JP3812468B2 - 車両監視システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば駅前などの駐車場に駐車されている車両を監視する車両監視システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば駅前などの駐車場に駐車されている自動車(車両)を監視する従来の車両監視システムでは、駐車場に駐車場監視装置を設置し、駐車場監視装置が駐車場に駐車されている自動車を撮影し、その撮影された映像をセンター装置に送信するようになっている。そして、警備団体(警備会社)の隊員(監視員)が駐車場監視装置からセンター装置に送信された映像を確認し、例えば自動車に対するいたずら行為や不審者の存在などを検出すると、隊員(急行員)に現場へ急行する旨を指示することによって、隊員が現場へ急行するようになっている。
【0003】
ところが、このような車両監視システムでは、映像を確認する隊員や、現場へ急行する隊員を確保する必要があり、車両監視システムを稼動する警備団体にとっては、その分、人件費などのコストがかかるという問題がある。
また、映像を確認する隊員にとっては、勤務の殆どが映像を確認する業務に費やされると、単調な業務を長時間にわたって遂行しなければならず、業務に飽きたり、必要以上に疲労したりするなどの負担が大きいという問題もある。
【0004】
一方、タクシー業を展開するタクシー団体(タクシー会社)にとっては、タクシーが乗客を乗車させるために待機場所で待機している状況は、何ら利益を得るこができない状況にあるので、待機時間を有効に活用したいという要望がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、車両監視システムを稼動する警備団体にとって、人件費を削減することができ、しかも、隊員の負担を軽減することができ、また、タクシー業を展開するタクシー団体にとって、乗客を乗車させるために待機する待機時間を有効に活用することができる車両監視システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した車両監視システムによれば、駐車場に設置されている駐車場監視装置は、駐車場に駐車されている車両を撮影し、その撮影された映像が含まれている映像信号を待機場所装置に送信し、タクシーが主として乗客を乗車させるために待機する待機場所に設置されている待機場所装置は、駐車場監視装置から映像信号が受信されると、その受信された映像信号を車載装置に送信し、タクシーに搭載されている車載装置は、待機場所装置から映像信号が受信されると、その受信された映像信号に含まれている映像を表示する。そして、タクシーの乗務員が、映像を確認している途中で、例えば車両に対するいたずら行為や不審者の存在などを発見して所定操作を行うと、車載装置は、通報信号をセンター装置に送信し、センター装置は、車載装置から通報信号が受信されると、その通報に対応する処理を行うように構成した。
【0007】
したがって、上記した車両監視システムにおいては、警備団体の隊員が映像を確認するのでなく、駐車場監視装置から待機場所装置を通じて車載装置に映像信号を送信することによって、乗客を乗車させるために待機しているタクシーの乗務員が映像を確認することになるので、車両監視システムを稼動する警備団体(警備会社)にとっては、映像を確認する隊員を確保する必要がなく、その分、人件費を削減することができる。しかも、このように隊員が映像を確認する必要がないので、隊員の負担を軽減することをもできる。また、タクシー業を展開するタクシー団体にとっては、乗客を乗車させるために待機場所で待機する待機時間に、上記したように駐車場監視装置により撮影された映像を確認することになるので、待機時間を有効に活用することができる。
【0008】
請求項2に記載した車両監視システムによれば、センター装置は、通報に対応する処理として、車載装置に映像信号を送信した駐車場監視装置が設置されている駐車場へ急行可能なタクシーが存在しているか否かを判定し、該当する駐車場へ急行可能なタクシーが存在している旨を判定すると、該当する駐車場へ急行する旨を指示する急行指示信号を該当するタクシーに送信するように構成した。したがって、例えば車両に対するいたずら行為や不審者の存在などが発見された現場の付近を走行しているタクシーが存在していれば、そのタクシーを速やかに現場へ急行させることができ、速やかな対応を図ることができる。
【0009】
請求項3に記載した車両監視システムによれば、センター装置は、車載装置から通報信号を受信しない時間が所定時間にわたって継続したときにも、車載装置に映像信号を送信している駐車場監視装置が設置されている駐車場へ急行可能なタクシーが存在しているか否かを判定し、該当する駐車場へ急行可能なタクシーが存在している旨を判定すると、該当する駐車場へ急行する旨を指示する急行指示信号を該当するタクシーに送信するように構成した。したがって、例えば車両に対するいたずら行為や不審者の存在などが発見されなくとも、この場合も、その現場の付近を走行しているタクシーが存在していれば、そのタクシーを速やかに現場へ急行させることができ、定期的な巡回を実施することができる。
【0010】
請求項4に記載した車両監視システムによれば、センター装置は、該当する駐車場へ急行可能なタクシーが存在していない旨を判定すると、その旨を警備団体の隊員に知らせる表示情報を表示するように構成した。したがって、車両に対するいたずら行為や不審者の存在などが発見された現場へ急行可能なタクシーが存在していなくとも、表示情報を確認することによって、警備団体の隊員を現場へ急行(派遣)させることができる。
【0011】
請求項5に記載した車両監視システムによれば、複数のタクシーが待機場所に待機しているときには、待機場所に到着した到着時刻が新しいタクシーに搭載されている車載装置が優先的に、待機場所装置から受信された映像信号に含まれている映像を表示するように構成したので、待機場所で待機する(留まる)時間が相対的に長いと予想されるタクシーの乗務員が優先的に映像を確認することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照して説明する。
まず、図1は、車両監視システムの全体の構成を概略的に示している。車両監視システム1において、複数の自動車(車両)2が駐車する駐車場Pには、駐車場監視装置3が設置されている。駐車場監視装置3は、駐車場Pに駐車されている自動車2を撮影し、その撮影された映像が含まれている映像信号を広域無線通信により待機場所装置4に送信する。
【0013】
複数のタクシー5が主として乗客を乗車させるために待機する待機場所Qには、待機場所装置4が設置されている。待機場所装置4は、駐車場監視装置3から映像信号を受信すると、その受信された映像信号を近距離無線通信により待機場所Qに待機しているタクシー5に搭載されている車載装置6に送信する。また、待機場所Qには、待機場所Qの進入口に進入ゲート7が設置されている。進入ゲート7は、タクシー5が待機場所Qに進入するときに、進入認識信号を近距離無線通信によりタクシー5に搭載されている車載装置6に送信する。
【0014】
車載装置6は、自己を搭載しているタクシー5が待機場所Qに進入するときに、進入ゲート7の下を通過すると、進入ゲート7から進入認識信号を受信し、進入認識信号を近距離無線通信により待機場所装置4に送信する。また、車載装置6は、待機場所装置4から映像信号を受信すると、その映像信号に含まれている映像を表示する。そして、車載装置6は、タクシー5の乗務員が映像を確認して所定操作を行うと、通報信号を広域無線通信によりセンター装置8に送信する。
【0015】
センター装置8は、車載装置6から通報信号を受信すると、詳しくは後述する処理を行う。運行管理システム9は、詳しくは説明しないが、タクシー5の稼動状況(例えば走行位置、走行履歴および乗客の有無など)を管理するもので、センター装置8は、運行管理システム9と連携することによって、タクシー5の稼動状況を取得することが可能に構成されている。
【0016】
尚、上記した構成では、例えば駐車場監視装置3、待機場所装置4、車載装置6、進入ゲート7およびセンター装置8は、警備団体(警備会社)により用意される設備であり、運行管理システム9は、タクシー団体(タクシー会社)により用意される設備であれば良い。また、この場合、広域無線通信は、移動電話網や固定電話網を利用して行う通信であれば良く、近距離無線通信は、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11シリーズに準拠した無線LAN、DSRCを利用した狭域無線通信あるいは赤外線通信などであれば良い。
【0017】
図2は、上記した駐車場監視装置3、待機場所装置4、進入ゲート7、車載装置6およびセンター装置8の構成を機能ブロック図として示している。駐車場監視装置3は、制御プログラムを実行することによって動作全般を制御するCPU10に、駐車場Pに駐車されている自動車2を撮影するカメラ11と、カメラ11により撮影された映像を記憶する記憶部12と、記憶部12に記憶されている映像が含まれている映像信号を広域無線通信により待機場所装置4に送信する広域無線通信部13とが接続されて構成されている。
【0018】
待機場所装置4は、制御プログラムを実行することによって動作全般を制御するCPU14に、駐車場監視装置3から映像信号を受信する広域無線通信部15と、駐車場監視装置3から受信された映像信号を近距離無線通信により車載装置6に送信すると共に、車載装置6から進入認識信号を受信する近距離無線通信部16と、車載装置6から進入認識信号が近距離無線通信部16により受信された時刻を記憶する記憶部17とが接続されて構成されている。
【0019】
進入ゲート7は、制御プログラムを実行することによって動作全般を制御するCPU18に、進入認識信号を近距離無線通信により車載装置6に送信する近距離無線通信部19が接続されて構成されている。
【0020】
車載装置6は、制御プログラムを実行することによって動作全般を制御するCPU20に、待機場所装置4から映像信号を受信すると共に、進入ゲート7から進入認識信号を受信し、進入認識信号を近距離無線通信により待機場所装置4に送信する近距離無線通信部21と、待機場所装置4から近距離無線通信部21により受信された映像信号に含まれている映像を表示する表示部22と、表示部22に表示された映像を記憶する記憶部23と、タクシー5の乗務員が操作するために機械的に配設された「通報ボタン」などのボタンや表示部22に表示されるタッチキーからなる操作部24と、GPS衛星(図示せず)からのGPS電波を受信して現在位置を取得するGPS受信機25と、通報信号を広域無線通信によりセンター装置8に送信する広域無線通信部26とが接続されて構成されている。この場合、車載装置6には、自己を他と識別するための個別の車載装置IDが付与されている。
【0021】
センター装置8は、制御プログラムを実行することによって動作全般を制御するCPU27に、車載装置6から映像信号を受信する広域無線通信部28と、表示情報を表示する表示部29と、表示部29に表示される表示情報を記憶する記憶部30と、表示部29に表示されるタッチキーからなる操作部31とが接続されて構成されている。
【0022】
次に、上記した構成の作用について、図3ないし図13も参照して説明する。ここで、図3は、駐車場監視装置3のCPU10が行う処理をフローチャートとし示しており、図4は、待機場所装置4のCPU14が行う処理をフローチャートとして示しており、図5は、車載装置6のCPU20が行う処理をフローチャートとして示しており、さらに、図6は、センター装置8のCPU27が行う処理をフローチャートとして示している。
【0023】
まず、車載装置6において、CPU20は、自己を搭載しているタクシー5が進入ゲート7の下を通過すると、進入ゲート7との間で近距離無線通信リンクを確立する。そして、CPU20は、進入ゲート7から進入認識信号が近距離無線通信部21により受信されると(ステップC1にて「YES」)、待機場所装置4との間で近距離無線通信リンクを確立し、近距離無線通信部21から進入認識信号を車載装置IDと共に待機場所装置4に送信させる(ステップC2)。
【0024】
待機場所装置4において、CPU14は、このようにして車載装置6から進入認識信号が車載装置IDと共に近距離無線通信部16により受信されると(ステップB1にて「YES」)、その進入認識信号が受信された時刻を当該車載装置6を搭載しているタクシー5が待機場所Qに進入した時刻であると認識し、受信された車載装置IDと、進入認識信号が受信された時刻、つまり、当該車載装置6を搭載しているタクシー5が待機場所Qに到着した到着時刻との関係を到着順序管理表として記憶部17に記憶させる(ステップB2)。
【0025】
具体的に説明すると、CPU14は、図7に示すように、複数のタクシー5が待機場所Qで待機しているときには、それぞれのタクシー5に搭載されている車載装置6から進入認識信号が車載装置IDと共に近距離無線通信部16により受信されることによって、待機場所Qに待機しているタクシー5の台数分の車載装置6の車載装置IDと到着時刻との関係を到着順序管理表として記憶部17に記憶させることになる。
【0026】
さて、駐車場監視装置3において、CPU10は、監視開始の条件が成立すると(ステップA1にて「YES」)、カメラ11による駐車場Pに駐車されている自動車2の監視を開始する(ステップA2)。具体的には、CPU10は、カメラ11により連続的に撮影された映像を単位時間毎に区切って記憶部12に記憶させ、広域無線通信部13から当該単位時間に区切られた映像が含まれている映像信号を待機場所装置4に送信させる。
【0027】
そして、CPU10は、監視を開始した以降では、監視終了の条件が成立したか否かを判定し(ステップA3)、監視終了の条件が成立すると(ステップA3にて「YES」)、カメラ11による駐車場Pに駐車されている自動車2の監視を終了する(ステップA4)。尚、ここでいう監視開始の条件および監視終了の条件とは、例えばスケジュール機能を利用して所定時刻に到達したことを条件とするものであっても良いし、また、人為的な操作が行われたことを条件とするものであっても良い。
【0028】
さて、待機場所装置4において、CPU14は、上記したように、複数のタクシー5が待機場所Qに待機しており、それら複数のタクシー5の台数分の車載装置6の車載装置IDと到着時刻との関係を到着順序管理表として記憶部17に記憶させている状態で、駐車場監視装置3から映像信号が広域無線通信部15により受信されると(ステップB3にて「YES」)、記憶部17に記憶されている到着順序管理表を参照し(ステップB4)、待機場所Qに到着した到着時刻が最も新しい車載装置6との間で近距離無線通信リンクを確立し、近距離無線通信部16から監視要求信号を該当する車載装置6に送信させる(ステップB5)。
【0029】
具体的に説明すると、CPU14は、図8に示すように、車載装置IDが「2860」の車載装置6を搭載しているタクシー5が待機場所Qに到着した到着時刻が最も新しいときであれば、その車載装置IDが「2860」の車載装置6との間で近距離無線通信リンクを確立し、近距離無線通信部16から監視要求信号を車載装置IDが「2860」の車載装置6に送信させる。
【0030】
車載装置6において、CPU20は、このようにして待機場所装置4から監視要求信号が近距離無線通信部21により受信されると(ステップC3にて「YES」)、図10(a)に示すように、例えば「監視要求が発生しました。監視を開始しても良いですか?」というタクシー5の乗務員に監視を行う意思があるか否かを問う表示画面を表示部22に表示させる(ステップC4)。ここでは、タクシー5の乗務員は、監視を行うか否かを選択することができ、監視を行う意思があれば、表示部22に表示されている「はい」のタッチキーを操作すれば良く、一方、監視を行う意思がなければ、表示部22に表示されている「いいえ」のタッチキーを操作すれば良い。
【0031】
さて、CPU20は、タクシー5の乗務員が「はい」のタッチキーを操作した旨を検出すると(ステップC5にて「YES」)、図9に示すように、近距離無線通信部21から当該タクシー5の乗務員に監視を行う意思がある旨を示す監視許諾信号を待機場所装置4に送信させる(ステップC6)。
【0032】
待機場所装置4において、CPU14は、車載装置6から監視許諾信号が近距離無線通信部16により受信されると(ステップB6にて「YES」)、先に駐車場監視装置4から広域無線通信部15により受信された映像信号を近距離無線通信部16から車載装置6に送信させる(ステップB7)。
【0033】
そして、車載装置6において、CPU20は、待機場所装置4から映像信号が近距離無線通信部21により受信されると(ステップC7にて「YES」)、その受信された映像信号から映像をデコード(復調)し、図10(b)に示すように、駐車場監視装置3から待機場所装置4を通じて受信された映像、つまり、駐車場監視装置3のカメラ11により撮影された映像を表示部22に表示させる(ステップC8)。尚、この場合、CPU20は、映像を表示させると同時に、例えば「異常を発見したときは「通報ボタン」を押して下さい」というコメントをも表示させる。
【0034】
このようにして、タクシー5の乗務員は、乗客を乗車させるために待機場所Qで待機しているときには、監視を行う意思がある旨を示す操作を行うことによって、駐車場Pに駐車されている自動車2を監視することが可能となる。さて、タクシー5の乗務員は、図10(c)に示すような映像を確認し、例えばいたずら行為や不審者の存在を発見すると、操作部24に配設されている「通報ボタン」を操作する(本発明でいう所定操作を行う)。
【0035】
これに伴って、CPU20は、タクシー5の乗務員が「通報ボタン」を操作した旨を検出すると(ステップC9にて「YES」)、広域無線通信部26から通報信号をセンター装置8に送信させる(ステップC10)。
【0036】
センター装置8において、CPU27は、車載装置6から通報信号が広域無線通信部28により受信されると(ステップD1にて「YES」)、運行管理システム9から必要な情報を入力することによって、現場(監視対象である駐車場P)へ急行なタクシー5を検索する(ステップD2)。このとき、CPU27は、図11(a)に示すように、例えば「タクシーから通報信号を受信しました 現場へ急行可能なタクシーを検索しています」という現場へ急行可能なタクシーを検索している旨を示す表示画面を表示部29に表示させる(ステップD3)。この場合、現場へ急行可能であるか否かの判断は、例えば現場から所定距離以内を走行しているか否かの条件、乗客を乗車させているか否かの条件あるいは渋滞に遭っているか否かの条件などに基づいて行われる。
【0037】
そして、CPU27は、現場へ急行なタクシー5が存在している旨を検出すると(ステップD4にて「YES」)、図11(b)に示すように、例えば「現場へ急行可能なタクシーが存在します 急行指示を発動しますか」という現場へ急行可能なタクシーが存在していると共に、該当するタクシー5を現場へ急行させるか否かを問う表示画面を表示部29に表示させる(ステップD5)。ここでは、警備団体の隊員は、該当するタクシー5を現場へ急行させるか否かを選択することができ、該当するタクシー5を現場へ急行させる場合であれば、表示部29に表示されている「はい」のタッチキーを操作すれば良く、一方、該当するタクシー5を現場へ急行させない場合であれば、表示部29に表示されている「いいえ」のタッチキーを操作すれば良い。
【0038】
さて、CPU27は、警備団体の隊員が「はい」のタッチキーを操作した旨を検出すると(ステップD6にて「YES」)、広域無線通信部28から急行指示信号を該当するタクシー5に送信させる(ステップD7)。尚、このとき、急行指示信号には、例えば現場周辺の地図や該当するタクシー5から現場までの最短経路などが含まれていても良い。
【0039】
このようにして、警備団体の隊員は、タクシー5から通報信号が受信されたか否かに基づいて、いたずら行為や不審者の存在が発見されたか否かを判断することが可能となり、そして、いたずら行為や不審者の存在が発見されたときに、現場へ急行可能なタクシー5が存在すれば、急行指示を発動することによって、該当するタクシー5を現場へ急行させることが可能となる。
【0040】
これに対して、CPU27は、現場へ急行なタクシー5が存在していない旨を検出すると(ステップD4にて「NO」)、図11(c)に示すように、例えば「現場へ急行可能なタクシーが存在しません」という現場へ急行可能なタクシー5が存在していない旨を示す表示画面を表示部29に表示させる(ステップD8)。この場合は、警備団体の隊員は、例えば別の隊員(急行員)に連絡することによって、別の隊員を現場へ急行(派遣)させることが可能となる。
【0041】
ところで、以上は、タクシー5の乗務員が監視を行う意思がある場合を説明したものであるが、タクシー5の乗務員が監視を行う意思がない場合は、システム全体として、以下に示す処理を行うように構成することも可能である。すなわち、図12に示すように、車載装置IDが「2860」の車載装置6を搭載しているタクシー5が待機場所Qに到着した到着時刻が最も新しく、待機場所装置4から監視要求信号が車載装置6に送信されたときに、そのタクシー5の乗務員が「いいえ」のタッチキーを操作すると、車載装置IDが「2860」の車載装置6は、乗務員に監視を行う意思がない旨を示す監視拒否信号を待機場所装置4に送信する。
【0042】
待機場所装置4は、車載装置6から監視拒否信号が受信されると、待機場所Qに到着した到着時刻が次に新しいタクシー5に搭載されている車載装置6、つまり、この場合であれば、監視要求信号を車載装置IDが「1205」の車載装置6に送信する。車載装置IDが「1205」の車載装置6は、待機場所装置4から監視要求信号が受信されると、上記した車載装置IDが「2860」の車載装置6が実行した処理と同様の処理を行い、車載装置IDが「1205」の車載装置6が搭載されているタクシー5の乗務員に、監視を行う意思があるか否かを問うことになる。
【0043】
そして、車載装置IDが「1205」の車載装置6が搭載されているタクシー5の乗務員に監視を行う意思があれば、これ以降、そのタクシー5の乗務員が駐車場監視装置3から待機場所装置4を通じて受信された映像を確認することになる。また、車載装置IDが「1205」の車載装置6が搭載されているタクシー5の乗務員に監視を行う意思がなければ、到着時刻が新しい順に、これと同様の処理を行うことになる。
【0044】
尚、この場合、待機場所Qで待機している全てのタクシー5の乗務員が監視を拒否した場合には、その旨を待機場所装置4からセンター装置8に通知すると共に、待機場所装置4から映像信号をセンター装置8に送信することによって、タクシー5の乗務員ではなく、警備団体の隊員が駐車場監視装置3から待機場所装置4を通じて受信された映像を確認するように構成することも可能である。
【0045】
また、別のタクシー5が待機場所Qに到着した場合は、システム全体として、以下に示す処理を行うように構成することも可能である。すなわち、図13に示すように、待機場所装置4から映像信号が車載装置IDが「2860」の車載装置6に送信されているときに、車載装置IDが「3498」の車載装置6を搭載しているタクシー5が待機場所Qに到着し、車載装置IDが「3498」の車載装置6から進入認識信号が待機場所装置4に送信されると、待機場所装置4は、監視要求信号を車載装置IDが「3498」の車載装置6に送信する。
【0046】
車載装置IDが「3498」の車載装置6は、待機場所装置4から監視要求信号が受信されると、上記した車載装置IDが「2860」の車載装置6が実行した処理と同様の処理を行い、車載装置IDが「3498」の車載装置6が搭載されているタクシー5の乗務員に、監視を行う意思があるか否かを問うことになる。そして、車載装置IDが「3498」の車載装置6が搭載されているタクシー5の乗務員に監視を行う意思があれば、これ以降、そのタクシー5の乗務員が駐車場監視装置3から待機場所装置4を通じて受信された映像を確認することになる。
【0047】
尚、この場合、車載装置IDが「3498」の車載装置6が搭載されているタクシー5の乗務員が監視を拒否した場合には、車載装置IDが「2860」の車載装置6が搭載されているタクシー5の乗務員が監視を継続することになる。
【0048】
また、以上は、センター装置8が車載装置6から通報信号を受信した場合に、現場へ急行可能なタクシー5が存在するか否かを検索する場合を説明したものであるが、監視を開始してからの経過時間を計時することによって、車載装置6から通報信号を受信しない時間が所定時間にわたって継続した場合にも、現場へ急行可能なタクシー5が存在するか否かを検索し、現場へ急行可能なタクシー5が存在するときには、該当するタクシー5を現場へ急行させるように構成することも可能である。その場合、所定時間は、過去に事件が発生したか否かなどの履歴や地理的な条件(犯罪が発生し易い地区か否かなど)に基づいて決定されるものであっても良い。
【0049】
また、以上は、待機場所装置4と駐車場監視装置3とが1対1の関係にある場合を説明したものであるが、複数の駐車場監視装置3の個々に駐車場監視装置IDを付与することによって、待機場所装置4と駐車場監視装置3とが1対n(nは2以上の自然数)の関係となるように構成することも可能である。その場合、待機場所装置4が複数の駐車場監視装置3からの映像信号を時系列的に受信して1つの車載装置6に送信し、車載装置6が複数の映像信号を時系列的に表示することによって、一人の乗務員が複数の駐車場の映像を時系列的に確認しても良いし、また、待機場所装置4が複数の駐車場監視装置3からの映像信号を同時に受信して多重化して1つの車載装置6に送信し、車載装置6が表示画面を分割して複数の映像信号を同時に表示することによって、一人の乗務員が複数の駐車場の映像を同時に確認しても良い。さらに、一の駐車場監視装置3から受信された映像信号を一の車載装置6に送信すると共に、別の駐車場監視装置3から受信された映像信号を別の車載装置6に送信することによって、複数人の乗務員が各々別の駐車場の映像を確認しても良い。
【0050】
また、複数の待機場所装置4の個々に待機場所装置IDを付与することによって、センター装置8と待機場所装置4とが1対m(mは2以上の自然数)の関係となるように構成することも可能である。
【0051】
以上に説明したように本実施例によれば、車両監視システム1において、駐車場監視装置3は、駐車場Pに駐車されている自動車2を撮影して映像信号を待機場所装置4に送信し、タクシー5が待機する待機場所装置4は、駐車場監視装置3から映像信号が受信されると、その受信された映像信号を車載装置6に送信し、タクシー5に搭載されている車載装置6は、待機場所装置4から映像信号が受信されると、その受信された映像信号に含まれている映像を表示し、そして、タクシー5の乗務員が、映像を確認している途中で、例えば自動車2に対するいたずら行為や不審者の存在などを発見して「通報ボタン」を操作すると、車載装置6は、通報信号をセンター装置8に送信するように構成し、センター装置8は、車載装置6から通報信号が受信されると、その通報に対応する処理として、現場へ急行可能なタクシー5を検索するように構成した。
【0052】
すなわち、警備団体の隊員が映像を確認するのでなく、駐車場監視装置3から待機場所装置4を通じて車載装置6に映像信号を送信することによって、乗客を乗車させるために待機しているタクシー5の乗務員が映像を確認することになるので、車両監視システム1を稼動する警備団体(警備会社)にとっては、映像を確認する隊員を確保する必要がなく、その分、人件費を削減することができる。しかも、このように隊員が映像を確認する必要がないので、隊員の負担を軽減することをもできる。また、タクシー業を展開するタクシー団体にとっては、乗客を乗車させるために待機場所Qで待機する待機時間に、上記したように駐車場監視装置3により撮影された映像を確認することになるので、待機時間を有効に活用することができる。
【0053】
尚、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、例えば以下に示すように変形または拡張することができる。
警備団体とタクシー団体とが連携する構成に限らず、例えば荷物や飲食物などを宅配する宅配業を展開する宅配団体(宅配会社)とも連携することによって、異常が発生したときに、現場へ急行可能なタクシーを検索することに加えて、現場へ急行可能な宅配車(トラックやオートバイなど)を検索し、現場へ急行可能な宅配車が存在するときには、該当する宅配車へ急行指示信号を送信する構成であっても良い。
【0054】
待機場所装置がセンター装置の機能を有する構成であっても良い。
車載装置が進入ゲートから進入認識信号を受信すると共に、進入認識信号を待機場所装置に送信し、待機場所装置が車載装置から進入認識信号を受信した時刻に基づいてタクシーの到着時刻を判断する構成に限らず、待機場所の進入口に画像認識装置を設置し、車両番号を読取ることを利用し、タクシーの到着時刻を判断する構成であっても良い。
駐車場監視装置から映像信号をストリーミング的に待機場所を通じて車載装置に送信する構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を概略的に示す図
【図2】駐車場監視装置、待機場所装置、進入ゲート、車載装置およびセンター装置の機能ブロック図
【図3】駐車場監視装置の処理を示すフローチャート
【図4】待機場所装置の処理を示すフローチャート
【図5】車載装置の処理を示すフローチャート
【図6】センター装置の処理を示すフローチャート
【図7】車載装置が進入認識信号を待機場所装置に送信する態様を示す図
【図8】待機場所装置が監視要求信号を車載装置に送信する態様を示す図
【図9】車載装置が監視許諾信号を待機場所装置に送信する態様を示す図
【図10】車載装置における表示の一例を示す図
【図11】センター装置における表示の一例を示す図
【図12】車載装置が監視拒否信号を待機場所装置に送信する態様を示す図
【図13】別のタクシーが待機場所に進入したときに、待機場所装置が監視要求信号を別の車載装置に送信する態様を示す図
【符号の説明】
1は車両監視システム、2は自動車(車両)、3は駐車場監視装置、4は待機場所装置、5はタクシー、6は車載装置、8はセンター装置である。
Claims (5)
- 駐車場に駐車されている車両を監視する車両監視システムであって、前記駐車場に駐車場監視装置を設置し、タクシーが主として乗客を乗車させるために待機する待機場所に待機場所装置を設置し、タクシーに車載装置を搭載するように構成し、
前記駐車場監視装置は、前記駐車場に駐車されている車両を撮影し、その撮影された映像が含まれている映像信号を前記待機場所装置に送信し、
前記待機場所装置は、前記駐車場監視装置から受信された映像信号を前記車載装置に送信し、
前記車載装置は、前記待機場所装置から受信された映像信号に含まれている映像を表示すると共に、タクシーの乗務員による所定操作が行われたときに、通報信号をセンター装置に送信し、
前記センター装置は、前記車載装置から通報信号を受信したときに、その通報に対応する処理を行うように構成したことを特徴とする車両監視システム。 - 請求項1記載の車両監視システムにおいて、
前記センター装置は、通報に対応する処理として、前記車載装置に映像信号を送信した駐車場監視装置が設置されている駐車場へ急行可能なタクシーが存在しているか否かを判定し、該当する駐車場へ急行可能なタクシーが存在している旨を判定したときに、該当する駐車場へ急行する旨を指示する急行指示信号を該当するタクシーに送信するように構成したことを特徴とする車両監視システム。 - 請求項2記載の車両監視システムにおいて、
前記センター装置は、前記車載装置から通報信号を受信しない時間が所定時間にわたって継続したときにも、前記車載装置に映像信号を送信した駐車場監視装置が設置されている駐車場へ急行可能なタクシーが存在しているか否かを判定し、該当する駐車場へ急行可能なタクシーが存在している旨を判定したときに、該当する駐車場へ急行する旨を指示する急行指示信号を該当するタクシーに送信するように構成したことを特徴とする車両監視システム。 - 請求項2または3記載の車両監視システムにおいて、
前記センター装置は、該当する駐車場へ急行可能なタクシーが存在していない旨を判定したときに、その旨を警備団体の隊員に知らせる表示情報を表示するように構成したことを特徴とする車両監視システム。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の車両監視システムにおいて、
複数のタクシーが待機場所に待機しているときには、待機場所に到着した到着時刻が新しいタクシーに搭載されている車載装置が優先的に、前記待機場所装置から受信された映像信号に含まれている映像を表示するように構成したことを特徴とする車両監視システム。
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