JP3810387B2 - 逆流防止機構を有する洗濯注湯ユニット及び風呂給湯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽系統から上水系統への逆流を防止する機構を備えた洗濯注湯ユニット及び風呂給湯器に関する。特には、浴槽の残り湯を洗濯機に供給する浴槽水注湯時や、追い焚き時に、残り湯の上水系統への逆流を防止する機構を備えた洗濯注湯ユニット及び風呂給湯器に関する。
【0002】
【従来技術】
洗濯注湯ユニットは、浴槽の残り湯又は上水(お湯又は水)を洗濯機に供給するものである。選ばれたモードに応じて、残り湯、上水(お湯又は水)のいずれかが自動的に洗濯機に供給される。このような洗濯注湯ユニットには、残り湯送りモードにおいて、残り湯が上水系統に逆流することを防止するための逆流防止機構が備えられている。
【0003】
図3は、洗濯注湯ユニットの一例を模式的に示す図である。
この洗濯注湯ユニット200は、洗濯機3に上水又は浴槽水を供給する洗濯機配管11を備える。同配管11には、電磁弁13が設けられている。洗濯機配管11には、上水が供給される上水供給配管55と、浴槽5から浴槽水が供給される浴槽水供給配管56が接続している。
【0004】
上水供給配管55は、上水系統から分岐した水供給配管31と温水供給配管35とが合流したものである。水供給配管31及び温水供給配管35には、各々電磁弁32、36が配置されている。
【0005】
浴槽水供給配管56は、風呂の追い焚きを行う追い焚き系統から分岐したものである。追い焚き系統は、浴槽5に延びる往き配管101と、浴槽5から戻り配管103とからなる。往き配管101と戻り配管103は三方弁105を介して接続している。戻り配管103には追い焚き熱交換器(図示されず)が配置されている。また、戻り配管103にはポンプ107が設けられており、追い焚き系統中でお湯を循環させる。そしてこの循環中に、熱交換器で配管内のお湯を加熱する。浴槽水供給配管56は、三方弁105の1つのポート105aに接続している。浴槽水は、浴槽5から追い焚き系統の戻り配管103を通り、三方弁105を介して浴槽水供給配管56を通って、洗濯機3に供給される。
【0006】
上水送りモードにおいては、水(又は温水)供給配管31(又は35)に設けられた電磁弁32(又は36)を開く。さらに、三方弁105の上水配管側のポート105aを閉じる。これにより、図の実線矢印で示すように、水(又は温水)供給配管31(又は35)から上水供給配管55と洗濯機配管11を通って上水(又は温水)が洗濯機3に注湯される。
【0007】
残り湯送りモードにおいては、水、温水供給配管31、35の電磁弁32、36を閉じる。そして、三方弁105の上水配管側のポート105aと戻り配管側のポート105cを開き、往き配管側のポート105bを閉じる。そして追い焚きポンプ107を作動させると、図の破線矢印で示すように、浴槽5の残り湯が戻り配管103から浴槽水供給配管56と洗濯機配管11を通って洗濯機3に供給される。
【0008】
この残り湯送りモードにおいて、上水供給配管55内の洗濯機配管11付近で上水系統側に浴槽水が逆流しないように、上水供給配管55の洗濯機配管11の上水系統側には、上流側(上水系統側)から順に、第1逆止弁17、第2逆止弁19が配置されて、浴槽水系統から上水系統への逆流を防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように残り湯送りモードにおいては、逆止弁17、19を二段に設けて、残り湯の上水系統への逆流を確実に防止できるような対策がとられている。また、信頼度の高い逆流防止装置を追加した場合には、センサや弁などを多数備えているため、かなり高価となる。
【0010】
本発明は、残り湯の上水系統への逆流を防止する機構を備えた洗濯注湯ユニット及び風呂給湯器において、逆止弁が故障した場合でも確実に逆流を防止できる逆流防止装置を備えた洗濯注湯ユニット及び風呂給湯器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するため、本発明の洗濯注湯ユニットは、 浴槽内に一度張られたお湯(水含む)の通る配管系統(浴槽水系統)と、上水を加熱したお湯を前記浴槽に送る配管系統(上水系統)と、が連結された部分に設けられた逆流防止機構を有する洗濯注湯ユニットであって、前記浴槽水系統から前記上水系統への浴槽水の逆流を防止する逆止弁と、該逆止弁の上水系統側の部分に接続された、該部分を大気開放可能な自動開閉弁と、を具備し、前記浴槽水系統に、洗濯機に浴槽の残り湯を送る洗濯機注湯系統が接続されており、残り湯を洗濯機に送る残り湯送りモード時に、前記自動開閉弁を大気開放するとともに、前記浴槽水系統に、さらに追い焚き循環系統が接続されており、追い焚きモード時に、前記自動開閉弁を大気開放することを特徴とする。
【0012】
逆止弁の上水系統側に設けた自動開閉弁を大気開放することにより、逆止弁が故障した場合に、逆流した水を同弁を介して排水する(オーバーフローする)ことができる。
【0013】
本発明においては、 前記浴槽水系統に、洗濯機に浴槽の残り湯を送る洗濯機注湯系統が接続されており、 残り湯を洗濯機に送る残り湯送りモード時に、前記自動開閉弁を大気開放する。
また、 前記浴槽水系統に追い焚き循環系統が接続されており、 追い焚きモード時に、前記自動開閉弁を大気開放する。
【0014】
逆流は、浴槽水系統側の水圧が、上水系統側の水圧よりも高くなる場合に起こる。そこで、浴槽水系統側の水圧が、上水系統側の水圧よりも高くなるおそれのある全ての場合において自動開閉弁を大気開放することにより、逆止弁が故障した場合に、逆流を確実に防ぐことができる。
【0015】
本発明の風呂給湯器は、浴槽内に一度張られたお湯(水含む)の通る配管系統(浴槽水系統)と、上水を加熱したお湯を前記浴槽に送る配管系統(上水系統)と、が連結された部分に設けられた逆流防止機構を有する風呂給湯器であって、前記浴槽水系統から前記上水系統への浴槽水の逆流を防止する逆止弁と、該逆止弁の上水系統側の部分に接続された、該部分を大気開放可能な自動開閉弁と、を具備し、前記浴槽水系統に追い焚き循環系統が接続されており、追い焚きモード時に、前記自動開閉弁を大気開放することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る洗濯注湯ユニットの構成を模式的に示す図である。
この洗濯注湯ユニット10は、図3の洗濯注湯ユニット200とほぼ同じ構成を有する。図1において、図3の洗濯注湯ユニット200の部品・部位と同様の構成・作用を有する部品・部位は、図3と同じ符号を付し、説明を省略する。
【0018】
この洗濯注湯ユニット10においても、上水送りモードにおいては、温水供給配管35(水を供給する場合は水供給配管31)の注湯電磁弁36(水を供給する場合は注水電磁弁32)を開く。さらに、三方弁105の上水配管側のポート105aを閉じる。そして、洗濯機配管11の電磁弁13を開く。これにより、図の実線矢印で示すように、上水供給配管55から洗濯機配管11を通って上水が洗濯機3に注湯される。
【0019】
残り湯送りモードにおいては、水供給配管31及び温水供給配管35の電磁弁32及び36を閉じる。そして、三方弁105の上水配管側のポート105aと戻り配管側のポート105cを開き、往き配管側のポート105bを閉じる。さらに、洗濯機配管11の電磁弁13を開く。そして追い焚きポンプ107を作動させると、図の破線矢印で示すように、浴槽5から残り湯が戻り配管103から浴槽水供給配管56、洗濯機配管11を通って洗濯機3に供給される。
【0020】
そして、残り湯送りモードにおいて、洗濯機配管11付近から上水系統側に浴槽水が逆流しないように、上水給湯配管55の洗濯機配管11の上水系統側に、上流側(上水系統側)から順に、第1逆止弁17、第2逆止弁19が配置されて、追い焚き系統から上水系統への逆流を防止している。
【0021】
本発明の洗濯注湯ユニット10には、さらに、上水供給配管55の第1逆止弁17の上流に、逆流防止装置20が設けられている。逆流防止装置20は、上水供給配管55の第1逆止弁17の上流から分岐した配管21と、同配管21に設けられた大気開放弁23とを有する。同配管の先端21aは下水などに開放されている。
【0022】
上水供給配管55には、もともと逆止弁17、19が2段に配置されており、逆流を確実に防ぐような対策がとられている。しかし、これらの逆止弁17、19が故障したときには、追い焚き系統から上水系統への逆流が起こるおそれがある。そこで、この逆流防止装置20を設けることにより、逆止弁17、19が故障した場合でも、残り湯の上水系統への逆流をより確実に防止することができる。
【0023】
次に、逆流防止装置20の作用について説明する。
逆流防止装置20は、上述のように、逆止弁17、19が故障した際に備えて、残り湯の上水系統への逆流を防止するために備えられている。
【0024】
逆止弁故障時に残り湯が上水系統へ逆流するおそれがあるのは、上水系統側の水圧(例えば、注水電磁弁32の上流側の水圧、Pc)が、追い焚き系統側の水圧(例えば、第2逆止弁19の下流側の水圧、Pd)よりも低くなる(Pc<Pdとなる)場合である。
一般に、上水系統側の水圧Pcは、1kgf/m2以上であり、普段の状態では2〜3kgf/m2に維持されている。一方、追い焚き系統側の水圧Pdは、ポンプ107を作動させた状態で約1kgf/m2である。浴槽5が上水系統より高い位置にある場合はその位置エネルギも加わり、約1〜1.7kgf/m2である。このように通常の状態では、上水系統側水圧Pc>追い焚き系統側水圧Pdであり、逆流の心配はない。
【0025】
ところが、逆止弁17、19が故障すると、上水系統側水圧Pcが追い焚き系統側水圧Pdより低くなる場合(負気圧、大気圧を含む)がある。この場合、追い焚き系統から上水系統へ逆流するおそれがある。
上水系統側水圧Pc<追い焚き系統側水圧Pdとなる場合は、例えば、以下の場合である。
▲1▼断水時に残り湯送りモードで運転した場合
この場合は、上述のように、追い焚き系統側水圧Pdは約1〜1.7kgf/m2である。上水系統側水圧Pcは、通常では1kgf/m2以上、特には2〜3kgf/m2に維持されているが、断水の場合はこの値より低くなる。又は、負圧になることもある。このために、水圧Pcが水圧Pdより低くなる場合がある。
【0026】
▲2▼残り湯送りモードで運転時に停電した場合
この場合は、追い焚き系統の風呂ポンプ107が停止し、追い焚き系統側水圧Pdは浴槽5の位置エネルギの分の約0.7kgf/m2程度となる。そして、上水系統側水圧Pcは、この値より低くなったり、負圧になることもある。このために、水圧Pcが水圧Pdより低くなる場合がある。
【0027】
そこで、逆流防止装置20の大気開放電磁弁23を、洗濯注湯ユニット10の残り湯送りモードにおいて大気開放する。具体的には、洗濯注湯ユニット10において残り湯送りモードが選択されると、自動的に大気開放弁23を開くように制御部で制御する。
つまり、大気開放弁23を開いた場合、配管21内は大気圧となり、上水系統側水圧Pcよりも低いため、逆流が起こった場合に、浴槽水は、圧力の低い逆流防止装置20の配管21に流れ込む。
【0028】
逆止弁17、19が故障していると、残り湯送りモードの際、残り湯の一部は、上水供給配管55内を上水系統側に逆流する。逆流した残り湯は、同配管55の逆止弁17、19を通過すると、逆流防止装置20の配管21に流れ込み、大気開放弁23を通過して排水される。したがって、浴槽水は配管21から上水系統側には流れ込まない。
【0029】
なお、この場合、逆止弁17、19が正常時には、第1逆止弁17と温水供給配管及び水供給配管の各電磁弁32、36との間の配管内に滞留している水が逆流防止装置20から漏れるが、その量は微量であるため水の無駄にはならない。
【0030】
また、上水系統側の水圧がわずかに高い場合は、逆止弁17、19が開いて、同弁付近で上水と浴槽水が混じることもあり得る。そこで、大気開放弁23を開くと、上水系統側側の圧力がゼロになり、逆止弁をしっかりと閉じる効果を期待できる。
【0031】
また、三方弁105に不具合が生じた場合は、風呂の追い焚き時に、浴槽水が上水供給配管55内に流れ込むおそれがある。そこで、風呂の追い焚き時にも、逆流防止装置20の大気開放弁23を開く。
【0032】
このように、逆流するおそれのあるあらゆる場合を想定すると、上水系統から洗濯機3へお湯(水含む)を送っている時間以外、つまり、上水送りモード以外は、逆流防止装置20の自動開閉弁23を大気開放していることが安全上最も好ましいといえる。
【0033】
図2は、本発明の実施の形態に係る風呂給湯器の全体の構成と主たる配管の系統の一例を模式的に示す図である。
この風呂給湯器1の配管系統は、上水を加熱したお湯(又は水)を、浴槽を含む各箇所に送る上水系統と、浴槽内に一度張られたお湯(水含む)の通る追い焚き系統(浴槽水系統)に分けられる。図2において、上水の流れる方向は実線矢印で示し、浴槽水の流れる経路及び方向は破線矢印で示している。
【0034】
上水系統は、給水源から供給された水(上水)を加熱して台所や浴槽に送る給湯系統と、給水源から供給された水(上水)を加熱して床暖房装置などに送る暖房系統とを有する。
【0035】
給湯系統は、図の右側に示す部分であり、水源から水を供給する水供給配管31と、供給された水を加熱する主給湯器33と、台所や浴槽に温水を供給する温水供給配管35とを有する。主給湯器内33には、主熱交換器37、バーナ39、燃焼ファン41などが備えられている。バーナ39にはガス供給源から延びるガス供給配管43を通して燃焼ガスが供給される。同配管43には、元ガス電磁弁45、ガス電磁弁47、ガス比例弁49が備えられている。燃焼ガスは、燃焼ファン41から燃焼用空気が送られて燃焼し、火炎と燃焼ガスを発生する。この火炎による輻射熱と燃焼ガスによって熱交換器37が加熱され、水供給配管31内を流れる水が加熱される。加熱された温水は温水供給配管35を流れる。
【0036】
また、水供給配管31と温水供給配管35の間には、バイパス配管51が設けられている。バイパス配管51にはバイパス電磁弁53が備えられている。バイパス配管51は、水供給配管31から供給される水と、給湯器33で加熱されて温水供給配管35を流れる温水と混合している。そして、最終的に温水供給配管35から供給される温水の温度が所定の温度となるようにバイパス電磁弁53の開度を調整している。所定の温度となるまで混合されると、お湯は温水供給配管35から各箇所に送られる。
【0037】
この給湯系統には、図の右下に示すように、風呂給湯配管57が接続している。風呂給湯配管57は、水供給配管31から分岐した配管31aと、温水供給配管35から分岐した配管35aとが合流したものである。この風呂給湯配管57は、図の左側に示す風呂の追い焚き系統に接続しており、上水(温水又は水)が追い焚き系統を通って浴槽に送られる。分岐した水供給配管31a及び温水供給配管35aには、各々電磁弁32、36が設けられている。
【0038】
暖房系統は、図の中央に示す部分であり、床暖房装置などに高温の温水を供給して循環させる高温水供給系統、及び、低温の温水を供給して循環させる低温水供給系統とを有する。これらの系統内では、水供給配管31から供給された水が、適宜な温度に加熱された後循環する。
【0039】
暖房系統には、暖房膨張タンク61が備えられている。同タンク61には、水供給配管31から電磁弁63を介して水が供給される。
高温水供給系統は、暖房膨張タンク61から、ポンプ65を備えた共通往き配管67、高温往き配管69、暖房装置(図示されず)、共通戻り配管71を通過して暖房膨張タンク61に戻るように循環している。高温往き配管69には暖房給湯器75が備えられている。暖房給湯器75内には、暖房熱交換器77、バーナ79、燃焼ファン81などが備えられている。バーナ79にはガス供給源からガス供給管43を通って燃焼ガスが供給される。ガス供給管43には、元ガス電磁弁45、ガス電磁弁83、ガス比例弁85が備えられている。燃焼ガスは、燃焼ファン81から燃焼用空気が送られて燃焼し、火炎と燃焼ガスを発生する。この火炎による輻射熱と燃焼ガスによって暖房熱交換器77が加熱されて、同熱交換器77を通る水供給配管69内の水を加熱する。加熱された温水は高温往き配管69内を流れる。
【0040】
一方、低温水供給系統は、暖房膨張タンク61から共通往き配管67、低温往き配管91、暖房装置(図示されず)、共通戻り配管71を通過して暖房膨張タンク61に戻るように循環している。
【0041】
高温往き配管69は2つのバイパス配管87、89を介して共通戻り配管71にバイパスしている。共通往き配管67、バイパス配管87、89、共通戻り配管71、暖房膨張タンク61を通って、暖房給湯器75を通過して加熱された温水と、水供給配管31から供給された水とが循環しながら混合される。そして、高温水供給系統では、比較的高温(例えば80℃)となるように混合された温水が循環し、低温水系統では、比較的低温(例えば60℃)となるように混同された温水が循環する。
また、一方のバイパス配管89は、追い焚き系統の熱交換器90を通過している。
【0042】
次に、風呂の追い焚き系統について説明する。
追い焚き系統は、浴槽(図示されず)に延びる往き配管101と、浴槽から戻る戻り配管103とからなる。往き配管101と戻り配管103は三方弁105を介して接続している。戻り配管103には追い焚き熱交換器90が配置されている。また、戻り配管103にはポンプ107が設けられており、追い焚き系統中でお湯を循環させる。そしてこの循環中に、熱交換器90で配管内のお湯を加熱する。
【0043】
追い焚き系統の三方弁105の1つのポート105aには、上述のように上水系統から延びた風呂給湯配管57が接続している。
【0044】
風呂の追い焚き時には、三方弁105の上水配管側のポート105aが閉じ、往き配管側のポート105bと戻り配管側のポート105cが開く。そして、追い焚きポンプ107を作動させると、追い焚き系統内をお湯が循環する。
【0045】
上述のように、上水系統から延びた風呂給湯配管57は、三方弁105で、追い焚き系統に接続している。ここで、三方弁105に不具合が生じると、追い焚き系統から三方弁105を通って風呂給湯配管57に浴槽水が逆流するおそれがある。そこで、風呂給湯配管57には、上流側(上水系統側)から順に、第1逆止弁17、第2逆止弁19が配置されて、追い焚き系統から上水系統への逆流を防止している。
【0046】
さらに、この風呂給湯器1においても、逆止弁17、19に故障が生じた際に備えて、風呂給湯配管57の第1逆止弁17の上流側(上水系統側)に、逆流防止装置20が設けられている。逆流防止装置20は、上述の例と同様に、風呂給湯配管57の第1逆止弁17の上流から分岐した配管21と、同配管21に設けられた大気開放弁23とを有する。同配管の先端21aは下水などに開放されている。
【0047】
三方弁105が故障し、さらに、逆止弁17、19が故障した際に、風呂の追い焚きを行うと、残り湯が上水系統へ逆流するおそれがある。したがって、風呂の追い焚き時には、逆流防止装置20の大気開放弁23を開放する。この場合も、大気開放弁23を開くと、配管21内は大気圧となり、上水系統側の水圧よりも低くなる。三方弁105から風呂給湯配管57に逆流すると、浴槽水は、圧力の低い逆流防止装置20の配管21に流れ込み、上水系統には流れ込まない。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、逆止弁等の弁が故障した場合でも、確実に逆流を防止できる逆流防止機構を備えた洗濯注湯ユニット及び風呂給湯器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る洗濯注湯ユニットの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る風呂給湯器の全体の構成と主たる配管の系統の一例を模式的に示す図である。
【図3】洗濯注湯ユニットの一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 風呂給湯器 3 洗濯機
5 浴槽
10 洗濯注湯ユニット 11 洗濯機配管
13 電磁弁 17 第1逆止弁
19 第2逆止弁
20 逆流防止装置 21 配管
23 大気開放弁
31 水供給配管 32 電磁弁
33 主給湯器 35 温水供給配管
36 電磁弁 37 主熱交換器
39 バーナ 41 燃焼ファン
43 ガス供給配管 45 元ガス電磁弁
47 ガス電磁弁 49 ガス比例弁
51 バイパス配管 53 バイパス電磁弁
55 上水供給配管 56 浴槽水供給配管
57 風呂給湯配管 61 暖房膨張タンク
63 電磁弁 65 ポンプ
67 共通往き配管 69 高温往き配管
71 共通戻り配管 73 暖房給湯器
77 暖房熱交換器 79 バーナ
81 燃焼ファン 83 ガス電磁弁
85 ガス比例弁 87、89 バイパス配管
90 熱交換器 91 低温往き配管
100 浴槽水系統 101 往き配管
103 戻り配管 105 三方弁
107 ポンプ
Claims (2)
- 浴槽内に一度張られたお湯(水含む)の通る配管系統(浴槽水系統)と、上水を加熱したお湯を前記浴槽に送る配管系統(上水系統)と、が連結された部分に設けられた逆流防止機構を有する洗濯注湯ユニットであって、
前記浴槽水系統から前記上水系統への浴槽水の逆流を防止する逆止弁と、
該逆止弁の上水系統側の部分に接続された、該部分を大気開放可能な自動開閉弁と、
を具備し、
前記浴槽水系統に、洗濯機に浴槽の残り湯を送る洗濯機注湯系統が接続されており、 残り湯を洗濯機に送る残り湯送りモード時に、前記自動開閉弁を大気開放するとともに、
前記浴槽水系統に、さらに追い焚き循環系統が接続されており、
追い焚きモード時に、前記自動開閉弁を大気開放することを特徴とする洗濯注湯ユニット。 - 浴槽内に一度張られたお湯(水含む)の通る配管系統(浴槽水系統)と、上水を加熱したお湯を前記浴槽に送る配管系統(上水系統)と、が連結された部分に設けられた逆流防止機構を有する風呂給湯器であって、
前記浴槽水系統から前記上水系統への浴槽水の逆流を防止する逆止弁と、
該逆止弁の上水系統側の部分に接続された、該部分を大気開放可能な自動開閉弁と、
を具備し、
前記浴槽水系統に追い焚き循環系統が接続されており、
追い焚きモード時に、前記自動開閉弁を大気開放することを特徴とする風呂給湯器。
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JP2005024158A (ja) | 2005-01-27 |
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