
２ｆ ガイドローラ
２ｇ サイドガイド
２ｈ 巻取ローラ
２ｉ モ−タ駆動部
２ｊ モ−タ制御部
３ 加圧ローラ
３ａ スプリング
４ ロール成型機
４ａ ローラ
５ 屋根材製品
５ａ 折曲部
Claims (1)
- コイル状金属板を引出してロール成型機に送り込み、又同金属板に裏打ちするシートの一面に粘着剤を塗布し且つその上に剥離紙を付着させたコイル状シートを引き出して剥離紙と分離させた後にロール成型機に送り込むとともに、ロール成型機の導入口前で金属板と粘着剤のあるシートとを重ねてシートの粘着剤で接合するようにし、同シートと金属板の重ね部分にその圧着ローラを設け、シートから剥離後の剥離紙を金属板の送り速度と同じ速度で巻取る巻取ロール装置を設け、又金属板と重なるように圧着ローラまでシートを送る金属板とシートの幅方のズレをなくすサイドガイドを設けた金属板シートラミネート成型加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28880198A JP3815896B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 金属板シートラミネート成型加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28880198A JP3815896B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 金属板シートラミネート成型加工装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000094576A JP2000094576A (ja) | 2000-04-04 |
| JP3815896B2 true JP3815896B2 (ja) | 2006-08-30 |
Family
ID=17734916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28880198A Expired - Fee Related JP3815896B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 金属板シートラミネート成型加工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3815896B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105129480A (zh) * | 2015-08-24 | 2015-12-09 | 冯圣冰 | 一种钢片背胶机自动防跑偏装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008094548A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | East Japan Railway Co | 貼付装置 |
| CN107962133A (zh) * | 2017-10-29 | 2018-04-27 | 浙江鸿远制冷设备有限公司 | 一种薄片输料设备 |
| CN109878066A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-06-14 | 深圳双十科技有限公司 | 一种光学胶与屏幕的贴合装置 |
-
1998
- 1998-09-25 JP JP28880198A patent/JP3815896B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105129480A (zh) * | 2015-08-24 | 2015-12-09 | 冯圣冰 | 一种钢片背胶机自动防跑偏装置 |
Also Published As
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|---|---|
| JP2000094576A (ja) | 2000-04-04 |
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