JP3809457B2 - 血液分離フィルタ装置、および真空検体採取管 - Google Patents
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いる。
間放置されると、溶血が起こり、赤血球内成分が血漿または血清に混入するおそれもあった。
差を利用し、血液を血球成分と血漿または血清とに分離するとともに、血球停止フィルタにおいて赤血球の通過を防止することができる。よって、より効果的に血液を血球成分と血漿または血清とに分離することができる。また、ヘマトクリットや粘度の異なる血液を用いた場合においても、赤血球の通過を効果的に防止するため、短時間で血漿または血清を得ることができる。
、孔径は0.1〜1.5μmとすることがより好ましい。
。また、水膨潤性ポリマーの体積は閉塞する流路堆積に対し、5〜95%とすることが好ましい。水膨潤性ポリマーの体積が閉塞する流路堆積に対し5%より小さい場合には、流路を閉塞するまでの時間が長くなるため、溶血した血漿または血清が分離した検体が、分離した血漿もしくは血清に混入するおそれがある。水膨潤性ポリマーの体積が閉塞する流路堆積に対し95%より大きい場合には、血漿または血清がすべて回収される前に流路が閉塞されてしまうことがあるために、血漿または血清の回収効率が低下するおそれがある。
本実施形態では、真空検体採取管1は、上端に開口2aを有し、下端に丸底2bを有する有底円筒状の管状容器2を有する。開口2aには、栓体3が内部を気密封止するように取り付けられている。管状容器2の内側の上段部から中段部にかけて、管状容器2の内壁に密着するように、円筒状の血液分離フィルタ装置4が配置されている。なお、真空検体採取管1内は減圧されている。
球停止フィルタ7を通過しない。従って、下方において収容された血漿または血清に血球は混入しない。
23bが閉塞することなる。
体が配置されていることが好ましい。上記のように、水膨潤性ポリマーは、血球停止フィルタ52よりも下流側に位置している。
ルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、アクリロニトリル-スチレン共
重合体、エチレン-ビニルアルコール共重合体等の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ−アクリレート樹脂等の熱硬化性樹脂、また、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、エチルセルロース、エチルキチン等の変性天然樹脂、さらにソーダ石灰ガラス、リンケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス等のケイ酸塩ガラス、石英ガラスなどのガラス、及びこれらを主成分とするもの、あるいはこれらを組み合わせたもの等、従来公知のものが挙げられる。
水膨潤性ポリマーは、図2に示す血液分離フィルタ6と血球停止フィルタ7との間であって、円筒状部材9の環状周縁部9cの内側に配置した。
積に対し約24%であった。
水膨潤性ポリマーは、図2に示す血液分離フィルタ6と血球停止フィルタ7との間であって、円筒状部材9の環状周縁部9cの内側に配置した。水膨潤性ポリマーは、アクアパールA3(サンダイヤポリマー社製)5mgとした。
積に対し約40%であった。
水膨潤性ポリマーは、図3に示す血球停止フィルタ7と主面部材10の主面部10aとの間の空間であって、主面部10aの上面中央の凹部10cに配置した。
積に対し約23%であった。
図4に示す流路形成部材22の主面部材23の下面部23aと出口部23bとを、水膨潤性ポリマーの成形体により形成した。
水膨潤性ポリマーは、図2に示す血液分離フィルタ6と血球停止フィルタ7との間であって、円筒状部材9の環状周縁部9cの内側に配置した。
積に対し約4%であった。
水膨潤性ポリマーは、いずれの箇所にも配置しなかった。
上述した、実施例1〜5及び比較例1の血液分離フィルタ装置に、3名から採血したヘマトグリットの異なる血液をそれぞれ注入し、血液の分離を行った。
混入が確認され、検体採取量の増加がみられた。
実施例1〜5及び比較例1は、血液の分離開始後2分間、血漿または血清のみが採取され、血球成分の血漿または血清への混入はみられなかった。血液分離フィルタによって、血球成分と血漿および血清とが移動速度差により分離したことに加え、血球停止フィルタによって赤血球の通過が防止されたためである。
血液の分離開始後30分間にわたり放置した結果、実施例1〜4では、血液の分離開始後30分間にわたり放置した場合でも、溶血による赤血球内成分の血漿または血清への混
入はみられなかった。また、ヘマトグリットの異なる血液いずれにおいても、溶血による赤血球内成分の溶血による赤血球内成分の血漿または血清への混入はみられなかった。血液分離フィルタの下流に配置された水膨潤性ポリマーが、血漿または血清に接触されることにより膨潤し、溶血による赤血球内成分の流路が完全に閉塞されたためである。
2…管状容器
2a…開口
2b…丸底
3…栓体
4…血液分離フィルタ装置
5…流路形成部材
6…血液分離フィルタ
6a…上端
7…血球停止フィルタ
8…水膨潤性ポリマー
9…円筒部材
9a…開口
9b…下端
9c…環状周縁部
9d…下方部分
10…主面部材
10a…下面部
10b…出口部
10c…凹部
10d…環状凸部
11…血液分離フィルタ装置
12…水膨潤性ポリマーと熱可塑性樹脂との混合物
21…血液分離フィルタ装置
22…流路形成部材
23…主面部材
23a…下面部
23b…出口部
24…水膨潤性ポリマーの成形体
31…血液分離フィルタ装置
32…流路形成部材
33…主面部材
33b…出口部
34…水膨潤性ポリマーと熱可塑性樹脂との混合物の成形体
41…血液分離フィルタ装置
42…シート状の水膨潤性ポリマー
51…血液分離フィルタ装置
52…血球停止フィルタ
53…水膨潤性ポリマー
61…血液分離フィルタ装置
62…血球停止フィルタ
63…水膨潤性ポリマー
71…血液分離フィルタ装置
72…血球停止フィルタ
73…水膨潤性ポリマー
A…流路
x…隙間
y…隙間
Claims (7)
- 血液が流れる流路を有する流路形成部材と、
前記流路に配置されており、かつ血液を血球成分と血漿または血清とに分離する血液分離フィルタと、
前記流路において前記血液分離フィルタの下流に配置されており、かつ血球成分の混入を防止する血球停止フィルタと、
前記流路において前記血液分離フィルタの下流に配置されており、かつ血漿または血清に接触されることにより膨潤し、前記流路を閉塞する水膨潤性ポリマーとを備える血液分離フィルタ装置。 - 前記水膨潤性ポリマーが、前記血液分離フィルタと前記血球停止フィルタとの間に配置されている、請求項1に記載の血液分離フィルタ装置。
- 前記水膨潤性ポリマーが、前記血球停止フィルタの下流に配置されている、請求項1に記載の血液分離フィルタ装置。
- 前記水膨潤性ポリマーが、シート状に成形されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の血液分離フィルタ装置。
- 前記血球停止フィルタの下流において、前記流路を形成している流路形成部材の少なくとも一部が、前記水膨潤性ポリマーの成形体により形成されている、請求項3に記載の血液分離フィルタ装置。
- 前記水膨潤性ポリマーが、熱可塑性樹脂との混合物として配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の血液分離フィルタ装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の血液分離フィルタ装置を備えることを特徴とする、真空検体採取管。
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