JP3969100B2 - 乗物の搭乗料金変更システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばタクシー業などの主として乗客が搭乗料金を支払うことの対価として乗客が搭乗される業に適用される乗物の搭乗料金変更システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、タクシーの運行を管理するシステムとしては、次に示すようなものがある。すなわち、タクシーは、GPS(Global Positioning System )受信機を搭載しており、「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」などの動態を表す動態情報と共に、GPS受信機により取得された現在の位置を表す現在位置情報を管理センターに送信し、管理センターは、タクシーから受信された動態情報や現在位置情報を解析する。このものによれば、管理センターは、タクシーから受信された動態情報や現在位置情報を解析することにより、営業状況を把握することができ、また、これから乗車しようとする乗客から求車の依頼を受けると、その乗客が乗車を希望する場所に最短で向かうことができるタクシーに出向指示を連絡することにより、効率良く配車することができる。
【0003】
ところで、実際には、天候や時間帯などにより、例えば天気が良くて快適に過ごせる(タクシーに乗車するよりも歩いた方が快適と感じられる)日中などでは、タクシーが駅前などの待機場所で何時間も乗客を待機していることがある。しかしながら、このような状況は、業者(タクシー会社)および乗務員(運転手)にとっては、双方が収入を得ることができない状況であるので、効率良く営業しているとは言い難いものである。
【0004】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えばタクシー業などの主として乗客が搭乗料金を支払うことの対価として乗客が搭乗される業に適用されるものにおいて、業者および乗務員が効率良く営業することができ、それに伴って、乗客をも利益を得ることができる乗物の搭乗料金変更システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した乗物の搭乗料金変更システムによれば、乗物側に設けられた乗物側装置は、自装置を搭載している乗物の動態情報を送信し、管理センター側に設けられた動態情報取得手段は、乗物側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得し、管理センター側に設けられた搭乗率計算手段は、動態情報取得手段により取得された乗物の動態情報を当該動態情報取得手段から読出し、その読出した乗物の動態情報に基づいて乗物の搭乗率を計算し、管理センター側に設けられた搭乗料金変更手段は、搭乗率計算手段により計算された乗物の搭乗率を当該搭乗率計算手段から読出し、その読出した乗物の搭乗率が基準搭乗率未満になったか否かを判定して搭乗料金を通常よりも値下がるように変更するか否かを判定する。そして、報知手段は、搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を当該搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知するように構成した。
【0006】
したがって、業者および乗務員から見れば、搭乗料金を通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を搭乗していない不特定多数の公衆に報知したことにより、不特定多数の公衆が乗物へ搭乗しようとする意欲を高めることができ、その結果、乗物へ搭乗しようとする乗客の数が増大することを期待することができ、そして、乗物へ搭乗しようとする乗客の数が増大すると(集客すると)、乗客を待機している待機時間が少なくなるので、効率良く営業することができる。また、乗客から見れば、通常よりも値下がった搭乗料金を支払えば良いので、その分が還元され、利益を得ることができる。
【0007】
請求項2に記載した乗物の搭乗料金変更システムによれば、管理センター側に設けられた管理センター側装置は、搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を送信し、乗物に搭載されている乗物側装置の表示器から構成された報知手段は、管理センター側装置から送信された値下情報が乗物側装置に受信されることにより当該値下情報を搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知するように構成したので、不特定多数の公衆、乗務員および乗客は、乗物側装置の表示器に表示されている値下情報を見ることにより、搭乗料金が通常よりも値下がるように変更された旨を認識することができる。
すなわち、乗物が例えばタクシーであれば、値下情報をタクシーに搭載されているタクシー側装置の車室内表示器や車室外表示器に表示することにより報知するようになるので、不特定多数の公衆、乗務員および乗客は、その車室内表示器や車室外表示器に表示されている値下情報を見ることにより、乗車料金が通常よりも値下がるように変更された旨を認識することができる。この場合、特定の文字を表示器に表示することにより、値下情報を表示しても良いし、表示する色を変更することにより、値下情報を表示しても良い。特に、表示する色を変更する構成は、夜間などで有効である。
【0008】
請求項3に記載した乗物の搭乗料金変更システムによれば、管理センター側に設けられた管理センター側装置は、搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を送信し、これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に設置されている待機場所側装置の表示器から構成された報知手段は、管理センター側装置から送信された値下情報が待機場所側装置に受信されることにより当該値下情報を搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知するように構成したので、不特定多数の公衆、乗務員および乗客は、待機場所側装置の表示器に表示されている値下情報を見ることにより、搭乗料金が通常よりも値下がるように変更された旨を認識することができる。
【0009】
すなわち、乗物が例えばタクシーであれば、値下情報をこれから乗車しようとする乗客がタクシーへの乗車を待機するための待機場所 (タクシー乗場)に設置されている待機場所側装置の表示器に表示することにより報知するようになるので、不特定多数の公衆、乗務員および乗客は、待機場所側装置の表示器に表示されている値下情報を見ることにより、乗車料金が通常よりも値下がるように変更された旨を認識することができる。
【0010】
請求項4に記載した乗物の搭乗料金変更システムによれば、報知手段は、インターネット上に公開されるウェブサイトであるので、不特定多数の公衆、乗務員および乗客は、ウェブサイトを閲覧することが可能な機器を操作し、インターネット上に公開されたウェブサイトを閲覧することにより、搭乗料金が通常よりも値下がるように変更された旨を認識することができる。
【0012】
請求項5に記載した乗物の搭乗料金変更システムによれば、コンピュータ端末は、搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を公開したウェブサイトを表示し、コンピュータ端末に接続されているカードライタに証明情報記録手段が挿通されたときに、証明情報記録手段は、搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を証明情報記録手段に証明情報として記録するように構成したので、これから搭乗しようとする乗客は、証明情報が記録されている証明情報記録手段を持って搭乗すれば、仮に搭乗料金が通常よりも値下がるように変更された旨を乗務員が認識していなくとも、証明情報記録手段に記録されている証明情報を提示することにより、乗務員との間の搭乗料金の認識の違いを解消することができ、搭乗料金の認識の違いによりトラブルが生じることを未然に回避することができる。
【0013】
請求項6に記載した乗物の搭乗料金変更システムによれば、カードリーダは、証明情報が記録されている証明情報記録手段が挿通されたときに、当該証明情報記録手段から証明情報を読出し、証明情報認証手段は、カードリーダから入力した証明情報を認証するように構成したので、業者および乗務員は、これから搭乗しようとする乗客が不正な証明情報を用意したとしても、不正な証明情報が用意されたことにより損失が生じることを未然に回避することができる。
【0014】
請求項7に記載した乗物の搭乗料金変更システムによれば、報知手段は、値下情報に、割引率、値下幅或いは搭乗料金などをも含めて報知するように構成したので、不特定多数の公衆、乗務員および乗客は、搭乗料金が通常よりも値下がるように変更された旨のみでなく、割引率、値下幅或いは搭乗料金などをも認識することができる。
【0015】
請求項8に記載した乗物の搭乗料金変更システムによれば、これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に所定の狭域無線通信エリアを形成して設置された待機場所側装置は、乗物が所定の狭域無線通信エリア内で待機している場合に当該待機している乗物に搭載されている乗物側装置との間で狭域無線通信を行って当該乗物側装置から受信した当該乗物の動態情報を送信し、待機台数識別手段は、待機場所側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得し、その取得した乗物の動態情報に基づいて待機場所にて乗客を待機している乗物の台数を待機台数として識別し、搭乗率計算手段は、待機台数識別手段により識別された待機台数を当該待機台数識別手段から読出し、その読出した待機台数に基づいて乗物の搭乗率を計算するように構成したので、待機台数が多い場合には、値下げの度合いが大きくなるように搭乗料金を通常よりも値下がるように変更し、その旨を待機台数が多い待機場所で待機している乗物に搭載されている乗物側装置の表示器に表示したり、待機台数が多い待機場所に設置されている待機場所側装置の表示器に表示することにより、より効率良く営業することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をタクシー業に適用した一実施例について、図面を参照して説明する。
まず、図2は、システムの全体の構成を概略的に示している。管理センター1には、管理センター側装置2、狭域無線制御装置3および路側アンテナ4が設置されている。管理センター側装置2は、詳しくは後述するように、タクシー5 (本発明でいう乗物)の乗車率(本発明でいう搭乗率)を計算し、タクシー5の割引運行(本発明でいう値下運行)を実施するか否かを決定する。
【0032】
狭域無線制御装置3は、例えばDSRC(Dedicated Short Range Communication )に準拠した狭域無線通信にしたがって、路側アンテナ4により所定の狭域無線通信エリア(図2中二点鎖線Pにて示すエリア)を形成し、その形成されている所定の狭域無線通信エリア内でタクシー5が待機している場合や、その形成されている所定の狭域無線通信エリア内をタクシー5が走行している場合には、そのタクシー5に搭載されているタクシー側装置6(本発明でいう乗物側装置、図3参照)との間で狭域無線通信を行う。尚、ここでいう狭域無線通信は、DSRCに準拠した狭域無線通信に限らず、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11bに準拠した無線LAN(Local Area Network)であっても良く、また、Bluetooth 通信(Bluetooth は登録商標)或いは赤外線通信などであっても良い。
【0033】
また、管理センター側装置2は、インターネットサービスプロバイダ(ISP(Internet Services Provider))7を通じてインターネット8に接続されている。
【0034】
待機場所9は、例えば駅前や施設などのこれから乗車しようとする乗客がタクシー5への乗車を待機するための場所で、待機場所9には、待機場所側装置10、狭域無線制御装置11および路側アンテナ12が設置されている。待機場所側装置10は、詳しくは後述するように、上記した管理センター側装置2にてタクシーの割引運行を実施することが決定されたときには、その旨を表示する。
【0035】
狭域無線制御装置11は、上記した管理センター1に設置されている狭域無線制御装置3と同様にして、例えばDSRCに準拠した狭域無線通信にしたがって、路側アンテナ12により所定の狭域無線通信エリア(図2中二点鎖線Qにて示すエリア)を形成し、その形成されている所定の狭域無線通信エリア内でタクシー5が待機している場合や、その形成されている所定の狭域無線通信エリア内をタクシー5が走行している場合には、そのタクシー5に搭載されているタクシー側装置6との間で狭域無線通信を行う。尚、ここでいう狭域無線通信も、DSRCに準拠した狭域無線通信に限らず、IEEE802.11bに準拠した無線LANであっても良く、また、Bluetooth 通信或いは赤外線通信などであっても良い。
【0036】
また、待機場所側装置10も、インターネットサービスプロバイダ13を通じてインターネット8に接続されている。
【0037】
広域無線設備14は、例えば携帯電話サービス事業者が提供する携帯電話網 (基地局や基地局制御装置なども含む)などから構成されるもので、所定の広域無線通信エリア(図2中二点鎖線Rにて示すエリア)を形成し、その形成されている所定の広域無線通信エリア内でタクシー5が待機している場合や、その形成されている所定の広域無線通信エリア内をタクシー5が走行している場合に、そのタクシー5に搭載されているタクシー側装置6との間で広域無線通信を行う。尚、ここでいう広域無線通信は、携帯電話サービス事業者が提供する携帯電話網を利用した携帯電話通信に限らず、簡易型携帯電話(Personal Handyphone System)網を利用した簡易型携帯電話通信或いは業務用無線通信などであっても良い。
【0038】
また、広域無線設備14も、インターネットサービスプロバイダ15を通じてインターネット8に接続されている。
【0039】
さて、このような構成では、管理センター側装置2は、管理センター1に設置されている狭域無線制御装置3を利用した狭域無線通信を行うことにより、管理センター1で待機しているタクシー5に搭載されているタクシー側装置6や、管理センター1の前を走行しているタクシー5に搭載されているタクシー側装置6との間で、詳しくは後述する動態情報や割引情報を送受信することが可能となる。
【0040】
また、管理センター側装置2は、待機場所側装置10との間で広域無線設備14を利用した広域無線通信やインターネット8を利用したインターネット通信を行うと共に、待機場所9に設置されている狭域無線制御装置11を利用した狭域無線通信を行うことにより、待機場所9で待機しているタクシー5に搭載されているタクシー側装置6や、待機場所9の前を走行しているタクシー5に搭載されているタクシー側装置6との間で動態情報や割引情報を送受信することが可能となる。
【0041】
さらに、管理センター側装置2は、広域無線設備14を利用した広域無線通信やインターネット8を利用したインターネット通信を行うことにより、広域無線設備14のサービス圏内やインターネット8にアクセス可能な圏内で待機しているタクシー5に搭載されているタクシー側装置6や、広域無線設備14のサービス圏内やインターネット8にアクセス可能な圏内を走行しているタクシー5に搭載されているタクシー側装置6との間で動態情報や割引情報を送受信することが可能となる。
【0042】
図3は、タクシー5に搭載されているタクシー側装置6の構成を概略的に示している。タクシー側装置6は、制御端末16、現在位置検出機17、狭域無線通信機18、広域無線通信機19、タクシーメータ20、タコグラフ21、車室内表示器22(本発明でいう乗物側装置の表示器)、車室外表示器23(本発明でいう乗物側装置の表示器)、プリンタ24、ディスプレイ25、操作スイッチ26、カードリーダ27および車内外部インタフェース(IF)28を備えて構成されている。
【0043】
制御端末16(本発明でいう証明情報認証手段)は、各機器の動作全般を制御すると共に、詳しくは後述するように、ICカード29(本発明でいう証明情報記録手段)に記録されている証明情報を認証する。現在位置検出機17は、GPS(Global Positioning System )衛星から受信されたGPS電波を復調してパラメータを演算し、タクシー5の現在位置を検出する。狭域無線通信機18は、上記した管理センター1に設置されている狭域無線制御装置3や待機場所9に設置されている狭域無線制御装置11との間で狭域無線通信を行う。広域無線通信機19は、上記した広域無線設備14との間で広域無線通信を行う。タクシーメータ20は、乗車料金や走行距離などの業務に関する必要な数値を計算する。タコグラフ21は、車速や時刻などを記録する。
【0044】
車室内表示器22は、一般的には車室内のダッシュボード上に車室外から視認可能となる位置に設置されており、乗客が乗車していないが乗客が乗車不可能であるときには「回送」を表示し、また、乗客が乗車可能であるときには「空走」を表示し、また、乗客を迎える状況にあるときには「迎走」を表示し、さらに、乗客が乗車しているときには「賃走」を表示する。これに加えて、車室内表示器22は、例えば夜間などで乗車料金を割増した運行、つまり、割増運行を実施してしているときには「割増」をも表示し、また、本発明が特徴とする乗車料金を割引した運行、つまり、割引運行を実施しているときには「割引」をも表示し、さらに、乗車料金を固定した運行、つまり、固定運行を実施しているときには 「固定」をも表示する。尚、車室内表示器22は、運転手が操作スイッチ26を操作したことに応じて、管理センター2から指示信号が受信されたことに応じて、または、時間管理機能を利用することにより、これらの表示を切替える。
【0045】
車室外表示器23は、一般的には車室外の屋根上に設置されており、上記した室内表示器22と同様にして、例えば夜間などで乗車料金を割増した割増運行を実施しているときには「割増」を表示し、また、本発明が特徴とする乗車料金を割引した割引運行を実施しているときには「割引」を表示し、さらに、乗車料金を固定した固定運行を実施しているときには「固定」を表示する。尚、車室外表示器23も、運転手が操作スイッチ26を操作したことに応じて、管理センター2から指示信号が受信されたことに応じて、または、時間管理機能を利用することにより、これらの表示を切替える。
【0046】
プリンタ24は、例えば乗客の要望に応じて乗車料金を証明する領収書などを発行する。ディスプレイ25は、運転手や乗客が視認可能となる位置に配設されているもので、上記したタクシーメータ20により計算された乗車料金などを表示する。操作スイッチ26は、運転手が車室内表示器22における「回送」、 「空走」、「迎走」および「賃走」の表示や、「割増」、「割引」および「固定」の表示を切替えるために、また、車室外表示器23における「割増」、「割引」および「固定」の表示を切替えるために配設されている。
【0047】
カードリーダ27は、詳しくは後述するように、ICカード29が挿通されると、その挿通されたICカード29に証明情報が記録されていれば、その記録されている証明情報を読出し、このとき、制御端末16は、上記したように、ICカード29から読出された証明情報を認証する。
【0048】
図4は、上記した管理センター側装置2の構成を概略的に示している。管理センター側装置2は、周知の汎用コンピュータ端末から構成されており、制御部30(本発明でいう動態情報取得手段、搭乗率計算手段、搭乗料金変更手段、待機台数識別手段)に、広域無線モジュール31、LAN32、入力機器としてのキーボード33とマウス34、出力機器としてのCRT(Cathode Ray Tube)35とプリンタ36および電波時計37が接続されて構成されている。
【0049】
制御部30は、各部の動作全般を制御する。広域無線モジュール31は、上記した広域無線設備14との間で広域無線通信を行う。LAN32は、インターネット8との間の通信制御を行う。キーボード33やマウス34は、入力操作が行われると、その行われた入力操作に対応する操作信号を制御部30に出力し、制御部30は、キーボード32やマウス33から操作信号を入力すると、その入力された操作信号に応じた処理を行う。CRT35やプリンタ36は、制御部30にて行われた処理結果を出力する。電波時計37は、時刻情報が含まれている標準電波を受信し、その受信された時刻情報に基づいて管理センター側装置2の内部時刻を修正する。尚、管理センター側装置2は、電波時計37により修正された内部時刻をタクシー5に搭載されている時計(図示せず)に送信することにより、時刻管理することも可能である。
【0050】
図5は、上記した待機場所側装置10の構成を概略的に示している。待機場所側装置10は、制御部38に、広域無線モジュール39、LAN40、大型の表示領域を有する表示器41(本発明でいう待機場所側装置の表示器)、ボタンスイッチ42、スピーカ43および電波時計44が接続されて構成されている。
【0051】
制御部38は、各部の動作全般を制御する。広域無線モジュール39は、上記した広域無線設備14との間で広域無線通信を行う。LAN40は、インターネット8との間の通信制御を行う。表示器41は、管理センター側装置2にてタクシー5の割引運行を実施することが決定されたときには、その旨を表示する。ボタンスイッチ42は、例えば待機場所9でタクシー5への乗車を待機している乗客が求車するときに操作するために配設されている。スピーカ43は、音声案内用に配設されている。電波時計44は、上記した管理センター側装置2に配設されている電波時計37と同様にして、時刻情報が含まれている標準電波を受信し、その受信された時刻情報に基づいて待機場所側装置10の内部時刻を修正する。
【0052】
次に、上記した構成の作用について、図1、図6ないし図19も参照して説明する。
まず、タクシー側装置6は、タクシー5が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれにあるかを表す動態情報を、タクシー5を識別するためにタクシー5毎に固有に付与されているタクシーIDと共に、管理センター側装置2に送信する(図1中、ステップS101)。尚、このとき、タクシー側装置6は、必要に応じて、現在位置検出機17により検出されたタクシー5の現在位置を表す現在位置情報をも管理センター側装置2に送信する。
【0053】
ここで、タクシー側装置6が動態情報を管理センター側装置2に送信する態様としては、
(1)タクシー側装置6が動態情報を直接的に管理センター側装置2に送信する態様
(2)タクシー側装置6が動態情報を待機場所側端末10に送信し、待機場所側端末10が動態情報を広域無線設備14やインターネット8を経由して管理センター側装置2に送信する態様
(3)タクシー側装置6が動態情報を広域無線設備14やインターネット8を経由して管理センター側装置2に送信する態様
などがある。以下、それぞれの態様について順次説明する。
【0054】
(1)タクシー側装置6が動態情報を直接的に管理センター側装置2に送信する態様
この態様は、タクシー5が管理センター1で待機している場合や、タクシー5が管理センター1の前を走行している場合に該当する。図6は、タクシー側装置6と管理センター側装置2との間の手順を概略的に示している。
【0055】
タクシー側装置6は、管理センター1に設置されている狭域無線制御装置3の路側アンテナ4により形成されている狭域無線通信エリア内に進入すると(ステップS201)、タクシーIDを管理センター側装置2に送信する(A201)。管理センター側装置2は、タクシー側装置6からタクシーIDが受信されると、車両の認証を要求すべく車両認証要求信号をタクシー側装置6に送信する(A202)。
【0056】
次いで、タクシー側装置6は、管理センター側装置2から車両認証要求信号が受信されると、車両の認証の要求に対して応答すべく車両認証応答信号を管理センター側装置2に送信する(A203)。管理センター側装置2は、タクシー側装置6から車両認証応答信号が受信されると、その受信された車両認証応答信号に基づいて車両を認証する(ステップS211)。そして、管理センター側装置2は、車両を認証した結果が正であると、車両認証確認信号をタクシー側装置6に送信する(A204)。
【0057】
次いで、タクシー側装置6は、管理センター側装置2から車両認証確認信号が受信されると、タクシー5が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれにあるかを表す動態情報を含めた動態情報信号を管理センター側装置2に送信する(A205)。そして、管理センター側装置2は、タクシー側装置6から動態情報信号が受信されると、その受信された動態情報信号に含まれている動態情報を解析する(ステップS212)。
【0058】
このようにして、管理センター側装置2は、タクシー5が管理センター1で待機していたり、タクシー5が管理センター1の前を走行していると、狭域無線制御装置3とタクシー側装置6との間で狭域無線通信を行うことにより、そのタクシー5から動態情報を受信することができ、そのタクシー5が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれにあるかを識別することが可能となる。
【0059】
(2)タクシー側装置6が動態情報を待機場所側端末10に送信し、待機場所側端末10が動態情報を広域無線設備14やインターネット8を経由して管理センター側装置2に送信する態様
この態様は、タクシー5が待機場所9で待機している場合や、タクシー5が待機場所9の前を走行している場合に該当する。図7は、タクシー側装置6と待機場所側装置10との間の手順を概略的に示している。
【0060】
タクシー側装置6は、待機場所9に設置されている狭域無線制御端末11の路側アンテナ12により形成されている狭域無線通信エリア内に進入すると(ステップS301)、タクシーIDを待機場所側装置10に送信する(A301)。待機場所側装置10は、タクシー側装置6からタクシーIDが受信されると、車両の認証を要求すべく車両認証要求信号をタクシー側装置6に送信する(A302)。
【0061】
次いで、タクシー側装置6は、待機場所側装置10から車両認証要求信号が受信されると、車両の認証の要求に対して応答すべく車両認証応答信号を待機場所側装置10に送信すると共に(A303)、装置の認証を要求すべく装置認証要求信号を待機場所側装置10に送信する(A304)。待機場所側装置10は、タクシー側装置6から車両認証応答信号が受信されると共に、装置認証要求信号が受信されると、装置の認証の要求に対して応答すべく装置認証応答信号をタクシー側装置6に送信し(A305)、その受信された車両認証応答信号に基づいて車両を認証する(ステップS311)。また、タクシー側装置6は、待機場所側装置10から装置認証応答信号が受信されると、その受信された装置認証応答信号に基づいて装置を認証する(ステップS302)。
【0062】
次いで、待機場所側装置10は、車両を認証した結果が正であると、車両認証確認信号をタクシー側装置6に送信する(A306)。また、タクシー側装置6は、装置を認証した結果が正であると、装置認証確認信号をタクシー側装置6に送信する(A307)。そして、タクシー側装置6は、タクシー5が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれにあるかを表す動態情報を含めた動態情報信号を待機場所側装置10に送信する(A308)。
【0063】
これ以降、待機場所側装置10は、タクシー側装置6から動態情報信号が受信されると、その受信された動態情報信号を広域無線設備14やインターネット8を経由して管理センター側装置2に送信する(ステップS312)。そして、管理センター側装置2は、待機場所側装置10から動態情報信号が広域無線設備14やインターネット8を経由して受信されると、その受信された動態情報に含まれている動態情報を解析する。
【0064】
このようにして、管理センター側装置2は、タクシー5が待機場所9で待機していたり、タクシー5が待機場所9の前を走行していると、狭域無線制御装置11とタクシー側装置6との間で狭域無線通信を行うと共に、待機場所側端末10との間で広域無線通信やインターネット通信を行うことにより、そのタクシー5から動態情報を受信することができ、そのタクシー5が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれにあるかを識別することが可能となる。尚、待機場所側装置10が車両を認証する構成に限らず、管理センター側装置2が車両を認証する構成であっても良い。
【0065】
(3)タクシー側装置6が動態情報を広域無線設備14やインターネット8を経由して管理センター側装置2に送信する態様
この態様は、タクシー5が広域無線設備14のサービス圏内やインターネット8にアクセス可能な圏内で待機している場合や、タクシー5が広域無線設備14のサービス圏内やインターネット8にアクセス可能な圏内を走行している場合に該当する。
【0066】
この場合は、タクシー側装置6は、管理センター側装置2との間で広域無線通信やインターネット通信を行うべく通信リンクを確立する。タクシー側装置6は、通信リンクを確立した後に、タクシー5が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれにあるかを表す動態情報を含めた動態情報信号を広域無線設備14やインターネット8を経由して管理センター側装置2に送信する。そして、管理センター側装置2は、タクシー側装置6から動態情報信号が広域無線設備14やインターネット8を経由して受信されると、その受信された動態情報に含まれている動態情報を解析する。
【0067】
このようにして、管理センター側装置2は、タクシー5が広域無線設備14のサービス圏内やインターネット8にアクセス可能な圏内で待機していたり、タクシー5が広域無線設備14のサービス圏内やインターネット8にアクセス可能な圏内を走行していると、タクシー側装置6との間で広域無線通信やインターネット通信を行うことにより、そのタクシー5から動態情報を受信することができ、そのタクシー5が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれにあるかを識別することが可能となる。尚、インターネット通信では、セキュリティを確保をするために、SSL(Secure Socket Layer )やHTTPS(Hyper Text Transfer Protocol Security )を利用するのが望ましい。
【0068】
以上のようにして、管理センター側装置2は、タクシー側装置6と管理センター側装置2や待機場所側装置10との間で狭域無線通信を行うことにより、また、広域無線設備14を利用した広域無線通信やインターネット8を利用したインターネット通信を行うことにより、タクシー5が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれにあるかを識別することが可能となる。
【0069】
ところで、管理センター側装置2は、タクシー5が狭域無線通信を行えない場所で待機していたり、タクシー5が狭域無線通信を行えない場所を走行していたとしても、広域無線設備14を利用した広域無線通信やインターネット8を利用したインターネット通信を行える場所で待機していたり、広域無線設備14を利用した広域無線通信やインターネット8を利用したインターネット通信を行える場所を走行していれば、広域無線通信やインターネット通信を行うことにより、タクシー側装置6から動態情報を受信することが可能となる。
【0070】
また、狭域無線制御装置3,11および路側アンテナ4,12が、管理センター1や待機場所9のみならず、例えばタクシー5の交通量が多い交差点などに設置されていれば、タクシー5が当該交差点で待機していたり、タクシー5が当該交差点を走行しているときにも、そのタクシー5が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれにあるかを識別することが可能となる。
【0071】
さて、管理センター側装置2は、以上のようにしてタクシー側装置6から動態情報が受信されると(図1中、ステップS111)、その受信された動態情報に基づいて乗車率を計算する(図1中、ステップS112)。
【0072】
ここで、乗車率は、例えば、
Figure 0003969100
の計算式にしたがって計算されるものである。ここで、「利益を生じ得る台数」とは、動態情報が「迎走」または「賃走」のいずれかにあるタクシー5の台数であり、また、「営業を目的として出庫している台数」とは、動態情報が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれかにあるタクシー5の台数である。
【0073】
具体的な数値を用いて説明すると、例えば、動態情報が「回走」にあるタクシー5が「10」台であり、動態情報が「空走」にあるタクシー5が「20」台であり、動態情報が「迎走」にあるタクシー5が「5」台であり動態情報が「賃走」にあるタクシー5が「15」台であると仮定すると、
Figure 0003969100
と計算される、尚、乗車率は、上記した計算式とは別の計算式により計算されるものであっても良い。
【0074】
次いで、管理センター側装置2は、このようにして計算された乗車率と、基準乗車率とを比較することにより、乗車料金を割引した割引運行を実施するか否かを判定する(図1中、ステップS113)。ここで、基準乗車率とは、1日を通じて固定であっも良いし、1日のうちで時間帯に応じて変動するものであっても良い。また、1月を通じて固定であっも良いし、1月のうちで日に応じて変動するものであっても良い。さらに、1年を通じて固定であっも良いし、1年のうちで月に応じて変動するものであっても良い。また、基準乗車率は、メンテナンス費、燃料費および人件費などの間接費が加味されて決定されるものであっても良い。
【0075】
さて、管理センター側装置2は、乗車率が基準乗車率未満になると、乗車料金を割引した割引運行を実施する旨を決定する(図1中、ステップS113にて 「YES」)。この場合、管理センター側装置2は、乗車率が基準乗車率未満になった時間が所定時間にわたって継続した場合にのみ割引運行を実施する旨を決定するようにしても良い。また、管理センター側装置2は、割引運行を実施する旨を決定した後には、その直後に乗車率が基準乗車率以上となっても、所定時間が経過するまでは、割引運行を継続して実施するようにしても良い。さらに、管理センター側装置2は、通常運行(乗車料金を割引しない運行)から割引運行に切替えるための判断基準となる基準乗車率と、割引運行から通常運行に切替えるための判断基準となる基準乗車率とを変更しても良い。これは、乗車率が基準乗車率の前後で推移していると、短時間に通常運行と割引運行とを頻繁に切替えることになり、それが要因となって混乱が生じるのを回避するためである。
【0076】
そして、管理センター側装置2は、その乗車料金を割引した旨を表す割引情報を報知する。尚、管理センター側装置2は、乗車料金を割引した旨と同時に、例えば乗車率に基づいて割引率を計算し、その計算された割引率をも報知しても良い。また、あらかじめ一律の割引率を決定しておき、その一律の割引率をも報知しても良い。
【0077】
ここで、管理センター側装置2が割引情報を報知する態様としては、
(4)管理センター側装置2が割引情報をタクシー側装置6に送信し、割引情報をタクシー側装置6の車室内表示器22や車室外表示器23に表示することにより、割引情報を報知する態様(図1中、ステップS114)
(5)管理センター側装置2が割引情報を待機場所側装置10に送信し、割引情報を待機場所側装置10の表示器41に表示することにより、割引情報を報知する態様(図1中、ステップS115)
(6)管理センター側装置2が割引情報をインターネット8上のウェブサイトに公開することにより、割引情報を報知する態様(図1中、ステップS116)
などがある。以下、それぞれの態様について順次説明する。
【0078】
(4)管理センター側装置2が割引情報をタクシー側装置6に送信し、割引情報をタクシー側装置6の車室内表示器22や車室外表示器23に表示することにより、割引情報を報知する態様
この態様としては、
(4−1)管理センター側装置2が割引情報を直接的にタクシー側装置6に送信し、割引情報をタクシー側装置6の車室内表示器22や車室外表示器23に表示する態様
(4−2)管理センター側装置2が割引情報を広域無線設備14やインターネット8を経由して待機場所側端末10に送信し、待機場所側端末10が割引情報をタクシー側装置6に送信し、割引情報をタクシー側装置6の車室内表示器22や車室外表示器23に表示する態様
(4−3)管理センター側装置2が割引情報を広域無線設備14やインターネッと8を経由してタクシー側装置6に送信し、割引情報をタクシー側装置6の車室内表示器22や車室外表示器23に表示する態様
などがある。以下、それぞれの態様について順次説明する。
【0079】
(4−1)管理センター側装置2が割引情報を直接的にタクシー側装置6に送信し、割引情報をタクシー側装置6の車室内表示器22や車室外表示器23に表示する態様
この態様は、タクシー5が管理センター1で待機している場合や、タクシー5が管理センター1の前を走行している場合に該当する。図8は、タクシー側装置6と管理センター側装置2との間の手順を概略的に示している。この場合は、先に説明した(1)タクシー側装置6が動態情報を直接的に管理センター側装置2に送信する態様と同様の手順を途中まで行う。
【0080】
すなわち、タクシー側装置6は、管理センター1に設置されている狭域無線制御装置3の路側アンテナ4により形成されている狭域無線通信エリア内に進入すると(ステップS401)、タクシーIDを管理センター側装置2に送信する (A401)。管理センター側装置2は、タクシー側装置6からタクシーIDが受信されると、車両の認証を要求すべく車両認証要求信号をタクシー側装置6に送信する(A402)。
【0081】
次いで、タクシー側装置6は、管理センター側装置2から車両認証要求信号が受信されると、車両の認証の要求に対して応答すべく車両認証応答信号を管理センター側装置2に送信する(A403)。管理センター側装置2は、タクシー側装置6から車両認証応答信号が受信されると、その受信された車両認証応答信号に基づいて車両を認証する(ステップS411)。そして、管理センター側装置2は、車両を認証した結果が正であると、車両認証確認信号をタクシー側装置6に送信すると共に(A404)、乗車料金を割引した旨を表す割引情報を含めた割引指示信号をタクシー側装置6に送信する(A405)。
【0082】
タクシー側装置6は、管理センター側装置2から割引指示信号が受信されると、図10に示すように、車室内表示器22に「割引」を表示したり、車室外表示器23に「割引」を表示することにより、乗車料金を割引した旨を報知する(ステップS402、図1中、ステップS102)。このとき、車室内表示器22および車室外表示器23は、管理センター側装置2から割引指示信号が受信されたことに応じて「割引」を自動的に表示しても良いし、上記したように、運転手が操作スイッチ26を操作したことに応じて「割引」を表示しても良い。
【0083】
このようにして、管理センター側装置2は、タクシー5が管理センター1で待機していたり、タクシー5が管理センター1の前を走行していると、狭域無線制御装置3とタクシー側装置6との間で狭域無線通信を行うことにより、割引情報をタクシー側装置6に送信することができ、乗車料金を割引した旨を報知することができる。
【0084】
(4−2)管理センター側装置2が割引情報を広域無線設備14やインターネット8を経由して待機場所側端末10に送信し、待機場所側端末10が割引情報をタクシー側装置6に送信し、割引情報をタクシー側装置6の車室内表示器22や車室外表示器23に表示する態様
この態様は、タクシー5が待機場所9で待機している場合や、タクシー5が待機場所9の前を走行している場合に該当する。図9は、タクシー側装置6と待機場所側装置10との間の手順を概略的に示している。この場合、管理センター側装置2は、待機場所側装置10との間で広域無線設備14を利用した広域無線通信やインターネット8を利用したインターネット通信を行うことにより、乗車料金を割引した旨を表す割引情報を含めた割引指示信号を待機場所側装置10に送信する。また、この場合は、先に説明した(2)タクシー側装置6が動態情報を待機場所側端末10に送信し、待機場所側端末10が動態情報を広域無線設備14やインターネット8を経由して管理センター側装置2に送信する態様と同様の手順を途中まで行う。
【0085】
すなわち、タクシー側装置6は、待機場所9に設置されている狭域無線制御端末11が路側アンテナ12により形成されている狭域無線通信エリア内に進入すると(ステップS501)、タクシーIDを待機場所側装置10に送信する(A501)。待機場所側装置10は、タクシー側装置6からタクシーIDが受信されると、車両の認証を要求すべく車両認証要求信号をタクシー側装置6に送信する(A502)。
【0086】
次いで、タクシー側装置6は、待機場所側装置10から車両認証要求信号が受信されると、車両の認証の要求に対して応答すべく車両認証応答信号を待機場所側装置10に送信すると共に(A503)、装置の認証を要求すべく装置認証要求信号を待機場所側装置10に送信する(A504)。待機場所側装置10は、タクシー側装置6から車両認証応答信号が受信されると共に、装置認証要求信号が受信されると、装置の認証の要求に対して応答すべく装置認証応答信号をタクシー側装置6に送信し(A505)、その受信された車両認証応答信号に基づいて車両を認証する(ステップS511)。また、タクシー側装置6は、待機場所側装置10から装置認証応答信号が受信されると、その受信された装置認証応答信号に基づいて装置を認証する(ステップS502)。
【0087】
次いで、待機場所側装置10は、車両を認証した結果が正であると、車両認証確認信号をタクシー側装置6に送信する(A506)。また、タクシー側装置6は、装置を認証した結果が正であると、装置認証確認信号をタクシー側装置6に送信する(A507)。そして、待機場所側装置10は、これよりも先に管理センター側装置2から受信された割引指示信号をタクシー側装置6に送信する(A508)。
【0088】
タクシー側装置6は、待機場所側装置10から割引指示信号が受信されると、この場合も、図10に示すように、車室内表示器22に「割引」を表示したり、車室外表示器23に「割引」を表示することにより、乗車料金を割引した旨を報知する(ステップS503、図1中、ステップS102)。
【0089】
このようにして、管理センター側装置2は、タクシー5が待機場所9で待機していたり、タクシー5が待機場所9の前を走行していると、待機場所側端末10との間で広域無線通信やインターネット通信を行うと共に、狭域無線制御装置11とタクシー側装置6との間で狭域無線通信を行うことにより、割引情報をタクシー側装置6に送信することができ、乗車料金を割引した旨を報知することができる。尚、この場合も、待機場所側装置10が車両を認証する構成に限らず、管理センター側装置2が車両を認証する構成であっても良い。
【0090】
(4−3)管理センター側装置2が割引情報を広域無線設備14やインターネット8を経由してタクシー側装置6に送信し、割引情報をタクシー側装置6の車室内表示器22や車室外表示器23に表示する態様
この態様は、タクシー5が広域無線設備14のサービス圏内やインターネット8にアクセス可能な圏内で待機している場合や、タクシー5が広域無線設備14のサービス圏内やインターネット8にアクセス可能な圏内を走行している場合に該当する。
【0091】
この場合は、管理センター側装置2は、タクシー側装置6との間で広域無線通信やインターネット通信を行うべく通信リンクを確立する。管理センター側装置2は、通信リンクを確立した後に、乗車料金を割引した旨を表す割引情報を含めた割引指示信号をタクシー側装置6に送信する。タクシー側装置6は、管理センター側装置2から割引指示信号が受信されると、この場合も、図10に示すように、車室内表示器22に「割引」表示したり、車室外表示器23に「割引」を表示することにより、乗車料金を割引した旨を報知する(図1中、ステップS102)。
【0092】
このようにして、管理センター側装置2は、タクシー5が広域無線設備14のサービス圏内やインターネット8にアクセス可能な圏内で待機していたり、タクシー5が広域無線設備14のサービス圏内やインターネット8にアクセス可能な圏内を走行していると、タクシー側装置6との間で広域無線通信やインタ−ネット通信を行うことにより、割引情報をタクシー側装置6に送信することができ、乗車料金を割引した旨を報知することができる。
【0093】
以上のようにして、管理センター側装置2は、タクシー側装置6と管理センター側装置2や待機場所側装置10との間で狭域無線通信を行うことにより、また、広域無線設備14を利用した広域無線通信やインターネット8を利用したインターネット通信を行うことにより、乗車料金を割引した旨を表す割引情報をタクシー側装置6に送信し、車室内表示器22や車室外表示器23に「割引」を表示することが可能となり、乗車料金を割引した旨を報知することが可能となる。
【0094】
ところで、管理センター側装置2は、タクシー5が狭域無線通信を行えない場所で待機していたり、タクシー5が狭域無線通信を行えない場所を走行していたとしても、広域無線設備14を利用した広域無線通信やインターネット8を利用したインターネット通信を行える場所で待機していたり、広域無線設備14を利用した広域無線通信やインターネット8を利用したインターネット通信を行える場所を走行していれば、広域無線通信やインターネット通信を行うことにより、割引情報をタクシー側装置6に送信することが可能となる。
【0095】
また、この場合も、狭域無線制御装置3,11および路側アンテナ4,12が、管理センター1や待機場所9のみならず、例えばタクシー5の交通量が多い交差点などに設置されていれば、タクシー5が当該交差点で待機していたり、タクシー5が当該交差点を走行しているときにも、割引情報をタクシー側装置6に送信することが可能となる。
【0096】
(5)管理センター側装置2が割引情報を待機場所側装置10に送信し、割引情報を待機場所側装置10の表示器41に表示することにより、割引情報を報知する態様
この態様では、管理センター側装置2は、待機場所側装置10との間で広域無線設備14を利用した広域無線通信やインターネット8を利用したインターネット通信を行うことにより、乗車料金を割引した旨を表す割引情報を含めた割引指示信号を待機場所側装置10に送信する。待機場所側装置10は、管理センター側装置2から割引指示信号が受信されると、図11に示すように、表示器41に例えば「ただいま、割引運行を実施中」というメッセージを表示することにより、乗車料金を割引した旨を報知する(図1中、ステップS121)。
【0097】
このようにして、管理センター側装置2は、待機場所側装置10の表示器41に「ただいま、割引運行を実施中」というメッセージを表示することが可能となり、乗車料金を割引した旨を報知することが可能となる。尚、このとき、管理センター側装置2は、タクシー5の現在位置を認識し、例えば次のタクシー5の到着までに要する時間や、その到着予定台数を計算し、その計算結果を待機場所側装置10に送信しても良く、待機場所側装置10は、管理センター側装置2から計算結果が受信されると、図12に示すように、次のタクシー5の到着までに要する時間(図12では例えば5分)や、その到着予定台数(図12では例えば3台)をも表示することが可能となり、タクシー5への乗車を待機している乗客にとって有益な情報をも報知することが可能となる。
【0098】
(6)管理センター側装置2が割引情報をインターネット8上のウェブサイトに公開することにより、割引情報を報知する態様
この態様では、管理センター側装置2は、図13に示すように、乗車料金を割引した旨を表す割引情報をインターネット8上のウェブサイトに公開する(図1中、ステップS131)。尚、このとき、割引情報に関する箇所を例えば点滅するように編集すると、視覚的に強調することができ、効果的である。このようにして、管理センター側装置2は、乗車料金を割引した旨を報知することが可能となる。
【0099】
さて、以上のようにして、不特定多数の公衆は、タクシー5に搭載されているタクシー側装置6の車室内表示器22や車室外表示器23に表示される「割引」を見たり、待機場所9に設置されている待機場所側装置10の表示器41に表示される「ただいま、割引運行を実施中」というメッセージを見たり、インタネット8上に公開されたウェブサイトを閲覧することにより、割引運行が実施されていることを認識することができる。また、不特定多数の公衆は、これらとは別に、例えば電話などの通信機器を使用し、割引運行が実施されているか否かをオペレータなどに問合わせることによっても、割引運行が実施されていることを認識することができる。
【0100】
要するに、本実施例では、不特定多数の公衆が割引運行が実施されている旨を知る方法としては、図14中(a)〜(d)に示すように、
(a)タクシー5の車室内表示器22や車室外表示器23の「割引」を見ることにより、割引運行が実施されている旨を知る方法
(b)待機場所側装置10の表示器41に表示されるメッセージを見ることにより、割引運行が実施されている旨を知る方法
(c)インタネット8上に公開されたウェブサイトを閲覧することにより、割引運行が実施されている旨を知る方法
(d)電話などで問合わせることにより、割引運行が実施されている旨を知る方法
などの幾つかの方法がある。
【0101】
そして、これ以降、不特定多数の公衆は、このようにして割引運行が実施されている旨を知ると、タクシー5へ乗車しようとする意欲が高まり、その結果、タクシー5へ乗車しようする乗客の数が増大することになる。
【0102】
ところで、タクシー5が狭域無線通信、広域無線通信およびインターネット通信の全てを行えない場所で待機している場合や、タクシー5が狭域無線通信、広域無線通信およびインターネット通信の全てを行えない場所を走行している場合には、管理センター側装置2から割引指示信号をタクシー側装置6に送信することができないという事情がある。そのため、これからタクシー5へ乗車しようとする乗客は、インターネット8上のウェブサイトを閲覧したことにより、割引運行が実施されている旨を認識しているものの、タクシー5の運転手は、割引運行が実施されている旨を認識していない場合が生じることがあり、両者の間で割引運行が実施されている旨を認識しているか否かの違いによりトラブルが生じる虞がある場合がある。
【0103】
そこで、本実施例では、図15に示すように、上記したICカード29を用いることにより、両者の間で割引運行が実施されている旨を認識しているか否かの違いによりトラブルが生じる虞を未然に回避している。すなわち、管理センター側装置2は、乗車料金を割引した旨を表す割引情報をインターネット8上のウェブサイトに公開し、そのウェブサイトが閲覧されたときに、そのウェブサイトが閲覧された旨を証明するための証明情報を、そのウェブサイトを閲覧した不特定多数の公衆に付与する。
【0104】
この場合、証明情報を付与する態様としては、例えば不特定多数の公衆がウェブサイトを閲覧するときに使用する例えばコンピュータ端末にカードライタ43が接続されている場合に、ICカード29がカードライタ43に挿通されると、証明情報が自動的に記録されるようにすれば良い。証明情報に含まれる情報としては、割引運行が実施された開始時刻などである。尚、この場合、証明情報が暗号化されて記録されるように構成すれば、不特定多数の公衆により証明情報が不正に記録されてしまうことを未然に回避することできる。そして、これから乗車しようとする乗客は、その証明情報が記録されたICカード29を持って乗車し、そのICカード29をタクシー5の乗務員に提示する。
【0105】
タクシー側装置6においては、その証明情報が記録されたICカード29がカードリーダ27に挿通されると、カードリーダ27は、その挿通されたICカード29に記録されている証明情報を読出し、その読出された証明情報を制御端末16に出力する。制御端末16は、カードリーダ27から証明情報を入力すると、その入力された証明情報を認証する。ここで、証明情報を認証する態様としては、あらかじめ登録情報が登録されており、カードリーダ27から入力された証明情報と登録情報とが一致していることを認証が正であることの条件とすれば良い。そして、制御端末16は、認証が正であると、認証が正である旨を例えばディスプレイ25に表示する。このようにして、運転手は、乗客から提示されたICカード29に記録されている証明情報を認証することが可能となる。
【0106】
尚、この場合、証明情報を記録する媒体としては、ICカード29に限らず、図16に示すように、携帯電話機44であっても良い。この場合は、携帯電話機44を使用してインターネット上のウェブサイトを閲覧したときに、証明情報がメモリに記録され、携帯電話機44からメモリに記録されている証明情報がタクシー側装置6に転送されることにより、証明情報を認証する態様となる。
【0107】
また、電話などで問合わせることにより、割引運行が実施されている旨を知ったときには、オペレータが証明情報に相当する特定の数字やキーワードを通知し、これから乗車しようとする乗客は、乗車するときに、そのオペレータから通知された特定の数字やキーワードをタクシー5の乗務員に通知するようにしても良い。
【0108】
一方、管理センター側装置2は、以上に説明したようにして乗車率を計算して割引運行を実施するか否かを決定するのみでなく、図17に示すように、運行状態をCRT35に表示する。この場合、CRT35に表示されている表示画面上で、マウス33により待機場所9のアイコンがクリックされると、図18に示すように、そのクリックされたアイコンの待機場所9の状態(待機台数など)を表示し、また、マウス33によりタクシー5のアイコンがクリックされると、図19に示すように、そのクリックされたアイコンのタクシー5の状態(動態、運行および目的地など)を表示する。また、管理センター側装置2は、待機場所9に待機しているタクシー5の待機台数を識別し、その待機台数に応じて割引率を決定することも可能である。
【0109】
尚、上記した構成において、タクシー側装置6では、正規のタクシーメータ20を変更することは、法的に禁止されているという事情から、割引運行を実施する際には、制御端末16が割引した乗車料金を計算し、その計算された乗車料金を車室内表示器22に表示することになる。
【0110】
以上に説明したように本実施例によれば、タクシー5が「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」のいずれの動態にあるかを識別して乗車率を計算し、その計算された乗車率が基準搭乗率未満になると、乗車料金を通常よりも割引した割引運行を実施する旨を表す割引情報をタクシー5、待機場所9およびインターネット8上のウェブサイト報知するようにした。
【0111】
したがって、タクシー会社および運転手から見れば、乗車料金を通常よりも割引した割引運行を実施する旨を搭乗していない不特定多数の公衆に報知したことにより、不特定多数の公衆がタクシー5へ搭乗しようとする意欲を高めることができ、その結果、タクシー5へ乗車しようとする乗客の数が増大することを期待することができ、そして、タクシー5へ乗車しようとする乗客の数が増大すると(集客すると)、乗客を待機している待機時間が少なくなるので、効率良く営業することができる。また、乗客から見れば、通常よりも値下がった搭乗料金を支払えば良いので、その分が還元され、利益を得ることができる。
【0112】
また、これから乗車しようとする乗客に、乗車料金が割引された旨を証明するべく証明情報を発行するようにしたので、これから乗車しようとする乗客は、発行された証明情報を持って乗車すれば、仮に乗車料金が割引された旨を乗務員が認識していなくとも、その発行された証明情報を提示することにより、乗務員との間の乗車料金の認識の違いを解消することができ、乗車料金の認識の違いによりトラブルが生じることを未然に回避することができる。
【0113】
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものでなく、次のように変形または拡張することができる。
タクシー業に適用する構成に限らず、他の業に適用する構成であっても良い。
タクシーの動態を示す動態情報としては、「回送」、「空走」、「迎走」または「賃走」の他に、「待機」や「休憩」などがあっても良い。
【0114】
割引運行が実施されている旨を視覚的な手段により報知する構成に限らず、タクシーに拡声スピーカを搭載したり、待機場所に拡声スピーカを設置したりすることにより、割引運行が実施されている旨を聴覚的な手段により報知する構成であっても良い。また、待機場所側端末のスピーカを利用し、割引運行が実施されている旨を聴覚的な手段により報知する構成であっても良い。
【0115】
電波ビーコンシステム、光ビーコンシステム或いはFM多重放送システムなどの情報提供システムの設備を利用することにより、管理センター側装置がVICS(Vehicle Information and Communication System)センターから渋滞情報や事故情報などを取得するように構成し、割引率を決定する場合には、計算された乗車率に、その取得された渋滞情報や事故情報などをも加味して割引率を決定する構成であっても良い。
【0116】
また、あらかじめ割引運行の開始時刻および終了時刻を決定しておき、乗車率に拘らず、割引運行の開始時刻になっときに割引運行を実施すると共に、割引運行の終了時刻になっときに通常運行を実施するように構成しても良い。また、乗車率が基準乗車率未満になっても、割引運行の開始時刻に達していないときには、通常運行を継続して実施し、割引運行の開始時刻に達したときに割引運行を実施するように構成しても良い。その場合、割引運行の開始時刻を、管理センター側装置や待機場所側装置に設置されている電波時計を用いて設定するように構成しても良く、そのように構成すれば、割引運行の開始時刻をシステム全体で正確に統一することができる利点がある。
【0117】
また、割引運行を実施する際に、割引率ではなく、一律の値下幅(例えば単位距離あたりの値下幅)や一律の乗車料金(例えば単位距離あたりの割引した乗車料金)を用いて、乗車料金を計算する構成であっても良い。
【0118】
タクシーが車室内表示器および車室外表示器のうちのいずれか一方のみに「割引」などを表示する構成であっても良い。
タクシーが管理センターや待機場所で待機しているときに、狭域無線通信を行っている間は、タクシーの発車を強制的に禁止する構成であっても良い。
【0119】
ナビゲーション機能を併用する構成であっても良く、ナビゲーション機能を併用することにより、上記したサービスの付加価値を高めることができる。また、タクシー毎にナビゲーション装置を搭載するのではなく、管理センター側での一括ナビゲーション対応システムを利用する構成であっても良く、そのように構成すれば、設備投資を抑えることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を概略的に示す図
【図2】システムの全体の構成を概略的に示す図
【図3】タクシー側装置の構成を概略的に示す図
【図4】管理センター側装置の構成を概略的に示す図
【図5】待機場所側装置の構成を概略的に示す図
【図6】タクシー側装置が動態情報を管理センター側装置に送信する流れを示す図
【図7】図6相当図
【図8】管理センター側装置が割引情報をタクシー側装置に送信する流れを示す図
【図9】図8相当図
【図10】タクシーの外観斜視図
【図11】待機場所側装置の外観斜視図
【図12】図11相当図
【図13】ウェブサイトの一例を示す図
【図14】割引運行が実施されている旨を知る方法を示す図
【図15】証明情報をICカードに記録し、そのICカードに記録されている証明情報を認証する態様を示す図
【図16】証明情報を携帯電話機に記録し、その携帯電話機に記録されている証明情報を認証する態様を示す図
【図17】管理センター側装置における表示の一例を示す図
【図18】図17相当図
【図19】図17相当図
【符号の説明】
図面中、1は管理センター、2は管理センター側装置、5はタクシー(乗物)、6はタクシー側装置(乗物側装置)、8はインターネット、9は待機場所、10は待機場所側端末、14は広域無線設備、16は制御端末(証明情報認証手段)、22は車室内表示器(報知手段、乗物側装置の表示器)、23は車室外表示器 (報知手段、乗物側装置の表示器)、29はICカード(証明情報記録手段)、30は制御部(動態情報取得手段、搭乗率計算手段、搭乗料金変更手段、待機台数識別手段)、41は表示器(報知手段、待機場所側装置の表示器)、44は携帯電話機(証明情報記録手段)である。

Claims (32)

  1. 主として乗客が搭乗料金を支払うことの対価として乗客が搭乗される業に適用される乗物の搭乗料金を変更するシステムであって、
    乗物側に設けられ、自装置を搭載している乗物の動態情報を送信する乗物側装置と、
    管理センター側に設けられ、前記乗物側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得する動態情報取得手段と、
    管理センター側に設けられ、前記動態情報取得手段により取得された乗物の動態情報を当該動態情報取得手段から読出し、その読出した乗物の動態情報に基づいて乗物の搭乗率を計算する搭乗率計算手段と、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗率計算手段により計算された乗物の搭乗率を当該搭乗率計算手段から読出し、その読出した乗物の搭乗率が基準搭乗率未満になったか否かを判定して搭乗料金を通常よりも値下がるように変更するか否かを判定する搭乗料金変更手段と、
    前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を当該搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知する報知手段とを備え、
    前記報知手段は、値下情報を乗務員や既に搭乗している乗客にも報知するように構成されていることを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  2. 請求項1記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を送信する管理センター側装置を備え、
    前記報知手段は、乗物に搭載されている乗物側装置の表示器から構成され、前記管理センター側装置から送信された値下情報が前記乗物側装置に受信されることにより当該値下情報を前記搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  3. 請求項1記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を送信する管理センター側装置を備え、
    前記報知手段は、これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に設置されている待機場所側装置の表示器から構成され、前記管理センター側装置から送信された値下情報が前記待機場所側装置に受信されることにより当該値下情報を前記搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  4. 請求項1記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    前記報知手段は、インターネット上に公開されるウェブサイトであることを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を公開したウェブサイトを表示するコンピュータ端末と、
    搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を証明情報として記録する証明情報記録手段を備え、
    前記コンピュータ端末に接続されているカードライタに前記証明情報記録手段が挿通されたときに、前記証明情報記録手段に証明情報が記録されることを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  6. 請求項5記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    証明情報が記録されている前記証明情報記録手段が挿通されたときに、当該証明情報記録手段から証明情報を読出すカードリーダと、
    前記カードリーダから入力した証明情報を認証する証明情報認証手段を備えたことを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    前記報知手段は、値下情報に、割引率、値下幅或いは搭乗料金などをも含めて報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に所定の狭域無線通信エリアを形成して設置され、乗物が前記所定の狭域無線通信エリア内で待機している場合に当該待機している乗物に搭載されている乗物側装置との間で狭域無線通信を行って当該乗物側装置から受信した当該乗物の動態情報を送信する待機場所側装置と、
    前記待機場所側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得し、その取得した乗物の動態情報に基づいて前記待機場所にて乗客を待機している乗物の台数を待機台数として識別する待機台数識別手段とを備え、
    前記搭乗率計算手段は、前記待機台数識別手段により識別された待機台数を当該待機台数識別手段から読出し、その読出した待機台数に基づいて乗物の搭乗率を計算することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  9. 主として乗客が搭乗料金を支払うことの対価として乗客が搭乗される業に適用される乗物の搭乗料金を変更するシステムであって、
    乗物側に設けられ、自装置を搭載している乗物の動態情報を送信する乗物側装置と、
    管理センター側に設けられ、前記乗物側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得する動態情報取得手段と、
    管理センター側に設けられ、前記動態情報取得手段により取得された乗物の動態情報を当該動態情報取得手段から読出し、その読出した乗物の動態情報に基づいて乗物の搭乗率を計算する搭乗率計算手段と、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗率計算手段により計算された乗物の搭乗率を当該搭乗率計算手段から読出し、その読出した乗物の搭乗率が基準搭乗率未満になったか否かを判定して搭乗料金を通常よりも値下がるように変更するか否かを判定する搭乗料金変更手段と、
    前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を当該搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知する報知手段と、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を送信する管理センター側装置とを備え、
    前記報知手段は、乗物に搭載されている乗物側装置の表示器から構成され、前記管理センター側装置から送信された値下情報が前記乗物側装置に受信されることにより当該値下情報を前記搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  10. 請求項9記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    前記搭乗料金変更手段は、管理センターに設置されている管理センター側装置に設けられており、
    前記報知手段は、前記管理センター側装置と前記乗物側装置やこれから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に設置されている待機場所側装置との間で広域無線設備を利用した広域無線通信やインターネットを利用したインターネット通信を行うことにより前記搭乗料金変更手段から値下情報を受付け、その受付けた値下情報を報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  11. 請求項9または10記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を公開したウェブサイトを表示するコンピュータ端末と、
    搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を証明情報として記録する証明情報記録手段を備え、
    前記コンピュータ端末に接続されているカードライタに前記証明情報記録手段が挿通されたときに、前記証明情報記録手段に証明情報が記録されることを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  12. 請求項11記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    証明情報が記録されている前記証明情報記録手段が挿通されたときに、当該証明情報記録手段から証明情報を読出すカードリーダと、
    前記カードリーダから入力した証明情報を認証する証明情報認証手段を備えたことを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  13. 請求項9ないし12のいずれかに記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    前記報知手段は、値下情報に、割引率、値下幅或いは搭乗料金などをも含めて報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  14. 請求項9ないし13のいずれかに記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に所定の狭域無線通信エリアを形成して設置され、乗物が前記所定の狭域無線通信エリア内で待機している場合に当該待機している乗物に搭載されている乗物側装置との間で狭域無線通信を行って当該乗物側装置から受信した当該乗物の動態情報を送信する待機場所側装置と、
    前記待機場所側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得し、その取得した乗物の動態情報に基づいて前記待機場所にて乗客を待機している乗物の台数を待機台数として識別する待機台数識別手段とを備え、
    前記搭乗率計算手段は、前記待機台数識別手段により識別された待機台数を当該待機台数識別手段から読出し、その読出した待機台数に基づいて乗物の搭乗率を計算することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  15. 主として乗客が搭乗料金を支払うことの対価として乗客が搭乗される業に適用される乗物の搭乗料金を変更するシステムであって、
    乗物側に設けられ、自装置を搭載している乗物の動態情報を送信する乗物側装置と、
    管理センター側に設けられ、前記乗物側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得する動態情報取得手段と、
    管理センター側に設けられ、前記動態情報取得手段により取得された乗物の動態情報を当該動態情報取得手段から読出し、その読出した乗物の動態情報に基づいて乗物の搭乗率を計算する搭乗率計算手段と、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗率計算手段により計算された乗物の搭乗率を当該搭乗率計算手段から読出し、その読出した乗物の搭乗率が基準搭乗率未満になったか否かを判定して搭乗料金を通常よりも値下がるように変更するか否かを判定する搭乗料金変更手段と、
    前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を当該搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知する報知手段と、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を送信する管理センター側装置とを備え、
    前記報知手段は、これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に設置されている待機場所側装置の表示器から構成され、前記管理センター側装置から送信された値下情報が前記待機場所側装置に受信されることにより当該値下情報を前記搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  16. 請求項15記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    前記搭乗料金変更手段は、管理センターに設置されている管理センター側装置に設けられており、
    前記報知手段は、前記管理センター側装置と前記乗物側装置や前記待機場所側装置との間で広域無線設備を利用した広域無線通信やインターネットを利用したインターネット通信を行うことにより前記搭乗料金変更手段から値下情報を受付け、その受付けた値下情報を報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  17. 請求項15または16記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を公開したウェブサイトを表示するコンピュータ端末と、
    搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を証明情報として記録する証明情報記録手段を備え、
    前記コンピュータ端末に接続されているカードライタに前記証明情報記録手段が挿通されたときに、前記証明情報記録手段に証明情報が記録されることを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  18. 請求項17記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    証明情報が記録されている前記証明情報記録手段が挿通されたときに、当該証明情報記録手段から証明情報を読出すカードリーダと、
    前記カードリーダから入力した証明情報を認証する証明情報認証手段を備えたことを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  19. 請求項15ないし18のいずれかに記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    前記報知手段は、値下情報に、割引率、値下幅或いは搭乗料金などをも含めて報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  20. 請求項15ないし19のいずれかに記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に所定の狭域無線通信エリアを形成して設置され、乗物が前記所定の狭域無線通信エリア内で待機している場合に当該待機している乗物に搭載されている乗物側装置との間で狭域無線通信を行って当該乗物側装置から受信した当該乗物の動態情報を送信する待機場所側装置と、
    前記待機場所側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得し、その取得した乗物の動態情報に基づいて前記待機場所にて乗客を待機している乗物の台数を待機台数として識別する待機台数識別手段とを備え、
    前記搭乗率計算手段は、前記待機台数識別手段により識別された待機台数を当該待機台数識別手段から読出し、その読出した待機台数に基づいて乗物の搭乗率を計算することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  21. 主として乗客が搭乗料金を支払うことの対価として乗客が搭乗される業に適用される乗物の搭乗料金を変更するシステムであって、
    乗物側に設けられ、自装置を搭載している乗物の動態情報を送信する乗物側装置と、
    管理センター側に設けられ、前記乗物側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得する動態情報取得手段と、
    管理センター側に設けられ、前記動態情報取得手段により取得された乗物の動態情報を当該動態情報取得手段から読出し、その読出した乗物の動態情報に基づいて乗物の搭乗率を計算する搭乗率計算手段と、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗率計算手段により計算された乗物の搭乗率を当該搭乗率計算手段から読出し、その読出した乗物の搭乗率が基準搭乗率未満になったか否かを判定して搭乗料金を通常よりも値下がるように変更するか否かを判定する搭乗料金変更手段と、
    前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を当該搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知する報知手段とを備え、
    前記報知手段は、インターネット上に公開されるウェブサイトであることを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  22. 請求項21記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を公開したウェブサイトを表示するコンピュータ端末と、
    搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を証明情報として記録する証明情報記録手段を備え、
    前記コンピュータ端末に接続されているカードライタに前記証明情報記録手段が挿通されたときに、前記証明情報記録手段に証明情報が記録されることを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  23. 請求項22記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    証明情報が記録されている前記証明情報記録手段が挿通されたときに、当該証明情報記録手段から証明情報を読出すカードリーダと、
    前記カードリーダから入力した証明情報を認証する証明情報認証手段を備えたことを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  24. 請求項21ないし23のいずれかに記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    前記報知手段は、値下情報に、割引率、値下幅或いは搭乗料金などをも含めて報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  25. 請求項21ないし24のいずれかに記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に所定の狭域無線通信エリアを形成して設置され、乗物が前記所定の狭域無線通信エリア内で待機している場合に当該待機している乗物に搭載されている乗物側装置との間で狭域無線通信を行って当該乗物側装置から受信した当該乗物の動態情報を送信する待機場所側装置と、
    前記待機場所側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得し、その取得した乗物の動態情報に基づいて前記待機場所にて乗客を待機している乗物の台数を待機台数として識別する待機台数識別手段とを備え、
    前記搭乗率計算手段は、前記待機台数識別手段により識別された待機台数を当該待機台数識別手段から読出し、その読出した待機台数に基づいて乗物の搭乗率を計算することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  26. 主として乗客が搭乗料金を支払うことの対価として乗客が搭乗される業に適用される乗物の搭乗料金を変更するシステムであって、
    乗物側に設けられ、自装置を搭載している乗物の動態情報を送信する乗物側装置と、
    管理センター側に設けられ、前記乗物側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得する動態情報取得手段と、
    管理センター側に設けられ、前記動態情報取得手段により取得された乗物の動態情報を当該動態情報取得手段から読出し、その読出した乗物の動態情報に基づいて乗物の搭乗率を計算する搭乗率計算手段と、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗率計算手段により計算された乗物の搭乗率を当該搭乗率計算手段から読出し、その読出した乗物の搭乗率が基準搭乗率未満になったか否かを判定して搭乗料金を通常よりも値下がるように変更するか否かを判定する搭乗料金変更手段と、
    前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を当該搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知する報知手段と、
    搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を公開したウェブサイトを表示するコンピュータ端末と、
    搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を証明情報として記録する証明情報記録手段とを備え、
    前記コンピュータ端末に接続されているカードライタに前記証明情報記録手段が挿通されたときに、前記証明情報記録手段に証明情報が記録されることを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  27. 請求項26記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    証明情報が記録されている証明情報記録手段が挿通されたときに、当該証明情報記録手段から証明情報を読出すカードリーダと、
    前記カードリーダから入力した証明情報を認証する証明情報認証手段を備えたことを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  28. 請求項26または27記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    前記報知手段は、値下情報に、割引率、値下幅或いは搭乗料金などをも含めて報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  29. 請求項26ないし28のいずれかに記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に所定の狭域無線通信エリアを形成して設置され、乗物が前記所定の狭域無線通信エリア内で待機している場合に当該待機している乗物に搭載されている乗物側装置との間で狭域無線通信を行って当該乗物側装置から受信した当該乗物の動態情報を送信する待機場所側装置と、
    前記待機場所側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得し、その取得した乗物の動態情報に基づいて前記待機場所にて乗客を待機している乗物の台数を待機台数として識別する待機台数識別手段とを備え、
    前記搭乗率計算手段は、前記待機台数識別手段により識別された待機台数を当該待機台数識別手段から読出し、その読出した待機台数に基づいて乗物の搭乗率を計算することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  30. 主として乗客が搭乗料金を支払うことの対価として乗客が搭乗される業に適用される乗物の搭乗料金を変更するシステムであって、
    乗物側に設けられ、自装置を搭載している乗物の動態情報を送信する乗物側装置と、
    管理センター側に設けられ、前記乗物側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得する動態情報取得手段と、
    管理センター側に設けられ、前記動態情報取得手段により取得された乗物の動態情報を当該動態情報取得手段から読出し、その読出した乗物の動態情報に基づいて乗物の搭乗率を計算する搭乗率計算手段と、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗率計算手段により計算された乗物の搭乗率を当該搭乗率計算手段から読出し、その読出した乗物の搭乗率が基準搭乗率未満になったか否かを判定して搭乗料金を通常よりも値下がるように変更するか否かを判定する搭乗料金変更手段と、
    前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を当該搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知する報知手段とを備え、
    前記報知手段は、値下情報に、割引率、値下幅或いは搭乗料金などをも含めて報知することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  31. 請求項30に記載の乗物の搭乗料金変更システムにおいて、
    これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に所定の狭域無線通信エリアを形成して設置され、乗物が前記所定の狭域無線通信エリア内で待機している場合に当該待機している乗物に搭載されている乗物側装置との間で狭域無線通信を行って当該乗物側装置から受信した当該乗物の動態情報を送信する待機場所側装置と、
    前記待機場所側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得し、その取得した乗物の動態情報に基づいて前記待機場所にて乗客を待機している乗物の台数を待機台数として識別する待機台数識別手段とを備え、
    前記搭乗率計算手段は、前記待機台数識別手段により識別された待機台数を当該待機台 数識別手段から読出し、その読出した待機台数に基づいて乗物の搭乗率を計算することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
  32. 主として乗客が搭乗料金を支払うことの対価として乗客が搭乗される業に適用される乗物の搭乗料金を変更するシステムであって、
    乗物側に設けられ、自装置を搭載している乗物の動態情報を送信する乗物側装置と、
    管理センター側に設けられ、前記乗物側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得する動態情報取得手段と、
    管理センター側に設けられ、前記動態情報取得手段により取得された乗物の動態情報を当該動態情報取得手段から読出し、その読出した乗物の動態情報に基づいて乗物の搭乗率を計算する搭乗率計算手段と、
    管理センター側に設けられ、前記搭乗率計算手段により計算された乗物の搭乗率を当該搭乗率計算手段から読出し、その読出した乗物の搭乗率が基準搭乗率未満になったか否かを判定して搭乗料金を通常よりも値下がるように変更するか否かを判定する搭乗料金変更手段と、
    前記搭乗料金変更手段により搭乗料金が通常よりも値下がるように変更すると判定された旨を表す値下情報を当該搭乗料金変更手段から受付け、その受付けた値下情報を搭乗していない不特定多数の公衆に報知する報知手段と、
    これから搭乗しようとする乗客が乗物への搭乗を待機するための待機場所に所定の狭域無線通信エリアを形成して設置され、乗物が前記所定の狭域無線通信エリア内で待機している場合に当該待機している乗物に搭載されている乗物側装置との間で狭域無線通信を行って当該乗物側装置から受信した当該乗物の動態情報を送信する待機場所側装置と、
    前記待機場所側装置から送信された乗物の動態情報を受信して取得し、その取得した乗物の動態情報に基づいて前記待機場所にて乗客を待機している乗物の台数を待機台数として識別する待機台数識別手段とを備え、
    前記搭乗率計算手段は、前記待機台数識別手段により識別された待機台数を当該待機台数識別手段から読出し、その読出した待機台数に基づいて乗物の搭乗率を計算することを特徴とする乗物の搭乗料金変更システム。
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