JP3811638B2 - 水田作業機における波消装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行車輪の前方に波消体を設けた水田作業機における波消装置に係り、詳しくは、作業能率を上げるため高速で植付作業を行っても、走行車輪によって発生する圃場面の波を可及的に軽減させることができる水田作業機における波消装置に関するものである。ここで、波消体とは、波立ちを緩かにし、あるいは、波の勢いを小さくするものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、走行機体の後方に作業機を連結した乗用田植機等のような水田作業機が知られているが、このような従来の水田作業機は、図9〜図11で示すように、前車輪a(後車輪a´)の前方に車輪を遮断する遮蔽物がなにも無いので、植付作業を行う際には、耕盤b上を転動する走行車輪aにより押される泥水の流れcによって圃場面に波立ちが発生する。
【0003】
特に、作業能率を向上させるため、機体を高速化したときには、走行車輪の前面に大きな波立ちが発生し、このような波が波及して機体の側方にある既植苗Xを押し倒したり、あるいは浮き上がらせたりして植付作業に支障を及ぼすという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来の問題点を解決すべく創作されたものであって、機体の走行に伴って走行車輪の前面に大きな波が発生しても、このような波を自動的に減衰させて、植付作業に支障を及ぼすことなく円滑に作業を行うことができる水田作業機における波消装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明が講じた第1の技術的手段は、波消体の前端部を走行車輪の輪幅より幅狭に形成し、該波消体を圃場の泥水中に垂下させて走行車輪の前方に設け、機体の走行に伴って波消体で走行車輪前方の水を掻き分けることで、走行車輪によって生ずる既植苗の側方への波及を抑制するように構成したことを特徴とし、第2の技術的手段として、上記波消体は、断面視において機体進行の前部から後部に亘って漸次に幅広となる形状を有して構成されていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を添付した一実施例の図面に基いて詳細に説明する。図1において、1は水田作業機として例示した乗用田植機の走行機体であって、走行車輪として前車輪2および後車輪3を備えた機体フレーム4の前部に、エンジン部5が搭載され、その後方に運転席6が配設されている。7は操向ハンドルである。そして機体フレーム4の後部には植付作業機8がリンク機構9を介して昇降制御自在に連結されている。
【0007】
10は上記植付作業機8の植付部フレームであって、該植付部フレーム10は左右方向の角パイプで形成されており、植付部フレーム10の下面側には、後方に延出する複数のプランタケース11が並設固定されている。そしてプランタケース11の後端に設けた回転軸12に、植付け作動するプランタ13が軸着されている。
【0008】
また、プランタケース11の前部にはプランタ駆動シャフト14が配設され、このプランタ駆動シャフト14からの動力がプランタケース11に内装した伝動機構を介して回転軸12に伝達されて、回転する回転軸12によってプランタ13が植付け作動するようになっている。上記プランタ駆動シャフト14にはエンジン部5からの動力が中間軸、伝動ケース等を経て伝達される。
【0009】
上記プランタケース11の上方には、往復横送りされる苗載台15が前高後低状に配設されており、プランタケース11の下方には、田面を滑走するフロート部16が上下動可能に装着されている。17は苗載台15の裏面側に設けた苗縦送り装置、18は苗載台15の下端に臨んで配設された苗を受止めるエプロンである。
【0010】
上記フロート部16は、図2で示すように、センタフロート16aとサイドフロート16b、16bとを、所定間隔を存して左右に並設した3フロート型となっている。上記センタフロート16aおよびサイドフロート16bは、何れも先端部が幅広の均平面となり、その後方側が幅狭の滑走面となった平面視でT型状に形成されていて、前記植付部フレーム10の前方からプランタケース11の後端にかけて延設されている。そして各フロートの後部両側に前記プランタ13がそれぞれ苗を植付ける6条植えの移植機となっている。
【0011】
そして、サイドフロート16b、16bの前方には、図2で示すように前車輪2および後車輪3が直列状に配置されているが、前車輪2、2の前方に後述する波消装置19、19を取付ることにより、波消装置19で波立ちを減少させるようになっている。
【0012】
すなわち、上記波消装置19は、機体フレーム4の先端に設けた上下回動可能な支持フレーム20で支持される取付部21と、当該取付部21を上下方向に貫通して上下固定位置調整自在に垂設され、かつ前車輪2の輪幅より幅狭に形成した波消体22とで構成されている。
【0013】
上記波消体22は断面円形をなす形状に形成されており、植付作業時には、波消体22の下部を圃場面の泥水中に水没させた状態としておくものである。
【0014】
また、取付部21には固定ボルト23が設けられており、当該取付部21を貫通する波消体22の側面を固定ボルト23で固定することにより、水深の大小に応じて上下に位置調整を行うようになっている。
【0015】
本発明は叙上の如く構成されているから、植付作業を行うに当り、波消装置19を前車輪2の前方に取付けることにより、図2に示すように、機体の進行に伴って波消装置19の波消体22が圃場面の泥水中を移動することで、波消体22によって前車輪2の前方の波が側方に掻き分けられて前車輪2の前方の泥水が減少し、上記波消体22の後方で回転移動する前車輪2が水面下に進入した際に発生する泥水流の波Bを軽減することができ、走行機体1の側方および後方で既に植付けられている苗Xを前車輪2によって発生する波Bで倒したり、また浮き上がらせてしまうような植付不良を未然に防止することができる。
【0016】
また、上記波消装置19は、支持フレーム20を回動させて上方に収納できるので、畦際で波消装置19を畦に衝突させて破損することはなく、安全に作業を行うことができる。
【0017】
図3および図4は、波消装置19、19´を前車輪2の前方と後車輪3の前方にそれぞれ取付けた構成を示すものであって、この構成では前車輪2によって発生する波Bの軽減のみならず、後車輪3によって発生する波B´も軽減するので、走行機体1の側方および後方の全体に亘って、既に植付けられている苗Xを波B、波B´で倒したり、また浮き上がらせてしまうような植付不良を防止することができる。
【0018】
図5は、波消体22´を下方に付勢する付勢弾機24を介装して上下伸縮自在に弾持する構成を示すものであり、上記波消体22´の下端22´aを前高後低状の端面として斜設することにより、水面下の耕盤上に存在する凹凸や異物に上記下端22´aが衝接した場合にも、波消体22´全体が付勢弾機24の付勢力に抗して上動可能なので、波消体22´の破損、変形を防止しつつ、前車輪2によって発生する波B、あるいは後車輪3によって発生する波B´を軽減することができる。
【0019】
図6は、前記波消体22、22´に代えて、断面視において機体進行の前部から後部に亘って漸次に幅広となる波消体25の下半部が水面下に位置する構成を示すものであって、この構成では、側面視において、当該波消体25の後面25aを、前車輪2の進行前周面に近接して臨むように形成することにより、前車輪2の前方の水を掻き分けた後、再び前車輪2の前方に泥水が流入するのを抑制して、前車輪2が水面下に進入した際の泥水流の波Bの発生を可及的に抑制しながら、波消体25による泥水流の波A´を鋭角に整流することができ、波消体25と前車輪2とで発生する波の勢いを一層軽減することができる。
【0020】
【発明の効果】
これを要するに本発明は、波消体の前端部を走行車輪の輪幅より幅狭に形成し、該波消体を圃場の泥水中に垂下させて走行車輪の前方に設け、機体の走行に伴って波消体で走行車輪前方の水を掻き分けることで、走行車輪によって生ずる既植苗の側方への波及を抑制するように構成し、また上記波消体は、断面視において機体進行の前部から後部に亘って漸次に幅広となる形状を有して構成されているから、極めて簡単な構成でありながら、圃場走行時に、前車輪が側方に掻き分けて発生する泥水流の勢いと、走行車輪による波の勢いを可及的に抑制して、走行機体の側方および後方で既に植付済みの苗を波で倒したり、また浮き上がらせてしまうような植付不良を未然に防止しつつ、高速走行による水田作業の作業性を大幅に向上させることができる、という極めて有用な新規的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】波消装置を取付けた水田作業機の全体側面図である。
【図2】波消装置を構成する波消体の作用状態を示す平面図である。
【図3】波消装置を取付けた水田作業機の他の構成における全体側面図である。
【図4】波消装置を構成する波消体の作用状態を示す他の構成における平面図である。
【図5】(a)は波消体の断面を示す要部拡大側面図である。
(b)は同上波消体の作用状態を示す要部拡大平面図である。
(c)は波消体と走行車輪との位置関係を示す要部側面図である。
【図6】波消装置を取付けた水田作業機の他の構成における全体側面図である。
【図7】(a)は波消装置を構成する波消体の作用状態を示す他の構成における要部拡大平面図である。
(b)は波消体と走行車輪との位置関係を示す要部側面図である。
【図8】波消体の作用状態を示す他の構成の平面図である。
【図9】水田作業機の従来構成における全体側面図である。
【図10】(a)は従来構成における走行車輪の波発生状態を示す要部拡大平面図である。
(b)は従来構成における走行車輪の波発生状態を示す要部拡大側面図である。
【図11】従来構成における走行車輪の波発生状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 走行機体
2 走行車輪
19 波消装置
22 波消体
A 波
B 波
X 苗

Claims (2)

  1. 波消体の前端部を走行車輪の輪幅より幅狭に形成し、該波消体を圃場の泥水中に垂下させて走行車輪の前方に設け、機体の走行に伴って波消体で走行車輪前方の水を掻き分けることで、走行車輪によって生ずる既植苗の側方への波及を抑制するように構成したことを特徴とする水田作業機における波消装置。
  2. 上記波消体は、断面視において機体進行の前部から後部に亘って漸次に幅広となる形状を有して構成されていることを特徴とする請求項1記載の水田作業機における波消装置。
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