JP2003218700A - 多値データ処理方法と多値データ処理装置と記録媒体 - Google Patents

多値データ処理方法と多値データ処理装置と記録媒体

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JP2003218700A JP2002011160A JP2002011160A JP2003218700A JP 2003218700 A JP2003218700 A JP 2003218700A JP 2002011160 A JP2002011160 A JP 2002011160A JP 2002011160 A JP2002011160 A JP 2002011160A JP 2003218700 A JP2003218700 A JP 2003218700A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも多値データを正しく再生できるよ
うにする。 【解決手段】 2値データを1シンボルがnビット(n
≧2である整数)からなる多値データに変換し、上記多
値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値デ
ータの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデー
タとを光ディスクに記録するとき、mシンボル(m≧2
である整数)の多値データを1セットとし、(n×m−
1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビッ
トの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1セ
ット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置し、
残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)
ビットに変換し、1セット内のmシンボルの下位kビッ
トに配置して2値データを多値データに変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク(例
えば、CD−R/RW,DVD)等の情報記録媒体に多
値データを記録再生する際の多値データ処理方法及び多
値データ処理装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録媒体に連続する複数個
(3個)の多値データの全組合せのテストデータを記録
しておき、多値データ再生時にテストデータの再生信号
値を記憶したテーブルを作成し、再生した多値データの
信号値とテーブル上の信号値との誤差が最小になる多値
データを再生多値データとして出力する多値データ処理
方法があった。また、上記のようなテーブルを使用して
多値データを判定する時に、連続3個の両端の多値デー
タを固定しきい値で判定した後、中央の多値データの再
生信号値とテーブル上の信号値との誤差が最小になる多
値データを再生多値データとして出力する多値データ処
理方法があり、判定精度を向上させてテーブルをコンパ
クトにすることができる。
【0003】さらに、複数個の多値データを1セットと
して扱い、各多値データの上位ビットには2値データを
そのまま配置し、下位1ビットに所定の変換ルールによ
るデータを配置することによって2値データを多値デー
タに変換して、その多値データの再生時には、下位1ビ
ットが誤りやすいため、所定の変換ルールに従ったデー
タであることを利用して多値データを判定する多値デー
タ処理方法があった。この多値データ処理方法は、n
(n≧2)ビット/シンボルの多値データを記録/送信
する時に、m(m≧2)シンボルを1セットとして、各
シンボルの上位(n−1)ビット×mシンボル={(n
−1)×m}ビットに任意の2値データを配置し、下位
1ビット×mシンボル=mビットに、「(m−1)ビッ
トをmビットに変換(所定の変換ルールに相当する)」
した2値データを配置することにより、所定の変換ルー
ルによって1ビットの冗長データが発生するが、多値デ
ータの判定精度を向上させることができる。
【0004】さらにまた、上記の処理では下位1ビット
に所定の変換ルールによるデータを配置しており、多値
データの再生時のデータ誤りが下位1ビット以下である
時に効果があるが、それを超えると誤判定が発生する。
そこで、それを下位kビットに拡張した多値データ処理
方法も提案されている。この多値データ処理方法は、n
(n≧2)ビット/シンボルの多値データを記録/送信
する時に、m(m≧2)シンボルを1セットとして、各
シンボルの上位(n−k)ビット×mシンボル={(n
−k)×m}ビット(k≧1かつn>k)に任意の2値
データを配置し、下位kビット×mシンボル=(m×
k)ビットに、「(m×k−1)ビットを(m×k)ビ
ットに変換(所定の変換ルールに相当する)」した2値
データを配置することにより、下位kビットに拡張する
ことによって、データの伝送路(光ディスクなどの情報
記録媒体や通信路)に誤りが多く発生する性質があって
も判定精度を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の多値デ
ータ処理方法は、多値データを連続して記録した時に生
ずる符号間干渉をデータ間の相関関係として捕らえた一
種のパターン認識的な手法であり、多値数が多くなる場
合や再生信号のノイズが多い場合等には、テーブル上の
各パターンの区別があいまいになって誤判定し易いとい
う問題があった。また、多値データを再生する時には、
再生信号に対して波形等化を行って符号間干渉を除去し
た後、固定したしきい値によって多値データの判定候補
を出力し、その後、各多値データの下位ビットのデータ
が所定の変換ルールに従っている候補を選択し、誤差が
最小になる多値データを再生多値データとして出力する
ので、実際には波形等化後も符号間干渉は若干残り、固
定したしきい値による多値データの判定候補の出力時に
誤りが起こる場合があり、最終的な再生多値データも誤
る場合があるという問題があった。この発明は上記の課
題を解決するためになされたものであり、従来よりも多
値データを正しく再生できるようにすることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、次の(1)〜(11)の多値データ処理
方法を提供する。 (1) 2値データを1シンボルがnビット(n≧2で
ある整数)からなる多値データに変換し、上記多値デー
タと連続するM個(M≧3である整数)の多値データの
2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデータとを
情報記録媒体に記録する多値データ処理方法であって、
mシンボル(m≧2である整数)の多値データを1セッ
トとし、(n×m−1)ビットの2値データの内の
{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn
>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n
−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビットの
2値データを(m×k)ビットに変換し、1セット内の
mシンボルの下位kビットに配置して2値データを多値
データに変換する多値データ処理方法。
【0007】(2) 上記(1)の多値データ処理方法
によって多値データが記録された情報記録媒体から多値
データを再生する多値データ処理方法であって、上記テ
ストデータの再生信号を入力して多値データの信号値を
テーブルに保存し、2値データが変換された多値データ
の再生信号を入力して多値データの信号値と上記テーブ
ルの信号値との誤差が最小になる第1の多値データを出
力し、上記第1の多値データの1セット内のmシンボル
の多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの
2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比
較して、一致しない時は、(m×k−1)ビットの2値
データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する
多値データ候補から多値データの信号値と候補の信号値
との誤差が最小になる候補を第2の多値データとして出
力し、上記第2の多値データを再生多値データとして出
力し、一致する時は、上記第1の多値データを再生多値
データとして出力する多値データ処理方法。
【0008】(3) 2値データを1シンボルがnビッ
ト(n≧2である整数)からなる多値データに変換し、
上記多値データと連続するM個(M≧3である整数)の
多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテス
トデータとを情報記録媒体に記録し、上記情報記録媒体
から多値データを再生する多値データ処理方法であっ
て、記録時にmシンボル(m≧2である整数)の多値デ
ータを1セットとし、(n×m−1)ビットの2値デー
タの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧
1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの
上位(n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)
ビットの2値データを(m×k)ビットに変換し、1セ
ット内のmシンボルの下位kビットに配置して2値デー
タを多値データに変換し、再生時にテストデータの再生
信号を入力して多値データの信号値をテーブルに保存
し、2値データが変換された多値データの再生信号を入
力して多値データの信号値と前記テーブルの信号値との
誤差が最小になる第1の多値データを出力し、上記第1
の多値データの1セット内のmシンボルの多値データの
下位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを
(m×k)ビットに変換したデータとを比較して、一致
しない時は、(m×k−1)ビットの2値データを(m
×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候
補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最
小になる候補を第2の多値データとして出力し、上記第
2の多値データを再生多値データとして出力し、一致す
る時は、上記第1の多値データを再生多値データとして
出力する多値データ処理方法。
【0009】(4) 上記(2)又は(3)の多値デー
タ処理方法において、上記テーブルに多値データの信号
値を保存する時に、2の(M×n)乗通りの連続M個の
多値データから両端を除いた(M−2)個の多値データ
の信号値を保存して、上記第1の多値データを出力する
時に連続するM個の多値データの両端の2個の多値デー
タは所定のしきい値で判定し、両端を除いた(M−2)
個の多値データの信号値と上記テーブル上の信号値との
誤差が最小になる多値データを上記第1の多値データと
して出力する多値データ処理方法。
【0010】(5) 上記(4)の多値データ処理方法
において、上記所定のしきい値を上記テーブル上の信号
値から決定する多値データ処理方法。 (6) 上記(1)の多値データ処理方法において、上
記残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×
k)ビットに変換する時に、先行するセットのデータも
入力して変換する多値データ処理方法。
【0011】(7) 上記(6)の多値データ処理方法
によって多値データが記録された情報記録媒体から多値
データを再生する多値データ処理方法であって、上記テ
ストデータの再生信号を入力して多値データの信号値を
上記テーブルに保存し、2値データが変換された多値デ
ータの再生信号を入力して、多値データの信号値と上記
テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値デー
タを出力し、上記第1の多値データの1セット内のmシ
ンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビ
ットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータ
とを比較して、一致しない時は、上記1セットを含む連
続する複数セットにおいて、(m×k−1)ビットの2
値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致す
る多値データ候補から多値データの信号値と候補の信号
値との誤差が最小になる候補を選択し、上記1セットに
該当する候補を上記1セットにおける第2の多値データ
として出力し、上記第2の多値データを再生多値データ
として出力し、一致する時は、上記第1の多値データを
再生多値データとして出力する多値データ処理方法。
【0012】(8) 2値データを1シンボルがnビッ
ト(n≧2である整数)からなる多値データに変換し、
上記多値データと連続するM個(M≧3である整数)の
多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテス
トデータとを情報記録媒体に記録し、上記情報記録媒体
から多値データを再生する多値データ処理方法であっ
て、記録時にmシンボル(m≧2である整数)の多値デ
ータを1セットとし、(n×m−1)ビットの2値デー
タの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧
1かつn>kである整数)を1セット内のmシンボルの
上位(n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)
ビットの2値データを先行するセットのデータも入力し
て(m×k)ビットに変換し、1セット内のmシンボル
の下位kビットに配置して2値データを多値データに変
換して、再生時にテストデータの再生信号を入力して多
値データの信号値をテーブルに保存し、2値データが変
換された多値データの再生信号を入力して多値データの
信号値と前記テーブルの信号値との誤差が最小になる第
1の多値データを出力し、上記第1の多値データの1セ
ット内のmシンボルの多値データの下位kビットと(m
×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変
換したデータとを比較して、一致しない時は、上記1セ
ットを含む連続する複数セットにおいて、(m×k−
1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換した
データに一致する多値データ候補から多値データの信号
値と候補の信号値との誤差が最小になる候補を選択し、
上記1セットに該当する候補を上記1セットにおける第
2の多値データとして出力し、上記第2の多値データを
再生多値データとして出力し、一致する時は、上記第1
の多値データを再生多値データとして出力する多値デー
タ処理方法。
【0013】(9) 上記(7)又は(8)の多値デー
タ処理方法において、上記第2の多値データを出力する
時に、上記複数セットの各セットにおいて、信号値の誤
差が最小になる候補からN番目(1≦N≦2の(m×k
−1)乗)に小さい候補までのN個の候補を選択し、上
記複数セットにおける上記N個の候補の組合せ(Nの上
記複数セット数乗通り)の中で信号値の誤差が最小にな
る候補を出力する多値データ処理方法。 (10) 上記(7)又は(8)の多値データ処理方法
において、上記テーブルに多値データの信号値を保存す
る時に、2の(M×n)乗通りの連続M個の多値データ
から両端を除いた(M−2)個の多値データの信号値を
保存して、上記第1の多値データを出力する時に、連続
するM個の多値データの両端の2個の多値データは所定
のしきい値で判定し、両端を除いた(M−2)個の多値
データの信号値と上記テーブル上の値との誤差が最小に
なる多値データを出力する多値データ処理方法。 (11) 上記(10)の多値データ処理方法におい
て、上記所定のしきい値を上記テーブル上の信号値から
決定する多値データ処理方法。
【0014】また、次の(12)〜(22)の多値デー
タ処理装置も提供する。 (12) 2値データを入力して1シンボルがnビット
(n≧2である整数)からなる多値データに変換する変
換手段と、連続するM個(M≧3である整数)の多値デ
ータの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデー
タを発生する発生手段と、上記変換手段から出力された
多値データと上記発生手段から出力されたテストデータ
とを情報記録媒体に記録する手段を備えた多値データ処
理装置であって、上記変換手段が、入力した(n×m−
1)ビットの2値データをmシンボル(m≧2である整
数)を1セットとする多値データに変換する手段であっ
て、上記(n×m−1)ビットの2値データの内の
{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn
>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n
−k)ビットに配置する手段と、上記(n×m−1)ビ
ットの2値データの内の残りの(m×k−1)ビットの
2値データを(m×k)ビットに変換する手段と、上記
(m×k)ビットを1セット内のmシンボルの下位kビ
ットに配置する手段とからなる多値データ処理装置。
【0015】(13) 上記(12)の多値データ処理
装置によって多値データが記録された情報記録媒体から
多値データを再生する多値データ処理装置であって、上
記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手
段と、その再生信号出力手段から出力される再生信号を
入力して多値データの信号値を出力する信号値出力手段
と、その信号値出力手段から出力されるテストデータの
信号値をテーブルに記憶する記憶手段と、上記信号値出
力手段から出力される2値データが変換された多値デー
タの信号値と上記記憶手段におけるテーブル上の信号値
との誤差を算出する第1の誤差算出手段と、上記第1の
誤差算出手段から出力される誤差が最小になる第1の多
値データを出力する第1の多値データ出力手段と、その
第1の多値データ出力手段によって出力された第1の多
値データの1セット内のmシンボルの多値データの下位
kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m×
k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段と、
その比較手段の比較によって(m×k−1)ビットの2
値データを(m×k)ビットに変換したデータに一致す
る多値データ候補の信号値と上記2値データが変換され
た多値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算
出手段と、その第2の誤差算出手段から出力される誤差
が最小になる多値データ候補を第2の多値データとして
出力する第2の多値データ出力手段と、上記比較手段に
おいてデータが一致しない場合は第2の多値データを再
生多値データとして出力し、データが一致する場合は第
1の多値データを再生多値データとして出力する手段と
からなる多値データ処理装置。
【0016】(14) 2値データを入力して1シンボ
ルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データ
に変換する変換手段と、連続するM個(M≧3である整
数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含
むテストデータを発生する発生手段と、上記変換手段か
ら出力された多値データと上記発生手段から出力された
テストデータとを情報記録媒体に記録する記録手段と、
上記情報記録媒体から多値データを再生する再生手段を
備えた多値データ処理装置であって、上記変換手段が、
入力した(n×m−1)ビットの2値データをmシンボ
ル(m≧2である整数)を1セットとする多値データに
変換する手段であって、上記(n×m−1)ビットの2
値データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ
(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシン
ボルの上位(n−k)ビットに配置する手段と、上記
(n×m−1)ビットの2値データの内の残りの(m×
k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換
する手段と、上記(m×k)ビットを1セット内のmシ
ンボルの下位kビットに配置する手段とからなり、上記
再生手段が、上記情報記録媒体から再生信号を出力する
再生信号出力手段と、その再生信号出力手段から出力さ
れる再生信号を入力して多値データの信号値を出力する
信号値出力手段と、その信号値出力手段から出力される
テストデータの信号値をテーブルに記憶する記憶手段
と、上記信号値出力手段から出力される2値データが変
換された多値データの信号値と上記記憶手段における上
記テーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算
出手段と、その第1の誤差算出手段から出力される誤差
が最小になる第1の多値データを出力する第1の多値デ
ータ出力手段と、その第1の多値データ出力手段によっ
て出力された第1の多値データの1セット内のmシンボ
ルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビット
の2値データを(m×k)ビットに変換したデータとを
比較する比較手段と、その比較手段による比較によって
(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビット
に変換したデータに一致する多値データ候補の信号値と
上記2値データが変換された多値データの信号値との誤
差を算出する第2の誤差算出手段と、その第2の誤差算
出手段から出力される誤差が最小になる多値データ候補
を第2の多値データとして出力する第2の多値データ出
力手段と、上記比較手段においてデータが一致しない場
合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、
データが一致する場合は第1の多値データを再生多値デ
ータとして出力する手段とからなる多値データ処理装
置。
【0017】(15) 上記(13)又は(14)の多
値データ処理装置において、上記記憶手段が、2の(M
×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を除いた
(M−2)個の多値データの信号値を前記テーブル上の
値として記憶し、上記第1の誤差算出手段が、連続する
M個の多値データの両端の2個の多値データを所定のし
きい値で判定する判定手段を有し、両端を除いた(M−
2)個の多値データの信号値と上記テーブル上の値との
誤差を算出するようにした多値データ処理装置。 (16) 上記(15)の多値データ処理装置におい
て、上記判定手段が、上記記憶手段における上記テーブ
ル上の値から所定のしきい値を算出する手段を有する多
値データ処理装置。 (17) 上記(12)の多値データ処理装置におい
て、上記残りの(m×k−1)ビットの2値データを
(m×k)ビットに変換する手段が、先行するセットの
データも入力して変換するようにした多値データ処理装
置。
【0018】(18) 上記(17)の多値データ処理
装置によって多値データが記録された情報記録媒体から
多値データを再生する多値データ処理装置であって、上
記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手
段と、その再生信号出力手段から出力される再生信号を
入力して多値データに対応する信号値を出力する信号値
出力手段と、その信号値出力手段から出力されるテスト
データの信号値を上記テーブルに記憶する記憶手段と、
上記信号値出力手段から出力される2値データが変換さ
れた多値データの信号値と上記記憶手段におけるテーブ
ル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段
と、その第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小
になる第1の多値データを出力する第1の多値データ出
力手段と、その第1の多値データ出力手段によって出力
される第1の多値データの1セット内のmシンボルの多
値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2値
データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較す
る比較手段と、その比較手段による比較によって上記1
セットを含む連続する複数セットにおける(m×k−
1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換した
データに一致する多値データ候補の信号値と上記2値デ
ータが変換された多値データの信号値との誤差を算出す
る第2の誤差算出手段と、その第2の誤差算出手段から
出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の多
値データとして出力する第2の多値データ出力手段と、
上記比較手段による比較によってデータが一致しない場
合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、
データが一致する場合は第1の多値データを再生多値デ
ータとして出力する手段とからなる多値データ処理装
置。
【0019】(19) 2値データを入力して1シンボ
ルがnビット(n≧2である整数)からなる多値データ
に変換する変換手段と、連続するM個(M≧3である整
数)の多値データの2の(M×n)乗通りの組合せを含
むテストデータを発生する発生手段と、上記変換手段か
ら出力された多値データと上記発生手段から出力された
テストデータとを情報記録媒体に記録する手段と、上記
情報記録媒体から多値データを再生する再生手段を有す
る多値データ処理装置であって、上記変換手段が、入力
した(n×m−1)ビットの2値データをmシンボル
(m≧2である整数)を1セットとする多値データに変
換する手段であって、上記(n×m−1)ビットの2値
データの内の{(n−k)×m}ビットの2値データ
(k≧1かつn>kである整数)を1セット内のmシン
ボルの上位(n−k)ビットに配置する手段と、上記
(n×m−1)ビットの2値データの内の残りの(m×
k−1)ビットの2値データを先行するセットのデータ
も入力して(m×k)ビットに変換する手段と、上記
(m×k)ビットを1セット内のmシンボルの下位kビ
ットに配置する手段とからなり、上記再生手段が、上記
情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力手段
と、その再生信号出力手段から出力される再生信号を入
力して多値データに対応する信号値を出力する信号値出
力手段と、その信号値出力手段から出力されるテストデ
ータの信号値をテーブルに記憶する記憶手段と、上記信
号値出力手段から出力される2値データが変換された多
値データの信号値と上記記憶手段におけるテーブル上の
信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段と、上記
第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる第
1の多値データを出力する第1の多値データ出力手段
と、上記第1の多値データの1セット内のmシンボルの
多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2
値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較
する比較手段と、その比較手段による比較によって上記
1セットを含む連続する複数セットにおける(m×k−
1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換した
データに一致する多値データ候補の信号値と上記2値デ
ータが変換された多値データの信号値との誤差を算出す
る第2の誤差算出手段と、上記第2の誤差算出手段から
出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の多
値データとして出力する第2の多値データ出力手段と、
上記比較手段による比較によってデータが一致しない場
合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、
データが一致する場合は第1の多値データを再生多値デ
ータとして出力する手段とからなる多値データ処理装
置。
【0020】(20) 上記(18)又は(19)の多
値データ処理装置において、上記第2の誤差算出手段
が、連続する複数セットの各セットにおいて、信号値の
誤差が最小になる候補からN番目(1≦N≦2の(m×
k−1)乗)に小さい候補までのN個の候補を選択し、
上記複数セットにおける上記N個の候補の組合せ(Nの
上記複数セット数乗通り)の信号値と上記2値データが
変換された多値データの信号値との誤差を算出する多値
データ処理装置。 (21) 上記(18)又は(19)の多値データ処理
装置において、上記記憶手段が、2の(M×n)乗通り
の連続M個の多値データから両端を除いた(M−2)個
の多値データの信号値をテーブル上の値として記憶し、
上記第1の誤差算出手段が、連続するM個の多値データ
の両端の2個の多値データを所定のしきい値で判定する
判定手段を有し、両端を除いた(M−2)個の多値デー
タの信号値と上記テーブル上の値との誤差を算出するよ
うにした多値データ処理装置。
【0021】(22) 上記(21)の多値データ処理
装置において、上記判定手段が、上記記憶手段における
上記テーブル上の値から所定のしきい値を算出する手段
を有する多値データ処理装置。さらに、次の(23)の
記録媒体も提供する。 (23)上記(12)又は(17)の多値データ処理装
置によって上記多値データと上記テストデータとが記録
された記録媒体。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一実
施形態である光ディスク装置の構成を示すブロック図で
ある。光ディスク1は、情報を記録する記録媒体であ
る。記録面にはらせん状又は同心円上のトラックが形成
されており、そのトラックにそってマークを記録する。
トラックは一定の周期でわずかに蛇行している。モータ
2は、光ディスク1を記録及び再生時に所定の回転速度
で回転させる。光ヘッド3は、半導体発光素子(例えば
レーザダイオード:LD)によって発生させたレーザ光
スポットを照射して光ディスク1にマークを記録し、そ
の記録されたマークをレーザ光スポットで走査してその
反射光に基づく電気信号を再生信号として出力する。
【0023】演算増幅回路4は、光ヘッド3から出力さ
れた電気信号を演算増幅し、光ディスク1上のマークに
対応した再生信号,レーザ光スポットが光ディスク1の
記録面に焦点が合っているかを示すフォーカスエラー信
号,レーザ光スポットがトラックに沿って走査している
かを示すトラッキングエラー信号,トラックの蛇行に対
応した信号等を出力する。サーボ回路5は、フォーカス
エラー信号,トラッキングエラー信号,トラックの蛇行
に対応した信号により、レーザ光スポットを光ディスク
1の記録面に焦点を合わせて正しくトラックを走査さ
せ、光ディスク1を線速度一定又は角速度一定に回転さ
せる制御を行う。レーザ駆動回路6は、変調回路7から
出力された信号に従ってレーザ光で光ディスク1にマー
クを記録するための信号を出力する。変調回路7は、入
力した多値データに対応した大きさのマークとスペース
(多値データ=0:何も記録しない)を示す信号を出力
する。
【0024】同期信号付加回路8は、所定量のデータの
区切りを示すための同期信号を付加する。多値化回路9
は、入力した2値データを多値データに変換する。誤り
訂正用データ付加回路10は、入力データに対して誤り
訂正を行うためのデータを付加する。AD変換回路11
は、演算増幅回路4からの再生信号をデジタル信号に変
換する。フェーズロックループ回路(Phase Lo
cked Loop:PLL)及び同期検出回路12
は、再生信号中の同期信号を検出し、多値データに同期
したクロック信号を出力する。波形等化回路13は、波
形等化を行う。多値判定回路14は、多値データを判定
する。多値−2値変換回路15は、多値データを2値デ
ータに変換する。誤り訂正回路16は、誤り訂正用デー
タを用いて誤り訂正を行う。
【0025】なお、図示を省略したが、光ヘッド3を光
ディスク1の半径方向に移動させ、光ディスク1上のデ
ータをサーチする機構も備わっている。さらに、コンピ
ュータ用の情報記憶装置として使用するためのインタフ
ェース回路や、光ディスク装置全体の動作制御を行うマ
イクロプロセッサ等の図示も省略した。
【0026】次に、この光ディスク装置の処理動作につ
いて説明する。まず、2値データを多値化して光ディス
クに記録する場合の動作について説明する。ホストコン
ピュータ(図示を省略)から入力された2値データは、
誤り訂正用データ付加回路10で所定量のブロックに分
割され、誤り訂正用のデータを付加する。その後、多値
化回路9で多値データに変換する。さらに、同期信号付
加回路8で同期信号を付加する。その同期信号を付加し
た多値データの各値に対応したマークを光ディスク1に
記録するために、変調回路7でレーザ光を駆動する信号
を生成する。そして、レーザ駆動回路6の制御によって
光ヘッド3によりマークを光ディスク1に記録する。
【0027】次に、光ディスク1から多値信号を読み出
して多値判定を行い、2値データとして出力する場合の
動作について説明する。光ヘッド3により、一定強度の
レーザ光を光ディスク1に照射し、その反射光を光電変
換して電気信号を得る。その得られた信号を演算増幅回
路4に入力し、サーボ回路5によって光ディスク1を安
定して回転させ、光ヘッド3のトラッキングやフォーカ
ス制御を行い、多値信号を再生する。その再生された多
値信号からPLL及び同期検出回路12の同期検出回路
によって同期信号を検出し、PLL回路によって多値デ
ータに同期したクロックを生成し、A/D変換回路11
によってデジタルデータを得る。その後、波形等化回路
13によって波形等化を行い、多値判定回路14で判定
結果の多値データを出力する。多値−2値変換回路15
で2値データに変換した後、誤り訂正回路16で誤りの
検出と訂正を行い、訂正後の2値データを出力する。
【0028】次に、この光ディスク装置は、この発明に
係わる機能として、図1に示した多値化回路9と多値判
定回路14に特徴を持つので、以下では多値化の方法と
回路及び多値判定の方法及び回路について述べる。ま
ず、多値化の方法として、図2を用いて、2値データを
多値データに変換する方法を説明する。以下の説明では
1個の多値データをシンボルと呼び、シンボルの取り得
る値(3ビットの場合、8値であり0〜7等)をシンボ
ル値と呼ぶ。多値信号は、情報記録媒体に記録再生する
時のアナログ信号を指し、多値信号をA/D(アナログ
/デジタル)変換したデジタルデータを信号値と呼ぶ事
にする。
【0029】図2に示すように、1シンボルの多値デー
タをn(n≧2である整数)ビットとし、m(m≧2で
ある整数)シンボルを1セットとして、多値データを複
数シンボル(S1〜Sm)単位で扱う。この場合、1シ
ンボルは2のn乗通りのシンボル値をとる。MSBは最
上位ビット(Most Significant Bi
t)を、LSBは最下位ビット(Least Sign
ificant Bit)をそれぞれ示す。
【0030】次に、任意のデータを多値データに変換す
る処理について説明する。まず、{(n−k)×m}ビ
ットのデータ(k≧1かつn>kである整数)を1セッ
ト内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置する。
さらに、(m×k−1)ビットのデータを(m×k)ビ
ットのデータに変換し、各シンボルの下位kビットに配
置する。このようにして、{(n−k)×m}+(m×
k−1)=(n×m−1)ビットのデータを、nビット
/シンボルのmシンボルの多値データに変換する。単純
に(n×m)ビットのデータを、nビット/シンボルの
mシンボルの多値データに配置すると、各シンボルはラ
ンダムなシンボル値になり、1セット内のシンボル値系
列は2の(n×m)乗通りになる。
【0031】しかし、(m×k−1)ビットデータを
(m×k)ビットのデータに変換し、各シンボルの下位
kビットに配置することにより、1セット内のシンボル
値系列は2の(m×k−1)乗通りに制限することがで
きる。例えば、n=3,m=2,k=2の場合、単純な
3ビット/シンボル,2シンボル/セットのシンボル値
系列は2の(3×2)乗=64通りであるが、(2×2
−1)=3ビットデータを(2×2)=4ビットのデー
タに変換し、各シンボルの下位2ビットに配置すること
により、1セット内のシンボル値系列は2の(2×2−
1)乗=2の3乗=8通りに制限することができる。し
たがって、この場合は各シンボル値がランダムに変化す
る場合に比べて、変化の度合いを1/8に制限すること
ができ、多値データを判定する時の候補を1/8に絞る
ことにより、誤り率を低減することができる(この発明
の請求項1に係わる説明)。
【0032】このようにして、この発明の請求項1に係
わる機能として、連続する複数個の多値データの全組合
せを含むテストデータと2値データの(m×k−1)ビ
ットを(m×k)ビットに変換し、多値データの下位k
ビットに設定した多値データとを情報記録媒体に記録す
るので、パターン認識による多値判定と上記変換ルール
による多値判定とを組み合わせることにより、判定時の
誤りを低減することができる。
【0033】図3及び図4に、(m×k−1)ビットの
データを(m×k)ビットに変換する処理の説明に供す
るデータパターンの一例の図を示す。図3には、一例と
してm=2,k=2の場合を示した。3ビットのデータ
を4ビットに変換する方法として、(1)LSB側に
「0」を、(2)MSBの次のビットに「0」を、
(3)MSB側に「0」を、(4)MSB側に「1」を
それぞれ付加する方法を示した。この他にも、LSBの
次のビットに「1を」、MSB側に「1」を付加する等
の方法もある。このような変換方法であればテーブルを
作成することが無く、容易に変換を行える。
【0034】図4には、上記データパターンの他の例を
示した。すなわち、変換後の4ビットのデータパターン
が、他のパターンと2ビット以上異なるように変換した
例である。このようにすることにより、各パターン間の
分離度が向上し、判定時の誤りをより低減することがで
きる。また、(m×k−1)ビットのデータを(m×
k)ビットのデータに変換する方法を1種類に限定せず
に、セット毎に2種類を使い分けるようにしてもよい。
例えば、図4に示した変換テーブルの(1)と(2)を
選択するためのセット単位に変化する「0」と「1」か
らなる数値系列Pとして、 P=0,1,0,1,0,1,..... P=0,0,1,1,0,0,..... 等を定義して、P=0の場合は(1)を、P=1の場合
は(2)をそれぞれ選択し、セット毎に変換テーブルを
切り換えてもよい。
【0035】また、Pとして、初期値と生成方法を規定
した乱数を使用してもよい。このようにすることによ
り、mビットの全パターンが使用されるので、セット単
位のデータパターンが偏らず、特殊な周波数成分が強調
された多値信号にならないので、情報記録再生系や伝送
路の周波数特性に適応し易くすることができる。また、
Pの生成方法が簡単なので、容易に実施することができ
る。さらに、2種類の変換テーブルを選択する方法とし
て、固定した数値系列を使用するのではなく、セット内
のデータを使用して次のセットのPを決定してもよい。
【0036】例えば、Pの初期値として、第1番目のセ
ットのP(1)を「0」とし、第i番目(i≧2である
整数)のセットのPを、 イ)P(i)=P(i−1)eor(i−1)番目のセ
ットのSmのLSB(eor:排他的論理和演算子) ロ)P(i)=not(i−1)番目のセットのS1の
MSB(not:論理否定演算子) ハ)P(i)=(i−1)番目のセットのS2のLSB 等の論理演算結果で定義する。こうして、多値データの
判定時に対象とするセットだけではなく、その前後の複
数のセットを加味した多値判定が行え、誤りを低減する
ことができる(この発明の請求項6及び8に係わる説
明)。
【0037】このようにして、この発明の請求項6に係
わる機能として、2値データを多値データに変換するル
ールに先行するセットのデータと関係付けているので、
多値判定時に複数のセットを加味した多値判定が行え、
誤判定をより低減することができる。また、この発明の
請求項8に係わる機能として、2値データを多値データ
に変換するルールに、先行するセットのデータと関係付
けて多値データを記録する方法と、複数セットに渡って
多値判定を行う方法とを併せ持っているので、多値判定
の信頼性が上がり、追記又は書き換え可能な情報記録媒
体にも適用することができる。
【0038】次に、上記多値データとは別に情報記録媒
体に記録するテストデータについて説明する。一例とし
て、8値データが3シンボル連続する場合のテストデー
タを以下の表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1に示すように、8値データが3シンボ
ル連続する場合の全組合せ(8の3乗=512通り)を
記述したテストデータである。符号間干渉が隣接する前
後の多値データのみに影響する場合に、3シンボル連続
する場合の全組合せを記述したテストデータを記録す
る。また、符号間干渉が、前の2シンボル及び後の2シ
ンボルのデータに影響する場合は、5シンボル連続する
場合の全組合せ(8の5乗=32768通り)を記述し
たテストデータを記録する。次に、テストデータを情報
記録媒体に記録するときの記録位置は、例えば、光ディ
スク1の場合、光ディスク1の内周部,外周部及びその
中間の中周部に記録する。あるいは、光ディスク1の1
周毎に記録しても良い。あるいはまた、一定周期毎に2
値データを多値データに変換したデータの間に挿入して
記録しても良い。こうして、光ディスクの記録位置にお
ける再生信号の変動の影響を抑えて、安定した多値デー
タ再生が可能になる(この発明の請求項23に係わる説
明)。
【0041】このようにして、この発明の請求項23に
係わる記録媒体として、2値データを多値データに変換
した多値データとテストデータとが記録された情報記録
媒体であるので、多値データ再生時にパターン認識によ
る多値判定と上記変換ルールによる多値判定とを組み合
わせることができ、多値データ判定の誤りを低減でき、
信頼性の高い情報記録媒体を提供することができる。
【0042】次に、上記に説明したテストデータと2値
データを多値データに変換したデータを記録した情報記
録媒体からデータを再生する時に、図1の多値判定回路
14で多値判定を行う方法を以下に説明する。その説明
を簡単にするために、3ビット/シンボルの多値データ
を2シンボル/セットで処理する場合を説明する。3ビ
ットの1シンボルは0〜7をシンボル値とする。図5に
データビットの配置を示した。d0,d1は、それぞれ
任意の2値データであり、b0〜b3は、図4に示した
表に示す方法で3ビットデータを4ビットデータに変換
したデータである。テストデータは、8値データが3シ
ンボル連続する場合のテストデータを使用する。
【0043】まず、テストデータを再生し、図6に示す
テーブルを作成する。これは、テストデータにおける3
シンボル連続多値データの全組合せの中央の多値データ
の信号値を記憶したテーブルである。T(p,q,r)
(p,q,r=0,・・・,7)は、シンボル値がp,
q,rである連続3シンボルの多値データの中央の多値
データの信号値を表す。その信号値は、テストデータを
1回再生した時の値を使っても良いし、複数回再生した
時の平均値を使っても良い。次に、上記テーブルを使用
して第1の多値データを出力する方法を以下に説明す
る。多値データの判定は、連続する3シンボルの多値デ
ータの信号値を入力し、中央の多値データのシンボル値
を出力する。そのために、まず前後の多値データの仮判
定を行う。その仮判定を行うためのしきい値はテーブル
上の値から算出する(この発明の請求項5と11に係わ
る説明)。
【0044】このようにして、この発明の請求項5と請
求項11に係わる機能として、上記仮判定用のしきい値
をテーブル上の信号値から決定しているので、再生信号
の変動の影響を反映することができ、判定時の誤りを減
少することができる。
【0045】まず、次の数1に示した式に基づく演算処
理によって各シンボル値(s=0,・・・,7)に対応
する信号値の代表値L(s)を算出する。次に、数2に
示した式に基づく演算処理によって隣接するシンボル値
間のしきい値X(u)(u=0,・・・,6)を算出す
る。そして、前後の多値データの信号値をYとすると、
次の数3に示した式に基づく条件を満足するvを仮判定
によるシンボル値とする。
【0046】
【数1】
【0047】
【数2】X(u)=(L(u)+L(u+1))/2
【0048】
【数3】i)Y≧X(6)の場合、v=7 ii)X(v)>Y≧X(v−1) iii)X(0)>Yの場合、v=0
【0049】こうして得られた前後の多値データのシン
ボル値をp,rとし、中央の多値データの信号値とT
(p,q,r)との誤差が最小になるqを第1の多値デ
ータとして出力する(この発明の請求項4と10に係わ
る説明)。このようにして、この発明の請求項4と請求
項10に係わる機能として、連続する複数個の多値デー
タの中央の多値データの信号値をテーブルに記憶し、多
値判定する時は前後の多値データは仮判定しているの
で、テーブルのデータ量を小さくすることができ、演算
量を減らして処理速度の向上を図ることができる。
【0050】次に、出力された第1の多値データが記録
時の変換ルールに一致しているか否かを確認する処理に
ついて説明する。図7に、入力シンボルの信号値とシン
ボル値の判定候補の対応例を示す。1セット内の第1及
び第2シンボル(S1,S2)の入力信号データ値を図
中に黒丸印で示した。変換表で変換されたデータをシン
ボルの下位2ビットに配置することから、1シンボルの
判定候補は4個になる。その判定候補は、入力信号値に
最も近い4個を採用する。図7においては、S1の判定
候補は、3,4,5,6であり、S2の判定候補は、
0,1,2,3である。
【0051】S1の下位2ビット(b0,b1)及びS
2の下位2ビット(b2,b3)は、図4の変換表で定
められているので、2シンボルの判定候補は、図8に示
す8通りのシンボル値系列になる。ここでは、図4の
(1)欄の変換データを使用した。第1の多値データが
この8通りのシンボル値系列のいずれかと一致していれ
ば、第1の多値データは正しいものと判定する。また、
第1の多値データがこの8通りのシンボル値系列のいず
れでもない場合は、この8通りの候補から入力信号値と
の誤差の合計が最小になる候補を第2の多値データとし
て出力する。その時、各候補のシンボル値に対応した信
号値は、各シンボル値に対応する信号値の代表値Lを使
用する。あるいは、テーブル上の信号値を使用する。例
えば、候補のS1のシンボル値が4である場合、S2の
シンボル値が0であり、S1の前の多値データのシンボ
ル値が5であった場合は、S1に対応する信号値は、T
(5,4,0)を使用する。
【0052】こうして、S1,S2はそれぞれ3ビット
のデータであり、2シンボルのシンボル値系列は64通
りが考えられるが、変換ルールにより、判定候補は8通
りに絞られるため、判定結果の信頼性が向上する。ま
た、誤差を算出する時の各候補のシンボル値に対応した
信号値は、テーブルの値を使用しているので、多値デー
タ間の相関関係がより反映されているので、より判定結
果の信頼性が向上する(この発明の請求項2と3に係わ
る説明)。
【0053】このようにして、この発明の請求項2に係
わる機能として、情報記録媒体上のテストデータを再生
してテーブルを作成して、パターン認識による多値判定
を行った後、記録時の変換ルールに従わないデータを再
び判定するので、判定時の誤りをより低減することがで
きる。また、この発明の請求項3に係わる機能として、
追記又は書換え可能な情報記録媒体にも適用することが
できる。したがって、パターン認識法によって再生され
た第1の多値データを、2値データを多値データに変換
したルールに一致しているかで正誤を判定し、誤ってい
る場合は、ルールに一致した第2の多値データを出力す
ることにより、多値データをより正しく再生することが
できる。
【0054】上述の説明では、1セットにおける第1の
多値データが変換ルールに一致しない場合は、そのセッ
ト内のデータのみを使用して第2の多値データを出力す
る場合を示したが、記録時の変換ルールに他のセットの
データも使用している場合は、変換ルールに一致しない
セットを含む複数セットで第2の多値データを出力し、
変換ルールに一致しないセットの第1の多値データを、
そのセットの第2の多値データに置き換えるようにする
こともできる。次に、複数セットで第2の多値データを
出力する時の処理について説明する。まず、各セットに
おいて、Pが「0」の場合と「1」の場合のそれぞれに
ついて、誤差が最小になる候補を選択する。
【0055】次に、複数セットの先頭のセットでPが
「0」の場合と「1」の場合について、Pによって関連
付けられたその後のセットの候補を選び、複数セット分
の候補を2系列分作成して、両者の内の誤差の小さい方
を第2の多値データとして出力する。こうして、多値デ
ータの判定時に対象とするセットだけではなく、そのセ
ットを含む複数のセットを加味した多値判定が行え、誤
りを低減することができる(この発明の請求項7と8に
係わる機能)。このようにして、この発明の請求項7に
係わる機能として、第2の多値データを出力する時に関
係のある複数セットに渡って多値判定を行うので、誤判
定をより低減することができる。
【0056】次に、上述の説明では、複数セットで第2
の多値データを出力する時に、各セットで誤差が最小に
なる候補のみを使用する場合を示したが、それ以外の候
補を使用するようにすることもできる。例えば、誤差が
2番目に小さい候補や更には全候補を使用して複数セッ
トの各候補の全組合せから誤差が最小になる候補を第2
の多値データとしても良い。こうして、複数セットの組
み合わせにおいて、各セットで誤差が最小になる候補の
組み合わせが最小の誤差にならない場合には、より多値
判定の精度を向上させることができる(この発明の請求
項9に係わる説明)。このようにして、この発明の請求
項9に係わる機能として、複数セットに渡って多値判定
を行う時に、各セットにおける誤差最小の候補だけでな
く、それ以外の候補も含めるので、各セットで誤差が最
小になる候補の組み合わせが最小の誤差にならない場合
にはより多値判定の精度を向上させることができる。
【0057】以上に説明した多値データ処理方法は、マ
イクロプロセッサやデジタルシグナルプロセッサ等を用
いたコンピュータシステム上で動作するソフトウェアと
して実現することができる。次に、専用のハードウェア
を用いた実施例を示す。図9は、2値データを多値デー
タに変換する回路の構成を示すブロック図である。(n
×m−1)ビットのパラレルデータを入力し、1シンボ
ルをnビットとするパラレルデータを出力する。入力デ
ータをmビットずつ入力し、その内の1ビットを出力す
る第1〜第(n−k)の第1〜第(n−k)セレクタA
21と、その他の入力データの(m×k−1)ビットを
(m×k)ビットに変換する変換回路22と、その変換
回路22の(m×k)ビットの出力を入力し、その内の
1ビットを出力するセレクタB23が主な回路構成要素
である。その他に、入出力データのタイミングに合わせ
て、各セレクタの切換を制御するための回路等が必要で
あるが、図示を省略した。
【0058】次に、図9に示した回路における2値デー
タを多値データに変換する動作について説明する。一例
として、m=2,n=3,k=2の場合について説明す
る。図10はその説明に供する図である。入力の(n×
m−1)=(3×2−1)=5ビットのパラレルデータ
をMSBからd0,d1,d2,d3,d4とし、下位
(m×k−1)=(2×2−1)=3ビット(d2,d
3,d4)を変換回路22で(m×k)=(2×2)=
4ビット(b0,b1,b2,b3)に変換する。変換
回路22は、半導体メモリや論理回路を使用して変換テ
ーブルを実現してもよいし、「0」又は「1」を付加す
る簡単な変換であれば、配線の追加だけで実現できる。
その後、(n−k)=1個の第1〜第(n−k)セレク
タA21とセレクタB23の出力を順次切り換えて、2
個のシンボル(S1、S2)に図示したビットデータが
配置されるようにして、3ビットのパラレルデータを出
力する。このように、簡単なハードウェア構成によって
2値データを多値データに変換することができる(この
発明の請求項12と14に係わる説明)。
【0059】このようにして、この発明の請求項12に
係わる機能として、連続する複数個の多値データの全組
合せを含むテストデータと、2値データの(m×k−
1)ビットを(m×k)ビットに変換し、多値データの
下位kビットに設定した多値データとを情報記録媒体に
記録するので、再生時にパターン認識による多値判定と
上述の変換ルールによる多値判定とを組み合わせられる
ので、判定時の誤りを低減することができる。また、こ
の発明の請求項14に係わる機能として、上述のように
して追記又は書換え可能な情報記録媒体にも適用するこ
とができる。
【0060】次に、上述した実施形態では入力がパラレ
ルデータであるが、シフトレジスタ回路を入力に追加し
て、シリアルデータを入力できるようにしてもよい。ま
た、変換テーブルを2種類使用し、数値系列Pによって
テーブルを選択する場合は、変換回路及び制御回路にそ
の機能を付加すればよい(この発明の請求項17と19
に係わる説明)。このようにして、この発明の請求項1
7に係わる機能として、2値データを多値データに変換
するルールに先行するセットのデータと関係付けて多値
データを記録するので、多値判定時に複数のセットを加
味した多値判定が行え、誤判定をより低減することがで
きる。また、この発明の請求項19に係わる機能とし
て、2値データを多値データに変換するルールに先行す
るセットのデータと関係付けて多値データを記録し、複
数セットに渡って多値判定を行う処理を併せ持っている
ので、多値判定の信頼性が上がり、追記又は書換え可能
な情報記録媒体にも適用することができる。
【0061】図11は、テストデータ発生回路の構成例
を示すブロック図である。このような9ビットのバイナ
リカウンタの出力を3ビットずつに分けて、各々を8値
(3ビット)の多値データとして出力することにより、
テストデータを発生することができる(この発明の請求
項12と14と19に係わるテストデータの発生手段に
相当する)。
【0062】次に、多値判定回路における第1の多値デ
ータを出力する回路について説明する。図12は、多値
判定回路における第1の多値データを出力する回路の一
構成例を示す図である。平均化回路31は、テストデー
タの信号値の平均値を求める。テーブル用メモリ回路3
2は、図6に示したテーブルを実現するためのメモリ回
路である。テーブルを作成する時に信号値を入力するた
めのデータ入力端子と、誤差算出時に信号値を出力する
ためのデータ出力端子を備えており、メモリのアドレス
入力端子を複数個の多値データの値として使用する。
【0063】例えば、3個の8値データが連続するテー
ブルを作成するのであれば、9ビットのアドレスデータ
を3ビットずつ使用する。また、後述する図14の第2
の多値データ出力回路へも信号値を出力する。仮判定回
路33は、加算器等によって上記数1及び数2に示した
式に基づく演算処理の計算を実行してしきい値を決定
し、さらに、コンパレータ等によって上記数3に示した
式に基づく演算処理を実行して、連続3個の多値データ
の両端の多値データを仮判定する。判定候補生成回路3
4は、仮判定回路33から出力される連続3個の多値デ
ータの両端の多値データのシンボル値と、中央の多値デ
ータの候補のシンボル値(0〜7)を出力する。
【0064】アドレス切換回路35は、テーブル用メモ
リ回路32のアドレス入力の切換回路であり、テーブル
作成時と仮判定のためのしきい値を算出する時は、テー
ブルアドレス生成回路36の出力を入力する。また、多
値データを判定する時は、判定候補生成回路34の出力
を入力する。そして、後述の図14に示す第2の多値デ
ータ出力回路の判定候補出力回路における判定候補の信
号値をテーブルから出力するための切換機能もある。テ
ーブルアドレス生成回路36は、テーブルを作成する場
合は、光ディスク上のテストデータを再生し、連続する
3シンボルの多値データの全組合せの中央の多値データ
の信号値をメモリに入力する。この時の多値データのシ
ンボル値はテストデータとして分かっており、図11に
示した回路で発生できるので、それをメモリ回路のアド
レスに入力するためのアドレス生成回路である。また、
仮判定のためのしきい値を算出する時のアドレスも生成
する。
【0065】誤差算出回路37は、候補のテーブル上の
信号値と入力した中央の多値データの信号値との誤差を
算出する回路である。比較回路38は、誤差算出回路3
7から出力される誤差の中から最も小さい誤差を求める
回路である。最終判定回路39は、誤差が最小になる判
定候補を出力する回路である。この他に、本判定回路や
光ディスク装置全体の動作を制御する回路等があるが、
図示を省略した。
【0066】次に、上記回路の動作について説明する。
まず、光ディスク(情報記録媒体)上のテストデータを
再生し、テーブルアドレス生成回路36と平均化回路3
1によって、連続する3シンボルの多値データの中央の
多値データの信号値をテーブル用メモリ回路32に入力
し、テーブルを作成する。次に、テーブル上の信号値を
仮判定回路33に入力して、仮判定用のしきい値を算出
する(この発明の請求項16と22に係わる説明)。こ
のようにして、この発明の請求項16と22に係わる機
能として、仮判定用のしきい値をテーブル上の信号値か
ら決定しているので、再生信号の変動の影響を反映で
き、判定時の誤りを減少することができる。
【0067】次に、光ディスク(情報記録媒体)上の2
値データを多値データに変換した多値データを再生し、
連続する3シンボルの多値データの内の両端の信号値を
仮判定回路33に入力し、その仮判定結果による判定候
補を判定候補生成回路34から出力する。その判定候補
に対応したテーブル上の信号値と連続する3シンボルの
多値データの中央の多値データの信号値との誤差を誤差
算出回路37で算出し、比較回路38で最小の誤差を求
める。そして、最終判定回路39によって最小の誤差に
対応する判定候補を第1の多値データとして出力する
(この発明の請求項15と21に係わる説明)。このよ
うにして、この発明の請求項15に係わる機能として、
連続する複数個の多値データの中央の多値データの信号
値をテーブルに記憶し、多値判定する時は前後の多値デ
ータは仮判定するので、テーブルのためのメモリ容量を
小さくでき、演算量を減らすことができる。したがっ
て、装置のコストを抑えられ、高速処理が可能になる。
【0068】図13に、出力された第1の多値データの
下位kビットと記録時に変換したデータとを比較して、
一致している場合は第1の多値データを再生多値データ
として出力し、一致しない場合は第2の多値データを再
生多値データとして出力する回路の一例を示した。この
回路の変換回路42は、図9における変換回路22と同
じ回路であり、比較回路41の比較結果の出力でセレク
タ43の2入力(第1の多値データと第2の多値デー
タ)の一方を出力する。
【0069】図14は、第2の多値データを出力する回
路の一構成例を示す図である。判定候補出力回路51
は、波形等化回路からの出力の信号値を入力して、判定
候補のシンボル値と、それぞれのシンボル値に対応する
理想的な信号値を出力する。例えば、図7に示した例の
ように、入力シンボル(S1)の信号値がシンボル値の
4と5の間に対応する値であった場合、判定候補は、
3,4,5,6とし、シンボル値(3,4,5,6)に
対応する各信号値を各シンボルの前後のシンボル値を含
めて第1の多値データ出力回路のテーブルのアドレスに
入力し、テーブル上の信号値を出力する。この回路は、
入力の信号値をアドレスとし、データとして判定候補の
シンボル値を記憶したテーブルを半導体メモリや論理回
路を用いて実現することができる。
【0070】誤差算出回路52は、入力の信号値と判定
候補の信号値との誤差を算出する。第1レジスタ回路5
3は、誤差算出回路52の出力を1セット分又は複数セ
ット分のシンボル数だけ保持する。第1セレクタ回路5
4は、第1レジスタ回路53の出力を変換テーブルのビ
ットパターンに対応して選択し、セット内或いは複数セ
ットにわたる誤差の合計を算出するために出力する。加
算回路55は、第1セレクタ回路54から出力された誤
差を加算し、合計値を出力する。第2レジスタ回路56
は、加算回路55の出力を保持する。最小値検出回路5
7は、第2レジスタ回路56の出力から最小値を検出す
る。
【0071】第3レジスタ回路58は、判定候補出力回
路51からの判定候補のシンボル値系列を1セット分又
は複数セット分保持する。第2セレクタ回路59は、最
小値検出回路57で検出された最小値に対応する、変換
テーブル上のビットパターンに対応して、第3レジスタ
回路58に保持された判定候補のシンボル値を選択し
て、判定結果として出力する。制御回路60は、本回路
の動作を制御する。変換テーブル61は、2値データを
多値データに変換する時に使用した変換テーブルと同じ
テーブルである。
【0072】変換テーブル選択用数値系列(P)生成回
路62は、セット毎に変換テーブルを切り換える場合の
変換テーブルを選択するための数値系列(P)を生成す
る回路であり、変換テーブルが1種類の場合は不要であ
る。そのPが一義的に決まっている場合は、2値データ
を多値データに変換する時と同じ系列を生成するように
する。また、Pがセット内のデータとの論理演算で決定
される場合は、判定候補のシンボル値を入力してPを生
成する。上述のような構成要素からなる回路により、1
セット分又は複数セット分のシンボルの個数の全判定候
補の信号値の誤差を保持し、更に誤差の合計を算出して
保持することができる。更に、誤差の合計の最小値を検
出し、それに対応する変換テーブル上のビットパターン
を選択することにより、各シンボルの判定結果を出力す
ることができる(この発明の請求項13と14と18と
19に係わる説明)。
【0073】このようにして、この発明の請求項13に
係わる機能として、情報記録媒体上のテストデータを再
生してテーブルを作成して、パターン認識による多値判
定を行った後、記録時の変換ルールに従わないデータを
再び判定するので、判定時の誤りをより低減することが
できる。また、この発明の請求項18に係わる機能とし
て、第2の多値データを出力する時に関係のある複数セ
ットに渡って多値判定を行うので、誤判定をより低減す
ることができる。
【0074】特に、複数セットの各セットにおける判定
候補の複数セット分の全組合せについて誤差を保持し、
各セットにおける誤差最小の候補のみの組合せだけでな
く、全候補の組み合わせから誤差が最小になる候補を選
択する(この発明の請求項20に係わる説明)。このよ
うにして、この発明の請求項20に係わる機能として、
複数セットに渡って多値判定を行う時に、各セットにお
ける誤差最小の候補だけでなく、それ以外の候補も含め
るので、各セットで誤差が最小になる候補の組み合わせ
が最小の誤差にならない場合にはより多値判定の精度を
向上させることができる。
【0075】なお、この実施形態では、多値信号を量子
化する手段として、再生信号の振幅を量子化するA/D
変換を行っているが、他の量子化の実施形態を次に説明
する。図15に、情報記録媒体(例えば光ディスク)上
に記録するマークの長さを変化させた多値記録の説明に
供する図を示す。この場合、再生信号は2値であるが、
記録マークに対応するパルスの時間長の変化が多値信号
になる。この時間長を、基準クロックで動作するカウン
タ回路で計数することにより、多値信号を量子化した信
号値(デジタルデータ)のシンボル値0,1,2,3が
得られる。その後、各信号値から一定の値を減算するこ
とにより、上記実施形態で説明したA/D変換を行った
場合も適応することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の多
値データ処理方法と多値データ処理装置と記録媒体によ
れば、従来よりも多値データを正しく再生することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した多値化回路9における2値データ
を多値データに変換する処理の説明に供する図である。
【図3】図1に示した多値化回路9における(m×k−
1)ビットのデータを(m×k)ビットに変換する処理
の説明に供するデータパターンの一例の図を示す。
【図4】図1に示した多値化回路9における(m×k−
1)ビットのデータを(m×k)ビットに変換する処理
の説明に供するデータパターンの他の例の図を示す。
【図5】図1に示した多値判定回路14における多値判
定の処理の説明に供するデータパターンの一例を示す図
である。
【図6】図1に示した多値判定回路14のテストデータ
における3シンボル連続多値データの全組合せの中央の
多値データ信号値を記憶したテーブルフォーマットの図
である。
【図7】入力シンボルの信号値とシンボル値の判定候補
の対応例を示す図である。
【図8】図7に示した入力シンボルの信号値とシンボル
値の判定候補に基づく8通りのシンボル値系列を示す図
である。
【図9】2値データを多値データに変換する回路の構成
を示すブロック図である。
【図10】図9に示した回路における動作説明に供する
図である。
【図11】テストデータ発生回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図12】多値判定回路における第1の多値データを出
力する回路の一構成例を示す図である。
【図13】第1の多値データと第2の多値データに基づ
いて再生多値データを出力する回路の一構成例を示す図
である。
【図14】第2の多値データを出力する回路の一構成例
を示す図である。
【図15】情報記録媒体上に記録するマークの長さを変
化させた多値記録の説明に供する図である。
【符号の説明】
1:光ディスク 2:モータ 3:光ヘッド 4:演算増幅回路 5:サーボ回路 6:レーザ駆動回路 7:変調回路 8:同期信号付加回路 9:多値化回路 10:誤り訂正用データ付
加回路 11:A/D変換回路 12:PLL及び同期検出
回路 13:波形等化回路 14:多値判定回路 15:多値−2値変換回路 16:誤り訂正回路 21:第1〜第(n−k)セレクタA 22,42:変換回路 23:セレクタB 31:平均化回路 32:テーブル用メモリ回
路 33:仮判定回路 34:判定候補生成回路 35:アドレス切換回路 36:テーブルアドレス生
成回路 37:誤差算出回路 38,41:比較回路 39:最終判定回路 43:セレクタ 51:判定候補出力回路 52:誤差算出回路 53:第1レジスタ回路 54:第1セレクタ回路 55:加算回路 56:第2レジスタ回路 57:最小値検出回路 58:第3レジスタ回路 59:第2セレクタ回路 60:制御回路 61:変換テーブル 62:変換テーブル選択用数値系列(P)生成回路

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値データを1シンボルがnビット(n
    ≧2である整数)からなる多値データに変換し、前記多
    値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値デ
    ータの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデー
    タとを情報記録媒体に記録する多値データ処理方法であ
    って、 mシンボル(m≧2である整数)の多値データを1セッ
    トとし、(n×m−1)ビットの2値データの内の
    {(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1かつn
    >kである整数)を1セット内のmシンボルの上位(n
    −k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビットの
    2値データを(m×k)ビットに変換し、1セット内の
    mシンボルの下位kビットに配置して2値データを多値
    データに変換することを特徴とする多値データ処理方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多値データ処理方法によ
    って多値データが記録された情報記録媒体から多値デー
    タを再生する多値データ処理方法であって、 前記テストデータの再生信号を入力して多値データの信
    号値をテーブルに保存し、2値データが変換された多値
    データの再生信号を入力して多値データの信号値と前記
    テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値デー
    タを出力し、前記第1の多値データの1セット内のmシ
    ンボルの多値データの下位kビットと(m×k−1)ビ
    ットの2値データを(m×k)ビットに変換したデータ
    とを比較して、 一致しない時は、(m×k−1)ビットの2値データを
    (m×k)ビットに変換したデータに一致する多値デー
    タ候補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差
    が最小になる候補を第2の多値データとして出力し、前
    記第2の多値データを再生多値データとして出力し、 一致する時は、前記第1の多値データを再生多値データ
    として出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  3. 【請求項3】 2値データを1シンボルがnビット(n
    ≧2である整数)からなる多値データに変換し、前記多
    値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値デ
    ータの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデー
    タとを情報記録媒体に記録し、前記情報記録媒体から多
    値データを再生する多値データ処理方法であって、 記録時にmシンボル(m≧2である整数)の多値データ
    を1セットとし、(n×m−1)ビットの2値データの
    内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1か
    つn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位
    (n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビッ
    トの2値データを(m×k)ビットに変換し、1セット
    内のmシンボルの下位kビットに配置して2値データを
    多値データに変換し、 再生時にテストデータの再生信号を入力して多値データ
    の信号値をテーブルに保存し、2値データが変換された
    多値データの再生信号を入力して多値データの信号値と
    前記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値
    データを出力し、前記第1の多値データの1セット内の
    mシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−
    1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換した
    データとを比較して、 一致しない時は、(m×k−1)ビットの2値データを
    (m×k)ビットに変換したデータに一致する多値デー
    タ候補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差
    が最小になる候補を第2の多値データとして出力し、前
    記第2の多値データを再生多値データとして出力し、 一致する時は、前記第1の多値データを再生多値データ
    として出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の多値データ処理方
    法において、 前記テーブルに多値データの信号値を保存する時に、2
    の(M×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を
    除いた(M−2)個の多値データの信号値を保存して、
    前記第1の多値データを出力する時に連続するM個の多
    値データの両端の2個の多値データは所定のしきい値で
    判定し、両端を除いた(M−2)個の多値データの信号
    値と前記テーブル上の信号値との誤差が最小になる多値
    データを前記第1の多値データとして出力することを特
    徴とする多値データ処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の多値データ処理方法にお
    いて、 前記所定のしきい値を前記テーブル上の信号値から決定
    することを特徴とする多値データ処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の多値データ処理方法にお
    いて、 前記残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×
    k)ビットに変換する時に、先行するセットのデータも
    入力して変換することを特徴とする多値データ処理方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の多値データ処理方法によ
    って多値データが記録された情報記録媒体から多値デー
    タを再生する多値データ処理方法であって、 前記テストデータの再生信号を入力して多値データの信
    号値を前記テーブルに保存し、2値データが変換された
    多値データの再生信号を入力して、多値データの信号値
    と前記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多
    値データを出力し、前記第1の多値データの1セット内
    のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−
    1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換した
    データとを比較して、 一致しない時は、前記1セットを含む連続する複数セッ
    トにおいて、(m×k−1)ビットの2値データを(m
    ×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候
    補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最
    小になる候補を選択し、前記1セットに該当する候補を
    前記1セットにおける第2の多値データとして出力し、
    前記第2の多値データを再生多値データとして出力し、 一致する時は、前記第1の多値データを再生多値データ
    として出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  8. 【請求項8】 2値データを1シンボルがnビット(n
    ≧2である整数)からなる多値データに変換し、前記多
    値データと連続するM個(M≧3である整数)の多値デ
    ータの2の(M×n)乗通りの組合せを含むテストデー
    タとを情報記録媒体に記録し、前記情報記録媒体から多
    値データを再生する多値データ処理方法であって、 記録時にmシンボル(m≧2である整数)の多値データ
    を1セットとし、(n×m−1)ビットの2値データの
    内の{(n−k)×m}ビットの2値データ(k≧1か
    つn>kである整数)を1セット内のmシンボルの上位
    (n−k)ビットに配置し、残りの(m×k−1)ビッ
    トの2値データを先行するセットのデータも入力して
    (m×k)ビットに変換し、1セット内のmシンボルの
    下位kビットに配置して2値データを多値データに変換
    して、 再生時にテストデータの再生信号を入力して多値データ
    の信号値をテーブルに保存し、2値データが変換された
    多値データの再生信号を入力して多値データの信号値と
    前記テーブルの信号値との誤差が最小になる第1の多値
    データを出力し、前記第1の多値データの1セット内の
    mシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−
    1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換した
    データとを比較して、 一致しない時は、前記1セットを含む連続する複数セッ
    トにおいて、(m×k−1)ビットの2値データを(m
    ×k)ビットに変換したデータに一致する多値データ候
    補から多値データの信号値と候補の信号値との誤差が最
    小になる候補を選択し、前記1セットに該当する候補を
    前記1セットにおける第2の多値データとして出力し、
    前記第2の多値データを再生多値データとして出力し、 一致する時は、前記第1の多値データを再生多値データ
    として出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の多値データ処理方
    法において、 前記第2の多値データを出力する時に、前記複数セット
    の各セットにおいて、信号値の誤差が最小になる候補か
    らN番目(1≦N≦2の(m×k−1)乗)に小さい候
    補までのN個の候補を選択し、前記複数セットにおける
    前記N個の候補の組合せ(Nの上記複数セット数乗通
    り)の中で信号値の誤差が最小になる候補を出力するこ
    とを特徴とする多値データ処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8記載の多値データ処理
    方法において、 前記テーブルに多値データの信号値を保存する時に、2
    の(M×n)乗通りの連続M個の多値データから両端を
    除いた(M−2)個の多値データの信号値を保存して、 前記第1の多値データを出力する時に、連続するM個の
    多値データの両端の2個の多値データは所定のしきい値
    で判定し、両端を除いた(M−2)個の多値データの信
    号値と前記テーブル上の値との誤差が最小になる多値デ
    ータを出力することを特徴とする多値データ処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の多値データ処理方法
    において、 前記所定のしきい値を前記テーブル上の信号値から決定
    することを特徴とする多値データ処理方法。
  12. 【請求項12】 2値データを入力して1シンボルがn
    ビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換
    する変換手段と、 連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の
    (M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生す
    る発生手段と、 前記変換手段から出力された多値データと前記発生手段
    から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録す
    る手段とを備えた多値データ処理装置であって、 前記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値
    データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットと
    する多値データに変換する手段であって、前記(n×m
    −1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビ
    ットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1
    セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置す
    る手段と、前記(n×m−1)ビットの2値データの内
    の残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×
    k)ビットに変換する手段と、前記(m×k)ビットを
    1セット内のmシンボルの下位kビットに配置する手段
    とからなることを特徴とする多値データ処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の多値データ処理装置
    によって多値データが記録された情報記録媒体から多値
    データを再生する多値データ処理装置であって、 前記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力
    手段と、 該再生信号出力手段から出力される再生信号を入力して
    多値データの信号値を出力する信号値出力手段と、 該信号値出力手段から出力されるテストデータの信号値
    をテーブルに記憶する記憶手段と、 前記信号値出力手段から出力される2値データが変換さ
    れた多値データの信号値と前記記憶手段におけるテーブ
    ル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段
    と、 前記第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小にな
    る第1の多値データを出力する第1の多値データ出力手
    段と、 該第1の多値データ出力手段によって出力された第1の
    多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下
    位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m
    ×k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段
    と、 該比較手段の比較によって(m×k−1)ビットの2値
    データを(m×k)ビットに変換したデータに一致する
    多値データ候補の信号値と前記2値データが変換された
    多値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算出
    手段と、 該第2の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる
    多値データ候補を第2の多値データとして出力する第2
    の多値データ出力手段と、 前記比較手段においてデータが一致しない場合は第2の
    多値データを再生多値データとして出力し、データが一
    致する場合は第1の多値データを再生多値データとして
    出力する手段とからなることを特徴とする多値データ処
    理装置。
  14. 【請求項14】 2値データを入力して1シンボルがn
    ビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換
    する変換手段と、 連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の
    (M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生す
    る発生手段と、 前記変換手段から出力された多値データと前記発生手段
    から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録す
    る記録手段と、 前記情報記録媒体から多値データを再生する再生手段と
    を備えた多値データ処理装置であって、 前記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値
    データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットと
    する多値データに変換する手段であって、前記(n×m
    −1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビ
    ットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1
    セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置す
    る手段と、前記(n×m−1)ビットの2値データの内
    の残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×
    k)ビットに変換する手段と、前記(m×k)ビットを
    1セット内のmシンボルの下位kビットに配置する手段
    とからなり、 前記再生手段が、前記情報記録媒体から再生信号を出力
    する再生信号出力手段と、該再生信号出力手段から出力
    される再生信号を入力して多値データの信号値を出力す
    る信号値出力手段と、該信号値出力手段から出力される
    テストデータの信号値をテーブルに記憶する記憶手段
    と、前記信号値出力手段から出力される2値データが変
    換された多値データの信号値と前記記憶手段における前
    記テーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算
    出手段と、該第1の誤差算出手段から出力される誤差が
    最小になる第1の多値データを出力する第1の多値デー
    タ出力手段と、該第1の多値データ出力手段によって出
    力された第1の多値データの1セット内のmシンボルの
    多値データの下位kビットと(m×k−1)ビットの2
    値データを(m×k)ビットに変換したデータとを比較
    する比較手段と、該比較手段による比較によって(m×
    k−1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換
    したデータに一致する多値データ候補の信号値と前記2
    値データが変換された多値データの信号値との誤差を算
    出する第2の誤差算出手段と、該第2の誤差算出手段か
    ら出力される誤差が最小になる多値データ候補を第2の
    多値データとして出力する第2の多値データ出力手段
    と、前記比較手段においてデータが一致しない場合は第
    2の多値データを再生多値データとして出力し、データ
    が一致する場合は第1の多値データを再生多値データと
    して出力する手段とからなることを特徴とする多値デー
    タ処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14記載の多値データ
    処理装置において、 前記記憶手段が、2の(M×n)乗通りの連続M個の多
    値データから両端を除いた(M−2)個の多値データの
    信号値を前記テーブル上の値として記憶し、 前記第1の誤差算出手段が、連続するM個の多値データ
    の両端の2個の多値データを所定のしきい値で判定する
    判定手段を有し、両端を除いた(M−2)個の多値デー
    タの信号値と前記テーブル上の値との誤差を算出するよ
    うにしたことを特徴とする多値データ処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の多値データ処理装置
    において、 前記判定手段が、前記記憶手段における前記テーブル上
    の値から所定のしきい値を算出する手段を有することを
    特徴とする多値データ処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項12記載の多値データ処理装置
    において、 前記残りの(m×k−1)ビットの2値データを(m×
    k)ビットに変換する手段が、先行するセットのデータ
    も入力して変換するようにしたことを特徴とする多値デ
    ータ処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の多値データ処理装置
    によって多値データが記録された情報記録媒体から多値
    データを再生する多値データ処理装置であって、 前記情報記録媒体から再生信号を出力する再生信号出力
    手段と、 該再生信号出力手段から出力される再生信号を入力して
    多値データに対応する信号値を出力する信号値出力手段
    と、 該信号値出力手段から出力されるテストデータの信号値
    を前記テーブルに記憶する記憶手段と、 前記信号値出力手段から出力される2値データが変換さ
    れた多値データの信号値と前記記憶手段におけるテーブ
    ル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差算出手段
    と、 該第1の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる
    第1の多値データを出力する第1の多値データ出力手段
    と、 該第1の多値データ出力手段によって出力される第1の
    多値データの1セット内のmシンボルの多値データの下
    位kビットと(m×k−1)ビットの2値データを(m
    ×k)ビットに変換したデータとを比較する比較手段
    と、 該比較手段による比較によって前記1セットを含む連続
    する複数セットにおける(m×k−1)ビットの2値デ
    ータを(m×k)ビットに変換したデータに一致する多
    値データ候補の信号値と前記2値データが変換された多
    値データの信号値との誤差を算出する第2の誤差算出手
    段と、 該第2の誤差算出手段から出力される誤差が最小になる
    多値データ候補を第2の多値データとして出力する第2
    の多値データ出力手段と、 前記比較手段による比較によってデータが一致しない場
    合は第2の多値データを再生多値データとして出力し、
    データが一致する場合は第1の多値データを再生多値デ
    ータとして出力する手段とからなることを特徴とする多
    値データ処理装置。
  19. 【請求項19】 2値データを入力して1シンボルがn
    ビット(n≧2である整数)からなる多値データに変換
    する変換手段と、 連続するM個(M≧3である整数)の多値データの2の
    (M×n)乗通りの組合せを含むテストデータを発生す
    る発生手段と、 前記変換手段から出力された多値データと前記発生手段
    から出力されたテストデータとを情報記録媒体に記録す
    る手段と、 前記情報記録媒体から多値データを再生する再生手段と
    を有する多値データ処理装置であって、 前記変換手段が、入力した(n×m−1)ビットの2値
    データをmシンボル(m≧2である整数)を1セットと
    する多値データに変換する手段であって、前記(n×m
    −1)ビットの2値データの内の{(n−k)×m}ビ
    ットの2値データ(k≧1かつn>kである整数)を1
    セット内のmシンボルの上位(n−k)ビットに配置す
    る手段と、前記(n×m−1)ビットの2値データの内
    の残りの(m×k−1)ビットの2値データを先行する
    セットのデータも入力して(m×k)ビットに変換する
    手段と、前記(m×k)ビットを1セット内のmシンボ
    ルの下位kビットに配置する手段とからなり、 前記再生手段が、前記情報記録媒体から再生信号を出力
    する再生信号出力手段と、該再生信号出力手段から出力
    される再生信号を入力して多値データに対応する信号値
    を出力する信号値出力手段と、該信号値出力手段から出
    力されるテストデータの信号値をテーブルに記憶する記
    憶手段と、前記信号値出力手段から出力される2値デー
    タが変換された多値データの信号値と前記記憶手段にお
    けるテーブル上の信号値との誤差を算出する第1の誤差
    算出手段と、前記第1の誤差算出手段から出力される誤
    差が最小になる第1の多値データを出力する第1の多値
    データ出力手段と、前記第1の多値データの1セット内
    のmシンボルの多値データの下位kビットと(m×k−
    1)ビットの2値データを(m×k)ビットに変換した
    データとを比較する比較手段と、該比較手段による比較
    によって前記1セットを含む連続する複数セットにおけ
    る(m×k−1)ビットの2値データを(m×k)ビッ
    トに変換したデータに一致する多値データ候補の信号値
    と前記2値データが変換された多値データの信号値との
    誤差を算出する第2の誤差算出手段と、前記第2の誤差
    算出手段から出力される誤差が最小になる多値データ候
    補を第2の多値データとして出力する第2の多値データ
    出力手段と、前記比較手段による比較によってデータが
    一致しない場合は第2の多値データを再生多値データと
    して出力し、データが一致する場合は第1の多値データ
    を再生多値データとして出力する手段とからなることを
    特徴とする多値データ処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項18又は19記載の多値データ
    処理装置において、 前記第2の誤差算出手段が、連続する複数セットの各セ
    ットにおいて、信号値の誤差が最小になる候補からN番
    目(1≦N≦2の(m×k−1)乗)に小さい候補まで
    のN個の候補を選択し、前記複数セットにおける前記N
    個の候補の組合せ(Nの上記複数セット数乗通り)の信
    号値と前記2値データが変換された多値データの信号値
    との誤差を算出するようにしたことを特徴とする多値デ
    ータ処理装置。
  21. 【請求項21】 請求項18又は19記載の多値データ
    処理装置において、 前記記憶手段が、2の(M×n)乗通りの連続M個の多
    値データから両端を除いた(M−2)個の多値データの
    信号値をテーブル上の値として記憶し、 前記第1の誤差算出手段が、連続するM個の多値データ
    の両端の2個の多値データを所定のしきい値で判定する
    判定手段を有し、両端を除いた(M−2)個の多値デー
    タの信号値と前記テーブル上の値との誤差を算出するよ
    うにしたことを特徴とする多値データ処理装置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の多値データ処理装置
    において、 前記判定手段が、前記記憶手段における前記テーブル上
    の値から所定のしきい値を算出する手段を有することを
    特徴とする多値データ処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項12又は17記載の多値データ
    処理装置によって前記多値データと前記テストデータと
    が記録された記録媒体。
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