JP3810995B2 - 飼料搬送装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家畜用飼料を飼料ホッパーから配管を介して多数個の給餌器へ配送する飼料搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配管を備えた飼料搬送装置としては各種のものが知られているが、例えば、図13及び図14に示すように、配管204の一端に飼料ホッパー205からの飼料投入口を設け、他端に駆動装置202を配設すると共に、配管204に内蔵されて駆動装置202と接続するセンターレスオーガー203を駆動装置202で回転させて配管204内で飼料Sを搬送し、飼料落下口より飼料落下管206を介して給餌器207へ飼料Sを落下させる方式や、駆動装置202によってセンターレスオーガー203を回転させるのではなく押送りすることにより、配管204内でセンターレスオーガー203のコイル203a間に介在する飼料Sを搬送する方式がある。
【0003】
しかし、これらセンターレスオーガー203を利用して飼料Sを搬送する方式では、その強度を維持するために、センターレスオーガー203を構成するコイル203aの巻きピッチをできるだけ小さく設定しなければならないが、そのために、センターレスオーガー202のコイル203a内に飼料Sの粗大組成物が含まれていると搬送が不能になるという問題がある。
【0004】
かかる問題を解消するものとして、図15及び図16に示すように、エンドレスに接続したディスクケーブル303を配管304内に挿入し、駆動装置302によりディスクケーブル303を矢印x方向へ押送りすることにより、飼料ホッパー305からディスクケーブル303のディスク303a間に投入された飼料Sを搬送し、飼料落下管306を介して給餌器307に配送するディスクケーブル方式が知られている。
【0005】
このディスクケーブル方式のものも、配管304が垂直方向又は水平方向に略直角(θ=90°)に曲折されるコーナー部304aでは搬送抵抗が大きく、これを軽減するため、図15に示すように、コーナー部304aにホイール313を内蔵したコーナージョイント308を配設している。
コーナージョイント308は、図17に示すように、カバー309,310の鍔部309a,310a及び309b,310bを当接、締着することによって、ホイール収納部311及び曲管部312を形成してある。そして、ホイール収納部311にはホイール313を回転軸314により回転自在に支持してあり、曲管部312には可撓性のワイヤー303bにディスク303aを所定間隔で固着したディスクケーブル303を挿通するようにしてある。
【0006】
又、コーナー部304aにおける大きな搬送抵抗力に対抗するため、図18に示すように、コーナー部304aに比較的曲率半径の大きな曲管からなるコーナージョイント315を配設し、各コーナー部304aの直前に比較的小馬力の駆動装置316を配設する場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ディスクケーブル方式であって、ホイール313を内蔵したコーナージョイント308を配設するものにあっては、曲管部312の外角の角度が略直角(θ=90°)に形成されているから、配管304を垂直方向又は水平方向に曲折を繰り返したり、図19に示すように、配管経路の途中に障害物D,Dが存在したりすると、配管304が複雑に曲折され、配管経路も長くなるため、ディスクケーブル303のワイヤー303bにかかる負荷が過大となり、短期間のうちに断線する虞れもあった。
又、ホイール313を内蔵したコーナージョイント308であっても、ホイール収納部311に飼料Sが入り込むことから、ホイール313はそれ程円滑に回転する訳ではなく、これもワイヤー303bにかかる負荷が過大となる原因となっていた。
【0008】
一方、各コーナー部304aの直前に駆動装置316を配設するものにあっては、図20に示すように、曲管からなるコーナージョイント315内でディスクケーブル303のディスク303aの周面と曲管ジョイント315の内面とが大きな面積で接触するとともに、飼料Sとも大きな面積で接触するから、摩擦力が極めて大きくなり、ワイヤー303bにかかる負荷は過大となっていた。
又、各コーナー部304aの直前に駆動装置316を配設するのでは、装置コストが高額となる上、複数の駆動装置316によりディスクケーブル303を駆動するため、ワイヤー303bの長さ方向、直径方向ともに微小振動が激しく、ワイヤー303bに余計な負荷をかけるとともに、騒音も甚だしくなるという問題もあった。
【0009】
センターレスオーガー方式にあっても、配管204が垂直方向又は水平方向に曲折されるコーナー部204aでは搬送抵抗が大きくなるが、コイル203aからなるというセンターレスオーガー203の構成上、コーナー部204aにホイール313を内蔵したコーナージョイント308を配設したり、コーナー部204aに比較的曲率半径の大きな曲管からなるコーナージョイント315を配設し、各コーナー部204aの直前に比較的小馬力の駆動装置316を配設したとしても、搬送抵抗を軽減する効果は殆ど期待できない。
そのため、コーナー部204aにおける配管204の曲折角度を直角(θ=90°)よりもかなり小さくして、コーナー部204aにおける搬送抵抗を多少なりとも軽減するようにしていた。よって、飼料Sを搬送できる能力は低く、又、配管経路も直線的に成らざるを得ず、効率的に飼料Sを搬送できなかった。
【0010】
本発明は、上記従来の飼料搬送装置に見られるような課題を解決すべく為されたものであって、配管のコーナー部における搬送抵抗を軽減することによって、ディスクケーブルのワイヤー、センターレスオーガーのコイルにかかる負荷を減少させ、装置コストを低廉化するとともに、大きな騒音も発生させることなく、飼料を円滑かつ効率的に搬送できる飼料搬送装置を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために為された本発明の飼料搬送装置は、飼料ホッパーから配管を介して多数個の給餌器へ飼料を搬送する飼料搬送装置において、曲管部に内方に突出する複数の突設部を形成したコーナージョイントを配設したことを特徴とする。
【0012】
前記コーナージョイントは、曲管部に内方に突出する複数の突設部を形成した曲管形成部材と、曲管部に対応した曲率半径で湾曲された複数の当接部材とから構成してもよい。
【0013】
そして、前記コーナージョイントは、前記当接部材を交換自在とするのが好ましい。
【0014】
又、前記コーナージョイントは、曲管部に内方に突出する複数の突設部を形成した複数の曲管形成部材を連結したものであってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の飼料搬送装置の好適な実施形態について図面に基づき具体的に説明する。
【0016】
図1は本発明のディスクケーブル方式による飼料搬送装置の一実施例の全体斜視図であり、図2は図1の飼料搬送装置で使用するコーナージョイントの一実施例の正面図であり、図3は図2のコーナージョイント部分を飼料が搬送される状態を示す断面図である。
【0017】
本発明の飼料搬送装置1では、図1に示すように、エンドレスに接続された配管4に所定間隔を保持した飼料落下管6,6,・・・を介して多数個の給餌器7,7,・・・を配設してあると共に、配管4内に挿入され、エンドレスに接続されたディスクケーブル3を矢印x方向へ押送りする駆動装置2を配設してある。また、図中、一点鎖線で示す飼料ホッパー5の下端には飼料投入口5aが形成され、飼料落下管6の下端には飼料落下口6aが形成されており、飼料Sは飼料投入口5aから配管4内に投入され、配管4内を搬送されて、飼料落下口6aから給餌器7内に供給されるようになっている。
【0018】
そして、上記配管4のコーナー部4aには、図1、図2及び図3に示すように、曲管形成部材9,10を鍔部9a,10aで当接、固定したコーナージョイント8を配設してある。
図2(A)は曲管部11の外角θが90゜のコーナージョイント8、(B)は曲管部31の外角θが45゜のコーナージョイント28であり、何れも曲管部11,31に内方に突出する複数の突設部12,32を設けてある。
【0019】
本発明の飼料搬送装置1によれば、各コーナー部の直前に駆動装置を配設せず、ホイールを収納したコーナージョイントも配設しないから、装置コストは極めて低廉化される。
コーナージョイント8,28によれば、図3に示すように、ディスク3aの周面が複数の突設部12,32に当接し、数カ所で点接触する状態に近くなるから、ディスク3aの周面と曲管部11,32の内面との接触面積は小さくなり、飼料Sとの接触面積も小さくなり、摩擦力を小さくすることができることになって、ワイヤー3bにかかる負荷を大幅に軽減することができる。
【0020】
さらに、ディスク3aの挙動を突設部12,32によって規制することも可能となるから、ワイヤー3bの長さ方向、直径方向の微小振動ともに減少化することができ、ワイヤー3bに余計な負荷をかけないとともに、騒音も殆ど発生させない。
又、図2に示すように、曲管部11の外角θが90゜のコーナージョイント8、曲管部31の外角θが45゜のコーナージョイント28等適宜外角θを有するコーナージョイントを作製しておけば、外角θの異なるコーナージョイントを適宜使用することによって、配管経路を傾斜させることもでき、又、図4に示すように、障害物D,D等を回避することもできるから、配管経路を単純に、又、短くすることができ、ワイヤー3bにかかる負荷はさらに軽減される。
【0021】
図5は本発明のセンターレスオーガー方式による飼料搬送装置の一実施例の全体斜視図であり、図5の飼料搬送装置101の配管104のコーナー部104aにも、図2及び図3に示すような曲管形成部材9,10を鍔部9a,10aで当接、固定したコーナージョイント8,28を配設してある。
【0022】
コーナージョイント8,28によれば、コイル203aの周面が複数の突設部12,32に当接し、数カ所で点接触する状態に近くなるから、コイル203aの周面と曲管部11,31の内面との接触面積は小さくなり、飼料Sとの接触面積も小さくなり、摩擦力を小さくすることができることになって、コイル203aにかかる負荷を大幅に軽減することができる。
よって、コーナー部104aにおける配管104の曲折角度を略直角(θ=90°)にすることができ、飼料Sを搬送できる能力は大幅に向上し、又、配管経路も適宜曲折することができ、効率的に飼料Sを搬送することができる。
【0023】
図6はコーナージョイントの他実施例の正面図であり、図7は図6のコーナージョイント部分を飼料が搬送される状態を示す断面図である。
【0024】
コーナージョイント48は、図6及び図7に示すように、曲管形成部材49,50及び当接部材53,54等からなる。
曲管形成部材49,50の鍔部49a,50aにはボルト挿通孔55を穿設してあり、曲管部51には内方に突出する複数の突設部52を形成するとともに、両端部に当接部材装着孔56を穿設してある。
【0025】
当接部材53は、図7及び図8に示すように、曲管部51に対応した曲率半径で湾曲された円形断面を有する棒材であり、内側の鍔部49a,50aに対応した形状に形成された板状の支持部材57の外周に溶接等によって固着してある。当接部材54は、図7及び図9に示すように、曲管部51に対応した曲率半径で湾曲された円形断面を有する棒材であり、両端部を略直角に屈曲してある。
【0026】
コーナージョイント48を構成するには、先ず、図10に示すように、曲管形成部材49,50の当接部材装着孔56,56に当接部材54,54の屈曲部54a,54aを挿通し、図7に示すように、ゴムチューブ58,58によって当接部材54,54を曲管形成部材49,50に固定する。
次に、曲管形成部材49,50の内側の鍔部49a,50aにより支持部材57を挟持し、鍔部49a,50aのボルト挿通孔55,55、支持部材57のボルト挿通孔57aにボルト59を挿通させ、図7に示すように、ナット60で締着することによってコーナージョイント48を構成する。
【0027】
コーナージョイント48によれば、図7に示すように、ディスク3aの周面は当接部材53,54に点接触するから、ディスク3aの周面と曲管部51の内面との接触面積は小さくなり、飼料Sとの接触面積も小さくなり、摩擦力を小さくすることができることになって、ワイヤー3bにかかる負荷を大幅に軽減することができる。
【0028】
さらに、長期使用によって当接部材53,54が磨耗した場合には、ゴムチューブ58,58、ボルト59、ナット60を取り外してコーナージョイント48を分解し、当接部材53,54のみを交換すればよく、コーナージョイント48を交換する必要がないから、ランニングコストは安価であり、メンテナンス作業も簡易である。
【0029】
コーナージョイントの曲率半径が大きくなった場合、曲管部の外角θを種々設定したい場合等にあっては、図11に示すように、例えば、15°等の適宜外角θを有する曲管形成部材69,70を作製し、曲管形成部材69,70を複数連結してコーナージョイント68を構成するようにしてもよい。
【0030】
このコーナージョイント68によれば、外角θの異なるコーナージョイントを容易に構成することができて、配管経路の配設、障害物等の回避をより容易にすることができる。
【0031】
図12は本発明のセンターレスオーガー方式による飼料搬送装置の他実施例の全体斜視図であり、飼料搬送装置151の配管154の一端に駆動装置152を配設すると共に、その近傍に飼料ホッパー155からの飼料投入口を設け、他端にも駆動装置152を配設してある。
そして、配管154のコーナー部154aにも、図2及び図3に示すような曲管形成部材9,10を鍔部9a,10aで当接、固定したコーナージョイント8,28を配設してある。
【0032】
飼料搬送装置151は、配管154の両端に駆動装置152,152を配設してあるので、装置コストが若干高くはなるが、センターレスオーガー203による搬送力が高くなるので、飼料搬送装置101に比較して、より効率的に飼料Sを搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飼料搬送装置の一実施例の全体斜視図である。
【図2】本発明の飼料搬送装置で使用するコーナージョイントの正面図である。
【図3】図2のコーナージョイント部分を飼料が移送される状態を示す断面図である。
【図4】図1の飼料搬送装置の配管経路の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の飼料搬送装置の他実施例の全体斜視図である。
【図6】コーナージョイントの他実施例の正面図である。
【図7】図6のコーナージョイント部分を飼料が移送される状態を示す断面図である。
【図8】支持部材に固着した当接部材の正面図である。
【図9】当接部材の正面図である。
【図10】図6のコーナージョイントの組立方法を示す正面図である。
【図11】コーナージョイントの他実施例の正面図である。
【図12】本発明の飼料搬送装置の他実施例の全体斜視図である。
【図13】従来の飼料搬送装置の一実施例の全体斜視図である。
【図14】センターレスオーガーの一部の正面図である。
【図15】従来の飼料搬送装置の他実施例の全体斜視図である。
【図16】ディスクケーブルの一部の正面図である。
【図17】図15の飼料搬送装置で使用するコーナージョイントの(A)は正面図、(B)は側断面図である。
【図18】従来の飼料搬送装置の他実施例の全体斜視図である。
【図19】図15の飼料搬送装置の配管経路の一例を示す説明図である。
【図20】図18の飼料搬送装置で使用するコーナージョイント部分を飼料が移送される状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 飼料搬送装置
4 配管
5 飼料ホッパー
7 給餌器
8,28 コーナージョイント
9,10,29,30 曲管形成部材
11,31 曲管部
12 突設部
48 コーナージョイント
49,50 曲管形成部材
51 曲管部
52 突設部
53,54 当接部材
68 コーナージョイント
69 曲管形成部材
70 曲管形成部材
S 飼料
【発明の属する技術分野】
本発明は、家畜用飼料を飼料ホッパーから配管を介して多数個の給餌器へ配送する飼料搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配管を備えた飼料搬送装置としては各種のものが知られているが、例えば、図13及び図14に示すように、配管204の一端に飼料ホッパー205からの飼料投入口を設け、他端に駆動装置202を配設すると共に、配管204に内蔵されて駆動装置202と接続するセンターレスオーガー203を駆動装置202で回転させて配管204内で飼料Sを搬送し、飼料落下口より飼料落下管206を介して給餌器207へ飼料Sを落下させる方式や、駆動装置202によってセンターレスオーガー203を回転させるのではなく押送りすることにより、配管204内でセンターレスオーガー203のコイル203a間に介在する飼料Sを搬送する方式がある。
【0003】
しかし、これらセンターレスオーガー203を利用して飼料Sを搬送する方式では、その強度を維持するために、センターレスオーガー203を構成するコイル203aの巻きピッチをできるだけ小さく設定しなければならないが、そのために、センターレスオーガー202のコイル203a内に飼料Sの粗大組成物が含まれていると搬送が不能になるという問題がある。
【0004】
かかる問題を解消するものとして、図15及び図16に示すように、エンドレスに接続したディスクケーブル303を配管304内に挿入し、駆動装置302によりディスクケーブル303を矢印x方向へ押送りすることにより、飼料ホッパー305からディスクケーブル303のディスク303a間に投入された飼料Sを搬送し、飼料落下管306を介して給餌器307に配送するディスクケーブル方式が知られている。
【0005】
このディスクケーブル方式のものも、配管304が垂直方向又は水平方向に略直角(θ=90°)に曲折されるコーナー部304aでは搬送抵抗が大きく、これを軽減するため、図15に示すように、コーナー部304aにホイール313を内蔵したコーナージョイント308を配設している。
コーナージョイント308は、図17に示すように、カバー309,310の鍔部309a,310a及び309b,310bを当接、締着することによって、ホイール収納部311及び曲管部312を形成してある。そして、ホイール収納部311にはホイール313を回転軸314により回転自在に支持してあり、曲管部312には可撓性のワイヤー303bにディスク303aを所定間隔で固着したディスクケーブル303を挿通するようにしてある。
【0006】
又、コーナー部304aにおける大きな搬送抵抗力に対抗するため、図18に示すように、コーナー部304aに比較的曲率半径の大きな曲管からなるコーナージョイント315を配設し、各コーナー部304aの直前に比較的小馬力の駆動装置316を配設する場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ディスクケーブル方式であって、ホイール313を内蔵したコーナージョイント308を配設するものにあっては、曲管部312の外角の角度が略直角(θ=90°)に形成されているから、配管304を垂直方向又は水平方向に曲折を繰り返したり、図19に示すように、配管経路の途中に障害物D,Dが存在したりすると、配管304が複雑に曲折され、配管経路も長くなるため、ディスクケーブル303のワイヤー303bにかかる負荷が過大となり、短期間のうちに断線する虞れもあった。
又、ホイール313を内蔵したコーナージョイント308であっても、ホイール収納部311に飼料Sが入り込むことから、ホイール313はそれ程円滑に回転する訳ではなく、これもワイヤー303bにかかる負荷が過大となる原因となっていた。
【0008】
一方、各コーナー部304aの直前に駆動装置316を配設するものにあっては、図20に示すように、曲管からなるコーナージョイント315内でディスクケーブル303のディスク303aの周面と曲管ジョイント315の内面とが大きな面積で接触するとともに、飼料Sとも大きな面積で接触するから、摩擦力が極めて大きくなり、ワイヤー303bにかかる負荷は過大となっていた。
又、各コーナー部304aの直前に駆動装置316を配設するのでは、装置コストが高額となる上、複数の駆動装置316によりディスクケーブル303を駆動するため、ワイヤー303bの長さ方向、直径方向ともに微小振動が激しく、ワイヤー303bに余計な負荷をかけるとともに、騒音も甚だしくなるという問題もあった。
【0009】
センターレスオーガー方式にあっても、配管204が垂直方向又は水平方向に曲折されるコーナー部204aでは搬送抵抗が大きくなるが、コイル203aからなるというセンターレスオーガー203の構成上、コーナー部204aにホイール313を内蔵したコーナージョイント308を配設したり、コーナー部204aに比較的曲率半径の大きな曲管からなるコーナージョイント315を配設し、各コーナー部204aの直前に比較的小馬力の駆動装置316を配設したとしても、搬送抵抗を軽減する効果は殆ど期待できない。
そのため、コーナー部204aにおける配管204の曲折角度を直角(θ=90°)よりもかなり小さくして、コーナー部204aにおける搬送抵抗を多少なりとも軽減するようにしていた。よって、飼料Sを搬送できる能力は低く、又、配管経路も直線的に成らざるを得ず、効率的に飼料Sを搬送できなかった。
【0010】
本発明は、上記従来の飼料搬送装置に見られるような課題を解決すべく為されたものであって、配管のコーナー部における搬送抵抗を軽減することによって、ディスクケーブルのワイヤー、センターレスオーガーのコイルにかかる負荷を減少させ、装置コストを低廉化するとともに、大きな騒音も発生させることなく、飼料を円滑かつ効率的に搬送できる飼料搬送装置を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために為された本発明の飼料搬送装置は、飼料ホッパーから配管を介して多数個の給餌器へ飼料を搬送する飼料搬送装置において、曲管部に内方に突出する複数の突設部を形成したコーナージョイントを配設したことを特徴とする。
【0012】
前記コーナージョイントは、曲管部に内方に突出する複数の突設部を形成した曲管形成部材と、曲管部に対応した曲率半径で湾曲された複数の当接部材とから構成してもよい。
【0013】
そして、前記コーナージョイントは、前記当接部材を交換自在とするのが好ましい。
【0014】
又、前記コーナージョイントは、曲管部に内方に突出する複数の突設部を形成した複数の曲管形成部材を連結したものであってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の飼料搬送装置の好適な実施形態について図面に基づき具体的に説明する。
【0016】
図1は本発明のディスクケーブル方式による飼料搬送装置の一実施例の全体斜視図であり、図2は図1の飼料搬送装置で使用するコーナージョイントの一実施例の正面図であり、図3は図2のコーナージョイント部分を飼料が搬送される状態を示す断面図である。
【0017】
本発明の飼料搬送装置1では、図1に示すように、エンドレスに接続された配管4に所定間隔を保持した飼料落下管6,6,・・・を介して多数個の給餌器7,7,・・・を配設してあると共に、配管4内に挿入され、エンドレスに接続されたディスクケーブル3を矢印x方向へ押送りする駆動装置2を配設してある。また、図中、一点鎖線で示す飼料ホッパー5の下端には飼料投入口5aが形成され、飼料落下管6の下端には飼料落下口6aが形成されており、飼料Sは飼料投入口5aから配管4内に投入され、配管4内を搬送されて、飼料落下口6aから給餌器7内に供給されるようになっている。
【0018】
そして、上記配管4のコーナー部4aには、図1、図2及び図3に示すように、曲管形成部材9,10を鍔部9a,10aで当接、固定したコーナージョイント8を配設してある。
図2(A)は曲管部11の外角θが90゜のコーナージョイント8、(B)は曲管部31の外角θが45゜のコーナージョイント28であり、何れも曲管部11,31に内方に突出する複数の突設部12,32を設けてある。
【0019】
本発明の飼料搬送装置1によれば、各コーナー部の直前に駆動装置を配設せず、ホイールを収納したコーナージョイントも配設しないから、装置コストは極めて低廉化される。
コーナージョイント8,28によれば、図3に示すように、ディスク3aの周面が複数の突設部12,32に当接し、数カ所で点接触する状態に近くなるから、ディスク3aの周面と曲管部11,32の内面との接触面積は小さくなり、飼料Sとの接触面積も小さくなり、摩擦力を小さくすることができることになって、ワイヤー3bにかかる負荷を大幅に軽減することができる。
【0020】
さらに、ディスク3aの挙動を突設部12,32によって規制することも可能となるから、ワイヤー3bの長さ方向、直径方向の微小振動ともに減少化することができ、ワイヤー3bに余計な負荷をかけないとともに、騒音も殆ど発生させない。
又、図2に示すように、曲管部11の外角θが90゜のコーナージョイント8、曲管部31の外角θが45゜のコーナージョイント28等適宜外角θを有するコーナージョイントを作製しておけば、外角θの異なるコーナージョイントを適宜使用することによって、配管経路を傾斜させることもでき、又、図4に示すように、障害物D,D等を回避することもできるから、配管経路を単純に、又、短くすることができ、ワイヤー3bにかかる負荷はさらに軽減される。
【0021】
図5は本発明のセンターレスオーガー方式による飼料搬送装置の一実施例の全体斜視図であり、図5の飼料搬送装置101の配管104のコーナー部104aにも、図2及び図3に示すような曲管形成部材9,10を鍔部9a,10aで当接、固定したコーナージョイント8,28を配設してある。
【0022】
コーナージョイント8,28によれば、コイル203aの周面が複数の突設部12,32に当接し、数カ所で点接触する状態に近くなるから、コイル203aの周面と曲管部11,31の内面との接触面積は小さくなり、飼料Sとの接触面積も小さくなり、摩擦力を小さくすることができることになって、コイル203aにかかる負荷を大幅に軽減することができる。
よって、コーナー部104aにおける配管104の曲折角度を略直角(θ=90°)にすることができ、飼料Sを搬送できる能力は大幅に向上し、又、配管経路も適宜曲折することができ、効率的に飼料Sを搬送することができる。
【0023】
図6はコーナージョイントの他実施例の正面図であり、図7は図6のコーナージョイント部分を飼料が搬送される状態を示す断面図である。
【0024】
コーナージョイント48は、図6及び図7に示すように、曲管形成部材49,50及び当接部材53,54等からなる。
曲管形成部材49,50の鍔部49a,50aにはボルト挿通孔55を穿設してあり、曲管部51には内方に突出する複数の突設部52を形成するとともに、両端部に当接部材装着孔56を穿設してある。
【0025】
当接部材53は、図7及び図8に示すように、曲管部51に対応した曲率半径で湾曲された円形断面を有する棒材であり、内側の鍔部49a,50aに対応した形状に形成された板状の支持部材57の外周に溶接等によって固着してある。当接部材54は、図7及び図9に示すように、曲管部51に対応した曲率半径で湾曲された円形断面を有する棒材であり、両端部を略直角に屈曲してある。
【0026】
コーナージョイント48を構成するには、先ず、図10に示すように、曲管形成部材49,50の当接部材装着孔56,56に当接部材54,54の屈曲部54a,54aを挿通し、図7に示すように、ゴムチューブ58,58によって当接部材54,54を曲管形成部材49,50に固定する。
次に、曲管形成部材49,50の内側の鍔部49a,50aにより支持部材57を挟持し、鍔部49a,50aのボルト挿通孔55,55、支持部材57のボルト挿通孔57aにボルト59を挿通させ、図7に示すように、ナット60で締着することによってコーナージョイント48を構成する。
【0027】
コーナージョイント48によれば、図7に示すように、ディスク3aの周面は当接部材53,54に点接触するから、ディスク3aの周面と曲管部51の内面との接触面積は小さくなり、飼料Sとの接触面積も小さくなり、摩擦力を小さくすることができることになって、ワイヤー3bにかかる負荷を大幅に軽減することができる。
【0028】
さらに、長期使用によって当接部材53,54が磨耗した場合には、ゴムチューブ58,58、ボルト59、ナット60を取り外してコーナージョイント48を分解し、当接部材53,54のみを交換すればよく、コーナージョイント48を交換する必要がないから、ランニングコストは安価であり、メンテナンス作業も簡易である。
【0029】
コーナージョイントの曲率半径が大きくなった場合、曲管部の外角θを種々設定したい場合等にあっては、図11に示すように、例えば、15°等の適宜外角θを有する曲管形成部材69,70を作製し、曲管形成部材69,70を複数連結してコーナージョイント68を構成するようにしてもよい。
【0030】
このコーナージョイント68によれば、外角θの異なるコーナージョイントを容易に構成することができて、配管経路の配設、障害物等の回避をより容易にすることができる。
【0031】
図12は本発明のセンターレスオーガー方式による飼料搬送装置の他実施例の全体斜視図であり、飼料搬送装置151の配管154の一端に駆動装置152を配設すると共に、その近傍に飼料ホッパー155からの飼料投入口を設け、他端にも駆動装置152を配設してある。
そして、配管154のコーナー部154aにも、図2及び図3に示すような曲管形成部材9,10を鍔部9a,10aで当接、固定したコーナージョイント8,28を配設してある。
【0032】
飼料搬送装置151は、配管154の両端に駆動装置152,152を配設してあるので、装置コストが若干高くはなるが、センターレスオーガー203による搬送力が高くなるので、飼料搬送装置101に比較して、より効率的に飼料Sを搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飼料搬送装置の一実施例の全体斜視図である。
【図2】本発明の飼料搬送装置で使用するコーナージョイントの正面図である。
【図3】図2のコーナージョイント部分を飼料が移送される状態を示す断面図である。
【図4】図1の飼料搬送装置の配管経路の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の飼料搬送装置の他実施例の全体斜視図である。
【図6】コーナージョイントの他実施例の正面図である。
【図7】図6のコーナージョイント部分を飼料が移送される状態を示す断面図である。
【図8】支持部材に固着した当接部材の正面図である。
【図9】当接部材の正面図である。
【図10】図6のコーナージョイントの組立方法を示す正面図である。
【図11】コーナージョイントの他実施例の正面図である。
【図12】本発明の飼料搬送装置の他実施例の全体斜視図である。
【図13】従来の飼料搬送装置の一実施例の全体斜視図である。
【図14】センターレスオーガーの一部の正面図である。
【図15】従来の飼料搬送装置の他実施例の全体斜視図である。
【図16】ディスクケーブルの一部の正面図である。
【図17】図15の飼料搬送装置で使用するコーナージョイントの(A)は正面図、(B)は側断面図である。
【図18】従来の飼料搬送装置の他実施例の全体斜視図である。
【図19】図15の飼料搬送装置の配管経路の一例を示す説明図である。
【図20】図18の飼料搬送装置で使用するコーナージョイント部分を飼料が移送される状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 飼料搬送装置
4 配管
5 飼料ホッパー
7 給餌器
8,28 コーナージョイント
9,10,29,30 曲管形成部材
11,31 曲管部
12 突設部
48 コーナージョイント
49,50 曲管形成部材
51 曲管部
52 突設部
53,54 当接部材
68 コーナージョイント
69 曲管形成部材
70 曲管形成部材
S 飼料
Claims (4)
- 飼料ホッパーから配管を介して多数個の給餌器へ飼料を搬送する飼料搬送装置において、曲管部に内方に突出する複数の突設部を形成したコーナージョイントを配設したことを特徴とする飼料搬送装置。
- 前記コーナージョイントは、曲管部に内方に突出する複数の突設部を形成した曲管形成部材と、曲管部に対応した曲率半径で湾曲された複数の当接部材とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の飼料搬送装置。
- 前記コーナージョイントは、前記当接部材を交換自在としたことを特徴とする請求項2に記載の飼料搬送装置。
- 前記コーナージョイントは、曲管部に内方に突出する複数の突設部を形成した複数の曲管形成部材を連結したものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の飼料搬送装置。
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