JP3812043B2 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信装置及び通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電話回線を使用した文字情報の送受を行う通信システムとしては、無線ページングシステムやホームバンキングシステムなどがある。そして、無線ページングシステムにおける送信データフォーマットとしては、POCSAG方式がある。
【0003】
しかしながら、近年の移動体通信技術の発達に伴ってサービス利用料金の値下げや、ビジネスユースのみならずパーソナルユース、特に、若年層への普及が進んだ結果、サービス加入者が増加して、十分なサービスの提供が困難になっている。
【0004】
このように、最近の急激な需要の増加や機能の拡張に伴って、サービスも高度にする必要があり、その結果、標準規格「RCR STD−43」で規定された高度ページング方式が導入されている。
【0005】
まず、この高度ページング方式について以下に簡単に説明する。この高度ページング方式に採用されるデータ構成を図35に示す。図35において、Aは1時間周期で送信されるサイクルデータ構成、Bは上記サイクルデータ構成Aにおける1サイクルのフレームデータ構成、Cは上記フレームデータ構成Bにおける1フレーム内のデータ構成、そして、Dは1フレームのブロック構成を示している。サイクルデータ構成Aは、“No.0”から“No.14”までの番号が付けられた15個のサイクルよりなる。
【0006】
又、フレームデータ構成Bは、“No.0”から“No.127”までの番号が付けられた128個のフレームよりなり、これは4分周期で送信される。1フレームはデータ長が1.875秒あり、データ構成Cにおいて、1フレームのデータの中はそのデータ内容に応じて8つに区分されている。
【0007】
これら8つのデータ内容はデータ構成C、ブロック構成Dで示されるように、先頭部より、同期部1(S1)C1、フレーム情報(FI)C2、同期部2(S2)C3からなる115ミリ秒で送信される同期信号部D1と、ブロック情報(BI)C4、アドレスフィールド(AF)C5、ベクトルフィールド(VF)C6、メッセージフィールド(MF)C7、及びアイドルブロック(IB)C8の5種類のデータよりなり、1ブロックにつき160ミリ秒で11ブロックで送信されるインターリーブブロック部D2とで構成される。
【0008】
同期信号部Dの内、同期部1(S1)C1は、2値FSK変調された1600BPSの112ビットから構成され、当該フレームの受信タイミングや1600BPSシンボルデータの受信タイミング、及びインターリーブブロック部D2が、以下の4種類のフレームタイプのうちどのフレームタイプでインターリーブ送信されるか、その送信形態を示すを情報が含まれている。
【0009】
1.2値FSK変調/1600BPS
2.2値FSK変調/3200BPS
3.4値FSK変調/3200BPS
3.4値FSK変調/6400BPS
フレーム情報(FI)C2は、2値FSK変調された1600BPSの32ビットで構成され、サイクルデータ構成Aにおいて当該フレームが属するサイクルのサイクルNo.のデータ(4ビット)、そしてこのサイクルNo.のサイクルにおいて、当該フレームが属するフレームNo.のデータ(7ビット)、及び複数回送信表示、及びその送信回数を規定する情報が格納される。
【0010】
同期部2(S2)C3、及びブロック情報(BI)C4からアイドルブロック(IB)C8までのインターリーブブロック部D2は、上記同期部1(S1)C1で規定されたフレームタイプで送信されるデータである。
【0011】
同期部2(S2)C3は同期部1(S1)C1で規定された変調方式及び伝送速度で送信されるインターリーブブロック部D2に対し、呼び出されたページャーが取り込めるようにタイミング情報を与えるブロックである。
【0012】
ブロック情報(BI)C4は、インターリーブブロック部D2のブロック#0にある、通常は1ワードで構成されたデータであり、本フィールドが終了し、後述のアドレスフィールド(AF)C5の開始点となるワード番号(2ビット)、及びベクトルフィールド(VF)C6の開始点となるワード番号(6ビット)等の情報等を格納するブロック情報1が格納される。又、システムから定期的に送信されるブロック情報は2、3、又は4ワードあり、サイマルキャストシステムID、そして、フレームNo.が0の時はカレンダー、実時間情報、タイムゾーン、及びシステムメッセージが格納される。
【0013】
アドレスフィールド(AF)C5は、発呼先のページャーのアドレスデータを格納するフィールドであり、ショートアドレス(32ビット)、又はロングアドレス(64ビット)を格納する。
【0014】
ベクトルフィールド(VF)C6は、アドレスフィールド(AF)C5と対を成し、後述のメッセージフィールド(MF)C7における自己メッセージデータが開始されるワード番号、及び自己メッセージデータのデータ長を示すワード数、及び自己メッセージデータのデータ形態等の情報を格納するフィールドである。
【0015】
メッセージフィールド(MF)C7は、ベクトルフィールド(VF)C6で規定された情報に応じたメッセージデータを格納するフィールドである。そして、アイドルブロック(IB)C8は、未使用ブロックであり、ここには“1”又は“0”のパターンがセットされる。
【0016】
また、図35に示した上述の信号フォーマットは、それぞれa,b,c,dの4つの独立したフェーズで時系列的に平行してインターリーブ送信される。すなわち、STD−43方式を採用すれば、ページングサービス会社はこの4つのフェーズを単独または2乃至4つ使用することにより、内容の異なる1フレームのデータを多重化して一度に送信することも可能である。
【0017】
この高度ページング方式では、以上のデータ構成を利用して提供されるサービスとして、基本的なページングサービスの他にページング受信機(以下、ページャーという)のアドレス毎にセンター側設備から呼に対してメッセージ番号を付加して送信し、又、センターでもメッセージを管理する「メッセージ通番サービス」や、為替相場等種々の情報メッセージを受信することができる「情報サービス」等がある。
【0018】
又、この高度ページング方式に対応するページャーを利用する加入者は、基本サービスと付加的なこれらのサービスを選択することができ、例えば、上記「情報サービス」を選択した場合は、種々の情報提供会社から種々の情報メッセージを受信することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のPOCSAG方式より比較的長いメッセージを送信できる上記高度ページング方式であっても、情報サービスでやりとりする情報メッセージのデータ量には限界があり、一度に表示できる情報メッセージの文字数も限られている。したがって、表現力が乏しく、十分なサービスの提供ができないという問題が発生しつつある。
【0020】
また、この高度ページング方式に対応するページャーは、従来のPOCSAG方式対応のページャーに比べ、より大容量のメッセージの受信のみでなく、周期的に時刻補正情報等も受信して、ページャーの時刻補正ができるようになってきているが、提供されるサービス内容には限界がある。
【0021】
また、ページングサービスそのものが顧客からの要求にしたがって、ビジネスユースからパーソナルユースに移行しつつあるため、情報サービスの内容が為替相場等の定形的、かつ一般的なものから、個人売買や、コンサートチケット情報等、非定形的で個人的な情報へニーズが移行し、近年では携帯電話やPHS(パーソナルハンディホンシステム)の普及及び低料金化が加速し、ページングシステムの利用者層の若年化が一層進んでいる。
【0022】
しかしながらこのような利用者層は、ページャーに、単なるメッセージの着信、表示のみの機能を要求するけでなく、ページングシステムを利用した一種の遊び的要素を、事業者に対して要求しており、これに答えて事業者は、例えば、情報サービスにおいて、占い情報やスキーのゲレンデ情報等を定期的に送信しているが、常に新しいサービスやページャーの新機能を提供していかないと、若年層の利用者が離れてしまう危惧がある。
【0023】
本発明はこのような問題に鑑みて、例えばクイズ情報のような回答を要求するメッセージを受信し、このメッセージに対する回答を行った際に、自己が回答したことを確実にサービス提供側へ送信することができる通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の通信装置は、
回答を要求する情報とこの情報に対応する回答とを受信する受信手段と、
この受信手段によって受信された前記情報と前記回答とを記憶する第1の記憶手段と、
この第1の記憶手段に記憶された情報を表示する表示手段と、
この表示手段により表示された情報に対し、回答を入力する入力手段と、
この入力手段により入力された回答と前記第1の記憶手段に記憶された回答とを比較する比較手段と、
この比較手段による比較の結果、前記入力手段に入力された回答と前記第1の記憶手段に記憶された回答とが一致する場合、前記回答を要求する情報とこの情報に対応する回答とを送信した送信元に、自己を識別するための識別情報を送信する送信手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0026】
請求項6に記載の通信方法は、
回答を要求する情報とこの情報に対応する回答とを受信する受信ステップと、
この受信ステップにて受信された前記情報と前記回答とを第1のメモリに記憶させる第1の記憶ステップと、
この第1の記憶ステップにおいて記憶された情報を表示部に表示させる表示ステップと、
この表示ステップにて表示された情報に対し、回答を入力する入力ステップと、
この入力ステップに入力された回答と前記第1の記憶ステップにて記憶された回答とを比較する比較ステップと、
この比較ステップによる比較の結果、前記入力ステップにて入力された回答と前記第1の記憶ステップにて記憶された回答とが一致する場合、前記回答を要求する情報とこの情報に対応する回答とを送信した送信元に、自己を識別するための識別情報を送信する送信ステップと、
からなることを特徴としている。
【0027】
この請求項1記載の通信装置及び請求項6記載の通信方法によれば、回答を要求する情報を受信して表示し、この情報に対して入力された回答(以下、「入力回答」という。)と、受信した回答(以下、「受信回答」という。)とを比較する。そして、この比較した結果、入力回答と受信回答とが一致した場合に、送信元に識別情報を送信する。
【0028】
したがって、本発明によれば、入力回答が受信回答と一致した場合、自己の通信装置が正解したことを送信元に確実に通知することができる。このため、例えば、クイズ情報サービスの一環として、付加機能を拡張するよう無線データを送信する等のサービスを正解した加入者の通信装置に提供することが可能となり、単なるメッセージの着信、表示のみの機能を提供するだけではなく、加入者が要求する一種の遊び的要素に答えることができる。また、通信装置が識別情報を送信元に送信することによって、送信元は回答を要求する情報等を送信した送信先を特定し、その受信した識別情報を照合するだけで送信先の通信装置を認証することができる。これにより、クイズ情報サービスの提供だけにとどまらず、加入者層の要求に応じて常に新しいサービスや通信装置の新機能を提供することが可能となり、情報サービスのサービス形態をいっそう充実させることができる。
【0029】
この場合、請求項2に記載する発明のように、請求項1記載の通信装置において、
前記送信元への接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記入力手段に入力された回答と前記第1の記憶手段に記憶された回答とが一致しない場合、前記接続情報記憶手段に記憶された接続情報を消去する第1の消去手段と、を更に備えることとしてもよい。
【0030】
したがって、本発明の通信装置によれば、入力回答が受信回答と一致しない場合、送信先への接続情報が自動的に消去されるため、通信装置の利用者が不要な接続情報を消去する手間を省略することができる。
【0031】
また、請求項3に記載する発明のように、請求項2記載の通信装置において、
前記受信手段により前記情報と前記回答とが受信されると、一定時間の計時を開始するタイマ手段と、
前記入力手段により回答が入力されると、この回答が入力されたことを前記第1の記憶手段に記憶された情報と対応付けて記憶する第2の記憶手段と、
前記タイマ手段が計時する時間が前記一定時間に近付き、かつ、前記第2の記憶手段に回答が入力された旨が記憶されていないときに報知する報知手段と、
を更に備えることとしてもよい。
【0032】
したがって、本発明の通信装置によれば、回答を要求する情報等の受信後、一定時間に近付くまでに回答が入力されていない場合に報知するため、加入者に対して回答の入力を要求することができる。
【0033】
また、請求項4に記載する発明のように、請求項3に記載の通信装置において、
前記タイマ手段により前記一定時間が計時され、かつ、前記第2の記憶手段に回答が入力された旨が記憶されていないとき、前記接続情報記憶手段に記憶された接続情報を消去する第2の消去手段を更に備えることとしてもよい。
【0034】
したがって、本発明の通信装置によれば、回答を要求する情報等の受信後に一定時間が経過すると共に、回答を入力していない場合、送信先への接続情報が自動的に消去されるため、通信装置の利用者が不要な接続情報を消去する手間を省略することができる。
【0035】
また、請求項5に記載の発明のように、請求項14の何れかに記載の通信装置において、前記自己を識別するための識別情報は、当該通信装置を呼び出すための情報であることとしてもよい。
【0036】
したがって、本発明の通信装置によれば、通信装置が識別情報を送信した送信元に、当該送信元の契約者であるか否かを判別させることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0047】
(第1の実施の形態)
図1〜図22は、本発明のデータ通信システムを適用した第1の実施の形態のページング通信システムを示す図である。
【0048】
まず、構成を説明する。
【0049】
図1は、本実施の形態として、通信端末にページャーを用い、通信システムとしてページングシステムを適用した場合を示すクイズ情報サービスのシステムの概略構成を示す図である。当該システムにおいて、複数の1A〜1IはそれぞれグループX,Y,Zに属するページャーであり、2は公衆電話であり、公衆電話2は、公衆回線網3を介してページングセンター4、クイズ情報サービスを提供する情報サービスセンター6等と接続されている。
【0050】
また、ページングセンター4は、送信局アンテナ5と接続されるとともに、専用回線7を介して情報サービスセンター6と接続されている。
【0051】
ページングセンター4は、図2に示すように、入出力回路401、切換部402、呼出番号照合部403、加入者メモリ404、音声応答回路405、制御部406、メッセージレジスタ407、ベクトルレジスタ408、アドレスレジスタ409、ブロック情報記憶用メモリ410、時刻計時手段411、送信信号制御部412及び送信データメモリ413により構成されている。
【0052】
入出力回路401は、公衆回線網3に接続され、その公衆回線網3に接続されている公衆電話2から呼出対象となるグループX,Y,Zに属するページャー1A〜1Iの呼出番号及びメッセージ情報を入力すると共に、音声応答回路405からの音声メッセージを回線接続された公衆電話2に対して応答(出力)する機能を有している。
【0053】
切換部402は、入出力回路401に接続され、制御部406の切換制御によって、入力データの内、呼出番号を呼出番号照合部403とメッセージ情報を制御部406に、それぞれ出力する回路である。
【0054】
呼出番号照合部403は、切換部402より入力された呼出番号と予め加入者メモリ404に登録されている呼出番号とを比較して一致したか否かを判定する機能を有している。
【0055】
加入者メモリ404は、呼出番号と、呼出対象となるグループX,Y,Zに属するページャー1A〜1IのID、すなわちアドレスデータ(32ビット)とを契約加入者毎に関連付けて記憶する記憶媒体であり、これは制御部406によって読み出し制御される。
【0056】
制御部406は、ページングセンター4全体の動作を制御すると共に、公衆電話2からのページャー呼び出し要求に応じてグループX,Y,Zに属するページャー1A〜1Iを呼び出す際の受信及び報知制御内容をフレームに設定する等、一連のページング処理を制御する機能を有している。また、制御部406は、情報サービスセンター6と専用回線7で接続されており、クイズ情報サービスに際し情報サービスセンター6から専用回線7を介して送られてくるアドレスデータ、メッセージデータに応じて、各グループX,Y,Zに属するページャー1A〜1Iに一括してに送信すべくグループメッセージとして一連のページング処理を制御する機能を有している。
【0057】
音声応答回路405は、入出力回路401に接続され、制御部406の制御に従って音声メッセージを生成する回路であり、入出力回路401を介して回線接続した発呼者(公衆電話2)に対して音声でメッセージを応答する機能を有している。
【0058】
メッセージレジスタ407は、制御部406よりページャー1A〜1Iに対して発信するメッセージデータを受け取り格納すると共に、その情報を送信信号制御部412に出力する構成を有しており、例えば4ビット単位の数値コード(数字データ)で構成される数字メッセージデータを格納できる記憶容量をもっている。又、本発明では専用回線7を介して情報サービスセンター6より受信された一連のデータ(表示制御情報データ、問題番号データ、クイズメッセージデータ、正解メッセージデータ、連絡先電話番号データ)も格納する。このメッセージレジスタ407に格納されたメッセージデータは、上記図35に示したフレーム構成Cのメッセージフィールド(MF)C7に設定されるデータである。
【0059】
ベクトルレジスタ408は、制御部406により呼出先のアドレスデータに対し一対一でベクトルデータを格納すると共に、そのベクトルデータを送信信号制御部412に出力する構成を有している。
【0060】
アドレスレジスタ409は、制御部406より呼び出すページャーを識別するIDコードであるアドレスデータ及びフレームデータや等の情報を受け取り格納すると共に、その情報を送信信号制御部412に出力する構成を有している。このアドレスレジスタ409に格納されたアドレスデータ及びフレームデータはそれぞれ上記図35のフレーム構成Cのアドレスフィールド(AF)C5、フレーム情報(FI)C2に格納されるデータである。
【0061】
ブロック情報記憶メモリ410は、制御部406により上記図35のフレーム構成Cのブロック情報(BI)C4を設定するための設定情報を記憶する記憶媒体であり、アドレスフィールド(AF)C5及びベクトルフィールド(VF)C6の起点となるワード番号等の情報が格納される。
【0062】
時刻計時手段411は、現在時刻を計時してその時刻情報を制御部406に出力する機能を有している。
【0063】
送信信号制御部412は、メッセージレジスタ407、ベクトルレジスタ408及びアドレスレジスタ409に接続され、メッセージデータ、ベクトルデータ、アドレスデータ及びフレームデータ等の情報を取り出し、所定のデータ形式に変換して送信データを形成すると共に、制御部406の制御に従って送信データを送信アンテナ5に出力する機能を有している。なお、送信アンテナ5では、送信信号制御部412で形成された送信データを受け取り変調して、アンテナより各ページャー1A〜1Iに無線出力する処理が実行される。
【0064】
次いで、図1の情報サービスセンター6は、ページャー1A〜1Iに対してクイズ情報サービスを実現するためにクイズメッセージ、及び正解メッセージの管理機能やデータベース機能を有し、図3に示す内部の概略構成のブロック図のように、メインフレーム61、データ入出力部62、データ出力部63、契約者メモリ64、送信スケジュールファイル65及びデータベース66により構成されている。
【0065】
メインフレーム61は、図示しないCPU(Central Processing Unit )、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク(OS、データ通信用ドライバ(プログラムNo.付の各種送信プログラムを含む))、アナウンス用音声合成回路及びディスプレイ等を含むコンピュータシステム及び計時部611により構成される。アナウンス用音声合成回路は、データ入出力部61に接続され、CPUの制御に従って音声情報を生成する回路であり、データ入出力部61を介して発呼者(公衆電話2)に音声でアナウンスを出力する機能を有している。
【0066】
メインフレーム61は、情報サービスセンター6全体の動作を制御すると共に、クイズ情報サービスに際して、後述する送信スケジュールファイル65で設定された時刻のデータの一斉出力処理や、公衆電話2から送られてくるクイズの正解に伴う連絡先電話番号による回線接続に応じる機能を有している。また、メインフレーム61は、クイズ情報サービスに際して、4thアドレス(情報サービス(クイズ)用呼出番号)、問題番号データ、クイズメッセージデータ、正解メッセージデータ、及び問題番号別に設定されている連絡先電話番号データを、データ出力部63により専用回線7を介してページングセンター4に出力する処理を制御する機能を有している。計時部611は、現在時刻を計時してその時刻情報をメインフレーム内の図示しないワークエリアに出力する機能を有している。
【0067】
データ入出力部62は、公衆回線網3に接続され、その公衆回線網3に接続されている公衆電話2から、クイズメッセージ、及び正解メッセージを特定するために設定されている問題番号に対応する、連絡先電話番号を入力するとともにメインフレーム61で生成されたアナウンス情報を公衆電話2に対して応答(出力)する機能を有している。
【0068】
データ出力部63は、専用回線7を介してページングセンター4に接続され、メインフレーム61の制御によりクイズ情報サービスに際して4thアドレス(情報サービス(クイズ)用呼出番号)、問題番号データ、クイズメッセージデータ、正解メッセージデータ、及び問題番号別に設定されている連絡先電話番号データを専用回線7を介してページングセンター4に出力する。
【0069】
契約者メモリ64は、図1の呼出対象となるグループX,Y,Zに属するページャー1A〜1I毎の各契約者の情報として図4に示すように、このクイズ情報サービスの提供を契約している加入者名と、顧客管理のための個人情報(住所、連絡先、職業、勤務(通学)地、年齢、誕生日、銀行等の口座番号等)と、契約対象ページャーと、呼出番号(1stアドレス用)と、パスワード(個人用)と、1stアドレスのアドレスデータ(32ビット)と、クイズ情報サービスの契約期限と、グループ呼出番号(4thアドレス用)と、パスワード(情報サービス用)と、及びグループアドレスコード(32ビット)とを対応付けて記憶する記憶媒体であり、これらはメインフレーム61によって読み出し制御される。
【0070】
なお、上記パスワード(個人用、情報サービス用)は、高度ページングシステムによる呼び出し料金の従量制の導入により設定されるものであり、いたずらや、無言呼び出し等の被害に遭わないために、各アドレスデータ毎に設定されるものである。
【0071】
また、2つの呼出番号(1stアドレス用、4thアドレス用)のうち、1stアドレス用の呼出番号は、クイズ情報サービス送信用に設定されているものではなく、加入者が、ページャー1が受信したクイズメッセージに対してページャー1に回答を入力し、この入力された回答が正解だったとき、ページャー1より送信される連絡先電話番号で、公衆電話2と当該情報サービスセンター6とが回線接続された際、後続して入力されるページャー1の呼出番号より、当該クイズメッセージの正解者が、加入者であるか否かを特定するために設定されているものであり、いわば、個人認証のために設定されているものである。
【0072】
送信スケジュールファイル65は、図5に示すように、送信プログラムNo.(送信キューを実行するためのプログラムをナンバリングして管理するためのもの)と、送信予定年月日と、送信予定時刻と、送信先呼出番号(グループ呼出番号)と、及びデータベース格納アドレスとを対応付けて記憶する記憶媒体であり、これらはメインフレーム61によってプログラムNo.毎に読み出し、送信キュー(内部からの送信処理実行要求)の制御に適用される。
【0073】
データベース66は、図6に示すように、格納アドレス毎に問題番号データ+クイズメッセージデータ、あるいは問題番号データ+正解メッセージデータ+連絡先電話番号データが設定される記憶媒体であり、これらの情報の作成・設定作業は、当該情報サービスセンターのオペレータにより行われる。このデータベース66に対するオペレータの作成・設定作業としては、例えば、オペレータがある問題番号を設定し、クイズメッセージを入力すると、自動的に正解メッセージ+連絡先電話番号の送信プログラムNo.が設定されるものとする。
【0074】
次いで、図1のページャー1(A〜I)の内部の回路構成のブロック図を図7に示す。
【0075】
同図において、ページャー1(A〜I)はアンテナ101、受信部102、デコーダー103、CPU104、デインターリーブ回路105、バッファメモリ106、BCHデコーダー107、ドライバ108、表示部109、キー入力部110、ID−ROM111、RAM112、ROM113、ドライバ114、LED115、送信バッファ116、D/A変換部117、アンプ118及びスピーカー119等により構成されている。
【0076】
アンテナ101は、図1のページングセンター4により送信アンテナ5から上記図35に示したフォーマットで送信されるデータを受信して受信部102に出力する。
【0077】
受信部102は、デコーダー103に接続され、このデコーダー103からの制御信号に基づいて駆動し、受信データの復調及び検波を行う。この受信部103は、図35の同期部1(S1)C1を取り込むことによって2値あるいは4値の変調方式に従ってシリアルのビットデータをデコーダー103に選択出力する。
【0078】
デコーダー103は、受信部102から入力される2値あるいは4値のシリアルのビットデータを8ビットのパラレルデータに並び換えてバスBに出力する。また、デコーダー103は、CPU104による受信されたアドレスデータと、ID−ROM111に登録されたアドレスデータとの照合の後、一致の際に出力される検出信号を受け取ると、一致したアドレスデータが含まれるフレームのベクトルフィールド及びメッセージフィールドの全データの継続受信を受信部102に指示する機能を有している。
【0079】
CPU(Central Processing Unit )104は、ROM112に格納されている各種制御プログラムに基づいて着信したビットデータを解析するとともに、キー入力部110から入力される各種制御信号に応じてページャー1内の各回路部を制御する。
【0080】
デインターリーブ回路105は、上記デコーダー103より出力された2値あるいは4値の8ビットの各パラレルビットデータについて、それぞれのフレームパターンに応じて、フェーズ毎に分離して復元処理し、バスラインBに出力する回路である。
【0081】
バッファメモリ106は、自己フレームにおける最大1フレーム分(インターリーブブロック部D2)を着信処理終了までブロック単位で一時的に記憶するメモリである。
【0082】
BCHデコーダー107は、デコーダー103で復元処理された1ブロックデータに含まれる10ビットのBCH符号と偶数パリティビットを用いて、この1ブロックデータの誤り訂正を施し、エラービット数をCPU104に出力する。
【0083】
ドライバ108は、CPU104から入力されるメッセージ等の表示情報を表示部109に表示させる表示駆動回路である。表示部109は、例えば、液晶表示パネル、表示バッファ等で構成され、ドライバ108により駆動制御されて液晶パネル上にメッセージ等の情報を表示する。キー入力部110は、メインスイッチ、メモリキー、セレクトキー、セットキー等により構成されており、各キー操作に伴う制御信号をCPU104に出力する。
【0084】
ID−ROM111は、図8に示すように、例えばページャー1Aに設定されるアドレスデータ(32bit)と、図35のデータ構成Cのベクトルフィールド(VF)C6に設定されるv2、v1、v0、の3ビットのベクトルタイプとを対応づけて記憶する。
【0085】
例えば、図8に示すページャー1Aの場合、個別呼出用アドレスデータ#Aについて3種類、情報サービス用アドレス#Xについて1種類のアドレスを、呼出し時の設定内容に応じて記憶している。
【0086】
又、その個別呼出用アドレスデータ#Aの設定内容は、個種別をベクトルデータの設定の差異により通常3種類設定しており、詳細には、1stアドレスデータ(基本呼出し用)、2ndアドレスデータ(デュアルコール用)、3rdアドレスデータ(通番サービス用)が記憶される。又、これらの1st〜3rdアドレスは、NPページングサース用(数字メッセージ、フリーワード、定型句)のものである。これらのNPページングサービス用アドレスデータのうち、1stアドレスの呼出番号は、ページャー1Aの所有者の個人認証のため、ダイアル出力できるものとする。
【0087】
また、その情報サービス用アドレス#Xは、4thアドレス(情報サービスを受けるグループ呼出用)用に設定されるものであり、本実施の形態ではクイズ情報サービス用に設定されているものである。
【0088】
したがって、この4thアドレスは、当該ページャー1Aの所有者がページングセンター4で加入者がクイズ情報サービスを申し込むと、ページャー1Aに書き込まれるものである。
【0089】
また、この4thアドレスデータはIPページングサービス用であり、上記1st〜3rdアドレスとは異なり、漢字かな等で構成された文字情報を受信するためのもので、ベクトルタイプもそのように設定されている。
【0090】
RAM(Random Access Memory)112は、図9に示すように、上記ID−ROM111に設定される1st〜3rdアドレスで着信したメッセージデータを格納するメッセージメモリエリア(MM)112aと、上記4thアドレスで着信したデータを格納、管理するクイズ用メモリエリア(QM)112bとで構成される。
【0091】
特に、上記クイズ用メモリエリア(QM)112bは、図10に示すように、格納アドレス毎に、4thアドレスで着信したデータに基づくデータ内容(1回目,2回目)等を問題番号データと対応付けて格納する。
【0092】
すなわち、1回目に送信された問題番号データとクイズメッセージデータとその着信時刻、ページャー1(A〜I)で入力される当該クイズメッセージに対する回答内容を表す入力データ、フラグA、2回目に送信された問題番号データと正解メッセージデータとその着信時刻、この問題番号データ、正解メッセージデータとともに受信された連絡先電話番号データ、及びフラグBとをセットで記憶する。
【0093】
ROM(Read Only Memory)113は、表示制御プログラムやその他各種プログラム等を格納する不揮発性の記憶媒体である。
【0094】
ドライバ114は、着呼時にLED115を点滅させるとともに、アンプ118によりスピーカー119を報音させる各駆動信号をLED115及びアンプ118に出力する駆動回路である。LED115は、着呼時にドライバ114により駆動されて、着呼を報知する際に点滅する。
【0095】
送信バッファ116は、スピーカー119は、着呼時にドライバ114及びアンプ118により駆動されて、着呼を報知する際に報音する。
【0096】
次に、本発明を適用した第1の実施の形態の動作を説明する。
【0097】
本第1の実施の形態では、▲1▼情報サービスセンター6が専用回線7、ページングセンター4、送信アンテナ5を介してページャー1Aが属するグループ(グループX)に問題番号データ001とクイズメッセージデータとを送信する。
【0098】
▲2▼この問題番号データ001とクイズメッセージデータとを例えばページャー1Aが受信・格納する。
【0099】
▲3▼ページャー1Aは当該ページャー1Aの所有者(加入者A.A)が入力した当該クイズメッセージに対応する回答として入力された入力データを格納する。
【0100】
▲4▼問題番号データ001とクイズメッセージデータとの送信より24時間が経過した後、情報サービスセンター6は問題番号データ001と、正解メッセージデータと、連絡先電話番号データとを専用回線7、ページングセンター4、送信アンテナ5を介してページャー1Aが属するグループ(アドレスデータ#Xのグループ)に送信する。
【0101】
▲5▼この問題番号データ001と正解メッセージデータと連絡先電話番号データとをページャー1Aが受信・格納する。
【0102】
▲6▼ページャー1Aは当該ページャー1Aの所有者(加入者A.A)が入力した入力データと、正解メッセージデータとを照合し、一致の場合、情報サービスセンター6との回線を接続させる処理を実行する。
【0103】
▲7▼回線接続に伴い、情報サービスセンター6は正解した加入者を特定する。
【0104】
という段階にしたがって説明する。
【0105】
▲1▼の段階
第1の実施の形態のページング通信システムでは、情報サービスセンター6から上記図1に示したグループX〜Zに属するページャー1A〜1Iに対して、そのグループ分けされたページャー加入者毎にクイズ情報サービスを提供することを目的としており、詳細には情報サービスセンター6からクイズメッセージをページャーグループ毎に定時送信し、このクイズメッセージに対する正解者を特定し、賞品等を提供する等、加入者層に応じてより有用な情報サービスを提供することである。
【0106】
図1において、ページャー1A〜1Iが属するグループX〜Zのグループは、そのサービス地域と、加入者の年齢層や性別等で分類されている。すなわち、例えば、ページャー1A〜1Cが属するグループXは、京浜地区、16〜18歳:女性、ページャー1D〜1Fが属するグループYは、多摩地区、20〜22歳:男性、ページャー1G〜1Iが属するグループZは、臨海副都心、30〜35歳:女性、等で分類されている。
【0107】
まず、上記図3の情報サービスセンター6におけるシステム処理について図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0108】
情報サービスセンター6においてメインフレーム61の処理は、常時、待機状態にあり、送信キューの実行処理を待っている場合(ステップS1、ステップS9〜ステップS13)と、契約者からの回線接続(外部からの通信要求)を待っている場合(ステップS2〜ステップS7)と、に大別される。
【0109】
この内、▲1▼の段階では送信キューの実行処理を待っている場合(ステップS1、ステップS9〜ステップS13)が適用される。
【0110】
すなわち、図11のシステム処理において、情報サービスセンター6のメインフレーム61は、まず、上記クイズ情報サービスを提供するため、予め送信スケジュールファイル65に設定されたクイズメッセージデータの一斉出力処理等を実行するために、その送信スケジュールファイル65の設定内容に基づいて送信キューを実行させるためのデータ送信タイミング(送信年月日、送信時刻)を検出し(ステップS1)、そのデータ送信タイミングを検出すると、送信スケジュールファイル65に設定された当該送信キューに対応するプログラムNo.とデータベース格納アドレスとに基づいて、メインフレーム61内のハードディスクに格納された当該プログラムNo.の送信プログラムを起動する(ステップS9)。
【0111】
次いで、送信スケジュールファイル65内に当該送信キューについて設定された情報を検索して(ステップS10)、その設定された格納アドレスを参照してデータベース66に格納されたデータベース格納アドレスの問題番号データとクイズメッセージデータを読み出す(ステップS11)。
【0112】
そして、このステップS11で読み出した問題番号データとクイズメッセージデータと、送信スケジュールファイル65内に当該送信キューについて設定された送信先呼出番号データ(グループアドレス呼出番号データ)とを図12に示すようにパケット状の送信データ構成(グループ呼出番号データ+問題番号データ+クイズメッセージデータ)を構成してデータ出力部63へセットし(ステップS12)、この送信データをデータ出力部63から専用回線7を介してページングセンター4に出力させて(ステップS13)、ステップS1の処理に戻る。
【0113】
この時、ページングセンター4からグループXに属するページャー1(A〜C)に送信されるメッセージフィールド(MF)C7のデータ構成を図13に示す。すなわち、▲1▼の段階(1回目)では図13に示す送信データ構成(表示制御情報データ+問題番号データ+クイズメッセージデータ)として、ページングセンター4からグループXに属するページャー1(A〜C)に送信される。
【0114】
すなわち、図5の送信スケジュールファイル65において、最初の送信キューに対応するの設定内容により、情報サービスセンター6では、プログラムNo.1の送信プログラムが、送信予定年月日:97.03.15の送信予定時刻:10:00AMに起動され、送信先呼出番号(グループ呼出番号)データ:1111−22−3333により上記図12の送信データが構成されてページングセンター4に送信されると、ページングセンター4からグループXのページャー1(A〜C)に対してクイズメッセージデータが送信される。
【0115】
なお、図12に示したデータ構成は、高度ページング方式において標準規格「RCR STD−43」で規定された上記図35のデータ構成に基づくものではなく、専用回線7を介して接続された情報サービスセンター6とページングセンター4との間で独自に規定されたデータ構成規格に基づいて作成されるものである。
【0116】
また、図13に示したデータ構成は、情報サービスセンター6からページングセンター4に対して図12のデータ構成で送信されたデータを、ページングセンター4内でRCR STD−43で規定された上記図35のデータ構成に基づいて作成されるものである。
【0117】
したがって、▲1▼の段階では情報サービスセンター6において、以上のステップS9〜ステップS13の送信キューに係る処理を実行することにより、その送信スケジュールファイル65に予め設定された送信キューを動作させるための送信予定年月日と、送信予定時刻と、送信先呼出番号データ(グループアドレス呼出番号)と、及びデータベース66内の格納アドレスとに基づいて、データベース66に予め記憶されたクイズメッセージデータが、まず、グループXのページャー1(A〜C)に対して送信される。
【0118】
▲2▼の段階
上記情報サービスセンター6におけるシステム処理によりページングセンター4から問題番号データ、及びクイズメッセージデータを受信したページャー1Aの着信処理について図15〜図17に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0119】
ページャー1A内のCPU104は、電源スイッチの操作による電源投入後、各回路部の初期化設定や制御データの設定を実行してフレームNo.0(時刻補正情報が格納されているフレーム)、及び自己フレームをサーチし、フレーム同期が取れると、間欠受信待機状態に入る。そして、まずCPU104は、キー入力部110における所定のキー操作による読み出しモード入力の検出の有無を監視する(ステップS21)。
【0120】
すなわち、まず、着信処理では、上記情報サービスセンター6から送信スケジュールによりページングセンター4を介して送信されるクイズメッセージの着信処理に際して、RAM112内のクイズ用メモリエリア(QM)112bに格納したクイズメッセージの読み出す読み出しモード指示を検出したか否かがチェックされる。
【0121】
この読み出しモード検出処理において読み出しモード指示を検出しなければ、間欠着信処理によりアンテナ101によりページングセンター4から送信アンテナ5を介して無線で送信される自己フレームの変調波が受信されて受信部102に出力され、更に検波、復調して、デコーダー103に出力する。
【0122】
デコーダー103は、受信部102より入力された伝送速度に応じたシリアルデータを8bitのパラレルデータに並び換えてバスBに出力する。この後CPU104が、デコーダー103から出力される8bitのパラレルデータを取り込み(ステップS23)、ID−ROM111に登録されたアドレスデータとアドレスフィールド(AF)C5内のパラレルデータとを照合して、そのIDコードに含まれるアドレスデータが自己のアドレスデータとが一致するか否かを検出する(ステップS24)。一致しなければ、ステップS21の処理に戻り、一致した際には、一致信号を出力して、デコーダー103に対し、このフレーム内のデータを全て受信するよう受信部102の受信動作を継続させる。
【0123】
続いて情報サービスセンター6からページングセンター4及び送信局アンテナ5を介して送信された1フレームのデータを全て取り込む。そして、先に照合一致を検出したアドレスデータが4thアドレスか否かを検出する(ステップS25)。4thアドレスであれば、そのフレーム内のメッセージフィールド(MF)C7から自己宛メッセージデータを読み出して解析する(ステップS26)。この時、CPU104は、上記情報サービスセンター6からページングセンター4により送信され、4thアドレスで着信したメッセージデータが、クイズメッセージデータを含む上記図13の1回目の送信データ構成(表示制御情報データ+問題番号データ+クイズメッセージデータ)か、あるいは上記図14の2回目の送信データ構成(表示制御情報データ+問題番号データ+正解メッセージデータ+連絡先電話番号データ)かを問題番号データを読み出し(ステップS27)、この問題番号データに対応するクイズメッセージデータがRAM112内のクイズ用メモリエリア(QM)112bに既に格納されているか否かで判別するが(ステップS28)、当該▲2▼の段階においては、クイズ用メモリエリア(QM)112bには、図10に示されるようにクイズメッセージが格納されていない状態であるので、ステップS28で「No」と判断され、ステップS51に移行して受信した問題番号データとともにクイズメッセージデータを、図18に示すようにクイズ用メモリエリア(QM)112b内に格納アドレスと対応付けて格納する。図18に示すクイズ用メモリエリア(QM)112b内の格納アドレス1には、問題番号データに対応する問題番号「001」、クイズメッセージデータに対応して表示部109に表示されるクイズメッセージ「日本一高い山は?(1)阿蘇山、(2)…」、着信時刻データ「97.03.15 10:00AM」が格納された状態を示している。
【0124】
この後、着信報知と共に着信した問題番号「001」、クイズメッセージ「日本一高い山は?(1)阿蘇山、(2)…(…以降は省略しているが、選択式の回答内容が順次複数表示される。)」、着信時刻を表示部109に表示して(ステップs52)、着信処理を終了し、再びフレームNo.0のフレームと、自己フレームの送信タイミングのみ受信部を駆動させる間欠受信状態へ戻る。
【0125】
▲3▼の段階
上記ステップS52で問題番号「001」、クイズメッセージ「日本一高い山は?(1)阿蘇山、(2)…」、着信時刻を表示部109に表示しているとき、もしくは、ステップS21において読み出しモード指示を検出し、さらに、キー入力部110からのクイズメッセージの読み出しモード指示の入力有無の検出において、クイズメッセージの読み出しモード指示を検出した場合は、図17のステップS61に移行して、先の1回目の着信処理によりRAM112内のクイズ用メモリエリア(QM)112bに格納済みのクイズメッセージデータを読み出して表示部109に表示させ(ステップS62)、このクイズメッセージに対するキー入力部110からの回答入力の有無を検出する(ステップS63)。
【0126】
すなわち、上記図18に示したクイズ用メモリエリア(QM)112b内の着信データ内容(1回目)に格納したクイズメッセージデータ「日本一高い山は?(1)阿蘇山、(2)…」が表示部109に表示された場合、その回答入力の際には、「(1)阿蘇山、(2)…」の中から回答番号の選択入力を検出することにより判断する。この場合、例えば、「(2)富士山(記載では省略しているが“(2)”以降に“富士山”というメッセージが格納されている。)」が設定されており、回答番号として「(2)」が入力されたことを検出すると、この回答番号「(2)」を、図19に示すように、クイズ用メモリエリア(QM)112b内の当該問題番号に対応する回答内容として入力データ欄に「(2)」を格納するとともに(ステップS64)、その対応するフラグA欄に「1」をセットする(ステップS65)。そして、フラグA欄に「1」がセットさせると、この問題番号「001」に対応するクイズメッセージについては、回答の入力は終了したものとして、回答の再入力、及び修正を禁じ、自動的にステップS21の間欠受信状態へ戻る。
【0127】
また、ステップS61において、キー入力部110からのクイズメッセージの読み出しモード指示の入力がなければ、ステップS66に移行して通常メッセージの読み出しモードを実行する。すなわち、通常のメッセージ着信処理によりRAM112内のメッセージメモリエリア(MM)112aに既に格納されているメッセージデータの読み出し処理に関するシーケンスを実行して、この読み出し処理の終了を検出するとステップS21の間欠受信状態へ戻る。
【0128】
なお、▲3▼の段階を省略してクイズメッセージに対する回答が入力されない場合、上記フラグA欄には何もセットされず、図21に示されるように後述の正解メッセージが着信した時点でフラグA欄に「0」がセットされて回答未入力と判断し、連絡先電話番号データをクイズ用メモリエリア(QM)112bから消去する。
【0129】
▲4▼の段階
上記▲1▼の段階より24時間後、情報サービスセンター6は図11のシステム処理を再度実行し、グループXに対し、今度は先の送信した問題番号「001」のクイズメッセージに対する正解メッセージと連絡先電話番号とを送信する。
【0130】
すなわち情報サービスセンター6は、送信スケジュールファイル65に格納されるプログラムNo.02の送信キューを実行する。
【0131】
このシステム処理は、上記▲1▼の段階と同様のものであるが、送信するデータは、上記▲1▼の段階で送信された図13に示されるデータ構成とは異なり、図14に示されるような送信データ構成(表示制御情報データ+問題番号データ+正解メッセージデータ+連絡先電話番号データ)が、ページングセンター4からグループXに属するページャー1(A〜C)に送信される。
【0132】
▲5▼の段階
次に、上記情報サービスセンター6におけるシステム処理によりページングセンター4から問題番号データ、正解メッセージデータ、及び連絡先電話番号データを受信したページャー1Aの着信処理について図15〜図17に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0133】
尚、この着信処理において、ステップS21からステップS27までの処理は、上記▲2▼の段階で詳述した内容と同様なので省略する。
【0134】
さて、上記情報サービスセンター6からページングセンター4により送信され、4thアドレスで着信したメッセージデータの問題番号データを読み出した際、この問題番号データに対応するクイズメッセージデータがRAM112内のクイズ用メモリエリア(QM)112bに既に格納されているか否かで判別するが(ステップS28)、先の▲2▼の段階でこの問題番号データとクイズメッセージデータとをクイズ用メモリエリア(QM)112bに格納しているので「Yes」と判断され、この受信した問題番号データと正解メッセージデータ、着信時刻データ及び連絡先電話番号データを、クイズ用メモリエリア(QM)112b内の当該問題番号データのクイズメッセージデータと対応付けて格納して(ステップS29)、図16のステップS30に移行する。
【0135】
▲6▼の段階
さて、図16のステップS30において、CPU104はクイズ用メモリエリア(QM)112b内の当該問題番号データのフラグA欄に「1」がセットされているか否かを確認する。すなわち、上記▲3▼の段階での上記ステップS61〜ステップS65の処理により問題番号データ欄「001」に対応するフラグA欄に「1」がセットされていれば、この問題番号「001」に対するページャー加入者の回答が入力済みであることを意味し、フラグA欄に「0」がセットされていれば、ページャー加入者の回答が未入力であることを意味している。
【0136】
クイズ用メモリエリア(QM)112b内のフラグA欄に「1」がセットされていれば、そのフラグA欄に対応する入力データ欄に格納されている入力データと正解メッセージデータ欄に格納されている正解メッセージデータとを照合して(ステップS31)、その各内容の一致を判別する(ステップS32)。一致していれば、入力データと正解メッセージデータが一致したことを示すため、図20に示すように、クイズ用メモリエリア(QM)112b内の問題番号「001」に対応するフラグB欄に「1」をセットする(ステップS33)。
【0137】
次いで、図20の正解メッセージデータ欄と連絡先電話番号データ欄にそれぞれ格納されているデータ基づいて、正解メッセージ「(2)」と連絡先電話番号「0000 00 0000−01」とを表示部109に表示して(ステップS34)、問題番号「001」に対する正解メッセージと情報サービスセンター6の連絡先電話番号とをページャー加入者に知らせる。そして、この連絡先電話番号「0000 00 0000−01」と自己の1stアドレス用の呼出番号「1234−56−7890」とを送信バッファ116にセットし(ステップS35)、送信待機状態とする(ステップS36)。
【0138】
この送信待機状態において、キー入力部110における加入者のダイアルキー操作の有無を検出し(ステップS37)、ダイアルキー操作を検出すれば、送信バッファ116にセットした連絡先電話番号「0000 00 0000−01」であるDTMFデータD/A変換部117によりD/A変換してアナログのDTMF信号に変換して、アンプ118によりスピーカー119からDTMF音を出力させる(ステップS38)。このDTMF音を出力するスピーカー119を図1に図示される公衆電話2の送話器に近付けることにより、この公衆電話2から公衆回線網3を介して情報サービスセンター6に回線接続要求することができる。
【0139】
そして、この公衆電話から情報サービスセンター6への発呼により、公衆電話2と情報サービスセンター6との間の回線が接続状態となったことを確認した後(ステップS39)、さらにキー入力部110における加入者のダイアルキー操作の有無を検出し(ステップS40)、ダイアルキー操作を検出すれば、送信バッファ116にセットした自己の1stアドレス用の呼出番号「1234−56−7890」であるDTMFデータをD/A変換部117によりD/A変換してアナログのDTMF信号に変換して、アンプ118によりスピーカー119からDTMF音を出力させて(ステップS41)、ステップS21の間欠受信状態へ戻る。
【0140】
このDTMF音を出力するスピーカー119を図示しない電話機の送話器に近付けることにより、この公衆電話2から公衆回線網3を介して情報サービスセンター6に1stアドレスを送出することができる。
【0141】
また、上記ステップS30の処理において、問題番号データ欄「001」に対応するフラグA欄に「1」がセットされていなければ、ページャー加入者の回答が未入力であることを意味し、ステップS45に移行して、図21に示すように、クイズ用メモリエリア(QM)112b内の問題番号データ欄「001」に対応するフラグA欄に「0」をセットする。そして、問題番号データ欄「001」に対する回答が未入力であることと、クイズ用メモリエリア(QM)112b内の問題番号データ欄「001」に対応する着信データ内容(2回目)の正解メッセージデータ欄に格納されている正解番号データ「(2)」に基づく正解メッセージデータ(2)とを表示部109に表示し(ステップS46)、その着信データ内容(2回目)の連絡先電話番号データ欄に格納されている連絡先電話番号「0000 00 0000−01」を消去して(ステップS47)、ステップS21の間欠受信状態へ戻る。
【0142】
また、上記ステップS32の処理において、クイズ用メモリエリア(QM)112b内の問題番号「001」に対応する入力データ欄に格納されている入力データと正解メッセージデータ欄に格納されている正解メッセージデータとの照合結果が一致していなければ、図22に示すように、そのクイズ用メモリエリア(QM)112b内の問題番号データ欄「001」に対応するフラグB欄に「0」をセットする(ステップS42)。そして、問題番号データ欄「001」に対する回答が「ハズレ」であることを表示部109に表示し(ステップS43)、その着信データ内容(2回目)の連絡先電話番号データ欄に格納されている連絡先電話番号データ「0000 00 0000−01」を消去して(ステップS44)、ステップS21の処理に戻る。
【0143】
尚、ステップS33でフラグB欄に「1」がセットされた際は、当該クイズメッセージに正解したことを通常とは異なる報知音(ファンファーレのようなメロディ)で着信報知させ、これとは逆にフラグB欄に「0」がセットされた際は、当該クイズメッセージに対し不正解、もしくは未回答であることを正解の時とは通常とは異なる報知音で着信報知させてもよい。
【0144】
また上述の着信処理において、上記ステップS25の処理において、受信したアドレスフィールド(AF)C5内の8bitのパラレルデータが4thアドレス(グループ呼出番号)でなく、通常の自己の呼出番号である1stアドレス、あるいはデュアルコール用の2ndアドレスデータ、あるいは通番サービス用の3rdアドレスデータである場合は、これらに後続して取り込まれるデータをRAM112内のメッセージメモリエリア(MM)112aに格納する(ステップS48)。そして、そのメッセージメモリエリア(MM)112aに格納した自己宛のメッセージデータの内容を解析して(ステップS49)、ドライバ114により駆動されるLED115の点滅、あるいはスピーカー119の報知音により着信を報知するとともに、解析したメッセージを表示部109に表示して(ステップS50)、ステップS21の間欠受信状態へ戻る。
【0145】
▲7▼の段階
次に、上記▲6▼の段階でのクイズメッセージの正解に伴う、公衆回線3を介しての回線接続を検出した場合の情報サービスセンター6のシステム処理について、図11のフローチャートを用いて詳述する。
【0146】
情報サービスセンター6は常に送信スケジュールファイル65に記憶された送信キューの実行処理を待機しているが、ステップS1において送信キューを動作させるためのデータ送信タイミングを検出しないと、公衆回線網3を介して公衆電話2あるいはページャー1A〜1Iからの回線接続(通信要求)の有無を検出する(ステップS2)。回線接続がなければステップS1の処理に戻り、公衆回線網3を介して回線接続を検出すると、その回線接続に際し相手から送信されてきた連絡先電話番号の末尾番号2桁より、この抽出した末尾番号と図5のデータベース66の記憶内容を照合して(ステップS3)、その末尾番号が一致するデータがデータベース66に記憶されているか否かを判別する(ステップS4)。
【0147】
すなわち、この時ページャー1A〜1Iから回線接続(通信要求)があり、その回線接続に際し送られてくる2桁の末尾番号とデータベース66内に記憶されている問題番号の連絡先番号の末尾2桁とを照合することにより、正解したクイズメッセージを判別するものである。
【0148】
上記照合の結果、一致する末尾番号のデータがデータベース66に記憶されていなければ、メインフレーム61内のアナウンス用音声合成回路により“契約者ではないか該当する問題がありません”といったアナウンスメッセージを、情報サービスセンター6内でメインフレーム61を操作するオペレータに通知して(ステップS8)、オペレータに対して当該クイズを送信したページャー加入者への何等かの対応を促して、ステップS1の処理に戻る。
【0149】
また、ステップS4において一致する末尾番号のデータがデータベース66に記憶されていれば、後続して受信される相手先の呼出番号(1stアドレス)と契約者メモリ64内の呼出番号(1stアドレス)欄に記憶されている呼出番号とを照合して(ステップS5)、該当する契約者であるか否かを判別する(ステップS6)。該当する契約者でなければ、メインフレーム61内のアナウンス用音声合成回路により“契約者ではないか該当する問題がありません”といったアナウンスメッセージを、情報サービスセンター6内でメインフレームを操作するオペレータに通知して(ステップS8)、オペレータに対して当該クイズを送信したページャー加入者への何等かの対応を促して、ステップS1の処理に戻る。
【0150】
また、回線接続した相手が契約者であれば、その契約者の個人情報を契約者メモリ64内の個人情報欄から読み出してメインフレーム61の表示部に表示して(ステップS7)、回線接続した相手が当該クイズを回答した契約者であり、その個人情報をオペレータに見せて、ステップS1の処理に戻る。
【0151】
契約者の承認がとれた情報サービスセンター6のこの後の処理としては、例えば、クイズ情報サービスの一環として懸賞付クイズでプレゼントをページャー加入者に与えたり、クイズに正解することで正解したページャーに付加機能を拡張するよう無線データを送信する等のサービスを提供することも可能である。
【0152】
したがって、本第1の実施の形態のページング通信システムでは、単なるメッセージの着信、表示のみの機能を提供するけでなく、ページャー加入者が事業者に要求するページングシステムを利用した一種の遊び的要素に答えることができる。その結果、本第1の実施の形態のページング通信システムにおいて、情報サービスセンター6からグループ分けされたページャー1A〜1Iに対して提供可能なページング情報のサービス形態としては、上記クイズ情報サービスの提供だけにとどまらず、ページャーグループ毎に提供する情報サービスの内容を設定して多様化することが容易に実現でき、加入者層の要求に応じて常に新しいサービスやページャーの新機能を提供することが可能となる。特に、事業者は利用者の中核となりつつある若年層に対して、より有用なページングサービスを提供することが容易にできる。
【0153】
(第2の実施の形態)
図23〜図32は、本発明のデータ通信システムを適用した第2の実施の形態のページング通信システムを示す図である。
【0154】
なお、本第2の実施の形態のページング通信システム構成は、上記第1の実施の形態の図1に示したページング通信システム構成と同一であるため、そのページング通信システム内の各部の構成の図示及び説明は省略する。したがって、以下の図23〜図26により異なる構成部分のみを示して説明する。
【0155】
図23は、本第2の実施の形態の情報サービスセンター6内に設けられるデータベース66内のメモリ構成を示す図であり、格納アドレス毎に問題番号+クイズメッセージデータ+正解メッセージデータ+連絡先電話番号(末尾2桁)が設定される記憶媒体であり、これらの情報の設定作業は、情報サービスセンター6に常駐するオペレータにより行われる。
【0156】
このデータベース66内に設定された情報は、図24に示すデータ構成の送信データとして構成されて情報サービスセンター6から専用回線7を介してページングセンター4に送出される。
【0157】
図25は、本第2の実施の形態の上記図1に示したグループX〜Zに属するページャー1A〜1Iと同一のブロック構成(図7)のID−ROM112内のメモリ構成を示す図である。図25においてID−ROM112は、ページャー1A〜1Iに設定されるアドレスデータ(32bit)は、例えば、個別呼出用アドレスデータ#Aを3種類、情報サービス用アドレス#Xを1種類の各設定内容で構成される。その個別呼出用アドレスデータ#Aの設定内容は、ベクトルデータの設定の差異により3種類の内容が設定可能であり、その設定内容としては、1stアドレスデータ、2ndアドレスデータ(デュアルコール用)、3rdアドレスデータ(通番サービス用)であり、これらの1st〜3rdアドレスデータは、NPページングサース用(数字メッセージ、フリーワード、定型句)のものである。これらのNPページングサース用アドレスデータのうち、1stアドレスの呼出番号は、ページャーの認証のためダイアル出力できるものとする。
【0158】
また、その情報サービス用アドレス#Xの設定内容は、4thアドレスデータ(情報サービス(クイズ)を受けるグループ呼出用)であり、ページングセンター4で、加入者がクイズ情報サービスの申し込みを行うと、書き込まれるものである。この4thアドレスデータは、IPページングサービス用であり、文字情報受信用である。この4thアドレスには、連絡先用電話番号として情報サービスセンター6の電話番号が対応付けて設定されている。この連絡先用電話番号は、ページャー1から情報サービスセンター6に対してデータを送信する際に、情報サービスセンター6に回線接続するために利用される。この情報サービスセンター6への回線接続に際しては、先に情報サービスセンター6からクイズメッセージを受信した際に、クイズ用メモリエリア(QM)112bに格納した連絡先電話番号(末尾2桁)が連結されて送信されることにより、どの問題番号のクイズメッセージに正解したか特定できるようになっている。
【0159】
図26は、本第2の実施の形態の上記図1に示したグループX〜Zに属するページャー1A〜1Iと同一のブロック構成(図7)のRAM112内のクイズ用メモリエリア(以下、QMという)112b内のメモリ構成を示す図である。図26においてクイズ用メモリエリア(QM)112bは、格納アドレス毎に、着信データ内容等を格納し、問題番号データと対応付けて、送信されたクイズメッセージデータ、正解メッセージデータ及び連絡先電話番号データ(末尾2桁)とその着信時刻データ、着信時刻に基づいて設定される回答期限データとを記憶するとともに、入力される回答内容を入力データとして記憶し、その回答の有無をフラグAに記憶し、その回答の正解の成否をフラグBに記憶する。
【0160】
また、本第2の実施の形態の上記図1に示したグループX〜Zに属するページャー1A〜1Iと同一のブロック構成(図7)のCPU104内には、図示はしないが既知の計時手段を備え、情報サービスセンター6から送信されるクイズメッセージを受信した時に、図示しないがそのクイズメッセージの回答期限を設定する回答期限タイマが格納される。この回答期限タイマにより設定される回答期限は、例えば、クイズメッセージを受信した着信時刻から24時間後である。
【0161】
次に、本第2の実施の形態の動作を説明する。
【0162】
まず、情報サービスセンター6におけるシステム処理について説明する。
【0163】
情報サービスセンター6においてメインフレーム61は常時、待機状態にあり、送信キューの実行処理を絶えず待っている場合と、契約者からの回線接続を待っている場合とに大別される。
【0164】
すなわち、図11に示したシステム処理と同様に情報サービスセンター6のメインフレーム61は、まず、予め上記送信スケジュールファイル65に設定された送信時刻毎の問題番号データ+クイズメッセージデータ+正解メッセージデータ+連絡先電話番号(末尾2桁)データの一斉出力処理等を実行するために、その送信スケジュールファイル65に基づいて送信キューを動作させるためのデータ送信タイミングを検出すると、送信スケジュールファイル65に設定された当該送信キューのプログラムNo.に基づいて、メインフレーム61内のハードディスクに格納された当該プログラムNo.の送信プログラムを起動する。
【0165】
次いで、送信スケジュールファイル65内に当該送信キューについて設定された情報を検索し、その設定された格納アドレスを参照してデータベース66に格納された当該格納アドレスの問題番号データ、クイズメッセージデータ、正解メッセージデータ、及び連絡先電話番号(末尾2桁)データを読み出しこれらのデータと、送信スケジュールファイル65内に当該送信キューについて設定された送信先呼出番号(グループアドレス呼出番号)とを図24に示したように送信データ構成(表示制御情報データ+問題番号データ+クイズメッセージデータ+正解メッセージデータ+連絡先電話番号(末尾2桁)データ)を構成してデータ出力部63へセットして、この送信データをデータ出力部63から専用回線7を介してページングセンター4に出力させる。
【0166】
この時、ページングセンター4では、情報サービスセンター6かせ受信した図24に示した送信データ構成に基づいて図35に示した標準規格「RCR STD−43」で規定された送信データが構成されて、送信アンテナ5を介してグループX〜Z毎のページャーIA〜1Iにグループ送信される。
【0167】
次に、上記情報サービスセンター6におけるシステム処理によりページングセンター4から問題番号データ、クイズメッセージデータ、正解メッセージデータ、及び連絡先電話番号(末尾2桁)データを受信するページャー1A〜1I側の着信処理について図27、図28に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、本第2の実施の形態の着信処理においては、上記第1の実施の形態のページャーの着信処理中に示した図16の回答データの送信処理(ステップS30〜ステップS47)部分も含まれるが、その重複する処理のフローチャートの図示は省略する。
【0168】
ページャー1A〜1IのCPU104は、キー入力部110の電源スイッチの操作による電源投入後、各回路部の初期化設定や制御データの設定を実行して間欠受信待機状態に入る。そして、まずCPU104は、キー入力部110における所定のキー操作による読み出しモード入力の検出の有無を監視する(ステップS71)。
【0169】
すなわち、まず、着信処理では、上記情報サービスセンター6から送信スケジュールによりページングセンター4を介して送信されるクイズメッセージの着信処理に際して、RAM112内のクイズ用メモリエリア(QM)112bに格納したクイズメッセージの読み出す読み出しモード指示を検出したか否かがチェックされる。
【0170】
この読み出しモード検出処理において読み出しモード指示を検出しなければ、CPU104内に格納する回答期限タイマが動作しており、この回答期限タイマにより設定された回答期限(24時間)が近付いているか、例えば回答期限10分前か否かを判別する(ステップS72)。回答期限(24時間)が近付いていれば、ドライバ114によりスピーカー119からアラーム音を報知させて、回答期限が近付いていることをページャー加入者に報知して(ステップS87)、クイズ用メモリエリア(QM)112bに記憶したクイズメッセージデータを表示部109に表示して(ステップS82)、ステップS71の処理に戻る。
【0171】
回答期限が近付いていなければ、間欠着信処理によりアンテナ101によりページングセンター4から送信アンテナ5を介して無線で送信される変調波(アドレスデータ、メッセージデータ、記録時刻等)が受信されて受信部102に出力されると、受信部102では、デコーダー103の制御に従って、IDデータの内フレームデータで設定された自己フレームのタイムスロットで間欠駆動し、アンテナ101により受信された信号を検波、復調して、デコーダー103に出力する。
【0172】
デコーダー103は、受信部102より入力された伝送速度に応じたシリアルデータを8bitのパラレルデータに並び換えてバスBに出力する。この後CPU104が、デコーダー103から出力される8bitのパラレルデータを取り込み、自己宛のフレームを検出する(ステップS73)。自己フレームが検出できなければ、ステップS71の処理に戻り、自己フレームが検出できれば、そのデータを取り込み(ステップS74)、ID−ROM111に登録されたアドレスデータとアドレスフィールド(AF)C5内のパラレルデータとを照合して、そのIDコードに含まれるアドレスデータが自己のアドレスデータとが一致するか否かを検出する(ステップS75)。一致しなければ、ステップS71の処理に戻り、一致した際には、一致信号を出力して、デコーダー103に対し、このフレーム内のデータを全て受信するよう受信部102の受信動作を継続させる。
【0173】
続いて情報サービスセンター6からページングセンター4及び送信局アンテナ5を介して送信された1フレームのデータを全て取り込み、その取り込んだデータのアドレスが4thアドレスか否かを判断する(ステップS76)。4thアドレスであれば、そのフレーム内のデータはクイズ情報サービスであるのでメッセージフィールド(MF)C7のデータから自己宛メッセージデータを読み出して解析する(ステップS77)。すなわち、上記情報サービスセンター6からページングセンター4により送信されるクイズメッセージデータを含む上記図24の送信データ構成(表示制御情報データ+問題番号データ+クイズメッセージデータ+正解メッセージデータ+連絡先電話番号(末尾2桁)データ)かを解析して、その問題番号データを読み出し(ステップS78)、この問題番号データに対応するデータがRAM112内のクイズ用メモリエリア(QM)112bに既に格納されているか否かを判別する(ステップS79)。
【0174】
この問題番号データに対応するデータがクイズ用メモリエリア(QM)112b内に格納されていなければ、ステップS83に移行して、受信した問題番号データとともにクイズメッセージデータ、正解メッセージデータ及び連絡先電話番号(末尾2桁)データを、図30に示すようにクイズ用メモリエリア(QM)112b内に格納アドレスと対応付けて格納するとともに、その着信時刻データと当該着信時刻に基づく回答期限データとを格納する。図30に示すクイズ用メモリエリア(QM)112b内の格納アドレス1には、問題番号データ「001」、クイズメッセージデータ「日本一高い山は?(1)阿蘇山、(2)…」、着信時刻データ「97.03.15 10:00AM」、正解メッセージデータ「(2)」、連絡先電話番号(末尾2桁)「 −01」データ、及び回答期限データ「97.03.16 10:00AM」が格納された状態を示している。
【0175】
また、上記問題番号データに対応するデータがクイズ用メモリエリア(QM)112b内に既に格納されていれば、その問題番号データに対応する各欄に格納された各データを全て消去して、今回受信した各項目データを再度書き込む(ステップS80)。そして、図30に示すその着信時刻「97.03.15 10:00AM」から回答期限「97.03.16 10:00AM」を設定して(ステップS81)、着信報知と共に、その書き込んだクイズメッセージのみを表示部109に表示して(ステップS81)、ステップS71の処理に戻る。
【0176】
また、ステップS71において読み出しモード指示を検出した場合は、図28のステップS61に移行して、さらに、キー入力部110からのクイズメッセージの読み出しモード指示の入力有無を検出する。クイズメッセージの読み出しモード指示を検出した場合は、先の着信処理によりRAM112内のクイズ用メモリエリア(QM)112bに格納済みのクイズメッセージデータを読み出してクイズメッセージのみを表示部109に表示させ(ステップS62)、このクイズメッセージに対するキー入力部110からの回答入力の有無を検出する(ステップS63)。
【0177】
すなわち、上記図30に示したクイズ用メモリエリア(QM)112b内に格納したクイズメッセージデータ「日本一高い山は?(1)阿蘇山、(2)…」が表示部109に表示された場合、その回答入力の際には、「(1)阿蘇山、(2)…」の中から回答番号を選択入力することにより行われる。この場合、例えば、「(2)富士山」が設定されており、回答番号として「(2)」が入力されたとすると、この回答番号「(2)」を、クイズ用メモリエリア(QM)112b内の当該問題番号「1」に対応する入力データ欄に「(2)」として格納するとともに(ステップS64)、その対応するフラグA欄に「1」をセットして(ステップS65)、回答期限欄にセットされた回答期限を消去して(ステップS66)、上記第1の実施の形態の図16に示したステップS31移行のページャーから情報サービスセンター6への回線接続処理に移行する。
【0178】
すなわち、上記ステップS61〜ステップS65の処理により問題番号データ「001」に対応するフラグA欄に「1」がセットされていれば、この問題番号データ「001」に対するページャー加入者の回答が入力済みであることを意味し、フラグA欄に「0」がセットされていれば、ページャー加入者の回答が未入力であることを意味している。
【0179】
クイズ用メモリエリア(QM)112b内のフラグA欄に「1」がセットされると、そのフラグA欄に対応する入力データ欄に格納されている入力データと正解メッセージデータ欄に格納されている正解メッセージデータとを照合して(ステップS31)、その各内容の一致を判別する(ステップS32)。一致していれば、入力データ内容と正解メッセージデータが一致したことを示すため、図31に示すように、クイズ用メモリエリア(QM)112b内の問題番号「001」に対応するフラグB欄に「1」をセットする(ステップS33)。
【0180】
次いで、図31の正解メッセージデータ欄と連絡先電話番号データ欄に格納されている正解メッセージデータに基づく正解メッセージ「(2)」と、図25のID−ROM111に格納されている連絡先電話番号「0000−00−0000」と連絡先電話番号(末尾2桁)データに対応する連絡先電話番号(末尾2桁)「 −01」とを連結して表示部109に表示して(ステップS34)、問題番号「001」に対する正解メッセージと連絡先である情報サービスセンター6の連絡先電話番号とがページャー加入者に示される。そして、その表示した連絡先電話番号「0000 00 0000−01」と自己の1stアドレス用の呼出番号「1234−56−7890」とを送信バッファ116にセットし(ステップS35)、送信待機状態とする(ステップS36)。
【0181】
この送信待機状態において、キー入力部110における加入者のダイアルキー操作の有無を検出し(ステップS37)、ダイアルキー操作を検出すれば、送信バッファ116にセットした連絡先電話番号「0000 00 0000−01」であるDTMFデータをD/A変換部117によりD/A変換してアナログのDTMF信号に変換して、アンプ118によりスピーカー119からDTMF音を出力させる(ステップS38)。このDTMF音を出力するスピーカー119を公衆電話2の送話器に近付けることにより、この公衆電話2から公衆回線網3を介して情報サービスセンター6に回線接続要求することができる。
【0182】
この公衆電話2から情報サービスセンター6への回線接続要求により、公衆電話2と情報サービスセンター6との間の回線が接続状態となったことを確認した後(ステップS39)、さらにキー入力部110における加入者のダイアルキー操作の有無を検出し(ステップS40)、ダイアルキー操作を検出すれば、送信バッファ116にセットした自己の1stアドレス用の呼出番号「1234−56−7890」であるDTMFデータをD/A変換部117によりD/A変換してアナログのDTMF信号に変換して、アンプ118によりスピーカー119からDTMF音を出力させて(ステップS41)、ステップS71の処理に戻る。
【0183】
このDTMF音を出力するスピーカー119を公衆電話2の送話器に近付けることにより、この電話機から公衆回線網3を介して情報サービスセンター6に1stアドレスを送出することができる。
【0184】
また、上記ステップS32の処理において、クイズ用メモリエリア(QM)112b内の問題番号データ「001」に対応する入力データ欄に格納されている入力データと正解メッセージデータ欄に格納されている正解メッセージデータとの照合結果が一致していなければ、図32に示すように、そのクイズ用メモリエリア(QM)112b内の問題番号データ「001」に対応するフラグB欄に「0」をセットする(ステップS42)。そして、問題番号データ「001」に対し入力された回答が「ハズレ」であることを表示部109に表示し(ステップS43)、その連絡先電話番号データ欄に格納されている連絡先電話番号データ(末尾2桁)「 −01」を消去する。
【0185】
また、上記ステップS61において、キー入力部110からのクイズメッセージの読み出しモード指示の入力がなければ、ステップS67に移行して通常メッセージの読み出しモードを実行する。
【0186】
すなわち、通常のメッセージ着信処理によりRAM112内のメッセージメモリエリア(MM)112aに既に格納されているメッセージデータの読み出し処理を実行する。
【0187】
なお、クイズに対する回答が入力されない間は、図29に示す回答期限処理のフローチャートを実行する。
【0188】
この図29に示す回答期限処理では、上記CPU104内の回答期限タイマにセット(図30でクイズ用メモリエリア(QM)112b内の回答期限欄にセット)した回答期限「97.03.16 10:00AM」の期限切れを検出すると(ステップS91)、図30のクイズ用メモリエリア(QM)112b内のフラグA欄に「0」をセットする(ステップS92)。そして、回答が未入力であることと正解メッセージデータ欄に格納された正解メッセージ「(2)」を表示部109に表示し(ステップS93)、図30のクイズ用メモリエリア(QM)112b内の連絡先電話番号データ欄に格納された連絡先電話番号データ(末尾2桁)を消去して(ステップS94)、図21の間欠受信状態に戻る。
【0189】
但し、上記ステップS91の期限切れ検出前の回答期限の所定時間前(10分前)にはアラーム報知して、ページャー加入者に対して回答の入力要求がなされるものとする。
【0190】
また、上記ステップS76の処理において、受信したアドレスフィールド(AF)C5内の8bitのパラレルデータではなく通常の自己の呼出番号である1stアドレス、あるいはデュアルコール用の2ndアドレスデータ、あるいは通番サービス用の3rdアドレスデータである場合は、これらの取り込んだデータをRAM112内のメッセージメモリエリア(MM)112aに格納する(ステップS84)。そして、そのメッセージメモリエリア(MM)112aに格納した自己宛のメッセージデータの内容を解析して(ステップS85)、ドライバ114により駆動されるLED115の点滅、あるいはスピーカー119の報知音により着信を報知するとともに、解析したメッセージを表示部109に表示して(ステップS86)、ステップS71の処理に戻る。
【0191】
以上のように、情報サービスセンター6から送信されるクイズメッセージに対応する着信処理を含む上記図27、図28の着信処理がグループX〜Zに属するページャー1A〜1Iにおいて実行されることにより、情報サービスセンター6からグループX〜Z毎の4thアドレス(グループ呼出番号)によりページングセンター4を介して同時に送信される問題番号データ、クイズメッセージデータ、そのクイズメッセージデータの正解メッセージデータ、及び連絡先電話番号(末尾2桁)のデータの着信処理及びRAM112内のクイズ用メモリエリア(QM)112bへの格納処理が自動的に実行された後、加入者のクイズメッセージ読み出し指示により、そのクイズメッセージのみが読み出されて表示部109に表示される。
【0192】
そして、その回答番号を選択入力した後、正解すれば、先のクイズメッセージ着信処理によりクイズ用メモリエリア(QM)112b内に格納された情報サービスセンター6の連絡先電話番号(末尾2桁)が、ID−ROM111に予め格納された情報サービスセンター6の連絡先電話番号に連結されて発呼されて回線接続が確認された後、次のダイアルキー操作に応じて自己の呼出番号(1stアドレス)が情報サービスセンター6に送信される。
【0193】
そして、情報サービスセンター6では、グループ毎に送信したクイズメッセージに対応してページャー1A〜1I個々から回線接続され、1stアドレスを受信すると、その1stアドレスと契約者メモリ64に格納された1stアドレスとが照合されて、正解したページャー加入者の個人情報が表示されて、管理者であるオペレータに通知される。
【0194】
したがって、本第2の実施の形態のページング通信システムでは、単なるメッセージの着信、表示のみの機能を提供するけでなく、ページャー加入者が事業者に要求するページングシステムを利用した一種の遊び的要素に答えることができる。その結果、本第2の実施の形態のページング通信システムにおいて、情報サービスセンター6からグループ分けされたページャー1A〜1Iに対して提供可能なページング情報のサービス形態としては、上記クイズ情報サービスの提供だけにとどまらず、ページャーグループ毎に提供する情報サービスの内容を設定して多様化することが容易に実現でき、加入者層の要求に応じて常に新しいサービスやページャーの新機能を提供することが可能となる。特に、事業者は利用者の中核となりつつある若年層に対して、より有用なページングサービスを提供することが容易にできる。
【0195】
また、本第2の実施の形態のページング通信システムでは、情報サービスセンター6からはクイズメッセージデータと回答メッセージデータとを含む送信データ構成でページングセンター4に1回で送信するようにしたため、上記第1の実施の形態の送信処理のようにクイズメッセージデータと回答メッセージデータとを2回に分けて送信する場合に比べて、情報サービスセンター6の処理負担を軽減することができる。
【0196】
なお、上記各実施の形態のページャー1A〜1Iでは、回答データを情報サービスセンター6に送出する際の送出手段として、DTMF音を出力するスピーカー119を利用した場合を説明したが、その他の送出手段としては、例えば、赤外線を利用したIr通信手段や無線によるデータ送受信手段等が考えられる。
【0197】
送信手段として、例えば、IrDA通信規格に基づくIr通信手段を備えたページャーの内部回路構成のブロック図を図33に示す。なお、図33のページャー120中の121〜135で示す各構成は、上記第1の実施の形態の図7のページャー内の101〜115で示した各構成と同一のものである。
【0198】
この図33に示すページャー120では、ドライバ137及びLED138がIrDA通信規格に基づいてIrDA通信信号を発光する機能を有しており、送信バッファ136にセットされる上記回答メッセージデータと連絡先電話番号データと自己の1stアドレス用の呼出番号データに基づいて、ドライバ137によりLED138をIrDA通信規格に基づいて駆動してIr通信信号を発光させる。
【0199】
この場合、IrDA受光部と通信モデム機能を内蔵するパーソナルコンピュータや携帯情報端末装置等の通信情報機器のIrDA受光部に対してページャー120のLED138の部分を対向させて、ページャー120からIrDA通信信号を発光させ、その通信情報機器から公衆回線網を介して情報サービスセンター6に発呼して回答データを送信することが可能である。
【0200】
また、上記送信手段として無線によるデータ送受信手段を備えてページャー機能を内蔵した通信端末の内部回路構成のブロック図を図34に示す。なお、図34の通信端末140中の141、144〜155で示す各構成は、上記第1の実施の形態の図7のページャー内の101、104〜115で示した各構成と同一のものである。
【0201】
この図34に示す通信端末140では、そのページャー機能によりページングセンター4から送信される上記クイズメッセージデータ等をアンテナ141及び送/受信部142で受信してエンコーダー/デコーダー143によりデコードしてデータ保存及び着信報知、クイズメッセージ表示を行うとともに、送信バッファ136にセットされる上記回答メッセージデータと連絡先電話番号データと自己の1stアドレス用の呼出番号データを、エンコーダー/デコーダー143によりエンコードして送信データを生成し、送/受信部142及びアンテナ141から無線送信させる。
【0202】
この場合、通信端末140から無線送信される送信データは、その送信データ構成が携帯電話の通信規格に基づくものであれば、その携帯電話の無線機地局から公衆回線網を介して情報サービスセンター6に発呼して回答データを送信することが可能である。
【0203】
また、上記各実施の形態のページング通信システムでは、情報サービスセンター6からグループ分けされたページャー1A〜1Iに対して適用される情報サービス形態として、情報サービスセンター6からページャー1A〜1Iに対してクイズメッセージを送信し、ページャー1A〜1Iから情報サービスセンター6に対して正解したクイズメッセージを特定する末尾2桁の番号と、正解した契約者を特定する1stアドレスの呼出番号とを送信することで、情報サービスセンター6では契約したページャー加入者であることを認証する認証機能を適用した場合を説明したが、この認証機能を適用可能なその他の情報サービス形態としては、例えば、数字あわせ「ビンゴゲーム」等としたり、本実施の形態の問題番号を商品番号、クイズメッセージを商品名とし、購入の要否を検出することにより連絡先番号の送信、消去を行うようにすれば、有線、無線を問わず様々な通信システムにおける商取引等の端末認証にも適用可能である。
【0204】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の通信装置及び請求項6記載の発明の通信方法によれば、入力回答が受信回答と一致した場合、自己の通信装置が正解したことを送信元に確実に通知することができる。このため、例えば、クイズ情報サービスの一環として、付加機能を拡張するよう無線データを送信する等のサービスを正解した加入者の通信装置に提供することが可能となり、単なるメッセージの着信、表示のみの機能を提供するだけではなく、加入者が要求する一種の遊び的要素に答えることができる。また、通信装置が識別情報を送信元に送信することによって、送信元は回答を要求する情報等を送信した送信先を特定し、その受信した識別情報を照合するだけで送信先の通信装置を認証することができる。これにより、情報サービスのサービス形態をより一層充実させることができる。
【0205】
請求項2記載の発明の通信装置によれば、入力回答が受信回答と一致しない場合、送信先への接続情報が自動的に消去されるため、通信装置の利用者が不要な接続情報を消去する手間を省略することができる。
【0206】
請求項3記載の発明の通信装置によれば、回答を要求する情報等回答の受信後、一定時間に近付くまでに回答が入力されていない場合に報知するため、加入者に対して回答の入力を要求することができる。
【0207】
請求項4記載の発明の通信装置によれば、回答を要求する情報等の受信後に一定時間が経過すると共に、回答を入力していない場合、送信先への接続情報が自動的に消去されるため、通信装置の利用者が不要な接続情報を消去する手間を省略することができる。
【0208】
請求項5記載の発明の通信装置によれば、通信装置が識別情報を送信した送信元に、当該送信元の契約者であるか否かを判別させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ通信システムを適用した第1の実施の形態のページング通信システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1のページングセンター4内部の回路構成を示すブロック図である。
【図3】図1の情報サービスセンター6内部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図3の契約者メモリ64内のメモリ構成及びそのメモリ内に記憶される情報を示す図である。
【図5】図3の送信スケジュールファイル65内のメモリ構成及びそのメモリ内に記憶される情報を示す図である。
【図6】図3のデータベース66内のメモリ構成及びそのメモリ内に記憶される情報を示す図である。
【図7】図1のページャー1A〜1I内部の回路構成を示すブロック図である。
【図8】図7のID−ROM111内に記憶される情報を示す図である。
【図9】図7のRAM112内に記憶される情報を示す図である。
【図10】図9のクイズ用メモリエリア(QM)112b内のメモリ構成を示す図である。
【図11】図3の情報サービスセンター6により実行されるシステム処理のフローチャートである。
【図12】図11のステップS12において情報サービスセンター6からページングセンター4に送信される送信データのデータ構成を示す図である。
【図13】図11のステップS12において1回目送信時に、ページングセンター4からページャー1A〜1Iに送信される送信データのデータ構成を示す図である。
【図14】図11のステップS12において2回目送信時に、ページングセンター4からページャー1A〜1Iに送信される送信データのデータ構成を示す図である。
【図15】図7のページャーにより実行される着信処理の一部を示すフローチャートである。
【図16】図15に続く着信処理の一部を示すフローチャートである。
【図17】図15に続く着信処理の一部を示すフローチャートである。
【図18】図15のステップS50の処理による図10のクイズ用メモリエリア(QM)112b内への情報の格納遷移状態を示す図である。
【図19】図16のステップS46の処理による図10のクイズ用メモリエリア(QM)112b内への情報の格納遷移状態を示す図である。
【図20】図16のステップS33の処理による図10のクイズ用メモリエリア(QM)112b内への情報の格納遷移状態を示す図である。
【図21】図16のステップS45の処理による図10のクイズ用メモリエリア(QM)112b内への情報の格納遷移状態を示す図である。
【図22】図16のステップS42の処理による図10のクイズ用メモリエリア(QM)112b内への情報の格納遷移状態を示す図である。
【図23】本発明のデータ通信システムを適用した第2の実施の形態のページング通信システムの情報サービスセンター6内のデータベース66内のメモリ構成及びそのメモリ内に記憶される情報を示す図である。
【図24】第2の実施の形態の情報サービスセンター6からページングセンター4に送信される送信データのデータ構成を示す図である。
【図25】第2の実施の形態のページャー内のID−ROM111内のメモリ構成及びそのメモリ内に記憶される情報を示す図である。
【図26】第2の実施の形態のページャー内のRAM112内のクイズ用メモリエリア(QM)112b内のメモリ構成及びそのメモリ内に記憶される情報を示す図である。
【図27】第2の実施の形態のページャーにより実行される着信処理の一部を示すフローチャートである。
【図28】図27に続く着信処理の一部を示すフローチャートである。
【図29】第2の実施の形態のページャーにより実行される回答期限処理を示すフローチャートである。
【図30】図27のステップS83S、80の処理による図26のクイズ用メモリエリア(QM)112b内への情報の格納遷移状態を示す図である。
【図31】図16のステップS33の処理による図26のクイズ用メモリエリア(QM)112b内への情報の格納遷移状態を示す図である。
【図32】図16のステップS42の処理による図26のクイズ用メモリエリア(QM)112b内への情報の格納遷移状態を示す図である。
【図33】本発明のデータ通信システムを適用したその他の実施の形態のページャー内部の回路構成を示すブロック図である。
【図34】本発明のデータ通信システムを適用したその他の実施の形態のページャー内部の回路構成を示すブロック図である。
【図35】従来の高度ページングシステムの標準規格「RCR STD−43」で規定されたデータ構成を示す図である。
【符号の説明】
1A〜1I ページャー
101 アンテナ
102 受信部
103 デコーダー
104 CPU
105 デインターリーブ回路
106 バッファメモリ
107 BCHデコーダー
108 ドライバ
109 表示部
110 キー入力部
111 ID−ROM
112 RAM
112a メッセージメモリエリア(MM)
112b クイズ用メモリエリア(QM)
113 ROM
114 ドライバ
115 LED
116 送信バッファ
117 D/A変換部
118 アンプ
119 スピーカー
2 公衆電話
3 公衆回線網
4 ページングセンター
401 入出力回路
402 切替部
403 呼出番号照合部
404 加入者メモリ
405 音声応答回路
406 制御部
407 メッセージレジスタ
408 ベクトルレジスタ
409 アドレスレジスタ
410 ブロック情報記憶用メモリ
411 時刻計時手段
412 送信信号制御部
413 送信データメモリ
5 送信アンテナ
6 情報サービスセンター
61 メインフレーム
62 データ入出力部
63 データ出力部
64 契約者メモリ
65 送信スケジュールファイル
66 データベース
7 専用回線

Claims (6)

  1. 回答を要求する情報とこの情報に対応する回答とを受信する受信手段と、
    この受信手段によって受信された前記情報と前記回答とを記憶する第1の記憶手段と、
    この第1の記憶手段に記憶された情報を表示する表示手段と、
    この表示手段により表示された情報に対し、回答を入力する入力手段と、
    この入力手段により入力された回答と前記第1の記憶手段に記憶された回答とを比較する比較手段と、
    この比較手段による比較の結果、前記入力手段に入力された回答と前記第1の記憶手段に記憶された回答とが一致する場合、前記回答を要求する情報とこの情報に対応する回答とを送信した送信元に、自己を識別するための識別情報を送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記送信先への接続情報を記憶する接続情報記憶手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記入力手段に入力された回答と前記第1の記憶手段に記憶された回答とが一致しない場合、前記接続情報記憶手段に記憶された接続情報を消去する第1の消去手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記受信手段により前記情報と前記回答とが受信されると、一定時間の計時を開始するタイマ手段と、
    前記入力手段により回答が入力されると、この回答が入力されたことを前記第1の記憶手段に記憶された情報と対応付けて記憶する第2の記憶手段と、
    前記タイマ手段が計時する時間が前記一定時間に近付き、かつ、前記第2の記憶手段に回答が入力された旨が記憶されていないときに報知する報知手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記タイマ手段により前記一定時間が計時され、かつ、前記第2の記憶手段に回答が入力された旨が記憶されていないとき、前記接続情報記憶手段に記憶された接続情報を消去する第2の消去手段を更に備えることを特徴する請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記自己を識別するための識別情報は、当該通信装置を呼び出すための情報であることを特徴とする請求項14の何れか一項に記載の通信装置。
  6. 回答を要求する情報とこの情報に対応する回答とを受信する受信ステップと、
    この受信ステップにて受信された前記情報と前記回答とを第1のメモリに記憶させる第1の記憶ステップと、
    この第1の記憶ステップにおいて記憶された情報を表示部に表示させる表示ステップと、
    この表示ステップにて表示された情報に対し、回答を入力する入力ステップと、
    この入力ステップに入力された回答と前記第1の記憶ステップにて記憶された回答とを比較する比較ステップと、
    この比較ステップによる比較の結果、前記入力ステップにて入力された回答と前記第1の記憶ステップにて記憶された回答とが一致する場合、前記回答を要求する情報とこの情報に対応する回答とを送信した送信元に、自己を識別するための識別情報を送信する送信ステップと、
    からなることを特徴とする通信方法。
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