JP3815306B2 - 仕分け設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば多数種の書籍を販売店毎に仕分けるときなどに採用される仕分け設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものとしては、たとえば特開平8−301438号公報に見られるところの仕分け設備が提供されている。この従来構成は、一定走行経路上を走行自在な走行台車の上部に、荷を走行方向に対して左右横方向に仕分ける仕分け用ベルトコンベヤ(仕分け用搬送装置)が、前後一対に設けられている。そして、一定走行経路の所定箇所に、荷を荷積み部から走行台車の仕分け用ベルトコンベヤへ投入する投入部が形成され、さらに、一定走行経路の左右側方に仕分け部が形成されている。
【0003】
このような従来構成によると、一定走行経路上で走行台車群を走行させながら、投入部において、空の走行台車における前後の仕分け用ベルトコンベヤ間上へ荷を投入させる。そして、実の走行台車が目的とする仕分け部に到達したとき、仕分け用ベルトコンベヤを正または逆に駆動させることで、荷は目的とする仕分け部に払い出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の構成によると、仕分け用ベルトコンベヤのベルトは、投入された荷を受け止めた際の衝撃や、その駆動による仕分け頻度などによって損傷し易いものであり、取り換えなどを度々行わなければならない。この場合、走行台車の形式では、テークアップ機構を採用し難いことから、仕分け用ベルトコンベヤの一部を分解してベルトの取り換えを行っていた。しかし、これによるとベルト交換に非常に時間がかかり、仕分けラインを停止しなければならないため、24時間稼動など、仕分けラインを停止できない設備では、そのベルト交換のタイミングが限られることになり、以てベルト交換は容易に行えなかった。
【0005】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、ベルト交換を迅速かつ容易に行える仕分け設備を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の仕分け設備は、無端駆動体に複数の仕分けコンベヤを設けて無端状の搬送経路が形成され、各仕分けコンベヤは、前部輪体ならびに後部輪体と、両輪体間に巻回されて搬送経路の方向に回動自在な無端回動体とから構成されるとともに、フレーム体側に片持ち状で支持案内され、仕分けコンベヤは、それぞれ左右方向で複数の前部輪体ならびに後部輪体と、前後方向で相対向された輪体間に巻回されて搬送経路の方向に各別に回動自在な複数の無端回動体とを有し、前部輪体群と後部輪体群とのうち少なくとも一方は、無端回動体を展張させる位置と縮緩させる位置との間で移動自在に構成され、前記搬送経路に対向されて、仕分けコンベヤからの被仕分け物を受け入れる受け入れ部群が設けられ、各受け入れ部の部分には、目的とする仕分けコンベヤの目的とする無端回動体を回動させる回動力付与手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0007】
したがって請求項1の発明によると、仕分けコンベヤ群を、受け入れ部群の上方で移動させ、そして目的とする受け入れ部に到達する前後に、この受け入れ部に対応した単数または複数の回動力付与手段を接近動させることにより、移動してきた仕分けコンベヤが回動力付与手段に係わり合って、この仕分けコンベヤの単数または複数の無端回動体を強制回転し得る。この強制回転によって、無端回動体を搬送経路に沿った方向に回動し得、以て無端回動体により支持していた被仕分け物を送り出して、所期の仕分けを行える。また、仕分けコンベヤ群を片持ち状にしたことで、片側にのみ駆動、支持構成を配設した簡単でかつメンテナンス性のよい構成にし得る。そして一方の輪体を、無端回動体が展張する位置へと移動させることで、輪体を回転させての無端回動体の回動は、スリップなど生じることなく行えることになる。
【0008】
また一方の輪体を、無端回動体が縮緩する位置へと移動させることで、無端回動体をフレーム体とは反対側に引き出し得る。その後に、新たな無端回動体を両輪体に亘って外嵌させ、そして一方の輪体を、無端回動体が展張する位置へと移動させることで、無端回動体の交換を行えることになる。
【0009】
また本発明の請求項2記載の仕分け設備は、上記した請求項1記載の構成において、少なくとも一方の輪体は、コンベヤフレームに設けられた揺動部に回転自在に支持され、揺動部は、輪体が無端回動体を展張させる位置とされた状態で、コンベヤフレーム側に固定可能に構成されていることを特徴としたものである。
【0010】
したがって請求項2の発明によると、揺動部の揺動操作により、一方の輪体を無端回動体が展張する位置へと移動させ得るとともに、この展張させた位置を固定し得、そして揺動部の逆揺動操作により、一方の輪体を無端回動体が縮緩する位置へと移動させ得る。
【0011】
そして本発明の請求項3記載の仕分け設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、コンベヤフレーム側に対して、前部輪体は定置状に、後部輪体は移動自在とされ、各受け入れ部の部分に設けられる回動力付与手段は、前部輪体側に設けられた受動輪体に接近離間自在であり、その接近動により受動輪体に係わり合うことで、仕分けコンベヤの搬送経路に沿った移動力により受動輪体を回転させるように構成したことを特徴としたものである。
【0012】
したがって請求項3の発明によると、回動力付与手段を作動させることにより、移動してきた仕分けコンベヤの受動輪体が回動力付与手段に係わり合って、この受動輪体に連動している前部輪体を強制回転させて、無端回動体を搬送経路に沿った方向に回動し得、以て無端回動体により支持していた被仕分け物を送り出して、目的とする受け入れ部に投入し得る。そして、無端回動体の回動による被仕分け物の送り出しが終了した時点で、回動力付与手段の作動を停止させる。
【0015】
しかも本発明の請求項4記載の仕分け設備は、上記した請求項1〜のいずれか1項に記載の構成において、仕分けコンベヤは、無端回動体上に横桟が設けられるとともに、無端駆動体側に、搬送経路の方向に対して直交状の横軸心の周りで傾斜自在に取り付けられ、前記仕分けコンベヤは、その無端回動体を水平状として被仕分け物を受け入れ、そして横桟が位置された供給側を下位として傾斜されて受け入れ部群に達するように、前記仕分けコンベヤ側には被ガイド体が設けられるとともに、この被ガイド体が案内される傾斜規制用のガイド手段が搬送経路に沿って設けられていることを特徴としたものである。
【0016】
したがって請求項4の発明によると、被仕分け物の仕分けコンベヤへの受け入れは、水平状の無端回動体に対して行える。無端回動体上に被仕分け物を支持している仕分けコンベヤは、受け入れ部群側へと移動する際に、被ガイド体をガイド手段により案内することで、無端回動体の供給側が下位となるように横軸心の周りに大きく傾斜し得る。この傾斜により、被仕分け物は無端回動体の上を滑動し、供給側に位置している横桟に当接する。
【0017】
このようにして被仕分け物の支持姿勢を揃えたのち、無端回動体を、その供給側を上昇させるように横軸心の周りに傾斜(回動)させて、小さい傾斜に戻す。次いで仕分けコンベヤを、受け入れ部群の上方で移動させ、そして仕分けコンベヤが目的とする受け入れ部に到達したときに、無端回動体を、その上位部分が傾斜下位へ向うようにかつ搬送経路に沿った方向に回動させることで、無端回動体により支持していた被仕分け物を送り出し得る。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。
図2、図3において、床側に設置自在な機枠1には、ローラチェーン(無端駆動体の一例)11が回動自在に設けられている。すなわち、機枠1は長尺枠状であって、その長さ方向の両端部分には、軸受装置12,15を介してそれぞれ縦軸13,16が回転自在に設けられている。各縦軸13,16の上部にはそれぞれスプロケットホイール(輪体の一例)14,17が取り付けられ、これらスプロケットホイール14,17間に前記ローラチェーン11が巻回されている。
【0019】
一方のスプロケットホイール14は駆動側であって、機枠1に設けられたモータ(駆動装置の一例)21に連動連結されている。すなわち、モータ21側の駆動軸22に設けられた駆動スプロケット23と、前記縦軸13に設けられた受動スプロケット24とが、伝動チェーン25を介して連動連結されている。なお、受動側のスプロケットホイール17は、機枠1と軸受装置15との間に設けられた張力調整手段(図示せず。)によって、一方のスプロケットホイール14に対して移動自在に構成されている。
【0020】
前記ローラチェーン11側には、所定ピッチ置きに仕分けコンベヤ31が設けられ、以て複数の仕分けコンベヤ31によって無端状の搬送経路30が形成されている。ここで仕分けコンベヤ31群は、フレーム体3側に片持ち状に取り付けられている。
【0021】
すなわち図1〜図4、図7〜図11、図14において、前記スプロケットホイール14,17間でかつローラチェーン11による左右一対の直線状経路の下方に位置されて、それぞれフレーム体3が配設されるとともに、これらフレーム体3は機枠1に取り付けられている。ここでフレーム体3は型レール状であって、その上部側には、内側位置に下向きの受けガイド面4が形成され、中間位置に左右ガイド面5が形成され、外側位置に上向きの支持ガイド面6が形成されている。さらに下部側で外側位置には、上下向きの規制ガイド面(後述するガイド手段の構成部材の一例)7が形成されている。
【0022】
前記仕分けコンベヤ31には、前記フレーム体3の部分に位置される移動部材32が設けられ、この移動部材32は前記ローラチェーン11の下面側に、リンクピン11aを連結具に兼用するなどして連結されている。前記移動部材32の下部には、前記左右ガイド面5に嵌合して案内されるガイドローラ33が前後一対で設けられている。
【0023】
そして移動部材32には左右方向の支持軸34が貫通され、この支持軸34の内端には被受けローラ35が遊転自在に設けられ、この被受けローラ35は前記受けガイド面4に下方から当接されている。また、移動部32よりも外側において、支持軸34には被支持ローラ36が遊転自在に設けられ、この被支持ローラ36は前記支持ガイド面6に上方から当接されている。
【0024】
前記支持軸34は外側へ長尺であって、ここにコンベヤフレーム40が軸受38を介して設けられ、以てコンベヤフレーム40はローラチェーン11側に対して、搬送経路30の方向に対して直交状の横軸心、すなわち支持軸軸心34aの周りで傾斜自在に取り付けられている。その際に支持軸34の位置は、搬送経路30の方向において前部寄りとされており、以てコンベヤフレーム40は自重によって、その後部が下位となるように支持軸軸心34aの周りで自動的に傾斜されることになる。
【0025】
前記コンベヤフレーム40は、内側フレーム体41と中間フレーム体42と外側フレーム体43とからなり、これらフレーム体41〜43は、それぞれ前フレーム部41a,42a,43aと、中間フレーム部41b,42b,43bと、後フレーム部41c,42c,43cとにより構成されている。
【0026】
前フレーム部41a,42a,43aのうち、内側フレーム体41と外側フレーム体43との前フレーム部41a,43aは、支持軸34に対して軸受38を介して支持されるとともに、中間フレーム体42の前フレーム部42aには支持軸34が挿通されている。そして前フレーム部41a,42a,43aの後端部分に、中間フレーム部41b,42b,43bの前端部分が、連結具(ボルト・ナットなど)44を介して連結されている。この連結具44による連結の際に、上向きのベルト受け体45が同時に連結されている。そして、中間フレーム部41b,42b,43b間に亘って連結軸体46が設けられている。
【0027】
各後フレーム部41c,42c,43cは揺動部の一例であって、その前端部分が、中間フレーム部41b,42b,43bの後端部分に対して、左右方向Wの横ピン47を介して上下方向に揺動自在に構成されている。ここで後フレーム部41c,42c,43cは、中間フレーム部41b,42b,43bに連なる水平状の姿勢と、上方への起立状の姿勢とに亘って上下方向に揺動自在であり、そして水平状の姿勢は、中間フレーム部41b,42b,43bとの間に設けられる固定具(後フレーム部41c,42c,43cに通されたのち中間フレーム部41b,42b,43bに螺合されるボルトなど)48によって固定自在に構成されている。以上の41〜48などによりコンベヤフレーム40の一例が構成される。
【0028】
前記仕分けコンベヤ31には、それぞれ左右方向Wで一対(複数)の前部ローラ体(前部輪体の一例)52A,52Bならびに後部ローラ体(後部輪体の一例)57A,57Bと、前後方向Vで相対向されたローラ体52A,57A、52B,57B間に巻回されて搬送経路30の方向に各別に回動自在な一対(複数)の無端ベルト(無端回動体の一例)58A,58Bとが設けられている。
【0029】
すなわち前記コンベヤフレーム40における前フレーム部41a〜43aの前部には左右方向Wの前部輪体軸50が設けられ、この前部輪体軸50は各前フレーム部41a〜43aに軸受51などを介して回転自在に支持されている。そして前部輪体軸50の右側部分には、一方の前部輪体である右側の前部ローラ体52Bが半月シャフト部53などを介して連結されている。また左側部分には、左側の前部ローラ体52Aと、これに連結された筒軸体(前部輪体軸の別例)54とが外嵌されるとともに、軸受55を介して相対回転自在とされている。
【0030】
さらに、前記コンベヤフレーム40の後部で隣接した後フレーム部41c,42c,43c間には、それぞれ左右方向Wの後部輪体軸56A,56Bが、位置調整具49を介して設けられ、これら後部輪体軸56A,56Bに後部ローラ体57A,57Bが遊転自在に設けられている。そして前後方向Vで相対向されたローラ体52A,57A、52B,57B間に無端ベルト58A,58Bが巻回され、以て無端ベルト58A,58Bは搬送経路30の方向に回動自在に構成されている。
【0031】
前記無端ベルト58A,58Bの外側面の4箇所にはベルト幅方向の横桟59A,59Bが設けられ、その際に横桟59A,59B群は、両ローラ体52A,52B、57A,57Bの上下に振り分けて同時に位置されるように配設されている。なお、前記コンベヤフレーム40における内側フレーム体41の後部からは、ブラケット60が後方へと連設され、このブラケット60の遊端には、前記規制ガイド面7に嵌合される被ガイドローラ(被ガイド体の一例)61が設けられている。
【0032】
そして、前部輪体軸50におけるフレーム体3側の端部には、右側の前部ローラ体52Bに連動された摩擦輪体(受動輪体の一例)62Bが設けられ、また筒軸体54の端部でかつ前記摩擦輪体62Bの内側位置には、左側の前部ローラ体52Aに連動された摩擦輪体(受動輪体の一例)62Aが一体的に形成されている。ここで摩擦輪体62A,62Bの外周には、それぞれ摩擦層62a,62bが積層されている。
【0033】
なお、前記コンベヤフレーム40における各フレーム体41〜43側には、前記無端ベルト58A,58Bの左右に振り分けてサイドガイド体63が、連結具(ボルト・ナット)64を介して着脱可能に設けられている。また移動部材32には、被受けローラ35の前後に位置されて案内ローラ39が設けられている。さらに移動部材32には被検知部65が設けられている。以上の32〜65などにより仕分けコンベヤ31の一例が構成される。
【0034】
前記搬送経路30は長円無端状であって、左右一対の直線状経路部が形成されている。そして、一方の直線状経路部における始端部分に対向されて、仕分けコンベヤ31上に書籍(被仕分け物の一例)Aを供給する供給手段71が設けられている。さらに終端部分に対向されて、仕分けコンベヤ31からの書籍Aを受け入れる受け入れ部91群が設けられている。
【0035】
前記仕分けコンベヤ31は、その無端ベルト58A,58Bを水平状として前記供給手段71からの書籍Aを受け入れ、そして横桟59A,59Bが位置された供給側(受け入れ部91に対する供給側)を下位として大きく傾斜されたのち、小さい傾斜に戻されて受け入れ部91群に達するように、この仕分けコンベヤ31側に設けられた被ガイドローラ61を案内する傾斜規制用のガイド手段が、前記搬送経路30に沿って設けられている。
【0036】
前記ガイド手段は、前述した規制ガイド面7によりその一部が構成され、この規制ガイド面7により被ガイドローラ61が案内されているとき、仕分けコンベヤ31の無端ベルト58A,58Bは小さい傾斜(傾斜角は20°位)になるように設定されている。そして、前記供給手段71よりも上手の部分から前記受け入れ部91の少し上手の部分までの間では、前記フレーム体3における規制ガイド面7の形成部材が除去され、この除去部分にガイド体(ガイド手段の構成部材の一例)8が設けられている。
【0037】
このガイド体8は、規制ガイド面7からの被ガイドローラ61を持上げる始端上昇部8aと、この始端上昇部8aに連なりかつ規制ガイド面7よりも上方に位置される上位水平状部8bと、この上位水平状部8bに連なる下降部8cと、この下降部8cに連なりかつ規制ガイド面7よりも下方に位置される下位水平状部8dと、この下位水平状部8dに連なりかつ規制ガイド面7へ被ガイドローラ61を導く終端上昇部8eとにより構成されている。
【0038】
ここで、上位水平状部8bにより被ガイドローラ61が案内されているとき、仕分けコンベヤ31の無端ベルト58A,58Bは水平状となり、そして下位水平状部8dにより被ガイドローラ61が案内されているとき、仕分けコンベヤ31の無端ベルト58A,58Bは大きい傾斜(傾斜角は45°位)になるように設定されている。なお前記ガイド体8は前記フレーム体3側に取り付けられている。
【0039】
前記供給手段71は複数のベルトコンベヤ、すなわち、受け取り側コンベヤ72、中間コンベヤ73、投入側コンベヤ74などからなる。そして受け取り側コンベヤ72の始端部分により受け取り部75が形成され、この受け取り部75において、受け取り側コンベヤ72に対して書籍Aが人為的または機械的に渡される。また投入側コンベヤ74は、その終端が下位として傾斜状に配設され、そして終端外方によって仕分けコンベヤ31への投入部76が形成される。なお供給手段71の部分にはバーコードリーダ77が設けられている。
【0040】
前記受け入れ部91群は搬送経路30の下方に配設され、そして各受け入れ部91の部分には、目的とする仕分けコンベヤ31の目的とする無端ベルト58A,58Bを回動させる一対の回動力付与手段81A,81Bが設けられている。ここで回動力付与手段81A,81Bは、前記フレーム体3側(左右の片側)において、前部輪体軸50と筒軸体54とに各別に作用自在に構成されている。
【0041】
その際に回動力付与手段81A,81Bは、目的とする受動輪体である前記摩擦輪体62A,62Bに接近離間自在であり、その接近動により摩擦輪体62A,62Bに係わり合うことで、仕分けコンベヤ31の搬送経路30に沿った移動力により摩擦輪体62A,62Bを回転させるように構成されている。
【0042】
すなわち図1、図6、図8、図9において、前記機枠1側には保持枠体2が設けられている。そして回動力付与手段81A,81Bは、前記保持枠体2側にブラケット82A,82Bを介して取り付けられたガイド付きのシリンダー装置83A,83Bを有し、その下向きのピストンロッド84A,84Bには上位昇降体85A,85Bが設けられている。これら上位昇降体85A,85Bの下方には、4連リンク機構86A,86Bを介して下位昇降体87A,87Bが相対的に昇降自在に設けられ、その際に4連リンク機構86A,86Bの下方揺動限は、上位昇降体85A,85B側のストッパ部88A,88Bにリンクが当接することで規制されている。
【0043】
前記下位昇降体87A,87Bの下部には、前記摩擦輪体62A,62Bに対して上方から当接離間自在な摩擦レール体89A,89Bが設けられ、この摩擦レール体89A,89Bの下面側には摩擦層89a,89bが敷設されている。そして4連リンク機構86A,86Bのリンクと上位昇降体85A,85Bとの間には、4連リンク機構86A,86Bを下方揺動限へと付勢するコイルスプリング(付勢体の一例)90A,90Bが設けられ、以て摩擦輪体62A,62Bに対して摩擦レール体89A,89Bの摩擦層89a,89bが、コイルスプリング90A,90Bの弾性力を介して当接されるように構成されている。
【0044】
したがって、下位昇降体87A,87Bとともに摩擦レール体89A,89Bの摩擦層89a,89bを下降させた状態で、この摩擦層89a,89bに対して摩擦輪体62A,62Bを下方から当接させることによって、仕分けコンベヤ31の移動力により摩擦輪体62A,62Bを回転させてローラ体57A,57Bを駆動回転させ、以て無端ベルト57A,57Bを各別に回動させ得る。
【0045】
その際に摩擦レール体89A,89Bの摩擦作用長さは、両ローラ体57A,57Bの上方に位置されていた一対の横桟59A,59Bが両ローラ体52A,52B、57A,57Bの下方に位置され、そして両ローラ体52A,52B、57A,57Bの下方に位置されていた一対の横桟59A,59Bが両ローラ体52A,52B、57A,57Bの上方に位置されるように設定されている。上記した82A,82B〜90A,90Bなどにより回動力付与手段81A,81Bの一例が構成される。
【0046】
図2、図3、図8において、前記受け入れ部91群は、搬送経路30の下方に上部開放の収納箱92が設けられることなどで構成されている。ここで収納箱92には、左右に分けて収納部93が形成されている。また各受入れ部91に対応されて、前記仕分けコンベヤ31における被検知部65を検知するための検知手段95が設けられている。
【0047】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
仕分け設備により書籍Aの仕分けを行うに際して、各受入れ部91においては空の収納箱92をセツトしている。ここで収納箱92は、たとえば店舗別であって、この店舗別の信号を制御部に入力している。
【0048】
また仕分けコンベヤ31群は、搬送経路30上において無端列車状で移動している。これは、モータ21の駆動により駆動軸22を回転させ、その回転力を、駆動スプロケツト23、伝動チェーン25、受動スプロケツト24、縦軸13を介してスプロケツトホイール14に伝達してローラチェーン11を回動させることにより、このローラチェーン11に連結しかつフレーム体3側に支持案内される移動部材32を介して行っている。
【0049】
その際に移動部材32の左右方向の振れやずれは、前後一対のガイドローラ33を左右ガイド面5により案内することで規制し得、また浮き上がりは、被受けローラ35や案内ローラ39を受けガイド面4により受け止めて案内することで阻止し得、そして下降は、被支持ローラ36を支持ガイド面6により支持して案内することで阻止し得る。
【0050】
したがって仕分けコンベヤ31群を、ローラチェーン11に片持ち状に取り付けた構成、すなわち片側にのみ駆動、支持構成を配設した簡単でかつメンテナンス性のよい構成でありながら、仕分けコンベヤ31群の移動は常に安定して行えることになる。なお、移動している仕分けコンベヤ31群は、通常、横桟59A,59B群を両ローラ体52A,52B、57A,57Bの上下に振り分けて同時に位置させている。
【0051】
このような状態において、仕分けようとする書籍Aを、受け取り部75から供給手段71の受け取り側コンベヤ72上に載せる。そして、この受け取り側コンベヤ72から中間コンベヤ73への搬送中において、バーコードリーダ77によって書籍Aのバーコードを読み取り、以て読み取り信号を制御部に入力する。この書籍Aを、投入側コンベヤ74から、投入部76の下方に位置している仕分けコンベヤ31に投入させる。
【0052】
このとき仕分けコンベヤ31では、図4、図7の実線、図14の(a)に示すように、被ガイドローラ61を上位水平状部8bにより案内していることで、その無端ベルト58A,58Bは水平状となっている。したがって書籍Aの投入は、水平状の無端ベルト58A,58Bに対して容易に確実に行える。その際に書籍Aの投入は、左右一対の無端ベルト58A,58Bに対して、いずれの無端ベルト58A,58Bかを選択して行い、以て左右の収納部93のいずれに収納させるかを決定している。
【0053】
上述したようにして、無端ベルト58A,58B上に書籍Aを支持している仕分けコンベヤ31は、投入部76から受け入れ部91群側へと移動し得る。この移動の際に、図14の(b)に示すように、被ガイドローラ61を上位水平状部8bから下降部8cへと案内することになり、以て仕分けコンベヤ31、すなわち無端ベルト58A,58Bを、その後端の供給側が下位となるように支持軸軸心34aの周りに傾斜(回動)させる。
【0054】
そして被ガイドローラ61を下降部8cから下位水平状部8dへと案内することで、図5、図7の仮想線、図14の(b)に示すように、無端ベルト58A,58Bを大きく傾斜(傾斜角は45°位)し得る。この傾斜によって、書籍Aは無端ベルト58A,58Bの上を滑動し、後端の供給側に位置している横桟59A,59Bに当接する。これにより、無端ベルト58A,58B上に向きなどが不揃いで投入されていた書籍Aの支持姿勢を自動的に揃え得る。
【0055】
このようにして書籍Aの支持姿勢を揃えたのち、図14の(c)に示すように、被ガイドローラ61を下位水平状部8dから終端上昇部8eへと案内することになり、以て無端ベルト58A,58Bを、その後端の供給側を上昇させるように支持軸軸心34aの周りに傾斜(回動)させる。そして、被ガイドローラ61を終端上昇部8eから規制ガイド面7へと案内することで、図1、図6、図8、図14の(d)に示すように、無端ベルト58A,58Bを小さい傾斜(傾斜角は20°位)に戻すことになる。
【0056】
このように、無端ベルト58A,58Bを小さい傾斜とした仕分けコンベヤ31群を、受け入れ部91群の上方で移動させる。そして仕分けコンベヤ31が目的とする受け入れ部91に到達する前に、この仕分けコンベヤ31側の被検知部65を検知手段95が検知することになり、その検知信号が入れられた制御部からの指示によって、この受け入れ部91に対応した回動力付与手段81A,81Bを作動させる。その際に回動力付与手段81A,81Bは、いずれか一方のみを、または両方を作動させる。
【0057】
すなわち、シリンダー装置83A,83Bの伸展動によって上位昇降体85A,85Bを下降させ、4連リンク機構86A,86Bを介して下位昇降体87A,87Bを下降させることで、摩擦レール体89A,89Bを下位に位置させる。すると、移動してきた仕分けコンベヤ31の摩擦輪体62A,62Bが摩擦レール体89A,89Bの下へ入り込み、その摩擦層62a,62bが摩擦レール体89A,89Bの摩擦層89a,89b上を転動することになる。これにより、大きな摩擦抵抗によって摩擦輪体62A,62Bを確実に回転し得る。
【0058】
その際に、摩擦輪体62Aを取り付けた筒軸体54を介して、一方の前部ローラ体52Aを強制回転し得る。この前部ローラ体52Aの強制回転によって、前部ローラ体52Aの遊転を伴いながら、無端ベルト58Aを、その上位部分が傾斜下位へ向うようにかつ搬送経路30に沿った方向に回動し得、以て図6、図14の(d)に示すように、無端ベルト58Aにより支持していた書籍Aを送り出して、目的とする収納箱92に投入させる。
【0059】
また、摩擦輪体62Bを取り付けた前部輪体軸50を介して、他方の前部ローラ体52Bを強制回転し得る。この前部ローラ体52Bの強制回転によって、前部ローラ体52Bの遊転を伴いながら、無端ベルト58Bを、その上位部分が傾斜下位へ向うようにかつ搬送経路30に沿った方向に回動し得、以て図6、図14の(d)に示すように、無端ベルト58Bにより支持していた書籍Aを送り出して、目的とする収納箱92に投入させる。
【0060】
ここで回動力付与手段81A,81Bは、前述したように制御部からの指示によって、いずれか一方のみを、または両方を作動させるものであり、したがって両方を作動させたとき、両無端ベルト58A,58Bを搬送経路30に沿った方向に回動し得、以て両無端ベルト58A,58Bにより支持していたそれぞれの書籍Aを送り出して、目的とする収納箱92の対応した収納部93に投入させる。
【0061】
また制御部からの指示によって、いずれか一方の回動力付与手段81A,81Bを作動させたとき、いずれか一方の無端ベルト58A,58Bを搬送経路30に沿った方向に回動し得、以ていずれか一方の無端ベルト58A,58Bにより支持していた書籍Aのみを送り出して、目的とする収納箱92の対応した収納部93に投入させる。
【0062】
このようにして、書籍Aを目的とする収納箱92の対応した収納部93に投入させる際に、前述したように、無端ベルト58A,58B上の書籍Aは向きなどを揃えていることで、書籍Aの向きを一定状として送り出し得、しかも無端ベルト58A,58Bからの書籍Aのベルト離れも、最初から最後まで均一状にし得ることから、収納箱92の対応した収納部93に好適に仕分け得る。
【0063】
また上述したように、無端ベルト58A,58Bを傾斜させた状態で、この無端ベルト58A,58Bを回動させて書籍Aを送り出すことにより、仕分けコンベヤ31群の下方、すなわち搬送経路30の下方に受け入れ部91群を配設し得ることになって、省スペース化を可能にし得るとともに、収納箱92の収納部93に対して直接に仕分け投入することが可能になって、別途に滑り台(滑り板)を設ける形式に比べて平面スペースを少なくし得、レイアウト構成も容易に行える。
【0064】
前述した摩擦輪体62A,62Bの摩擦レール体89A,89Bの下への入り込みは、コイルスプリング90A,90Bに抗して摩擦レール体89A,89Bを少し上昇させながら行うことになり、以て摩擦層62a,62bが摩擦層89a,89bに対して弾性的に圧接状となって、摩擦輪体62A,62Bの回転は移動量に見合って確実に行えることになる。
【0065】
これにより無端ベルト58A,58Bの回動は、両ローラ体52A,52B、57A,57Bの上方に位置していた一対の横桟59A,59Bを両ローラ体52A,52B、57A,57Bの下方に位置させ、そして両ローラ体52A,52B、57A,57Bの下方に位置していた一対の横桟59A,59Bを両ローラ体52A,52B、57A,57Bの上方に位置させるように、半回転分を確実に行える。
【0066】
前述したように、無端ベルト58A,58Bの回動による書籍Aの送り出し作用が終了した時点で、回動力付与手段81A,81Bを逆作動させ、以て摩擦レール体89A,89Bなどを非作用位置へと上昇動させる。なお、引き続いて搬送してきた書籍Aを同じ収納箱92に送り出すときには、摩擦レール体89A,89Bなどを非作用位置へと上昇動させることなく、下降した作用位置において待機させておいてもよい。
【0067】
なお、収納箱92に対する書籍Aの収納、受け入れ部91に対する収納箱92の出し入れなどは、この収納箱92の外形が鉛直状であるため、取り扱いを容易にして行える。
【0068】
上述したような書籍Aの仕分け作業時において、前記コンベヤフレーム40は、図11、図12に示すように、後フレーム部41c,42c,43cを中間フレーム部41b,42b,43bに連なる水平状の姿勢とし、そして固定具48による固定作用によって水平状の姿勢を維持している。これにより後部ローラ体57A,57Bを、前部ローラ体52A,52Bとの間で無端ベルト58A,58Bを展張させる位置とし得る。したがって、摩擦輪体62A,62Bの回転により、前部ローラ体52A,52Bを回転させての無端ベルト58A,58Bの回動は、スリップなど生じることなく、所定の回動量で確実に行えることになる。
【0069】
そして使用経過に伴って、投入された書籍Aを受け止めた際の衝撃や、その駆動による仕分け頻度などによって、無端ベルト58A,58Bが損傷などしたとき、これら無端ベルト58A,58Bの交換を行う。すなわち図12、図13に示すように、まず連結具64を離脱動させてサイドガイド体63を分離させるとともに、必要に応じて位置調整具49を離脱(または緩め)操作する。次いで固定具48を離脱動させて、後フレーム部41c,42c,43cを中間フレーム部41b,42b,43bに対して、横ピン47の回りに上方へ揺動させ、以て後フレーム部41c,42c,43cを上方への起立状の姿勢とする。
【0070】
これにより後部ローラ体57A,57Bを、前部ローラ体52A,52Bとの間で無端ベルト58A,58Bを縮緩させる位置とし得る。したがって、無端ベルト58A,58Bは、前記フレーム体3とは反対側に引き出し得る。次いで、新たな無端ベルト58A,58Bを、前部ローラ体52A,52Bと後部ローラ体57A,57Bとに亘って外嵌させ、以て縮緩した状態で無端ベルト58A,58Bのベルト掛けを行う。
【0071】
そして後フレーム部41c,42c,43cを、中間フレーム部41b,42b,43bに対して横ピン47の回りに下方へ揺動させて、この中間フレーム部41b,42b,43bに連なる水平状の姿勢としたのち、固定具48による固定作用によって水平状の姿勢を固定させる。その後に、サイドガイド体63を着装させるとともに、位置調整具49を調整操作する。
【0072】
以上により、無端ベルト58A,58Bの交換を迅速に行えることになり、以て仕分け設備の運転停止の時間は短いものになる。したがって、24時間稼動など、簡単に停止できない仕分け設備であったとしても、無端ベルト58A,58Bの交換を容易に行えることになる。
【0073】
上記した実施の形態では、後部ローラ体57A,57Bを、無端ベルト58A,58Bを展張させる位置と縮緩させる位置との間で移動自在にした形式が示されているが、これは前部ローラ体52A,52Bを、無端ベルト58A,58Bを展張させる位置と縮緩させる位置との間で移動自在にした形式や、前部ローラ体52A,52Bと後部ローラ体57A,57Bとの両方を、無端ベルト58A,58Bを展張させる位置と縮緩させる位置との間で移動自在にした形式などであってもよい。
【0074】
上記した実施の形態では、後フレーム部41c,42c,43cを横ピン47の回りに揺動させることで、後部ローラ体57A,57Bを、無端ベルト58A,58Bを展張させる位置と縮緩させる位置との間で移動自在に構成した形式が示されているが、これは後フレーム部41c,42c,43cが中間フレーム部41b,42b,43bに対してスライドされる形式などであってもよい。
【0075】
上記した実施の形態では、無端ベルト58A,58Bなどが左右一対に設けられているが、これは2個以上に設けられた構成などであってもよい。
【0076】
上記した実施の形態では、被仕分け物として書籍Aが示されているが、これは他の物品、荷などであってもよい。そして被仕分け物の種類によっては、受け入れ部91の形状は異なるものとなる。
【0077】
上記した実施の形態では、無端回動体として無端ベルト58A,58Bが採用されているが、これは多数条のチェーン、ローラチェーン、スラットコンベヤなど、種々な形式を採用し得る。
【0078】
上記した実施の形態では、無端回動体として全域で同一質状の無端ベルト58A,58Bが採用されているが、これは無端ベルト58A,58Bが樹脂含浸製であって、横桟59A,59Bよりも外側でかつ回転停止時に前部ローラ体52A,52Bと後部ローラ体57A,57Bに巻き付けられる二箇所の低柔軟性ベルト部分と、残り二箇所の高柔軟性ベルト部分との連続体により形成されたものであってもよい。この場合に二箇所の低柔軟性ベルト部分は、孔径が大小の多数の孔を形成することで構成されている。
【0079】
上記した実施の形態では、前部ローラ体(前部輪体)52A,52B側に摩擦輪体(受動輪体)62A,62Bが設けられた形式が採用されているが、これは後部ローラ体(後部輪体)57A,57B側に摩擦輪体62A,62Bが設けられた形式などであってもよい。
【0080】
上記した実施の形態では、回動力付与手段81A,81Bとして、摩擦輪体(受動輪体)62A,62Bに対して摩擦レール体89A,89Bが当接離間自在な形式が示されているが、これは、ピニオン(受動輪体)に対してラック体が噛合自在な形式、摩擦層62a,62b、89a,89bを採用せず、ローラ(受動輪体)に対してレール体が当接離間自在な形式などであってもよい。
【0081】
上記した実施の形態では、仕分けコンベヤ31の無端ベルト58A,58Bを、その後端の供給側が下位となるように支持軸軸心34aの周りに傾斜させているが、これは前端の供給側が下位となるように支持軸軸心34aの周りに傾斜させる形式などであってもよい。この場合に回動力付与手段81A,81Bとしては、摩擦輪体62A,62Bに対して摩擦レール体89A,89Bが下方から当接離間自在に構成される。
【0082】
上記した実施の形態では、受け入れ部91群が搬送経路30の下方に配設されているが、これは無端ベルト58A,58Bにより送り出した書籍Aをシュートやコンベヤにより側方ヘ取り出したのち、収納箱92に投入させる形式などであってもよい。
【0083】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、仕分けコンベヤ群を受け入れ部群の上方で移動させ、そして目的とする受け入れ部に到達する前後に、この受け入れ部に対応した単数または複数の回動力付与手段を接近動させることにより、移動してきた仕分けコンベヤが回動力付与手段に係わり合って、この仕分けコンベヤの単数または複数の無端回動体を強制回転できる。この強制回転によって、仕分けコンベヤ群の無端回動体を搬送経路に沿った方向に回動させることで、この無端回動体により支持していた被仕分け物を送り出して、所期の仕分けを行うことができる。したがって、1つの仕分けコンベヤによって複数個の被仕分け物を取り扱うことができるものでありながら、各仕分けコンベヤ側には駆動手段(制御手段)を設ける必要がなく、そして給電および信号の取り合いが不要となることで、全体を簡単にかつ安価に構成できるとともに、メンテナンス性も向上できる。また、仕分けコンベヤ群を片持ち状にしたことで、片側にのみ駆動、支持構成を配設した簡単でかつメンテナンス性のよい構成にできる。そして一方の輪体を、無端回動体が展張する位置へと移動させることで、輪体を回転させての無端回動体の回動は、スリップなど生じることなく、所定の回動量で確実に行うことができる。
【0084】
また一方の輪体を、無端回動体が縮緩する位置へと移動させることで、無端回動体をフレーム体とは反対側に引き出すことができる。その後に、新たな無端回動体を両輪体に亘って外嵌させ、そして一方の輪体を、無端回動体が展張する位置へと移動させることで、無端回動体の交換を迅速に行うことができる。これにより、仕分け設備の運転停止の時間は短いものになり、したがって、24時間稼動など、簡単に停止できない仕分け設備であったとしても、無端回動体の交換を容易に行うことができる。
【0085】
また上記した本発明の請求項2によると、揺動部の揺動操作により、一方の輪体を無端回動体が展張する位置へと移動できるとともに、この展張させた位置を固定でき、そして揺動部の逆揺動操作により、一方の輪体を無端回動体が縮緩する位置へと移動でき、以て構造ならびに操作を簡素化できる。
【0086】
そして上記した本発明の請求項3によると、回動力付与手段を作動させることにより、移動してきた仕分けコンベヤの受動輪体が回動力付与手段に係わり合って、この受動輪体に連動している前部輪体を強制回転させて、無端回動体を搬送経路に沿った方向に回動でき、以て無端回動体により支持していた被仕分け物を送り出して、目的とする受け入れ部に投入できる。そして、無端回動体の回動による被仕分け物の送り出しが終了した時点で、回動力付与手段の作動を停止できる。
【0088】
しかも上記した本発明の請求項4によると、被仕分け物の仕分けコンベヤへの受け入れは、水平状の無端回動体に対して容易に確実に行うことができる。無端回動体上に被仕分け物を支持している仕分けコンベヤは、受け入れ部群側へと移動する際に、被ガイド体をガイド手段により案内することで、無端回動体の供給側が下位となるように横軸心の周りに大きく傾斜できる。この傾斜によって、被仕分け物は無端回動体の上を滑動し、供給側に位置している横桟に当接し、これにより、無端回動体上に向きなどが不揃いで支持していた被仕分け物の支持姿勢を自動的に揃えることができる。
【0089】
このようにして被仕分け物の支持姿勢を揃えたのち、無端回動体を、その供給側を上昇させるように横軸心の周りに傾斜(回動)させて小さい傾斜に戻し、次いで仕分けコンベヤを、受け入れ部群の上方で移動させ、そして仕分けコンベヤが目的とする受け入れ部に到達したときに、無端回動体を、その上位部分が傾斜下位へ向うようにかつ搬送経路に沿った方向に回動させることで、無端回動体により支持していた被仕分け物を送り出して、目的とする受け入れ部に投入できる。その際に、無端回動体上の被仕分け物は向きなどを揃えていることで、その向きを一定状として送り出すことができ、しかも無端回動体からの被仕分け物の離れも、最初から最後まで均一状にできることから、受け入れ部に好適に仕分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、仕分け設備において仕分けコンベヤが小さく傾斜した状態での平面図である。
【図2】同仕分け設備の側面図である。
【図3】同仕分け設備の平面図である。
【図4】同仕分け設備において仕分けコンベヤが水平状の状態での側面図である。
【図5】同仕分け設備において仕分けコンベヤが大きく傾斜した状態での縦断側面図である。
【図6】同仕分け設備において仕分けコンベヤが小さく傾斜した状態での縦断側面図である。
【図7】同仕分け設備において仕分けコンベヤが水平状の状態での縦断正面図である。
【図8】同仕分け設備において仕分けコンベヤが小さく傾斜した状態での縦断正面図である。
【図9】同仕分け設備において仕分けコンベヤが小さく傾斜した状態での要部の縦断正面図である。
【図10】同仕分け設備における無端回動体が展張状での仕分けコンベヤの側面図である。
【図11】同仕分け設備における無端回動体が展張状での仕分けコンベヤの一部切り欠き平面図である。
【図12】同仕分け設備における無端回動体が縮緩状での仕分けコンベヤの側面図である。
【図13】同仕分け設備における無端回動体が縮緩状での仕分けコンベヤの一部切り欠き平面図である。
【図14】同仕分け設備における仕分けコンベヤの傾斜状態を説明する概略側面図である。
【符号の説明】
1 機枠
3 フレーム体
7 規制ガイド面(ガイド手段の構成部材)
8 ガイド体(ガイド手段の構成部材)
11 ローラチェーン(無端駆動体)
14 スプロケットホイール(輪体)
17 スプロケットホイール(輪体)
21 モータ(駆動装置)
30 搬送経路
31 仕分けコンベヤ
32 移動部材
33 ガイドローラ
34 支持軸
34a 支持軸軸心(横軸心)
35 被受けローラ
36 被支持ローラ
39 案内ローラ
40 コンベヤフレーム
41 内側フレーム体
41a 前フレーム部
41b 中間フレーム部
41c 後フレーム部(揺動部)
42 中間フレーム体
42a 前フレーム部
42b 中間フレーム部
42c 後フレーム部(揺動部)
43 外側フレーム体
43a 前フレーム部
43b 中間フレーム部
43c 後フレーム部(揺動部)
44 連結具
47 横ピン
48 固定具
49 位置調整具
50 前部輪体軸
52A 前部ローラ体(前部輪体)
52B 前部ローラ体(前部輪体)
54 筒軸体(前部輪体軸)
56A 後部輪体軸
56B 後部輪体軸
57A 後部ローラ体(後部輪体)
57B 後部ローラ体(後部輪体)
58A 無端ベルト(無端回動体)
58B 無端ベルト(無端回動体)
59A 横桟
59B 横桟
61 被ガイドローラ(被ガイド体)
62A 摩擦輪体(受動輪体)
62B 摩擦輪体(受動輪体)
71 供給手段
81A 回動力付与手段
81B 回動力付与手段
83A シリンダー装置
83B シリンダー装置
85A 上位昇降体
85B 上位昇降体
86A 4連リンク機構
86B 4連リンク機構
87A 下位昇降体
87B 下位昇降体
89A 摩擦レール体
89B 摩擦レール体
91 受け入れ部
92 収納箱
93 収納部
A 書籍(被仕分け物)
W 左右方向
V 前後方向

Claims (4)

  1. 無端駆動体に複数の仕分けコンベヤを設けて無端状の搬送経路が形成され、各仕分けコンベヤは、前部輪体ならびに後部輪体と、両輪体間に巻回されて搬送経路の方向に回動自在な無端回動体とから構成されるとともに、フレーム体側に片持ち状で支持案内され、仕分けコンベヤは、それぞれ左右方向で複数の前部輪体ならびに後部輪体と、前後方向で相対向された輪体間に巻回されて搬送経路の方向に各別に回動自在な複数の無端回動体とを有し、前部輪体群と後部輪体群とのうち少なくとも一方は、無端回動体を展張させる位置と縮緩させる位置との間で移動自在に構成され、前記搬送経路に対向されて、仕分けコンベヤからの被仕分け物を受け入れる受け入れ部群が設けられ、各受け入れ部の部分には、目的とする仕分けコンベヤの目的とする無端回動体を回動させる回動力付与手段が設けられていることを特徴とする仕分け設備。
  2. 少なくとも一方の輪体は、コンベヤフレームに設けられた揺動部に回転自在に支持され、揺動部は、輪体が無端回動体を展張させる位置とされた状態で、コンベヤフレーム側に固定可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の仕分け設備。
  3. コンベヤフレーム側に対して、前部輪体は定置状に、後部輪体は移動自在とされ、各受け入れ部の部分に設けられる回動力付与手段は、前部輪体側に設けられた受動輪体に接近離間自在であり、その接近動により受動輪体に係わり合うことで、仕分けコンベヤの搬送経路に沿った移動力により受動輪体を回転させるように構成したことを特徴とする請求項1または2記載の仕分け設備。
  4. 仕分けコンベヤは、無端回動体上に横桟が設けられるとともに、無端駆動体側に、搬送経路の方向に対して直交状の横軸心の周りで傾斜自在に取り付けられ、前記仕分けコンベヤは、その無端回動体を水平状として被仕分け物を受け入れ、そして横桟が位置された供給側を下位として傾斜されて受け入れ部群に達するように、前記仕分けコンベヤ側には被ガイド体が設けられるとともに、この被ガイド体が案内される傾斜規制用のガイド手段が搬送経路に沿って設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の仕分け設備。
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