JP3814662B2 - Ni基単結晶超合金 - Google Patents

Ni基単結晶超合金 Download PDF

Info

Publication number
JP3814662B2
JP3814662B2 JP2004558425A JP2004558425A JP3814662B2 JP 3814662 B2 JP3814662 B2 JP 3814662B2 JP 2004558425 A JP2004558425 A JP 2004558425A JP 2004558425 A JP2004558425 A JP 2004558425A JP 3814662 B2 JP3814662 B2 JP 3814662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
less
single crystal
based single
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004558425A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2004053177A1 (ja
Inventor
敏治 小林
裕 小泉
忠晴 横川
広史 原田
祥宏 青木
幹也 荒井
彰樹 正木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute for Materials Science
Original Assignee
National Institute for Materials Science
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute for Materials Science filed Critical National Institute for Materials Science
Publication of JPWO2004053177A1 publication Critical patent/JPWO2004053177A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3814662B2 publication Critical patent/JP3814662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C19/00Alloys based on nickel or cobalt
    • C22C19/03Alloys based on nickel or cobalt based on nickel
    • C22C19/05Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium
    • C22C19/051Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium and Mo or W
    • C22C19/057Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium and Mo or W with the maximum Cr content being less 10%

Description

本発明は、Ni基単結晶超合金に関し、特に、クリープ特性の向上を目的としたNi基単結晶超合金の改良に関する。
航空機、ガスタービンなどの高温下の動・静翼用の材料として開発されているNi基単結晶超合金の代表的な組成には、例えば表1に示したものが挙げられる。
Figure 0003814662
上記Ni基単結晶超合金では、所定の温度で溶体化処理を行った後、時効処理を行ってNi基単結晶超合金を得ている。この合金は、いわゆる析出硬化型合金と呼ばれており、母相であるγ相中に、析出相であるγ’相が析出した形態を有している。
表1に挙げた合金のうち、CMSX−2(キャノン・マスケゴン社製、特許文献1参照)は第1世代合金、CMSX−4(キャノン・マスケゴン社製、特許文献2参照)は第2世代合金、Rene’N6(ゼネラル・エレクトリック社製、特許文献3参照)、CMSX−10K(キャノン・マスケゴン社製、特許文献4参照)は第3世代合金、3B(ゼネラル・エレクトリック社製、特許文献5参照)は第4世代合金と呼ばれている。
米国特許第4,582,548号明細書 米国特許第4,643,782号明細書 米国特許第5,455,120号明細書 米国特許第5,366,695号明細書 米国特許第5,151,249号明細書
上記の第1世代合金であるCMSX−2や、第2世代合金であるCMSX−4は、低温下でのクリープ強度は遜色ないものの、高温の溶体化処理後においても共晶γ’相が多量に残存し、第3世代合金と比較して高温下でのクリープ強度が劣る。
また、上記の第3世代であるRene’N6やCMSX−10Kは、第2世代合金よりも高温下でのクリープ強度の向上を目的とした合金である。しかしながら、Reの組成比(5重量%以上)が母相(γ相)へのRe固溶量を越えるため、余剰のReが他の元素と化合して高温下でいわゆるTCP相(Topologically Close Packed 相)を析出させ、高温下における長時間の使用によりこのTCP相の量が増加してクリープ強度が低下するという問題があった。
また、Ni基単結晶超合金のクリープ強度を向上させるには、析出相(γ’相)の格子定数を母相(γ相)の格子定数よりわずかに小さくすることが有効であるが、各相の格子定数は合金の構成元素の組成比により大きく変動するため、格子定数の微妙な調整が困難であるためにクリープ強度の向上を図ることが難しいという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、高温下でのTCP相の析出を防止して強度の向上を図ることが可能なNi基単結晶超合金の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では以下の構成を採用した。
本発明のNi基単結晶超合金は、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であることを特徴とする。
本発明のNi基単結晶超合金は、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であることを特徴とする。
本発明のNi基単結晶超合金は、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:2.9重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であることを特徴とする。
本発明のNi基単結晶超合金は、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であることを特徴とする。
本発明のNi基単結晶超合金は、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であることを特徴とする。
本発明のNi基単結晶超合金は、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:2.9重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であることを特徴とする。
上記のNi基単結晶超合金によれば、Ruを添加することにより、強度低下の原因となるTCP相が高温使用時に析出するのが抑制される。また、他の構成元素の組成比を最適な範囲に設定することにより母相(γ相)の格子定数と析出相(γ’相)の格子定数とを最適な値にすることが可能になる。これらにより、高温下での強度を向上させることが可能になる。また、Ruの組成比が4.1重量%以上7.0重量%以下であるので、高温使用時における、クリープ強度低下の原因となるTCP相の析出が抑制される。
また、先に記載のNi基単結晶超合金において、成分が重量比で、Al:5.9重量%、Ta:5.9重量%、Mo:3.9重量%、W:5.9重量%、Re:4.9重量%、Hf:0.10重量%、Cr:2.9重量%、Co:5.9重量%、Ru:5.0重量%を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有することが望ましい。
上記組成のNi基単結晶超合金によれば、137MPa、1000時間でのクリープ耐用温度を1344K(1071℃)とすることが可能になる。
また、先に記載のNi基単結晶超合金において、成分が重量比で、Co:5.8重量%、Cr:2.9重量%、Mo:3.1重量%、W:5.8重量%、Al:5.8重量%、Ta:5.6重量%、Ru:5.0重量%、Re:4.9重量%、Hf:0.10重量%を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有することが望ましい。
上記組成のNi基単結晶超合金によれば、137MPa、1000時間でのクリープ耐用温度を1366K(1093℃)とすることが可能になる。
また、先に記載のNi基単結晶超合金において、成分が重量比で、Co:5.8重量%、Cr:2.9重量%、Mo:3.9重量%、W:5.8重量%、Al:5.8重量%、Ta:5.8重量%(5.82重量%)あるいは5,6重量%、Ru:6.0重量%、Re:4.9重量%、Hf:0.10重量%を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有することが望ましい。
上記組成のNi基単結晶超合金によれば、137MPa、1000時間でのクリープ耐用温度を1375K(1102℃)あるいは1379K(1106℃)とすることが可能になる。
また、先に記載のNi基単結晶超合金において、重量比で、0重量%以上2.0重量%以下のTiをさらに含有してもよい。
また、先に記載のNi基単結晶超合金において、重量比で、0重量%以上4.0重量%以下のNbをさらに含有してもよい。
また、先に記載のNi基単結晶超合金において、B、C、Si、Y、La、Ce、V、Zrのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
この場合、個々の成分は、重量比で、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下であるのが好ましい。
また、先に記載のNi基単結晶超合金は、さらに望ましくは、成分が重量比で、Al:5.8重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上5.6重量%以下、Mo:3.3重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.9重量%以上4.3重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下からなる組成を有する。
また、先に記載のNi基単結晶超合金は、さらに望ましくは、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.9重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:6.5重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下からなる組成を有する。
また、先に記載のNi基単結晶超合金は、さらに望ましくは、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:3.3重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下からなる組成を有する。
また、先に記載のNi基単結晶超合金は、さらに望ましくは、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上5.6重量%以下、Mo:3.3重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下からなる組成を有する。
また、先に記載のNi基単結晶超合金は、さらに望ましくは、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:3.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下からなる組成を有する。
また、先に記載のNi基単結晶超合金は、さらに望ましくは、成分が重量比で、Al:5.8重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:3.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下からなる組成を有する。
また、先に記載のNi基単結晶超合金は、さらに望ましくは、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:3.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.9重量%以上4.3重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下からなる組成を有する。
また、本発明のNi基単結晶超合金は、さらに望ましくは、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta+Nb+Ti:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:3.3重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下からなる組成を有する。
また、本発明のNi基単結晶超合金は、さらに望ましくは、成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta+Nb+Ti:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:3.3重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下からなる組成を有する。
さらに、本発明のNi基単結晶超合金は、先に記載のNi基単結晶超合金であって、母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であることを特徴とする。
上記のNi基単結晶超合金によれば、母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、a1とa2の関係が0.9937a1≦a2≦0.9958a1であり、析出相の格子定数a2が母相の格子定数a1のマイナス0.1%以下であるので、母相中に析出する析出相が荷重方向の垂直方向に連続して延在するように析出し、応力下で転位欠陥が合金組織中を移動することが少なくなる。その結果、従来のNi基単結晶超合金に比べ、高温時の強度を高めることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明のNi基単結晶超合金は、Al、Ta、Mo、W、Re、Hf、Cr、Co、Ru等の成分、及びNi(残部)を含有し、さらに不可避的不純物を含有する合金である。
上記のNi基単結晶超合金は、例えば、組成比がAl:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる合金である。
また、上記のNi基単結晶超合金は、例えば、組成比がAl:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる合金である。
また、上記のNi基単結晶超合金は、例えば、組成比がAl:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:2.9重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる合金である。
また、上記のNi基単結晶超合金は、例えば、組成比がAl:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる合金である。
また、上記のNi基単結晶超合金は、例えば、組成比がAl:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる合金である。
また、上記のNi基単結晶超合金は、例えば、組成比がAl:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:2.9重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる合金である。
上記合金はいずれも、オーステナイト相たるγ相(母相)と、この母相中に分散析出した中間規則相たるγ’相(析出相)とを有している。γ’相は、主としてNi3Alで表される金属間化合物からなり、このγ’相によりNi基単結晶超合金の高温強度が向上する。
Crは耐酸化性に優れた元素であり、Ni基単結晶超合金の高温耐食性を向上させる。
Crの組成比は,Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下の範囲が好ましく、2.9重量%以上5.0重量%以下の範囲がより好ましく、2.9重量%以上4.3重量%以下の範囲がさらに好ましく、2.9重量%とすることが最も好ましい。
Crの組成比が2.0重量%未満であると、所望の高温耐食性を確保できないので好ましくなく、Crの組成比が5.0重量%を越えると、γ’相の析出が抑制されるとともにσ相やμ相などの有害相が生成し、高温強度が低下するので好ましくない。
Moは、W及びTaとの共存下にて、母相であるγ相に固溶して高温強度を増加させるとともに析出硬化により高温強度に寄与する。また、Moは、本合金の特徴である格子ミスフィット及び転位網間隔(後述)に大きく寄与する。
Moの組成比は、1.1重量%以上4.5重量%以下の範囲が好ましく、2.9重量%以上4.5重量%以下の範囲がより好ましく、3.1重量%以上4.5重量%以下の範囲、あるいは、3.3重量%以上4.5重量%以下の範囲がさらに好ましく、3.1重量%あるいは3.9重量%とすることが最も好ましい。
Moの組成比が1.1重量%未満であると、所望の高温強度を確保できないので好ましくなく、一方、Moの組成比が4.5重量%を越えても、高温強度が低下し、更には高温耐食性も低下するので好ましくない。
Wは、上記のようにMo及びTaとの共存下にて固溶強化と析出硬化の作用により、高温強度を向上させる。
Wの組成比は、4.0重量%以上10.0重量%以下の範囲が好ましく、5.9重量%あるいは5.8重量%とすることが最も好ましい。
Wの組成比が4.0重量%未満であると、所望の高温強度を確保できないので好ましくなく、Wの組成比が10.0重量%を越えると高温耐食性が低下するので好ましくない。
Taは、上記のようにMo及びWとの共存下にて固溶強化と析出硬化の作用により高温強度を向上させ、また一部がγ’相に対して析出硬化し、高温強度を向上させる。
Taの組成比は、4.0重量%以上10.0重量%以下の範囲が好ましく、4.0重量%以上6.0重量%以下の範囲がより好ましく、4.0重量%以上5.6重量%以下の範囲がさらに好ましく、5.6重量%あるいは5.82重量%とすることが最も好ましい。
Taの組成比が4.0重量%未満であると、所望の高温強度を確保できないので好ましくなく、Taの組成比が10.0重量%を越えると、σ相やμ相が生成するようになって高温強度が低下するので好ましくない。
Alは、Niと化合し、母相中に微細均一に分散析出するγ’相を構成するNi3Al)で表される金属間化合物を、体積分率で60〜70%の割合で形成し、高温強度を向上させる。
Alの組成比は、5.0重量%以上7.0重量%以下の範囲が好ましく、5.8重量%以上7.0重量%以下の範囲がより好ましく、5.9重量%あるいは5.8重量%とすることが最も好ましい。
Alの組成比が5.0重量%未満であると、γ’相の析出量が不十分となり、所望の高温強度を確保できないので好ましくなく、Alの組成比が7.0重量%を越えると、共晶γ’相と呼ばれる粗大なγ相が多く形成され、溶体化処理が不可能となり、高い高温強度を確保できなくなるので好ましくない。
Hfは粒界偏析元素であり、γ相とγ’相の粒界に偏在して粒界を強化し、これにより高温強度を向上させる。
Hfの組成比は、0.01重量%以上0.50重量%以下の範囲が好ましく、0.10重量%とすることが最も好ましい。
Hfの組成比が0.01重量%未満であると、γ’相の析出量が不十分となり、所望の高温強度を確保できないので好ましくない。但し、必要に応じ、Hfの組成比を0重量%以上0.01重量%未満とする場合もある。また、Hfの組成比が0.50重量%を越えると、局部溶融を引き起こして高温強度を低下させるおそれがあるので好ましくない。
Coは、Al、Ta等の母相に対する高温下での固溶限度を大きくし、熱処理によって微細なγ’相を分散析出させ、高温強度を向上させる。
Coの組成比は、0.1重量%以上9.9重量%以下の範囲が好ましく、5.8重量%とすることが最も好ましい。
Coの組成比が0.1重量%未満であると、γ’相の析出量が不十分となり、所望の高温強度を確保できないので好ましくない。但し、必要に応じ、Coの組成比を0重量%以上0.1重量%未満とする場合もある。また、Coの組成比が9.9重量%を越えると、Al、Ta、Mo、W、Hf、Cr等の他の元素とのバランスがくずれ、有害相が析出して高温強度が低下するので好ましくない。
Reは母相であるγ相に固溶し、固溶強化により高温強度を向上させる。また耐蝕性を向上させる効果もある。一方でReを多量に添加すると、高温時に有害相であるTCP相が析出し、高温強度が低下するおそれがある。
Reの組成比は、3.1重量%以上8.0重量%以下の範囲が好ましく、4.9重量%とすることが最も好ましい。
Reの組成比が3.1重量%未満であると、γ相の固溶強化が不十分となって所望の高温強度を確保できないので好ましくなく、Reの組成比が8.0重量%を越えると、高温時にTCP相が析出し、高い高温強度を確保できなくなるので好ましくない。
Ruは、TCP相の析出を抑え、これにより高温強度を向上させる。
Ruの組成比は、4.1重量%以上7.0重量%以下の範囲、あるいは、4.6重量%以上7.0重量%以下の範囲が好ましく、5.0重量%あるいは6.0重量%あるいは7.0重量%とすることが最も好ましい。
Ruの組成比が1.0重量%未満であると、高温時にTCP相が析出し、高い高温強度を確保できなくなる。さらに、Ruの組成比が4.1重量%未満であると、Ruの組成比が4.1重量%以上の場合に比べて、高温強度が低くなる。また、Ruの組成比が14.0重量%を越えると、ε相が析出して高温強度が低下するので好ましくない。
本発明では、Al、Ta、Mo、W、Hf、Cr、Co、Re及びNiの組成比を最適なものに調整することにより、γ相の格子定数とγ’相の格子定数により算出される格子ミスフィット及び転位網間隔(後述)を最適な範囲に設定して高温強度を向上させるとともに、Ruを添加することにより、TCP相の析出を抑制できる。また、特にAlとCrとTaとMoの組成比を上記のように設定することにより、合金の製造コストを抑えることができる。さらに、比強度の向上や、格子ミスフィットや転位網間隔の最適値への設定が実施可能となる。
また、1273K(1000℃)から1373K(1100℃)のような高温での使用環境において、母相であるγ相を構成する結晶の格子定数をa1とし、析出相であるγ’相を構成する結晶の格子定数をa2としたとき、a1とa2の関係がa2≦0.999a1であることが好ましい。即ち、析出相の結晶の格子定数a2が母相の結晶の格子定数a1のマイナス0.1%以下であることが好ましい。さらに好ましくは、析出相の結晶の格子定数a2が母相の結晶の格子定数a1の0.9965以下であるとよい。この場合、上述したa1とa2の関係は、a2≦0.9965a1となる。なお、以下の記載中、母相の結晶の格子定数a1に対する析出相の結晶の格子定数a2のパーセンテージを、「格子ミスフィット」と呼称する。
両者の格子定数がこのような関係を有する場合、熱処理によって母相中に析出相が析出する際に、析出相が荷重方向の垂直方向に連続して延在するように析出するので、応力下で転位欠陥が合金組織中を移動することが少なくなり、クリープ強度が高められる。
格子定数a1と格子定数a2の関係をa2≦0.999a1とするためには、Ni基単結晶超合金を構成する構成元素の組成を適宜調整する必要がある。
格子ミスフィットと合金がクリープ破断するまでの時間(クリープ寿命)との関係を図1に示す。
図1において、格子ミスフィットがほぼ−0.35%以下であれば、クリープ寿命が要求値(図の縦軸に点線で示した値)をほぼ満たすことがわかる。よって、本発明では、より好ましい格子ミスフィットを、−0.35%以下に設定した。格子ミスフィットを−0.35%以下とするためには、Moの組成比を高めに維持しつつ、他の構成元素の組成比を調整する必要がある。
上記のNi基単結晶超合金によれば、Ruを添加することにより、クリープ強度低下の原因となるTCP相が高温使用時に析出するのが抑制される。また、他の構成元素の組成比を最適な範囲に設定することにより、母相(γ相)の格子定数と析出相(γ’相)の格子定数とを最適な値にすることが可能になる。これらにより、高温下でのクリープ強度を向上できる。
また、上記のNi基単結晶超合金は、Tiをさらに含有してもよい。この場合、Tiの組成比は、0重量%以上2.0重量%以下の範囲が好ましい。Tiの組成比が2.0重量%を超えると、有害相が析出して高温強度が低下するので好ましくない。
また、上記のNi基単結晶超合金は、Nbをさらに含有してもよい。この場合、Nbの組成比は、0重量%以上4.0重量%以下であるのが好ましい。Nbの組成比が4.0重量%を超えると、有害相が析出して高温強度が低下するので好ましくない。
あるいは、TaとNbとTiの組成比を、両者の合計(Ta+Nb+Ti)で4.0重量%以上10.0重量%以下とすることによっても、高温強度を向上させることができる。
また、上記のNi基単結晶超合金において、不可避的不純物以外に、例えば、B、C、Si、Y、La、Ce、V、Zrなどを含んでもよい。B、C、Si、Y、La、Ce、V、Zrのうちの少なくとも一つを含む場合、個々の成分の組成比は、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下であるのが好ましい。上記個々の成分の組成比が上記範囲を超えると、有害相が析出して高温強度が低下するので好ましくない。
また、上記のNi基単結晶超合金において、合金中の転位網間隔が40nm以下であることが望ましい。転位網とは、合金中に網目状に形成された転位(線状に繋がっている原子の変位)を示す。その網目の間隔を転位網間隔と定義する。転位網間隔と合金がクリープ破断するまでの時間(クリープ寿命)との関係を図2に示す。
図2において、転位網間隔がほぼ40nm以下であれば、クリープ寿命が要求値(図の縦軸に点線で示した値)を満たすことがわかる。よって、本発明では、好ましい転位網間隔を、40nm以下に設定した。転位網間隔を40nm以下とするためには、Moの組成比を高めに維持しつつ、他の構成元素の組成比を調整する必要がある。
また、図3は、本発明(後述する実施例3)のNi基単結晶超合金の転位網及びその間隔を例示する、Ni基単結晶超合金の透過電子顕微鏡写真である。図3から、本発明のNi基単結晶超合金では、転位網間隔が40nm以下であることがわかる。
なお、従来のNi基単結晶超合金には、逆分配を起こす合金が存在するが、本発明に係るNi基単結晶超合金は、逆分配を起こさない。
次に、実施例を示し、本発明の効果について説明する。
真空溶解炉を用いて各種のNi基単結晶超合金の溶湯を調整し、この合金溶湯を用いて組成の異なる複数の合金インゴットを鋳造した。各合金インゴット(参考例1〜6、実施例1〜14)の組成比を表2に示す。
Figure 0003814662
次に、合金インゴットに対して溶体化処理及び時効処理を行い、合金組織の状態を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した。溶体化処理は、1573K(1300℃)で1時間保持した後、1603K(1330℃)まで昇温し、5時間保持した。また、時効処理は、1273K〜1423K(1000℃〜1150℃)で4時間保持する1次時効処理と、1143K(870℃)で20時間保持する2次時効処理を連続して行った。
その結果、各試料ともに、組織中にTCP相は確認されなかった。
次に、溶体化処理及び時効処理を施した各試料に対して、クリープ試験を行った。クリープ試験は、表3に示す温度及び応力の各条件下で各試料(参考例1〜6、及び実施例1〜14)がクリープ破断するまでの時間を寿命として測定した。また、格子ミスフィットの値(%)を併せて計測した。これらの結果を表3に示す。さらに、表1に示した従来の合金(比較例1〜比較例5)の格子ミスフィット(%)の値を併せて計測した。これらの結果を表4に示す。
Figure 0003814662
Figure 0003814662
表3から明らかなように、参考例1〜6、及び実施例1〜14の試料はいずれも、1273K(1000℃)以上の高温の条件下であっても高い強度を有していることがわかる。特に、Ruの組成比が4.0重量%である参考例5、及びRuの組成比がほぼ5.0重量%である実施例1、2、4、9、10、及び11、Ruの組成比が6.0重量%である実施例3及び12、13、Ruの組成比が7.0重量%である実施例14は、高い高温強度を有していることがわかる。
また、表3、4から明らかなように、比較例の格子ミスフィットは、−0.35%以上であるのに対して、参考例1〜6、及び実施例1〜14の試料は、いずれも、格子ミスフィットは−0.35%以下であることがわかる。
さらに、表1に示した従来の合金(比較例1〜比較例5)、及び表2に示した各試料(参考例1〜6、及び実施例1〜14)に対して、クリープランチャー特性(耐用温度)を比較した。その結果を表5に示す。クリープランチャー特性は、137MPaの応力を1000時間印加した条件で試料が破断するまでの温度を測定した結果、または試料の破断温度をその条件下に換算したものを用いている。
Figure 0003814662
表5から明らかなように、参考例1〜6の試料、及び実施例1〜14の試料はいずれも、従来の合金(比較例1〜比較例5)に比べて同等以上の高い耐用温度を有していることがわかる。特に、実施例1〜14はいずれも、高い耐用温度(実施例1:1344K(1071℃)、実施例2:1368K(1093℃)、実施例3:1375K(1102℃)、実施例4:1372K(1099℃)、実施例5:1379K(1106℃)、実施例6:1379K(1106℃)、実施例7:1379K(1106℃)、実施例8:1363K(1090℃)、実施例9:1358K(1085℃)、実施例10:1362K(1089℃)、実施例11:1361K(1088℃)、実施例12:1363K(1090℃)、実施例13:1366K(1093℃)、実施例14:1384K(1111℃))を有していることがわかる。
従って、本実施例1〜14は、従来のNi基単結晶超合金と比較して高い耐熱温度を有しており、優れた高温強度を有していることがわかる。
なお、Ni基単結晶超合金では、Ruが必要以上に増えると、ε相が析出して高温強度が低下するため、Ruの含有量は、他の元素とのバランスがくずれない範囲内(例えば、4.1重量%以上7.0重量%以下)に定められるのが好ましい。

格子ミスフィットとクリープ寿命との関係を示す図である。 転位網間隔とクリープ寿命との関係を示す図である。 本発明のNi基単結晶超合金の転位網及びその間隔を例示する、Ni基単結晶超合金の透過電子顕微鏡写真である。

Claims (22)

  1. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、
    母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であるNi基単結晶超合金。
  2. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、
    母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であるNi基単結晶超合金。
  3. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:2.9重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、
    母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であるNi基単結晶超合金。
  4. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、
    母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であるNi基単結晶超合金。
  5. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、
    母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であるNi基単結晶超合金。
  6. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:2.9重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、
    母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であるNi基単結晶超合金。
  7. 成分が重量比で、Al:5.9重量%、Ta:5.9重量%、Mo:3.9重量%、W:5.9重量%、Re:4.9重量%、Hf:0.10重量%、Cr:2.9重量%、Co:5.9重量%、Ru:5.0重量%を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  8. 成分が重量比で、Al:5.8重量%、Ta:5.6重量%、Mo:3.1重量%、W:5.8重量%、Re:4.9重量%、Hf:0.10重量%、Cr:2.9重量%、Co:5.8重量%、Ru:5.0重量%を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  9. 成分が重量比で、Al:5.8重量%、Ta:5.8重量%、Mo:3.9重量%、W:5.8重量%、Re:4.9重量%、Hf:0.10重量%、Cr:2.9重量%、Co:5.8重量%、Ru:6.0重量%を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  10. 重量比で、2.0重量%以下のTiをさらに含有する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  11. 重量比で、4.0重量%以下のNbをさらに含有する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  12. B、C、Si、Y、La、Ce、V、Zrのうちの少なくとも一つを含有する請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  13. 重量比で、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下である請求項12に記載のNi基単結晶超合金。
  14. 成分が重量比で、Al:5.8重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上5.6重量%以下、Mo:3.3重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.9重量%以上4.3重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下を含有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  15. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:1.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.9重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:6.5重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下を含有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  16. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上6.0重量%以下、Mo:3.3重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下を含有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  17. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上5.6重量%以下、Mo:3.3重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下を含有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  18. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:3.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下を含有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  19. 成分が重量比で、Al:5.8重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:3.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下を含有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  20. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:3.1重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.9重量%以上4.3重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、Nb:4.0重量%以下、Ti:2重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下を含有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のNi基単結晶超合金。
  21. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta+Nb+Ti:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:3.3重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.1重量%以上7.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、
    母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であるNi基単結晶超合金。
  22. 成分が重量比で、Al:5.0重量%以上7.0重量%以下、Ta+Nb+Ti:4.0重量%以上10.0重量%以下、Mo:3.3重量%以上4.5重量%以下、W:4.0重量%以上10.0重量%以下、Re:3.1重量%以上8.0重量%以下、Hf:0重量%以上0.50重量%以下、Cr:2.0重量%以上5.0重量%以下、Co:0重量%以上9.9重量%以下、Ru:4.6重量%以上7.0重量%以下、B:0.05重量%以下、C:0.15重量%以下、Si:0.1重量%以下、Y:0.1重量%以下、La:0.1重量%以下、Ce:0.1重量%以下、V:1重量%以下、Zr:0.1重量%以下を含有し、残部がNiと不可避的不純物からなる組成を有しており、
    母相の格子定数をa1とし、析出相の格子定数をa2としたとき、0.9937a1≦a2≦0.9958a1であるNi基単結晶超合金。
JP2004558425A 2002-12-06 2003-12-05 Ni基単結晶超合金 Expired - Lifetime JP3814662B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002355756 2002-12-06
JP2002355756 2002-12-06
PCT/JP2003/015619 WO2004053177A1 (ja) 2002-12-06 2003-12-05 Ni基単結晶超合金

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2004053177A1 JPWO2004053177A1 (ja) 2006-04-13
JP3814662B2 true JP3814662B2 (ja) 2006-08-30

Family

ID=32500797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004558425A Expired - Lifetime JP3814662B2 (ja) 2002-12-06 2003-12-05 Ni基単結晶超合金

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20060011271A1 (ja)
EP (1) EP1568794B1 (ja)
JP (1) JP3814662B2 (ja)
CN (1) CN100357467C (ja)
AU (1) AU2003289214A1 (ja)
CA (1) CA2508698C (ja)
DE (1) DE60326083D1 (ja)
WO (1) WO2004053177A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100557092C (zh) * 2007-12-17 2009-11-04 北京航空航天大学 采用籽晶法与螺旋选晶法组合制备Ni基单晶高温合金的方法

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4521610B2 (ja) * 2002-03-27 2010-08-11 独立行政法人物質・材料研究機構 Ni基一方向凝固超合金およびNi基単結晶超合金
CN100482824C (zh) * 2005-04-30 2009-04-29 中国科学院金属研究所 一种含铼镍基单晶高温合金及其制备工艺
US20070044869A1 (en) * 2005-09-01 2007-03-01 General Electric Company Nickel-base superalloy
WO2007037277A1 (ja) * 2005-09-27 2007-04-05 National Institute For Materials Science 耐酸化性に優れたNi基超合金
EP1997923B1 (en) * 2006-03-20 2016-03-09 National Institute for Materials Science Method for producing an ni-base superalloy
WO2007122931A1 (ja) * 2006-03-31 2007-11-01 National Institute For Materials Science Ni基超合金とその製造方法
CN100460542C (zh) * 2006-06-14 2009-02-11 中国科学院金属研究所 一种无铼第二代镍基单晶高温合金
US8771440B2 (en) 2006-09-13 2014-07-08 National Institute For Materials Science Ni-based single crystal superalloy
US8388890B2 (en) 2006-09-21 2013-03-05 Tyco Electronics Corporation Composition and method for applying an alloy having improved stress relaxation resistance
US7704332B2 (en) 2006-12-13 2010-04-27 United Technologies Corporation Moderate density, low density, and extremely low density single crystal alloys for high AN2 applications
CN101680059B (zh) * 2007-03-12 2011-07-06 株式会社Ihi Ni基单晶超合金及使用其的涡轮叶片
US9499886B2 (en) 2007-03-12 2016-11-22 Ihi Corporation Ni-based single crystal superalloy and turbine blade incorporating the same
JP5467307B2 (ja) * 2008-06-26 2014-04-09 独立行政法人物質・材料研究機構 Ni基単結晶超合金とそれよりえられた合金部材
US8216509B2 (en) * 2009-02-05 2012-07-10 Honeywell International Inc. Nickel-base superalloys
US20110076179A1 (en) * 2009-03-24 2011-03-31 O'hara Kevin Swayne Super oxidation and cyclic damage resistant nickel-base superalloy and articles formed therefrom
US20100254822A1 (en) * 2009-03-24 2010-10-07 Brian Thomas Hazel Super oxidation and cyclic damage resistant nickel-base superalloy and articles formed therefrom
US8877122B2 (en) 2009-04-17 2014-11-04 Ihi Corporation Ni-based single crystal superalloy and turbine blade incorporating the same
US9169540B2 (en) * 2010-09-24 2015-10-27 Osaka Prefecture University Public Corporation Re-added Ni-based dual multi-phase intermetallic compound alloy and method for producing the same
US20160214350A1 (en) 2012-08-20 2016-07-28 Pratt & Whitney Canada Corp. Oxidation-Resistant Coated Superalloy
EP2943974B1 (en) * 2013-01-08 2021-01-13 SK Siltron Co., Ltd. Method of detecting defects in silicon single crystal wafer
JP6226231B2 (ja) 2013-09-18 2017-11-08 株式会社Ihi 熱遮蔽コーティングしたNi合金部品及びその製造方法
CN105506387B (zh) * 2015-12-21 2017-08-08 谷月恒 一种高比蠕变强度的镍基单晶高温合金及其制备方法和应用
CN107034388A (zh) * 2017-03-17 2017-08-11 泰州市金鹰精密铸造有限公司 镍基单晶高温合金涡轮叶片的制备工艺
CN109797433B (zh) * 2019-01-23 2021-05-25 深圳市万泽中南研究院有限公司 单晶高温合金、热端部件及设备
CN111961920B (zh) * 2020-08-09 2022-02-11 浙江大学 一种高承温能力的镍基单晶高温合金及其制备方法
CN112522543A (zh) * 2020-11-18 2021-03-19 贵州工程应用技术学院 一种高浓度Re/Ru高承温能力高蠕变抗力镍基单晶超合金
CN113913942A (zh) * 2021-01-13 2022-01-11 中国航发北京航空材料研究院 镍基单晶合金、用途和热处理方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4582548A (en) * 1980-11-24 1986-04-15 Cannon-Muskegon Corporation Single crystal (single grain) alloy
US4643782A (en) * 1984-03-19 1987-02-17 Cannon Muskegon Corporation Single crystal alloy technology
US4719080A (en) * 1985-06-10 1988-01-12 United Technologies Corporation Advanced high strength single crystal superalloy compositions
CA1315572C (en) * 1986-05-13 1993-04-06 Xuan Nguyen-Dinh Phase stable single crystal materials
US5151249A (en) * 1989-12-29 1992-09-29 General Electric Company Nickel-based single crystal superalloy and method of making
US5455120A (en) * 1992-03-05 1995-10-03 General Electric Company Nickel-base superalloy and article with high temperature strength and improved stability
US5366695A (en) * 1992-06-29 1994-11-22 Cannon-Muskegon Corporation Single crystal nickel-based superalloy
US5482789A (en) * 1994-01-03 1996-01-09 General Electric Company Nickel base superalloy and article
US6007645A (en) * 1996-12-11 1999-12-28 United Technologies Corporation Advanced high strength, highly oxidation resistant single crystal superalloy compositions having low chromium content
JPH10330872A (ja) * 1997-05-29 1998-12-15 Toshiba Corp Ni基耐熱超合金及びNi基耐熱超合金部品
JPH11256258A (ja) * 1998-03-13 1999-09-21 Toshiba Corp Ni基単結晶超合金およびガスタービン部品
JPH11310839A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Hitachi Ltd 高強度Ni基超合金方向性凝固鋳物
FR2780982B1 (fr) * 1998-07-07 2000-09-08 Onera (Off Nat Aerospatiale) Superalliage monocristallin a base de nickel a haut solvus
US6190471B1 (en) * 1999-05-26 2001-02-20 General Electric Company Fabrication of superalloy articles having hafnium- or zirconium-enriched protective layer

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100557092C (zh) * 2007-12-17 2009-11-04 北京航空航天大学 采用籽晶法与螺旋选晶法组合制备Ni基单晶高温合金的方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1568794B1 (en) 2009-02-04
CN1745186A (zh) 2006-03-08
EP1568794A4 (en) 2006-11-02
CA2508698A1 (en) 2004-06-24
CA2508698C (en) 2012-05-15
US20060011271A1 (en) 2006-01-19
DE60326083D1 (de) 2009-03-19
CN100357467C (zh) 2007-12-26
AU2003289214A1 (en) 2004-06-30
AU2003289214A8 (en) 2004-06-30
JPWO2004053177A1 (ja) 2006-04-13
WO2004053177A1 (ja) 2004-06-24
EP1568794A1 (en) 2005-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3814662B2 (ja) Ni基単結晶超合金
JP5467306B2 (ja) Ni基単結晶超合金とこれを基材とする合金部材
JP5177559B2 (ja) Ni基単結晶超合金
JP5467307B2 (ja) Ni基単結晶超合金とそれよりえられた合金部材
US7169241B2 (en) Ni-based superalloy having high oxidation resistance and gas turbine part
JP3840555B2 (ja) Ni基単結晶超合金
JP4557079B2 (ja) Ni基単結晶超合金及びこれを用いたタービン翼
JP3892831B2 (ja) 単結晶タービンベーン用の超合金
US8696979B2 (en) Ni-base superalloy and method for producing the same
JP5418589B2 (ja) Ni基単結晶超合金及びこれを用いたタービン翼
US6966956B2 (en) Ni-based single crystal super alloy
RU2518838C2 (ru) МОНОКРИСТАЛЛИЧЕСКИЙ СУПЕРСПЛАВ НА ОСНОВЕ Ni И ЛОПАТКА ТУРБИНЫ
JPWO2007091576A1 (ja) 高耐熱性,高強度Ir基合金及びその製造方法
JPWO2007119404A1 (ja) Ni基超合金とその製造方法およびタービンブレードまたはタービンベーン部品
JP2005097650A (ja) Ni基超合金
JP2005097649A (ja) Ni基超合金
US8968643B2 (en) Ni-based single crystal super alloy
WO2017154809A1 (ja) Ni基一方向凝固合金
JPH0941058A (ja) Ni基単結晶合金

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040805

AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20041116

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20050411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050428

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20050609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3814662

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140616

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term