JP3861371B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線呼出し(以下にページングと称する)システムに代表される情報通信システムに適用される受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電話回線を使用した文字情報の送受を行う通信システムとしては、無線ページングシステムやホームバンキングシステムなどがある。そして、無線ページングシステムにおける送信データフォーマットとしては、POCSAG方式がある。
【0003】
しかしながら、近年の移動体通信技術の発達に伴ってサービス利用料金の値下げや、ビジネスユースのみならずパーソナルユース、特に、若年層への普及が進んだ結果、サービス加入者が増加して、十分なサービスの提供が困難になっている。
【0004】
このように、最近の急激な需要の増加や機能の拡張に伴って、サービスも高度にする必要があり、その結果、標準規格「RCR STD−43」で規定された高度ページング方式が導入されている。
【0005】
まず、この高度ページング方式について以下に簡単に説明する。この高度ページング方式に採用されるデータ構成を図27に示す。図27において、Aは1時間周期で送信されるサイクルデータ構成、Bは上記サイクルデータ構成Aにおける1サイクルのフレームデータ構成、Cは上記フレームデータ構成Bにおける1フレーム内のデータ構成、そして、Dは1フレームのブロック構成を示している。サイクルデータ構成Aは、“No.0”から“No.14”までの番号が付けられた15個のサイクルよりなる。
【0006】
又、フレームデータ構成Bは、“No.0”から“No.127”までの番号が付けられた128個のフレームよりなり、これは4分周期で送信される。1フレームはデータ長が1.875秒あり、データ構成Cにおいて、1フレームのデータの中はそのデータ内容に応じて8つに区分されている。
【0007】
これら8つのデータ内容はデータ構成C、ブロック構成Dで示されるように、、先頭部より、同期部1(S1)C1、フレーム情報(FI)C2、同期部2(S2)C3からなる115ミリ秒で送信される同期信号部D1と、ブロック情報(BI)C4、アドレスフィールド(AF)C5、ベクトルフィールド(VF)C6、メッセージフィールド(MF)C7、及びアイドルブロック(IB)C8の5種類のデータよりなり、1ブロックにつき160ミリ秒で11ブロックで送信されるインターリーブブロック部D2とで構成される。
【0008】
同期信号部Dの内、同期部1(S1)C1は、2値FSK変調された1600BPSの112ビットから構成され、当該フレームの受信タイミングや1600BPSシンボルデータの受信タイミング、及びインターリーブブロック部D2が、以下の4種類のフレームタイプのうちどのフレームタイプでインターリーブ送信されるか、その送信形態を示すを情報が含まれている。
【0009】
1.2値FSK変調/1600BPS
2.2値FSK変調/3200BPS
3.4値FSK変調/3200BPS
3.4値FSK変調/6400BPS
フレーム情報(FI)C2は、2値FSK変調された1600BPSの32ビットで構成され、サイクルデータ構成Aにおいて当該フレームが属するサイクルのサイクルNo.のデータ(4ビット)、そしてこのサイクルNo.のサイクルにおいて、当該フレームが属するフレームNo.のデータ(7ビット)、及び複数回送信表示、及びその送信回数を規定する情報が格納される。
【0010】
同期部2(S2)C3、及びブロック情報(BI)C4からアイドルブロック(IB)C8までのインターリーブブロック部D2は、上記同期部1(S1)C1で規定されたフレームタイプで送信されるデータである。
【0011】
同期部2(S2)C3は同期部1(S1)C1で規定された変調方式及び伝送速度で送信されるインターリーブブロック部D2に対し、呼び出されたページャーが取り込めるようにタイミング情報を与えるブロックである。
【0012】
ブロック情報(BI)C4は、インターリーブブロック部D2のブロック#0にある通常は1ワードで構成されたデータであり、本フィールドが終了し、後述のアドレスフィールド(AF)C5の開始点となるワード番号(2ビット)、及びベクトルフィールド(VF)C6の開始点となるワード番号(6ビット)等の情報等を格納するブロック情報1が格納される。又、システムから定期的に送信されるブロック情報は2、3、又は4ワードあり、サイマルキャストシステムID、そして、フレームNo.が0の時はカレンダー、実時間情報、タイムゾーン、及びシステムメッセージが格納される。
【0013】
アドレスフィールド(AF)C5は、発呼先のページャーのアドレスデータを格納するフィールドであり、ショートアドレス(32ビット)、又はロングアドレス(64ビット)を格納する。
【0014】
ベクトルフィールド(VF)C6は、アドレスフィールド(AF)C5と対を成し、後述のメッセージフィールド(MF)C7における自己メッセージデータが開始されるワード番号、及び自己メッセージデータのデータ長を示すワード数、及び自己メッセージデータのデータ形態等の情報を格納するフィールドである。
【0015】
メッセージフィールド(MF)C7は、ベクトルフィールド(VF)C6で規定された情報に応じたメッセージデータを格納するフィールドである。そして、アイドルブロック(IB)C8は、未使用ブロックであり、ここには“1”又は“0”のパターンがセットされる。
【0016】
また、図27に示した上述の信号フォーマットは、それぞれa,b,c,dの4つの独立したフェーズで時系列的に平行してインターリーブ送信される。すなわち、STD−43方式を採用すれば、ページングサービス会社はこの4つのフェーズを単独または2乃至4つ使用することにより、内容の異なる1フレームのデータを多重化して一度に送信することも可能である。
【0017】
この高度ページング方式では、以上のデータ構成を利用して提供されるサービスとして、基本的なページングサービスの他にページング受信機(以下、ページャーという)のアドレス毎にセンター側設備から呼に対してメッセージ番号を付加して送信し、又、センターでもメッセージを管理する「メッセージ通番サービス」や、為替相場等種々の情報メッセージを受信することができる「情報サービス」等がある。
【0018】
又、この高度ページング方式に対応するページャーを利用する加入者は、基本サービスと付加的なこれらのサービスを選択することができ、例えば、上記「情報サービス」を選択した場合は、種々の情報提供会社から種々の情報メッセージを受信することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のPOCSAG方式より比較的長いメッセージを送信できる上記高度ページング方式でページングセンターから情報サービスを利用する利用者のページャーに情報サービスを送信する場合は、30分とか1時間毎に定期的に情報サービスを送信するようになっており、ページャー側では定期的に送信される情報サービスデータを逐次受信し、内臓メモリに上書きして格納するのみで着信報知を行なわず、利用者からのメモリ読み出しモード指示が入力された時に、その格納した情報サービスデータを順次表示するようにしていた。
【0020】
しかし、上記メモリ読み出しモード指示により内蔵メモリに格納された情報サービスデータを順次表示させるようにしていたため、利用者はその表示される情報サービスデータの内容を一々確認して必要とする情報サービスデータを検索する必要があり、必要とする情報サービスデータの読み出し操作に手間と時間がかかるという問題もあった。
【0021】
本発明の課題は、利用者が必要とする情報サービスデータの読み出し操作を容易かつ検索時間を短縮する情報記憶管理機能とを備えた受信装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、単一又は複数のメッセージ情報を含む情報配信データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記情報配信データを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された情報配信データに含まれるメッセージ情報を識別する識別情報を設定する設定手段と、前記第1の記憶手段に記憶された前記情報配信データから前記設定手段により設定された識別情報を含むメッセージ情報を抽出する抽出手段と、前記抽出されたメッセージ情報が格納されたファイルのファイル名と、該ファイル名と対応づけられた該抽出されたメッセージ情報の表示配置を示す表示配置情報とを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に記憶された前記ファイル名のファイルに格納された前記識別情報を含むメッセージ情報を該ファイル名に対応づけられた前記表示配置情報に従って表示する表示手段と、を備えたことを特徴としている。
【0023】
この請求項1記載の発明の受信装置によれば、受信手段により受信された単一又は複数のメッセージ情報を含む情報配信データを第1の記憶手段に記憶し、この第1の記憶手段に記憶された情報配信データから設定手段によって設定された識別情報を含むメッセージ情報を抽出し、この抽出されたメッセージ情報が格納されたファイルのファイル名と、ファイル名と対応づけられた抽出されたメッセージ情報の表示配置を示す表示配置情報とを第2の記憶手段に記憶させ、さらに、この第2記憶手段に記憶されたファイル名のファイルに格納されたメッセージ情報をこのファイル名に対応づけられた表示配置情報に従って表示させる。
【0024】
したがって、受信装置の利用者にとって所望のメッセージ情報が着信したときに、そのメッセージ情報を抽出して別に記憶することができ、さらに、表示配置情報に従って表示させるので、当該メッセージ情報を容易に読み出し、最適な表示配置で表示することができる。
【0025】
この場合、請求項2に記載する発明のように、請求項1記載の受信装置において、前記表示手段は、前記第1の記憶手段に記憶された情報配信データを表示し、この表示の際に、前記設定手段により設定された前記識別情報を含むメッセージ情報を強調表示することが有効である。
【0026】
この請求項2記載の発明の受信装置によれば、情報配信データを表示する際に、識別情報を含むメッセージ情報が強調表示されるため、情報配信データの表示から所望のメッセージ情報の内容を利用者が容易に確認することができる。
【0027】
また、請求項3に記載する発明のように、請求項1又は2に記載の受信装置において、前記設定手段により設定された前記識別情報と、該識別情報を含むメッセージ情報が前記受信手段により受信されたことを報知する報知方法とを対応づけて記憶する第3の記憶手段と、前記第3の記憶手段に記憶された前記識別情報を含むメッセージ情報が前記受信手段により受信されたとき、前記第3の記憶手段によって該識別情報に対応づけて記憶された報知方法に従って報知する報知手段と、を更に備えることが有効である。
【0028】
この請求項3記載の発明の受信装置によれば、識別情報と報知方法とを対応づけて記憶し、該識別情報を含むメッセージ情報が受信されたとき、該識別情報に対応づけて記憶された報知方法に従って報知するため、利用者は所望のメッセージ情報が受信されたことを該報知によって容易に確認することができ、さらに、該報知の際の報知方法をもとに受信された情報メッセージに含まれる識別情報を容易に認識することができる。
【0029】
また、請求項4に記載する発明のように、請求項1乃至3の何れか一項に記載の受信装置において、前記受信手段により受信された情報配信データは、前記単一又は複数のメッセージ情報とともに、さらに、タイトル情報を含み、前記第2の記憶手段は、前記受信手段により受信された複数の情報配信データから前記抽出手段により抽出されたメッセージ情報を、該複数の情報配信データにそれぞれ含まれるタイトルの同一のタイトル情報毎に該タイトルをファイル名としたファイルに記憶し、前記表示手段は、前記第2の記憶手段により記憶されたメッセージ情報を前記同一のタイトル情報に基づいて表示することが有効である。
【0030】
この請求項4記載の発明の受信装置によれば、情報配信データは、単一又は複数のメッセージ情報とともにタイトル情報を含み、第2の記憶手段は、受信手段により受信された複数の情報配信データから抽出されたメッセージ情報を、同一のタイトル情報毎に記憶し、さらに、表示手段により第2の記憶手段に記憶されたメッセージ情報が同一のタイトル情報に基づいて表示されるため、受信装置の利用者は同一のタイトル情報ごとのメッセージ情報を表示して内容を閲覧することができる。
【0031】
また、請求項5に記載する発明のように、請求項1乃至4の何れか一項に記載の受信装置において、前記メッセージ情報は、さらに、サブタイトル情報を含み、前記第2の記憶手段に記憶された表示配置情報は、タイトル情報、サブタイトル情報、着信日時、メッセージ情報の表示位置を示す情報を含むことが有効である。
【0032】
この請求項5記載の発明の受信装置によれば、メッセージ情報はサブタイトル情報を含み、第2の記憶手段に記憶された表示配置情報は、タイトル情報、サブタイトル情報、着信日時、メッセージ情報の表示位置を示す情報を含むため、受信装置の利用者にとって所望のメッセージ情報を、タイトル情報、サブタイトル情報、着信日時とともに最適な表示位置に配置して表示することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜図26は、本発明の受信装置を適用したページングシステムの一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
【0048】
図1は、本実施の形態のページングシステムの概略構成を示す図である。当該システムにおいて、1はページャーであり、2はページャー1の利用者であり、3は各種情報サービスを提供する情報サービスセンターであり、情報サービスセンター3は、専用回線6を介してページングセンター4と接続されている。また、ページングセンター4は、送信局アンテナ5と接続されている。
【0049】
ページングセンター4は、情報サービスセンター3から専用回線6を介して入力される各種情報サービスデータ(番組名データ+サブタイトルデータ+情報メッセージデータ+サブタイトルデータ+情報メッセージデータ…で構成される)を、従来の図27に示したRCR STD−43の送信データフォーマットにおいて、メッセージフィールド(MF)C7にセットし、送信アンテナ5から予め情報サービス契約を行っている利用者2のページャー1に送信する。
【0050】
このページングセンター4から送信されるメッセージフィールド(MF)C7にセットされた情報サービスデータのイメージを図2に示す。この図2において、下線Aの「タウン情報」が番組名データ、下線Bの「立川市」がサブタイトルデータ、下線Cの「4/27(日)立川駅で、・・・・」が情報メッセージデータであり、これらの各データはスペース(又は、改行指定コードでもよい)で区分けされている。なお、この図2に示すデータ構成は、あくまでもイメージであり、実際にはコード化され、インターリーブ処理されたデータがメッセージフィールド(MF)C7にセットされてページャー1に送信される。
【0051】
次いで、図1のページャー1の内部の回路構成のブロック図を図3に示す。
【0052】
同図において、ページャー1はアンテナ101、受信部102、デコーダー103、バッファメモリ104、デインターリーブ回路105、CPU106、音源情報用ROM107、表示制御情報用ROM108、ドライバ109、表示部110、キー入力部111、ID−ROM112、情報サービス用メモリ113、RAM114、ROM115、ドライバ116、スピーカー117、LED1118及びバイブレータ119等により構成されている。
【0053】
アンテナ101は、図1のページングセンター4により送信アンテナ5から上記図26に示したフォーマットで送信されるデータを受信して受信部102に出力する。
【0054】
受信部102は、デコーダー103に接続され、このデコーダー103からの制御信号に基づいて駆動し、受信データの復調及び検波を行う。この受信部103は、図26の同期部1(S1)C1を取り込むことによって2値あるいは4値の変調方式に従ってシリアルのビットデータをデコーダー103に選択出力する。
【0055】
デコーダー103は、受信部102から入力される2値あるいは4値のシリアルのビットデータを8ビットのパラレルデータに並び換えてバスBに出力する。また、デコーダー103は、CPU106による受信されたアドレスフィールド(AF)C5のアドレスデータと、ID−ROM112に登録されたアドレスデータとの照合の後、一致の際に出力される検出信号を受け取ると、一致したアドレスデータが含まれるフレームのベクトルフィールド(VF)C6及びメッセージフィールド(MF)C7の全データの継続受信を受信部102に指示する機能を有している。
【0056】
バッファメモリ104は、自己フレームにおける最大1フレーム分(インターリーブブロック部D2)をアイドルブロック(IB)C8検出による着信処理終了までブロック単位で一時的に記憶し、後述するデインターリーブ回路105によるインターリーブ回復や、CPU106による誤り訂正処理、アドレス照合の際にワークエリアとして使用されるメモリである。
【0057】
デインターリーブ回路105は、上記デコーダー103より出力された2値あるいは4値の8ビットの各パラレルビットデータについて、それぞれのフレームパターンに応じて、フェーズ毎に分離して復元処理し、バスラインBに出力する回路である。
【0058】
CPU(Central Processing Unit )106は、ROM115に格納されている各種制御プログラムに基づいて着信したビットデータを解析するとともに、キー入力部111から入力される各種制御信号に応じてページャー1内の各回路部を制御する。
【0059】
また、CPU106は、後述する着信処理に際して、情報サービスセンター3からページングセンター4、及び送信アンテナ5を介して定期的に送信される情報サービスデータの中から、予めRAM114内の報知制御情報メモリエリア(ICM)114aに設定された「キーワード」が含まれる情報メッセージデータ、及びこの情報メッセージデータのサブタイトルデータを抽出して、そのキーワード毎に予め設定されたメロディ番号のメロディ音で着信報知を行う。さらに、CPU106は、後述する着信処理に際して、抽出した情報メッセージデータ、サブタイトルデータ、及びファイル名が存在しない場合は番組名データからなる情報サービスデータを、その情報メッセージデータと同時に着信した「ファイル名(番組名)」と対応付けてRAM114内の情報メッセージメモリエリア(IM)114c内に格納し、後述するメッセージ読み出しモード指定処理において、その設定したキーワード及びファイル名を一覧表示し、この一覧表示において選択指示するだけで、所望の情報サービスデータを読み出して表示部110に表示させる。
【0060】
さらにまた、CPU106は、後述する着信処理に際して、図21〜図22に示す情報サービス設定モード処理を実行して、所望の情報メッセージデータの着信を報知するためのキーワードの設定、又、その着信処理において抽出された所望の情報メッセージデータを、サブタイトルデータ、番組名データ、着信日時データとともに定型の表示形態で表示するための表示テンプレートの設定、及びその着信処理において所望の情報メッセージデータを着信したことを通常報知とは異ならせて報知するためのメロディ音と対応するメロディ番号の設定を利用者が任意に設定可能とする。
【0061】
音源情報用ROM107は、図4に示すように、後述する報知制御情報メモリエリア(ICM)114aに設定されるメロディ番号とデジタル信号化されたメロディデータとを対応づけて記憶したメロディ対応テーブル(MT)107aと、着信報知の際にCPU106を制御するための報知制御プログラムメモリ107bとを格納する。また、このメロディ対応テーブル(MT)107aは、図5に示すように、各メロディデータの実際の格納アドレスを示すメロディ番号(00〜03)と、メロディデータとを対応付けて記憶している。
【0062】
表示制御情報用ROM108は、図6に示すように、着信した情報サービスデータに基づく番組名データと表示内容(サブタイトルデータ、情報メッセージデータ)とを表示させる際、その表示フォント(書体)を定義するフォントテーブル(FT)108aと、着信したこれらのデータに基づく番組名データ、及び表示内容の表示形態を定義するテンプレートテーブル(TT)108bと、実際にCPU106に対して表示制御を行わせ、ドライバ109を駆動させるための表示制御プログラムメモリ108cとを格納している。このフォントテーブル(FT)108aは、図7に示すように、番組名データ、及び表示内容のフォントを指定するためのフォント番号と、そのフォント内容(明朝、ゴシック、ポップ等)とを対応付けて記憶している。テンプレートテーブル(TT)108bは、図8に示すように、番組名データ、サブタイトルデータ、情報メッセージデータをそれぞれA、B、Cとして、着信日時データとともに表示させる際、その表示位置、及び背景処理を含む表示制御方法(アニメーション、カラー表示等)を指定するためのテーブル番号と、表示画面イメージ(実際にはドライバ109を制御するための制御プログラム)とを対応付けて記憶している。
【0063】
ドライバ109は、CPU106から入力される表示制御情報に基づいて、表示部110を駆動させる表示駆動回路である。表示部110は、不図示の表示バッファ、及びELバックライト等を備えた、例えば、ドットマトリクスの液晶パネル等で構成され、ドライバ109により駆動制御されて液晶パネル上にメッセージ等の情報を表示する。
【0064】
キー入力部111は、例えば、負極が接地された電源電池20の正極に接続され、電源のON/OFF切り替え、各モードにおける諸設定の決定を検出するメインスイッチ1111、着信待ちモード、報知形態設定モード等のモード切り替え操作あるいはリストの選択操作を検出するカーソルキー1112、メッセージメモリ(MM)114bに格納されているメッセージデータに基づくメッセージの読み出し操作を検出するメモリキー1113、着信報知のリセット、モード状態の解除を検出する解除キー1114、及び、数字、英字、ひらがな、カタカナ、漢字、記号等の文字入力用に備えられた例えばQWERTY配列のキーボード1115からなり、各キーの入力操作に応じた各種操作信号をCPU106に出力する。
【0065】
ID−ROM112は、図9に示すように、例えばページャー1に設定される自己フレームのフレームナンバーデータと、アドレスデータ(32bit)と、図26のデータ構成Cのベクトルフィールド(VF)C6に設定されるv2、v1、v0、の3ビットのベクトルタイプとを対応づけて記憶する。
【0066】
例えば、図9に示すページャー1Aの場合、フレームナンバーデータ‘10’、個別呼出用アドレスデータ#Aについて3種類、フレームナンバーデータ‘32‘、情報サービス用アドレス#Xについて1種類のアドレスを、呼出し時の設定内容に応じて記憶している。
【0067】
また、その個別呼出用アドレスデータ#Aの設定内容は、個種別をベクトルデータの設定の差異により通常3種類設定しており、詳細には、1stアドレスデータ(基本呼出し用)、2ndアドレスデータ(デュアルコール用)、3rdアドレスデータ(通番サービス用)が記憶される。また、これらの1st〜3rdアドレスは、NPページングサービス用(数字メッセージ、フリーワード、定型句)のものである。
【0068】
また、その情報サービス用アドレス#Xは、4thアドレス(情報サービスを受けるグループ呼出用)用に設定されるものである。したがって、この4thアドレスは、当該ページャー1Aの所有者がページングセンター4で加入者が情報サービスを申し込むと、ページャー1に書き込まれるものである。また、この4thアドレスデータはIPページングサービス用であり、上記1st〜3rdアドレスとは異なり、漢字かな等で構成された比較的データ量の多い文字情報を受信するためのものである。このためメッセージは2バイトで1文字を指定するシフトJISコードを使用し、ベクトルタイプは16進/2進ベクトル(1,0,0)に設定されている。
【0069】
情報サービス用メモリ113は、図10に示すように、3つの同じ記憶容量を持つメモリエリア1131〜1133を1つにしたものであり、上記ページングセンター4から図2に図示するような一連の情報サービスデータを受信すると、その着信日時とともに記憶し、メモリエリア1131〜1133全てに情報サービスデータが記憶されている場合、着信日時の古い情報サービスデータが記憶されているメモリエリアに上書きして記憶される。したがって、読み出しモードで情報サービスデータを見る場合、直近の3つの情報サービスデータを読み出して表示させることができる。
【0070】
例えば、情報サービスデータを「97.03.31 18:00」に着信した場合は、図11に示すように、この情報サービスデータを、この情報サービスデータの着信日時以前に着信した情報サービスデータを格納している情報サービス用メモリエリア1132に、上書きしながら順次書き込まれる。
【0071】
RAM(Random Access Memory)114は、図12に示すように、報知制御情報メモリエリア(ICM)114a、メッセージメモリエリア(MM)114b、及び情報メッセージメモリエリア(IM)114cとで構成されている。この各メモリエリアのうち報知制御情報メモリエリア(ICM)114aは、図13に示すように、着信した一連の情報サービスデータにおいて、特定のキーワードが含まれている情報メッセージデータを検出すると対応するメロディ番号で報知制御するように、キーワード管理番号、キーワード、及びメロディ番号を対応付けて記憶しており、この報知制御内容の対応付けは、情報サービス設定モードにおいてユーザーが自由に設定が可能である。このキーワード管理番号は情報メッセージメモリエリア(IM)114cにリンクするものである。
【0072】
メッセージメモリエリア(MM)114bは、上記ID−ROM112に設定される1st〜3rdアドレスで着信したNPページングサービスのメッセージデータを格納する。
【0073】
情報メッセージメモリエリア(IM)114cは、図14に示すように、キーワード管理番号とともにファイル名(番組名)、テンプレート番号、フォント番号、表示内容(サブアドレス、及び情報メッセージ)、着信日時の各データとを対応付けて格納している。この情報メッセージメモリエリア(IM)114cには、着信し、情報サービス用メモリ113に一連の情報サービスデータが格納されると、この情報サービスデータをキーワード検索し、キーワード条件に一致した情報メッセージデータを検出すると、抽出され複製されたこの情報メッセージデータと、この情報メッセージデータのサブタイトルデータと、番組名がファイル名として登録されてない場合は番組名データとを格納する。
【0074】
この情報メッセージメモリエリア(IM)114cに格納される上記データのうちキーワード管理番号は、上記RAM114内の報知制御情報メモリエリア(ICM)114aで設定されたキーワード管理番号とリンクしており、例えば、キーワード管理番号が「01」の場合は、キーワードは「フリーマーケット」であるので、情報サービス用メモリ113内に記憶された情報サービスデータからキーワード「フリーマーケット」が含まれる情報サービスデータを検索して、既に設定されているファイル名と同じ番組名データについては、サブタイトルデータと情報メッセージデータとを、また、検索した結果、情報メッセージメモリエリア(IM)114cに設定されていないファイル名の番組名データでサブタイトルデータと情報メッセージデータとを抽出、複製した場合には、番組名データをも抽出、複製して転送し、この番組名データのファイル名で新規ファイルを作成し、デフォルトのテンプレート番号「00」とデフォルトのフォント番号「00」とを設定して、この中にサブタイトルデータと情報メッセージデータとを複製し、転送して情報メッセージメモリエリア(IM)114cに記憶させる。
【0075】
すなわち、キーワード検索によって転送されたサブタイトルデータと情報メッセージデータとを、番組名データをファイル名にして記憶管理することができ、また、キーワードサーチした結果、現存するファイル名に格納できないサブタイトルデータと情報メッセージデータとを転送する場合は、これらのデータの番組名データをファイル名として新規に設定し、自動的にファイルを起こすことができる。
【0076】
ROM(Read Only Memory)115は、表示制御プログラムやその他各種プログラム等を格納する不揮発性の記憶媒体である。
【0077】
ドライバ116は、着信した上記情報サービス内容に応じたメロディ音でスピーカー117を報音させるとともに、着信時にLED118を点滅させ、バイブレーター119を振動させる。
【0078】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
本実施の形態では、情報サービスセンター3が専用回線6、ページングセンター4、送信アンテナ5を介してページャー1に情報サービスデータを送信する。情報サービスセンター6は、上記情報サービスデータを提供するため、情報サービスデータを、専用回線6を介してページングセンター4に送信する。
【0079】
ページングセンター4では、情報サービスセンター3から受信した情報サービスデータからRCR STD−43で規定された上記図27のデータ構成に基づいてページャー1に送信する送信データが作成され、そのメッセージフィールド(MF)C7には一連の情報サービスデータがセットされる。
【0080】
上記情報サービスセンター3における情報サービスデータのデータ送信処理によりページングセンター4から情報サービスデータを受信したページャー1の着信処理について図15〜図16に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0081】
ページャー1内のCPU106は、電源スイッチの操作による電源投入後、各回路部の初期化設定や制御データの設定を実行してフレームNo.0(時刻補正情報が格納されているフレーム)、及び自己フレームのフレームをサーチし(ステップA1)、フレーム同期が取れると(ステップA2)、間欠受信待機状態に入る(ステップA3)。そして、まずCPU106は、キー入力部111におけるカーソルキー1112のキー操作による読み出しモード入力の検出の有無をチェックする(ステップA4)。
【0082】
すなわち、まず、着信処理では、上記情報サービスセンター3から送信スケジュールによりページングセンター4を介して送信される情報サービスデータの着信処理に際して、情報サービス用メモリ113内の情報サービス用メモリエリア1131〜1133に格納した情報サービスデータを読み出す読み出しモード指示を検出したか否かがチェックされる。
【0083】
この読み出しモード検出処理において読み出しモード指示を検出しなければ、キー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作による情報サービス設定モードの選択決定入力の検出の有無をチェックする(ステップA5)。すなわち、上記図13に示したように、RAM114内の報知制御情報メモリエリア(ICM)114aに記憶するキーワード管理番号と対応付けられたキーワード、及びメロディ番号の設定を行う指示を検出したか否かがチェックされる。
【0084】
この情報サービス設定モード検出処理において情報サービス設定モード指示を検出しなければ、間欠着信処理によりアンテナ101によりページングセンター4から送信アンテナ5を介して無線で送信される送信データから自己フレームタイミングの有無を検出する(ステップA6)。自己フレームの送信タイミングを検出しなければ、ステップA3の間欠受信処理に戻り、自己フレームの送信タイミングを検出すると、そのフレームデータを取り込んで着信処理を開始する(ステップA7)。そして、アンテナ101により受信された信号の変調波が受信されて受信部102に出力され、更に検波、復調して、デコーダー103に出力する。
【0085】
デコーダー103は、受信部102より入力された伝送速度に応じたシリアルデータを8bitのパラレルデータに並び換えてバスBに出力する。この後CPU106が、デコーダー103から出力される8bitのパラレルデータを取り込み、ID−ROM112に登録されたアドレスデータとアドレスフィールド(AF)C5内のアドレスデータとを照合して、そのIDコードに含まれるアドレスデータが自己のアドレスデータとが一致するか否かを検出する(ステップA8)。一致しなければ、受信処理を打ち切って(ステップA9)、ステップA3の処理に戻り、一致した際には、一致信号を出力して、デコーダー103に対し、このフレーム内のデータを全て受信するよう受信部102の受信動作を継続させる。
【0086】
続いて情報サービスセンター3からページングセンター4及び送信アンテナ5を介して送信された1フレームのデータを全て取り込む。そして、先に一致を検出したアドレスデータが4thアドレスか否かを検出する(ステップA10)。4thアドレスでなければ、取り込んだフレームデータに誤り訂正処理を施してRAM114内のメッセージメモリエリア(MM)114bに格納し(ステップA11)、そのメッセージメモリエリア(MM)114bに格納した自己宛のメッセージデータの内容を解析し、ドライバ116により駆動されるスピーカー117の報知音、LED118の点滅、あるいはバイブレータ119の振動により着信を報知するとともに、解析したメッセージを表示部110に表示して(ステップA12)、ステップA3の間欠受信状態へ戻る。
【0087】
また、ステップA10において先に一致を検出したアドレスデータが4thアドレスであれば誤り訂正処理を施し、取り込んだ情報サービスデータを情報サービス用メモリ113内の情報サービスメモリエリア1131〜1133のうちの空きエリアに着信日時とともに、あるいは全てにデータが書き込まれていれば、当該情報サービスデータと着信日時を着信日時の古い情報サービスデータが記憶されているメモリエリアに上書きして格納して(ステップA13)、図16のステップA14の処理に移行する。
【0088】
そしてステップA14において情報サービス用メモリ13内の情報サービスメモリエリア1131〜1133に格納された情報サービスデータからキーワードが含まれる情報サービスデータの検索を開始する。すなわち、上記RAM114内の報知制御情報メモリエリア(ICM)114aでキーワード管理番号とリンクして設定されたキーワードを含む情報メッセージデータが情報サービスメモリエリア1131〜1133に格納されているか否かを検索する。
【0089】
例えば、上記図13に示した場合では、キーワードは「フリーマーケット」であるので、情報サービス用メモリ113内に記憶された情報サービスデータからキーワード「フリーマーケット」が含まれる情報サービスデータを検索する。
【0090】
又、報知制御情報メモリエリア(ICM)114aにキーワードが複数設定されている場合は、検索条件の複雑なもの、又はキーワードの字数が長いものから順次キーワード検索を行う。例えば、図13に示されるように報知制御情報メモリエリア(ICM)114aにキーワードとして「フリーマーケット」、「フリーマーケット*TEL 」、「多摩西部」の3つが設定されている場合は、
1.「フリーマーケット」*「TEL」
2.「フリーマーケット」
3.「多摩西部」
の順に着信した情報メッセージデータのキーワード検索を行う。
【0091】
そして、ステップA15において、キーワードに該当する情報メッセージデータを検出しなければ、ステップA3の間欠受信状態へ戻り、キーワードに該当する情報メッセージデータを検出すれば、ステップA16において、そのキーワードを含む情報メッセージデータとこの情報メッセージデータのサブタイトルデータとを抽出する。
【0092】
そして、抽出したこれらのデータに対応する番組名データと同じファイル名が情報メッセージメモリエリア(IM)114cに設定されているか否かを判断する(ステップA17)。ファイル名が設定されていれば、ステップA13で抽出したこれらのデータを複製するとともに、情報サービス用メモリ13内の情報サービスメモリエリア113の今回着信した情報サービスデータの着信日時データを対応するファイル名の情報メッセージメモリエリア(IM)114c内に転送して格納する(ステップA18)。このステップA18の処理に対応する情報メッセージメモリエリア(IM)114cの記憶内容の具体例を図17に示す。この図17に示す記憶内容は、図14に示す記憶内容から、番組名データ「イベント情報」の情報サービスデータ着信した場合を示すものであり、例えば、「フリーマーケット」*「TEL」でキーワード検索した結果、「その他イベント 逸品ぞろい!?アンティーク物フリーマーケット5/5に開催(TEL12-3456)」を検出し、キーワード管理番号を参照してファイル名「イベント情報」が設定されているため、着信した情報サービスデータの番組名データと一致していると判断し、情報メッセージメモリエリア(IM)114c内のファイル名「イベント情報」に、複製した情報メッセージデータとこの情報メッセージデータのサブタイトルデータとを転送した場合を示している。
【0093】
次いで、RAM114内の報知制御情報メモリエリア(ICM)114aの設定内容(図13)を参照し、情報メッセージメモリエリア(IM)114cに検索したキーワードのキーワード管理番号と対応して設定されているテンプレート番号から、そのテンプレート番号と対応する表示テンプレートを表示制御情報用ROM108内のテンプレートテーブル(TT)108bから読み出すとともに、そのキーワード管理番号に対応するメロディ番号を報知制御情報メモリエリア(ICM)114aから取得して、そのメロディ番号に対応するメロディデータを音源情報用ROM107内のメロディ対応テーブル(MT)107aから読み出す(ステップA19)。
【0094】
そして、その読み出したメロディデータと音源情報用ROM107に格納された報知制御プログラムメモリ107bによりドライバ116を制御してスピーカー117からメロディ報知させるとともに、読み出した表示テンプレートと表示制御情報用ROM108に格納された表示制御プログラムメモリ108cによりドライバ109を制御して着信した情報サービスデータのうち、番組名と情報メッセージメモリエリア(IM)114cに転送された、サブタイトル、及び情報メッセージデータとを表示部110にデータ表示させる(ステップA20)。
【0095】
このステップA20の表示処理に対応して表示部110に表示した各データの表示内容は図19に示すようになる。すなわち、「フリーマーケット」*「TEL」でキーワード検索した結果として、図17に示した情報メッセージメモリエリア114cのファイル名「イベント情報」の表示内容「その他イベント 逸品ぞろい!?アンティーク物フリーマーケット5/5に開催(TEL12-3456)」(サブタイトルデータ、及び情報メッセージデータ)を、その設定されたテンプレート番号「02」に対応する図8の3段目の表示テンプレート内に、その設定されたフォント番号「02」に対応する図7のフォント「ポップ」の書体で表示したものである。
【0096】
また、ステップA17において抽出した情報メッセージデータに対応するファイル名が情報メッセージメモリエリア(IM)114cに設定されていなければ、その抽出した情報メッセージデータの番組名データをも情報メッセージメモリエリア(IM)114cに抽出、複製、転送し、その番組名データにより新規ファイルを自動作成する(ステップA21、A22)。そして、デフォルトとして表示テンプレートをテンプレート番号「00」、フォント番号「00(明朝)」にそれぞれ設定し(ステップA23)、その抽出した情報メッセージデータ、サブタイトルデータ及び着信日時データを作成したファイルに転送して記憶させる。
【0097】
このステップA22、A23の各処理に対応する情報メッセージメモリエリア(IM)114cの記憶内容の具体例を図18に示す。この図18に示す記憶内容は、図14に示す記憶内容から、番組名データ「個人情報」の情報サービスデータ着信した場合を示すものである。この場合、例えば、情報サービスデータとして番組名データ「個人情報」を着信し、「フリーマーケット」*「TEL」でキーワード検索して「譲ります 愛用のパソコンを日曜のフリーマーケットで売ります!(TEL11-1111)」を検出するが、情報メッセージメモリエリア(IM)114cのファイル名に「個人情報」が登録されていないので、情報サービス用メモリエリア113より番組名データ「個人情報」を転送して、ファイル名「個人情報」を新規作成し、この新規ファイルの中に「譲ります 愛用のパソコンを日曜のフリーマーケットで売ります!(TEL11-1111)」を転送し、デフォルトとしてテンプレート番号「00」及びフォント番号「00」を設定した場合を示している。
【0098】
次いで、その設定したデフォルトのテンプレート番号「00」により対応する表示テンプレートを表示制御情報用ROM108内のテンプレートテーブル(TT)108bから読み出すとともに、そのキーワード管理番号に対応するメロディ番号を報知制御情報メモリエリア(ICM)114aから取得して、そのメロディ番号に対応するメロディデータを音源情報用ROM107内のメロディ対応テーブル(MT)107aから読み出す。
【0099】
そして、その読み出したメロディデータと音源情報用ROM107に格納された報知制御プログラムメモリ107bによりドライバ116を制御してスピーカー117からメロディ報知させるとともに、読み出した表示テンプレートと表示制御情報用ROM108に格納された表示制御プログラムメモリ108cによりドライバ109を制御して複製され、情報メッセージメモリエリア(IM)114cに転送された、、番組名データ、サブタイトルデータ、及び情報メッセージデータとを表示部110にデータ表示させる(ステップA24)。
【0100】
このステップA24の表示処理に対応して表示部110に表示した各データの表示内容は図20に示すようになる。すなわち、図18の情報メッセージメモリエリア114cに新規に設定されたファイル名「個人情報」の表示内容「譲ります 愛用のパソコンを日曜のフリーマーケットで売ります!(TEL11-1111)」(サブタイトルデータ、及びメッセージデータ)を、その設定されたテンプレート番号「00」に対応する図8の1段目の表示テンプレート内に、その設定されたフォント番号「00」に対応する図7のフォント「明朝」の書体で表示したものである。
【0101】
上記ステップA20、及びステップA24の各処理を終了した後は、ステップA3の間欠受信状態へ戻る。
【0102】
以上のように、本実施の形態のページャー1では図15、図16の着信処理を実行することにより、情報サービスセンター3からページングセンター4、及び送信アンテナ5を介して定期的に送信される情報サービスデータの中から、予めRAM114内の報知制御情報メモリエリア(ICM)114aに設定されたキーワード検索によって、所望の情報メッセージデータが検出されて、サブタイトルデータとともに抽出、複製された後、情報メッセージメモリエリア(IM)114cに転送されて、着信した情報サービスデータの番組名データと同一のファイル名で記憶管理されるため、利用者が必要とする情報サービスデータの読み出し操作を容易かつ検索時間を短縮することができる。
【0103】
また、上記図15のステップA4の読み出しモード検出処理において読み出しモード指示を検出すれば、図21のステップB1以降の読み出しモード処理に移行する。
【0104】
読み出しモード指示が入力されると、まず、読み出しメニューを表示部110に表示する(ステップB1)。この読み出しメニューには、「着信メッセージの表示」(メッセージメモリエリア(MM)114bの読み出し)、「情報サービスの表示」(情報サービス用メモリ113の読み出し)、及び「ファイル登録情報の表示」(情報メッセージメモリエリア(IM)114cの読み出し)の3つのメニューが設定されているものとする。
【0105】
この表示した読み出しメニューにおいて、キー入力部111のカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により「着信メッセージの表示」が選択決定されたか(ステップB2)、「情報サービスの表示」が選択決定されたか(ステップB3)、「ファイル登録情報の表示」が選択決定されたか(ステップB4)、をそれぞれ検出し、「ファイル登録情報の表示」が選択決定されたことを検出すると、情報メッセージメモリエリア(IM)114cに設定されているデータを検索し(ステップB5)、まず、キーワードが設定されているか否かをキーワード管理番号の設定状況より判断する(ステップB6)。キーワードが設定されていないと判断した場合、ステップB12の処理に移行し、キーワードが設定されていると判断した場合はさらにそのキーワードに基づいてファイル検索し(ステップB7)、キーワードが複数設定されているか否かを判断する(ステップB8)。
【0106】
キーワードが複数設定されていないと判断した場合は、ステップB12の処理に移行し、キーワードが複数設定されていると判断した場合は、それらのキーワードを表示部110に一覧表示する(ステップB9)。そして、その一覧表示したキーワードに対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により特定のキーワードが選択決定されたことを検出すると(ステップB10)、その選択決定されたキーワードを含む情報メッセージデータが格納されたファイル名を情報メッセージメモリエリア(IM)114cから検索する(ステップB11)。
【0107】
そして、その検索の結果、ファイル名が複数存在する場合は(ステップB12)、その複数のファイル名を表示部110に一覧表示する(ステップB13)。そして、その一覧表示したファイル名に対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により特定のファイル名が選択決定されたことを検出すると(ステップB14)、その選択決定されたファイル名と対応して情報メッセージメモリエリア(IM)114cに記憶された、サブタイトルデータと、情報メッセージデータの文頭から所定文字数だけピックアップされたデータとから作成されたリストを表示部110に表示する(ステップB15)。
【0108】
そして、その一覧表示したリストに対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により特定のリストが選択決定されたことを検出すると(ステップB16)、対応するサブタイトルデータ、及び情報メッセージデータとを情報メッセージメモリエリア(IM)114cから読み出して、ファイル名、着信日時データとともに表示部110に表示する(ステップB17)。そして、キー入力部111における解除キー1114のキー操作を検出すると(ステップB18)、ステップA3の間欠受信状態に戻る。
【0109】
また、上記ステップB3において「情報サービスの表示」が選択決定されたことを検出すると、図22のステップB19の処理に移行し、情報サービス用メモリ113内の情報サービスメモリエリア1131〜1133に格納された情報サービスデータを検索する。そして、その検索した情報サービスデータの内容を表示部110に表示するが(ステップB20)、複数の情報サービスデータが記憶されている場合は、直近の着信日時の情報サービスデータから表示を開始し、キー入力部111におけるメモリキー1113のキー操作に応じて着信日時順に情報サービスデータを表示する。また、情報サービスデータの表示の際、CPU106は、表示指定された情報サービスデータにおいて、着信処理時にキーワード検索され情報メッセージメモリ(IM)114cに転送された情報メッセージデータ、及びこの情報メッセージデータのサブタイトルデータが存在する場合は、この情報メッセージデータ、及びこのサブタイトルデータを他の情報サービスデータと差別化して表示するよう制御する。
【0110】
図23は、読み出しモードで「情報サービスの表示」が選択され、情報サービス用メモリ1132に格納された情報サービスデータの表示を選択したときの表示部110への表示例を示すものである。
【0111】
この場合、CPU106は、情報サービス用メモリ1132に格納された情報サービスデータの表示を指定されると、この情報サービスデータにおいて、既に情報メッセージメモリ(IM)114cに転送されたサブタイトルデータ「福生市」、及び情報メッセージデータ「4/13(日)市民会館で、フリーマーケット開催!ふるってご参加ください。」を、情報メッセージメモリ(IM)114c内のファイル名「タウン情報」のデータを検索することで検出し、既に転送済みであることを示すために、αで示すようにこれらのデータに下線部を引き、これらのデータを強調して表示し、更に後続のデータがあることをβのアイコンをを表示させることで、利用者に識別させる。
【0112】
又、CPU106は、情報サービスデータの表示の指定を検出すると番組名データ、サブタイトルデータ、情報メッセージデータの各データの間のスペース(空白)を指定するコードを検出し、各データを改行して表示するよう制御する。そして、キー入力部111における解除キー1114のキー操作を検出すると(ステップB21)、ステップA3の間欠受信状態に戻る。
【0113】
また、上記ステップB2において「着信メッセージの表示」が選択決定されたことを検出すると、図22のステップB22の処理に移行し、メッセージメモリエリア(MM)114bに格納された着信メッセージデータを検索する。そして、その検索した着信メッセージデータの文頭からの所定字数分を抽出してリスト作成し、表示部110に表示し(ステップB23)、キー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により特定の着信メッセージデータが選択決定されたことを検出すると(ステップB24)、その選択決定された着信メッセージデータをメッセージメモリエリア(MM)114bから読み出して表示部110に表示する(ステップB25)。そして、キー入力部111における解除キー1114のキー操作を検出すると(ステップB18)、ステップA3の間欠受信状態に戻る。
【0114】
尚、「情報サービスの表示」における、情報メッセージメモリエリア(IM)114cへの転送済データの差別化表示は、図23の表示例に限定されるものではなく、反転表示、点滅表示、他の書体で表示させる等、他の情報サービスデータと差別化できるものであれば何でもよい。
【0115】
また、表示部110がカラー表示機能を有するものであれば、表示色を他の情報サービスデータと異ならせて表示させても良い。
【0116】
更に、情報サービスデータの表示を指定された際、表示指定された情報サービスデータに、既に情報メッセージメモリエリア(IM)114cに転送されたデータがあることを検出した場合は、これらデータが格納されるファイル名と対応づけて設定されているキーワード管理番号よりメロディ番号をサーチし、情報サービスデータの表示と共にメロディ報知させても良い。
【0117】
以上のように、本実施の形態のページャー1では、上記着信処理において受信した情報サービスデータにおいて、予めRAM114内の報知制御情報メモリエリア(ICM)114aに設定された「キーワード」で検索されて、検出された情報メッセージデータは、この情報メッセージデータのサブタイトルデータとともに、その情報メッセージデータに設定された「ファイル名(番組名)」と対応付けてRAM114内の情報メッセージメモリエリア(IM)114c内に複製、転送するようにしたため、図21、図22のメッセージ読み出しモード指定処理において、その一覧表示されるキーワード及びファイル名を選択指示するだけで、所望のデータを直ちに読み出して表示させることができ、ひいては利用者から指示された情報サービスデータの読み出し処理を容易にすることができる。
【0118】
また、上記図15のステップA5の情報サービス設定モード指定検出処理において情報サービス設定モード指示を検出すれば、図24のステップC1以降の情報サービス設定モード処理に移行する。
【0119】
情報サービス設定モード指示が入力されると、まず、情報サービスの設定内容を表示部110に一覧表示する(ステップC1)。この情報サービスの設定内容一覧としては、「キーワード設定」、「表示テンプレート設定」、及び「メロディ報知設定」の3つの設定項目がある。そして、その一覧表示した情報サービスの設定内容に対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により特定の設定項目が選択決定されたことを検出すると(ステップC2)、その選択された設定項目が「表示テンプレート」か、「キーワード」か、「メロディ報知」かを判別する(ステップC3)。
【0120】
設定項目の「キーワード」が選択されると、RAM114内の報知制御情報メモリエリア(ICM)114aに格納された設定内容を読み出し(ステップC4)、既にキーワードが設定されているか否かを検索する(ステップC5)。キーワードが設定されていなければステップC13以降の処理に移行し、キーワードが設定されていれば、「新規設定」か「変更設定」かの入力指示メニューを表示部110に表示する(ステップC6)。そして、その入力指示メニューに対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により「新規設定」が選択されたとを検出すると(ステップC7)、ステップC13に移行して、キーワードの入力指示画面を表示部110に表示して、新規のキーワードの入力を促す。
【0121】
キー入力部111におけるキーボード1115のキー入力操作によりキーワード(のキーワードは半角、全角、数字、英数字、ひらがな、カタカナ、漢字、記号等なんでもよい)が入力され、そのキーワードの入力終了を検出すると(ステップC14)、その入力された新規のキーワードを報知制御情報メモリエリア(ICM)114aに設定する(ステップC15)。「設定完了」を表示部110に表示し(ステップC16)、キー入力部111における解除キー1114のキー操作を検出すると(ステップC17)、上記ステップA3の間欠受信状態に戻る。
【0122】
また、上記ステップC6の入力指示メニュー表示に対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により「設定変更」が選択されたとを検出すると(ステップC8)、キーワードを報知制御情報メモリエリア(ICM)114aにキーワードが複数設定されているか否かを検索する(ステップC9)。設定されているキーワードが1つだけの場合は、そのキーワードを削除して(ステップC12)、上記ステップC13以降のキーワードの入力設定処理を実行して、キーワードの設定内容を変更する。
【0123】
また、キーワードが複数設定されている場合は、そのキーワードを報知制御情報メモリエリア(ICM)114aから読み出して表示部110に一覧表示して(ステップC10)、変更するキーワードの選択を促す。そして、そのキーワードの一覧表示に対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により変更対象のキーワードが選択されたことを検出すると(ステップC11)、そのキーワードを削除して(ステップC12)、上記ステップC13以降の新規キーワードの入力設定処理を実行して、キーワードの設定内容を変更する。
【0124】
また、上記ステップC3の一覧表示した情報サービスの設定内容に対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により設定項目の「表示テンプレート」が選択決定されたことを検出すると、図25のステップD1以降の表示テンプレート設定処理に移行する。
【0125】
設定項目の「表示テンプレート」が選択されると、RAM114内の情報メッセージメモリエリア(IM)114cに格納された設定内容を検索して(ステップD1)、ファイルが設定されているか否かをチェックする(ステップD2)。ファイルが設定されていなければステップD19以降の処理に移行し、ファイルが設定されていれば、そのファイルのファイル名を情報メッセージメモリエリア(IM)114cから読み出す(ステップD3)。又、この読み出しの際、ファイルが複数設定されているか否かを判別し(ステップD4)、ファイルが複数設定されていなければステップD7以降の処理に移行し、ファイルが複数設定されていれば、それらのファイルのファイル名を情報メッセージメモリエリア(IM)114cから読み出して表示部110に一覧表示する(ステップD5)。
【0126】
そして、その一覧表示したファイル名に対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により設定対象のファイル名が選択されたことを検出すると(ステップD6)、その選択された表度テンプレートに対して表示テンプレートの設定の修正を行うか否かの指示表示を表示部110に表示する(ステップD7)。
【0127】
そして、その表示した修正指示に対してキー入力部111におけるメインスイッチ1111のキー操作により修正指示が決定されたことを検出すると(ステップD8)、表示制御情報用ROM108内のテンプレートテーブル(TT)108bに設定された表示テンプレートのテンプレート番号を読み出して表示部110の表示指示されたテンプレートの表示位置Cに表示するとともに、情報メッセージメモリエリア114cに設定されたファイル名を読み出して、表示指示されたテンプレートの表示位置Aに表示して(ステップD9)、設定対象の表示テンプレートの選択を促す。
【0128】
その表示した表示テンプレート、テンプレート番号、及びファイル名に対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により設定対象のテンプレート番号が選択決定されたことを検出すると(ステップD10)、その選択されたテンプレート番号を情報メッセージメモリエリア(IM)114cに設定する(ステップD11)。
【0129】
次いで、当該ファイル名に対するフォント番号の変更指示表示を表示部110に表示して(ステップD12)、その表示した変更指示に対してキー入力部111におけるメインスイッチ1111のキー操作により変更指示が決定されたことを検出すると(ステップD13)、情報メッセージメモリエリア(IM)114cに設定されたファイル名を読み出して、表示部110の先に設定されたテンプレートの表示位置Cに表示するとともに、表示制御情報用ROM108内のフォントテーブル(FT)108aに設定されたフォント番号を読み出して、先に設定されたテンプレートの表示位置Aに表示して(ステップD14)、変更対象のフォント番号の選択を促す。
【0130】
このフォント番号の表示に対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により変更対象のフォント番号が選択されたことを検出すると(ステップD15)、その変更されたフォント番号を情報メッセージメモリエリア(IM)114cに設定する(ステップD16)。そして、「設定完了」を表示部110に表示し(ステップD17)、キー入力部111における解除キー1114のキー操作を検出すると(ステップD18)、ステップA3の間欠受信状態に戻る。
【0131】
また、上記ステップD13の処理において変更指示の決定がなければ、変更されたテンプレート番号とファイル名とを情報メッセージメモリエリア(IM)114cに設定し(ステップD16)、「設定完了」を表示部110に表示し(ステップD17)、キー入力部111における解除キー1114のキー操作を検出すると(ステップD18)、ステップA3の間欠受信状態に戻る。
【0132】
また、上記ステップD2の処理において情報メッセージメモリエリア(IM)114cにファイルが設定されていなければ、ファイルが存在しないことを表示部110に表示して(ステップD19)、ステップA3の間欠受信状態に戻る。また、上記ステップC3の一覧表示した情報サービスの設定内容に対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により設定項目の「メロディ報知」が選択決定されたことを検出すると、図26のステップE1以降のメロディ報知設定処理に移行する。
【0133】
設定項目の「メロディ報知」が選択されると、RAM114内の情報メッセージメモリエリア(IM)114cに格納された設定内容を検索して(ステップE1)、キーワードが設定されているか否かを検索する(ステップE2)。キーワードが設定されていなければステップE14の処理に移行して、キーワードが存在しないことを表示部110に表示して、ステップA3の間欠受信状態に戻る。キーワードが設定されていれば、報知制御情報メモリエリア(ICM)114aに設定されているキーワードを読み出し(ステップE3)、そのキーワードが複数設定されているか否かをチェックする(ステップE4)。
【0134】
複数のキーワードが設定されていなければステップE7以降の処理に移行し、複数のキーワードが設定されていれば、そのキーワードを情報メッセージメモリエリア(IM)114cから読み出して表示部110に一覧表示する(ステップE5)。そして、その一覧表示したキーワードに対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により設定対象のキーワードが選択されたことを検出すると(ステップE6)、その選択されたキーワードと対応するメロディ番号の変更指示表示を表示部110に表示する(ステップE7)。この時、選択されたキーワードと対応して設定されたキーワード管理番号を情報メッセージメモリエリア(IM)114cから取得し、その取得したキーワード管理番号とリンクして報知制御情報メモリエリア(ICM)114aに設定されているメロディ番号を取得して、表示部110に表示するとともに、そのメロディ番号に対応するメロディデータを音源情報用ROM107内のメロディテーブル(MT)107aから読み出して、そのメロディ音をスピーカー117から報音させる。
【0135】
そして、その表示した変更指示に対してキー入力部111におけるメインスイッチ1111のキー操作により変更指示が決定されたことを検出すると(ステップE8)、情報メッセージメモリエリア(IM)114cに設定されたキーワードとメロディ番号とを読み出して表示部110に表示して(ステップE9)、変更対象のメロディ番号の選択を促す。この時、キーワードと対応して設定されたメロディ番号を表示するとともに、そのメロディ番号に対応するメロディデータを音源情報用ROM107内のメロディテーブル(MT)107aから読み出して、そのメロディ音をスピーカー117から報音させる。
【0136】
その表示したキーワードとメロディ番号に対してキー入力部111におけるカーソルキー1112、及びメインスイッチ1111の各キー操作により設定対象のキーワードとメロディ番号が選択決定されたことを検出すると(ステップE10)、その選択されたメロディ番号を報知制御情報メモリエリア(ICM)114aに設定する(ステップE11)。そして、「設定完了」を表示部110に表示し(ステップE12)、キー入力部111における解除キー1114のキー操作を検出すると(ステップE13)、ステップA3の間欠受信状態に戻る。
【0137】
以上のように、本実施の形態のページャー1では、図24〜図26に示した情報サービス設定モード処理を実行することにより、上記着信処理において着信を報知する情報サービスデータを識別するためのキーワードの設定、その着信処理において着信を報知する情報サービスデータを表示するための表示テンプレートの設定、及びその着信処理において着信を報知する情報サービスデータを識別するためのメロディ音と対応するメロディ番号の設定を利用者が任意に設定することができる。また、そのメロディ番号の設定に際しては、その設定指示されたメロディ番号に対応するメロディ音を報知するようにしたため、利用者は設定指示するメロディ番号とメロディ音を確認しながら設定することができる。
【0138】
したがって、本実施の形態のページャー1では、情報サービスセンター3からページングセンター4及び送信アンテナ5を介して送信される情報サービスデータから必要な情報サービスデータの着信報知をさせる際に、その情報サービスデータを抽出させるためのキーワードと、その着信報知時の表示テンプレートと、その着信報知時のメロディ音とを自由に設定変更することができる。
【0139】
なお、上記実施の形態では、情報サービスデータに含まれるキーワードを指定することにより、着信報知させる情報サービスデータを抽出する場合を説明したが、情報サービスデータに含まれるアドレス情報を指定して着信報知させる情報サービスデータを抽出することも可能である。
【0140】
又、本発明は、実施の形態の一例として、ページングシステムにおける情報サービスに適用するページャーを記載したが、この実施の形態に限定されず様々なシステムに依存する受信装置に適用できる。
【0141】
例えば、無線電話システム、及びPHSシステムに適用され、データ伝送された情報を表示する機能を備えた形態通信端末や、表示機能付きPHS端末、又はFM信号を利用して音声情報とともに文字情報を放送する放送システムに適用されている文字放送受信装置でも良いし、テレターミナルシステム等のMCA無線データ通信システムに適用される無線通信端末でも本発明は適用可能である。
【0142】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の受信装置によれば、受信装置の利用者にとって所望のメッセージ情報が着信したときに、そのメッセージ情報を抽出して別に記憶することができ、さらに、表示配置情報に従って表示させるので、当該メッセージ情報を容易に読み出し、最適な表示配置で表示することができる。
【0143】
請求項2記載の発明の受信装置によれば、情報配信データを表示する際に、識別情報を含むメッセージ情報が強調表示されるため、情報配信データの表示から所望のメッセージ情報の内容を利用者が容易に確認することができる。
【0144】
請求項3記載の発明の受信装置によれば、識別情報と報知方法とを対応づけて記憶し、該識別情報を含むメッセージ情報が受信されたとき、該識別情報に対応づけて記憶された報知方法に従って報知するため、利用者は所望のメッセージ情報が受信されたことを該報知によって容易に確認することができ、さらに、該報知の際の報知方法をもとに受信された情報メッセージに含まれる識別情報を容易に認識することができる。
【0145】
請求項4記載の発明の受信装置によれば、情報配信データは、単一又は複数のメッセージ情報とともにタイトル情報を含み、第2の記憶手段は、受信手段により受信された複数の情報配信データから抽出されたメッセージ情報を、同一のタイトル情報毎に記憶し、さらに、表示手段により第2の記憶手段に記憶されたメッセージ情報が同一のタイトル情報に基づいて表示されるため、受信装置の利用者は同一のタイトル情報ごとのメッセージ情報を表示して内容を閲覧することができる。
【0146】
請求項5記載の発明の受信装置によれば、メッセージ情報はサブタイトル情報を含み、第2の記憶手段に記憶された表示配置情報は、タイトル情報、サブタイトル情報、着信日時、メッセージ情報の表示位置を示す情報を含むため、受信装置の利用者にとって所望のメッセージ情報を、タイトル情報、サブタイトル情報、着信日時とともに最適な表示位置に配置して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受信装置を適用した一実施の形態のページングシステムの全体構成を示す図である。
【図2】図1のページングセンター4からページャー1に送信されるメッセージフィールド(MF)C7にセットされた情報サービスデータのイメージ例を示す図である。
【図3】図1のページャー1内部の回路構成を示すブロック図である。
【図4】図3の音源情報用ROM107内のメモリ構成を示す図である。
【図5】図4のメロディ対応テーブル(MT)107a内に記憶される情報を示す図である。
【図6】図3の表示制御情報用ROM108内のメモリ構成を示す図である。
【図7】図6のフォントテーブル(TF)108a内に記憶される情報を示す図である。
【図8】図6のテンプレートテーブル(TT)108b内に記憶される情報を示す図である。
【図9】図3のID−ROM112内に記憶される情報を示す図である。
【図10】図3の情報サービス用メモリ113内のメモリ構成を示す図である。
【図11】図2のメッセージフィールド(MF)C7にセットされた情報サービスデータが図10の情報サービス用メモリエリア1132に格納された状態を示す図である。
【図12】図3のRAM114内のメモリ構成を示す図である。
【図13】図12の報知制御情報メモリエリア(ICM)114a内に記憶される情報を示す図である。
【図14】図12の情報メッセージメモリエリア(IM)114c内に記憶される情報を示す図である。
【図15】図3のページャー1により実行される着信処理の一部を示すフローチャートである。
【図16】図15に続く着信処理の一部を示すフローチャートである。
【図17】図16のステップA18の処理においてRAM114内の情報メッセージメモリエリア(IM)114cに格納された情報メッセージデータの具体例を示す図である。
【図18】図16のステップA22、A23の各処理においてRAM114内の情報メッセージメモリエリア(IM)114cに格納及び設定された情報メッセージデータの具体例を示す図である。
【図19】図16のステップA20において表示部110に表示された情報メッセージデータの具体例を示す図である。
【図20】図16のステップA24において表示部110に表示された情報メッセージデータの具体例を示す図である。
【図21】図15の着信処理においてメッセージ読み出しモードが指示された際に実行される読み出しモード処理の一部を示すフローチャートである。
【図22】図21に続く読み出しモード処理を示すフローチャートである。
【図23】図22のステップB20において、表示部110に表示された情報サービス用メモリ1132の情報サービスデータの具体例を示す図である。
【図24】図15の着信処理において情報サービス設定モードが指示された際に実行される情報サービス設定モード処理の一部を示すフローチャートである。
【図25】図24の情報サービス設定モード処理において表示テンプレート設定が選択された際に実行される表示テンプレート設定処理を示すフローチャートである。
【図26】図24の情報サービス設定モード処理においてメロディ報知設定が選択された際に実行される報知メロディ設定処理を示すフローチャートである。
【図27】従来の高度ページングシステムの標準規格「RCR STD−43」で規定されたデータ構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ページャー
101 アンテナ
102 受信部
103 デコーダー
104 バッファメモリ
105 デインターリーブ回路
106 CPU
107 音源情報用ROM
107a メロディ対応テーブル(MT)
107b 報知制御プログラムメモリ
108 表示制御情報用ROM
108a フォントテーブル(FT)
108b テンプレートテーブル(TT)
108c 表示制御プログラムメモリ
109 ドライバ
110 表示部
111 キー入力部
1111 メインスイッチ
1112 カーソルキー
1113 メモリキー
1114 解除キー
1115 キーボード
112 ID−ROM
113 情報サービス用メモリ
1131〜1133 情報サービスメモリエリア
114 RAM
114a 報知制御情報メモリエリア(ICM)
114b メッセージメモリエリア(MM)
114c 情報メッセージメモリエリア(IC)
115 ROM
116 ドライバ
117 スピーカー
118 LED
119 バイブレーター

Claims (5)

  1. 単一又は複数のメッセージ情報を含む情報配信データを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記情報配信データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された情報配信データに含まれるメッセージ情報を識別する識別情報を設定する設定手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された前記情報配信データから前記設定手段により設定された識別情報を含むメッセージ情報を抽出する抽出手段と、
    前記抽出されたメッセージ情報が格納されたファイルのファイル名と、該ファイル名と対応づけられた該抽出されたメッセージ情報の表示配置を示す表示配置情報とを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶された前記ファイル名のファイルに格納された前記識別情報を含むメッセージ情報を該ファイル名に対応づけられた前記表示配置情報に従って表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  2. 前記表示手段は、前記第1の記憶手段に記憶された情報配信データを表示し、この表示の際に、前記設定手段により設定された前記識別情報を含むメッセージ情報を強調表示することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記設定手段により設定された前記識別情報と、該識別情報を含むメッセージ情報が前記受信手段により受信されたことを報知する報知方法とを対応づけて記憶する第3の記憶手段と、
    前記第3の記憶手段に記憶された前記識別情報を含むメッセージ情報が前記受信手段により受信されたとき、前記第3の記憶手段によって該識別情報に対応づけて記憶された報知方法に従って報知する報知手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記受信手段により受信された情報配信データは、前記単一又は複数のメッセージ情報とともに、さらに、タイトル情報を含み、
    前記第2の記憶手段は、前記受信手段により受信された複数の情報配信データから前記抽出手段により抽出されたメッセージ情報を、該複数の情報配信データにそれぞれ含まれるタイトルの同一のタイトル情報毎に該タイトルをファイル名としたファイルに記憶し、
    前記表示手段は、前記第2の記憶手段により記憶されたメッセージ情報を前記同一のタイトル情報に基づいて表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の受信装置。
  5. 前記メッセージ情報は、さらに、サブタイトル情報を含み、
    前記第2の記憶手段に記憶された表示配置情報は、タイトル情報、サブタイトル情報、着信日時、メッセージ情報の表示位置を示す情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の受信装置。
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