JP2012098908A - 車内降車告知を行なう車載通信機および車内降車告知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】バスの乗務員に対して乗客の降車を報知するとともに、乗務員による乗客の降車の確認を容易にすることが可能な車載通信機を提供することを目的とする。
【解決手段】移動車両内に設置される車載通信機であって、乗客が所有する携帯通信端末と無線通信を行ない、携帯通信端末の識別情報および降車予定の停留所に関する情報を含む、降車予約情報を受信する無線通信部と、降車予約情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された降車予約情報に基づいて、降車予約を行なった乗客が降車したか否かを判断し、該降車予約を行なった全ての乗客が降車していない場合に、その旨を報知する報知部と、を備える構成とした。
【選択図】図1
【解決手段】移動車両内に設置される車載通信機であって、乗客が所有する携帯通信端末と無線通信を行ない、携帯通信端末の識別情報および降車予定の停留所に関する情報を含む、降車予約情報を受信する無線通信部と、降車予約情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された降車予約情報に基づいて、降車予約を行なった乗客が降車したか否かを判断し、該降車予約を行なった全ての乗客が降車していない場合に、その旨を報知する報知部と、を備える構成とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、バスなどの移動車両の車内において、乗客の降車を告知するための車載通信機および降車告知システムに関する。
近年、路線バスなどの大衆搬送用の移動車両において、GPSおよび無線通信を用いて、各路線バスの運行状況を、路線バス利用者がWeb上で閲覧できるようにしたバスロケーションサービスが提案され、実用に供している。このバスロケーションサービスでは、先ず、路線バス運営業者などのサービス提供側が、各路線バスに搭載されたGPS受信機からそれぞれの位置情報を収集する。そして、路線バス運営業者は、収集した位置情報に基づいて各路線バスの運行状況(例えば、現在位置や、停留所への到着予定時刻など)を解析し、解析した情報を、webを通じて路線バス利用者に開示する。路線バス利用者は、運行状況を閲覧することによって、待ち時間を減らしたり、乗車すべき路線バスを適切に選択できたりするため、より快適に路線バスを利用することができる。
また、特許文献1には、上記バスロケーションサービスを利用した降車予約システムが開示されている。通常、多数の乗客が乗降する路面バス等では、乗客は目的の停留所が近付くと、車内に設置された降車ボタンを押すことにより、バスの乗務員(運転手)に降車を知らせるようになっている。しかしながら、車内が混んでいる場合やうっかりしているときなどには降車ボタンを押すことができず、乗り過ごしてしまうことがある。そのため、特許文献1の降車予約システムでは、バスの乗客が予め降車予約を行なうことにより、降車ボタンを押さなくても、乗務員に降車を報知することが可能となっている。詳しくは、バスの乗客は、まず無線通信端末を用いて、バスの車内に設置された無線中継装置に、降車予定の停留所および無線通信端末の識別子を登録する。そして、無線中継装置は、登録された停留所が近付いた場合に、乗客の無線通信端末に対し、そのことを報知する。また、無線中継装置は、乗客への報知だけでなく、バスの乗務員に対しても、乗客によって降車予約がなされた停留所が近いことを報知するとともに、車内の降車ボタンを強制的に押下する。
ここで、通常の降車ボタンにより、または特許文献1に記載されるような方法で、乗客が降車予定であることが報知された場合、バスの乗務員はバスを停留所に停車して、乗客の降車を確認する。このとき、バスの乗務員は、社内に設置されたミラーや、カメラによって撮影された車内の画像を見て、乗客の降車を確認する。しかしながら、乗務員は、どの乗客が降車予約を行なって降車するのかを知らないため、特に、バスの車内が非常に混雑している場合には、降車を予定している乗客が全て降車することができたか否かを確認することが困難であった。そして、乗客の降車が十分確認できない場合には、降車すべき乗客が降車していないにも関わらず出発してしまったり、降車間際で扉を閉じてしまうことにより事故が発生してしまったりする恐れもある。
本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、バスの乗務員に対して乗客の降車を報知するとともに、乗務員による乗客の降車の確認を容易にすることが可能な車載通信機および降車告知システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明により、移動車両内に設置される車載通信機であって、乗客が所有する携帯通信端末と無線通信を行ない、携帯通信端末の識別情報および降車予定の停留所に関する情報を含む、降車予約情報を受信する無線通信部と、降車予約情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された降車予約情報に基づいて、降車予約を行なった乗客が降車したか否かを判断し、該降車予約を行なった全ての乗客が降車していない場合に、その旨を報知する報知部と、を備えることを特徴とする、車載通信機が提供される。
また、上記車載通信機は、移動車両の位置情報を検出する車両位置検出部をさらに備える構成であっても良い。また、報知部は、さらに、車両位置検出部によって検出された移動車両の位置情報、および記憶部に記憶された降車予約情報に基づいて、乗客の降車に関する報知を行なうものであっても良い。
また、上記車載通信機は、乗客の位置を特定する乗客位置特定部と、移動車両内に設置されたカメラによって撮影された画像に対して、乗客位置特定部により特定された乗客位置に基づいた画像処理を行ない、モニタに表示させる画像処理部と、をさらに備える構成であっても良い。
また、上記画像処理部は、乗客位置特定部により特定された乗客位置に対応する画像に対して、それ以外の画像と識別可能となるような画像処理を行なうものであっても良い。
また、上記報知部は、移動車両の位置情報から、移動車両が停留所に近づいたことを判断し、停留所に関連付けて記憶される携帯通信端末の識別情報に対応する携帯通信端末に対して、降車予定の停留所が近いことを報知するものであっても良い。さらに、報知部は、報知に対する携帯通信端末からの応答に基づいて、乗客が移動車両内に存在するか否かを判断し、乗客が存在すると判断した場合に、降車に関する車内放送を行なうよう放送装置を制御するものであっても良い。
また、上記乗客位置特定部は、移動車両に設置された複数のアンテナの各々において検出した携帯通信端末からの信号の受信強度に基づいて、乗客の位置を特定しても良い。または、上記降車予約情報は、さらに乗客の位置情報を含み、乗客位置特定部は、降車予約情報に含まれる乗客の位置情報に基づいて、乗客の位置を特定しても良い。
さらに、本発明により、上記いずれかの車載通信機と、移動車両内を撮影するカメラと、該カメラによって撮影された画像を表示するモニタと、車内放送を行なう放送装置と、を備える、降車告知システムが提供される。
上記のような構成とすることで、バスの乗客および乗務員に対して降車予定の停留所が近付いていること、および降車予約を行なった乗客の降車が完了していないことを報知することができるとともに、モニタに乗客の位置を示す車内画像を表示することができる。これにより、乗務員は、降車予定の乗客がどこにいるのかを瞬時に把握すること、および当該乗客の降車を容易に確認することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る車載通信機を備える降車告知システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる降車告知システム1000の概略構成を示す図である。降車告知システム1000は、大衆搬送用の移動車両であるバス1の車内に設置された車載通信機10、バス1の乗客が所有する携帯通信端末20、車載通信機10により処理された画像を表示するモニタ30、車内に乗客の降車に関する放送などを行なう放送装置40、車内の所定の位置に取り付けられた複数のアンテナ501〜506および複数のカメラ601〜603からなる。
車載通信機10は、後述する降車告知処理を実行するための装置であり、無線通信部110、記憶部120、車両位置検出部130、報知部140、乗客位置特定部150、および画像処理部160を備える。尚、図1に示される車載通信機10における後述する各部の処理は、車載通信機10が備えるROMなどのメモリ(不図示)に記憶されたプログラムを呼び出すことにより、同じく車載通信機10が備えるCPU(不図示)にて実行される構成であっても良いし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)として各部の処理の全部または一部を実装し、該ASICによってハードウェア的に実現される構成としても良い。
無線通信部110は、バス1内の無線LANネットワークにおけるアクセスポイントとしての機能を備え、アンテナ501〜506を介して携帯通信端末20と無線通信を行なう、ネットワークインターフェース部である。また、無線通信部110は、無線LANネットワーク上で降車予約ページを提供するWebサーバ部115を備える。記憶部120は、無線通信部110によって受信したデータを記憶するためのメモリである。本実施形態においては、記憶部120は、携帯通信端末20から受信した降車予約情報を登録するための降車予約データベースを記憶する。降車予約データベースには、バス1が停車する各停留所と、各停留所において降車予約が行なわれた携帯通信端末20の識別情報とが、関連付けられて登録される。
車両位置検出部130は、GPSやジャイロセンサを備え、これらによって得られるバス1の位置情報、方位情報、移動速度情報などに基づいて、バス1の現在の位置や次の停留所までの距離等を検出する。報知部140は、車両位置検出部130の検出結果、および記憶部120の降車予約データベースの登録内容に基づき、バス1の乗務員および乗客に対して、後述するような報知を行なう。また、乗客位置特定部150は、後述するように、アンテナ501〜506の受信信号強度に基づいて、バス1内における乗客の位置を特定する。さらに、画像処理部160は、カメラ601〜603によって撮影された画像から、車内全体の俯瞰画像を作成し、該俯瞰画像に対して所定の画像処理を行なう。画像処理部160によって処理された画像は、モニタ30へ送信される。
携帯通信端末20は、携帯電話機やPDAなどの、車載通信機10と無線通信を行なうための機能を備えた無線通信端末である。尚、バス1内においては、複数の乗客が所有する複数の携帯通信端末が存在するが、図1においては、代表して携帯通信端末20のみを図示している。モニタ30は、車載通信機10の画像処理部160によって処理された車内の画像を表示するための一般的な表示機器であり、バス1の乗務員(運転手)によって視認可能な位置に設置されている。乗務員は、モニタ30に表示される画像を見ながら、乗客の降車を確認する。
複数のアンテナ501〜506は、車載通信機10から携帯通信端末20への信号、および携帯通信端末20から車載通信機10への信号を送受信するための、無線LANアンテナである。各アンテナ501〜506は、バス1の車内において等間隔に配置される。具体的には、バス1の天井を3×2(縦×横)の6つの領域に分割し、各アンテナ501〜506が、分割された領域の中央にそれぞれ配置される。また、各アンテナ501〜506は、所定の方向(例えば重力方向)に指向性を有しており、これにより、ある領域に存在する携帯通信端末20からの信号は、当該所定の領域に配置されるアンテナによって最も受信強度が高く検出される。尚、アンテナの数は任意に設定可能であり、6個に限定されるものではなく、より多くのアンテナを用いることで、より詳細な乗客位置の特定が可能となる。また、複数のカメラ601、602、603は、バス1の天井の所定の位置に等間隔に配置され、バス1の車内の画像を随時撮影する。各カメラ601〜603によって撮影された画像は、車載通信機10の画像処理部160へと送信される。画像処理部160では、各カメラ601〜603の画像から、車内全体の俯瞰図が生成される。尚、カメラの数は3つに限定されるものではなく、車内全体の画像が取得できる数であればよい。
次に、図2を参照して、本実施形態の降車告知システムにおける携帯通信端末20と車載通信機10との間の処理の流れを説明する。まず、バス1に乗車した乗客は、携帯通信端末20を用いて、車載通信機10との無線通信を確立し、Webサーバ部115によって提供される降車予約ページを取得する。降車予約ページには、バス1が停車する停留所の何れかを入力するための入力フィールドが設けられており、乗客は入力フィールドに降車を希望する停留所を入力する(S1)。尚、降車予約ページは、種々の形態とすることが可能である。例えば、上記のような入力フィールドを表示させる代わりに、バス1が停車する停留所の一覧を表示することも可能である。この場合、表示された停留所の一覧から、乗客によって降車予定の停留所が選択される。そして、降車予約ページにおいて降車予定の停留所が入力されると、続いて、乗客により入力された情報の送信が指示される。これにより、乗客の携帯通信端末20から車載通信機10に、降車予約情報が送られる(S2)。ここで、降車予約情報には、乗客によって入力された停留所の情報に加え、携帯通信端末20を識別するための識別情報(IPアドレス、車載通信機10によって付与された識別子など)が含まれる。
車載通信機10は、携帯通信端末20から受信した降車予約情報を、記憶部120の降車予約データベースに登録する(S3)。そして、バス1がS3にて登録された停留所に近づくと、同じく登録された識別情報に基づいて、携帯通信端末20に対して、降車停留所が近いことを報知する(S4)。携帯通信端末20では、降車予約をした停留所が近いことが表示部などに表示されるとともに、当該報知に対して自動的に応答信号が送信される(S5)。
車載通信機10では、携帯通信端末20からの応答信号を受信した場合、放送装置40を制御し、車内放送によってバス1の乗務員、および車内全体に降車予定の乗客がいることを報知する(S6)。また、車載通信機10は、携帯通信端末20からの応答信号に基づいて、携帯通信端末20の位置、すなわち乗客の位置を特定する(S7)。そして、カメラ601〜603によって撮影された画像に基づいて生成された俯瞰図に対し、乗客位置を示すための画像処理を行なう(S8)。処理が行なわれた画像は、モニタ30に表示され(S9)、これにより、乗務員は、降車を行なう乗客の位置を知ることができる。また、降車予約を行なった乗客の降車が完了していない場合には、再び放送装置40を制御して、車内放送を行ない、その旨をバス1の乗務員に報知する(S10)。
続いて、車載通信機10によって実行される降車告知処理の詳細について、図3を参照して説明する。尚、図3は、バス1が、停留所Aを出発して次の停留所Bに停車するまでの間に、車載通信機10によって実行される降車告知処理を示すフローチャートである。車載通信機10は、始発の停留所から終着の停留所まで、図3のフローチャートに示される処理を、繰り返し実行する。
まず、車載通信機10の無線通信部110において、いずれかの携帯通信端末から降車予約情報を受信したか否かが判断される(S101)。ここで、いずれかの携帯通信端末から降車予約情報を受信した場合(S101:Yes)、受信した降車予約情報を、記憶部120の降車予約データベースに登録する(S102)。一方、いずれの携帯通信端末からも降車予約情報を受信していない場合は(S101:No)、降車予約データベースへの登録を行なうことなく、S103の処理へ進む。
S103では、報知部140によって、車両位置検出部130にて検出されるバス1の位置情報に基づいて、バス1が次の停留所Bに近づいたか否かが判断される。そして、バス1が停留所Bに近づいていないと判断された場合には(S103:No)、S101の処理へと戻る。一方、バス1が停留所Bに近付いていると判断された場合は(S103:Yes)、記憶部120の降車予約データベースが参照され、次の停留所Bに関連付けて登録された携帯通信端末があるか否かが判断される(S104)。尚、別の実施形態においては、S103の判断は省略することも可能である。この場合は、停留所Aを出発してすぐに、停留所Bに近づいたか否かに関係なくS104の処理を行ない、停留所Bに関連付けられて登録されている携帯通信端末の有無を確認する構成としても良い。
そして、停留所Bに関連付けて登録された携帯通信端末がある場合には(S104:Yes)、報知部140は、降車予約された停留所が近いことを、該携帯通信端末を所有する乗客に報知する(S105)。具体的には、停留所Bに関連付けて登録された携帯通信端末が、携帯通信端末20である場合、報知部140は、降車予約データベースに登録されている携帯通信端末20の識別情報に基づいて、報知信号を作成する。そして、当該報知信号を、無線通信部110からアンテナ501〜506を介して、携帯通信端末20へ送信する。車載通信機10より報知信号を受信した携帯通信端末20は、降車する停留所が近いことを報知するため、携帯通信端末20の表示部への表示や、アラーム音の出力を行なう。これにより、乗客は、降車予定の停留所が近付いていることを知ることができ、乗り過ごしを防ぐことができる。
続いて、車載通信機10の無線通信部110にて、携帯通信端末20から応答信号を受信したか否かが判断される(S106)。上述のように、携帯通信端末20は、車載通信機10から報知信号を受信すると、自動的に応答信号を車載通信機10へと送信する。そのため、携帯通信端末20からの応答信号の有無により、携帯通信端末20を所有する乗客が、バス1の車内にいるか否かを判断することができる。そして、携帯通信端末20からの応答信号を受信した場合(S106:Yes)、乗客が車内にいると判断し、S107の処理へ進む。一方、携帯通信端末20から応答信号を受信しなかった場合は(S106:No)、乗客は既に降車したものと判断し、降車告知処理を終了する。
S107では、報知部140により、放送装置40が制御され、乗務員およびその他の乗客に対して、次の停留所にて降車する乗客がいることを放送する。これにより、乗客が降車ボタンを押さなくても、乗務員に対して降車を報知することができる。続いて、車載通信機10の乗客位置特定部150にて、携帯通信端末20の位置に基づき、乗客の位置の特定を行なう(S108)。乗客位置特定部150では、まず、所定の位置に配置された複数のアンテナ501〜506において検出された、携帯通信端末20からの応答信号の受信強度が比較される。そして、最も受信強度が高かったアンテナが配置された領域にて、携帯通信端末20から信号が送信されたと推定し、該領域を乗客の位置として特定する。
続いて、画像処理部160にて、カメラ601〜603によって撮影された画像から生成された車内の俯瞰図上に、乗客位置特定部150により特定された携帯通信端末20を有する乗客の位置を示すための、画像処理が行なわれる(S109)。詳しくは、まず、車内の俯瞰図を、アンテナ501〜506が配置される6つの領域に分割する。そして、乗客位置特定部150により乗客位置として特定された領域に対し、色枠で囲んだり、所定のマークを重畳させるなどの画像処理を行なう。そして、画像処理部160にて処理された画像は、モニタ30に送信され、表示される(S110)。
続いて、報知部140にて、降車予約を行なった乗客全員がバス1から降車したか否かが判断される(S111)。具体的には、報知部140は、停留所Bに関連付けて登録された携帯通信端末に対して再び報知信号を作成する。そして、作成した報知信号を、無線通信部110からアンテナ501〜506を介して、携帯通信端末へ送信する。ここで、停留所Bに関連付けて登録された携帯通信端末20の所有者である乗客が、いまだバス1の車内にいる場合、携帯通信端末20は、車載通信機10から報知信号を受信して、応答信号を返信する。一方、携帯通信端末20の所有者である乗客が、既にバス1から降車した場合は、携帯通信端末20は、車載通信機10から報知信号を受信せず、応答信号の返信も行なわない。これにより、報知部140は、携帯通信端末からの応答信号を受信したか否かに基づいて、降車予約を行なった乗客がバス1の車内にいるか否かを判断する。
そして、報知部140によって、降車予約を行なった乗客の全員がバス1から降車していないと判断された場合(応答信号を一つでも受信した場合)には(S111:No)、その旨をバス1の乗務員に報知するため、放送装置40を制御して車内放送を行なう(S112)。また、別の実施形態においては、モニタ30に降車していない乗客がいることを通知するメッセージを表示しても良い。一方、降車予約を行なった乗客が全員バスから降車していると判断された場合(応答信号を一つも受信しなかった場合)には(S111:Yes)、降車告知処理を終了する。
本実施形態では、上記のような構成とすることで、バス1の乗客に対して降車予定の停留所が近付いていることを報知することができるとともに、降車ボタンを押さなくても、バス1の乗務員に対して降車を報知することができる。また、バス1の乗務員は、モニタ30に表示される画像を確認することにより、降車予定の乗客がどこにいるのかを瞬時に把握することができ、さらに、降車予約を行なった乗客が降車していない場合には、その旨が車内放送により通知されるため、当該乗客の降車を容易に確認することが可能となる。これにより、乗客がうっかり乗り過ごしてしまうことや、乗客が降車していないのに出発してしまうことを防ぐこと、さらに降り遅れた乗客による発車間際の事故についても予防することができる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態の具体的態様は、上記に説明したものに限定されず、特許請求の範囲の記載により表現された技術的思想の範囲内で任意に変更することができる。以下に、そのような変更の例を幾つか提示する。
まず、上記実施形態においては、バス1の車内における無線LANネットワークを通じて、車載通信機10と携帯通信端末20が通信を行なう構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、車載通信機10と携帯通信端末20との間で、赤外線通信や、Bluetoothなどのその他の無線通信により、信号の送受信が行なわれる構成としても良い。また、この場合は、携帯通信端末20において予め降車予約情報を記憶しておき、赤外線通信やBluetoothによって、当該降車予約情報を車載通信機10に送信する構成とすればよい。さらに、車載通信機10および携帯通信端末20を、バス1の車内における無線LANネットワークだけではなく、バスロケーションサービスなどの外部のネットワークにも接続可能な構成とし、降車予約ページやバス1の運行状況について、当該外部ネットワーク上のサーバから提供する構成としても良い。
また、上記実施形態においては、乗客位置特定部150にて、アンテナ501〜506が検出する信号の受信強度に基づいて、乗客の位置を特定する構成となっていたが、乗客が自ら位置情報を特定し、車載通信機10に送信する構成としても良い。具体的には、Webサーバ部115から提供される降車予約ページにおいて、降車を希望する停留所の入力フィールドだけでなく、乗客の現在位置を入力するためのフィールドを表示させる。そして、乗客は自身の位置情報(座席番号など)を入力し、降車予約情報と共に、車載通信機10へ送信する。車載通信機10では、受信した位置情報についても、降車予定の停留所および携帯通信端末の識別情報と関連付け、記憶部120の降車予約データベースに登録する。そして、乗客位置特定部150では、記憶部120の降車予約データベースにおける乗客の位置情報に基づいて、乗客の位置を特定し、画像処理部160において画像処理を行なうことも可能である。
1 バス
10 車載通信機
110 無線通信部
115 Webサーバ部
120 記憶部
130 車両位置検出部
140 報知部
150 乗客位置特定部
160 画像処理部
20 携帯通信端末
30 モニタ
40 放送装置
501〜506 アンテナ
601〜603 カメラ
10 車載通信機
110 無線通信部
115 Webサーバ部
120 記憶部
130 車両位置検出部
140 報知部
150 乗客位置特定部
160 画像処理部
20 携帯通信端末
30 モニタ
40 放送装置
501〜506 アンテナ
601〜603 カメラ
Claims (9)
- 移動車両内に設置される車載通信機であって、
乗客が所有する携帯通信端末と無線通信を行ない、前記携帯通信端末の識別情報および降車予定の停留所に関する情報を含む、降車予約情報を受信する無線通信部と、
前記降車予約情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された降車予約情報に基づいて、降車予約を行なった乗客が降車したか否かを判断し、該降車予約を行なった全ての乗客が降車していない場合に、その旨を報知する報知部と、
を備えることを特徴とする、車載通信機。 - 前記移動車両の位置情報を検出する車両位置検出部をさらに備え、
前記報知部は、さらに、前記車両位置検出部によって検出された移動車両の位置情報、および前記記憶部に記憶された降車予約情報に基づいて、乗客の降車に関する報知を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の車載通信機。 - 前記乗客の位置を特定する乗客位置特定部と、
前記移動車両内に設置されたカメラによって撮影された画像に対して、前記乗客位置特定部により特定された乗客位置に基づいた画像処理を行ない、モニタに表示させる画像処理部と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の車載通信機。 - 前記画像処理部は、前記乗客位置特定部により特定された乗客位置に対応する画像に対して、それ以外の画像と識別可能となるような画像処理を行なうことを特徴とする請求項3に記載の車載通信機。
- 前記報知部は、前記移動車両の位置情報から、前記移動車両が停留所に近づいたことを判断し、前記停留所に関連付けて記憶される前記携帯通信端末の識別情報に対応する携帯通信端末に対して、降車予定の停留所が近いことを報知することを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載の車載通信機。
- 前記報知部は、前記報知に対する携帯通信端末からの応答に基づいて、乗客が前記移動車両内に存在するか否かを判断し、乗客が存在すると判断した場合に、降車に関する車内放送を行なうよう放送装置を制御することを特徴とする、請求項5に記載の車載通信機。
- 前記乗客位置特定部は、前記移動車両内に設置された複数のアンテナの各々において検出した前記携帯通信端末からの信号の受信強度に基づいて、乗客の位置を特定することを特徴とする、請求項3から6のいずれか一項に車載通信機。
- 前記降車予約情報は、さらに前記乗客の位置情報を含み、前記乗客位置特定部は、前記降車予約情報に含まれる乗客の位置情報に基づいて、乗客の位置を特定することを特徴とする、請求項3から7のいずれか一項に記載の車載通信機。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の車載通信機と、移動車両内を撮影するカメラと、該カメラによって撮影された画像を表示するモニタと、車内放送を行なう放送装置と、を備える、降車告知システム。
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- 2010-11-02 JP JP2010245942A patent/JP2012098908A/ja active Pending
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