JP3811888B2 - 画像形成装置及び画像形成装置管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコピー、ファクス、プリンタなどの複数の機能を有するデジタル複写機などの画像形成装置及び画像形成装置管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来の一般的な画像形成装置の外観を示す斜視図である。符号について説明すると、1は画像形成装置本体、2は原稿送り装置などから構成される原稿読取部、3は転写紙などを保管し給紙する給紙部、4は画像が作像され定着された転写紙を排出する排紙部である。5は利用者が操作モード指示するための表示操作部であり、これには操作モード等が表示される。
【0003】
図2は上記画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。従来装置では原稿読取部2やプロッタエンジン12は、システムコントローラ11により制御されており、制御プログラムはシステムコントローラ11上のROM等に格納され、使用者が表示操作部5から指示を入力することにより原稿を読取り、転写紙上に画像を形成し出力を行うようになっている。また、FAX機能、プリント機能、あるいはスキャン機能は、外部I/F13に接続された通信線を経由して画像やコマンドの送受信を行う。
【0004】
また、従来の画像形成装置ではコピー、FAX、プリンタ、スキャナなど複数の機能を実現するために、各機能に対応したプログラムを当該画像形成装置内部のROM等の記憶手段に記憶し、各機能を使用するときにプログラムを実行している。
【0005】
しかしながら、このようなプログラムをあらかじめ格納しておく場合、昨今の急速なコンピュータ技術の革新により、すぐに機能が陳腐化してしまうことがあった。そのような場合、プログラムのバージョンアップで機能をアップすることができるが、その作業はサービスマンが行う必要があったため、非常に手間がかかっていた。また、各機能が高度化するに従いプログラム容量が増大し、プログラムを格納する記憶手段がより多く必要となり、実装上の問題や装置のコストアップに繋がっていた。
【0006】
さらに、各機能は装置ごとに異なっており、別の場所で別の装置を使用したり、装置自身を更新したりした場合、その差違が原因して、今まで有効な機能が使えなくなることがあった。さらに、従来の画像形成装置では、複数の機能があらかじめ標準で組み込まれているため、使用者によっては不必要な機能であっても、これが装置価格に含まれてしまう場合があった。
【0007】
ところで、昨今の通信環境の整備により、オフィスはもとより一般家庭にも光ファイバー等の高速通信環境が整備されつつあり、一定金額で使いたい放題という環境が広まりつつある。
【0008】
なお、本発明に関連した従来技術としては、例えば特開平7−203105号公報に開示された「複写装置管理システム」や、特開平11−136477号公報に記載された「デジタル複写装置、画像入出力装置、及び、印刷装置」がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術の上記問題点に鑑みなされたもので、その目的は、装置側にプログラム格納のためのメモリが不要な画像形成装置を提供することにある。また本発明の目的は、一定条件毎にサーバーに接続してプログラムを更新することができるため、装置側プログラムをバージョンアップすることなく常に最新のプログラム、すなわち最新の機能を使用することが可能な画像形成装置及び該画像形成装置に関連した画像形成装置管理システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、画像形成装置を制御するプログラムが記憶された小型記憶媒体を装着する手段を有し、前記記憶媒体からプログラムを読み取り実行する制御手段を有する画像形成装置において、画像形成装置の機能を実現させるとともに、プログラムの実行が制限される使用制限が組み込まれた前記プログラムと使用制限情報とが格納された前記小型記憶媒体が前記装着手段に装着されると、前記制御手段は、該小型記憶媒体に格納された使用制限情報を元に格納された前記プログラムの使用制限のチェックを行い、該プログラムの実行制限がない場合に前記プログラムを実行することにより機能を実現すると ともに、機能を使用したときの新たな使用制限情報と、当該画像形成装置側の情報、当該画像形成装置状態に関する情報、当該画像形成装置固有の情報の少なくともいずれか1つとを前記小型記憶媒体に登録することを特徴とする画像形成装置である。また、請求項2に記載の発明は、前記プログラムはサーバー上に保管されたプログラムが端末からネットワーク経由で前記小型記憶媒体に取り込まれたものであり、前記制御手段のプログラムの使用制限のチェックにより機能実行不可となった場合には再度端末からネットワーク経由で前記サーバーに接続して使用制限を解除し再び小型記憶媒体に取り込まれたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
【0011】
請求項1,2の発明に係る画像形成装置では、各種機能を実現するプログラムを装置側に格納するのではなく、各使用者ごとに固有のIDを割り当て、各使用者がネットワーク経由でサーバーに接続しプログラムをダウンロードし、ID付き小型記憶媒体にプログラムを格納し、この小型記憶媒体を当該画像形成装置に装着してプログラム実行する。このときダウンロードしたプログラムには実行制限が付いており、何回起動したか、あるいは何枚印刷したか等により制限事項に適合すると再度、ネットワーク経由で各使用者ごとのIDを参照して制限を解除し、再びプログラムが実行できるようにする。
【0012】
技術革新等で機能がアップした場合でも、前記のようにすることにより、ダウンロードするプログラムをバージョンアップするだけでよくなるため、装置本体のプログラムを各装置ごとにバージョンアップする手間が省かれる。一方、使用者は常に最新の機能を使用することができる。また装置本体にプログラムを格納する記憶部分(HDD、ROMなど)が不要となるので、装置を安く提供することが可能となる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、画像形成装置に関する情報を管理するサーバーと、該サーバーにネットワーク経由で接続した端末と、請求項1に記載の画像形成装置により当該画像形成装置側の情報または当該画像形成装置状態に関する情報である装置情報が登録され前記端末にセットされる前記小型記憶媒体とを備え、前記端末はネットワーク経由で前記サーバーに前記装置情報を送り、該サーバーは該装置情報を判断することにより、機器の保守または消耗品の発注を行うことを特徴とする画像形成装置管理システムである。
【0014】
請求項3の発明は、装置側のエラー状況や、紙ジャム状況、またはトナーや紙などの消耗品情報を、前記書換え可能な小型記憶媒体に転送し、前述したように各使用者がネットワーク経由でサーバーに接続したときに、装置の情報をサーバーにアップロードする。サーバーにアップロードされた情報をもとに装置の保守や、消耗品の発注を行うことが可能となるので、使用者に手間をかけずに装置を管理することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、前記サーバーには画像形成装置を使用する使用者のID(使用者ID)と該使用者が使用する小型記憶媒体の媒体IDと関連付けられた情報が記録され、前記小型記憶媒体には前記画像形成装置により当該画像形成装置固有の情報(装置固有情報)が登録されており、前記端末はネットワーク経由で前記サーバーに前記装置情報及び装置固有情報を送り、該サーバーは該装置情報及び装置固有情報と前記端末にセットされた小型記憶媒体の媒体IDに関連する使用者IDから、各使用者の画像形成装置の使用状況を集計することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置管理システムである。
【0016】
請求項4の発明は、上記請求項3の発明に加え、各装置に固有のシリアル番号等を小型記憶媒体に転送し、請求項3で述べたようにサーバーにアップロードすることにより、各使用者が各装置をどのくらい使用したかを集計することが可能となり、装置の使用状況を把握することが可能となる。この集計情報をもとに例えば、耐久性を越えるような使い方をしているかどうか等を判断し、保守の参考にすることが可能となる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、前記各使用者の使用状況に応じて、該使用者ごとに当該画像形成装置の保守料金や使用料金を振り替えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置管理システムである。従来技術では各装置ごとに保守契約を行い、保守料金を課金していたが、請求項5の発明によれば、前記請求項4の集計をもとに、各使用者に対して保守料金を課金することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
第1の実施の形態(請求項1,2)
図3は画像形成装置の外観を示す斜視図である。この画像形成装置は、表示操作部に本発明に係るカードスロット21を備えている。図4は、この画像形成装置に設けられたシステムコントローラ30の構成を示すブロック図である。
【0019】
図4において、CPU31は装置全体の動作を制御するためのもので、内部にキャッシュメモリやプログラムROMを内蔵している。画像処理部32は画像処理ASIC等から構成され、画像の拡大縮小や回転やスムージング等を行うものである。操作制御部33は操作部34からの入力信号を制御したり、操作情報を表示部35に表示させたりするためのものである。インターフェイス部36は外部インターフェイスとの通信制御を行う部分である。RAM37はメモリであり、プログラムの実行などに使用される。
【0020】
図4においてCPU31、画像処理部32、操作部34、表示部35、インターフェイス部36およびRAM37は、システムコントローラ30の内部で内部システムバス51により相互に接続されており、コマンドやデータのやりとりが可能となっている。カードスロット部38は、本発明に係る小型記憶媒体を装着するためのスロットで、媒体内のデータの読書りを可能にするためのものである。画像形成装置の電源を入れると、CPU31内のプログラムROMにより装置本体が立ち上がり、読取部39が動作可能になる。この状態で画像形成装置は最小の機能、たとえば単純なコピー機能が使用できる。図4において符号40はプロッタ部、41は公衆回線、42はLANである。
【0021】
図5は、本発明に係る小型記憶媒体60の一例を示す説明図である。この小型記憶媒体60は、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性メモリで構成されており、また各媒体ごとに固有のIDが記録されている。この媒体固有のIDは書換え不可である。
【0022】
ところで、上記画像形成装置の様々な機能、例えばFAX機能、プリンタ機能、あるいはスキャナ機能を実現するためには、プログラムを実行させる必要がある。前述したように装置内部には最小の機能しか搭載されておらず、プログラムはネットワークで接続されたサーバー上に保管されており、このプログラムをダウンロードすることにより機能を実現できる。
【0023】
この機能を使用するために次の手順が必要である。まず、装置の使用者に個別のIDを割り当てる。使用者は端末からネットワーク経由でプログラムが格納されているサーバーにアクセスする。使用者IDがサーバーに未登録であれば使用者IDをサーバーに登録する。次に小型記憶媒体を端末にセットする。記憶媒体固有のIDがサーバーに未登録であれば、媒体IDをサーバーに登録する。このとき、使用者IDと媒体IDは互いに関連づけられ、使用者がどの媒体を使用しているかがサーバー上に記録される。次に、使用したい機能のプログラムをサーバーからネットワーク経由で記憶媒体に取り込む。
【0024】
このプログラムには使用制限が組み込まれており、使用制限に該当するとプログラムが実行できないようになっている。使用制限とは、例えばプログラムダウンロードから一定の期間制限、プログラム実行回数制限、あるいはプリント枚数制限である。次に、プログラムが登録された媒体(カード)を、前述のカードスロット21に装着する。
【0025】
プログラム格納済の媒体は、同種の装置間相互で使用可能で、使用者が機能を使い終わった後、媒体を装置から抜けば別の時間、別の機械で再び使用可能となる。媒体をカードスロットに装着してその機能を使用する場合に、前述した使用制限のチェックを行う。使用制限がある媒体は使用出来ない。使用制限されていない媒体であれば、使用者はその機能を使用することができる。このとき前述したプログラム実行回数やプリント枚数などは、再び媒体に書き込まれる。機能を使用後、使用者は媒体を抜き取り保管する。ところで、使用制限に該当した媒体は再度、端末からサーバーに接続し使用制限の解除を行う。これにより媒体は再びプログラムをダウンロードして使用できる。以上の処理内容および処理手順を図6の作用説明図および、図7のフローチャートに示す。
【0026】
上記のようにして装置機能を実現することにより、古いプログラムを使用したための不具合を防ぐことができ、使用者は最新のプログラムで機能を実現でき、機能のバージョンアップも容易である。また、使用者IDを登録済の使用者しかプログラムのダウンロードできないため、プログラムの不正コピーを防止できる。さらに装置側にはプログラム格納のためのメモリが不要になるので、装置自体も安くすることが可能となる。
【0027】
第2の実施の形態(請求項3)
図8は画像形成装置の構成を示すブロック図であり、この図において符号70はシステムコントローラ、71はHDD、72はカードI/F、73はスキャナ部、81は内部システムバスである。
【0028】
図8の画像形成装置は、機能を実現する媒体が装着された場合に、装置側の情報を記憶媒体に登録することができるように構成されている。一般に、画像形成装置は紙ジャム履歴や装置の駆動時間や、エラー発生ログなどを一定量保管している。これは、保守や故障時の修理を行うときの目安になっている。図8の画像形成装置では、これらの情報を前記記憶媒体が装着された場合に、これらの装置側情報を媒体に登録することができる。また、装置状態に関する情報も同様に媒体に記録できる。装置状態とは例えば、トナーや転写紙の残量である。また、装置にどのような型番のトナーがセットされているかという情報も登録する。転写紙に関しても同様に、どのサイズが使われているかを登録する。
【0029】
請求項1,2で述べたように、記憶媒体に格納されているプログラムには使用制限があり、一定の条件になったときに再びサーバーに接続して使用制限解除を行う必要があるが、請求項3の発明では、そのサーバー接続時に記憶媒体に登録されている前述した装置のエラー履歴やトナー残量などをサーバーに転送することが可能である。サーバーに送られたこれらの情報は分析され、例えばジャムが多発しているとか、エラーが多発しているようであれば、装置の保守が必要と判断し、保守作業を手配し保守作業を行う。ジャム回数やエラー発生回数などの数値によって自動的に保守の手配がかかるようにしてもよい。同様にトナーの残量が少ないようであれば、トナー発注依頼の連絡を使用者に電話やファクスや電子メールなどで行う。また残量が少ない場合は、自動的に発注を行うようにしてもよい。自動で発注がかかるようにした場合は、媒体に記録されているトナー型番の情報を参照して、正しいトナーが発注できるようになっている。転写紙についても同様に、装置にセットされている紙サイズで発注することができる。
【0030】
請求項1,2で述べたように、ある程度の期間や条件でサーバーにアクセスし、装置情報をサーバーに転送できるので、状況に応じ保守サービスを行うことが可能となり、またあらかじめ装置の不具合箇所を判断できるので、保守サービスの効率が増す。また使用者が保守サービスを依頼する手間も減らすことが可能となる。また消耗品がなくなる前にこれを購入することができ、また自動的に発注がかかるようにすれば、使用者の手間も減る。さらに、従来では不意の消耗品切れに対応するために消耗品の在庫を用意していたが、本発明を利用すれば、在庫を削減することも可能である。図9はこの画像形成装置による処理例を示すフローチャートである。
【0031】
第3の実施の形態(請求項4)
本実施の形態に係る画像形成装置では、図8の画像形成装置に関する装置情報に加えて装置固有の情報、たとえばシリアル番号などを記憶媒体に登録することができる。この画像形成装置の動作は、請求項3で述べたように、まず装置に記憶媒体をセットする。記憶媒体がセットされると請求項3で説明した装置情報が記憶媒体に登録される。また同時に装置固有の情報も登録される。
【0032】
また、この画像形成装置では、一定条件で使用が制限されるようになっており、小型記憶媒体を端末にセットしてサーバーに接続し、使用制限を解除する必要がある。このとき記憶媒体に登録された前述の装置情報と装置固有情報は、サーバーに転送される。ここで使用制限が解除された媒体は、再び装置に装着して使用することができる。一方、サーバーではあらかじめ登録されている媒体IDを参照して使用者IDを検索する。
【0033】
一致する使用者IDがあれば、装置情報と装置固有情報を使用者IDをリンクし、サーバー上のデーターベースに登録する。本実施の形態の画像形成装置管理システムを用いることにより、使用者がどの装置を使用したかを参照することができる。また装置情報の中にコピー枚数やプリント枚数を入れておけば、使用者がどの装置をどれだけ使用したかを参照できる。本実施の形態により装置の使用状況が明確になるため、装置の管理が容易となる。また、どのような人がどのように装置を使用しているかが明確になる。さらに、装置情報とともに、使用した日時などを付加すれば、装置の使用状況を詳細に管理することができるので、無駄な使用等を防ぐことも可能となる。また使用者の使用方法も把握できるので、装置保守の参考となる。図10はこの画像形成装置による処理例を示すフローチャートである。
【0034】
第4の実施の形態(請求項5)
本実施の形態の画像形成装置管理システムは、上記第3の実施の形態に係る画像形成装置において、使用者の装置使用状況に応じて保守料金や使用料金を課金することを特徴とする。従来では保守料金や使用料金は装置ごとに決められており、不特定多数の使用者が装置を使用する場合、使用状況に応じた課金を行うことは難しかった。これに対し請求項4の発明によれば、前述したように使用者の使用状況、例えば使用した装置、使用した機能、コピー枚数、プリント枚数、使用時間等をサーバー上に蓄積することが可能である。
【0035】
本実施の形態の画像形成装置管理システムでは、サーバー上に蓄積された使用者の使用状況に応じて使用料を課金する。また、使用者はあらかじめ使用料課金のための口座をサーバーに登録しておく。前記サーバー上の使用者毎の使用状況のデーターを一定期間ごとに集計し、登録された口座から使用状況に応じてひき落とすことで課金する。課金はプリント枚数や使用時間などで決めてもよい。また、トナーや転写紙などの消耗品費も使用者の使用状況に応じて課金することが可能となる。さらに、使用者が使用したコピーモードや紙サイズや原稿種類を、使用状況としてサーバーに蓄積すれば、さらに詳細な課金が可能となる。
【0036】
例えば、黒べたが多い原稿を多数使うような使用者は、その分、使用料を高めにするような設定もできる。一方、多数枚の原稿を使うような使用者については使用料を割り引くことも可能となる。本発明では、装置を使用した者に課金することにより、不特定多数が使用するような装置での課金が容易になる。また装置の使用状況に応じて詳細な課金ができる。本発明のフローチャートの一例を図11に示す。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば以下の効果が得られる。
(1)請求項1,2の発明による効果
本発明の画像形成装置によれば、機能実現のためのプログラムが記憶媒体上にあるために、装置側にプログラム格納の為のメモリが不要となるので装置を安くすることが可能となる。また、一定条件毎にサーバーに接続してプログラムを更新することができるので、装置側プログラムをバージョンアップすることなく、常に最新のプログラムすなわち最新の機能を使用することが可能となる。
【0038】
本発明では、使用者IDと媒体IDをサーバー上に記録することが可能であり、また一定条件毎にサーバーに接続する必要があるので、もし不正なプログラムコピー(偽造)を行った場合でも、サーバー上の使用者IDと媒体IDが一致しないと、最新のプログラムをダウンロードできないため、プログラムの不正使用を防止することができる。
【0039】
また、本発明では媒体を装置に装着することで機能を実現できるので、使用者が目的に合わせて適切な装置を選択して使用することができる。また、ある装置の機能が使用中であった場合、従来では空くまで待つ必要があったが、本発明では空いている装置で機能を実現できるため、使用者にとっての利便性が増す。
【0040】
(2)請求項3の発明による効果
本発明の画像形成装置管理システムによれば、装置の動作状況や消耗品状況を小型記憶媒体に登録でき、一定条件のもとサーバーに接続して、これらの情報をサーバーにアップロードできるため、装置の不具合を事前に把握したりすることが可能となるので、装置保守が容易になる。また消耗品の使用状況により自動的に発注をかけることが可能となるので、使用者にとっての利便性が増す。一方、消耗品販売店においては、消耗品の使用状況に応じて在庫を持つことが可能となるので、不要な在庫をもつ必要がなくなり、経費の削減が可能となる。
【0041】
(3)請求項4の発明による効果
本発明の画像形成装置管理システムによれば、シリアル番号などの装置固有の情報が小型記憶媒体に登録でき、前述したようにサーバーに接続したときに、この情報をサーバーにアップロードできるので、使用者がどの装置を使ったかをサーバー上に蓄積することができる。本発明により使用者の装置使用状況を把握することが可能となるので、装置の管理が容易になる。また、装置情報にコピー枚数やプリント枚数などの情報を付加すれば、使用者が装置をどのように使っているかを把握することが可能となるので、より詳細に装置を管理することができる。また、使用者の無駄な使用も把握することが可能となるので、経費節約の参照とすることもできる。
【0042】
(4)請求項5の発明による効果
従来の画像形成装置の保守料金は装置に対して課金するのが一般的であったが、本発明の画像形成装置管理システムにおいては、使用者の装置使用状況に応じて使用者に保守料金を課金することが可能となるので、使用状況に応じて、より詳細な課金が可能となる。またサーバー上に使用状況を登録することが可能なため、使用状況に応じて自動的に課金することができるので、課金の手間が減り経費節減に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一般的な画像形成装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。
【図4】図3の画像形成装置に設けられたシステムコントローラの構成を示すブロック図である。
【図5】図3の画像形成装置で使用される小型記憶媒体の一例を示す説明図である。
【図6】図3の画像形成装置の作用説明図である。
【図7】図3の画像形成装置による処理例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。
【図9】図8の画像形成装置による処理例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置による処理例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置による処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
2 原稿読取部
3 給紙部
4 排紙部
5 表示操作部
11 システムコントローラ
12 プロッタエンジン
13 外部I/F
21 カードスロット
30 システムコントローラ
31 CPU
32 画像処理部
33 操作制御部
34 操作部
35 表示部
36 インターフェイス部
37 RAM
38 カードスロット部
39 読取部
40 プロッタ部
41 公衆回線
42 LAN
51 内部システムバス
60 小型記憶媒体
70 システムコントローラ
71 HDD
72 カードI/F
73 スキャナ部
81 内部システムバス
Claims (5)
- 画像形成装置を制御するプログラムが記憶された小型記憶媒体を装着する手段を有し、
前記記憶媒体からプログラムを読み取り実行する制御手段を有する画像形成装置において、
画像形成装置の機能を実現させるとともに、プログラムの実行が制限される使用制限が組み込まれた前記プログラムと使用制限情報とが格納された前記小型記憶媒体が前記装着手段に装着されると、
前記制御手段は、該小型記憶媒体に格納された使用制限情報を元に格納された前記プログラムの使用制限のチェックを行い、該プログラムの実行制限がない場合に前記プログラムを実行することにより機能を実現するとともに、機能を使用したときの新たな使用制限情報と、当該画像形成装置側の情報、当該画像形成装置状態に関する情報、当該画像形成装置固有の情報の少なくともいずれか1つとを前記小型記憶媒体に登録することを特徴とする画像形成装置。 - 前記プログラムはサーバー上に保管されたプログラムが端末からネットワーク経由で前記小型記憶媒体に取り込まれたものであり、前記制御手段のプログラムの使用制限のチェックにより機能実行不可となった場合には再度端末からネットワーク経由で前記サーバーに接続して使用制限を解除し再び小型記憶媒体に取り込まれたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置に関する情報を管理するサーバーと、該サーバーにネットワーク経由で接続した端末と、請求項1に記載の画像形成装置により当該画像形成装置側の情報または当該画像形成装置状態に関する情報である装置情報が登録され前記端末にセットされる前記小型記憶媒体とを備え、
前記端末はネットワーク経由で前記サーバーに前記装置情報を送り、該サーバーは該装置情報を判断することにより、機器の保守または消耗品の発注を行うことを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 前記サーバーには画像形成装置を使用する使用者のID(使用者ID)と該使用者が使用する小型記憶媒体の媒体IDと関連付けられた情報が記録され、前記小型記憶媒体には前記画像形成装置により当該画像形成装置固有の情報(装置固有情報)が登録されており、
前記端末はネットワーク経由で前記サーバーに前記装置情報及び装置固有情報を送り、該サーバーは該装置情報及び装置固有情報と前記端末にセットされた小型記憶媒体の媒体IDに関連する使用者IDから、各使用者の画像形成装置の使用状況を集計することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置管理システム。 - 前記各使用者の使用状況に応じて、該使用者ごとに当該画像形成装置の保守料金や使用料金を振り替えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置管理システム。
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