JP3738236B2 - 熱源機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一次熱交換器と、前記一次熱交換器を加熱する熱源と、排気の流れで前記一次熱交換器の下流に配置された二次熱交換器と、循環回路内の流体を循環させるポンプとを有し、送り出し温度が異なる複数系統の循環回路を加熱対象とした熱源機に関する。
【0002】
【従来の技術】
床暖房、温水ヒータ、浴室暖房乾燥機など複数種類の循環回路に温水を送り出す熱源機では、床暖房用の循環回路には60℃程度の温水を送り出し、温水ヒータや浴室暖房乾燥機用の循環回路には80℃程度の高温の温水を送り出すようになっている。
【0003】
図3は、かかる熱源機の一例として潜熱回収式給湯暖房機500を示している。潜熱回収式給湯暖房機500は、給湯系を加熱するための第1燃焼室510とふろの追焚回路や暖房回路の流体を加熱するための第2燃焼室520とを備えている。またそれぞれの燃焼室は、主として顕熱を回収する一次熱交換器511、521と、その排気下流に配置され、主として潜熱を回収する二次熱交換器512、522を備えている。
【0004】
暖房用の温水は、循環ポンプ530により、温水ヒータや浴室暖房乾燥機用の循環回路である高温回路531と、これより送り出し温度の低い床暖房用の循環回路である低温回路532の2系統に分けて送り出される。一方、各循環回路からの戻りは、器具の外部で混合された後、1つの戻口533から器具内へ戻るようになっている。戻口533から器具内へ戻った流体は、二次熱交換器522を経由して加熱され、シスターン534を通った後に二分岐し、一方は低温回路532へ送り出される。二分岐の他方は、一次熱交換器521をさらに経由した後、高温回路531へ送り出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の熱源機では、高温回路からの戻りと低温回路からの戻りを器具の外部で混合した後、1つの戻口533から器具内へ戻すので、二次熱交換器522に入る流体の温度が高くなり、二次熱交換器522における潜熱の回収効率が芳しくないという問題があった。
【0006】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、送り出し温度が異なる複数系統の循環回路を加熱対象とする熱源機であって二次熱交換器における潜熱回収を効率良く行うことのできるものを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]一次熱交換器(13)と、前記一次熱交換器(13)を加熱する熱源(12)と、排気の流れで前記一次熱交換器(13)の下流に配置された二次熱交換器(14)と、循環回路内の流体を循環させるポンプ(54)とを有し、送り出し温度が異なる複数系統の循環回路を加熱対象とした熱源機において、
前記循環回路から戻ってくる流体の戻口(51、52)を、戻り温度別に複数設けた
ことを特徴とする熱源機。
【0008】
[2]前記複数の戻口(51、52)のうち流体の戻り温度の低い予め定めた一部の戻口(52)から受け入れた流体だけを前記二次熱交換器(14)に通して加熱する
ことを特徴とする[1]に記載の熱源機。
【0009】
[3]前記複数の戻口(51、52)のうち何れの戻口から受け入れた流体を前記二次熱交換器(14)に通すかを切り替える流路切替手段(201、202、100)を有し、
運転中の循環回路から戻ってくる流体を受け入れる戻口(51、52)のうち戻り温度の低い一部の戻口からの流体を前記二次熱交換器(14)に通して加熱する
ことを特徴とする[1]に記載の熱源機。
【0010】
[4]前記循環回路として、第1循環回路と、これよりも送り出し温度の低い第2循環回路とを有し、
前記戻口(51、52)として前記第1循環回路から戻ってくる流体を受け入れる第1戻口(51)と前記第2循環回路から戻ってくる流体を受け入れる第2戻口(52)とを有する
ことを特徴とする[1]から[3]の何れかに記載の熱源機。
【0011】
前記本発明は次のように作用する。
[1]に記載の発明では、循環回路から戻ってくる流体の戻口(51、52)を、戻り温度別に複数有している。これにより、戻り温度別に流体を別々の経路で加熱することが可能となり、戻り温度に応じた最適な加熱経路を設定することができる。
【0012】
[2]に記載の発明では、戻り温度の低い予め定めた一部の戻口(52)から戻ってきた流体だけを二次熱交換器(14)に通すので、高温の戻りと低温の戻りとを混合した後に二次熱交換器(14)に通すものに比べて、二次熱交換器(14)への入水温度が低くなり、潜熱を効率よく回収することができる。たとえば、送り出し温度が異なる3系統の循環回路を有する場合には、戻り温度が最も低い系統のみを、あるいは戻り温度の低い側から2系統を二次熱交換器(14)に通す等である。
【0013】
[3]に記載の発明では、複数の戻口(51、52)のうち何れの戻口から戻ってきた流体を二次熱交換器(14)に通すかを切り替える流路切替手段(201、202、100)を有しており、運転中の循環回路の中で、戻り温度の低い一部の戻口(52)からの流体を二次熱交換器(14)に通して加熱するようになっている。たとえば、高温回路と低温回路とが同時に運転されている場合および低温回路だけが運転されている場合には、低温回路からの戻りを二次熱交換器(14)を通す。また高温回路だけが運転されている場合には、高温回路からの戻りを二次熱交換器(14)に通すように切り替える。このように、運転状況に応じてどの循環回路からの戻りを二次熱交換器(14)に通すかを切り替えることにより、運転状況にかかわらず、二次熱交換器(14)での潜熱回収を効率よく行うことが可能になる。
【0014】
[4]に記載の発明では、循環回路として、第1循環回路と、これよりも送り出し温度の低い第2循環回路とを有し、戻口(51、52)として第1循環回路から戻ってくる流体を受け入れる第1戻口(51)と第2循環回路から戻ってくる流体を受け入れる第2戻口(52)とを備えている。[2]の発明に[4]の発明を適用すれば、第2戻口(52)からの流体を常に二次熱交換器(14)に通す構成とすることができる。また[3]の発明に[4]の発明を適用すれば、第1循環回路と第2循環回路とが同時に運転されているときあるいは第2循環回路が単独で運転されているときは第2戻口(52)からの流体を二次熱交換器(14)に通し、第1循環回路だけの単独運転時には、第1戻口(51)からの流体を二次熱交換器(14)に通すように切り替える構成の熱源機を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の各種の実施の形態を説明する。
図1に示した本発明の第1の実施の形態にかかる潜熱回収式温水暖房熱源機10は、水栓へ給湯したり浴槽内へ注湯したりする機能と、浴槽内の水を追い焚きする機能と、床暖房機能と、温水ヒータによる暖房機能とを備えている。送り出し温度が約60℃の温水を循環させる低温回路は床暖房に用い、送り出し温度が約80℃の温水を循環させる高温回路は温水ヒータに用いるようになっている。
【0016】
潜熱回収式温水暖房熱源機10は、燃焼室11を備えており、当該燃焼室11の下部にはバーナー12が配置されている。バーナー12の上方には、主として顕熱を回収する一次熱交換器13が配置され、バーナー12からの排気の流れで一次熱交換器13の下流には、主として排気の潜熱を回収する二次熱交換器14が配置されている。一次熱交換器13には、給湯受熱管21と暖房受熱管31の2つの受熱管が通っており、二次熱交換器14には、第2給湯受熱管22と、第2暖房受熱管32が通っている。一次熱交換器13および二次熱交換器14は、1つの缶体に2系統の受熱管が通る、いわゆる一缶二水路型の熱交換器になっている。
【0017】
二次熱交換器14を通る第2給湯受熱管22の一端には給水源に通じる給水管23が接続され、第2給湯受熱管22の他端は、一次熱交換器13を通る給湯受熱管21の一端と接続されている。給湯受熱管21の他端には、出湯用の水栓等に通じる給湯管24が接続されている。給水管23と給湯管24は、給湯受熱管21および第2給湯受熱管22を迂回するようにバイパス管25で接続されて連通している。給水管23からバイパス管25が分岐する箇所には、バイパスサーボ41が配置してある。バイパスサーボ41は、給水源からの給水を第2給湯受熱管22の側とバイパス管25の側とに分配する際の分配比を可変調整するものである。
【0018】
給水管23のうちバイパスサーボ41の上流(給水源側)には、通水量を検出するための水量センサ42が配置されている。水量センサ42が通水を検出することにより給湯経路での出湯があったものと判定し、バーナー12の燃焼を開始させるようになっている。給湯受熱管21と給湯管24との接続箇所近傍には、加熱後の水温を検知するための缶体サーミスタ43が、バイパス管25と給湯管24との接続箇所の下流には、出湯温度を検知するための出湯サーミスタ44がそれぞれ設けてある。また給湯受熱管21のUベンド部には水管サーミスタ45が設けてある。
【0019】
潜熱回収式温水暖房熱源機10には、図示省略の温水ヒータの放熱パネルを経由して温水が循環する高温回路から戻ってくる流体を受け入れるための第1戻口51と、図示省略の床暖房用の放熱パネルを経由して温水が循環する低温回路から戻ってくる流体を受け入れるための第2戻口52が設けてある。第2戻口52は、低温戻り水管33を通じて、二次熱交換器14の第2暖房受熱管32の一端に接続されている。第2暖房受熱管32の他端は、低温中継水管34を通じてシスターン53の入口に接続されている。
【0020】
シスターン53の出口と、暖房受熱管31の一端との間は中継水管35によって接続されている。中継水管35の途中には流体を暖房回路(高温回路および低温回路)に循環させるための暖房ポンプ54が設けてある。中継水管35には、暖房ポンプ54の下流で、低温回路に温水を送り出すための低温往き管37が接続されている。中継水管35のうち低温往き管37との分岐箇所近傍には、管内の水温を検出するための暖房低温サーミスタ46が取り付けてある。
【0021】
一次熱交換器13を通る暖房受熱管31の他端には、高温回路の温水を送り出すための高温往き管36が接続されている。高温往き管36の途中には、管内の水温を検知するための暖房高温サーミスタ47が取り付けてある。第1戻口51は、高温戻り水管38を通じてシスターン53の他の入口に接続されている。高温往き管36は、その途中で分岐し、ふろ熱動弁55およびふろ熱交換器56としての水水熱交換器を介して高温戻り水管38に接続されている。
【0022】
ふろ熱交換器56の一端には、図示省略した浴槽内の水をふろ熱交換器56の側へ戻すためのふろ戻管61が、ふろ熱交換器56の他端にはふろ熱交換器56で加熱した後の水を浴槽へ送り出すためのふろ往き管62が接続されている。ふろ戻管61の途中には、浴槽に近い側から順に、水位センサ63と、ふろポンプ64と、ふろ水流スイッチ65と、ふろサーミスタ66が配置されている。
【0023】
ふろ戻管61のうち、ふろポンプ64とふろ水流スイッチ65との間の所定箇所と、給湯管24のうち出湯サーミスタ44の下流の所定箇所とは、注湯連絡管67で接続されている。注湯連絡管67の途中には、注湯弁や逆止弁からなる注湯ユニット68を設けてある。また、注湯連絡管67と給湯管24との接続箇所には、設定温度が高い場合等に出湯量を制限するための湯量サーボ48を設けてある。
【0024】
このほか、給水管23のうち水量センサ42の上流の所定箇所とシスターン53の上部に設けた注水口57とは、補給管70によって接続されており、補給管70の途中には、当該管路を開閉するための補給水電磁弁71が設けてある。補給水電磁弁71を開くことにより、給水が循環用の流体としてシスターン53を介して暖房回路に補給されるようになっている。また高温戻り水管38の途中の所定箇所と高温往き管36のうちふろ熱交換器56への分岐箇所より下流の所定箇所とは、暖房高温バイパス管72によって接続されている。
【0025】
給排気は、燃焼ファン15によって燃焼室11の下方から給気を送風することによって強制的に行われ、排気は燃焼室11の上部排気口から排出されるようになっている。バーナー12の近くには、図示省略の点火プラグとフレームロッドが配置されている。燃焼ガスは、ガス供給管80から供給される。ガス供給管80の途中には、元ガス電磁弁81が、またその下流にバーナー12に供給するガス量を調整するためのガス比例弁82が設けてある。
【0026】
潜熱回収式温水暖房熱源機10は、各種制御の中枢的役割を果たすCPU(中央処理装置)101と、プログラムや各種の固定的データを記憶するROM(リード・オンリ・メモリ)102と、プログラムを実行する上で一時的に必要になるデータ等を記憶するためのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)103とを主要部とするものであり、CPU101には、入出力インターフェース回路104を通じて図1に示した各種の電磁弁、サーミスタ、センサのほか、図示省略のメインリモコンや風呂リモコン、床暖房用リモコン等が接続されている。
【0027】
次に作用を説明する。
ふろ熱動弁55は、ふろの追焚運転を行う場合を除いて、管路を閉じる閉状態に設定されている。また暖房用の循環水を補給する場合を除き、補給水電磁弁71も閉状態に設定されている。制御回路100は、床暖房用リモコンでの操作やタイマ設定によって暖房運転がオンになると、バーナー12を燃焼させるとともに、暖房ポンプ54を作動させ、低温回路と高温回路の双方で流体を循環させる。
【0028】
これにより、低温往き管37へ送り出された温水(約60℃の低温の温水)は、床暖房用の放熱パネルを含む低温回路を経由して第2戻口52から潜熱回収式温水暖房熱源機10の内部へ戻ってくる。第2戻口52から戻ってきた温水は、二次熱交換器14の第2暖房受熱管32を経由する間に、主として排気の潜熱を回収して加熱される。第2暖房受熱管32において加熱された温水はシスターン53に流入する。一方、高温往き管36から送り出された温水(約80℃の高温の温水)は、温水ヒータの放熱パネルを含む高温回路を経由して第1戻口51から高温戻り水管38を通じてシスターン53に流入する。すなわち、高温回路からの戻りは、温度が高く潜熱回収をあまり期待できないので、二次熱交換器14を通らずにシスターン53へ入るようになっている。
【0029】
高温回路から戻ってきた温水と低温回路から戻って二次熱交換器14を経由した後の温水は、シスターン53で合流して混合された後、さらに一次熱交換器13の暖房受熱管31を経由する。一次熱交換器13を経由する間に主としてバーナー12からの排気の顕熱を回収することで昇温し、その後、高温往き管36から高温回路へ再び送り出される。
【0030】
高温往き管36を流れる高温の流体の一部は暖房高温バイパス管72を通じてシスターン53に入り、ここで低温回路から戻ってきた後、二次熱交換器14の第2暖房受熱管32を経由して潜熱を回収した温水とが混合される。そして、シスターン53の出口から中継水管35へ流出し、中継水管35の途中から低温往き管37へ分岐して低温回路へ再び送り出される。
【0031】
ここで、低温回路からの第2戻口52を通じて戻ってきた比較的低温の温水だけが二次熱交換器14の第2暖房受熱管32を経由するので、従来のように高温回路からの戻りと低温回路からの戻りとを混合したものが二次熱交換器14を経由する場合に比べて、二次熱交換器14において、排気の潜熱が効率良く回収される。これにより、省エネルギーや環境負荷の低減に寄与できるほか、暖房能力や追焚能力が向上する。
【0032】
図2は、本発明の第2の実施の形態にかかる潜熱回収式温水暖房熱源機200を示している。図2に示した潜熱回収式温水暖房熱源機200は、高温戻り水管38の途中に暖房戻り切替弁201が介挿されている。第1戻口51から流入する温水は暖房戻り切替弁201の入口に入り、暖房戻り切替弁201の第1の出口はシスターン53の入口と接続されている。暖房戻り切替弁201の第2の出口は連絡管202を通じて低温戻り水管33の途中に接続されている。図2に示した潜熱回収式温水暖房熱源機200の他の部分は、図1に示した潜熱回収式温水暖房熱源機10と同様であり、それらの説明は省略する。
【0033】
潜熱回収式温水暖房熱源機200では、高温回路と低温回路の双方を運転する場合および低温回路だけを運転する場合には、暖房戻り切替弁201を第2の出口を閉鎖し第1の出口を開いた状態に設定する。これにより、第1の実施の形態に示したものの場合と同様の動作が行われる。すなわち、低温回路からの戻りだけが二次熱交換器14の第2暖房受熱管32を経由するように設定される。
【0034】
一方、暖房回路のうち高温回路だけが動作する場合には、暖房戻り切替弁201は、第1の出口を閉鎖し第2の出口を開いた状態に設定される。これにより、高温回路から戻ってきた温水が連絡管202を通じて低温戻り水管33に流入し、二次熱交換器14の第2暖房受熱管32を経由してシスターン53に入るようになる。すなわち、高温回路だけが動作する場合には、高温回路から戻ってきた温水が二次熱交換器14の第2暖房受熱管32を経由する。これにより、高温回路の単独運転を行う場合であっても、二次熱交換器14において排気中の潜熱を回収することができ、効率が向上する。
【0035】
高温回路は、暖房時のほか、ふろの追焚を行う場合にも動作する。すなわち、ふろの追焚時には、ふろ熱動弁55を開き、高温往き管36を流れる高温の温水をふろ熱交換器56を経由して高温戻り水管38に送り込むようにする。そしてふろポンプ64を動作させることにより、浴槽水をふろ熱交換器56を経由して循環させる。これにより、ふろ熱交換器56において、高温回路内の温水と浴槽水との間で熱交換が行われ、浴槽水が加熱される。
【0036】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があってもかまわない。
【0037】
たとえば、実施の形態では、ふろの追焚機能や給湯機能を備えた熱源機を例に説明したが、給湯回路やふろの追焚回路の何れか一方と暖房回路を備えたもの、あるいは給湯回路やふろの追焚回路などを備えず暖房回路だけを備えたものであってもよい。また実施の形態では、高温回路と低温回路の2種類の送り出し温度を備えた熱源機について説明したが、送り出し温度が異なる3種類以上の循環回路を備えたものであっても良い。この場合、第1の実施の形態のように、二次熱交換器に固定的に通す循環回路を、戻り温度が最も低い循環回路だけに限定してもよいし、少なくとも最も高温の循環回路を含まない範囲で低温側から2つ以上の循環回路の戻りを二次熱交換器に通すように構成してもよい。
【0038】
また送り出し温度が異なる3種類以上の循環回路を備えた熱源機の場合には、運転中循環回路の中で最も戻り温度の低いものからの戻りを二次熱交換器に通したり、あるいは運転中で最も戻り温度の高い循環回路を含まない範囲で低温側から2以上の循環回路の戻りを二次熱交換器に通すように、経路を切り替える構成としてもよい。たとえば、高温回路、中温回路、低温回路の3種類の循環回路がある場合であって、高温回路と中温回路が運転中かつ低温回路が運転停止中ならば、中温回路からの戻りを二次熱交換器に通す。また中温回路と低温回路が運転中ならば、低温回路からの戻りを二次熱交換器に通す。さらにすべての循環回路が運転中の場合には、低温回路からの戻りだけを二次熱交換器に通しても良いし、低温回路からの戻りと中温回路からの戻りの双方を二次熱交換器に通すように構成してもよい。
【0039】
なお、バーナーへ供給する燃料はガス以外に石油等であってもかまわない。また、石油等ではガンタイプバーナーのようなバーナーレスタイプなどでもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明にかかる潜熱回収式温水暖房熱源機によれば、循環回路から戻ってくる流体の戻口を、戻り温度別に複数有しているので、戻り温度別に流体を別々の経路で加熱することが可能となり、戻り温度に応じた最適な加熱経路を設定することができる。
【0041】
また、戻り温度の低い予め定めた一部の戻口から戻ってきた流体だけを二次熱交換器に通すものでは、高温の戻りと低温の戻りとを混合した後に二次熱交換器に通すものに比べて、二次熱交換器への入水温度が低くなり、潜熱を効率よく回収することができ、省エネルギーや環境負荷の低減に寄与することができる。また、循環回路における昇温能力が向上する。
【0042】
さらに、複数の戻口のうち何れの戻口から戻ってきた流体を二次熱交換器に通すかを切り替える流路切替手段を備え、運転中の循環回路の中で、戻り温度の低い一部の戻口からの流体を二次熱交換器に通して加熱するものでは、二次熱交換器での潜熱回収を運転状況に応じて効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る潜熱回収式温水暖房熱源機を示す説明図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る潜熱回収式温水暖房熱源機を示す説明図である。
【図3】従来から使用されている潜熱回収式温水暖房熱源機を示す説明図である。
【符号の説明】
10…潜熱回収式温水暖房熱源機
11…燃焼室
12…バーナー
13…一次熱交換器
14…二次熱交換器
15…燃焼ファン
21…給湯受熱管
22…第2給湯受熱管
23…給水管
24…給湯管
25…バイパス管
31…暖房受熱管
32…第2暖房受熱管
33…低温戻り水管
34…低温中継水管
35…中継水管
36…高温往き管
37…低温往き管
38…高温戻り水管
41…バイパスサーボ
42…水量センサ
43…缶体サーミスタ
44…出湯サーミスタ
45…水管サーミスタ
46…暖房低温サーミスタ
47…暖房高温サーミスタ
48…湯量サーボ
51…第1戻口
52…第2戻口
53…シスターン
54…暖房ポンプ
55…ふろ熱動弁
56…ふろ熱交換器
57…注水口
61…ふろ戻管
62…ふろ往き管
63…水位センサ
64…ふろポンプ
65…ふろ水流スイッチ
66…ふろサーミスタ
67…注湯連絡管
68…注湯ユニット
70…補給管
71…補給水電磁弁
72…暖房高温バイパス管
80…ガス供給管
81…元ガス電磁弁
82…ガス比例弁
100…制御回路
200…潜熱回収式温水暖房熱源機
201…暖房戻り切替弁
202…連絡管

Claims (4)

  1. 一次熱交換器と、前記一次熱交換器を加熱する熱源と、排気の流れで前記一次熱交換器の下流に配置された二次熱交換器と、循環回路内の流体を循環させるポンプとを有し、送り出し温度が異なる複数系統の循環回路を加熱対象とした熱源機において、
    前記循環回路から戻ってくる流体の戻口を、戻り温度別に複数設けた
    ことを特徴とする熱源機。
  2. 前記複数の戻口のうち流体の戻り温度の低い予め定めた一部の戻口から受け入れた流体だけを前記二次熱交換器に通して加熱する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱源機。
  3. 前記複数の戻口のうち何れの戻口から受け入れた流体を前記二次熱交換器に通すかを切り替える流路切替手段を有し、
    運転中の循環回路から戻ってくる流体を受け入れる戻口のうち戻り温度の低い一部の戻口からの流体を前記二次熱交換器に通して加熱する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱源機。
  4. 前記循環回路として、第1循環回路と、これよりも送り出し温度の低い第2循環回路とを有し、
    前記戻口として前記第1循環回路から戻ってくる流体を受け入れる第1戻口と前記第2循環回路から戻ってくる流体を受け入れる第2戻口とを有する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の熱源機。
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