JP3812156B2 - 機械式過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

機械式過給機付エンジンの制御装置 Download PDF

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸気通路に機械式過給機を備えるとともに排気通路に排気ガス浄化用の触媒を備えたエンジンの制御装置に関し、特に触媒の暖機促進を図る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、排気通路に排気ガス浄化用の触媒を備えたエンジンにおいて、触媒未暖機時に点火時期をリタードすることにより排気温度を高めて触媒の暖機促進を図るようにする技術は一般に知られており、機械式過給機を備えたエンジンにおいて点火時期のリタードを行なうようにしたものとしては、特開平9−317520号公報に示されるような過給機付エンジンがある。
【0003】
すなわち、この公報に記載の機械式過給機付エンジンは、エンジンの圧縮比を高くしつつ、バルブオーバラップをアイドル時に小、高負荷時に大となるように可変制御することにより、低回転高負荷時のノッキングを防止する一方、エンジンの圧縮比を低くすることでノッキングを回避するようにしたものと比べ、冷間時の燃焼性を高めることができるようにしている。
【0004】
さらにこのエンジンでは、過給機の上流の第1絞り弁に加えて過給機下流に第2絞り弁を設け、かつ、この第2絞り弁と過給機との間から排気系に至る二次空気通路を設けることにより、エンジンの冷間時に過給機の過給作用を利用して二次空気を排気系に送り、触媒の活性化を図るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載のエンジンでは、触媒が未暖機状態にある冷間時に、点火時期のリタードと排気系への二次空気の供給とによって暖機促進が図られているが、より一層暖機を促進するためには、改善の余地が残されている。
【0006】
すなわち、排気温度を上昇させるために点火時期のリタード量を大きくするには燃焼性を高めて失火を抑制することが要求されるが、エンジン始動直後の冷間アイドル時には、燃料の気化、霧化が悪く、かつ吸気流速が低いこと等が燃焼性の向上を妨げる要因となり、これらの要因が改善されない限り点火時期のリタード量を充分に大きくとることが難しい。なお、公報に記載のエンジンでは過給機下流に第2絞り弁を設け、エンジン冷機時に過給機を駆動するとともに第2絞り弁を絞るようにしているが、これは、過給機直下流から排気系へ二次空気を導くためのものであり、エンジンの気筒内での燃焼性向上に寄与するものではない。
【0007】
また、一般にエンジン始動直後の冷間時には燃料の気化、霧化が悪いことを見込んで空燃比をかなりリッチに設定しているが、このようにすると未燃ガスの排出量が増加し、しかも燃料の気化潜熱による冷却作用で排気温度の上昇が妨げられる。従って、エミッション向上及び暖機促進のためには冷間時に空燃比を理論空燃比付近もしくはそれ以上にリーンにすることが望ましく、そのためには冷間時の燃料の気化、霧化を促進し、燃焼性をより一層向上することが望まれる。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑み、機械式過給機を利用して触媒未暖機時に吸気温度を上昇させ、吸入空気量を増加するとともに、筒内吸気流動を強めて燃焼性を向上し、点火時期のリタード量を増大させることによる排気温度の上昇、排気ガス量の増大等により触媒の暖機性能を大幅に向上することができる機械式過給機付エンジンの制御装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、吸気通路に、機械式過給機と、該機械式過給機をバイパスする過給機バイパス通路と、該過給機バイパス通路を開閉する過給機バイパス弁と、該過給機バイパス弁をエンジン低負荷時において触媒未暖機時に全閉もしくは小開度に閉じ、触媒暖機時に開くように制御する過給機バイパス弁制御手段とを備え、排気通路に排気ガス浄化用の触媒を備え、かつ、燃焼室に供給する混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段を備えるとともに、触媒未暖機時に点火タイミングを所定量リタードさせる点火時期制御手段を備えた機械式過給機付エンジンであって、上記機械式過給機の下流における各気筒毎の独立吸気通路に、アクセルと機械的に非連動で電気的に制御されるエンジン出力調節機能を有した絞り弁を設け、アクセル開度に対する該絞り弁開度の特性を触媒未暖機時と触媒暖機時とで相違させて、アクセル開度が所定アクセル開度以下の領域においての触媒未暖機時では、上記絞り弁開度を、触媒暖機時の絞り弁開度に対して大きく設定するとともに、アクセル開度の増加に対して一定開度に保持するように設定する絞り弁制御手段を設けるとともに、上記所定アクセル開度以下の領域おいての触媒未暖機時では上記アクセル開度の増加に対して上記過給機バイパス弁を所定開度から次第に閉じるように制御するABV制御手段を設けたものである。
【0010】
この発明によると、触媒未暖機時に、点火時期がリタードされるとともに、機械式過給機による過給が行なわれつつ、各気筒の吸気ポートに近い独立吸気通路が絞り弁により絞られる。これにより、絞り弁上流側で過給圧が上昇することにより吸気温度が上昇し、かつ、吸気の乱流強度が高められ、これらの作用で燃焼性が向上されることで点火時期のリタード量を大きくすることが可能となる。さらに、過給によって充分な空気が充填され、回転速度を高く維持でき、点火時期をリタードすることによる回転速度の低下と、そのために充分な暖機性が確保できなくなることとを防ぐことができる。さらに、吸気温度の上昇に伴って燃焼温度、ひいては排気ガス温度が上昇し、また、過給による吸入空気量の増加に伴って排気ガス量が増加し、これらの作用と点火時期のリタード量が大きくされることとにより、排気熱量が増大し、触媒の暖機が促進される。
【0011】
また、上記絞り弁開度を、触媒暖機時の絞り弁開度に対して大きく設定するとともに、アクセル開度の増加に対して一定開度に保持するように設定する絞り弁制御手段を設けるとともに、上記所定アクセル開度以下の領域おいての触媒未暖機時では上記アクセル開度の増加に対して上記過給機バイパス弁を所定開度から次第に閉じるように制御するABV制御手段を設けているため、過度に過給圧が上昇することが避けられつつ、ある程度は独立吸気通路が絞られた状態で過給が行われて、燃焼性向上による排気温度の上昇、吸気温度の上昇による燃焼温度の上昇、吸入空気量の増加による排気ガス量の増加等の作用が有効に発揮され、かつ、絞り弁開度が一定開度に保持されている領域でも、アクセル開度に応じて過給機バイパス弁が制御されることでエンジン出力が調整される
【0021】
このように絞り弁を制御する場合に、触媒未暖機時においてアクセル開度の減少に対しては所定アクセル開度以下の領域でもアクセル開度に対応して絞り弁開度を減少させるように設定しておけば、減速時にエンジンブレーキ性能が確保される。
【0022】
また、請求項3の発明は、吸気通路に、機械式過給機と、該機械式過給機をバイパスする過給機バイパス通路と、該過給機バイパス通路を開閉する過給機バイパス弁と、該過給機バイパス弁をエンジン低負荷時において触媒未暖機時に全閉もしくは小開度に閉じ、触媒暖機時に開くように制御する過給機バイパス弁制御手段とを備え、排気通路に排気ガス浄化用の触媒を備え、かつ、燃焼室に供給する混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段を備えるとともに、触媒未暖機時に点火タイミングを所定量リタードさせる点火時期制御手段を備えた機械式過給機付エンジンであって、上記機械式過給機の下流における各気筒毎の独立吸気通路に、触媒未暖機時に通路を絞る絞り弁を設ける一方、上記機械式過給機の上流吸気通路に、開口面積を調節する上流側絞り弁を設け、この上流側絞り弁の開度を、触媒未暖機時には触媒暖機時よりも大きくするとともに、ブレーキ作動時には一時的に閉じるように制御するものである。
【0023】
この構成によると、過給機バイパス弁をエンジン低負荷時において触媒未暖機時に全閉もしくは小開度に閉じるようにしていることと、機械式過給機の下流における各気筒毎の独立吸気通路に、触媒未暖機時に通路を絞る絞り弁を設けたこと等により、触媒の暖機が促進されることは請求項1の発明と同様であるが、上流側絞り弁の開度を、触媒未暖機時には触媒暖機時よりも大きくしているため、触媒未暖気時に充分な過給量が得られ、さらに、ブレーキ作動時に一時的に上記上流側絞り弁を閉じるようにしていることにより、ブレーキ作動時には上流側絞り弁と機械式過給機との間の吸気通路内に負圧が生じるので、これをブレーキ作動用として利用することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は本発明が適用される機械式過給機付エンジンの一例を示している。この図において、エンジン本体1は複数の気筒2(例えば図2に示すように4気筒)を有し、各気筒2には、そのシリンダボアに挿入されたピストン3の上方に燃焼室4が形成されており、この燃焼室4に吸気ポート5及び排気ポート6が開口している。上記吸気ポート5及び排気ポート6は、吸気弁7及び排気弁8によってそれぞれ開閉されるようになっている。
【0033】
上記燃焼室4の中央部には点火プラグ9が配設され、そのプラグ先端が燃焼室4内に臨んでいる。点火プラグ9は点火コイル等からなる点火回路10に接続されている。
【0034】
上記エンジン本体1に対し、吸気通路11及び排気通路12が配設されている。上記吸気通路11は、上流側の共通吸気通路13と、その下流に設けられたサージタンク14と、このサージタンク14から気筒別に分岐した独立吸気通路15とを有し、各独立吸気通路15の下流端側が吸気ポート5に連通している。
【0035】
上記共通吸気通路13には機械式過給機20が設けられている。この機械式過給機20は、例えばリショルム型ポンプからなり、エンジン出力軸によりベルト等の伝動機構を介して駆動されるようになっている。上記伝動機構と機械式過給機20の入力軸との間には、機械式過給機20への駆動力の伝達を断続する電磁クラッチ21が設けられている。なお、上記機械式過給機20は増速ギヤ(図示せず)を内蔵し、入力軸の回転が増速ギヤを介してロータ20aに伝えられるようになっている。
【0036】
上記機械式過給機20の上流には、モータ16により駆動されて開閉作動するスロットル弁17(上流側絞り弁)が設けられるとともに、このスロットル弁17をバイパスするISC通路18が設けられ、このISC通路18にISCバルブ19が設けられている。上記スロットル弁17またはISCバルブ19により、機械式過給機の上流において吸気通路の開口面積を調節する開口面積調節手段が構成される。
【0037】
また、機械式過給機20の下流には過給された吸気を冷却するためのインタークーラ22が配置されている。
【0038】
さらに吸気通路11には、過給機バイパス通路23と、インタークーラバイパス通路26とが設けられている。上記過給機バイパス通路23は、少なくとも機械式過給機20をバイパスし、図示の例では機械式過給機20及びインタークーラ22をバイパスするように、一端がスロットル弁17と機械式過給機20との間の吸気通路に接続されるとともに、他端がインタークーラ22の下流の吸気通路に接続されている。この過給機バイパス通路23の途中に過給機バイパス弁(ABV)24が設けられており、この過給機バイパス弁24はモータ25により駆動されるようになっている。
【0039】
上記インタークーラバイパス通路26は、インタークーラ22をバイパスするように、一端が機械式過給機20とインタークーラ22との間の吸気通路に接続されるとともに、他端がインタークーラ22の下流の吸気通路に接続されている。このインタークーラバイパス通路26の途中には、モータ等のアクチュエータ28により駆動されて開閉作動するインタークーラバイパス弁27が設けられている。
【0040】
吸気通路11における気筒別の各独立吸気通路15には、それぞれ、絞り弁30が設けられており、図2に示すように、各独立吸気通路15の絞り弁30は連動して作動するようにロッド31により連結され、このロッド31を介してモータ等のアクチュエータ32により作動されるようになっている。
【0041】
そして、当実施形態では、上記絞り弁30の下流で独立吸気通路15に続く吸気ポート5が2又に分岐し、その分岐した2つのポート下流端が燃焼室に開口し、これらがそれぞれ吸気弁7によって開閉されるようになっている。
【0042】
上記各絞り弁30は、全閉時に、部分的に通路壁との間に隙間を有する状態となることにより、吸気通路を所定最小通路面積に絞るとともに、上記隙間を通る気流によって燃焼室内にスワールもしくはタンブルを生成するようになっている。具体的には、図3に示すように、上記絞り弁30の一部、例えば上部が切欠され、その切欠部分30aにより全閉時に通路壁との間に隙間が形成され、この部分を吸気が流通して燃焼室4内に主にタンブルが生成されるようになっている。
【0043】
さらに各独立吸気通路15には、吸気ポート下流側に向けて燃料を噴射するインジェクタ33が設けられている。
【0044】
一方、排気通路12は、各気筒の排気ポート6に連通する排気マニホールド35とこの排気マニホールド35の集合部に接続された共通排気通路36とを有しており、その共通排気通路36の途中に排気ガス浄化用の触媒38が設けられている。この触媒38は、排気ガス中のHC、CO、NOx等を浄化するもので、望ましくは、空燃比が理論空燃比よりもリーンな状態にあるリーン運転時でもNOx浄化性能を有するような触媒が用いられる。
【0045】
この触媒38の位置は、暖機促進のためには燃焼室4に近い排気通路上流寄りとする方が有利であるが、機械式過給機付エンジンでは高負荷高回転時に排気温度が上昇し易いので、触媒の過度の温度上昇を避けて信頼性を確保すべく、燃焼室4からある程度離れたエンジン下方もしくは運転室下方に触媒38が配置され、共通排気通路36の一部をなす排気管36aを介して排気マニホールド35に接続されている。
【0046】
また、エンジンの制御に必要な各種検出手段として、吸気通路11のスロットル弁17の上流に配置されて吸入空気量を検出するエアフローセンサ41、排気通路の排気マニホールド集合部に配置されて排気ガス中の酸素濃度を検出することにより空燃比を検出するO2 センサ42、エンジン冷却水の水温を検出する水温センサ43、エンジン回転数を検出する回転数センサ44、変速機のギヤ段を検出するセンサ45、アクセル開度(アクセルペダル踏み込み量)を検出するアクセルセンサ46等が設けられている。
【0047】
上記各センサ41〜46からの信号は制御ユニット(ECU)50に入力されている。そして、上記制御ユニット50から、燃料噴射量を制御する信号がインジェクタ33に出力されるとともに、点火時期を制御する信号が点火回路10に出力され、また機械式過給機20の駆動、停止を制御する信号が電磁クラッチ21に出力され、さらに、過給機バイパス弁24を駆動するモータ25と、インタークーラバイパス弁28のアクチュエータ28と、絞り弁30のアクチュエータ33とに対してもそれぞれ制御信号が出力されている。なお、スロットル弁17のモータ16及びISCバルブ19にも制御ユニット50から制御信号が出力されている。
【0048】
図4は、図1中に示した制御ユニット50の構成を示す機能ブロック図である。この図において制御ユニット50は、暖機判定手段51、点火時期制御手段52、クラッチ制御手段53、ABV制御手段(過給機バイパス弁制御手段)54、I/C(インタークーラ)バイパス制御手段55、絞り弁制御手段56、スロットル弁制御手段57及び空燃比制御手段58を含んでいる。
【0049】
上記暖機判定手段51は、例えば水温センサ43で検出されるエンジン水温によって触媒38の温度状態を推定し、触媒38が未暖機か暖機かを判定するようになっている。
【0050】
上記点火時期制御手段52は、点火時期を運転状態及び温度条件等に応じて制御するもので、触媒未暖機時には点火時期をMBTより所定量リタードさせ、触媒暖機後は運転状態に応じてMBT等の適正点火時期に制御するようになっている。
【0051】
上記クラッチ制御手段53は、電磁クラッチ21のオン、オフを運転状態及び温度条件等に応じて制御し、また、ABV制御手段54は、過給機バイパス弁24を運転状態及び温度条件等に応じて制御するものである。これらの手段53,54により、触媒暖機後の通常運転中は、図5に示す各領域A〜Cにおいて過給状態が次のように制御される。すなわち、所定負荷以下かつ所定回転数以下の低負荷低回転領域Aでは、電磁クラッチ21がオフとされることにより過給機20の駆動が停止されるとともに過給機バイパス弁24が開弁状態とされ、所定負荷以下で所定回転数より高回転の領域Bでは電磁クラッチ21がオンとされることにより過給機駆動状態とされるが過給機バイパス弁24が開弁状態に保たれることにより実質的に過給は行なわれず、所定負荷より高負荷側の領域Cでは電磁クラッチ21がオンとされるとともに過給機バイパス弁24が閉じられることにより過給が行なわれる。
【0052】
一方、触媒未暖機状態にあるときは、上記低負荷低回転領域Aでも電磁クラッチ21がオンとされ、かつ過給機バイパス弁24が全閉もしくは小開度に閉じられることにより、過給が行なわれる。この場合に、後に詳述するように、絞り弁30の作動に関連して、過給機バイパス弁24の開度が運転状態に応じて制御されるようになっている。
【0053】
図4中のI/Cバイパス制御手段55は、インタークーラバイパス弁27を温度条件等に応じて制御するものであり、触媒未暖機状態にあるときにインタークーラバイパス弁27を閉じ、触媒暖機後の通常運転中はインタークーラバイパス弁27を開くようになっている。
【0054】
絞り弁制御手段56は、各独立吸気通路15に設けられた絞り弁30を運転状態及び温度条件等に応じて制御するものであり、少なくとも触媒未暖機時に上記低負荷低回転領域Aで絞り弁30を全閉もしくは小開度にして独立吸気通路15を絞る状態とするようになっている。
【0055】
また、空燃比制御手段58は、燃焼室4に供給する混合気の空燃比を運転状態及び温度条件等に応じて設定し、その設定空燃比に応じてインジェクタ33からの燃料噴射量等を制御するものであり、触媒未暖機時に空燃比(A/F)を14.0以上とし、好ましくは理論空燃比もしくはそれより大、つまり空気過剰率λがλ≧1のリーン空燃比に制御する。とくに当実施形態では触媒暖機促進を図りつつHC、COを低減するために好ましい制御として、エンジン始動直後の触媒未暖機時に理論空燃比よりも大きくて18以下のリーン空燃比とし、触媒温度の上昇に伴って理論空燃比に変化させるようにしている。
【0056】
以上のような当実施形態の装置の作用を、図6を参照しつつ次に説明する。
【0057】
エンジン始動直後における触媒未暖機時には、上記低負荷低回転域Aでも電磁クラッチ21がオンとされるとともに、過給機バイパス弁24が全閉もしくは小開度に制御されることにより、機械式過給機20による過給が行なわれる。また、インタークーラバイパス弁27が開かれることにより、過給気はインタークーラバイパス通路26を通ってエンジン本体1に送られ、インタークーラ22による過給気の冷却が避けられる。そして、各独立吸気通路15の絞り弁30は小開度に閉じられる。
【0058】
この状態では、過給が行なわれつつ絞り弁30により気筒別の各独立吸気通路15が絞られることにより、絞り弁30の上流側で過給圧力が高くなり、それに応じて吸気温度が上昇し、この吸気温度の上昇に伴って各気筒の筒内温度も上昇する。
【0059】
また、各気筒2の吸気ポート近傍において上記絞り弁30で独立吸気通路15が絞られることにより、燃焼室4に流入する吸気の乱流強度が高められる。この作用と上記のように過給によって筒内温度が上昇する作用とで、始動直後の冷間時(エンジン及び触媒の冷機時)でも燃焼性が向上される。そして、触媒未暖機時には排気温度上昇に有効な点火時期のリタードが行なわれるが、とくに上記のように燃焼性が向上されることで点火時期のリタード量を充分に大きくすることができ、これによって排気温度が高められる。
【0060】
また、上記筒内温度の上昇は、それ自体が排気温度の上昇をもたらす。また、始動直後の低負荷低回転時には上記絞り弁30で独立吸気通路15が絞られていてもエンジン回転数が低くて吸入行程が時間的に長いので燃焼室4に吸気が比較的多く流入し得る状態にり、このため、過給が行なわれると自然吸気エンジンと比べて吸入空気量が増加し、それに伴って燃焼ガス量が増加する。この燃焼ガス量の増加は、排気熱量の増加をもたらす。
【0061】
つまり、過給による筒内温度の上昇並びに絞り弁30の作動による乱流強度の増加により燃焼性が向上されることで可能となった点火時期のリタード量の増大と、筒内温度の上昇に伴う燃焼温度の上昇と、上記吸入空気量の増加に伴う燃焼ガス量の増加とが、いずれも排気熱量を増大させ、この排気熱量の増大により触媒38の暖機が促進される。そして、前述のように高負荷高回転時に触媒が温度上昇し過ぎることを避けるために燃焼室4からある程度離れた位置に触媒38が設けられている場合でも、上記のような作用で触媒38が早期に暖機される。
【0062】
エンジン始動後の時間経過に応じた触媒の温度上昇を、当実施形態のエンジンによる場合と自然吸気エンジンによる場合とについて示すと図7中の実線及び破線のようになり、当実施形態のエンジンによる場合(実線)は、自然吸気エンジンによる場合(破線)と比べ、触媒が暖機するまでに要する時間が大幅に短縮される。
【0063】
また、空燃比は触媒未暖機時に14.0以上(好ましくはλ≧1)とし、とくに当実施形態では、図6に示すように、エンジン始動直後の触媒未暖機時に理論空燃比よりも大きくて18以下のリーン空燃比とし、触媒温度の上昇に伴って理論空燃比に変化させるようにしており、このような空燃比制御により、触媒の暖機が促進されるとともに、触媒未暖機時のエミッションが改善される。
【0064】
この作用を、図8を参照しつつ説明する。図8は、燃焼室内の燃焼温度と、燃焼室から排出された排気ガス(触媒で浄化される前の排気ガス)に含まれるHC、CO及びNOxの量を、それぞれ、始動直後のエンジンの冷間時(破線)と暖機時(実線)とについて示したものである。
【0065】
この図のように、暖機時と比べて冷間時は燃焼温度が低いためNOxは少ないがHC、COは多くなる傾向があり、また空燃比との関係では理論空燃比付近よりリッチ側でリッチになるにつれてHC、COが増大する傾向がある。そして、従来の一般的エンジンでは、始動直後の冷間時に燃料の気化、霧化が悪いことを見込んで空燃比をかなりリッチ(例えば13程度もしくはそれよりリッチ)に設定することにより燃焼安定性の確保を図っているが、このようにすると図8から明らかなようにHC、COが増大し、しかも、余剰燃料の気化潜熱で排気温度の上昇が妨げられ、触媒暖機性能も悪くなる。
【0066】
これに対し、当実施形態のエンジンでは、始動直後の触媒未暖機状態の冷間時に、過給が行なわれるとともに独立吸気通路15の絞り弁30で乱流強度が高められることにより燃料の気化、霧化が良くなって燃焼性が高められることから、始動直後の空燃比を従来よりリーンな14.0以上にしても燃焼安定性が確保され、これによりHC、COが低減されるとともに、燃焼温度が高められて暖機促進に有利となる。とくに、理論空燃比よりもリーンで18までの範囲に設定すれば、HC、COが充分に少なくなり、かつ、燃焼温度がピークに近いため暖機が促進される。そして、触媒温度が低くて浄化作用が殆ど期待できない間は理論空燃比よりもリーンとされるが、触媒温度が次第に上昇すると、完全な暖機状態になる前でも触媒38がある程度活性化する温度に達した時点から、理論空燃比に移行されることにより、触媒による浄化作用でHC、CO等が低減されるとともに、暖機促進作用がさらに高められることとなる。
【0067】
さらに触媒未暖機時には、図6中に示すように機械式過給機20の上流のスロットル弁17の開度が触媒暖機時と比べて大きくされ、これにより充分な過給量が確保されるとともに過給圧力が高められ、前記のような吸気温度の上昇によって燃焼温度ひいては排気温度を高める作用、及び吸入空気量の増加によって燃焼ガス量を増加する作用が有効に得られる。また、アイドル運転状態におけるエンジン回転数は触媒未暖機時に触媒暖機時より高くなるように点火時期のリタード量等が制御され、これにより、機械式過給機20の駆動による騒音増大が抑制される。つまり、当実施形態の装置によると触媒未暖機時にはアイドル運転状態でも機械式過給機20が駆動され、アイドル運転時に回転数変動が機械式過給機20に伝わると機械式過給機20の増速ギヤ等のバックラッシュにより騒音を生じる。これに対し、機械式過給機20が駆動される触媒未暖機時にアイドル回転数を高くしておけば回転数変動が抑制されて上記騒音が低減される。
【0068】
ところで、触媒未暖機時において車両停止状態から走行時に移行したときは、独立吸気通路15の絞り弁30の開度及び過給機バイパス弁24の開度がそれぞれ図6中に破線で示すように変更されることにより、過給機20の信頼性及び発進性能が確保される。
【0069】
すなわち、触媒未暖機時において車両停止状態にあるアイドル運転時には、同図の実線のように絞り弁30が全閉もしくはこれに近い小開度で独立吸気通路15を絞った状態とされるとともに、この状態で過給機20の前後差圧が過度に増大することを避けてシール部等の信頼性を確保すべく過給機バイパス弁24は全閉より多少開かれて、過給気を少しだけリリーフする状態となっている。この状態から走行状態に移行すると、上記絞り弁30がある程度開かれて流通抵抗が低減されるとともに、過給機バイパス弁24が閉方向に作動されて過給気のリリーフが抑制されることにより、吸入空気量が増加し、発進性能が確保される。この場合、過給機バイパス弁24が閉じられると過給圧が上昇する傾向が生じるが、絞り弁30が開かれることで過給圧の上昇が低減されるので過給機20の前後差圧が過度に増大することはない。
【0070】
そして、このように吸気量の増加でエンジン出力が高められ、点火時期の進角によってトルクを稼ぐ必要はないので、走行状態に移行したときにも点火時期のリタードによる暖機促進作用は維持される。
【0071】
また、触媒暖機状態となった後は、図6中に示すように、低回転低負荷領域Aであれば電磁クラッチ21がオフとされるとともに過給機バイパス弁24が開かれることにより過給が停止され、高負荷領域Cに移行すれば同図中の二点鎖線のように電磁クラッチ21がオンとされるとともに過給機バイパス弁24が閉じられる。そして、触媒暖機状態において過給が行なわれるときには、インタークーラバイパス弁27が閉じられることにより、過給気がインタークーラ22で冷却される。
【0072】
なお、高負荷時のノッキングを防止するため、吸気弁7と排気弁8の開弁期間に所定のオーバラップをもたせておくことにより、高負荷時に機械式過給機20による過給を利用して、上記オーバラップの期間に燃焼室4内の残量排気ガスが掃気されるようにしておくことが望ましい。そして、このようにする場合に、上記絞り弁30は触媒暖機状態となった後も低負荷域では閉状態とし、高負荷時に開くようにすればよい。このようにすると、触媒暖機状態において過給が停止されている低負荷域では、絞り弁30が閉状態とされることで吸気流速が高められることにより、吸・排気弁の開弁オーバラップ中に吸気系への排気ガス吹き返しが抑制されることとなる。
【0073】
本発明の制御装置による制御の具体例及びエンジンの構造等は上記実施形態のものに限定されず、種々変更可能であり、図9〜図16に基づいて変更例を以下に説明する。
【0074】
図9に示す例では、触媒未暖機状態でも触媒温度の変化に応じて絞り弁30の開度及び点火時期が変更されるようにしている。
【0075】
すなわち、触媒未暖機時に、電磁クラッチ21がオンとされるとともに過給機バイパス弁24が全閉もしくは小開度に制御されることにより、機械式過給機20による過給が行なわれることは前述の図6の例と同様であるが、絞り弁30は、エンジン始動直後で触媒温度が低いときには全閉もしくはこれに近い状態とされ、その後、時間経過に伴う触媒温度の上昇につれて次第に開度が大きくされる。また、点火時期のリタード量が触媒温度の上昇につれて次第に大きくされる。そして、触媒暖機状態に達すれば、例えば図5中の低負荷低回転域にある場合に、電磁クラッチ21がオフとされ、かつ過給バイパス弁24が開かれるとともに、絞り弁30が運転状態に応じた開度に制御され、かつ、点火時期がMBT等の運転状態に応じた適正点火時期に制御される。
【0076】
この例によると、エンジン始動後に、未暖機状態でも時間経過に伴ってエンジン温度が上昇するにつれ、次第に燃料の気化、霧化が行なわれ易くなって、吸気の乱流強度を徐々に弱めることができるようになるので、絞り弁30の開度が次第に大きくされる。これにより絞り弁30での吸気抵抗が軽減されることで出力が増加する傾向が生じるが、それに見合うだけ点火時期のリタード量が大きくされることで出力が適度に調整される。このようにして未暖機中に触媒温度上昇につれて点火時期のリタード量が大きくなると、点火時期リタードによる排気温度上昇の効果がより一層高められることとなる。
【0077】
また、図10に示す例では、エンジン始動時のクランキング中とその後の触媒未暖機時とで制御の仕方を変えている。すなわち、クランキング中は電磁クラッチ21がオフ、過給機バイパス弁24が開とされることで過給が停止されるとともに、点火時期がエンジン出力を高めるに有利なMBT等に設定され、クランキング終了後の触媒未暖機時には電磁クラッチ21がオン、過給機バイパス弁24が閉とされることで過給が行なわれるとともに、点火時期がリタードされるようになっている。
【0078】
この例によると、クランキング中は過給機20の停止によってエンジンの駆動抵抗が低減されるとともに、点火時期のリタードが行なわれないことにより、エンジンの始動が促進される。そして、始動完了後に、触媒未暖機状態にある場合は過給機20の駆動及び点火時期のリタード等の、暖機促進のため制御が行なわれる。
【0079】
独立吸気通路に配置する絞り弁の構造も上記実施形態に限定されず、例えば図11に示すように、気筒別の独立吸気通路を第1通路15aと第2通路15bとに分割し、その各第2通路15bに絞り弁30´を設け、この各絞り弁30´をモータ等のアクチュエータ32´で作動するようにしていもよい。
【0080】
この構造による場合も、触媒未暖機時には機械式過給機(この図には不図示)を駆動して過給を行なうようにしつつ、上記絞り弁30´を閉じるようにすればよく、こうすることにより、第1通路15aのみから過給気が燃焼室に供給されてスワールが生成される。その他の作用は先の実施形態と同様である。
【0081】
あるいはまた、独立吸気通路15に設けた絞り弁30がエンジン出力調節用のエレキスロットル弁としての機能を有するようにしておいてもよい。すなわち、気筒別の各独立吸気通路15に設けた絞り弁30をステップモータ等で駆動して、電気的に制御し得るようにし、アクセルペダルと機械的には非連動であるが予め設定した対応関係に基づきアクセル開度に応じて制御ユニットにより絞り弁開度を制御することにより、エンジン出力を調節することができる。
【0082】
このように独立吸気通路15の絞り弁30をエンジン出力調節用のエレキスロットル弁として利用する場合、アクセル開度に応じた絞り弁開度の特性は、触媒未暖機時と触媒暖機時とで図12(a)中の実線と破線とに示すように相違させて、所定アクセル開度以下の低負荷領域での絞り弁開度が触媒未暖機時に暖機時より大きくなるように設定しておくことが望ましい。
【0083】
すなわち、触媒暖機時には、図12(a)中の破線のようにアクセル開度に応じて絞り弁開度が略リニアに変化するように特性が設定される。一方、触媒未暖機時には、同図の実線のように、所定アクセル開度以下の領域で、アクセル開度の増加に対し、絞り弁開度がこの領域での触媒暖機時の開度より大きい一定開度(所定アクセル開度に対応する開度)に保持され、所定アクセル開度より高負荷側の領域では触媒暖機時と同じ特性となるように設定される。
【0084】
また、このような絞り弁30の特性に関連して、過給機バイパス弁24は図12(b)に示すように制御される。すなわち、触媒未暖機時には、図12(b)中の実線のように、アクセル全閉から所定アクセル開度までの範囲でアクセルの増加に対して過給機バイパス弁24が所定開度から次第に閉じるように設定される。なお、触媒暖機時には同図中の破線のように非過給領域に相当する低アクセル開度側で過給機バイパス弁24が開かれる。
【0085】
なお、このように絞り弁30及び過給機バイパス弁24が制御される場合でも、電磁クラッチ、点火時期、空燃比等の制御は、前述の図6の例と同様とすればよい。また、過給機上流のスロットル弁は予め開度を大きく設定しておけばよいが、このスロットル弁を省略してもよい。
【0086】
この制御例によると、触媒未暖機時において走行状態への移行時等に、アイドル状態から次第にアクセルペダルが踏み込まれている場合に、所定アクセル開度までは、絞り弁30が一定開度に保たれることにより、過度に過給圧が上昇することが避けられ、かつ、ある程度は独立吸気通路15が絞られた状態で、適度に過給気が各気筒2の燃焼室4に供給される。従って、過給が行なわれつつ独立吸気通路15が絞られることにより吸気温度が上昇し、吸気の乱流強度が高められ、吸入空気量の増加によって燃焼ガス量が増加するといった作用が有効に発揮される。そして、このように絞り弁30が一定開度に保たれる領域では、アクセル開度の増加に応じて過給機バイパス弁24が所定開度から次第に閉じられることによりエンジン出力が調節される。
【0087】
触媒未暖機時に所定アクセル開度以上となった場合や、触媒暖機時には、アクセル開度に対応して絞り弁開度が変化することによりエンジン出力が調節される。
【0088】
このように絞り弁を制御する場合に、さらに図13のように、触媒未暖機時のアクセル開度に対する絞り弁開度の特性をアクセル開度が増加するときと減少するときとで変更し、つまりアクセル開度の増加に対しては上記のように所定アクセル開度まで絞り弁開度を一定に保つが、アクセル開度の減少に対しては所定アクセル開度以下でもスロットル開度がアクセル開度に対応してリニアに変化するように設定しておくことが好ましい。このようにすると、減速時にエンジンブレーキ性能が確保される。
【0089】
図14は触媒未暖機時におけるアイドル運転時にエンジン回転数変動を抑制して騒音を低減するための手段の他の例を示し、この例では、触媒未暖機時におけるアイドル運転時に騒音低減のためラフネス制御を行うようにしている。
【0090】
すなわち、本発明では、前述のように触媒未暖機時にはアイドル運転時でも機械式過給機20が駆動されて過給が行われるので、このときにエンジン回転数変動を生じると機械式過給機20の増速ギヤ等のバックラッシュにより騒音が生じ易くなり、これに対し、前記の図6に示す例では触媒未暖機時にアイドル回転数を高くしているが、図14に示す例ではさらに、アイドル運転時にエンジン回転数センサ44の出力に基づいてその回転数変動(ラフネス)を検出するラフネス検出手段61が設けられている。
【0091】
そして、暖機判定手段51による判定及びラフネス検出手段61による検出に応じて点火時期制御手段52により、触媒未暖機時におけるアイドル運転時に、ラフネスが設定値以上に大きくなると点火時期リタード量を小さくすることでエンジン回転数を高め、ラフネスを抑制するように制御している。なお、クラッチ制御手段、ABV制御手段、I/Cバイパス弁手段、絞り弁制御手段、スロットル弁制御手段及び空燃比制御手段等は図4に示す例と同様であるので、図14においては図示を省略する。
【0092】
図15は過給機上流側に設けられているスロットル弁17(図1参照)の制御の別の例を示している。この図において、スロットル弁制御手段57は、暖機判定手段51の判定に応じて触媒未暖機にスロットル弁17の開度を大きくするが、ブレーキスイッチ62がONとされたときは上記スロットル弁17を一時的に閉じるようになっている。なお、点火時期制御手段、クラッチ制御手段、AVB制御手段、I/過給機バイパス弁手段、絞り弁制御手段及び空燃比制御手段等は図4に示す例と同様であるので、図15においては図示を省略する。
【0093】
この例によると、低負荷域でも過給が行われる触媒未暖機時には、充分な過給量を確保するために過給機上流側のスロットル弁17の開度が大きくされるが、触媒未暖機時であってもブレーキスイッチ62がONのときには一時的にスロットル弁17が閉じられることにより、スロットル弁17と過給機20との間の吸気通路11内の圧力が低下し、ブレーキ作動用の負圧を得ることができる。従って、このような制御を行う場合、スロットル弁17と過給機20との間の吸気通路11に、マスターバックへ負圧を供給するための通路(図示せず)を接続しておけばよい。
【0094】
また、図1及び図2に示すエンジンにおいて、インジェクタ33は各気筒の吸気ポート近傍の独立吸気通路15に設けられているが、図1に二点鎖線で示すように燃焼室4に臨むようにインジェクタ33´を設け、このインジェクタ33´から直接燃焼室内に燃料を噴射するようにした筒内噴射式エンジンに本発明の制御装置を適用することもできる。
【0095】
この場合、上述のような過給機20、絞り弁30、点火時期等の制御に加え、インジェクタ33´からの燃料噴射の制御として、触媒未暖機時に、燃焼室全体の空燃比は略理論空燃比としつつ、図16に示すように燃料噴射(噴射パルス)を吸気行程と圧縮行程とに分割して行なうようにすることが好ましい。
【0096】
このようにすると、触媒未暖機時に、点火プラグ付近が比較的リッチな混合気、その周囲が比較的リーンな混合気とされた状態で燃焼が行なわれる。このような燃焼により排気温度が高められることは、当発明者が実験的に確認している。その理由として次のようなことが推定される。
【0097】
すなわち、上記のような混合気分布状態で着火が行なわれると、点火プラグ付近のリッチ混合気層から周囲のリーン混合気層へ燃焼が広がり、その過程でリッチ混合気層の余剰燃料がリーン混合気層の酸素を奪いつつ燃焼し、その燃焼が比較的遅い時期まで持続して所謂後燃え状態になる等の現象により、排気温度が上昇するものと推測される。
【0098】
そして、触媒未暖機時には、このような分割噴射による作用と、点火時期をリタードさせるとともに過給を行ないつつ絞り弁30を絞ることによる吸気温度上昇、燃焼性向上、燃焼ガス量増加等の作用が相乗的に得られることにより、大幅に暖機が促進されることとなる。
【0099】
【発明の効果】
以上のように本発明は、触媒未暖機時に点火タイミングを所定量リタードさせるとともに、低負荷域において触媒未暖機時に機械式過給機により過給が行なわれるようにすることで、点火時期をリタードしても充分にエンジン回転速度を維持できる空気量を確保するとともに、機械式過給機の下流における各気筒毎の独立吸気通路に、触媒未暖機時に通路を絞る絞り弁を設けているため、触媒暖機時に、絞り弁上流側で過給圧が上昇することにより吸気温度が上昇し、かつ、絞り弁により吸気の乱流強度が高められて、これらの作用で燃焼性が向上され、これにより点火時期のリタード量を大きくし、排気温度を上昇させることが可能になる。その上、吸気温度の上昇に伴って排気ガス温度が上昇するとともに、過給による吸入空気量の増加に伴って排気ガス量が増加し、これらの相乗作用により、充分に触媒の暖機を促進し、エンジン始動後に暖機状態に達するまでの時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される機械式過給機付エンジンの一例を示す全体概略図である。
【図2】エンジン本体及び吸・排気系の一部を示す概略平面図である。
【図3】各独立吸気通路に設けられる絞り弁の拡大図である。
【図4】制御ユニットの機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図5】機械式過給機の制御のための領域設定を示す説明図である。
【図6】図4に示す制御ユニットにより制御される制御対象の動作を示すタイムチャートである。
【図7】触媒温度の時間的変化を示すグラフである。
【図8】空燃比と燃焼温度及び排気ガス中のHC、CO、NOxとの関係を暖機時と冷間時とについて示すグラフである。
【図9】制御動作の別の例を示すタイムチャートである。
【図10】制御動作のさらに別の例を示すタイムチャートである。
【図11】独立吸気通路及びこれに設けられる絞り弁の構造の別の例を示す概略平面図である。
【図12】独立吸気通路に設けた絞り弁がエンジン出力調節用のエレキスロットル弁としての機能を有するようにした場合のアクセル開度と絞り弁開度との関係(a)、及びアクセル開度と過給機バイパス弁の開度との関係(b)を、それぞれ触媒未暖機時と触媒暖機時とについて示すグラフである。
【図13】アクセル開度と絞り弁開度との関係を、触媒未暖機時におけるアクセル開度増加時とアクセル開度減少時とについて示すグラフである。
【図14】点火時期制御手段による制御の別の例を示すブロック図である。
【図15】スロットル弁制御手段による制御の別の例を示すブロック図である。
【図16】本発明の制御装置を筒内噴射式エンジンに適用した場合における触媒未暖機時の燃料噴射の制御の例を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体
11 吸気通路
12 排気通路
15 独立吸気通路
17 スロットル弁
20 機械式過給機
21 電磁クラッチ
23 過給機バイパス通路
24 過給機バイパス弁
26 インタークーラバイパス通路
27 インタークーラバイパス弁
30 絞り弁
33 インジェクタ
38 触媒
50 制御ユニット
51 暖機判定手段
52 点火時期制御手段
53 クラッチ制御手段
54 ABV制御手段
55 I/C制御手段
56 絞り弁制御手段
57 スロットル弁制御手段
58 空燃比制御手段

Claims (3)

  1. 吸気通路に、機械式過給機と、該機械式過給機をバイパスする過給機バイパス通路と、該過給機バイパス通路を開閉する過給機バイパス弁と、該過給機バイパス弁をエンジン低負荷時において触媒未暖機時に全閉もしくは小開度に閉じ、触媒暖機時に開くように制御する過給機バイパス弁制御手段とを備え、排気通路に排気ガス浄化用の触媒を備え、かつ、燃焼室に供給する混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段を備えるとともに、触媒未暖機時に点火タイミングを所定量リタードさせる点火時期制御手段を備えた機械式過給機付エンジンであって、
    上記機械式過給機の下流における各気筒毎の独立吸気通路に、アクセルと機械的に非連動で電気的に制御されるエンジン出力調節機能を有した絞り弁を設け、アクセル開度に対する該絞り弁開度の特性を触媒未暖機時と触媒暖機時とで相違させて、アクセル開度が所定アクセル開度以下の領域においての触媒未暖機時では、上記絞り弁開度を、触媒暖機時の絞り弁開度に対して大きく設定するとともに、アクセル開度の増加に対して一定開度に保持するように設定する絞り弁制御手段を設けるとともに、上記所定アクセル開度以下の領域おいての触媒未暖機時では上記アクセル開度の増加に対して上記過給機バイパス弁を所定開度から次第に閉じるように制御するABV制御手段を設けたことを特徴とする機械式過給機付エンジンの制御装置。
  2. 触媒未暖機時においてアクセル開度の減少に対しては所定アクセル開度以下の領域でもアクセル開度に対応して絞り弁開度を減少させるように上記絞り弁制御手段を制御することを特徴とする請求項1記載の機械式過給機付エンジンの制御装置。
  3. 吸気通路に、機械式過給機と、該機械式過給機をバイパスする過給機バイパス通路と、該過給機バイパス通路を開閉する過給機バイパス弁と、該過給機バイパス弁をエンジン低負荷時において触媒未暖機時に全閉もしくは小開度に閉じ、触媒暖機時に開くように制御する過給機バイパス弁制御手段とを備え、排気通路に排気ガス浄化用の触媒を備え、かつ、燃焼室に供給する混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段を備えるとともに、触媒未暖機時に点火タイミングを所定量リタードさせる点火時期制御手段を備えた機械式過給機付エンジンであって、
    上記機械式過給機の下流における各気筒毎の独立吸気通路に、触媒未暖機時に通路を絞る絞り弁を設ける一方、上記機械式過給機の上流の吸気通路に、開口面積を調節する上流側絞り弁を設け、この上流側絞り弁の開度を、触媒未暖機時には触媒暖機時よりも大きくするとともに、ブレーキ作動時には一時的に閉じるように制御することを特徴とする機械式過給機付エンジンの制御装置。
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