JP3810980B2 - 自動車用ドアロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車内から、同一のハンドルを2度操作することにより、施錠状態を解錠状態に切り替えて、ドアを開くことができるようにした自動車用ドアロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車用ドアロック装置において、ドアの車内側に設けられたインサイドハンドルの第1回目の操作により、施解錠機構を施錠状態から解錠状態に切り替え、インサイドハンドルの第2回目の操作により、ドアを開くようにした、いわゆるダブルアクション・オーバーライド操作を可能としたものは公知である(例えば、特開平11−166338号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来のドアロック装置においては、施解錠機構が施錠状態にあっても、ドアを迅速に開くことができる反面、施解錠機構を施錠状態にして、ドアを閉じているにも拘わらず、不正手段により、車外からインサイドハンドルが操作されて、不用意にドアが開けられるおそれがある。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、ダブルアクション・オーバーライド操作を可能としたものにおいて、ドア開扉の操作性及び防盗性の向上を図った自動車用ドアロック装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) オープン方向へ移動させられることにより、車体とドアとの係止状態を解除させるオープンレバーと、ドアの車外側に設けられたアウトサイドハンドルに連結され、オープン方向に移動可能なアウトサイドレバーと、ドアの車内側に設けられたインサイドハンドルに連結され、オープン方向に移動可能なインサイドレバーと、適宜の操作手段により、解錠位置と施錠位置とに移動させられる施解錠レバーと、前記アウトサイドレバーと施解錠レバーとに連結され、かつ前記施解錠レバーにより解錠位置と施錠位置とに移動させられる第1サブレバーと、該第1サブレバーに連結され、かつ該第1サブレバーが解錠位置にあるときは、前記アウトサイドレバーのオープン方向への移動により、前記オープンレバーの係合部に係合して、オープンレバーをオープン方向へ移動させることができ、また前記第1サブレバーが施錠位置にあるときは、前記オープンレバーの係合部に対して空振りする解除部を有する第2サブレバーとを備え、該第2サブレバーが空振り移動している途中で、前記施解錠レバーが施錠位置から解錠位置へ移動させられることにより、前記第2サブレバーがオープンレバーの係合部の側面に当接した状態で、前記第1サブレバーは解錠位置に移動させられ、その後、前記アウトサイドレバーが元位置に復帰することにより、前記第2サブレバーがばねの付勢力によって解錠位置に移動させられるようにした自動車用ドアロック装置において、前記インサイドレバーとアウトサイドレバーとの伝達経路に設けられ、かつ前記インサイドレバーによって、オープン方向に移動させられることにより、前記アウトサイドレバーをオープン方向へ移動させるとともに、前記施解錠レバーを施錠位置から解錠位置に移動させるように、前記施解錠レバーに連係された作動レバーと、前記インサイドレバーと作動レバーとに連係され、前記インサイドレバーによる前記作動レバーのオープン方向への移動を可能にする解錠位置と、オープン方向への移動を不能にする施錠位置とに移動可能な切替レバーとを備える。
【0006】
(2) 上記(1)項において、切替レバーを、適宜の操作スイッチの操作によって作動可能なアクチュエータによって、施錠位置及び解錠位置に移動させる。
【0007】
(3) 上記(1)または(2)項において、第1サブレバーと第2サブレバーとを、同軸をもってアウトサイドレバーに枢着する。
【0008】
(4) 上記(3)項において、第2サブレバーを付勢するばねを、コイルばねとし、該コイルばねを、第1サブレバーまたは前記第2サブレバーの回動軸まわりに凹設された円孔状の収容部に収容する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、図1における左方を自動車の「前方」、右方を「後方」とする。
【0010】
(1)は、ドアのサイドパネルに複数のボルト(図示略)をもって固定される噛合機構本体で、その内部には、噛合機構として、ドアの開閉に伴い、車体側に固着されたストライカ(図示略)と係脱可能なラッチ(図示略)と、ラッチに係合することにより、ラッチの回動を阻止して、ドアを閉扉状態に拘束する係合部材(図示略)とが、それぞれ回動可能に収容されている。
【0011】
(2)は、噛合機構本体(1)の前面に固定されたベースプレートで、前方に折曲されたその取付片(2a)の下部には、後方を向く上下の案内孔(3a)(3b)を有する案内孔(3)が穿設されている。上案内孔(3a)の上側の内縁には、凹凸状のチェック部(3c)が設けられている。
【0012】
図1において、(4)は、ベースプレート(2)の取付片(2a)に固定されたアクチュエータで、そのハウジング(4a)内には、運転席近傍に設けられた操作スイッチの操作により予め定めた正逆方向に回転可能な第1モータ(5)と、他の操作スイッチの操作によって、予め定めた正逆方向に回転可能な第2モータ(6)とが収容され、ハウジング(4a)外には、軸(4b)(4c)をもって、ノブレバー(7)及び出力レバー(9)が枢着されている。
【0013】
第1モータ(5)は、ハウジング(4a)内に枢着されたセクターギヤ(8)を介してノブレバー(7)を回動させる。第2モータ(6)は、ハウジング(4a)内に枢着されたセクターギヤ(10)を介して出力レバー(9)を回動させる。
【0014】
ノブレバー(7)は、下端部に係合部(7a)を、また上部にスリット(7b)と、後方を向くアーム(7c)とを有しており、第1モータ(5)の回転により、図1に示す解錠位置と、図3に示す施錠位置とに移動可能となっている。
【0015】
スリット(7b)には、取付片(2a)の上部に枢着されたキーレバー(11)の下端部(11a)が係合している。キーレバー(11)は、ドアの車外側に設けられたキーシリンダ(図示略)に連係され、キーシリンダの操作により、ノブレバー(7)を施錠位置及び解錠位置に移動させることができる。なお、ノブレバー(7)は、ドアの車内側に設けられたロックノブ(図示略)の手動による操作によっても、施錠位置及び解錠位置に移動しうるように、ケーブル(図示略)を介してロックノブに連結されている。
【0016】
図4において、(12)は、軸部(12a)をもってベースプレート(2)に枢着された施解錠レバーで、その左端部に穿設された連結孔(12b)には、ノブレバー(7)のアーム(7c)が係合しており、施解錠レバー(12)は、ノブレバー(7)の施錠位置及び解錠位置への移動に連動して、図4に示す解錠位置と、図5に示す施錠位置とに移動することができる。
【0017】
施解錠レバー(12)における軸部(12a)と連結孔(12b)間に設けられた弾性片(12c)は、噛合機構本体(1)に設けた凸状のチェック部(1a)に圧接することにより、施解錠レバー(12)を施錠位置及び解錠位置に安定して保持している。
【0018】
(13)は、噛合機構本体(1)の前面に突出する係合部材の軸部(14)に固着されたオープンレバーで、その右端部には、前方に折曲された係合部(13a)が設けられており、オープン方向(図4及び図5において時計方向)に回動させられることにより、係合部材とラッチとの係合を解除させて、ドアを開くことができるようになっている。
【0019】
(15)は、ベースプレート(2)の下部に軸(15a)をもって枢着されたアウトサイドレバーで、ドアの車外側に設けられたアウトサイドハンドル(図示略)にケーブル(図示略)を介して連結され、その操作により、オープン方向(図4及び図5において反時計方向)に回動させられる。
【0020】
(16)は、上部に設けられた上下方向の長孔(16a)が、施解錠レバー(12)の下部に設けられた突部(12d)に上下方向に摺動可能に嵌合し、かつ下端部に設けられた軸部(16b)をもってアウトサイドレバー(15)に枢着された第1サブレバーで、施解錠レバー(12)の解錠位置及び施錠位置への移動に従動して、図4に示す解錠位置と、解錠位置から反時計方向に回動した図5に示す施錠位置とに移動するとともに、アウトサイドレバー(15)のオープン方向への移動により、下方に移動するようになっている。
【0021】
(17)は、下端部が第1サブレバー(16)の軸部(16b)によりアウトサイドレバー(15)に枢着された第2サブレバーで、その上部には、オープンレバー(13)の係合部(13a)に係合可能な鈎状の解除部(17a)が設けられ、解除部(17a)の右側縁には、係合部(13a)の左側面に当接可能な当接部(17b)が設けられている。
【0022】
第1サブレバー(16)の軸部(16b)の下方に設けられた湾曲状の収容部(16c)には、図10及び図11に示すように、圧縮コイルばね(18)が収容されている。収容部(16c)の開口は、第2サブレバー(17)によって閉塞されている。
【0023】
ばね(18)は、右端が収容部(16c)の右壁面に当接し、左端が第2サブレバー(17)の折曲片(17c)に当接して、第2サブレバー(17)を図4及び図5において時計方向に付勢している。なお、ばね(18)の付勢力は、弾性片(12c)の施解錠レバー(12)を弾圧保持する力より小さく設定されている。
【0024】
第2サブレバー(17)は、通常は、図4及び図5に示すように、上部に設けられたストッパー(17d)が第1サブレバー(16)に当接して、第1サブレバー(16)に対して所定の角度を有する元位置に保持されており、第1サブレバー(16)とともに施錠位置及び解錠位置に移動可能であり、また上下方向に移動可能である。
【0025】
図4に示すように、施解錠レバー(12)が解錠位置にあるときには、アウトサイドレバー(15)のオープン方向への移動により、第1、2サブレバー(16)(17)が下方に移動させられると、第2サブレバー(17)の解除部(17a)がオープンレバー(13)の係合部(13a)に当接して、オープンレバー(13)をオープン方向に回動させて、ドアを開けることができる。
【0026】
また、図5に示すように、施解錠レバー(12)が施錠位置にあるときには、アウトサイドレバー(15)のオープン方向への移動により、第1、2サブレバー(16)(17)が下方に移動しても、図6に示すように、解除部(17a)が係合部(13a)に対して空振りして、ドアを開けることができないようになっている。
【0027】
図1〜図3において、(19)は、左右方向の軸(20)をもってベースプレート(2)の取付片(2a)に枢着されたインサイドレバーで、その後部には、軸(20)を中心とする円弧状の空振り部(19a)と、空振り部(19a)の下端から軸(20)に対して離心方向に連設された係合部(19b)とが穿設され、下端部に設けられたケーブル連結孔(19c)が、ドアの車内側に設けたインサイドハンドル(図示略)にケーブル(図示略)を介して連結され、インサイドハンドルの開扉操作によって、オープン方向(図1〜図3において時計方向)に回動させられるようになっている。
【0028】
(21)は、インサイドレバー(19)を枢着するのと同じ軸(20)をもって取付片(2a)に枢着され、インサイドレバー(19)とアウトサイドレバー(15)との間の伝達経路に設けられた作動レバーで、オープン方向(図1〜図3において時計方向)に回動させられることにより、アウトサイドレバー(15)の左端部に設けられた当接部(15b)に当接して、アウトサイドレバー(15)をオープン移動させうる解除部(21a)と、取付片(2a)に左右方向の軸(22)をもって枢着された連係レバー(23)の下部(23a)に当接させ、連係レバー(23)をばね(25)の付勢力に抗して、図1に示す位置から図2に示す位置に移動させうる連係部(21b)と、インサイドレバー(19)の係合部(19b)に左右方向に重合するように、軸(20)に対して離心方向を向く長孔(21c)とを有している。
【0029】
連係レバー(23)は、作動レバー(21)によって、図1に示す位置から図2に示すキャンセル位置に移動することにより、上方を向くアーム(23b)が、ノブレバー(7)の係合部(7a)に当接し、ノブレバー(7)を施錠位置から解錠位置に移動させて、施解錠レバー(12)及び第1、2サブレバー(16)(17)を施錠位置から解錠位置に移動させる。
【0030】
(24)は、合成樹脂材料によって形成された切替レバーで、ベースプレート(2)の取付片(2a)とインサイドレバー(19)との間に、前後方向に摺動可能に挾持されており、軸(20)の下方を迂回するようにC字状に形成されたその基部(24d)の後端部には、インサイドレバー(19)の空振り部(19a)及び係合部(19b)、並びに作動レバー(21)の長孔(21c)内をほぼ前後方向に移動可能として係合するピン状の突部(24a)が突設され、基部(24d)の前端部には、図9に示すように、下案内孔(3b)の上縁に形成されたチェック部(3c)に摺動可能に嵌入する舌片状の弾性片(24b)と、摺動及び回動可能に嵌入する軸部(24c)とが設けられている。軸部(24c)は、アクチュエータ(4)の出力レバー(9)の遊端部に回動可能に連結されている。
【0031】
切替レバー(24)は、インサイドレバー(19)及び作動レバー(21)とほぼ同一平面上で、前後方向に移動可能であり、かつ軸部(24c)を中心に回動することができ、図1に示すように、突部(24a)が係合部(19b)に係合する解錠位置と、図3に示すように、突部(24a)が空振り部(19a)に位置する施錠位置とに移動可能である。この移動は、モータ(6)の回転による出力レバー(9)の回動によって行われる。
【0032】
弾性片(24b)は、上述のようにチェック部(3c)に圧接しており、その弾性力によって、切替レバー(24)を解錠位置及び施錠位置に弾圧保持するとともに、解錠位置にあるときには、軸部(24c)を中心として回動できるように、弾性片(24b)の後側縁と上案内孔(3a)の後端との間には、隙間が形成されるようになっている。
【0033】
図1に示すように、切替レバー(24)が解錠位置にあるときに、インサイドレバー(19)がオープン方向へ移動すると、図2に示すように、突部(24a)が係合部(19b)に係合して、作動レバー(21)及びアウトサイドレバー(15)がオープン方向へ移動させられるように、インサイドレバー(19)と作動レバー(21)とは、突部(24a)によって接続される。すなわち、インサイドレバー(19)とアウトサイドレバー(15)との間の伝達経路が接続される。
【0034】
切替レバー(24)は、インサイドレバー(19)の回動にともない、軸部(24c)を中心として時計方向に回動するとともに、弾性片(24b)は、上案内孔(3c)を空動する。
【0035】
図3に示すように、切替レバー(24)が施錠位置にあるときには、インサイドレバー(19)がオープン方向に回動しても、係合部(19b)が突部(24a)に対して空振りして、インサイドレバー(19)の回動が作動レバー(21)に伝達されないように、インサイドレバー(19)と作動レバー(21)との接続が解除される。すなわち、インサイドレバー(19)とアウトサイドレバー(15)との間の伝達経路が切断される。
【0036】
なお、上述実施形態においては、空振り部(19a)及び係合部(19b)を作動レバー(21)に、また、長孔(21c)を作動レバー(21)に設けてあるが、これに変えて、空振り部(19a)及び係合部(19b)を作動レバー(21)に、また、長孔(21c)をインサイドレバー(19)に設けてもよい。この場合には、空振り部(19a)は係合部(19b)の前方下側に連設される。
【0037】
次に、本発明における実施形態の作用について説明する。
(A)(施解錠レバー及び切替レバーが、共に解錠位置にあるとき)
図4に示す状態において、車外からアウトサイドハンドルを操作することにより、アウトサイドレバー(15)、第2サブレバー(17)の解除部(17a)を介して、オープンレバー(13)をオープン方向に回動させて、ドアを開けることができる。
【0038】
図1に示す状態において、車内からインサイドハンドルを操作することにより、インサイドレバー(19)、切替レバー(24)、作動レバー(21)、アウトサイドレバー(15)及び第2サブレバー(17)の解除部(17a)を介して、オープンレバー(13)をオープン方向に回動させて、ドアを開けることができる。
【0039】
(B)(施解錠レバーが施錠位置で、切替レバーが解錠位置にあるとき)
図5に示す状態において、アウトサイドハンドルを操作した場合、第2サブレバー(17)がアウトサイドレバー(15)を介して下方に移動しても、図6に示すように、解除部(17a)がオープンレバー(13)の係合部(13a)に対して空振りするため、ドアを開けることはできない。
【0040】
次に、インサイドハンドルを操作した場合、インサイドレバー(19)、切替レバー(24)、作動レバー(21)、及びアウトサイドレバー(15)を介して、第1、2サブレバー(16)(17)が下方に移動して、図6に示すように、解除部(17a)がオープンレバー(13)の係合部(13a)の側方を空振り移動する。
【0041】
これと同時に、作動レバー(21)のオープン移動に連動して、連係レバー(23)がキャンセル位置に移動させられることより、ノブレバー(7)、及び施解錠レバー(12)を介して、図7に示すように、第1、2サブレバー(16)(17)は施錠位置から解錠方向に移動させられ、第2サブレバー(17)の当接部(17b)が、オープンレバー(13)の係合部(13a)の側面に当接して、第1サブレバー(16)のみが、ばね(18)の付勢力に抗して、施解錠レバー(12)と共に解錠位置に移動する。
【0042】
この状態において、インサイドハンドルの操作を解放すると、アウトサイドレバー(15)が移動前の元位置に復帰して、第1、2サブレバー(16)(17)が上方に移動するため、第2サブレバー(17)の当接部(17b)がオープンレバー(13)の係合部(13a)から外れることにより、第2サブレバー(17)は、ばね(18)の付勢力により解錠位置に移動させられる。
【0043】
次に、再度、インサイドハンドルを操作すると、施解錠レバー(12)が解錠位置にあるので、上記(A)と同様にしてドアを開けることができる。
【0044】
すなわち、インサイドハンドルの第1回目の操作により、施解錠レバー(12)を施錠位置から解錠位置に移動させ、第2回目の操作により、ドアを開けることがことができる、いわゆるダブルアクション・オーバーライド操作によってドアを開けることができる。
【0045】
(C)(施解錠レバーが解錠位置で、切替レバーが施錠位置にあるとき)
この状態においては、アウトサイドハンドルの開扉操作により、上記(A)と同様にしてドアを開くことができる。
【0046】
一方、インサイドハンドルからの操作においては、インサイドレバー(19)がオープン移動しても、空振り部(19a)が切替レバー(24)の突部(24a)に対して空振りして、そのオープン移動が作動レバー(21)に伝達されないため、インサイドハンドルを操作しても、ドアを開けることができない。
この状態においては、車内の子供等の悪戯等によるドアの開扉を防止できる。
【0047】
(D)(施解錠レバー及び切替レバーが、共に施錠状態)
この状態においては、車外からアウトサイドハンドルを操作しても、上記(B)と同様にしてドアを開けることができない。また、車内からインサイドハンドルを操作しても、上記(C)と同様にしてドアを開けることができない。
【0048】
すなわち、切換レバー(24)を施錠位置にすることにより、ダブルアクション・オーバーライド操作を不能にして、インサイドハンドルによってドアを開けることができないようになる。したがって、不正行為により車外からインサイドハンドルを操作してドアを開けようとしても開けることができない。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a) 請求項1記載の発明によると、ドアが施錠状態にあっても、車内からは、ダブルアクション・オーバーライド操作によって、迅速にドアを開けることができる。また、ダブルアクション・オーバーライド操作を無効にすることによって、インサイドハンドルによるドア開扉を不能にして、防盗性を向上させることができるとともに、子供等による誤操作を防止して、安全性をも確保することができる。
【0050】
(b) 請求項2記載の発明によると、遠隔操作によって、ダブルアクション・オーバーライド操作を可能または不能に切り替えることができ、便利である。
【0051】
(c) 請求項3記載の発明によると、部品数の削減を図って、第1、2サブレバーをアウトサイドレバーに枢着することができるとともに、小型化を図ることができる。
【0052】
(d) 請求項4記載の発明によると、ばねへの雨水及び塵埃等の付着を防止して、長期に亘って確実な作動を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドアロック装置の一実施形態の側面図である。
【図2】同じく、インサイドレバーがオープン方向へ移動したときの、要部の側面図である。
【図3】同じく、ダブルアクション・オーバーライド操作を不能にしたときの、要部の側面図である。
【図4】同じく、施解錠レバーが解錠位置にあるときの、ドアロック装置の正面図である。
【図5】同じく、施解錠レバーが施錠位置にあるときの、ドアロック装置の正面図である。
【図6】同じく、第2サブレバーが空振り移動しているときの、要部の正面図である。
【図7】同じく、ダブルアクション・オーバーライド操作が行われているときの、要部の正面図である。
【図8】同じく、図1におけるVIII−VIII線に沿う縦断正面図である。
【図9】同じく、図1におけるIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】同じく、図5におけるX−X線に沿う縦断側面図である。
【図11】同じく、図10におけるXI−XI線に沿う縦断面図である。
【符号の説明】
(1)噛合機構本体
(1a)チェック部
(2)ベースプレート
(2a)取付片
(3)案内孔
(3a)上案内孔
(3b)下案内孔
(3c)チェック部
(4)アクチュエータ
(4a)ハウジング
(4b)(4c)軸
(5)第1モータ
(6)第2モータ
(7)ノブレバー
(7a)係合部
(7b)スリット
(7c)アーム
(8)セクターギヤ
(9)出力レバー
(10)セクターギヤ
(11)キーレバー
(12)施解錠レバー
(12a)軸部
(12b)連結孔
(12c)弾性片
(12d)突部
(13)オープンレバー
(13a)係合部
(14)係合部材の軸部
(15)アウトサイドレバー
(15a)軸
(15b)当接部
(16)第1サブレバー
(16a)長孔
(16b)軸部
(16c)収容部
(17)第2サブレバー
(17a)解除部
(17b)当接部
(17c)折曲片
(17d)ストッパー
(18)ばね
(19)インサイドレバー
(19a)空振り部
(19b)係合部
(19c)ケーブル連結孔
(20)軸
(21)作動レバー
(21a)解除部
(21b)連係部
(21c)長孔
(22)軸
(23)連係レバー
(23a)下部
(23b)アーム
(24)切替レバー
(24a)突部
(24b)弾性片
(24c)軸部
(24d)基部
(25)ばね

Claims (4)

  1. オープン方向へ移動させられることにより、車体とドアとの係止状態を解除させるオープンレバーと、ドアの車外側に設けられたアウトサイドハンドルに連結され、オープン方向に移動可能なアウトサイドレバーと、ドアの車内側に設けられたインサイドハンドルに連結され、オープン方向に移動可能なインサイドレバーと、適宜の操作手段により、解錠位置と施錠位置とに移動させられる施解錠レバーと、前記アウトサイドレバーと施解錠レバーとに連結され、かつ前記施解錠レバーにより解錠位置と施錠位置とに移動させられる第1サブレバーと、該第1サブレバーに連結され、かつ該第1サブレバーが解錠位置にあるときは、前記アウトサイドレバーのオープン方向への移動により、前記オープンレバーの係合部に係合して、オープンレバーをオープン方向へ移動させることができ、また前記第1サブレバーが施錠位置にあるときは、前記オープンレバーの係合部に対して空振りする解除部を有する第2サブレバーとを備え、該第2サブレバーが空振り移動している途中で、前記施解錠レバーが施錠位置から解錠位置へ移動させられることにより、前記第2サブレバーがオープンレバーの係合部の側面に当接した状態で、前記第1サブレバーは解錠位置に移動させられ、その後、前記アウトサイドレバーが元位置に復帰することにより、前記第2サブレバーがばねの付勢力によって解錠位置に移動させられるようにした自動車用ドアロック装置において、
    前記インサイドレバーとアウトサイドレバーとの伝達経路に設けられ、かつ前記インサイドレバーによって、オープン方向に移動させられることにより、前記アウトサイドレバーをオープン方向へ移動させるとともに、前記施解錠レバーを施錠位置から解錠位置に移動させるように、前記施解錠レバーに連係された作動レバーと、前記インサイドレバーと作動レバーとに連係され、前記インサイドレバーによる前記作動レバーのオープン方向への移動を可能にする解錠位置と、オープン方向への移動を不能にする施錠位置とに移動可能な切替レバーとを備えることを特徴とする自動車用ドアロック装置。
  2. 切替レバーを、適宜の操作スイッチの操作で作動可能なアクチュエータによって、施錠位置及び解錠位置に移動させるようにした請求項1記載の自動車用ドアロック装置。
  3. 第1サブレバーと第2サブレバーとを、同軸をもってアウトサイドレバーに枢着した請求項1または2記載の自動車用ドアロック装置。
  4. 第2サブレバーを付勢するばねをコイルばねとし、該コイルばねを、第1サブレバーまたは前記第2サブレバーの回動軸まわりに凹設された円孔状の収容部に収容した請求項3記載の自動車用ドアロック装置。
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