JP3812417B2 - プリンタ制御方法及びプリンタ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置に係り、特に、プリンタ内への給紙動作のうち紙送りローラ及び従動ローラへの印刷紙の食いつきの際における給紙モータの速度制御を行うプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置に関する。また、そのプリンタ制御方法を実行するコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、プリンタにおける印刷紙の給紙並びに印刷紙の上端及び下端の検出に関連する部分の構成を模式的に示した説明図である。
【0003】
プリンタにおいては、図13に示すように、トレイ90にセットされた印刷紙50が給紙ローラ64により一枚ずつ繰り出されると、その印刷紙50の上端が紙検出センサ15に検出される。この給紙ローラ64には給紙モータ63(図9参照)が連結されており、給紙モータ63を駆動制御することにより給紙ローラ64が駆動され、プリンタ内への給紙が行われる。
【0004】
その後、印刷紙50は、紙送りローラ65及び従動ローラ66により紙送りされ、プラテン84上において印刷ヘッド9から吐出されるインクにより印刷が行われる。印刷が印刷紙50の下端近傍まで進行して、印刷紙50が順次紙送りされて行くと、ある時点で紙検出センサ15上に印刷紙50が存在しなくなることにより、印刷紙50の下端が検出される。
【0005】
プリンタ内への給紙動作は、概略、以上のように行われるが、この給紙動作のうち、印刷紙が紙送りモータ及び従動ローラに突き当たって挟み込まれる、いわゆる食いつきの際には、印刷紙の上端が紙送りモータ及び従動ローラに平行に挟み込まれるのが望ましい。
【0006】
しかし、実際には、印刷紙の食いつきの際、印刷紙の上端は紙送りモータ及び従動ローラに対して完全に平行ではなく、多少斜めに挟み込まれることがしばしば起こる。
【0007】
そこで、印刷紙の食いつきの後、紙送りモータ及び従動ローラに挟み込まれた印刷紙を逆方向に送って押し戻す、いわゆる吐き出しを行うこととし、この食いつき及び吐き出しを何度か繰り返すことによって、印刷紙の上端を紙送りモータ及び従動ローラに対して完全に平行にして、印刷紙のスキュー取りを行っている。この印刷紙のスキュー取りの動作について、以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0008】
図14は、印刷紙のスキュー取りの際における給紙ローラ、紙送りローラ及び印刷紙の側面側から見た状態を模式的に示した説明図、図15は、印刷紙のスキュー取りの際における給紙ローラ、紙送りローラ及び印刷紙の上面側から見た状態を模式的に示した説明図である。
【0009】
図14(a)及び図15(a)に示すように、印刷紙50が給紙ローラ64により一枚ずつ繰り出されると、給紙ローラ64の回転動作に従い、印刷紙50の上端が徐々に紙送りローラ65及び従動ローラ66に接近していく。このとき、印刷紙50の上端が紙送りローラ65及び従動ローラ66に対して平行になっているのが望ましいが、図15(a)に示すように、多少斜めになっていることがある。
【0010】
図14(b)及び図15(b)に示すように、給紙ローラ64がさらに回転すると、印刷紙50の上端部が紙送りローラ65及び従動ローラ66に突き当たって挟み込まれる。上述のように、これを印刷紙の食いつきと称している。
【0011】
印刷紙のスキュー取りのために、給紙ローラ64は、所定量だけ回転した時点で停止する。このとき、紙送りローラ65及び従動ローラ66による印刷紙50の挟持位置よりプリンタ内部側にはみ出している印刷紙上端部の長さを食いつき量Cと称する。この食いつき量Cは、通常、印刷紙50の種類ごとに設定されており、印刷紙50の種類に応じたプリンタの設定により変更可能である。尚、図14(b)及び図15(b)においては、印刷紙50が紙送りローラ65及び従動ローラ66に対し斜めに突き当たった場合を示しているので、食いつき量Cは印刷紙50のほぼ中央部における食いつき量を示している。
【0012】
次に、図14(c)及び図15(c)に示すように、印刷紙50のスキュー取りを行うべく、給紙ローラ64を停止させた状態で、紙送りローラ65を逆回転させ、印刷紙50を食いつき量Cだけ逆送し、吐き出しを行う。食いつき量Cだけ逆送されて吐き出された印刷紙50は撓んだ状態となり、印刷紙自体の弾力により上端が紙送りローラ65及び従動ローラ66に押し付けられた状態となる。このとき、印刷紙50の上端は紙送りローラ65及び従動ローラ66に対しほぼ平行になっている。
【0013】
印刷紙50の上端が紙送りローラ65及び従動ローラ66に対しほぼ平行になった状態で、図14(d)及び図15(d)に示すように、紙送りローラ65を食いつき量Cの範囲内で順方向に回転させ、印刷紙50の上端を紙送りローラ65及び従動ローラ66に食いつかせる。そして、図14(d)及び図15(d)に示す食いつきと、図14(c)及び図15(c)に示す吐き出しとを何度か繰り返すことにより、印刷紙50の上端は紙送りローラ65及び従動ローラ66に対し平行な状態となる。
【0014】
印刷紙50の上端が紙送りローラ65及び従動ローラ66に対し平行な状態となったら、紙送りローラ65を順方向に回転させて印刷紙50を再度紙送りローラ65及び従動ローラ66に食いつかせるとともに、給紙ローラ64を回転させて印刷紙50を解放し、その後の紙送り動作を行う。以上が、印刷紙のスキュー取りの動作である。
【0015】
次に、給紙ローラが給紙動作を開始してから印刷紙のスキュー取りのために停止するまでの給紙モータの速度制御について説明する。
【0016】
図16は、給紙ローラが給紙動作を開始してから印刷紙のスキュー取りのために停止するまでの給紙モータの目標速度、現在速度及び制御信号の波形の第一の例を示したグラフである。また、図17は、図16のグラフのうち目標停止位置までの残存距離300から0までの区間を横軸のみ拡大して示したグラフである。
【0017】
図16及び図17における目標停止位置は、印刷紙上端を所定の食いつき量Cだけ紙送りローラ65及び従動ローラ66に食いつかせて、給紙ローラ64が印刷紙のスキュー取りのために停止する位置である。
【0018】
目標停止位置までの残存距離800(1/1440インチ(1インチ=2.54cm)。以下、適宜単位省略。)から700までの区間は、PID波形が表示されてはいるが、PID制御区間ではなく加速制御区間であり、残存距離700から300までの定速度区間の目標速度Vrefに向かって加速を行っている。
【0019】
残存距離700から300までの定速度区間に入るとPID制御が開始され、以降、目標停止位置において給紙ローラ64を停止させるべく、給紙モータが停止するまでPID制御が行われる。この区間では、目標速度Vrefに対する現在速度Vcurのアンダーシュート及びオーバーシュートを収束させるべくPID制御が行われている。
【0020】
残存距離300前後から、目標速度Vrefの減速制御が徐々に開始され、残存距離200から、より急速な減速制御が行われている。
【0021】
ところで、この減速制御区間のうち残存距離200から100までの間に、現在速度Vcurのアンダーシュートが発生しているが、これは、印刷紙上端が紙送りローラ65及び従動ローラ66に突き当たることによって、現在速度Vcurが一時的に急速に減少したためである。
【0022】
すると、この区間ではPID制御が行われているために、このアンダーシュート区間における目標速度Vrefと現在速度Vcurとの差を縮小すべく、加速を指令するPID指令値が出力される。
【0023】
しかし、そのPID指令値に応じて給紙モータの加速が行われる一方、その間にも目標速度Vrefは低下していくので、残存距離100から20までの区間においては、逆に現在速度Vcurのオーバーシュートが発生している。
【0024】
今度は、PID制御によって、このオーバーシュート区間における目標速度Vrefと現在速度Vcurとの差を縮小すべく、減速を指令するPID指令値が出力される。
【0025】
その結果、残存距離20前後の位置において現在速度Vcurのオーバーシュートは収束しているものの、残存距離20から5までの区間においては、再び現在速度Vcurのアンダーシュートが発生している。
【0026】
そこで、アンダーシュート区間における目標速度Vrefと現在速度Vcurとの差を縮小すべく、加速を指令するPID指令値が出力されて現在速度Vcurが目標速度Vrefとほぼ一致した後、目標速度Vrefに従って減速を指令するPID指令値が出力され、目標停止位置において現在速度Vcurは0になり、給紙モータ及び給紙ローラは停止する。
【0027】
上述のようなPID制御の下での上記給紙モータの現在速度Vcurの制御には、A相及びB相の2相のエンコーダの出力パルスが用いられるが、通常、それら2相のエンコーダの出力パルス双方が常に用いられるわけではなく、制御区間に応じて使い分けられている。即ち、残存距離700から300までの定速度区間においては、モータ速度が十分に高速であるので、2相のエンコーダの出力パルス双方を用いる必要はなく、例えばA相のエンコーダの出力パルスの立ち上がりエッジのみを用いて速度制御演算の割込みを発生させている。一方、残存距離300から0までの減速区間においては、モータ速度が0に向かって減少していき、より精度の高い速度制御が要求されるので、A相及びB相のエンコーダの出力パルス双方の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを用いて速度制御演算の割込みを発生させている。
【0028】
ところで、PID制御の下での速度制御演算に用いられる比例ゲイン係数の設定は、通常、定速度区間と減速区間とでは異なっている。定速度区間においては、比例ゲイン係数の値を大きくしすぎると、駆動力伝達機構における共振に起因して振動及び異音が発生することが多いために、比例ゲイン係数は、振動及び異音の発生が回避される程度の比較的小さい値に設定されている。一方、減速区間においても同様の理由から、通常の状態では、比例ゲイン係数は、定速度区間における値と同等の値に設定されているが、減速区間においては、印刷紙の突き当たりに起因するアンダーシュート及びオーバーシュートが発生するなど、定速度区間よりも激しい速度変動を速やかに収束させる必要があるため、目標速度Vrefと現在速度Vcurとの差の大きさが所定の閾値を超えたときには、比例ゲイン係数を通常よりも大きい値に切り換える設定になっている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
給紙ローラが給紙動作を開始してから印刷紙のスキュー取りのために停止するまでの給紙モータの速度制御については、上述した通りであるが、印刷紙上端が紙送りローラ65及び従動ローラ66に突き当たることによる現在速度Vcurのアンダーシュート及びオーバーシュートの発生タイミングは、印刷紙の食いつき量Cの設定値に応じて変化する。また、アンダーシュート及びオーバーシュートの大きさや長さは、印刷紙の種類や、印刷紙上端と紙送りローラ及び従動ローラとの角度に応じて変化する。
【0030】
印刷紙上端の紙送りローラ65及び従動ローラ66への突き当たりが、減速区間において発生する場合は、目標速度Vrefに対する現在速度Vcurのアンダーシュートの発生に応じて速度制御演算に用いられる比例ゲイン係数がより大きい値に切り換えられるので、印刷紙の突き当たりに起因するアンダーシュート及びオーバーシュートは、通常、その後の動作に問題が生じない程度に収束させることができる。
【0031】
ところが、印刷紙のスキュー取り動作の際の初期食いつき量Cが大きい値に設定されている場合には、印刷紙上端の紙送りローラ65及び従動ローラ66への突き当たりが、定速度区間において発生することもあり得る。
【0032】
しかし、定速度区間において速度制御演算に用いられる比例ゲイン係数は、現在速度Vcurの変動幅が小さいことを前提として、また、上述の振動及び異音の発生回避のために、常に一定の比較的小さい値に設定されており、目標速度Vrefと現在速度Vcurとの差の大きさに拘わらず、比例ゲイン係数が通常よりも大きい値に切り換えられることはない。
【0033】
従って、印刷紙の突き当たりが定速度区間において発生した場合には、印刷紙の突き当たりに起因する現在速度Vcurの目標速度Vrefに対するアンダーシュート及びオーバーシュートを、その後の動作に問題が生じない程度に収束させることができず、アンダーシュート及びオーバーシュートの大きさや長さによっては、目標停止位置に到達する前に現在速度Vcurが0になって給紙モータ及び印刷紙が途中で停止してしまうという問題点があった。その結果、その後の印刷紙のスキュー取り動作にも支障を来すこととなる。
【0034】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、給紙ローラが給紙動作を開始してから印刷紙のスキュー取りのために停止するまで、即ち、印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で停止するまでの給紙モータの速度制御において、印刷紙上端の紙送りローラ及び従動ローラへの突き当たりによる給紙モータ速度波形のアンダーシュート及びオーバーシュートを可及的速やかに収束させ、そのアンダーシュート及びオーバーシュートに起因する印刷紙の途中停止を未然に防止することが可能な構成のプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置を提供することである。
【0035】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプリンタ制御方法によれば、給紙ローラが給紙動作を開始してから、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりを経た後に印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で停止するまでの給紙モータの速度制御において、フィードバック制御の下での定速度区間における目標速度と現在速度との差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換えることを特徴とする。
【0036】
上記構成において、印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で上記給紙モータが停止する目標停止位置における印刷紙の紙送りローラ及びその従動ローラへの食いつき量が所定値以上に設定されていることを条件として、上記比例ゲイン係数を切り換える制御を可能にすることとするとよい。
【0037】
本発明に係るプリンタ制御装置によれば、給紙ローラが給紙動作を開始してから、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりを経た後に印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で停止するまでの給紙モータの速度制御において、フィードバック制御の下での定速度区間における目標速度と現在速度との差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換えるフィードバック制御部を備えていることを特徴とする。
【0038】
上記構成において、上記フィードバック制御部は、印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で上記給紙モータが停止する目標停止位置における印刷紙の紙送りローラ及びその従動ローラへの食いつき量が所定値以上に設定されていることを条件として、上記比例ゲイン係数を切り換える制御を可能にするものとするとよい。
【0039】
本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置の上記構成において、上記食いつき量の所定値は、フィードバック制御の下での定速度区間において印刷紙の紙送りローラ及びその従動ローラへの突き当たりが発生する場合における前記食いつき量の最小値であるものとするとよい。
【0040】
本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置は、上記構成により、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりに起因する現在速度の目標速度に対するアンダーシュート及びオーバーシュートを速やかかつ適切に収束させることができ、その結果、そのアンダーシュート及びオーバーシュートに起因する印刷紙の途中停止を未然に防止することができる。
【0041】
本発明に係るコンピュータプログラムの記録媒体によれば、上記本発明に係るプリンタ制御方法をコンピュータシステムにおいて実行するコンピュータプログラムが記録されたことを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
最初に、本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置の主な適用対象であるインクジェットプリンタの概略構成及び制御方法について説明する。
【0043】
図5は、インクジェットプリンタの概略構成を示したブロック図である。
【0044】
図5に示したインクジェットプリンタは、紙送りを行う紙送りモータ(以下、PFモータともいう。)1と、紙送りモータ1を駆動する紙送りモータドライバ2と、印刷紙50にインクを吐出するヘッド9が固定され、印刷紙50に対し平行方向かつ紙送り方向に対し垂直方向に駆動されるキャリッジ3と、キャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモータともいう。)4と、キャリッジモータ4を駆動するCRモータドライバ5と、CRモータドライバ5に直流電流指令値を払い出すDCユニット6と、ヘッド9の目詰まり防止のためのインクの吸い出しを制御するポンプモータ7と、ポンプモータ7を駆動するポンプモータドライバ8と、ヘッド9を駆動制御するヘッドドライバ10と、キャリッジ3に固定されたリニア式エンコーダ11と、所定の間隔にスリットが形成されたリニア式エンコーダ11用符号板12と、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13と、印刷処理されている紙の終端位置を検出する紙検出センサ15と、プリンタ全体の制御を行うCPU16と、CPU16に対して周期的に割込み信号を発生するタイマIC17と、ホストコンピュータ18との間でデータの送受信を行うインタフェース部(以下、IFともいう。)19と、ホストコンピュータ18からIF19を介して送られてくる印字情報に基づいて印字解像度やヘッド9の駆動波形等を制御するASIC20と、ASIC20及びCPU16の作業領域やプログラム格納領域として用いられるPROM21,RAM22及びEEPROM23と、印刷紙50を支持するプラテン25と、PFモータ1によって駆動されて印刷紙50を搬送する搬送ローラ27と、CRモータ4の回転軸に取付けられたプーリ30と、プーリ30によって駆動されるタイミングベルト31とから構成されている。
【0045】
DCユニット6は、CPU16から送られてくる制御指令、エンコーダ11,13の出力に基づいて紙送りモータドライバ2及びCRモータドライバ5を駆動制御する。また、紙送りモータ1及びCRモータ4はいずれもDCモータで構成されている。
【0046】
図6は、インクジェットプリンタのキャリッジ3周辺の構成を示した斜視図である。
【0047】
図6に示すように、キャリッジ3は、タイミングベルト31によりプーリ30を介してキャリッジモータ4に接続され、ガイド部材32に案内されてプラテン25に平行に移動するように駆動される。キャリッジ3の印刷紙に対向する面には、ブラックインクを吐出するノズル列及びカラーインクを吐出するノズル列を有する記録ヘッド9が設けられ、各ノズルはインクカートリッジ34からインクの供給を受けて印刷紙にインク滴を吐出して文字や画像を印刷する。
【0048】
また、キャリッジ3の非印字領域には、非印字時に記録ヘッド9のノズル開口を封止するためのキャッピング装置35と、図5に示したポンプモータ7を有するポンプユニット36とが設けられている。キャリッジ3が印字領域から非印字領域に移動すると、図示しないレバーにキャリッジ3が当接して、キャッピング装置35が上方に移動し、ヘッド9を封止する。
【0049】
ヘッド9のノズル開口列に目詰まりが生じた場合や、カートリッジ34の交換等を行ってヘッド9から強制的にインクを吐出する場合は、ヘッド9を封止した状態でポンプユニット36を作動させ、ポンプユニット36からの負圧により、ノズル開口列からインクを吸い出す。これにより、ノズル開口列の近傍に付着している塵埃や紙粉が洗浄され、さらにはヘッド9内の気泡がインクとともにキャップ37に排出される。
【0050】
図7は、キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ11の構成を模式的に示した説明図である。
【0051】
図7に示したエンコーダ11は、発光ダイオード11aと、コリメータレンズ11bと、検出処理部11cとを備えている。検出処理部11cは、複数(4個)のフォトダイオード11dと、信号処理回路11eと、2個のコンパレータ11fA,11fBとを有している。
【0052】
発光ダイオード11aの両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード11aから光が発せられる。この光はコリメータレンズ11bにより平行光に集光されて符号板12を通過する。符号板12には、所定の間隔(例えば1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられている。
【0053】
符号板12を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード11dに入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード11dから出力される電気信号は信号処理回路11eにおいて信号処理され、信号処理回路11eから出力される信号はコンパレータ11fA,11fBにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ11fA,11fBから出力されるパルスENC−A,ENC−Bがエンコーダ11の出力となる。
【0054】
図8は、CRモータ正転時及び逆転時におけるエンコーダ11の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
【0055】
図8(a),(b)に示すように、CRモータ正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。CRモータ4が正転しているとき、即ち、キャリッジ3が主走査方向に移動しているときは、図8(a)に示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、CRモータ4が逆転しているときは、図8(b)に示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れるようにエンコーダ4は構成されている。そして、上記パルスの1周期Tは符号板12のスリット間隔(例えば1/180インチ)に対応し、キャリッジ3が上記スリット間隔を移動する時間に等しい。
【0056】
一方、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13は符号板がPFモータ1の回転に応じて回転する回転円板である以外は、リニア式エンコーダ11と同様の構成となっており、2つの出力パルスENC−A,ENC−Bを出力する。インクジェットプリンタにおいては、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13の符号板に設けられている複数のスリットのスリット間隔は1/180インチであり、PFモータ1が上記1スリット間隔だけ回転すると、1/1440インチだけ紙送りされるような構成となっている。
【0057】
図9は、給紙及び紙検出に関連する部分を示した透視図である。
【0058】
図9を参照して、図5に示した紙検出センサ15の位置について説明する。図9において、プリンタ60の給紙挿入口61に挿入された印刷紙50は、給紙モータ63により駆動される給紙ローラ64によってプリンタ60内に送り込まれる。プリンタ60内に送り込まれた印刷紙50の先端が例えば光学式の紙検出センサ15により検出される。紙検出センサ15によって先端が検出された紙50は、PFモータ1により駆動される紙送りローラ65及び従動ローラ66によって紙送りが行われる。
【0059】
続いてキャリッジガイド部材32に沿って移動するキャリッジ3に固定された記録ヘッド(図示せず)からインクが滴下されることにより印字が行われる。所定の位置まで紙送りが行われると、現在、印字されている印刷紙50の終端が紙検出センサ15によって検出される。印字が終了した印刷紙50は、PFモータ1により駆動される歯車67A,67Bを介して歯車67Cにより駆動される排紙ローラ68及び従動ローラ69によって排紙口62から外部に排出される。尚、紙送りローラ65の回転軸には、ロータリ式エンコーダ13が連結されている。
【0060】
図10は、プリンタの紙送りに関連する部分を詳細に示した透視図である。
【0061】
図9に示したプリンタの部分のうち紙送りに関連する部分について、図9及び図10を参照して、より詳細に説明する。
【0062】
プリンタ60の給紙挿入口61から挿入され、給紙ローラ64によってプリンタ60内に送り込まれた印刷紙50の先端が紙検出センサ15により検出されると、PFモータ1により小歯車87を介して駆動される大歯車67aの回転軸であるスマップ(Smap)軸83の周囲に設けられた紙送りローラ65と、給紙側から送られてきた印刷紙50を垂直方向下向きに押圧するホルダ89の紙送り方向排紙側先端部に設けられた従動ローラ66とにより、印刷紙50の紙送りが行われる。
【0063】
PFモータ1はプリンタ60内のフレーム86にねじ85により固定されており、大歯車67a周囲の所定箇所にはロータリ式エンコーダ13が配設され、かつ、大歯車67aの回転軸であるスマップ軸83にはロータリ式エンコーダ用符号板14が連結されている。
【0064】
紙送りローラ65と従動ローラ66とにより紙送りが行われた印刷紙50は、印刷紙50を支持するプラテン84上を通過し、小歯車87,大歯車67a,中間歯車67b,小歯車88及び排紙歯車67cを介してPFモータ1により駆動される排紙ローラ68と、従動ローラであるギザローラ69とにより挟持されて紙送りが行われ、排紙口62から外部に排出される。
【0065】
印刷紙50がプラテン84上に支持されている間に、キャリッジ3がプラテン84上の空間をガイド部材32に沿って左右に移動し、キャリッジ3に固定された記録ヘッド(図示せず)からインクが吐出されて印刷が行われる。
【0066】
次に、上述したインクジェットプリンタのCRモータ4を制御する従来のDCモータ制御装置であるDCユニット6の構成、及び、DCユニット6による制御方法について説明する。
【0067】
図11は、従来のDCモータ制御装置であるDCユニット6の構成を示したブロック図であり、図12は、DCユニット6により制御されるCRモータ4のモータ電流及びモータ速度を示したグラフである。
【0068】
図11に示したDCユニット6は、位置演算部6aと、減算器6bと、目標速度演算部6cと、速度演算部6dと、減算器6eと、比例要素6fと、積分要素6gと、微分要素6hと、加算器6iと、D/Aコンバータ6jと、タイマ6kと、加速制御部6mとから構成されている。
【0069】
位置演算部6aは、エンコーダ11の出力パルスENC−A,ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジの個数を計数し、この計数値に基づいて、キャリッジ3の位置を演算する。この計数はCRモータ4が正転しているときは1個のエッジが検出されると「+1」を加算し、逆転しているときは、1個のエッジが検出されると「−1」を加算する。パルスENC−A及びENC−Bの各々の周期は符号板12のスリット間隔に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。このため、上記計数のカウント値「1」は符号板12のスリット間隔の1/4に対応する。これにより上記計数値にスリット間隔の1/4を乗算すれば、計数値が「0」に対応するキャリッジ3の位置からの移動量を求めることができる。このときエンコーダ11の解像度は符号板12のスリットの間隔の1/4となる。上記スリットの間隔を1/180インチとすれば解像度は1/720インチとなる。
【0070】
減算器6bは、CPU16から送られてくる目標位置と、位置演算部6aによって求められたキャリッジ3の実際の位置との位置偏差を演算する。
【0071】
目標速度演算部6cは、減算器6bの出力である位置偏差に基づいてキャリッジ3の目標速度を演算する。この演算は位置偏差にゲインKPを乗算することにより行われる。このゲインKPは位置偏差に応じて決定される。尚、このゲインKP の値は図示しないテーブルに格納されていてもよい。
【0072】
速度演算部6dは、エンコーダ11の出力パルスENC−A,ENC−Bに基づいてキャリッジ3の速度を演算する。この速度は次のようにして求められる。まず、エンコーダ11の出力パルスENC−A,ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、符号板12のスリット間隔の1/4に対応するエッジ間の時間間隔を、タイマカウンタによってカウントする。このカウント値をTとし、符号板12のスリット間隔をλとすればキャリッジの速度はλ/(4T)として求められる。尚、ここでは、速度の演算は、出力パルスENC−Aの1周期、例えば立ち上がりエッジから次の立ち上がりエッジまでをタイマカウンタによって計測することにより求めている。
【0073】
減算器6eは、目標速度と、速度演算部6dによって演算されたキャリッジ3の実際の速度との速度偏差を演算する。
【0074】
比例要素6fは、上記速度偏差に定数Gpを乗算し、乗算結果を出力する。積分要素6gは、速度偏差に定数Giを乗じたものを積算する。微分要素6hは、現在の速度偏差と、1つ前の速度偏差との差に定数Gdを乗算し、乗算結果を出力する。比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hの演算は、エンコーダ11の出力パルスENC−Aの1周期ごとに、例えば出力パルスENC−Aの立ち上がりエッジに同期して行う。
【0075】
比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hの出力は、加算器6iにおいて加算される。そして加算結果、即ちCRモータ4の駆動電流が、D/Aコンバータ6jに送られてアナログ電流に変換される。このアナログ電圧に基づいて、ドライバ5によりCRモータ4が駆動される。
【0076】
また、タイマ6k及び加速制御部6mは、加速制御に用いられ、比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hを使用するPID制御は、加速途中の定速及び減速制御に用いられる。
【0077】
タイマ6kは、CPU16から送られてくるクロック信号に基づいて所定時間ごとにタイマ割込み信号を発生する。
【0078】
加速制御部6mは、上記タイマ割込信号を受ける度ごとに所定の電流値(例えば20mA)を目標電流値に積算し、積算結果、即ち加速時におけるDCモータ4の目標電流値が、D/Aコンバータ6jに送られる。PID制御の場合と同様に、上記目標電流値はD/Aコンバータ6jによってアナログ電流に変換され、このアナログ電流に基づいて、ドライバ5によりCRモータ4が駆動される。
【0079】
ドライバ5は、例えば4個のトランジスタを備えており、D/Aコンバータ6jの出力に基づいて上記トランジスタを各々ON又はOFFさせることにより(a)CRモータ4を正転又は逆転させる運転モード、(b)回生ブレーキ運転モード(ショートブレーキ運転モード、即ち、CRモータの停止を維持するモード)、(c)CRモータを停止させようとするモード、を行わせることが可能な構成となっている。
【0080】
次に、図12(a),(b)を参照してDCユニット6の動作、即ち、従来のDCモータ制御方法について説明する。
【0081】
CRモータ4が停止しているときに、CPU16からDCユニット6へ、CRモータ4を起動させる起動指令信号が送られると、加速制御部6mから起動初期電流値I0がD/Aコンバータ6jに送られる。この起動初期電流値I0は、起動指令信号とともにCPU16から加速制御部6mに送られてくる。そしてこの電流値I0は、D/Aコンバータ6jによってアナログ電圧に変換されてドライバ5に送られ、ドライバ5によってCRモータ4が起動開始する(図12(a),(b)参照)。起動指令信号を受信した後、所定の時間ごとにタイマ6kからタイマ割込信号が発生される。加速制御部6mは、タイマ割込信号を受信する度ごとに、起動初期電流値I0に所定の電流値(例えば20mA)を積算し、積算した電流値をD/Aコンバータ6jに送る。すると、この積算した電流値は、D/Aコンバータ6jによってアナログ電流に変換されてドライバ5に送られる。そして、CRモータ4に供給される電流の値が上記積算した電流値となるように、ドライバ5によってCRモータが駆動されCRモータ4の速度は上昇する(図12(b)参照)。このためCRモータ4に供給される電流値は、図12(a)に示すように階段状になる。尚、このときPID制御系も動作しているが、D/Aコンバータ6jは加速制御部6mの出力を選択して取込む。
【0082】
加速制御部6mの電流値の積算処理は、積算した電流値が一定の電流値ISとなるまで行われる。時刻t1において積算した電流値が所定値IS となると、加速制御部6mは積算処理を停止し、D/Aコンバータ6jに一定の電流値ISを供給する。これによりCRモータ4に供給される電流の値が電流値ISとなるようにドライバ5によって駆動される(図12(a)参照)。
【0083】
そして、CRモータ4の速度がオーバーシュートするのを防止するために、CRモータ4が所定の速度V1になると(時刻t2参照)、CRモータ4に供給される電流を減小させるように加速制御部6mが制御する。このときCRモータ4の速度は更に上昇するが、CRモータ4の速度が所定の速度Vcに達すると(図12(b)の時刻t3参照)、D/Aコンバータ6jが、PID制御系の出力、即ち加算器6iの出力を選択し、PID制御が行われる。
【0084】
即ち、目標位置と、エンコーダ11の出力から得られる実際の位置との位置偏差に基づいて目標速度が演算され、この目標速度と、エンコーダ11の出力から得られる実際の速度との速度偏差に基づいて、比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hが動作し、各々比例、積分、及び微分演算が行われ、これらの演算結果の和に基づいて、CRモータ4の制御が行われる。尚、上記比例、積分及び微分演算は、例えばエンコーダ11の出力パルスENC−Aの立ち上がりエッジに同期して行われる。これによりDCモータ4の速度は所望の速度Veとなるように制御される。尚、所定の速度Vcは、所望の速度Veの70〜80%の値であることが好ましい。
【0085】
時刻t4からDCモータ4は、所望の速度となるからキャリッジ3も所望の一定の速度Veとなり、印字処理を行うことが可能となる。
【0086】
印字処理が終了し、キャリッジ3が目標位置に近づくと(図12(b)の時刻t5参照)、位置偏差が小さくなるから目標速度も小さくなり、このため速度偏差、即ち減算器6eの出力が負になり、DCモータ4の減速が行われ、時刻t6に停止する。
【0087】
以上、DCモータがCRモータ4である場合の駆動制御の内容について説明したが、DCモータが紙送りモータ(PFモータ)1又は給紙モータである場合においても、駆動制御の内容はほぼ同様のものとなる。
【0088】
以下、本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置の実施の一形態について、図面を参照しながら説明する。
【0089】
図1は、本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置により制御される給紙モータの目標速度及び実際のモータ速度並びに各制御信号の波形を示したグラフである。また、図2は、図1のグラフのうち目標停止位置までの残存距離300から0までの区間を横軸のみ拡大して示したグラフである。
【0090】
本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置は、給紙ローラが給紙動作を開始してから印刷紙のスキュー取りのために停止するまで、即ち、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりを経た後に印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で停止するまでの給紙モータの速度制御において、フィードバック制御であるPID制御の下での定速度区間における目標速度と現在速度との差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換える点に特徴のあるものである。
【0091】
従来のプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置は、給紙ローラが給紙動作を開始してから印刷紙のスキュー取りのために停止するまでの給紙モータの速度制御において、印刷紙上端の紙送りローラ及び従動ローラへの突き当たりに起因する現在速度の目標速度に対するアンダーシュート及びオーバーシュートを可及的速やかに収束させるべく、PID制御の下での停止直前の減速区間における目標速度と現在速度との差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換えていた。これは、印刷紙上端の紙送りローラ及び従動ローラへの突き当たりに起因する現在速度の目標速度に対するアンダーシュート及びオーバーシュートが、PID制御の下での減速区間において発生する場合が多いからである。
【0092】
一方、PID制御の下での定速度区間においては、印刷紙上端の紙送りローラ及び従動ローラへの突き当たりに起因する現在速度の目標速度に対するアンダーシュート及びオーバーシュートが発生することが少ないこと、また、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を常時大きい値に設定しておくと駆動力伝達機構における共振に起因する振動及び異音が発生することから、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を常に通常時の比較的小さい値に固定していた。
【0093】
しかし、印刷紙のスキュー取りのために停止する目標停止位置における印刷紙の食いつき量Cが大きい値である場合には、印刷紙上端の紙送りローラ及び従動ローラへの突き当たりに起因する現在速度の目標速度に対するアンダーシュート及びオーバーシュートが、PID制御の下での定速度区間において発生することがある。ところが、従来のプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置は、定速度区間において速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を常に通常時の比較的小さい値に固定していたために、そのような場合のアンダーシュート及びオーバーシュートを適切に収束させることができず、アンダーシュート及びオーバーシュートの大きさや長さによっては、目標停止位置に到達する前に現在速度が0になって給紙モータ及び印刷紙が途中で停止してしまうことがあった。
【0094】
そこで、本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置は、給紙ローラが給紙動作を開始してから印刷紙のスキュー取りのために停止するまで、即ち、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりを経た後に印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で停止するまでの給紙モータの速度制御において、PID制御の下での定速度区間における目標速度と現在速度との差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換えることとしたものである。
【0095】
図1のグラフを参照して、本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置による給紙モータの速度制御について詳細に説明する。
【0096】
図1における目標停止位置は、印刷紙上端を所定の食いつき量Cだけ紙送りローラ65及び従動ローラ66に食いつかせて、給紙ローラ64が印刷紙のスキュー取りのために停止する位置である。
【0097】
目標停止位置までの残存距離800(1/1440インチ(1インチ=2.54cm)。以下、適宜単位省略。)から700までの区間は、PID波形が表示されてはいるが、PID制御区間ではなく加速制御区間であり、残存距離700から300までの定速度区間の目標速度Vrefに向かって加速を行っている。
【0098】
残存距離700から200までの定速度区間に入るとPID制御が開始され、以降、目標停止位置において給紙ローラ64を停止させるべく、給紙モータが停止するまでPID制御が行われる。この区間では、目標速度Vrefに対する現在速度Vcurのアンダーシュート及びオーバーシュートを収束させるべくPID制御が行われている。
【0099】
また、本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置においては、この定速度区間に入った時点から、目標速度Vrefと現在速度Vcurとの差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換える設定となっている。従って、もし定速度区間において目標速度Vrefに対する現在速度Vcurのアンダーシュート及びオーバーシュートが発生したとしても、従来より速やかに収束させることができる。
【0100】
残存距離200から減速区間に入っているが、図1のグラフの例においては、減速区間に入った直後に目標速度Vrefに対する現在速度Vcurのアンダーシュート及びオーバーシュートが発生している。このとき既に、目標速度Vrefと現在速度Vcurとの差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換える設定となっているので、目標速度Vrefに対する現在速度Vcurのアンダーシュート及びオーバーシュートの発生に対応して一時的な加速及び減速を指令するPID指令値として通常時よりも大きい値が出力されている。これにより、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりに起因する現在速度Vcurの目標速度Vrefに対するアンダーシュート及びオーバーシュートは、速やかかつ適切に収束されており、その結果、そのアンダーシュート及びオーバーシュートに起因する印刷紙の途中停止を未然に防止することができる。
【0101】
定速度区間に入った時点から既に、目標速度Vrefと現在速度Vcurとの差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換える設定となっているので、もし定速度区間において目標速度Vrefに対する現在速度Vcurのアンダーシュート及びオーバーシュートが発生したとしても、同様の結果を得ることができる。
【0102】
その結果、図1に示すように、印刷紙が目標停止位置に到達する前に途中停止するという事態も完全に回避することができる。
【0103】
印刷紙の突き当たりにより発生する現在速度Vcurのアンダーシュートの大きさは、印刷紙の種類や、印刷紙上端と紙送りローラ及び従動ローラとの角度等に応じて変化する。通常は、印刷紙の厚さが厚いほど現在速度Vcurのアンダーシュートの大きさは大きくなり、印刷紙上端と紙送りローラ及び従動ローラとが平行に近いほど現在速度Vcurのアンダーシュートの大きさは大きくなる。また、印刷紙の幅が大きいほど現在速度Vcurのアンダーシュートの大きさは大きくなり、印刷紙の厚さの設定よりも厚い印刷紙が使用されたり、2枚以上の印刷紙が誤って重送されたりした場合にも現在速度Vcurのアンダーシュートの大きさは大きくなる。
【0104】
従って、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換える設定とするときに、どの程度の大きさ値に切り換えるかについては、種々の条件を考慮し、発生し得る最大のアンダーシュートにも対応できる程度の大きさの値に切り換えることとするとよい。
【0105】
速度制御演算に用いる比例ゲイン係数の切換を行う条件は、目標速度Vrefと現在速度Vcurとの差が所定値以上になったときとしているが、この所定値は、実験、シミュレーション等に基づき、目標速度Vrefに対する現在速度Vcurのアンダーシュート及びオーバーシュートが速やかかつ適切に収束されるようなタイミングで、比例ゲイン係数の切換が行われるように設定するとよい。例えば、目標速度Vrefと現在速度Vcurとの差の大きさが目標速度Vrefの値の±10%以上になったときに、比例ゲイン係数の切換が行われるように設定するとよい。
【0106】
また、上述のように、印刷紙上端の紙送りローラ及び従動ローラへの突き当たりに起因する現在速度Vcurの目標速度Vrefに対するアンダーシュート及びオーバーシュートが定速度区間において発生するのは、印刷紙の食いつき量Cが大きい値に設定されている場合である。
【0107】
給紙ローラ64が印刷紙のスキュー取りのために停止する目標停止位置における印刷紙の食いつき量Cが大きい設定になっている場合とは、減速開始前に印刷紙の突き当たりが発生するような設定になっている場合を意味し、そのような場合に、本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置の構成を適用することによる効果が最大限に得られることとなる。
【0108】
そこで、印刷紙のスキュー取りのために給紙モータが停止する目標停止位置、即ち、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりを経た後に印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で給紙モータが停止する目標停止位置における印刷紙の紙送りローラ及びその従動ローラへの食いつき量Cが所定値以上に設定されていることを条件として、PID制御の下での定速度区間における目標速度と現在速度との差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換える制御を可能にすることとしてもよい。ここで、上記食いつき量Cの所定値とは、PID制御の下での定速度区間において印刷紙の紙送りローラ及びその従動ローラへの突き当たりが発生する場合における前記食いつき量の最小値である。
【0109】
本発明に係るプリンタ制御装置は、上述のように、給紙ローラが給紙動作を開始してから印刷紙のスキュー取りのために停止するまで、即ち、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりを経た後に印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で停止するまでの給紙モータの速度制御において、PID制御の下での定速度区間における目標速度と現在速度との差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換えるPID制御部6f,6g,6hを備えたものである。このPID制御部6f,6g,6hは、上述のように、印刷紙のスキュー取りのために給紙モータが停止する目標停止位置、即ち、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりを経た後に印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で給紙モータが停止する目標停止位置における印刷紙の紙送りローラ及びその従動ローラへの食いつき量Cが所定値以上に設定されていることを条件として、比例ゲイン係数を切り換える制御を可能にするものとしてもよい。尚、本発明に係るプリンタ制御装置の全体的な構成は、図11に示したモータ制御装置と同様のものとなる。
【0110】
フィードバック制御としては、PID制御の他、P制御、PI制御を採用することができる。
【0111】
本発明に係るプリンタ制御装置は、例えば、図5におけるCPU16により構成することができる。その場合、CPU16を動作させるプログラムは、以下に説明する記録媒体の他、例えば、図5におけるPROM21,EEPROM23に記録保持しておくことができる。
【0112】
図3は、本発明に係るプリンタ制御方法を実行するコンピュータプログラムが記録された記録媒体及びその記録媒体が使用されるコンピュータシステムの外観構成を示した説明図、図4は、図3に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【0113】
図3に示したコンピュータシステム70は、ミニタワー型等の筐体に収納されたコンピュータ本体71と、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)、プラズマディスプレイ、液晶表示装置等の表示装置72と、記録出力装置としてのプリンタ73と、入力装置としてのキーボード74a及びマウス74bと、フレキシブルディスクドライブ装置76と、CD−ROMドライブ装置77とから構成されている。図4は、このコンピュータシステム70の構成をブロック図として表示したものであり、コンピュータ本体71が収納された筐体内には、RAM(Random Access Memory)等の内部メモリ75と、ハードディスクドライブユニット78等の外部メモリがさらに設けられている。本発明に係るプリンタ制御方法を実行するコンピュータプログラムが記録された記録媒体は、このコンピュータシステム70で使用される。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク81,CD−ROM(Read Only Memory)82が用いられるが、その他、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)、その他の光学的記録ディスク、カードメモリ、磁気テープ等を用いてもよい。
【0114】
【発明の効果】
本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置によれば、給紙ローラが給紙動作を開始してから、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりを経た後に印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で停止するまでの給紙モータの速度制御において、PID制御の下での定速度区間における目標速度と現在速度との差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換えることとしたので、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりに起因する現在速度の目標速度に対するアンダーシュート及びオーバーシュートを速やかかつ適切に収束させることができ、その結果、そのアンダーシュート及びオーバーシュートに起因する印刷紙の途中停止を未然に防止することができる。
【0115】
本発明に係るコンピュータプログラムの記録媒体によれば、上記本発明に係るプリンタ制御方法のいずれかをコンピュータシステムにおいて実行するコンピュータプログラムが記録されているので、上記本発明に係るプリンタ制御方法のいずれかをコンピュータシステムにおいて実行することにより、上記同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタ制御方法及びプリンタ制御装置により制御される給紙モータの目標速度及び実際のモータ速度並びに各制御信号の波形を示したグラフ。
【図2】図1のグラフのうち目標停止位置までの残存距離300から0までの区間を横軸のみ拡大して示したグラフ。
【図3】本発明に係るプリンタ制御方法を実行するプログラムが記録された記録媒体及びその記録媒体が使用されるコンピュータシステムの外観構成を示した説明図。
【図4】図3に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図5】インクジェットプリンタの概略構成を示したブロック図。
【図6】インクジェットプリンタのキャリッジ3周辺の構成を示した斜視図。
【図7】キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ11の構成を模式的に示した説明図。
【図8】CRモータ正転時及び逆転時におけるエンコーダ11の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャート。
【図9】給紙及び紙検出に関連する部分を示した透視図。
【図10】プリンタの紙送りに関連する部分を詳細に示した透視図。
【図11】DCモータ制御装置であるDCユニット6の構成を示したブロック図。
【図12】DCユニット6により制御されるDCモータモータ4のモータ電流及びモータ速度を示したグラフ。
【図13】プリンタにおける印刷紙の給紙並びに印刷紙の上端及び下端の検出に関連する部分の構成を模式的に示した説明図。
【図14】印刷紙のスキュー取りの際における給紙ローラ、紙送りローラ及び印刷紙の側面側から見た状態を模式的に示した説明図。
【図15】印刷紙のスキュー取りの際における給紙ローラ、紙送りローラ及び印刷紙の上面側から見た状態を模式的に示した説明図。
【図16】給紙ローラが給紙動作を開始してから印刷紙のスキュー取りのために停止するまでの給紙モータの目標速度、現在速度及び制御信号の波形の第一の例を示したグラフ。
【図17】図16のグラフのうち目標停止位置までの残存距離300から0までの区間を横軸のみ拡大して示したグラフ。
【符号の説明】
1 紙送りモータ(PFモータ)
2 紙送りドライバ
3 キャリッジ
4 キャリッジモータ(CRモータ)
5 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
6 DCユニット
6a 位置演算部
6b 減算器
6c 目標速度演算手段
6d 速度演算部
6e 減算器
6f 比例要素
6g 積分要素
6h 微分要素
6j D/Aコンバータ
7 ポンプモータ
8 ポンプモータドライバ
9 記録ヘッド
10 ヘッドドライバ
11 リニア式エンコーダ
12 符号板
13 エンコーダ(ロータリ式エンコーダ)
14 ロータリ式エンコーダ用符号板
15 紙検出センサ
16 CPU
17 タイマIC
18 ホストコンピュータ
19 インタフェース部
20 ASIC
21 PROM
22 RAM
23 EEPROM
25 プラテン
30 プーリ
31 タイミングベルト
32 キャリッジモータのガイド部材
34 インクカートリッジ
35 キャッピング装置
36 ポンプユニット
37 キャップ
50 記録紙
60 プリンタ
61 給紙挿入口
62 排紙口
64 給紙ローラ
65 紙送りローラ
66 従動ローラ
67a 大歯車
67b 中間歯車
67c 排紙歯車
68 排紙ローラ
69 従動ローラ(ギザローラ)
83 スマップ軸
84 プラテン
87 小歯車
88 小歯車
89 ホルダ
90 トレイ

Claims (7)

  1. 給紙ローラが給紙動作を開始してから、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりを経た後に印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で停止するまでの給紙モータの速度制御において、フィードバック制御の下での定速度区間における目標速度と現在速度との差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換えることを特徴とするプリンタ制御方法。
  2. 印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で前記給紙モータが停止する目標停止位置における印刷紙の紙送りローラ及びその従動ローラへの食いつき量が所定値以上に設定されていることを条件として、前記比例ゲイン係数を切り換える制御を可能にすることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ制御方法。
  3. 前記食いつき量の所定値は、フィードバック制御の下での定速度区間において印刷紙の紙送りローラ及びその従動ローラへの突き当たりが発生する場合における前記食いつき量の最小値であることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ制御方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のプリンタ制御方法をコンピュータシステムにおいて実行するコンピュータプログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータプログラムの記録媒体。
  5. 給紙ローラが給紙動作を開始してから、紙送りローラ及びその従動ローラへの印刷紙上端の突き当たりを経た後に印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で停止するまでの給紙モータの速度制御において、フィードバック制御の下での定速度区間における目標速度と現在速度との差が所定値以上になったときは、速度制御演算に用いる比例ゲイン係数を通常時の値より大きい値に切り換えるフィードバック制御部を備えていることを特徴とするプリンタ制御装置。
  6. 前記フィードバック制御部は、印刷紙上端部を紙送りローラ及びその従動ローラに挟持させた状態で前記給紙モータが停止する目標停止位置における印刷紙の紙送りローラ及びその従動ローラへの食いつき量が所定値以上に設定されていることを条件として、前記比例ゲイン係数を切り換える制御を可能にするものであることを特徴とする請求項5に記載のプリンタ制御装置。
  7. 前記食いつき量の所定値は、フィードバック制御の下での定速度区間において印刷紙の紙送りローラ及びその従動ローラへの突き当たりが発生する場合における前記食いつき量の最小値であることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ制御装置。
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