JP3797112B2 - 仕分け設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば多数種の書籍を販売店毎に仕分けるときなどに採用される仕分け設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものとしては、たとえば特開平11−180616号公報に見られるところの昇降テーブル式スタッキング装置が提供されている。この従来構成は、ソータなどで仕分けされてシュートから滑降してきた平板状の輸送物をケース内に落下させるに、このケースの上部に位置される緩衝板が設けられるとともに、ケース内にはリフト受け台が設けられている。
【0003】
このような従来構成によると、シュートから滑降してきた輸送物を緩衝板により緩衝し受け止めてケース内に落下させ、そしてリフト受け台上に支持させる。リフト受け台は昇降機構により昇降自在であり、その際に上面は、シュート側を上位として傾斜されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の構成によると、シュートを滑降する輸送物は、その形状や厚さ(重量)などによりシュートに詰まる恐れがある。このような詰まりは、シュートの傾斜角度を急にすることで解決し得るが、この場合には、緩衝板に高速で強く衝突する輸送物も生じることになり、以て輸送物や緩衝板の損傷を招くことになる。
【0005】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、損傷などを招くこともなく、しかも収納箱に対して常に確実にかつ整然と段積み収納し得る仕分け設備を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の仕分け設備は、無端駆動体に複数の仕分けコンベヤを設けて無端状の搬送経路が形成され、この搬送経路に対向されて、仕分けコンベヤからの被仕分け物を受け入れる受け入れ部群が設けられ、前記仕分けコンベヤは、一対の輪体と、これら輪体間に巻回されて搬送経路の方向に回動自在な無端回動体とを有するとともに、無端回動体上に横桟が設けられ、前記仕分けコンベヤは無端駆動体側に、搬送経路の方向に対して直交状の横軸心の周りで傾斜自在に取り付けられて、その無端回動体を水平状として被仕分け物を受け入れ、そして横桟が位置された供給側を下位として大きく傾斜されたのち、小さい傾斜に戻されて受け入れ部群に達するように構成され、各受け入れ部の部分には、目的とする仕分けコンベヤの無端回動体を回動させる回動力付与手段が設けられ、各受け入れ部には上部開放の収納箱が設けられ、この収納箱の底板は、昇降自在に構成されるとともに、この底板の上面は、仕分けコンベヤによる投入方向側を上位として傾斜されていることを特徴としたものである。
【0007】
したがって請求項1の発明によると、被仕分け物の仕分けコンベヤへの受け入れは、水平状の無端回動体に対して行える。無端回動体上に被仕分け物を支持している仕分けコンベヤは、受け入れ部群側へと移動する際に、無端回動体の供給側が下位となるように横軸心の周りに大きく傾斜し得る。この傾斜により、被仕分け物は無端回動体の上を滑動し、供給側に位置している横桟に当接する。このようにして被仕分け物の支持姿勢を揃えたのち、無端回動体を、その供給側を上昇させるように横軸心の周りに傾斜(回動)させて、小さい傾斜に戻す。
次いで無端回動体上に被仕分け物を支持している仕分けコンベヤを、受け入れ部群の上方で移動させ、そして目的とする受け入れ部に到達する前後に、この受け入れ部に対応した回動力付与手段を作動させる。これにより、無端回動体を搬送経路に沿った方向に回動し得、以て無端回動体により支持していた被仕分け物を送り出して、目的とする受け入れ部に投入し得る。そして、無端回動体の回動による被仕分け物の送り出しが終了した時点で、回動力付与手段の作動を停止させる。その際に、被仕分け物を収納箱に直接に投入し得ることにより、仕分けコンベヤ群の下方、すなわち搬送経路の下方に受け入れ部群を配設し得る。
そして、無端回動体上から収納箱に仕分け投入させた被仕分け物を、底板により受け止めるとともに、引き続いて底板の傾斜上面上で傾斜下方へ滑動し得、そして収納箱の一側壁板に当接して停止させることで、その一端面を揃え得る。また、次に仕分け投入させた被仕分け物は、傾斜上面上において傾斜姿勢にある被仕分け物上で傾斜下方へ滑動し、一側壁板に当接して停止することになり、以て段積み(積み重ね)して収納し得る。このように底板上に段積み収納する際に底板を下降させることにより、無端回動体からの落差が少ない状態で、被仕分け物群の段積み収納を行える。
【0008】
また本発明の請求項2記載の仕分け設備は、上記した請求項1記載の構成において、仕分けコンベヤを横軸心の周りで傾斜させるために、前記仕分けコンベヤ側には被ガイド体が設けられるとともに、この被ガイド体が案内される傾斜規制用のガイド手段が搬送経路に沿って設けられていることを特徴としたものである。
【0009】
したがって請求項2の発明によると、無端回動体上被仕分け物を支持している仕分けコンベヤは、受け入れ部群側へと移動する際に、被ガイド体をガイド手段により案内することで、無端回動体の供給側が下位となるように横軸心の周りに大きく傾斜し得、そして、その供給側を上昇させるように横軸心の周りに傾斜(回動)させて、小さい傾斜に戻し得る。
【0010】
そして本発明の請求項3記載の仕分け設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、各受け入れ部には、収納箱の底板を昇降させるリフト手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0011】
したがって請求項3の発明によると、底板上に被仕分け物群を段積み収納する際に、リフト手段を作動して底板を下降させることにより、無端回動体からの落差が少ない状態で、被仕分け物群の段積み収納を行える。
【0012】
さらに本発明の請求項4記載の仕分け設備は、上記した請求項3記載の構成において、リフト手段は、収納箱の底板を複数段階で下降させるように構成されていることを特徴としたものである。
【0013】
したがって請求項4の発明によると、底板上に被仕分け物群を段積み収納する際に、最上位の被仕分け物群を検出しながらリフト手段により底板を複数段階で下降させることで、所期の被仕分け物群の段積み収納を行える。
【0014】
しかも本発明の請求項5記載の仕分け設備は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の構成において、収納箱の上部開放部分で仕分けコンベヤによる投入方向側には、投入方向側を上位としかつ底板の傾斜上面と同方向でかつ同様な角度にて傾斜された案内手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0015】
したがって請求項5の発明によると、無端回動体の回動により、目的とする収納箱に直接に投入させた被仕分け物のうち、その厚さや滑動摩擦抵抗などにより、前端側が収納箱側に衝突することなく投入移動が停止した被仕分け物を、底板または最上段の被仕分け物と案内手段の傾斜上面とに亘って受け止め得る。次いで、底板を下降させることで被仕分け物は、急角度に傾斜して案内手段などの上で滑動し、以て案内手段の傾斜上面から外れて底板または被仕分け物上に段積みし得る。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図13に基づいて説明する。
図2、図3において、床側に設置自在な機枠1には、ローラチェーン(無端駆動体の一例)11が回動自在に設けられている。すなわち、機枠1は長尺枠状であって、その長さ方向の両端部分には、軸受装置12,15を介してそれぞれ縦軸13,16が回転自在に設けられている。各縦軸13,16の上部にはそれぞれスプロケットホイール(輪体の一例)14,17が取り付けられ、これらスプロケットホイール14,17間に前記ローラチェーン11が巻回されている。
【0017】
一方のスプロケットホイール14は駆動側であって、機枠1に設けられたモータ(駆動装置の一例)21に連動連結されている。すなわち、モータ21側の駆動軸22に設けられた駆動スプロケット23と、前記縦軸13に設けられた受動スプロケット24とが、伝動チェーン25を介して連動連結されている。なお、受動側のスプロケットホイール17は、機枠1と軸受装置15との間に設けられた張力調整手段(図示せず。)によって、一方のスプロケットホイール14に対して移動自在に構成されている。
【0018】
前記ローラチェーン11側には、所定ピッチ置きに仕分けコンベヤ31が設けられ、以て複数の仕分けコンベヤ31によって無端状の搬送経路30が形成されている。ここで仕分けコンベヤ31群は、ローラチェーン11に片持ち状に取り付けられている。
すなわち図1〜図3、図9、図11〜図13において、前記スプロケットホイール14,17間でかつローラチェーン11による左右一対の直線状経路の下方に位置されて、それぞれフレーム体3が配設されるとともに、これらフレーム体3は機枠1に取り付けられている。ここでフレーム体3は型レール状であって、その上部側には、内側位置に下向きの受けガイド面4が形成され、中間位置に左右ガイド面5が形成され、外側位置に上向きの支持ガイド面6が形成されている。さらに下部側で外側位置には、上下向きの規制ガイド面(後述するガイド手段の構成部材の一例)7が形成されている。
【0019】
前記仕分けコンベヤ31には、前記フレーム体3の部分に位置される移動部材32が設けられ、この移動部材32は前記ローラチェーン11の下面側に、リンクピン11aを連結具に兼用するなどして連結されている。前記移動部材32の下部には、前記左右ガイド面5に嵌合して案内されるガイドローラ33が前後一対で設けられている。
【0020】
そして移動部材32には左右方向の支持軸34が貫通され、この支持軸34の内端には被受けローラ35が遊転自在に設けられ、この被受けローラ35は前記受けガイド面4に下方から当接されている。また、移動部32よりも外側において、支持軸34には被支持ローラ36が遊転自在に設けられ、この被支持ローラ36は前記支持ガイド面6に上方から当接されている。
【0021】
前記支持軸34は外側へ長尺であって、ここにコンベヤフレーム37が軸受38を介して設けられ、以てコンベヤフレーム37はローラチェーン11側に、搬送経路30の方向に対して直交状の横軸心、すなわち支持軸軸心34Aの周りで傾斜自在に取り付けられている。その際に支持軸34の位置は、搬送経路30の方向において前部寄りとされており、以てコンベヤフレーム37は自重によって、その後部が下位となるように支持軸軸心34Aの周りで自動的に傾斜されることになる。
【0022】
前記コンベヤフレーム37には、前後一対のローラ体(輪体の一例)40,42が、それぞれ左右方向の輪体軸41,43を介して遊転自在に設けられている。そしてローラ体40,42間には無端ベルト(無端回動体の一例)44が巻回され、以て無端ベルト44は搬送経路30の方向に回動自在に構成されている。なお無端ベルト44の外側面の4箇所にはベルト幅方向の横桟45が設けられ、その際に横桟45群は、両ローラ体40,42の上下に振り分けて同時に位置されるように配設されている。
【0023】
前記コンベヤフレーム37のフレーム体3側の位置でかつ後部からは、ブラケット46が後方へと連設され、このブラケット46の遊端には、前記規制ガイド面7に嵌合される被ガイドローラ(被ガイド体の一例)47が設けられている。そして、前部側の輪体軸41におけるフレーム体3側の端部には、ローラ体(一方の輪体)40に連動された摩擦輪体(受動輪体の一例)48が設けられ、この摩擦輪体48の外周には摩擦層48aが積層されている。
【0024】
なお前記コンベヤフレーム37には、左右に振り分けてサイドガイド体49が設けられている。また移動部材32には、被受けローラ35の前後に位置されて案内ローラ39が設けられている。さらに移動部材32には被検知部50が設けられている。そしてブラケット46の遊端には、被ガイドローラ47が離脱などしたときに規制ガイド面7に当接して、仕分けコンベヤ31の不測な傾斜動を阻止するためのブロック部46Aが設けられている。以上の32〜50などにより仕分けコンベヤ31の一例が構成される。
【0025】
前記搬送経路30は長円無端状であって、左右一対の直線状経路部が形成されている。そして、一方の直線状経路部における始端部分に対向されて、仕分けコンベヤ31上に書籍(被仕分け物の一例)Aを供給する供給手段51が設けられている。さらに終端部分に対向されて、仕分けコンベヤ31からの書籍Aを受け入れる受け入れ部71群が設けられている。
【0026】
前記仕分けコンベヤ31は、その無端ベルト44を水平状として前記供給手段51からの書籍Aを受け入れ、そして横桟45が位置された供給側(受け入れ部71に対する供給側)を下位として大きく傾斜されたのち、小さい傾斜に戻されて受け入れ部71群に達するように、この仕分けコンベヤ31側に設けられた被ガイドローラ47が案内される傾斜規制用のガイド手段が、前記搬送経路30に沿って設けられている。
【0027】
前記ガイド手段は、前述した規制ガイド面7によりその一部が構成され、この規制ガイド面7により被ガイドローラ47が案内されているとき、仕分けコンベヤ31の無端ベルト44は小さい傾斜(傾斜角は20°位)になるように設定されている。そして、前記供給手段51よりも上手の部分から前記受け入れ部71の少し上手の部分までの間では、前記フレーム体3における規制ガイド面7の形成部材が除去され、この除去部分にガイド体(ガイド手段の構成部材の一例)8が設けられている。
【0028】
このガイド体8は、規制ガイド面7からの被ガイドローラ47を持上げる始端上昇部8aと、この始端上昇部8aに連なりかつ規制ガイド面7よりも上方に位置される上位水平状部8bと、この上位水平状部8bに連なる下降部8cと、この下降部8cに連なりかつ規制ガイド面7よりも下方に位置される下位水平状部8dと、この下位水平状部8dに連なりかつ規制ガイド面7へ被ガイドローラ47を導く終端上昇部8eとにより構成されている。
【0029】
ここで、上位水平状部8bにより被ガイドローラ47が案内されているとき、仕分けコンベヤ31の無端ベルト44は水平状となり、そして下位水平状部8dにより被ガイドローラ47が案内されているとき、仕分けコンベヤ31の無端ベルト44は大きい傾斜(傾斜角は45°位)になるように設定されている。なお前記ガイド体8は前記フレーム体3側に取り付けられている。
【0030】
前記供給手段51は複数のベルトコンベヤ、すなわち、受け取り側コンベヤ52、中間コンベヤ53、投入側コンベヤ54などからなる。そして受け取り側コンベヤ52の始端部分により受け取り部55が形成され、この受け取り部55において、受け取り側コンベヤ52に対して書籍Aが人為的または機械的に渡される。また投入側コンベヤ54は、その終端が下位として傾斜状に配設され、そして終端外方によって仕分けコンベヤ31への投入部56が形成される。なお供給手段51の部分にはバーコードリーダ57が設けられている。
【0031】
前記受け入れ部71群は搬送経路30の下方に配設され、そして各受け入れ部71の部分には、目的とする仕分けコンベヤ31の無端ベルト44を回動させる回動力付与手段61が設けられている。ここで回動力付与手段61は、前記摩擦輪体48に接近離間自在であり、その接近動により摩擦輪体48に係わり合うことで、仕分けコンベヤ31の搬送経路30に沿った移動力により摩擦輪体48を回転させるように構成されている。
【0032】
すなわち回動力付与手段61は、前記フレーム体3側にブラケット62を介して取り付けられたガイド付きのシリンダー装置63を有し、その下向きのピストンロッド64には上位昇降体65が設けられている。この上位昇降体65の下方には、4連リンク機構66を介して下位昇降体67が相対的に昇降自在に設けられ、その際に4連リンク機構66の下方揺動限は、上位昇降体65側のストッパ部68にリンクが当接することで規制されている。
【0033】
前記下位昇降体67の下部には、前記摩擦輪体48に対して上方から当接離間自在な摩擦レール体69が設けられ、この摩擦レール体69の下面側には摩擦層69aが敷設されている。そして4連リンク機構66のリンクと上位昇降体65との間には、4連リンク機構66を下方揺動限へと付勢するコイルスプリング(付勢体の一例)70が設けられ、以て摩擦輪体48に対して摩擦レール体69の摩擦体69aが、コイルスプリング70の弾性力を介して当接されるように構成されている。
【0034】
したがって、下位昇降体67とともに摩擦レール体69の摩擦層69aを下降させた状態で、この摩擦層69aに対して摩擦輪体48を下方から当接させることによって、仕分けコンベヤ31の移動力により摩擦輪体48を回転させてローラ体40を駆動回転させ、以て無端ベルト44を回動させ得る。
【0035】
その際に摩擦レール体69の摩擦作用長さは、両ローラ体40,42の上方に位置されていた一対の横桟45が両ローラ体40,42の下方に位置され、そして両ローラ体40,42の下方に位置されていた一対の横桟45が両ローラ体40,42の上方に位置されるように設定されている。上記した62〜70などにより回動力付与手段61の一例が構成される。
【0036】
前記受け入れ部71群は、搬送経路30の下方に上部開放の収納箱72が設けられることなどで構成されている。すなわち図1〜図6において、収納箱72は、四側壁板72aと、底壁板72bと、中仕切り壁板72cとからなり、以て上面開放の収納部73が左右方向に2つ形成されている。そして収納部73内には、それぞれ底板74が昇降自在に設けられるとともに、この底板74の上面は、仕分けコンベヤ31による投入方向側を上位として傾斜された傾斜上面74aに形成されている。
【0037】
前記収納箱72は、コンベヤ装置81の内端上に載置されることで、受け入れ部71に位置されている。すなわち、コンベヤ装置81のフレーム本体82は、左右一対のコンベヤフレーム82Aと、両コンベヤフレーム82Aの下部間に設けられた連結フレーム82Bなどにより構成され、そして、コンベヤフレーム82Aの下部でかつ長さ方向における複数箇所には脚部材83が連結されている。両コンベヤフレーム82A間には、長さ方向における多数箇所に位置されてローラ84が遊転自在に設けられ、以てローラ84群の上方に、前記搬送経路30に対して直交状の出し入れ経路85が形成されている。
【0038】
この出し入れ経路85の内端部分には、位置調整自在な内ストッパ86が設けられ、そして中間部分には、シリンダー装置87の作動により起立横倒自在な可動ストッパ88が設けられている。ここで両ストッパ86,88により収納箱72を挟持することで、この収納箱72が受け入れ部71に位置決めされるように構成されている。なお、出し入れ経路85の外端部分には外ストッパ89が設けられている。
【0039】
前記フレーム本体82内でかつ一方のコンベヤフレーム82A側の位置にはコンベヤ駆動手段90が配設されている。すなわち、ローラ84群の下方で出し入れ経路85の両端にはそれぞれ反転用案内輪体91が配設されるとともに、これら反転用案内輪体91間には上位案内輪体92群が配設されている。
【0040】
そして、両コンベヤフレーム82Aの下部間にボックス状の駆動部フレーム93が設けられ、この駆動部フレーム93にモータ94が搭載されるとともに、モータ94の出力軸には駆動用輪体95が設けられている。さらにモータ94の近くにおいて、一方のコンベヤフレーム82Aには一対の案内輪体96が設けられている。
【0041】
無端状の駆動ベルト97は、両反転用案内輪体91と上位案内輪体92群とに亘って上方から掛けられて、前記ローラ84群に下方から当接自在に構成されるとともに、その当接により回転動力が伝達されるように構成されている。さらに、下位案内輪体98に上方から掛けられるとともに、両案内輪体96に掛けられたのち、駆動用輪体95に掛けられることで、回動力が付与される構成になっている。以上の82〜98などによりコンベヤ装置81の一例が構成される。
【0042】
前記各受入れ部71には、収納箱72内における書籍Aの収納量(収納高さ)を検出する検出手段(たとえば、投受光センサー方式)78が設けられている。この検出手段78は両収納部73に対応して設けられ、そしてコンベヤフレーム82Aからのブラケット79に取り付けられている。なお、検出手段78が収納部73内の所定レベルを検出するために、四側壁板72aの一対の板部でかつ上端部分には、検出用の切り欠き77が形成されている。また各受入れ部71に対応されて、前記仕分けコンベヤ31における被検知部50を検知するための検知手段80が設けられている。
【0043】
各受け入れ部71には、収納箱72の底板74を昇降させるリフト手段100が設けられている。すなわち、保持枠体101には前後一対のガイドロッド102に案内されて昇降自在な移動体103が設けられ、この移動体103は両収納部72に対応して左右一対に配設されている。
【0044】
そして保持枠体101の下部には、移動体103を昇降させるためのボールネジ装置(昇降駆動装置の一例)104が設けられている。このボールネジ装置104は、保持枠体101の下部に設けられた正逆駆動自在な回転駆動部(モータなど)105と、この回転駆動部105に連動されて上方へ伸びるボールネジ106とからなり、このボールネジ106が、前記移動体103に設けられたナット体107に螺合されている。
【0045】
各移動体103からは、前後一対の保持ロッド108が左右に振り分けて立設され、そして前後一対の保持ロッド108の上端間には受け部109が設けられている。各受け部109の上面には、一対のV字状受け面110が形成されている。前記保持ロッド108などは、平面視において受け部109の範囲内に位置され、そして受け部109はコンベヤ装置81のローラ84間を通って昇降自在に構成されている。以上の101〜110などによりリフト手段100の一例が構成される。
【0046】
前記収納箱72の底壁板72bには、受け部109の通過を許す貫通孔75が4箇所に形成されている。また底板74の底面側には、一対の受けロッド76が横方向で平行して設けられ、これら受けロッド76に対して、前記V字状受け面110が下方から当接自在に構成されている。
【0047】
以下に、上記した第1の実施の形態における作用を説明する。
仕分け設備により書籍Aの仕分けを行うに際して、図1、図4〜図6に示すように、各受入れ部71においては空の収納箱72をセツトしている。ここで収納箱72は、たとえば店舗別であって、この店舗別の信号を制御部に入力している。各受入れ部71では、収納箱72をコンベヤ装置81のローラ84群上に位置させ、そして、内ストッパ86と可動ストッパ88とにより挟持して所定の位置で位置決めしている。
【0048】
さらにリフト手段100においては、そのボールネジ装置104を上昇作動させ、移動体103や保持ロッド108を介して受け部109を上昇動させている。この上昇動する受け部109は、コンベヤ装置81のローラ84間を通ったのち、底壁板72bの貫通孔75を通過することで、そのV字状受け面110を底板74の受けロッド76に下方から当接させている。
【0049】
これにより、受け部109を介して底板74を、収納部73内で上昇限まで移動し得る。その際にV字状受け面110が受けロッド76に係合していることで、底板74の上昇は位置決めした状態で安定して行える。
【0050】
また仕分けコンベヤ31群は、搬送経路30上において無端列車状で移動している。これは、モータ21の駆動により駆動軸22を回転させ、その回転力を、駆動スプロケツト23、伝動チェーン25、受動スプロケツト24、縦軸13を介してスプロケツトホイール14に伝達してローラチェーン11を回動させることにより、このローラチェーン11に連結しかつフレーム体3側に支持案内される移動部材32を介して行っている。
【0051】
その際に移動部材32の左右方向の振れやずれは、前後一対のガイドローラ33を左右ガイド面5により案内することで規制し得、また浮き上がりは、被受けローラ35や案内ローラ39を受けガイド面4により受け止めて案内することで阻止し得、そして下降は、被支持ローラ36を支持ガイド面6により支持して案内することで阻止し得る。
【0052】
したがって仕分けコンベヤ31群を、ローラチェーン11に片持ち状に取り付けた構成、すなわち片側にのみ駆動、支持構成を配設した簡単でかつメンテナンス性のよい構成でありながら、仕分けコンベヤ31群の移動は常に安定して行えることになる。なお、移動している仕分けコンベヤ31群は、通常、横桟45群を両ローラ体40,42の上下に振り分けて同時に位置させている。
【0053】
このような状態において、仕分けようとする書籍Aを、受け取り部55から供給手段51の受け取り側コンベヤ52上に載せる。そして、この受け取り側コンベヤ52から中間コンベヤ53への搬送中において、バーコードリーダ57によって書籍Aのバーコードを読み取り、以て読み取り信号を制御部に入力する。この書籍Aを、投入側コンベヤ54から、投入部56の下方に位置している仕分けコンベヤ31に投入させる。
【0054】
このとき仕分けコンベヤ31では、図7、図10実線、図13(a)に示すように、被ガイドローラ47を上位水平状部8bにより案内していることで、その無端ベルト44は水平状となっている。したがって書籍Aの投入は、水平状の無端ベルト44に対して容易に確実に行える。その際に書籍Aの投入は、無端ベルト44の幅方向において右側か左側かに選択して行い、以て左右の収納部73のいずれに収納させるかを決定している。
【0055】
上述したようにして、無端ベルト44上に書籍Aを支持している仕分けコンベヤ31は、投入部56から受け入れ部71群側へと移動し得る。この移動の際に、被ガイドローラ47を上位水平状部8bから下降部8cへと案内することになり、以て仕分けコンベヤ31、すなわち無端ベルト44を、その後端の供給側が下位となるように支持軸軸心34Aの周りに傾斜(回動)させる。
【0056】
そして被ガイドローラ47を下降部8cから下位水平状部8dへと案内することで、図8、図10仮想線、図13(b)に示すように、無端ベルト44を大きく傾斜(傾斜角は45°位)し得る。この傾斜によって、書籍Aは無端ベルト44の上を滑動し、後端の供給側に位置している横桟45に当接する。これにより、無端ベルト44上に向きなどが不揃いで投入されていた書籍Aの支持姿勢を自動的に揃え得る。
【0057】
このようにして書籍Aの支持姿勢を揃えたのち、被ガイドローラ47を下位水平状部8dから終端上昇部8eへと案内することになり、以て無端ベルト44を、その後端の供給側を上昇させるように支持軸軸心34Aの周りに傾斜(回動)させる。そして、被ガイドローラ47を終端上昇部8eから規制ガイド面7へと案内することで、図1、図9、図11、図12、図13(c)に示すように、無端ベルト44を小さい傾斜(傾斜角は20°位)に戻すことになる。
【0058】
このように、無端ベルト44を小さい傾斜とした仕分けコンベヤ31群を、受け入れ部71群の上方で移動させる。そして仕分けコンベヤ31が目的とする受け入れ部71に到達する前に、この仕分けコンベヤ31側の被検知部50を検知手段80が検知することになり、その検知信号に基づいて、この受け入れ部71に対応した回動力付与手段61を作動させる。
【0059】
すなわち、シリンダー装置63の伸展動によって上位昇降体65を下降させ、4連リンク機構66を介して下位昇降体67を下降させることで、摩擦レール体69を下位に位置させる。すると、移動してきた仕分けコンベヤ31の摩擦輪体48が摩擦レール体69の下へ入り込み、その摩擦層48aが摩擦レール体69の摩擦層69a上を移動することになる。
【0060】
これにより、大きな摩擦抵抗によって摩擦輪体48を確実に回転し得、この摩擦輪体48を取り付けた輪体軸41を介してローラ体40を強制回転し得る。このローラ体40の強制回転によって、ローラ体42の遊転を伴いながら、無端ベルト44を、その上位部分が傾斜下位へ向うようにかつ搬送経路30に沿った方向に回動し得、以て図1仮想線、図9、図13(d)に示すように、無端ベルト44により支持していた書籍Aを送り出して、目的とする収納箱72の収納部73に直接に投入させる。
【0061】
その際に、前述したように、無端ベルト44上の書籍Aは向きなどを揃えていることで、書籍Aの向きを一定状として送り出し得、しかも無端ベルト44からの書籍Aのベルト離れも、最初から最後まで均一状にし得ることから、収納箱72に好適に仕分け得る。
【0062】
また上述したように、無端ベルト44を傾斜させた状態で、この無端ベルト44を回動させて書籍Aを送り出すことにより、仕分けコンベヤ31群の下方、すなわち搬送経路30の下方に受け入れ部71群を配設し得ることになって、省スペース化を可能にし得るとともに、収納箱72の収納部73に対して直接に仕分け投入することが可能になって、別途に滑り台(滑り板)を設ける形式に比べて平面スペースを少なくし得、レイアウト構成も容易に行える。
【0063】
前述した摩擦輪体48の摩擦レール体69の下への入り込みは、コイルスプリング70に抗して摩擦レール体69を少し上昇させながら行うことになり、以て摩擦層48aが摩擦層69aに対して弾性的に圧接状となって、摩擦輪体48の回転は移動量に見合って確実に行えることになる。
【0064】
これにより無端ベルト44の回動は、両ローラ体40,42の上方に位置していた一対の横桟45を両ローラ体40,42の下方に位置させ、そして両ローラ体40,42の下方に位置していた一対の横桟45を両ローラ体40,42の上方に位置させるように、半回転分を確実に行える。
【0065】
前述したように、無端ベルト44の回動による書籍Aの送り出し作用が終了した時点で、動力付与手段61を逆作動させ、以て摩擦レール体69などを非作用位置へと上昇動させる。なお、引き続いて搬送してきた書籍Aを同じ収納箱72に送り出すときには、摩擦レール体69などを非作用位置へと上昇動させることなく、下降した作用位置において待機させておいてもよい。
【0066】
上述したように、無端ベルト44上から収納箱72の収納部73に仕分け投入させた書籍Aは、底板74により受け止め得る。その際に、底板74の上面を、無端ベルト44の傾斜方向に沿った適正な傾斜上面74aに形成していることで、無端ベルト44上から仕分け投入させた書籍Aは、引き続いて傾斜上面74a上で傾斜下方へ滑動することになり、そして四側壁板72aの内の一側壁板に当接して停止することで、その一端面が揃うことになる。
【0067】
また、次に仕分け投入させた書籍Aは、傾斜上面74a上において傾斜姿勢にある書籍Aの上で傾斜下方へ滑動して、四側壁板72aの内の一側壁板に当接して停止することになり、以て段積み(積み重ね)して収納し得る。これにより書籍A群は、一端面を揃えた安定した収納姿勢、すなわち整然とした段積み収納姿勢にし得る。
【0068】
このようにして底板74上に書籍A群を段積み収納し得るのであり、その際に最上位の書籍Aを検出手段78が検出することで、リフト手段100のボールネジ装置104を下降作動させ、移動体103や保持ロッド108を介して受け部109を下降動させる。これにより底板74などを下降させ、以て最上位の書籍Aのレベルを下げて検出手段78を非検出状態にする。このようにして、無端ベルト44からの落差が少ない状態で、書籍A群の段積み収納を行える。なお、ボールネジ装置104の下降作動による底板74などの下降は無段階状に行われる。
【0069】
そして収納箱72の両収納部73に所定数(満数、または注文数など)の書籍Aを収納させたとき、リフト手段100のボールネジ装置104を限度まで下降作動させる。これにより、移動体103や保持ロッド108を介して受け部109を下降動させ、この下降動する受け部109は、底壁板72bの貫通孔75を通過したのち、図1仮想線に示すように、コンベヤ装置81のローラ84間を通って出し入れ経路85の下方に位置する。これにより底板74を底壁板72b上に載置し得る。
【0070】
次いで可動ストッパ88を開放動させ、そしてコンベヤ装置81を搬出動させる。すなわち、コンベヤ駆動手段90のモータ94を駆動して駆動ベルト97を回動させ、ローラ84群を強制回転させることで、収納箱72を出し入れ経路85上で搬出動し得る。この収納箱72は外ストッパ89に当接して停止し、その後に手動または機械的に除去し得る。
【0071】
このようにして、収納箱72を除去したのち、新たな収納箱72をコンベヤ装置81上に載置させ、そしてコンベヤ装置81を逆作動させることで受け入れ部71に移動し得、その後に前述したように可動ストッパ88などによりセットし得る。
【0072】
なお、収納箱72に対する書籍Aの収納、受け入れ部71に対する収納箱72の出し入れなどは、この収納箱72の外形が鉛直状であるため、取り扱いを容易にして行える。
【0073】
次に、本発明の第2の実施の形態を、図14〜図16に基づいて説明する。
すなわち、保持枠体101の下部には、収納箱72の底板74を複数段階で下降させるためのシリンダー装置(昇降駆動装置の一例)114が設けられ、その上向きのピストンロッド115が前記移動体103に連結されている。また、前後一対の保持ロッド108の上端間には受け部109が設けられている。各受け部109上には前後一対の受け台110A,110Bが設けられ、これら受け台110A,110Bの上面による受け面のうち、一方は偏平受け面110aに形成され、他方はV字状受け面110bに形成されている。前記保持ロッド108や受け台110A,110Bは、平面視において受け部109の範囲内に位置されている。
【0074】
この第2の実施の形態によると、リフト手段100においては、シリンダー装置114を伸展動させ、移動体103や保持ロッド108を介して受け部109を上昇動させ、以て受け部109を介して底板74を、図15実線に示すように、収納部73内で所定の最上段位置まで移動させている。そして、底板74上に書籍A群を段積み収納し得、その際に図16(a)に示すように、所定高さの段積みを行って最上位の書籍Aを検出手段78が検出することで、リフト手段100のシリンダー装置114を収縮動させ、図16(b)に示すように、移動体103や保持ロッド108を介して受け部109を第二段位置まで下降動させる。
【0075】
このような作用の繰り返し、すなわち図16(c)と(d)との繰り返しによって、収納箱72内の底板74を複数段階に下降させながら、所期の書籍A群の段積み収納を行える。そして収納箱72の両収納部73に所定数(満数、または注文数など)の書籍Aを収納させたとき、リフト手段100のシリンダー装置114を限度まで収縮動させる。これにより、移動体103や保持ロッド106を介して受け部107を下降動させ、以て図16(d)に示すように底板74を底壁板72b上に載置し得、そして図16(e)に示すように書籍A群を段積みし得る。
【0076】
このように、収納箱72内の底板74上に段積み収納された書籍A群を検出手段78により検出して、シリンダー装置114の収縮動により底板74を複数段階(たとえば、3〜4段階)に下降させることで、その調整の制御は容易にかつ安価に行えることになる。
【0077】
なお、上昇動する受け部109は、コンベヤ装置81のローラ84間を通ったのち、底壁板72bの貫通孔75を通過することで、その受け台110A,110Bの偏平受け面110aとV字状受け面110bを底板74の受けロッド76に下方から当接させている。
【0078】
次に、本発明の第3の実施の形態を、図17、図18に基づいて説明する。
すなわち、収納箱72の上部開放部分で仕分けコンベヤ31による投入方向側には、投入方向側を上位として傾斜された案内手段118が設けられている。この案内手段118は舌片形式であり、両収納部73に対応されて、投入方向側における四側壁板72aの上縁部分に取り付けられている。そして傾斜上面118aの傾斜は、底板74の傾斜上面74aと同方向でかつ同様な角度に設定されている。
【0079】
この第3の実施の形態によると、無端ベルト44の回動により、この無端ベルト44により支持していた書籍Aを送り出して、目的とする収納箱72の収納部73に直接に投入させた際に、この書籍Aの厚さや滑動摩擦抵抗などにより、書籍Aは、図17(a)の実線に示すように、その前端側が四側壁板72aに衝突することなく投入移動が停止された状態になる。
【0080】
そして書籍Aは後端側が下降され、図17(a)の仮想線に示すように、最上段の書籍Aと案内手段118の傾斜上面118aとに亘って受け止められる。次いでリフト手段100の作動によって底板74を下降させることで、図17(b)の実線に示すように、書籍Aは、最上段の書籍Aと案内手段118とにより受け止められた状態で、より急角度に傾斜することになる。これにより書籍Aは、最上段の書籍Aと案内手段118との上で滑動され、以て図17(b)の仮想線に示すように、案内手段118の傾斜上面118aから外れて最上段の書籍A上に段積みし得る。
【0081】
ところで、図17(c)や図17(d)に示すように、案内手段118が存在しない構成においては、図17(c)の実線に示すように、書籍Aが、その前端側が四側壁板72aに衝突することなく投入移動が停止された状態から、図17(c)の仮想線に示すように、書籍Aの後端側が下降されて最上段の書籍Aにより受け止められることになる。
【0082】
このとき、最上段の書籍Aが小さい判型の場合には、投入着地点と投入書籍の重心とにより、この投入された書籍Aが、図17(d)の実線から仮想線イに示すようにシーソー状の運動を行い、そして図17(d)の仮想線ロに示すように後方側へ落下されることになる。
【0083】
これに対して第3の実施の形態によると、書籍Aを案内手段118の傾斜上面118aによって受け止めることで、この書籍Aが後部側へ落下することを未然に防止し得、そして底板74の下降によって前方側へ自動的に移動させ得、以て書籍Aを前揃えして最上段の書籍A上に段積みし得ることになる。すなわち、投入着地点や投入書籍の重心などに関係なく、投入した書籍Aを、最上段の書籍A上に整然と安定して段積みし得ることになる。
【0084】
上記した実施の形態では、被仕分け物として書籍Aが示されているが、これは他の物品、荷などであってもよい。そして被仕分け物の種類によっては、受け入れ部71の形状は異なるものとなる。
【0085】
上記した実施の形態では、無端回動体として無端ベルト44が採用されているが、これは多数条のチェーン、ローラチェーン、スラットコンベヤなど、種々な形式を採用し得る。
【0086】
上記した実施の形態では、仕分けコンベヤ31の無端ベルト44を、その後端の供給側が下位となるように支持軸軸心34Aの周りに傾斜させているが、これは前端の供給側が下位となるように支持軸軸心34Aの周りに傾斜させる形式などであってもよい。
【0087】
上記した実施の形態では、仕分けコンベヤ31群が、ローラチェーン11に片持ち状に取り付けられているが、これはローラチェーン11が両側に配設され、これらローラチェーン11間に仕分けコンベヤ31群が両持ち状に取り付けられた形式などであってもよい。
【0088】
上記した実施の形態では、リフト手段100としてボールネジ装置104やシリンダー装置114を使用した形式が示されているが、これはラックピニオン形式やばね形式などであってもよい。
【0089】
上記した実施の形態では、回動力付与手段61として、摩擦輪体(受動輪体)48に対して摩擦レール体69が当接離間自在な形式が示されているが、これは、ピニオン(受動輪体)に対してラック体が噛合自在な形式、摩擦層48a,69aを採用せず、ローラ(受動輪体)に対してレール体が当接離間自在な形式などであってもよい。
【0090】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、被仕分け物の仕分けコンベヤへの受け入れは、水平状の無端回動体に対して容易に確実に行うことができる。無端回動体上に被仕分け物を支持している仕分けコンベヤは、受け入れ部群側へと移動する際に、無端回動体の供給側が下位となるように横軸心の周りに大きく傾斜できる。この傾斜によって、被仕分け物は無端回動体の上を滑動し、供給側に位置している横桟に当接し、これにより、無端回動体上に向きなどが不揃いで支持していた被仕分け物の支持姿勢を自動的に揃えることができる。このようにして被仕分け物の支持姿勢を揃えたのち、無端回動体を、その供給側を上昇させるように横軸心の周りに傾斜(回動)させて小さい傾斜に戻すことができる。
次いで無端回動体上に被仕分け物を支持している仕分けコンベヤを、受け入れ部群の上方で移動させ、そして目的とする受け入れ部に到達する前後に、この受け入れ部に対応した回動力付与手段を作動させることにより、無端回動体を搬送経路に沿った方向に回動でき、以て無端回動体により支持していた被仕分け物を送り出して、目的とする受け入れ部の収納箱に投入できる。その際に、無端回動体上の被仕分け物は向きなどを揃えていることで、その向きを一定状として送り出すことができ、しかも無端回動体からの被仕分け物の離れも、最初から最後まで均一状にできることから、受け入れ部に好適に仕分けることができる。また、被仕分け物を収納箱に直接に投入できることにより、仕分けコンベヤ群の下方、すなわち搬送経路の下方に受け入れ部群を配設できることになって、省スペース化を可能にできるとともに、別途に滑り台(滑り板)を設ける形式に比べて平面スペースを少なくでき、レイアウト構成も容易に行うことができる。
【0091】
そして、無端回動体上から収納箱に仕分け投入させた被仕分け物を、底板により受け止めることができるとともに、引き続いて底板の傾斜上面上で傾斜下方へ滑動でき、そして収納箱の一側壁板に当接して停止させることで、その一端面を揃えることができる。また、次に仕分け投入させた被仕分け物は、傾斜上面上において傾斜姿勢にある被仕分け物上で傾斜下方へ滑動して、一側壁板に当接して停止できることになり、以て段積み(積み重ね)して収納できる。これにより被仕分け物群を、一端面を揃えた安定した収納姿勢、すなわち整然とした段積み収納姿勢にできる。このように底板上に段積み収納する際に底板を下降させることにより、無端回動体からの落差が少ない状態で、被仕分け物群の段積み収納を行うことができる。これにより被仕分け物群を、損傷などを招くこともなく、しかも収納箱に対して常に確実にかつ整然として段積み収納できる。
【0092】
また上記した本発明の請求項2によると、無端回動体上被仕分け物を支持している仕分けコンベヤは、受け入れ部群側へと移動する際に、被ガイド体をガイド手段により案内することで、無端回動体の供給側が下位となるように横軸心の周りに大きく傾斜でき、そして、その供給側を上昇させるように横軸心の周りに傾斜(回動)させて小さい傾斜に戻すことができる。
【0093】
そして上記した本発明の請求項3によると、底板上に被仕分け物群を段積み収納する際に、リフト手段を作動して底板を下降させることにより、無端回動体からの落差が少ない状態で、被仕分け物群の段積み収納を行うことができる。
【0094】
さらに上記した本発明の請求項4によると、底板上に被仕分け物群を段積み収納する際に、最上位の被仕分け物群を検出しながらリフト手段により底板を複数段階で下降させることで、所期の被仕分け物群の段積み収納を行うことができる。このように、底板を複数段階に下降させることで、その調整の制御は容易にかつ安価に行うことができる。
【0095】
しかも上記した本発明の請求項5によると、無端回動体の回動により、目的とする収納箱に直接に投入させた被仕分け物のうち、その厚さや滑動摩擦抵抗などにより、前端側が収納箱側に衝突することなく投入移動が停止した被仕分け物を、底板または最上段の被仕分け物と案内手段の傾斜上面とに亘って受け止めることができる。次いで底板を下降させることで、被仕分け物は、急角度に傾斜して案内手段などの上で滑動し、以て案内手段の傾斜上面から外れて底板または被仕分け物上に段積みできる。このように、被仕分け物を案内手段の傾斜上面によって受け止めることで、この被仕分け物が後部側へ落下することを未然に防止でき、そして底板の下降によって前方側へ自動的に移動でき、以て被仕分け物を前揃えして段積みできる。すなわち、投入着地点や投入書籍の重心などに関係なく、投入した被仕分け物を、最上段の被仕分け物上に整然と安定して段積みできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、仕分け設備における受け入れ部部分の一部切り欠き側面図である。
【図2】同仕分け設備の側面図である。
【図3】同仕分け設備の平面図である。
【図4】同仕分け設備における受け入れ部部分の一部切り欠き正面図である。
【図5】同仕分け設備における受け入れ部部分の一部切り欠き側面図である。
【図6】同仕分け設備における受け入れ部部分の平面図である。
【図7】同仕分け設備において仕分けコンベヤが水平状の部分での側面図である。
【図8】同仕分け設備において仕分けコンベヤが大きく傾斜した部分での縦断側面図である。
【図9】同仕分け設備において仕分けコンベヤが小さく傾斜した部分での縦断側面図である。
【図10】同仕分け設備において仕分けコンベヤが水平状の部分での縦断正面図である。
【図11】同仕分け設備において仕分けコンベヤが小さく傾斜した部分での縦断正面図である。
【図12】同仕分け設備において仕分けコンベヤが小さく傾斜した部分での一部切り欠き平面図である。
【図13】同仕分け設備における仕分けコンベヤの傾斜状態を説明する概略側面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態を示し、仕分け設備における受け入れ部部分の一部切り欠き正面図である。
【図15】同仕分け設備における受け入れ部部分の一部切り欠き側面図である。
【図16】同仕分け設備における受け入れ部部分の作用説明図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態を示し、仕分け設備における受け入れ部部分の作用説明図である。
【図18】同仕分け設備における受け入れ部部分の平面図である。
【符号の説明】
1 機枠
3 フレーム体
11 ローラチェーン(無端駆動体)
14 スプロケットホイール(輪体)
17 スプロケットホイール(輪体)
21 モータ(駆動装置)
25 伝動チェーン
30 搬送経路
31 仕分けコンベヤ
32 移動部材
34A 支持軸軸心(横軸心)
37 コンベヤフレーム
40 ローラ体(輪体)
42 ローラ体(輪体)
44 無端ベルト(無端回動体)
45 横桟
47 被ガイドローラ(被ガイド体)
48 摩擦輪体(受動輪体)
50 被検知部
51 供給手段
61 回動力付与手段
69 摩擦レール体
71 受け入れ部
72 収納箱
72a 四側壁板
72b 底壁板
72c 中仕切り壁板
73 収納部
74 底板
74a 傾斜上面
75 貫通孔
76 受けロッド
78 検出手段
80 検知手段
81 コンベヤ装置
84 ローラ
85 出し入れ経路
90 コンベヤ駆動手段
100 リフト手段
101 保持枠体
102 ガイドロッド
103 移動体
104 ボールネジ装置(昇降駆動装置)
108 保持ロッド
109 受け部
110 V字状受け面
110A 受け台
110B 受け台
110a 偏平受け面
110b V字状受け面
114 シリンダー装置(昇降駆動装置)
118 案内手段
118a 傾斜上面
A 書籍(被仕分け物)

Claims (5)

  1. 無端駆動体に複数の仕分けコンベヤを設けて無端状の搬送経路が形成され、この搬送経路に対向されて、仕分けコンベヤからの被仕分け物を受け入れる受け入れ部群が設けられ、前記仕分けコンベヤは、一対の輪体と、これら輪体間に巻回されて搬送経路の方向に回動自在な無端回動体とを有するとともに、無端回動体上に横桟が設けられ、前記仕分けコンベヤは無端駆動体側に、搬送経路の方向に対して直交状の横軸心の周りで傾斜自在に取り付けられて、その無端回動体を水平状として被仕分け物を受け入れ、そして横桟が位置された供給側を下位として大きく傾斜されたのち、小さい傾斜に戻されて受け入れ部群に達するように構成され、各受け入れ部の部分には、目的とする仕分けコンベヤの無端回動体を回動させる回動力付与手段が設けられ、各受け入れ部には上部開放の収納箱が設けられ、この収納箱の底板は、昇降自在に構成されるとともに、この底板の上面は、仕分けコンベヤによる投入方向側を上位として傾斜されていることを特徴とする仕分け設備。
  2. 仕分けコンベヤを横軸心の周りで傾斜させるために、前記仕分けコンベヤ側には被ガイド体が設けられるとともに、この被ガイド体が案内される傾斜規制用のガイド手段が搬送経路に沿って設けられていることを特徴とする請求項1記載の仕分け設備。
  3. 各受け入れ部には、収納箱の底板を昇降させるリフト手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の仕分け設備。
  4. リフト手段は、収納箱の底板を複数段階で下降させるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の仕分け設備。
  5. 収納箱の上部開放部分で仕分けコンベヤによる投入方向側には、投入方向側を上位としかつ底板の傾斜上面と同方向でかつ同様な角度にて傾斜された案内手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の仕分け設備。
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