JP3810690B2 - 多値データ処理方法と多値データ処理装置 - Google Patents

多値データ処理方法と多値データ処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスク(例えば、CD−R/RW,DVD)等の情報記録媒体に多値データを記録再生する際の多値データ処理方法及び多値データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報記録媒体に連続する複数個(3個)の多値データの全組合せのテストデータを記録しておき、多値データ再生時にテストデータの再生信号値を記憶したテーブルを作成し、再生した多値データの信号値とテーブル上の信号値との誤差が最小になる多値データを再生多値データとして出力する多値データ処理方法があった。
また、上記のようなテーブルを使用して多値データを判定する時に、連続3個の両端の多値データを固定しきい値で判定した後、中央の多値データの再生信号値とテーブル上の信号値との誤差が最小になる多値データを再生多値データとして出力する多値データ処理方法があり、判定精度を向上させてテーブルをコンパクトにすることができる。
【0003】
さらに、複数個の多値データを1セットとして扱い、各多値データの上位ビットには2値データをそのまま配置し、下位1ビットに所定の変換ルールによるデータを配置することによって2値データを多値データに変換して、その多値データの再生時には、下位1ビットが誤りやすいため、所定の変換ルールに従ったデータであることを利用して多値データを判定する多値データ処理方法があった。
この多値データ処理方法は、n(n≧2)ビット/シンボルの多値データを記録/送信する時に、m(m≧2)シンボルを1セットとして、各シンボルの上位(n−1)ビット×mシンボル={(n−1)×m}ビットに任意の2値データを配置し、下位1ビット×mシンボル=mビットに、「(m−1)ビットをmビットに変換(所定の変換ルールに相当する)」した2値データを配置することにより、所定の変換ルールによって1ビットの冗長データが発生するが、多値データの判定精度を向上させることができる。
【0004】
さらにまた、上記の処理では下位1ビットに所定の変換ルールによるデータを配置しており、多値データの再生時のデータ誤りが下位1ビット以下である時に効果があるが、それを超えると誤判定が発生する。そこで、それを下位kビットに拡張した多値データ処理方法も提案されている。
この多値データ処理方法は、n(n≧2)ビット/シンボルの多値データを記録/送信する時に、m(m≧2)シンボルを1セットとして、各シンボルの上位(n−k)ビット×mシンボル={(n−k)×m}ビット(k≧1かつn>k)に任意の2値データを配置し、下位kビット×mシンボル=(m×k)ビットに、「(m×k−1)ビットを(m×k)ビットに変換(所定の変換ルールに相当する)」した2値データを配置することにより、下位kビットに拡張することによって、データの伝送路(光ディスクなどの情報記録媒体や通信路)に誤りが多く発生する性質があっても判定精度を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の多値データ処理方法は、多値データを連続して記録した時に生ずる符号間干渉をデータ間の相関関係として捕らえた一種のパターン認識的な手法であり、多値数が多くなる場合や再生信号のノイズが多い場合等には、テーブル上の各パターンの区別があいまいになって誤判定し易いという問題があった。
また、多値データを再生する時には、再生信号に対して波形等化を行って符号間干渉を除去した後、固定したしきい値によって多値データの判定候補を出力し、その後、各多値データの下位ビットのデータが所定の変換ルールに従っている候補を選択し、誤差が最小になる多値データを再生多値データとして出力するので、実際には波形等化後も符号間干渉は若干残り、固定したしきい値による多値データの判定候補の出力時に誤りが起こる場合があり、最終的な再生多値データも誤る場合があるという問題があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、従来よりも多値データを正しく再生できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、次の(1)〜(11)の多値データ処理方法を提供する。
(1) 2値データを1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換し、上記多値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータとを情報記録媒体に記録する、mシンボル(m≧2である整数)の多値データを1セットとし、(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換し、1セット内のmシンボルの下位kビットに配置して2値データを多値データに変換する多値データ処理方法によって多値データが記録された情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理方法であって、上記テストデータの再生信号を入力して多値データの信号値をテーブルに保存し、2値データが変換された多値データの再生信号を入力して多値データの信号値と上記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値データを出力し、上記第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較して、一致しない時は、(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最小になる候補を第2の多値データとして出力し、上記第2の多値データを再生多値データとして出力し、一致する時は、上記第1の多値データを再生多値データとして出力する多値データ処理方法。
【0007】
) 2値データを1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換し、上記多値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータとを情報記録媒体に記録し、上記情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理方法であって、記録時にmシンボル(m≧2である整数)の多値データを1セットとし、(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換し、1セット内のmシンボルの下位kビットに配置して2値データを多値データに変換し、再生時にテストデータの再生信号を入力して多値データの信号値をテーブルに保存し、2値データが変換された多値データの再生信号を入力して多値データの信号値と前記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値データを出力し、上記第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較して、一致しない時は、(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最小になる候補を第2の多値データとして出力し、上記第2の多値データを再生多値データとして出力し、一致する時は、上記第1の多値データを再生多値データとして出力する多値データ処理方法。
【0008】
) 上記のような多値データ処理方法において、上記テーブルに多値データの信号値を保存する時に、2の(M×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値を保存して、上記第1の多値データを出力する時に連続するM個の多値データの両端の2個の多値データは所定のしきい値で判定し、両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値と上記テーブル上の信号値との誤差が最小になる多値データを上記第1の多値データとして出力する多値データ処理方法。
【0009】
) 上記のような多値データ処理方法において、上記所定のしきい値を上記テーブル上の信号値から決定する多値データ処理方法。
【0010】
(7) 2値データを1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換し、上記多値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータとを情報記録媒体に記録する際、mシンボル(m≧2である整数)の多値データを1セットとし、(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換し、1セット内のmシンボルの下位kビットに配置して2値データを多値データに変換し、上記残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換する時に、先行するセットのデータも入力して変換する多値データ処理方法によって多値データが記録された情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理方法によって多値データが記録された情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理方法であって、上記テストデータの再生信号を入力して多値データの信号値を上記テーブルに保存し、2値データが変換された多値データの再生信号を入力して、多値データの信号値と上記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値データを出力し、上記第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較して、一致しない時は、上記1セットを含む連続する複数セットにおいて、(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最小になる候補を選択し、上記1セットに該当する候補を上記1セットにおける第2の多値データとして出力し、上記第2の多値データを再生多値データとして出力し、一致する時は、上記第1の多値データを再生多値データとして出力する多値データ処理方法。
【0011】
) 2値データを1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換し、上記多値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータとを情報記録媒体に記録し、上記情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理方法であって、記録時にmシンボル(m≧2である整数)の多値データを1セットとし、(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビットの2値データを先行するセットのデータも入力して(m×k)ビットに変換し、1セット内のmシンボルの下位kビットに配置して2値データを多値データに変換して、再生時にテストデータの再生信号を入力して多値データの信号値をテーブルに保存し、2値データが変換された多値データの再生信号を入力して多値データの信号値と前記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値データを出力し、上記第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較して、一致しない時は、上記1セットを含む連続する複数セットにおいて、(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最小になる候補を選択し、上記1セットに該当する候補を上記1セットにおける第2の多値データとして出力し、上記第2の多値データを再生多値データとして出力し、一致する時は、上記第1の多値データを再生多値データとして出力する多値データ処理方法。
【0012】
) 上記のような多値データ処理方法において、上記第2の多値データを出力する時に、上記複数セットの各セットにおいて、信号値の誤差が最小になる候補からN番目(1≦N≦2の(m×k−1)乗)に小さい候補までのN個の候補を選択し、上記複数セットにおける上記N個の候補の組合せ(Nの上記複数セット数乗通り)の中で信号値の誤差が最小になる候補を出力する多値データ処理方法。
【0013】
) 上記のような多値データ処理方法において、上記テーブルに多値データの信号値を保存する時に、2の(M×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値を保存して、上記第1の多値データを出力する時に、連続するM個の多値データの両端の2個の多値データは所定のしきい値で判定し、両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値と上記テーブル上の値との誤差が最小になる多値データを出力する多値データ処理方法。
【0014】
) 上記のような多値データ処理方法において、上記所定のしきい値を上記テーブル上の信号値から決定する多値データ処理方法。
【0015】
また、次の(10)〜(18)の多値データ処理装置も提供する。
10) 2値データを入力して1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換する変換手段と、連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生する発生手段と、上記変換手段から出力された多値データと上記発生手段から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録する手段を備え、上記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットとする多値データに変換する手段であって、上記(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置する手段と、上記(n×m−1)ビットの2値データの内の残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換する手段と、上記(m×k)ビットを1セット内のmシンボルの下位kビットに配置する手段とからなる多値データ処理装置によって多値データが記録された情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理装置であって、上記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手段と、その再生信号出力手段から出力される再生信号を入力して多値データの信号値を出力する信号値出力手段と、その信号値出力手段から出力されるテストデータの信号値をテーブルに記憶する記憶手段と、上記信号値出力手段から出力される2値データが変換された多値データの信号値と上記記憶手段におけるテーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段と、上記第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる第1の多値データを出力する第1の多値データ出力手段と、その第1の多値データ出力手段によって出力された第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段と、その比較手段の比較によって(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補の信号値と上記2値データが変換された多値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算出手段と、その第2の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の多値データとして出力する第2の多値データ出力手段と、上記比較手段においてデータが一致しない場合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、データが一致する場合は第1の多値データを再生多値データとして出力する手段とからなる多値データ処理装置。
【0016】
11) 2値データを入力して1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換する変換手段と、連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生する発生手段と、上記変換手段から出力された多値データと上記発生手段から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録する記録手段と、上記情報記録媒体から多値データを再生する再生手段を備えた多値データ処理装置であって、上記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットとする多値データに変換する手段であって、上記(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置する手段と、上記(n×m−1)ビットの2値データの内の残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換する手段と、上記(m×k)ビットを1セット内のmシンボルの下位kビットに配置する手段とからなり、上記再生手段が、上記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手段と、その再生信号出力手段から出力される再生信号を入力して多値データの信号値を出力する信号値出力手段と、その信号値出力手段から出力されるテストデータの信号値をテーブルに記憶する記憶手段と、上記信号値出力手段から出力される2値データが変換された多値データの信号値と上記記憶手段における上記テーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段と、その第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる第1の多値データを出力する第1の多値データ出力手段と、その第1の多値データ出力手段によって出力された第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段と、その比較手段による比較によって(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補の信号値と上記2値データが変換された多値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算出手段と、その第2の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の多値データとして出力する第2の多値データ出力手段と、上記比較手段においてデータが一致しない場合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、データが一致する場合は第1の多値データを再生多値データとして出力する手段とからなる多値データ処理装置。
【0017】
12) 上記(10)又は(11)の多値データ処理装置において、上記記憶手段が、2の(M×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値を前記テーブル上の値として記憶し、上記第1の誤差算出手段が、連続するM個の多値データの両端の2個の多値データを所定のしきい値で判定する判定手段を有し、両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値と上記テーブル上の値との誤差を算出するようにした多値データ処理装置。
13) 上記(12)の多値データ処理装置において、上記判定手段が、上記記憶手段における上記テーブル上の値から所定のしきい値を算出する手段を有する多値データ処理装置。
【0018】
142値データを入力して1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換する変換手段と、連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生する発生手段と、上記変換手段から出力された多値データと上記発生手段から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録する手段とを備え、上記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットとする多値データに変換する手段であって、上記(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置する手段と、上記(n×m−1)ビットの2値データの内の残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換する手段と、上記(m×k)ビットを1セット内のmシンボルの下位kビットに配置する手段とからなり、上記残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換する手段が、先行するセットのデータも入力して変換するようにした多値データ処理装置によって多値データが記録された情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理装置であって、上記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手段と、その再生信号出力手段から出力される再生信号を入力して多値データに対応する信号値を出力する信号値出力手段と、その信号値出力手段から出力されるテストデータの信号値を上記テーブルに記憶する記憶手段と、上記信号値出力手段から出力される2値データが変換された多値データの信号値と上記記憶手段におけるテーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段と、その第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる第1の多値データを出力する第1の多値データ出力手段と、その第1の多値データ出力手段によって出力される第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段と、その比較手段による比較によって上記1セットを含む連続する複数セットにおける(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補の信号値と上記2値データが変換された多値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算出手段と、その第2の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の多値データとして出力する第2の多値データ出力手段と、上記比較手段による比較によってデータが一致しない場合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、データが一致する場合は第1の多値データを再生多値データとして出力する手段とからなる多値データ処理装置。
【0019】
15) 2値データを入力して1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換する変換手段と、連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生する発生手段と、上記変換手段から出力された多値データと上記発生手段から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録する手段と、上記情報記録媒体から多値データを再生する再生手段を有する多値データ処理装置であって、上記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットとする多値データに変換する手段であって、上記(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置する手段と、上記(n×m−1)ビットの2値データの内の残りの(m×k−1)ビットの2値データを先行するセットのデータも入力して(m×k)ビットに変換する手段と、上記(m×k)ビットを1セット内のmシンボルの下位kビットに配置する手段とからなり、上記再生手段が、上記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手段と、その再生信号出力手段から出力される再生信号を入力して多値データに対応する信号値を出力する信号値出力手段と、その信号値出力手段から出力されるテストデータの信号値をテーブルに記憶する記憶手段と、上記信号値出力手段から出力される2値データが変換された多値データの信号値と上記記憶手段におけるテーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段と、上記第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる第1の多値データを出力する第1の多値データ出力手段と、上記第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段と、その比較手段による比較によって上記1セットを含む連続する複数セットにおける(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補の信号値と上記2値データが変換された多値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算出手段と、上記第2の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の多値データとして出力する第2の多値データ出力手段と、上記比較手段による比較によってデータが一致しない場合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、データが一致する場合は第1の多値データを再生多値データとして出力する手段とからなる多値データ処理装置。
【0020】
16) 上記のような多値データ処理装置において、上記第2の誤差算出手段が、連続する複数セットの各セットにおいて、信号値の誤差が最小になる候補からN番目(1≦N≦2の(m×k−1)乗)に小さい候補までのN個の候補を選択し、上記複数セットにおける上記N個の候補の組合せ(Nの上記複数セット数乗通り)の信号値と上記2値データが変換された多値データの信号値との誤差を算出する多値データ処理装置。
17) 上記のような多値データ処理装置において、上記記憶手段が、2の(M×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値をテーブル上の値として記憶し、上記第1の誤差算出手段が、連続するM個の多値データの両端の2個の多値データを所定のしきい値で判定する判定手段を有し、両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値と上記テーブル上の値との誤差を算出するようにした多値データ処理装置。
【0021】
18) 上記のような多値データ処理装置において、上記判定手段が、上記記憶手段における上記テーブル上の値から所定のしきい値を算出する手段を有する多値データ処理装置
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
光ディスク1は、情報を記録する記録媒体である。記録面にはらせん状又は同心円上のトラックが形成されており、そのトラックにそってマークを記録する。トラックは一定の周期でわずかに蛇行している。
モータ2は、光ディスク1を記録及び再生時に所定の回転速度で回転させる。
光ヘッド3は、半導体発光素子(例えばレーザダイオード:LD)によって発生させたレーザ光スポットを照射して光ディスク1にマークを記録し、その記録されたマークをレーザ光スポットで走査してその反射光に基づく電気信号を再生信号として出力する。
【0023】
演算増幅回路4は、光ヘッド3から出力された電気信号を演算増幅し、光ディスク1上のマークに対応した再生信号,レーザ光スポットが光ディスク1の記録面に焦点が合っているかを示すフォーカスエラー信号,レーザ光スポットがトラックに沿って走査しているかを示すトラッキングエラー信号,トラックの蛇行に対応した信号等を出力する。
サーボ回路5は、フォーカスエラー信号,トラッキングエラー信号,トラックの蛇行に対応した信号により、レーザ光スポットを光ディスク1の記録面に焦点を合わせて正しくトラックを走査させ、光ディスク1を線速度一定又は角速度一定に回転させる制御を行う。
レーザ駆動回路6は、変調回路7から出力された信号に従ってレーザ光で光ディスク1にマークを記録するための信号を出力する。
変調回路7は、入力した多値データに対応した大きさのマークとスペース(多値データ=0:何も記録しない)を示す信号を出力する。
【0024】
同期信号付加回路8は、所定量のデータの区切りを示すための同期信号を付加する。
多値化回路9は、入力した2値データを多値データに変換する。
誤り訂正用データ付加回路10は、入力データに対して誤り訂正を行うためのデータを付加する。AD変換回路11は、演算増幅回路4からの再生信号をデジタル信号に変換する。
フェーズロックループ回路(Phase Locked Loop:PLL)及び同期検出回路12は、再生信号中の同期信号を検出し、多値データに同期したクロック信号を出力する。
波形等化回路13は、波形等化を行う。多値判定回路14は、多値データを判定する。多値−2値変換回路15は、多値データを2値データに変換する。
誤り訂正回路16は、誤り訂正用データを用いて誤り訂正を行う。
【0025】
なお、図示を省略したが、光ヘッド3を光ディスク1の半径方向に移動させ、光ディスク1上のデータをサーチする機構も備わっている。
さらに、コンピュータ用の情報記憶装置として使用するためのインタフェース回路や、光ディスク装置全体の動作制御を行うマイクロプロセッサ等の図示も省略した。
【0026】
次に、この光ディスク装置の処理動作について説明する。
まず、2値データを多値化して光ディスクに記録する場合の動作について説明する。
ホストコンピュータ(図示を省略)から入力された2値データは、誤り訂正用データ付加回路10で所定量のブロックに分割され、誤り訂正用のデータを付加する。その後、多値化回路9で多値データに変換する。さらに、同期信号付加回路8で同期信号を付加する。その同期信号を付加した多値データの各値に対応したマークを光ディスク1に記録するために、変調回路7でレーザ光を駆動する信号を生成する。そして、レーザ駆動回路6の制御によって光ヘッド3によりマークを光ディスク1に記録する。
【0027】
次に、光ディスク1から多値信号を読み出して多値判定を行い、2値データとして出力する場合の動作について説明する。
光ヘッド3により、一定強度のレーザ光を光ディスク1に照射し、その反射光を光電変換して電気信号を得る。その得られた信号を演算増幅回路4に入力し、サーボ回路5によって光ディスク1を安定して回転させ、光ヘッド3のトラッキングやフォーカス制御を行い、多値信号を再生する。
その再生された多値信号からPLL及び同期検出回路12の同期検出回路によって同期信号を検出し、PLL回路によって多値データに同期したクロックを生成し、A/D変換回路11によってデジタルデータを得る。
その後、波形等化回路13によって波形等化を行い、多値判定回路14で判定結果の多値データを出力する。多値−2値変換回路15で2値データに変換した後、誤り訂正回路16で誤りの検出と訂正を行い、訂正後の2値データを出力する。
【0028】
次に、この光ディスク装置は、この発明に係わる機能として、図1に示した多値化回路9と多値判定回路14に特徴を持つので、以下では多値化の方法と回路及び多値判定の方法及び回路について述べる。
まず、多値化の方法として、図2を用いて、2値データを多値データに変換する方法を説明する。
以下の説明では1個の多値データをシンボルと呼び、シンボルの取り得る値(3ビットの場合、8値であり0〜7等)をシンボル値と呼ぶ。
多値信号は、情報記録媒体に記録再生する時のアナログ信号を指し、多値信号をA/D(アナログ/デジタル)変換したデジタルデータを信号値と呼ぶ事にする。
【0029】
図2に示すように、1シンボルの多値データをn(n≧2である整数)ビットとし、m(m≧2である整数)シンボルを1セットとして、多値データを複数シンボル(S1〜Sm)単位で扱う。
この場合、1シンボルは2のn乗通りのシンボル値をとる。MSBは最上位ビット(Most Significant Bit)を、LSBは最下位ビット(Least Significant Bit)をそれぞれ示す。
【0030】
次に、任意のデータを多値データに変換する処理について説明する。
まず、{(n−k)×m}ビットのデータ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置する。
さらに、(m×k−1)ビットのデータを(m×k)ビットのデータに変換し、各シンボルの下位kビットに配置する。
このようにして、{(n−k)×m}+(m×k−1)=(n×m−1)ビットのデータを、nビット/シンボルのmシンボルの多値データに変換する。
単純に(n×m)ビットのデータを、nビット/シンボルのmシンボルの多値データに配置すると、各シンボルはランダムなシンボル値になり、1セット内のシンボル値系列は2の(n×m)乗通りになる。
【0031】
しかし、(m×k−1)ビットデータを(m×k)ビットのデータに変換し、各シンボルの下位kビットに配置することにより、1セット内のシンボル値系列は2の(m×k−1)乗通りに制限することができる。
例えば、n=3,m=2,k=2の場合、単純な3ビット/シンボル,2シンボル/セットのシンボル値系列は2の(3×2)乗=64通りであるが、(2×2−1)=3ビットデータを(2×2)=4ビットのデータに変換し、各シンボルの下位2ビットに配置することにより、1セット内のシンボル値系列は2の(2×2−1)乗=2の3乗=8通りに制限することができる。
したがって、この場合は各シンボル値がランダムに変化する場合に比べて、変化の度合いを1/8に制限することができ、多値データを判定する時の候補を1/8に絞ることにより、誤り率を低減することができる(この発明の参考技術の説明)。
【0032】
このようにして、この発明の参考技術の機能として、連続する複数個の多値データの全組合せを含むテストデータと2値データの(m×k−1)ビットを(m×k)ビットに変換し、多値データの下位kビットに設定した多値データとを情報記録媒体に記録するので、パターン認識による多値判定と上記変換ルールによる多値判定とを組み合わせることにより、判定時の誤りを低減することができる。
【0033】
図3及び図4に、(m×k−1)ビットのデータを(m×k)ビットに変換する処理の説明に供するデータパターンの一例の図を示す。
図3には、一例としてm=2,k=2の場合を示した。
3ビットのデータを4ビットに変換する方法として、(1)LSB側に「0」を、(2)MSBの次のビットに「0」を、(3)MSB側に「0」を、(4)MSB側に「1」をそれぞれ付加する方法を示した。
この他にも、LSBの次のビットに「1を」、MSB側に「1」を付加する等の方法もある。このような変換方法であればテーブルを作成することが無く、容易に変換を行える。
【0034】
図4には、上記データパターンの他の例を示した。
すなわち、変換後の4ビットのデータパターンが、他のパターンと2ビット以上異なるように変換した例である。
このようにすることにより、各パターン間の分離度が向上し、判定時の誤りをより低減することができる。
また、(m×k−1)ビットのデータを(m×k)ビットのデータに変換する方法を1種類に限定せずに、セット毎に2種類を使い分けるようにしてもよい。
例えば、図4に示した変換テーブルの(1)と(2)を選択するためのセット単位に変化する「0」と「1」からなる数値系列Pとして、
P=0,1,0,1,0,1,.....
P=0,0,1,1,0,0,.....
等を定義して、P=0の場合は(1)を、P=1の場合は(2)をそれぞれ選択し、セット毎に変換テーブルを切り換えてもよい。
【0035】
また、Pとして、初期値と生成方法を規定した乱数を使用してもよい。
このようにすることにより、mビットの全パターンが使用されるので、セット単位のデータパターンが偏らず、特殊な周波数成分が強調された多値信号にならないので、情報記録再生系や伝送路の周波数特性に適応し易くすることができる。また、Pの生成方法が簡単なので、容易に実施することができる。
さらに、2種類の変換テーブルを選択する方法として、固定した数値系列を使用するのではなく、セット内のデータを使用して次のセットのPを決定してもよい。
【0036】
例えば、Pの初期値として、第1番目のセットのP(1)を「0」とし、第i番目(i≧2である整数)のセットのPを、
イ)P(i)=P(i−1)eor(i−1)番目のセットのSmのLSB(eor:排他的論理和演算子)
ロ)P(i)=not(i−1)番目のセットのS1のMSB(not:論理否定演算子)
ハ)P(i)=(i−1)番目のセットのS2のLSB
等の論理演算結果で定義する。
こうして、多値データの判定時に対象とするセットだけではなく、その前後の複数のセットを加味した多値判定が行え、誤りを低減することができる(この発明の他の参考技術とこの発明の請求項6に係わる説明)。
【0037】
このようにして、この発明の他の参考技術の機能として、2値データを多値データに変換するルールに先行するセットのデータと関係付けているので、多値判定時に複数のセットを加味した多値判定が行え、誤判定をより低減することができる。
また、この発明の請求項に係わる機能として、2値データを多値データに変換するルールに、先行するセットのデータと関係付けて多値データを記録する方法と、複数セットに渡って多値判定を行う方法とを併せ持っているので、多値判定の信頼性が上がり、追記又は書き換え可能な情報記録媒体にも適用することができる。
【0038】
次に、上記多値データとは別に情報記録媒体に記録するテストデータについて説明する。
一例として、8値データが3シンボル連続する場合のテストデータを以下の表1に示す。
【0039】
【表1】
Figure 0003810690
【0040】
表1に示すように、8値データが3シンボル連続する場合の全組合せ(8の3乗=512通り)を記述したテストデータである。
符号間干渉が隣接する前後の多値データのみに影響する場合に、3シンボル連続する場合の全組合せを記述したテストデータを記録する。
また、符号間干渉が、前の2シンボル及び後の2シンボルのデータに影響する場合は、5シンボル連続する場合の全組合せ(8の5乗=32768通り)を記述したテストデータを記録する。
次に、テストデータを情報記録媒体に記録するときの記録位置は、例えば、光ディスク1の場合、光ディスク1の内周部,外周部及びその中間の中周部に記録する。
あるいは、光ディスク1の1周毎に記録しても良い。あるいはまた、一定周期毎に2値データを多値データに変換したデータの間に挿入して記録しても良い。
こうして、光ディスクの記録位置における再生信号の変動の影響を抑えて、安定した多値データ再生が可能になる(この発明の参考技術の説明)。
【0041】
このようにして、この発明の参考技術の記録媒体として、2値データを多値データに変換した多値データとテストデータとが記録された情報記録媒体であるので、多値データ再生時にパターン認識による多値判定と上記変換ルールによる多値判定とを組み合わせることができ、多値データ判定の誤りを低減でき、信頼性の高い情報記録媒体を提供することができる。
【0042】
次に、上記に説明したテストデータと2値データを多値データに変換したデータを記録した情報記録媒体からデータを再生する時に、図1の多値判定回路14で多値判定を行う方法を以下に説明する。
その説明を簡単にするために、3ビット/シンボルの多値データを2シンボル/セットで処理する場合を説明する。
3ビットの1シンボルは0〜7をシンボル値とする。図5にデータビットの配置を示した。
d0,d1は、それぞれ任意の2値データであり、b0〜b3は、図4に示した表に示す方法で3ビットデータを4ビットデータに変換したデータである。
テストデータは、8値データが3シンボル連続する場合のテストデータを使用する。
【0043】
まず、テストデータを再生し、図6に示すテーブルを作成する。これは、テストデータにおける3シンボル連続多値データの全組合せの中央の多値データの信号値を記憶したテーブルである。
T(p,q,r)(p,q,r=0,・・・,7)は、シンボル値がp,q,rである連続3シンボルの多値データの中央の多値データの信号値を表す。
その信号値は、テストデータを1回再生した時の値を使っても良いし、複数回再生した時の平均値を使っても良い。
次に、上記テーブルを使用して第1の多値データを出力する方法を以下に説明する。
多値データの判定は、連続する3シンボルの多値データの信号値を入力し、中央の多値データのシンボル値を出力する。
そのために、まず前後の多値データの仮判定を行う。その仮判定を行うためのしきい値はテーブル上の値から算出する(この発明の請求項に係わる説明)。
【0044】
このようにして、この発明の請求項と請求項に係わる機能として、上記仮判定用のしきい値をテーブル上の信号値から決定しているので、再生信号の変動の影響を反映することができ、判定時の誤りを減少することができる。
【0045】
まず、次の数1に示した式に基づく演算処理によって各シンボル値(s=0,・・・,7)に対応する信号値の代表値L(s)を算出する。
次に、数2に示した式に基づく演算処理によって隣接するシンボル値間のしきい値X(u)(u=0,・・・,6)を算出する。
そして、前後の多値データの信号値をYとすると、次の数3に示した式に基づく条件を満足するvを仮判定によるシンボル値とする。
【0046】
【数1】
Figure 0003810690
【0047】
【数2】
X(u)=(L(u)+L(u+1))/2
【0048】
【数3】
i)Y≧X(6)の場合、v=7
ii)X(v)>Y≧X(v−1)
iii)X(0)>Yの場合、v=0
【0049】
こうして得られた前後の多値データのシンボル値をp,rとし、中央の多値データの信号値とT(p,q,r)との誤差が最小になるqを第1の多値データとして出力する(この発明の請求項に係わる説明)。
このようにして、この発明の請求項と請求項に係わる機能として、連続する複数個の多値データの中央の多値データの信号値をテーブルに記憶し、多値判定する時は前後の多値データは仮判定しているので、テーブルのデータ量を小さくすることができ、演算量を減らして処理速度の向上を図ることができる。
【0050】
次に、出力された第1の多値データが記録時の変換ルールに一致しているか否かを確認する処理について説明する。
図7に、入力シンボルの信号値とシンボル値の判定候補の対応例を示す。
1セット内の第1及び第2シンボル(S1,S2)の入力信号データ値を図中に黒丸印で示した。
変換表で変換されたデータをシンボルの下位2ビットに配置することから、1シンボルの判定候補は4個になる。その判定候補は、入力信号値に最も近い4個を採用する。図7においては、S1の判定候補は、3,4,5,6であり、S2の判定候補は、0,1,2,3である。
【0051】
S1の下位2ビット(b0,b1)及びS2の下位2ビット(b2,b3)は、図4の変換表で定められているので、2シンボルの判定候補は、図8に示す8通りのシンボル値系列になる。ここでは、図4の(1)欄の変換データを使用した。
第1の多値データがこの8通りのシンボル値系列のいずれかと一致していれば、第1の多値データは正しいものと判定する。
また、第1の多値データがこの8通りのシンボル値系列のいずれでもない場合は、この8通りの候補から入力信号値との誤差の合計が最小になる候補を第2の多値データとして出力する。
その時、各候補のシンボル値に対応した信号値は、各シンボル値に対応する信号値の代表値Lを使用する。あるいは、テーブル上の信号値を使用する。例えば、候補のS1のシンボル値が4である場合、S2のシンボル値が0であり、S1の前の多値データのシンボル値が5であった場合は、S1に対応する信号値は、T(5,4,0)を使用する。
【0052】
こうして、S1,S2はそれぞれ3ビットのデータであり、2シンボルのシンボル値系列は64通りが考えられるが、変換ルールにより、判定候補は8通りに絞られるため、判定結果の信頼性が向上する。
また、誤差を算出する時の各候補のシンボル値に対応した信号値は、テーブルの値を使用しているので、多値データ間の相関関係がより反映されているので、より判定結果の信頼性が向上する(この発明の請求項に係わる説明)。
【0053】
このようにして、この発明の請求項に係わる機能として、情報記録媒体上のテストデータを再生してテーブルを作成して、パターン認識による多値判定を行った後、記録時の変換ルールに従わないデータを再び判定するので、判定時の誤りをより低減することができる。
また、この発明の請求項に係わる機能として、追記又は書換え可能な情報記録媒体にも適用することができる。
したがって、パターン認識法によって再生された第1の多値データを、2値データを多値データに変換したルールに一致しているかで正誤を判定し、誤っている場合は、ルールに一致した第2の多値データを出力することにより、多値データをより正しく再生することができる。
【0054】
上述の説明では、1セットにおける第1の多値データが変換ルールに一致しない場合は、そのセット内のデータのみを使用して第2の多値データを出力する場合を示したが、記録時の変換ルールに他のセットのデータも使用している場合は、変換ルールに一致しないセットを含む複数セットで第2の多値データを出力し、変換ルールに一致しないセットの第1の多値データを、そのセットの第2の多値データに置き換えるようにすることもできる。
次に、複数セットで第2の多値データを出力する時の処理について説明する。
まず、各セットにおいて、Pが「0」の場合と「1」の場合のそれぞれについて、誤差が最小になる候補を選択する。
【0055】
次に、複数セットの先頭のセットでPが「0」の場合と「1」の場合について、Pによって関連付けられたその後のセットの候補を選び、複数セット分の候補を2系列分作成して、両者の内の誤差の小さい方を第2の多値データとして出力する。
こうして、多値データの判定時に対象とするセットだけではなく、そのセットを含む複数のセットを加味した多値判定が行え、誤りを低減することができる(この発明の請求項に係わる機能)。
このようにして、この発明の請求項に係わる機能として、第2の多値データを出力する時に関係のある複数セットに渡って多値判定を行うので、誤判定をより低減することができる。
【0056】
次に、上述の説明では、複数セットで第2の多値データを出力する時に、各セットで誤差が最小になる候補のみを使用する場合を示したが、それ以外の候補を使用するようにすることもできる。
例えば、誤差が2番目に小さい候補や更には全候補を使用して複数セットの各候補の全組合せから誤差が最小になる候補を第2の多値データとしても良い。
こうして、複数セットの組み合わせにおいて、各セットで誤差が最小になる候補の組み合わせが最小の誤差にならない場合には、より多値判定の精度を向上させることができる(この発明の請求項に係わる説明)。
このようにして、この発明の請求項に係わる機能として、複数セットに渡って多値判定を行う時に、各セットにおける誤差最小の候補だけでなく、それ以外の候補も含めるので、各セットで誤差が最小になる候補の組み合わせが最小の誤差にならない場合にはより多値判定の精度を向上させることができる。
【0057】
以上に説明した多値データ処理方法は、マイクロプロセッサやデジタルシグナルプロセッサ等を用いたコンピュータシステム上で動作するソフトウェアとして実現することができる。
次に、専用のハードウェアを用いた実施例を示す。
図9は、2値データを多値データに変換する回路の構成を示すブロック図である。
(n×m−1)ビットのパラレルデータを入力し、1シンボルをnビットとするパラレルデータを出力する。入力データをmビットずつ入力し、その内の1ビットを出力する第1〜第(n−k)の第1〜第(n−k)セレクタA21と、その他の入力データの(m×k−1)ビットを(m×k)ビットに変換する変換回路22と、その変換回路22の(m×k)ビットの出力を入力し、その内の1ビットを出力するセレクタB23が主な回路構成要素である。
その他に、入出力データのタイミングに合わせて、各セレクタの切換を制御するための回路等が必要であるが、図示を省略した。
【0058】
次に、図9に示した回路における2値データを多値データに変換する動作について説明する。一例として、m=2,n=3,k=2の場合について説明する。
図10はその説明に供する図である。
入力の(n×m−1)=(3×2−1)=5ビットのパラレルデータをMSBからd0,d1,d2,d3,d4とし、下位(m×k−1)=(2×2−1)=3ビット(d2,d3,d4)を変換回路22で(m×k)=(2×2)=4ビット(b0,b1,b2,b3)に変換する。
変換回路22は、半導体メモリや論理回路を使用して変換テーブルを実現してもよいし、「0」又は「1」を付加する簡単な変換であれば、配線の追加だけで実現できる。
その後、(n−k)=1個の第1〜第(n−k)セレクタA21とセレクタB23の出力を順次切り換えて、2個のシンボル(S1、S2)に図示したビットデータが配置されるようにして、3ビットのパラレルデータを出力する。
このように、簡単なハードウェア構成によって2値データを多値データに変換することができる(この発明の参考技術と請求項11に係わる説明)。
【0059】
このようにして、この発明の参考技術の機能として、連続する複数個の多値データの全組合せを含むテストデータと、2値データの(m×k−1)ビットを(m×k)ビットに変換し、多値データの下位kビットに設定した多値データとを情報記録媒体に記録するので、再生時にパターン認識による多値判定と上述の変換ルールによる多値判定とを組み合わせられるので、判定時の誤りを低減することができる。
また、この発明の請求項11に係わる機能として、上述のようにして追記又は書換え可能な情報記録媒体にも適用することができる。
【0060】
次に、上述した実施形態では入力がパラレルデータであるが、シフトレジスタ回路を入力に追加して、シリアルデータを入力できるようにしてもよい。
また、変換テーブルを2種類使用し、数値系列Pによってテーブルを選択する場合は、変換回路及び制御回路にその機能を付加すればよい(この発明の他の参考技術と請求項15に係わる説明)。
このようにして、この発明の参考技術の機能として、2値データを多値データに変換するルールに先行するセットのデータと関係付けて多値データを記録するので、多値判定時に複数のセットを加味した多値判定が行え、誤判定をより低減することができる。
また、この発明の請求項15に係わる機能として、2値データを多値データに変換するルールに先行するセットのデータと関係付けて多値データを記録し、複数セットに渡って多値判定を行う処理を併せ持っているので、多値判定の信頼性が上がり、追記又は書換え可能な情報記録媒体にも適用することができる。
【0061】
図11は、テストデータ発生回路の構成例を示すブロック図である。
このような9ビットのバイナリカウンタの出力を3ビットずつに分けて、各々を8値(3ビット)の多値データとして出力することにより、テストデータを発生することができる(この発明の参考技術とこの発明の請求項11と15に係わるテストデータの発生手段に相当する)。
【0062】
次に、多値判定回路における第1の多値データを出力する回路について説明する。
図12は、多値判定回路における第1の多値データを出力する回路の一構成例を示す図である。
平均化回路31は、テストデータの信号値の平均値を求める。
テーブル用メモリ回路32は、図6に示したテーブルを実現するためのメモリ回路である。テーブルを作成する時に信号値を入力するためのデータ入力端子と、誤差算出時に信号値を出力するためのデータ出力端子を備えており、メモリのアドレス入力端子を複数個の多値データの値として使用する。
【0063】
例えば、3個の8値データが連続するテーブルを作成するのであれば、9ビットのアドレスデータを3ビットずつ使用する。また、後述する図14の第2の多値データ出力回路へも信号値を出力する。
仮判定回路33は、加算器等によって上記数1及び数2に示した式に基づく演算処理の計算を実行してしきい値を決定し、さらに、コンパレータ等によって上記数3に示した式に基づく演算処理を実行して、連続3個の多値データの両端の多値データを仮判定する。
判定候補生成回路34は、仮判定回路33から出力される連続3個の多値データの両端の多値データのシンボル値と、中央の多値データの候補のシンボル値(0〜7)を出力する。
【0064】
アドレス切換回路35は、テーブル用メモリ回路32のアドレス入力の切換回路であり、テーブル作成時と仮判定のためのしきい値を算出する時は、テーブルアドレス生成回路36の出力を入力する。また、多値データを判定する時は、判定候補生成回路34の出力を入力する。そして、後述の図14に示す第2の多値データ出力回路の判定候補出力回路における判定候補の信号値をテーブルから出力するための切換機能もある。
テーブルアドレス生成回路36は、テーブルを作成する場合は、光ディスク上のテストデータを再生し、連続する3シンボルの多値データの全組合せの中央の多値データの信号値をメモリに入力する。この時の多値データのシンボル値はテストデータとして分かっており、図11に示した回路で発生できるので、それをメモリ回路のアドレスに入力するためのアドレス生成回路である。また、仮判定のためのしきい値を算出する時のアドレスも生成する。
【0065】
誤差算出回路37は、候補のテーブル上の信号値と入力した中央の多値データの信号値との誤差を算出する回路である。
比較回路38は、誤差算出回路37から出力される誤差の中から最も小さい誤差を求める回路である。
最終判定回路39は、誤差が最小になる判定候補を出力する回路である。
この他に、本判定回路や光ディスク装置全体の動作を制御する回路等があるが、図示を省略した。
【0066】
次に、上記回路の動作について説明する。
まず、光ディスク(情報記録媒体)上のテストデータを再生し、テーブルアドレス生成回路36と平均化回路31によって、連続する3シンボルの多値データの中央の多値データの信号値をテーブル用メモリ回路32に入力し、テーブルを作成する。
次に、テーブル上の信号値を仮判定回路33に入力して、仮判定用のしきい値を算出する(この発明の請求項1318に係わる説明)。
このようにして、この発明の請求項1318に係わる機能として、仮判定用のしきい値をテーブル上の信号値から決定しているので、再生信号の変動の影響を反映でき、判定時の誤りを減少することができる。
【0067】
次に、光ディスク(情報記録媒体)上の2値データを多値データに変換した多値データを再生し、連続する3シンボルの多値データの内の両端の信号値を仮判定回路33に入力し、その仮判定結果による判定候補を判定候補生成回路34から出力する。その判定候補に対応したテーブル上の信号値と連続する3シンボルの多値データの中央の多値データの信号値との誤差を誤差算出回路37で算出し、比較回路38で最小の誤差を求める。そして、最終判定回路39によって最小の誤差に対応する判定候補を第1の多値データとして出力する(この発明の請求項1217に係わる説明)。
このようにして、この発明の請求項12に係わる機能として、連続する複数個の多値データの中央の多値データの信号値をテーブルに記憶し、多値判定する時は前後の多値データは仮判定するので、テーブルのためのメモリ容量を小さくでき、演算量を減らすことができる。したがって、装置のコストを抑えられ、高速処理が可能になる。
【0068】
図13に、出力された第1の多値データの下位kビットと記録時に変換したデータとを比較して、一致している場合は第1の多値データを再生多値データとして出力し、一致しない場合は第2の多値データを再生多値データとして出力する回路の一例を示した。
この回路の変換回路42は、図9における変換回路22と同じ回路であり、比較回路41の比較結果の出力でセレクタ43の2入力(第1の多値データと第2の多値データ)の一方を出力する。
【0069】
図14は、第2の多値データを出力する回路の一構成例を示す図である。
判定候補出力回路51は、波形等化回路からの出力の信号値を入力して、判定候補のシンボル値と、それぞれのシンボル値に対応する理想的な信号値を出力する。例えば、図7に示した例のように、入力シンボル(S1)の信号値がシンボル値の4と5の間に対応する値であった場合、判定候補は、3,4,5,6とし、シンボル値(3,4,5,6)に対応する各信号値を各シンボルの前後のシンボル値を含めて第1の多値データ出力回路のテーブルのアドレスに入力し、テーブル上の信号値を出力する。この回路は、入力の信号値をアドレスとし、データとして判定候補のシンボル値を記憶したテーブルを半導体メモリや論理回路を用いて実現することができる。
【0070】
誤差算出回路52は、入力の信号値と判定候補の信号値との誤差を算出する。
第1レジスタ回路53は、誤差算出回路52の出力を1セット分又は複数セット分のシンボル数だけ保持する。
第1セレクタ回路54は、第1レジスタ回路53の出力を変換テーブルのビットパターンに対応して選択し、セット内或いは複数セットにわたる誤差の合計を算出するために出力する。
加算回路55は、第1セレクタ回路54から出力された誤差を加算し、合計値を出力する。
第2レジスタ回路56は、加算回路55の出力を保持する。
最小値検出回路57は、第2レジスタ回路56の出力から最小値を検出する。
【0071】
第3レジスタ回路58は、判定候補出力回路51からの判定候補のシンボル値系列を1セット分又は複数セット分保持する。
第2セレクタ回路59は、最小値検出回路57で検出された最小値に対応する、変換テーブル上のビットパターンに対応して、第3レジスタ回路58に保持された判定候補のシンボル値を選択して、判定結果として出力する。
制御回路60は、本回路の動作を制御する。
変換テーブル61は、2値データを多値データに変換する時に使用した変換テーブルと同じテーブルである。
【0072】
変換テーブル選択用数値系列(P)生成回路62は、セット毎に変換テーブルを切り換える場合の変換テーブルを選択するための数値系列(P)を生成する回路であり、変換テーブルが1種類の場合は不要である。そのPが一義的に決まっている場合は、2値データを多値データに変換する時と同じ系列を生成するようにする。また、Pがセット内のデータとの論理演算で決定される場合は、判定候補のシンボル値を入力してPを生成する。
上述のような構成要素からなる回路により、1セット分又は複数セット分のシンボルの個数の全判定候補の信号値の誤差を保持し、更に誤差の合計を算出して保持することができる。更に、誤差の合計の最小値を検出し、それに対応する変換テーブル上のビットパターンを選択することにより、各シンボルの判定結果を出力することができる(この発明の請求項10111415に係わる説明)。
【0073】
このようにして、この発明の請求項10に係わる機能として、情報記録媒体上のテストデータを再生してテーブルを作成して、パターン認識による多値判定を行った後、記録時の変換ルールに従わないデータを再び判定するので、判定時の誤りをより低減することができる。
また、この発明の請求項14に係わる機能として、第2の多値データを出力する時に関係のある複数セットに渡って多値判定を行うので、誤判定をより低減することができる。
【0074】
特に、複数セットの各セットにおける判定候補の複数セット分の全組合せについて誤差を保持し、各セットにおける誤差最小の候補のみの組合せだけでなく、全候補の組み合わせから誤差が最小になる候補を選択する(この発明の請求項16に係わる説明)。
このようにして、この発明の請求項16に係わる機能として、複数セットに渡って多値判定を行う時に、各セットにおける誤差最小の候補だけでなく、それ以外の候補も含めるので、各セットで誤差が最小になる候補の組み合わせが最小の誤差にならない場合にはより多値判定の精度を向上させることができる。
【0075】
なお、この実施形態では、多値信号を量子化する手段として、再生信号の振幅を量子化するA/D変換を行っているが、他の量子化の実施形態を次に説明する。
図15に、情報記録媒体(例えば光ディスク)上に記録するマークの長さを変化させた多値記録の説明に供する図を示す。
この場合、再生信号は2値であるが、記録マークに対応するパルスの時間長の変化が多値信号になる。この時間長を、基準クロックで動作するカウンタ回路で計数することにより、多値信号を量子化した信号値(デジタルデータ)のシンボル値0,1,2,3が得られる。
その後、各信号値から一定の値を減算することにより、上記実施形態で説明したA/D変換を行った場合も適応することができる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の多値データ処理方法と多値データ処理装置と記録媒体によれば、従来よりも多値データを正しく再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示した多値化回路9における2値データを多値データに変換する処理の説明に供する図である。
【図3】 図1に示した多値化回路9における(m×k−1)ビットのデータを(m×k)ビットに変換する処理の説明に供するデータパターンの一例の図を示す。
【図4】 図1に示した多値化回路9における(m×k−1)ビットのデータを(m×k)ビットに変換する処理の説明に供するデータパターンの他の例の図を示す。
【図5】 図1に示した多値判定回路14における多値判定の処理の説明に供するデータパターンの一例を示す図である。
【図6】 図1に示した多値判定回路14のテストデータにおける3シンボル連続多値データの全組合せの中央の多値データ信号値を記憶したテーブルフォーマットの図である。
【図7】 入力シンボルの信号値とシンボル値の判定候補の対応例を示す図である。
【図8】 図7に示した入力シンボルの信号値とシンボル値の判定候補に基づく8通りのシンボル値系列を示す図である。
【図9】 2値データを多値データに変換する回路の構成を示すブロック図である。
【図10】 図9に示した回路における動作説明に供する図である。
【図11】 テストデータ発生回路の構成例を示すブロック図である。
【図12】 多値判定回路における第1の多値データを出力する回路の一構成例を示す図である。
【図13】 第1の多値データと第2の多値データに基づいて再生多値データを出力する回路の一構成例を示す図である。
【図14】 第2の多値データを出力する回路の一構成例を示す図である。
【図15】 情報記録媒体上に記録するマークの長さを変化させた多値記録の説明に供する図である。
【符号の説明】
1:光ディスク 2:モータ
3:光ヘッド 4:演算増幅回路
5:サーボ回路 6:レーザ駆動回路
7:変調回路 8:同期信号付加回路
9:多値化回路 10:誤り訂正用データ付加回路
11:A/D変換回路 12:PLL及び同期検出回路
13:波形等化回路 14:多値判定回路
15:多値−2値変換回路 16:誤り訂正回路
21:第1〜第(n−k)セレクタA
22,42:変換回路 23:セレクタB
31:平均化回路 32:テーブル用メモリ回路
33:仮判定回路 34:判定候補生成回路
35:アドレス切換回路 36:テーブルアドレス生成回路
37:誤差算出回路 38,41:比較回路
39:最終判定回路 43:セレクタ
51:判定候補出力回路 52:誤差算出回路
53:第1レジスタ回路 54:第1セレクタ回路
55:加算回路 56:第2レジスタ回路
57:最小値検出回路 58:第3レジスタ回路
59:第2セレクタ回路 60:制御回路
61:変換テーブル
62:変換テーブル選択用数値系列(P)生成回路

Claims (18)

  1. 2値データを1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換し、前記多値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータとを情報記録媒体に記録する、mシンボル(m≧2である整数)の多値データを1セットとし、(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換し、1セット内のmシンボルの下位kビットに配置して2値データを多値データに変換する多値データ処理方法によって多値データが記録された情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理方法であって、
    前記テストデータの再生信号を入力して多値データの信号値をテーブルに保存し、2値データが変換された多値データの再生信号を入力して多値データの信号値と前記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値データを出力し、前記第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較して、
    一致しない時は、(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最小になる候補を第2の多値データとして出力し、前記第2の多値データを再生多値データとして出力し、
    一致する時は、前記第1の多値データを再生多値データとして出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  2. 2値データを1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換し、前記多値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータとを情報記録媒体に記録し、前記情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理方法であって、
    記録時にmシンボル(m≧2である整数)の多値データを1セットとし、(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換し、1セット内のmシンボルの下位kビットに配置して2値データを多値データに変換し、
    再生時にテストデータの再生信号を入力して多値データの信号値をテーブルに保存し、2値データが変換された多値データの再生信号を入力して多値データの信号値と前記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値データを出力し、前記第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較して、
    一致しない時は、(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最小になる候補を第2の多値データとして出力し、前記第2の多値データを再生多値データとして出力し、
    一致する時は、前記第1の多値データを再生多値データとして出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  3. 請求項又は記載の多値データ処理方法において、
    前記テーブルに多値データの信号値を保存する時に、2の(M×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値を保存して、前記第1の多値データを出力する時に連続するM個の多値データの両端の2個の多値データは所定のしきい値で判定し、両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値と前記テーブル上の信号値との誤差が最小になる多値データを前記第1の多値データとして出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  4. 請求項記載の多値データ処理方法において、
    前記所定のしきい値を前記テーブル上の信号値から決定することを特徴とする多値データ処理方法。
  5. 2値データを1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換し、前記多値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータとを情報記録媒体に記録する、mシンボル(m≧2である整数)の多値データを1セットとし、(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換し、1セット内のmシンボルの下位kビットに配置して2値データを多値データに変換し、前記残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換する時に、先行するセットのデータも入力して変換する多値データ処理方法によって多値データが記録された情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理方法であって、
    前記テストデータの再生信号を入力して多値データの信号値を前記テーブルに保存し、2値データが変換された多値データの再生信号を入力して、多値データの信号値と前記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値データを出力し、前記第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較して、
    一致しない時は、前記1セットを含む連続する複数セットにおいて、(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最小になる候補を選択し、前記1セットに該当する候補を前記1セットにおける第2の多値データとして出力し、前記第2の多値データを再生多値データとして出力し、
    一致する時は、前記第1の多値データを再生多値データとして出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  6. 2値データを1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換し、前記多値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータとを情報記録媒体に記録し、前記情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理方法であって、
    記録時にmシンボル(m≧2である整数)の多値データを1セットとし、(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビットの2値データを先行するセットのデータも入力して(m×k)ビットに変換し、1セット内のmシンボルの下位kビットに配置して2値データを多値データに変換して、
    再生時にテストデータの再生信号を入力して多値データの信号値をテーブルに保存し、2値データが変換された多値データの再生信号を入力して多値データの信号値と前記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値データを出力し、前記第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較して、
    一致しない時は、前記1セットを含む連続する複数セットにおいて、(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最小になる候補を選択し、前記1セットに該当する候補を前記1セットにおける第2の多値データとして出力し、前記第2の多値データを再生多値データとして出力し、
    一致する時は、前記第1の多値データを再生多値データとして出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  7. 請求項又は記載の多値データ処理方法において、
    前記第2の多値データを出力する時に、前記複数セットの各セットにおいて、信号値の誤差が最小になる候補からN番目(1≦N≦2の(m×k−1)乗)に小さい候補までのN個の候補を選択し、前記複数セットにおける前記N個の候補の組合せ(Nの上記複数セット数乗通り)の中で信号値の誤差が最小になる候補を出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  8. 請求項又は記載の多値データ処理方法において、
    前記テーブルに多値データの信号値を保存する時に、2の(M×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値を保存して、
    前記第1の多値データを出力する時に、連続するM個の多値データの両端の2個の多値データは所定のしきい値で判定し、両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値と前記テーブル上の値との誤差が最小になる多値データを出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  9. 請求項記載の多値データ処理方法において、
    前記所定のしきい値を前記テーブル上の信号値から決定することを特徴とする多値データ処理方法。
  10. 2値データを入力して1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換する変換手段と、
    連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生する発生手段と、
    前記変換手段から出力された多値データと前記発生手段から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録する手段とを備え
    前記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットとする多値データに変換する手段であって、前記(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置する手段と、前記(n×m−1)ビットの2値データの内の残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換する手段と、前記(m×k)ビットを1セット内のmシンボルの下位kビットに配置する手段とからなる多値データ処理装置によって多値データが記録された情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理装置であって、
    前記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手段と、
    該再生信号出力手段から出力される再生信号を入力して多値データの信号値を出力する信号値出力手段と、
    該信号値出力手段から出力されるテストデータの信号値をテーブルに記憶する記憶手段と、
    前記信号値出力手段から出力される2値データが変換された多値データの信号値と前記記憶手段におけるテーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段と、
    前記第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる第1の多値データを出力する第1の多値データ出力手段と、
    該第1の多値データ出力手段によって出力された第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段と、
    該比較手段の比較によって(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補の信号値と前記2値データが変換された多値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算出手段と、
    該第2の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の多値データとして出力する第2の多値データ出力手段と、
    前記比較手段においてデータが一致しない場合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、データが一致する場合は第1の多値データを再生多値データとして出力する手段とからなることを特徴とする多値データ処理装置。
  11. 2値データを入力して1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換する変換手段と、
    連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生する発生手段と、
    前記変換手段から出力された多値データと前記発生手段から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録する記録手段と、
    前記情報記録媒体から多値データを再生する再生手段とを備えた多値データ処理装置であって、
    前記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットとする多値データに変換する手段であって、前記(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置する手段と、前記(n×m−1)ビットの2値データの内の残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換する手段と、前記(m×k)ビットを1セット内のmシンボルの下位kビットに配置する手段とからなり、
    前記再生手段が、前記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手段と、該再生信号出力手段から出力される再生信号を入力して多値データの信号値を出力する信号値出力手段と、該信号値出力手段から出力されるテストデータの信号値をテーブルに記憶する記憶手段と、前記信号値出力手段から出力される2値データが変換された多値データの信号値と前記記憶手段における前記テーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段と、該第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる第1の多値データを出力する第1の多値データ出力手段と、該第1の多値データ出力手段によって出力された第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段と、該比較手段による比較によって(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補の信号値と前記2値データが変換された多値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算出手段と、該第2の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の多値データとして出力する第2の多値データ出力手段と、前記比較手段においてデータが一致しない場合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、データが一致する場合は第1の多値データを再生多値データとして出力する手段とからなることを特徴とする多値データ処理装置。
  12. 請求項10又は11記載の多値データ処理装置において、
    前記記憶手段が、2の(M×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値を前記テーブル上の値として記憶し、
    前記第1の誤差算出手段が、連続するM個の多値データの両端の2個の多値データを所定のしきい値で判定する判定手段を有し、両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値と前記テーブル上の値との誤差を算出するようにしたことを特徴とする多値データ処理装置。
  13. 請求項12記載の多値データ処理装置において、
    前記判定手段が、前記記憶手段における前記テーブル上の値から所定のしきい値を算出する手段を有することを特徴とする多値データ処理装置。
  14. 2値データを入力して1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換する変換手段と、
    連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生する発生手段と、
    前記変換手段から出力された多値データと前記発生手段から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録する手段とを備え
    前記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットとする多値データに変換する手段であって、前記(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置する手段と、前記(n×m−1)ビットの2値データの内の残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換する手段と、前記(m×k)ビットを1セット内のmシンボルの下位kビットに配置する手段とからなり前記残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換する手段が、先行するセットのデータも入力して変換するようにした多値データ処理装置によって多値データが記録された情報記録媒体から多値データを再生する多値データ処理装置であって、
    前記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手段と、
    該再生信号出力手段から出力される再生信号を入力して多値データに対応する信号値を出力する信号値出力手段と、
    該信号値出力手段から出力されるテストデータの信号値を前記テーブルに記憶する記憶手段と、
    前記信号値出力手段から出力される2値データが変換された多値データの信号値と前記記憶手段におけるテーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段と、
    該第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる第1の多値データを出力する第1の多値データ出力手段と、
    該第1の多値データ出力手段によって出力される第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段と、
    該比較手段による比較によって前記1セットを含む連続する複数セットにおける(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補の信号値と前記2値データが変換された多値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算出手段と、
    該第2の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の多値データとして出力する第2の多値データ出力手段と、
    前記比較手段による比較によってデータが一致しない場合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、データが一致する場合は第1の多値データを再生多値データとして出力する手段とからなることを特徴とする多値データ処理装置。
  15. 2値データを入力して1シンボルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換する変換手段と、
    連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生する発生手段と、
    前記変換手段から出力された多値データと前記発生手段から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録する手段と、
    前記情報記録媒体から多値データを再生する再生手段とを有する多値データ処理装置であって、
    前記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットとする多値データに変換する手段であって、前記(n×m−1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置する手段と、前記(n×m−1)ビットの2値データの内の残りの(m×k−1)ビットの2値データを先行するセットのデータも入力して(m×k)ビットに変換する手段と、前記(m×k)ビットを1セット内のmシンボルの下位kビットに配置する手段とからなり、
    前記再生手段が、前記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手段と、該再生信号出力手段から出力される再生信号を入力して多値データに対応する信号値を出力する信号値出力手段と、該信号値出力手段から出力されるテストデータの信号値をテーブルに記憶する記憶手段と、前記信号値出力手段から出力される2値データが変換された多値データの信号値と前記記憶手段におけるテーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段と、前記第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる第1の多値データを出力する第1の多値データ出力手段と、前記第1の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段と、該比較手段による比較によって前記1セットを含む連続する複数セットにおける(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候補の信号値と前記2値データが変換された多値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算出手段と、前記第2の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の多値データとして出力する第2の多値データ出力手段と、前記比較手段による比較によってデータが一致しない場合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、データが一致する場合は第1の多値データを再生多値データとして出力する手段とからなることを特徴とする多値データ処理装置。
  16. 請求項14又は15記載の多値データ処理装置において、
    前記第2の誤差算出手段が、連続する複数セットの各セットにおいて、信号値の誤差が最小になる候補からN番目(1≦N≦2の(m×k−1)乗)に小さい候補までのN個の候補を選択し、前記複数セットにおける前記N個の候補の組合せ(Nの上記複数セット数乗通り)の信号値と前記2値データが変換された多値データの信号値との誤差を算出するようにしたことを特徴とする多値データ処理装置。
  17. 請求項14又は15記載の多値データ処理装置において、
    前記記憶手段が、2の(M×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値をテーブル上の値として記憶し、
    前記第1の誤差算出手段が、連続するM個の多値データの両端の2個の多値データを所定のしきい値で判定する判定手段を有し、両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値と前記テーブル上の値との誤差を算出するようにしたことを特徴とする多値データ処理装置。
  18. 請求項17記載の多値データ処理装置において、
    前記判定手段が、前記記憶手段における前記テーブル上の値から所定のしきい値を算出する手段を有することを特徴とする多値データ処理装置。
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