JP3812297B2 - 移動体の検証装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行駆動手段の走行駆動により移動する移動体の特性の検証装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動体では、その特性の検証を行うため、検証毎に、移動体にデータを収集するための機材のセッティングを行い、前記機材に収集されたデータを基に移動体の動作特性を検証し、その動作特性の検証結果をユーザーに提示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように、検証毎にデータを収集するための機材をセッティングするには手間と時間がかかり、また機材を移動体の設置場所まで持ち運びしなければならず、運搬のコストがかかるという問題があった。
【0004】
また動作特性を検証あるいはユーザーに提示するとき、その特性を直観的に、かつ解かりやすくするために、その特性がカーブにより表示されることが望まれる。
【0005】
そこで、本発明は、データを収集するための機材を取り付ける手間を無くし、動作特性の検証を簡単に行え、ユーザーに提示できる移動体の検証装置を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、床面に敷設された走行レールに案内される走行車体と、前記走行車体上に垂設された一対の垂直部材と、前記垂直部材の上部を連結し、前記走行レールに沿って架設されたガイドレールに案内される上部部材とから構成され、前記走行車体に設けられた走行駆動手段の走行駆動により、前記走行レールとガイドレールに案内されて移動する移動体の特性の検証装置であって、
前記移動体に、前記走行駆動手段による前記走行車体の移動開始時より走行車体の移動距離を検出する第1移動距離検出手段と、前記走行駆動手段による前記走行車体の移動開始時より前記上部部材の移動距離を検出する第2移動距離検出手段と、前記第1移動距離検出手段により検出された走行車体の移動距離と前記第2速度検出手段により検出された上部部材の移動距離を時間を合わせて、所定のサンプリング周期毎に記憶する記憶手段とを設け、
前記所定のサンプリング周期毎に記憶手段に記憶された走行車体の移動距離と上部部材の移動距離の偏差を演算し、前記垂直部材の振れのカーブを画像表示する表示手段を備えたことを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、走行車体の移動開始時より、第1移動距離検出手段により検出された走行車体の移動距離と第2移動距離検出手段により検出された上部部材の移動距離が所定のサンプリング周期毎に記憶され、この所定のサンプリング周期毎に記憶された走行車体の移動距離および上部部材の移動距離の偏差が演算され、移動距離の偏差、すなわち垂直部材の振れのカーブが画像表示され、移動中の垂直部材の振れの特性が検証される。
【0012】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記移動体に、移動中の前記走行車体の移動速度を検出する第1速度検出手段と、移動中の前記上部部材の移動速度を検出する第2速度検出手段とを設け、
記憶手段に、前記第1速度検出手段により検出された走行車体の移動速度と前記第2速度検出手段により検出された上部部材の移動速度を時間を合わせて、所定のサンプリング周期毎に記憶する機能を付加し、表示手段に、前記所定のサンプリング周期毎に記憶手段に記憶された走行車体の移動速度および上部部材の移動速度のデータに基づいて、これら走行車体および上部部材の移動速度のカーブ、または走行車体と上部部材の移動速度の速度偏差のカーブの少なくとも一方を画像表示する機能を付加したことを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、移動中に、第1速度検出手段により検出された走行車体の移動速度と第2速度検出手段により検出された上部部材の移動速度が所定のサンプリング周期毎に記憶され、これら走行車体および上部部材の移動速度のカーブ、または走行車体と上部部材の移動速度の速度偏差のカーブの少なくとも一方が画像表示され、移動中の走行車体と上部部材の移動速度のずれの特性が検証される。
【0014】
また請求項3に記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の発明であって、表示手段に表示された垂直部材の振れのカーブ、または少なくとも走行車体および上部部材の移動速度のカーブまたは走行車体と上部部材の移動速度の速度偏差のカーブの一方を印刷する印刷手段を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
上記構成によれば、印刷手段によって表示手段に表示された速度カーブまたは垂直部材の振れのカーブが印刷される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の移動体の検証装置を、物品保管設備に備えられるスタッカクレーンに適用した場合について説明する。
【0017】
図1に示すように、物品保管設備FSには、物品出し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置した2基の収納棚Aと、それらの収納棚Aどうしの間に形成した作業通路Bを自動走行するスタッカークレーン(移動体の一例)Cとが設けられ、各収納棚Aには多数の物品収納部Dが上下多段かつ左右に並設されている。
【0018】
前記作業通路Bには、収納棚Aの長手方向に沿って走行レール1が設置され、また走行レール1に沿ってその上部にガイドレール6が架設され、作業通路Bの一端側に設置した物品搬出入部Eには、入出庫指令をスタッカークレーンCに入力するコントローラE1と、走行レール1を挟んで一対の荷載置台E2とが設けられ、スタッカークレーンCは、入出庫指令に基づいて走行レール1とガイドレール6に案内されて走行して、荷載置台E2と物品収納部Dとの間でのパレットPに載せた物品Fの出し入れを行う入出庫用の搬送車として構成されている。
【0019】
前記スタッカークレーンCは、図2に示すように、走行レール1に沿って走行する走行車体2に昇降台3を昇降操作自在に案内支持する前後一対の昇降マスト(垂直部材の一例)4を垂設し、前後一対の昇降マスト4の上部を連結し、ガイドレール6に案内される上部フレーム(上部部材の一例)7を設けて構成され、昇降台3には物品移載用のフォーク装置5が設けられている。
【0020】
前記昇降台3は、その左右両側に連結した昇降用チェーン8にて吊下げ支持され、この昇降用チェーン8は、上部フレーム7に設けた案内スプロケット9と一方の昇降マスト4に設けた案内スプロケット10とに巻き掛けられて、走行車体2の一端に装備した巻き取りドラム11に連結されている。
【0021】
そして、巻き取りドラム11を、いわゆるインバータ式のモータである昇降用電動モータM1にて正逆に駆動回転させて、昇降用チェーン8の繰り出しや巻き取り操作で昇降台3を駆動昇降させるように構成されている。
【0022】
昇降台3の昇降位置は、図2などでは図示を省略するが、巻き取りドラム11の回転軸に連結されて、それの回転量を検出するための駆動側ロータリエンコーダ18(図4)と、昇降台3に取付けられている昇降台側ロータリエンコーダ19との検出情報に基づいて管理される。昇降台側ロータリエンコーダ19は、図3に示すように、それの回転軸に取付けられたスプロケット19aが昇降マスト4の一方に上下方向に敷設されたチェーン20に歯合しており、昇降台3の昇降に伴ってスプロケット19aが回転して、昇降台3の昇降移動を検出する。
【0023】
駆動側ロータリエンコーダ18及び昇降台側ロータリエンコーダ19の検出情報は、図4に示すように、クレーン制御装置CCの昇降制御部30に入力されている。
【0024】
前記走行車体2には、図3に示すように、走行レール1上を走行自在な前後2つの車輪12と、走行レール1に対する車体横幅方向での位置を規制するように走行レール1に係合する前後2箇所にかつ左右一対に設けた下部位置規制用ロータ13と、いわゆるインバータ式のモータである走行用電動モータM2を備えた走行用駆動装置14とが設けられている。
【0025】
また、上部フレーム7には、図2に示すように、ガイドレール6を左右から挟み込んで、スタッカークレーンCの走行に伴って、その側面に沿って上下軸回りで転動する左右一対の上部位置規制用ローラ17が走行方向の前後端部に設けられている。
【0026】
そして、2つの車輪12のうちの車体前後方向の一端側の車輪が、走行用駆動装置14(走行用電動モータM2)にて駆動させる推進用の駆動輪12aに構成され、車体前後方向の他端側の車輪が、遊転自在な従動輪12bとして構成され、スタッカークレーンCは、上部フレーム7に設けた上部位置規制用ローラ17にて倒れ止めされながらガイドレール6に案内され、走行用駆動装置14による駆動で走行レール1に沿って自走自在に構成されている。
【0027】
走行車体2の走行位置は、図3に示すように、走行車体2に取付けられた車体側ロータリエンコーダ21の検出情報に基づいて管理される。車体側ロータリエンコーダ21は、それの回転軸に取付けられたスプロケット21aが走行レール1に沿って敷設されたチェーン22に歯合しており、走行車体2の走行に伴ってスプロケット21aが回転して、走行車体2の走行移動を検出する。
【0028】
車体側ロータリエンコーダ21の検出情報は、図4に示すように、クレーン制御装置CCの走行制御部31に入力されている。
また上部フレーム7の移動位置は、図2に示すように、上部フレーム7に取付けられたフレーム側ロータリエンコーダ28の検出情報に基づいて管理される。フレーム側ロータリエンコーダ28は、それの回転軸に取付けられたスプロケット28aがガイドレール6に沿って敷設されたチェーン29に歯合しており、上部フレーム7の移動に伴ってスプロケット28aが回転して、上部フレーム7の移動を検出する。
【0029】
フレーム側ロータリエンコーダ28の検出情報は、図4に示すように、クレーン制御装置CCの動作特性データ収集部33に入力されている。
上記クレーン制御装置CC(移動体の制御手段の一例)はコンピュータからなり、図4に示すように、コントローラE1からの搬送指令を受けて、昇降台3を指定された昇降位置に昇降させる昇降制御部30と、走行車体2を指定された走行位置に移動させる走行制御部31と、フォーク装置5を出退作動させて物品Fを移載させる移載制御部32と、スタッカークレーンCの動作特性データ収集部33から構成され、クレーン制御装置CCにより制御されて物品Fの搬送並びに各物品収納部Dなどとの間の物品Fの移載が行われ、スタッカークレーンCの動作特性データが収集される。
【0030】
また動作特性データ収集部33はクレーン制御装置CCに設けたコネクタ34に接続されており、このコネクタ34に係合するコネクタ35付きケーブル36を有する動作特性検証装置34(詳細は後述する)に接続される。この動作特性検証装置34は通常運転時は外されており、動作特性を検証する際に、これらケーブル36、コネクタ35,34を介して動作特性データ収集部33に接続される。
【0031】
上記クレーン制御装置CCの走行制御部31による走行車体2の走行制御について詳細に説明する。
クレーン制御装置CCの走行制御部31の制御ブロック図を図5に示す。
【0032】
後述するスタート信号によりリセットされて、車体側ロータリエンコーダ21から入力されたパルス信号をカウントして走行車体2の実移動距離を測定する移動距離検出部41と、移動距離検出部41により測定された移動距離を微分して実速度を測定する速度検出部42と、後述するスタート信号によりリセットされて走行車体2の走行時間を測定する時間検出部43と、コントローラE1から入力した移動先までの移動距離に基づいて走行パターンを設定する走行パターン設定部44(詳細は後述する)と、移動距離検出部41により測定された実移動距離、速度検出部42により検出された走行車体2の実速度、時間検出部43により測定された走行時間、および走行パターン設定部44から入力した走行パターンの設定値により速度指令値を走行駆動部14へ出力する走行パターン発生部45(詳細は後述する)から構成されている。
【0033】
上記走行パターン設定部44は、入力した移動距離Qにより、図6に実線で示す走行パターンを設定するための設定値を演算するものであり、予め設定された加減速度αと停止前の「低速」の走行速度vLにより、高速の一定速度vHと減速を開始する移動距離(減速開始ポイント)Rを求め、これら高速の一定速度vH、減速開始移動距離R、および移動距離(入力した移動距離、停止距離に相当する)Qを走行パターン発生部45へ出力する。走行速度vを積分したものが移動距離になることから、加減速度と停止前の「低速」の走行速度vLが設定されていると、高速の一定速度vHと減速を開始する移動距離(減速開始ポイント)Rを求めることができる。
【0034】
走行パターン発生部45にも、予め加減速度αと停止前の「低速」の走行速度vLが設定されており、高速の一定速度vH、減速開始移動距離R、および移動距離Qを入力すると、図6に実線で示す走行パターンを設定でき、走行パターンを設定すると、上記スタート信号を移動距離検出部41と時間検出部43に出力し、同時に設定走行パターンにしたがって、速度指令値の出力を開始する。
【0035】
上記走行パターン発生部45は、走行駆動装置14(モータM2)、および駆動車輪12aによる追従制御遅れ(速度指令に応答して走行車体2の速度が変化するまでの遅れ;追従遅れ時間をβとする)を考慮して、減速開始ポイントrからの減速設定パターンを補正している。すなわち、図7に示すように、「高速」一定速度vHに遅れ時間βを乗算して、減速開始ポイントrより手前の指令用減速開始ポイント(移動距離)(図7の斜線部に相当する)r’を設定し、移動距離検出部41により測定された実移動距離が、この指令用減速開始ポイントr’と一致すると、破線で示すように、先行して減速の走行設定パターンにしたがって速度指令値を出力する(下げる)。これにより、実線で示すように、走行車体2の速度は(理想)設定走行パターンにしたがって変化し、追従制御遅れにより移動距離が増し、停止位置を通過してしまうことが防止される。
【0036】
上記クレーン制御装置CCの走行制御部31の構成による作用を説明する。
走行制御部31は、コントローラE1から移動距離の搬送指令を受けると、予め学習した追従遅れ時間βにより減速範囲を補正した設定走行パターンを形成し、この設定走行パターンに基づいて速度指令値を走行駆動装置14(モータM2)へ出力して走行車体2の走行を行う。
【0037】
減速時は先行して速度指令値が下げられることから、走行車体2は理想の速度パターンにしたがって減速し、よって移動距離にずれが生じることなくなり、強制停止の必要がなくなり、その結果、走行車体2をスムーズに停止させることができ、振動や揺れの発生を防止することができる。
【0038】
そして走行車体2の走行速度が「低速」vLに移行し、移動距離Qに達すると、ブレーキを作動させて走行車体2を停止させる。
以上のように、走行車体2は理想の速度パターンにしたがって減速し、よって移動距離にずれが生じることなくなり、強制減速を回避できることから、走行時のスタッカークレーンCの振動および物品(荷物)Fの落下を防止することができる。
【0039】
また昇降制御部30においても、走行制御部31と同様に、前記設定走行パターンに相当する、追従遅れ時間を考慮した昇降台3の設定昇降パターンを設定し、昇降用電動モータM1を駆動して正確な移動距離に昇降台3を停止するようにすることができる。
【0040】
上記クレーン制御装置CCの動作特性データ収集部33の制御ブロック図を図5に示す。
動作特性データ収集部33には、走行制御部31の走行パターン発生部45から出力されるスタート信号および速度指令値と、移動距離検出部41により測定された走行車体2の実移動距離と、速度検出部42により測定された走行車体2の実速度と、フレーム側ロータリエンコーダ28のパルス信号と、スタッカークレーンCの入出力データ(クレーン制御装置CCとコントローラE1の信号の取り合いのデータ)が入力されており、動作特性データ収集部33は、前記スタート信号によりリセットされて走行車体2の実移動距離と速度指令値と実速度をサンプリング周期毎に記憶する第1記憶部(記憶手段の一例)51と、スタート信号によりリセットされ、フレーム側ロータリエンコーダ28から入力されたパルス信号をカウントして上部フレーム7の実移動距離を測定する移動距離検出部52と、移動距離検出部52により測定された移動距離を微分して上部フレーム7の実速度を測定する速度検出部53と、前記スタート信号によりリセットされて上部フレーム7の実移動距離と実速度をサンプリング周期毎に記憶する第2記憶部(記憶手段の一例)54と、前記スタート信号によりリセットされてスタッカークレーンCの入出力データをサンプリング周期毎に記憶する第3記憶部55(記憶手段の一例)から構成されている。上記記憶部51,54,55のサンプリング周期はmS(ミリ秒)単位で設定される。またスタート信号が記憶部51,54,55のサンプリングを開始するトリガ(タイミング)の役目を果たしている。このトリガの条件は、物品保管設備FSに入出庫指令が入力されたときなど他の条件としてもよい。
【0041】
また第1記憶部51と第2記憶部54と第3記憶部55は上記コネクタ34に接続されている。
このような動作特性データ収集部33の構成により、トリガの走行スタート信号入力時より、すなわち時間を合わせて同じタイミングで、走行車体2の実移動距離、速度指令値および実速度と、上部フレーム7の実移動距離および実速度と、スタッカークレーンCの入出力データがサンプリング周期毎に記憶される。
【0042】
上記動作特性検証装置37は、図5に示すように、キーボードなどの入力部61と、液晶表示装置などの表示部62と、コンピュータからなる画像処理部63から構成されている。前記表示部62と画像処理部63により表示手段が構成されている。また動作特性検証装置37はたとえば、ノート型のパーソナルコンピュータから構成される。
【0043】
画像処理部63は、図8に示す速度指令値と実速度を時間的にプロットして表す速度カーブと、速度指令値と実速度の差である速度偏差を時間的にプロットして表す速度偏差カーブを表示する第1機能(詳細は後述する)と、図9に示す走行車体2の実速度と上部フレーム7の実速度を時間的にプロットして表す速度カーブと、走行車体2の実速度と上部フレーム7の実速度の差である速度偏差を時間的にプロットして表す速度偏差カーブと、走行車体2の実移動距離と上部フレーム7の実移動距離より移動距離の差である位置偏差、すなわち昇降マスト4の振れを時間的にプロットして表す振れカーブを表示する第2機能(詳細は後述する)と、第3記憶部55に記憶されたスタッカークレーンCの入出力データをそれぞれカーブで表示する第3機能を有している。
【0044】
これら機能の選択は、入力部61からの入力により選択される。
上記第1機能が選択されると、クレーン制御装置CCの動作特性データ収集部33の第1記憶部51より、サンプリング周期毎に記憶された走行車体2の速度指令値および実速度のデータを入力して記憶し、図8(a)の速度カーブの横軸の時間軸と縦軸の速度軸にこれらデータを当てはめた画像データを形成し、表示部63へ出力して、速度カーブを表示させ、さらに時間を合わせて速度指令値と実速度の差を演算して速度偏差を求め、、図8(b)の速度偏差カーブの横軸の時間軸と縦軸の速度偏差軸にこれらデータを当てはめた画像データを形成し、表示部63へ出力して、速度偏差カーブを表示させる。
【0045】
また上記第2機能が選択されると、クレーン制御装置CCの動作特性データ収集部33の第1記憶部51および第2記憶部54より、サンプリング周期毎に記憶された走行車体2の実移動距離と実速度および上部フレーム7の実移動距離と実速度のデータを入力して記憶し、図9(a)の速度カーブの横軸の時間軸と縦軸の速度軸に走行車体2の実速度と上部フレーム7の実速度を当てはめた画像データを形成し、表示部63へ出力して、速度カーブを表示させ、さらに時間を合わせて走行車体2の実速度および上部フレーム7の実速度の差を演算して速度偏差を求め、図9(b)の速度偏差カーブの横軸の時間軸と縦軸の速度偏差軸にこれらデータを当てはめた画像データを形成し、表示部63へ出力して、速度偏差カーブを表示させ、さらに時間を合わせて走行車体2の実移動距離および上部フレーム7の実移動距離の差を演算して位置偏差を求め、図9(c)の位置偏差カーブの横軸の時間軸と縦軸の位置偏差軸にこれらデータを当てはめた画像データを形成し、表示部63へ出力して、位置偏差カーブ、すなわち昇降マスト4の振れのカーブを表示させる。
【0046】
また画像処理部63は、入力部61からの指令により、上記画像データを外部へ出力して、プリンタ(印刷手段の一例)64により上記カーブを紙に印刷させることもできる。
【0047】
上記動作特性データ収集部33および動作特性検証装置37の構成により、作業員は、スタッカークレーンCの走行が終了すると、動作特性検証装置37を、ケーブル36、コネクタ35,34を介してクレーン制御装置CCの動作特性データ収集部33に接続し、入力部61により上記機能の一つを選択する。すると選択された機能のカーブが表示部62に表示される。すなわち、前記走行時の動作特性が上記カーブにより表示される。
【0048】
よって、作業員は、簡単に直観的にスタッカークレーンCの動作特性を検証でき、異常が発生したときでも異常原因追求にかかる時間を短縮することができる。またデータは記憶されているので、ユーザーに画像で上記カーブを提示することができ、ユーザーに解かりやすく動作の説明やメンテナンス結果の報告ができ、クレーン特性の良否を判断してもらうことができる。また適宜、プリンタ64へ画像データを出力して上記カーブを資料として残すことができる。またスタッカークレーンCの入出力データをサンプリングしているので、信号の取り合いの確認を容易に行うことができる。
【0049】
また従来のように、検証の際に、データを収集するための機材を運搬してクレーン制御装置Cへ取り付ける必要がなくなり、手間と時間を大幅に削減することができ、検証を短時間で行うことができる。
【0050】
なお、上記実施の形態では、移動体MBとしてスタッカークレーンCを例示して、本発明を物品保管設備FSに適用した場合を例示しているが、無人搬送車の走行制御など、種々の移動体MBの検証に適用できる。
【0051】
上記実施の形態では、速度検出手段VSは、車体側ロータリエンコーダ21などのロータリエンコーダの出力パルスをカウントし、移動体MBの移動量から移動体MBの速度を検出しているが、走行レール1に沿っていわゆるリニアエンコーダを設置して移動体MBの移動量を検出するなど、速度検出手段VSの具体構成は種々変更可能である。
【0052】
また実施の形態では、走行車体2の移動に伴う速度カーブを検証しているが、昇降台3の移動に伴う速度カーブを同様に検証するように構成することもできる。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、データを収集するための機能を取り付ける手間を無くすことができ、動作特性の検証を短時間で、かつ簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における移動体の検証装置を使用する物品保管設備の要部斜視図である。
【図2】同物品保管設備のスタッカークレーンの概略構成図である。
【図3】同物品保管設備のスタッカークレーンの要部拡大図である。
【図4】同物品保管設備の制御構成図である。
【図5】同物品保管設備のクレーン制御装置の走行制御部と動作特性データ収集部のブロック図である。
【図6】同物品保管設備の速度パターンの説明図である。
【図7】同物品保管設備の追従遅れ制御方法の説明図である。
【図8】同物品保管設備の走行車体の速度および速度偏差の特性カーブである。
【図9】同物品保管設備の走行車体と上部フレームの速度および速度偏差、昇降マストの振れの特性カーブである。
【符号の説明】
A 収納棚
C スタッカークレーン
CC クレーン制御装置
D 物品収納部
F 物品
M1 昇降用電動モータ
M2 走行用電動モータ
1 走行レール
2 走行車体
3 昇降台
4 昇降マスト
5 フォーク装置
7 上部フレーム
18,19,21,28 ロータリーエンコーダ
30 昇降制御部
31 走行制御部
32 移載制御部
33 動作特性データ収集部
34,35 コネクタ
36 ケーブル
37 動作特性検証装置
51,54,55 記憶部
62 画像処理部
63 表示部

Claims (3)

  1. 床面に敷設された走行レールに案内される走行車体と、
    前記走行車体上に垂設された一対の垂直部材と、
    前記垂直部材の上部を連結し、前記走行レールに沿って架設されたガイドレールに案内される上部部材と
    から構成され、前記走行車体に設けられた走行駆動手段の走行駆動により、前記走行レールとガイドレールに案内されて移動する移動体の特性の検証装置であって、
    前記移動体に、
    前記走行駆動手段による前記走行車体の移動開始時より走行車体の移動距離を検出する第1移動距離検出手段と、
    前記走行駆動手段による前記走行車体の移動開始時より前記上部部材の移動距離を検出する第2移動距離検出手段と、
    前記第1移動距離検出手段により検出された走行車体の移動距離と前記第2速度検出手段により検出された上部部材の移動距離を時間を合わせて、所定のサンプリング周期毎に記憶する記憶手段と
    を設け、
    前記所定のサンプリング周期毎に記憶手段に記憶された走行車体の移動距離と上部部材の移動距離の偏差を演算し、前記垂直部材の振れのカーブを画像表示する表示手段
    を備えたこと
    を特徴とする移動体の検証装置。
  2. 前記移動体に、
    移動中の前記走行車体の移動速度を検出する第1速度検出手段と、
    移動中の前記上部部材の移動速度を検出する第2速度検出手段と、
    を設け、
    記憶手段に、前記第1速度検出手段により検出された走行車体の移動速度と前記第2速度検出手段により検出された上部部材の移動速度を時間を合わせて、所定のサンプリング周期毎に記憶する機能を付加し、
    表示手段に、前記所定のサンプリング周期毎に記憶手段に記憶された走行車体の移動速度および上部部材の移動速度のデータに基づいて、これら走行車体および上部部材の移動速度のカーブ、または走行車体と上部部材の移動速度の速度偏差のカーブの少なくとも一方を画像表示する機能を付加したこと
    を特徴とする請求項1に記載の移動体の検証装置。
  3. 表示手段に表示された垂直部材の振れのカーブ、または少なくとも走行車体および上部部材の移動速度のカーブまたは走行車体と上部部材の移動速度の速度偏差のカーブの一方を印刷する印刷手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動体の検証装置。
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