JP3815539B2 - 車両用回転式開閉箱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用特に自動車用の灰皿や小物入れとして用いられる車両用回転式開閉箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の後部座席用の灰皿あるいは小物入れとして、水平軸線を中心として揺動して開閉するものではなく、垂直軸線を中心としてインナーケースを半回転させて開閉するものがある。このような灰皿は乗員側方のドアトリムに装着されることが多い。このような回転式の灰皿では、開閉時の節度感つまりインナーケースを確実に閉じたという感触、開いたという感触を乗員に与えることが操作感を向上させる上で好ましい。
【0003】
このため、特開平10−315837号公報で、出願人は、略半円筒形のハウジングボデイ(アウターケース)の内周壁に凸部を形成し、回転するインナーケースには半円筒形の外壁外周に軸方向のリブ(第1の凸部)を形成し、インナーケースの回転に伴ってリブが凸部を乗り越えることにより開閉の節度感を持たせるものを提案した。これはインナーケースの開閉の際に適度の抵抗感、クリック感を操作者に与えると共に、リブと凸部が衝突するカチ、カチといった音を発し、操作感のとても良いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の構成はリブが凸部を乗り越える際の最終的な変位はインナーケースやハウジングボデイの弾性変位に頼っている。これについて実施例図面である図4を流用して説明する。上記従来の灰皿ではハウジングボデイ1の半円筒形の内周壁の一カ所に凸部が設けられ、回転するインナーケース2の外周壁に軸方向の複数のリブが設けられている。そして、インナーケース2の回転に伴いリブが凸部を乗り越えようとするときは、最初は上軸31と上の軸孔12の隙間(クリアランス)及び下軸22と下の軸孔13の隙間(クリアランス)が詰まってインナーケース2の回転軸線が偏倚したり傾いたりしてリブが凸部に乗り上げる。しかし、リブが凸部を乗り越える間際では上記の隙間では変位量が足らず、板バネ3が水平方向に変位したり、インナーケース2やハウジングボデイ1が弾性変位してリブが凸部を乗り越えるように設計してある。軸と軸孔の隙間だけでリブが凸部を乗り越えられるようにすると開閉の際のクリック感が失われてしまうからである。
【0005】
ここで、インナーケース2やハウジングボデイ1は耐熱性のあるフェノール樹脂で成形されるため比較的硬いものである。このため、リブや凸部の位置や形状が軸孔の位置に対して僅かに狂うと開閉の際の操作力が大きく狂うという問題点が発見された。たとえば、リブの位置が僅か0.2mmずれると操作力が0.2Kgから1.2Kgまで大きくずれてしまう。ハウジングボデイ1やインナーケース2は射出成形により金型から成形されるものである。このため、金型や樹脂の温度、射出速度等の成形条件により寸法精度が左右される。したがって、高い寸法精度を維持するために成形条件を一定に保つ困難さがあった。このため、手作業で組み合わせる部材を選択したり部材の寸法を微調整する修正作業が行われていた。本発明はこのような問題点を解決しようとするものである。
【0006】
そこで、本発明のうち請求項1記載の発明は、樹脂製品であるハウジングボデイやインナーケースに特別に高い寸法精度を要求することなく金型の製作が容易で、開閉時に快適な節度感、クリック感を与えることができるとともに、閉じた位置でインナーケースががたつかない、安価な車両用回転式開閉箱を提供することを目的とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の目的に加え、閉じた際のインナーケースの姿勢を安定させインナーケースとハウジングボデイとの隙間を一定にして美観を向上させることのできる車両用回転式開閉箱を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のうち請求項1記載の発明は、前面が開放された略半円筒形の部屋を有し、その部屋の前端近傍中央の上下壁の対向する箇所にそれぞれ軸孔が形成され、車両側に取り付けられるハウジングボデイと、上面が開放された略半円筒形状の収容室を有し、前記軸孔にそれぞれの軸が支承され回転自在にハウジングボデイに保持されるインナーケースと、そのインナーケースの前端近傍中央の底壁に下方に突出した下軸が一体に形成されており、その下軸がハウジングボデイの軸孔に嵌挿されるようになっていることと、前記インナーケースの後壁には板バネが支承され、その板バネは水平に前方に延出しその前端近傍には上方に突出した上軸が形成されており、その上軸がハウジングボデイの軸孔に弾性的に嵌挿されるようになっていることと、を備える車両用回転式開閉箱において、
前記ハウジングボデイの下壁上面に、後壁から開放された前面に向かって延出するとともに軸孔を中心として離れた位置に平行に複数個のリブが形成されていることと、
前記インナーケースの底壁下面に、下方に突出した少なくとも1個のボスが形成されており、少なくとも1個のボスは、インナーケースを回転させて閉じる間際に第一の前記リブを乗り越えるとともに閉じた際に第一の前記リブと互いに側周を接して係合し、さらにインナーケースを開く間際に第二の前記リブを乗り越えるとともに開いた際に第二の前記リブと互いに側周を接して係合するように形成されていること、を特徴とする。
ここで、リブとは、高さが略一定で直線状に延びた凸部をいい、ボスとは略円形の凸部をいう。
【0008】
このように形成すると、ハウジングボデイの下の軸孔にインナーケースと一体となった下軸が挿入され、ハウジングボデイの上の軸孔に板バネと一体となった上軸が挿入され、インナーケースは軸孔を回転中心に回動自在にハウジングボデイに組み込まれる。ハウジングボデイに回動自在に組み込まれたインナーケースの一端を手指で押して回転させ閉じてゆくと、閉じる間際にボスが第一のリブを乗り越える。この時、快適なクリック感、抵抗感を手指に与え、節度感を得ることができる。インナーケースを開く際には、インナーケースの他端を手指で押圧し回転させることによりボスが第二のリブを乗り越える。この時、手指に快適なクリック感、抵抗感を与える。ボスがリブを乗り越える際の変位は、ハウジングボデイやインナーケースが変形するのではなく、板バネが変形してインナーケースが微少量だけ上下動することにより吸収される。このため、ハウジングボデイやインナーケースに特に高い寸法精度を要求されない。また、クリック感、抵抗感の基になる操作力は板バネのバネ係数により決定されるからハウジングボデイやインナーケースの寸法誤差により操作力が大きく変わることがない。
【0009】
ここで、少なくとも1個のボスは、インナーケースが閉じた際に第一の前記リブと互いに側周を接して係合し、さらにインナーケースが開いた際に第二のリブと互いに側周を接して係合するように形成されていることを特徴とすることができる。すなわち、インナーケースが閉じた際に、ボスは第一のリブを乗り越えた後完全には離れてしまわず、ボスの側周近傍が第一のリブの側周部に接触する係合位置で止まるように形成することができる。インナーケースが開いた際も同様に、このボスが第二のリブを乗り越えた後互いに側周を接して係合するように形成することができる。
このように形成すると、インナーケースの閉じた状態と開いた状態の両方で、ボスがいずれかのリブに係合していることになるため、インナーケースがボスを介してリブすなわちハウジングボデイに押さえられている状態となり、インナーケースが回転方向にがたつくことが無くなる。
【0010】
さらに、請求項2記載の発明のように、前記ボスは複数個形成され、インナーケースが閉じた際に各ボスはそれぞれ別のリブと互いに側周を接して係合することを特徴とすることができる。
このように形成すると、インナーケースを閉じた状態ではインナーケースの左右に配置されたボスがそれぞれ別のリブに係合する。このため、インナーケースが左右に傾いたものとならないので、インナーケースとハウジングボデイとの隙間が一方が開いて他方が閉じた傾いたものとならず隙間が平行なものとなるから美観上好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照し説明する。
図1は車両用回転式開閉箱である自動車の回転式灰皿を示す斜視図であり、(A)はインナーケースを閉じた状態を、(B)は開いた状態を示している。灰皿は、自動車のドアトリムに固定されるハウジングボデイ1と、そのハウジングボデイ1に回動自在に支承されるインナーケース2と、そのインナーケース2に一端を固定され自由端を回動中心に延出した板バネ3と、を主な要素としている。ハウジングボデイ1とインナーケース2とは熱硬化性で耐熱性があり硬質のフェノール樹脂を射出成形して形成される。
【0012】
図2はインナーケース2をハウジングボデイ1から取り外した状態を示す斜視図である。ハウジングボデイ1は前面が開放された略半円筒形の部屋11を備え、その部屋11に半円筒形をしたインナーケース2が収容されるようになっている。ハウジングボデイ1は前面に化粧フランジ部1Aを備え、後部にドアトリムに取り付けるための取り付け部1Bを備えている。取り付け部1Bには取り付け孔15が3つ明けられている。ハウジングボデイ1の化粧フランジ部1A近傍中央の上下壁の対向する箇所にそれぞれ上の軸孔12及び下の軸孔13が形成されている。下壁の下の軸孔13近傍にはインナーケース2の下軸22を軸孔13に導くための傾斜部14が形成されている。
【0013】
ハウジングボデイ1の下壁上面に、本発明に係わる2本のリブ16、17が形成されている。各リブ16、17はハウジングボデイ1の後壁から開放された前面に向かって延出しており、左右のリブ16、17はハウジングボデイ1の前面から見て軸孔13を中心として離れた位置に平行に形成されている。ここで、リブ16、17は高さが略一定で直線状に延びた凸部であり、その高さは約0.8mmに、幅は約5mmに設定した。
【0014】
インナーケース2は上面が開放された略半円筒形の収容室21を有し、正面に平板上の正面化粧板部2Aを備えている。インナーケース2の底壁の下面前方の中央に下方に突出して下軸22が一体に形成されている。この下軸22はハウジングボデイ1の下の軸孔13に嵌挿されるものである。
【0015】
インナーケース2には板バネ3が一体的に支承されている。板バネ3はL字形状をした部材で、その一辺を、図4に示すように、インナーケース2の後壁の袋溝25に差し込まれて支承され、他辺は水平に前方に延出して自由端をなしている。自由端の前端近傍に上方に突出した上軸31が形成されている。上軸31はハウジングボデイ1の上の軸孔12に弾性的に嵌挿されるものである。板バネ3は上軸31を弾性的に支承する部材であると共に、たばこの火をもみ消すもみ消し板としての機能も兼ねる。このため、板バネ3にはもみ消し穴32が2つ明けられている。
【0016】
そして、インナーケース2の底壁の下面前方の左右に、本発明に係わる2つのボス23、24が底壁から下方に突出するように一体に形成されている。各ボス23、24はインナーケースを回転させて閉じる間際にハウジングボデイ1のリブ16、17と係合する位置に形成されている。ボス23、24は略円形の凸部であり、その高さは約0.8mmに、直径は約4mmに設定した。
【0017】
図3は図1(A)のA−A線断面図、図4は図3のB−B線断面図である。図3には図1には描かれていないドアトリム4が記載されている。ドアトリム4の開口にインナーケース2を取り外したハウジングボデイ1が挿入され、ドアトリム支持部41に取り付け孔15を貫通するファスニングビス42及びファスニング金具43により固定される。ハウジングボデイ1をドアトリム4に固定した後、ハウジングボデイ1にインナーケース2を装着する。図4に示すように、L字形状をした板バネ3はインナーケース2の後壁の袋溝25にその一辺を差し込まれて固定されており、板バネ3の水平方向の他辺は自由端をなしている。したがって、図1(B)のようなインナーケース2が開いた状態で板バネ3を手指で下に押し下げながら、図4に示すようにインナーケース2の下軸22を下の軸孔13に挿入し、板バネ3の上軸31を上の軸孔12に挿入して手指を離すことによりインナーケース2をハウジングボデイ1に装着できる。この時、ハウジングボデイ1の傾斜部14が下軸22を下の軸孔13に案内する。
【0018】
装着した後はインナーケース2を手指で回してやることにより図1(A)に示す閉じた状態にすることができる。また、インナーケース2の収容室21がたばこの吸い殻でいっぱいになったときは、インナーケース2を手指で回し開いた状態にし、板バネ3を手指で押し下げながら上軸31を上の軸孔12から抜き去り、インナーケース2を移動させることにより下軸22を下の軸孔13から抜き去ることにより、インナーケース2をハウジングボデイ1から取り外し、清掃を行うことができる。
【0019】
以上の構成に基づき、図3を参照し作動について説明する。図3で一点鎖線で描いた円弧状の曲線101はインナーケース2の回転に伴う2つのボス23、24の円弧軌跡101である。インナーケース2を開いた状態から図面反時計方向に回転させていき閉じる直前になると、左側のボス23が左側のリブ16の先端部を乗り越えようとする。このとき、ボス23はリブ16に押し上げられ、インナーケース2の左側は0.8mm程度持ち上げられる。この上昇は板バネ3が撓むことにより吸収される。さらにインナーケース2を反時計方向に回転させインナーケース2を閉じると、左側のボス23は左側のリブ16を殆ど乗り越える。そしてこのとき、ボス23とリブ16との摺接による抵抗感と乗り越えの感覚により操作者に快適なクリック感を与える。操作者に快適なクリック感を与えるインナーケース2の僅かな上昇運動は板バネ3の撓みにより吸収されるからインナーケース2やハウジングボデイ1の寸法精度に特段に高い精度を要求されない。
【0020】
しかし、閉じた状態でも左側のボス23は左側のリブ16から完全には離れてしまわず、ボス23の側周近傍がリブ16の側周部に接触し僅かに乗り上げた係合位置で止まる。さらに、右側のボス24側周近傍が右側のリブ17の側周部に接触し僅かに乗り上げた係合位置に来る。このためインナーケース2を閉じた状態では、左右のボス23、24がそれぞれ左右のリブ16、17に接触し若干持ち上げられた係合位置で停止する。このため、インナーケース2が2つのボス23、24を介してリブ16、17すなわちハウジングボデイ1に押さえられることになり、閉じた位置でインナーケース2が回転方向にがたつくことはない。
【0021】
さらに、インナーケース2が閉じた状態では、インナーケース2の左右に配置されたボス23、24が左右のリブ16、17に接触し同じ程度だけ若干持ち上げられた状態になる。このため、インナーケース2の左右の持ち上げ量が均一になりインナーケース2が左右に傾いたものとはならない。したがって、図1に示すインナーケース2とハウジングボデイ1との上下の隙間102、103が一方(たとえば左側)が開いて他方(右側)が閉じた傾いたものとならず、隙間102、103が平行なものとなるから美観が向上する。
【0022】
インナーケース2を開く際には、図1でPUSHと書いてある正面化粧板部2Aの左側を押す。すると、図3を参照し、左側のリブ16に軽く係合している左側のボス23がそのリブ16を乗り越え、時計方向に回転を始める。ボス23がリブ16を乗り越える際に操作者に快適なクリック感を与える。さらに回転を進めるとインナーケース2が開ききる直前に、左側のボス23が右側のリブ17を乗り越え回転を終了する。開ききる直前のボス23が右側のリブ17を乗り越える際にも操作者に快適なクリック感を与える。そしてインナーケース2が開ききった状態では左側のボス23が右側のリブ17に軽く係合し、インナーケース2を開いた状態を保持するようにしている。インナーケース2を開いた状態から再び閉じようとする際も、左側のボス23が右側のリブ17を乗り越え、操作者に快適なクリック感を与える。
【0023】
以上述べたように本実施の形態では、インナーケース2を閉じる際、開く際にそれぞれ左側のボス23がリブ16、17を乗り越えるから操作者に快適なクリック感を与えることができる。そして、閉じきったとき、開ききったときにボス23がリブ16、17と軽く係合しているからその位置を保持することができる。特に閉じきったときは左右のリブ16、17に左右のボス23、24が軽く係合し、インナーケース2を左右で軽く持ち上げることになるからインナーケース2の姿勢が水平に保たれ、インナーケース2の正面化粧板2Aの上下とハウジングボデイ1との間の隙間102、103が傾くことが無くなり美観が向上する。
【0024】
本実施の形態が製作上都合の良い点について説明する。図2に示すように、ハウジングボデイ1では2本の直線的なリブ16、17が前後方向に延びているだけであるから、射出成形の際の金型にリブ16、17に相当する凹部を形成し、金型を図2に矢印Cで示す前後方向に引き抜くだけで良く、樹脂成形の金型の構成及び工程が非常に簡単になる。同様に、インナーケース2ではボス23、24や下軸22が上下方向に突出しているだけであるから(板バネ3は後から装着する部材である。)、射出成形の際の金型にボス23、24に相当する凹部を形成し、金型を図2に矢印Dで示す上下方向に引き抜くだけで良く、樹脂成形の工程が非常に簡単になる。このように凸部となるリブ16、17やボス23、24を特別に形成したにもかかわらず樹脂成形に面倒な特別の金型や工程を要さない。このため、安価に灰皿を提供できる。
【0025】
以上述べた実施の形態ではインナーケース2のボス23、24を左右に設けたが、右側のボス24を省略し、左側のボス23のみ設ける形態とすることができる。この場合、ボス23がリブ16、17を乗り越えた際にボス23が殆どハウジングボデイ1の下壁上面まで落ち、ボス23の側周面がリブ16、17の側周面に接触して係合するように各部材1、2の寸法精度を高めれば、インナーケース2を閉じた場合、開いた場合の回転ガタをなくすことができる。
【0026】
また、右側のリブ17とボス24を省略し、左側の一本のリブ16とボス23のみを設けるようにし、インナーケース2を閉じたときのみクリック感を与え係合するようにしても良い。インナーケース2を開いたときのクリック感はあまり重要ではないとも考えられるので、これでも実用上十分である。
一本のリブで構成するならば、図5に示すように、リブ51をハウジングボデイ1の中央に設け、ボス52をインナーケース2の中央に設けることもできる。このようにすると、ボス52がリブ52に乗り上げたときにインナーケース2が中央で持ち上げられ左右に傾かないようにすることができる。
【0027】
以上述べた実施の形態ではインナーケース2を灰皿として用いるとして説明したが、灰皿ではなく小物入れとしても使用できることは明らかである。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、ハウジングボデイの下壁上面にリブを設けインナーケースの底壁下面にボスを設けるようにしたものであるから、樹脂製品であるハウジングボデイやインナーケースに特別に高い寸法精度を要求することなく、開閉時に快適なクリック感、節度感を与えることができるという優れた効果がある。さらに、リブが延出する方向やボスが突出する方向を特定の方向に定めたから、ハウジングボデイやインナーケースを成形する金型を抜く方向が一方向になり、金型の製作が容易かつ安価になるからコストを殆ど上昇させることなく上記の効果を備えた車両用回転式開閉箱を提供できるという効果を奏する。加えて、インナーケースを閉じた状態及び開いた状態でがたつかないようにすることができるという優れた効果がある。
請求項2記載の発明は、上記の効果に加え、インナーケースを閉じた際のインナーケースの姿勢を水平に安定させインナーケースとハウジングボデイとの隙間を傾くことなく一定にして車両用回転式開閉箱の美観を向上させることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る自動車の回転式灰皿を示す斜視図であり、(A)はインナーケースを閉じた状態を、(B)は開いた状態を示す。
【図2】インナーケースをハウジングボデイから取り外した状態を示す斜視図である。
【図3】図1(A)のA−A線断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】第2の実施の形態に係る自動車の回転式灰皿のインナーケースをハウジングボデイから取り外した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジングボデイ
12 上の軸孔
13 下の軸孔
16 リブ
17 リブ
2 インナーケース
22下軸
23 ボス
24 ボス
3 板バネ
31 上軸
4 ドアトリム
Claims (2)
- 前面が開放された略半円筒形の部屋を有し、その部屋の前端近傍中央の上下壁の対向する箇所にそれぞれ軸孔が形成され、車両側に取り付けられるハウジングボデイと、
上面が開放された略半円筒形状の収容室を有し、前記軸孔にそれぞれの軸が支承され回転自在にハウジングボデイに保持されるインナーケースと、
そのインナーケースの前端近傍中央の底壁に下方に突出した下軸が一体に形成されており、その下軸がハウジングボデイの軸孔に嵌挿されるようになっていることと、
前記インナーケースの後壁には板バネが支承され、その板バネは水平に前方に延出しその前端近傍には上方に突出した上軸が形成されており、その上軸がハウジングボデイの軸孔に弾性的に嵌挿されるようになっていることと、
を備える車両用回転式開閉箱において、
前記ハウジングボデイの下壁上面に、後壁から開放された前面に向かって延出するとともに軸孔を中心として離れた位置に平行に複数個のリブが形成されていることと、
前記インナーケースの底壁下面に、下方に突出した少なくとも1個のボスが形成されており、少なくとも1個のボスは、インナーケースを回転させて閉じる間際に第一の前記リブを乗り越えるとともに閉じた際に第一の前記リブと互いに側周を接して係合し、さらにインナーケースを開く間際に第二の前記リブを乗り越えるとともに開いた際に第二の前記リブと互いに側周を接して係合するように形成されていること、
を特徴とする車両用回転式開閉箱。 - 前記ボスは複数個形成され、インナーケースが閉じた際に各ボスはそれぞれ別のリブと互いに側周を接して係合することを特徴とする請求項1記載の車両用回転式開閉箱。
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