JP2007000842A - 血液分離フィルタユニット、および真空検体採取容器 - Google Patents

血液分離フィルタユニット、および真空検体採取容器 Download PDF

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Abstract

【課題】 血液を血球と血漿または血清とに分離でき、容器が小型化された場合でも十分な血液分離性能を確保でき、かつ高い回収率で血漿または血清を分離採取することができる血液分離フィルタユニットおよび真空検体採取容器を提供する。
【解決手段】 血液の入口と出口とを有し、血液が流れる流路を有する筒状の流路形成部材2と、流路の少なくとも一部の領域に設置されており、血液を血球と血漿または血清とに分離する血液分離フィルタ3〜7と、血液分離フィルタ3〜7内に設置されており、血液の流れる方向を変える流れ方向変更部材8〜11とを備え、流れ方向変更部材8〜11が、血液分離フィルタ3〜7に血液が流れ込んだ後、血液分離フィルタ3〜7から血液が流れ出るまでに、血液の流れる方向を10度以上変えるよう構成されている、血液分離フィルタユニット1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、血液を血球と血漿または血清とに分離するのに用いられる血液分離フィルタユニットおよび該血液分離フィルタユニットを備える真空検体採取容器に関し、より詳細には、容器の小型化が可能であり、小型化された場合でも十分な血液分離性能を確保でき、かつ高い回収率で血漿または血清を分離採取できる血液分離フィルタユニットおよび真空検体採取容器に関する。
従来、血液から血球を除去し、臨床検査に必要な血漿または血清を得るために、遠心分離法が用いられてきた。しかし、遠心分離法では、凝固過程や分離後に上澄みの血漿または血清を移しかえる過程などの作業が煩雑であった。また、検査結果を得るまでに時間を要し、さらに大型で高価な遠心分離機が必要であった。
この問題を解決するために、遠心分離機を用いることなく、血液から血球を除去し、臨床検査に必要な血漿または血清を得ることを可能とする様々な分離方法、分離器具が提案されている。
例えば、下記の特許文献1には、直径0.05〜1μmの細孔を有し、外面開孔率40%以下、内面開孔率60%以上、膜厚が50〜200μmである中空繊維を用いて全血から血漿を分離採取する方法が提案されている。この中空繊維を用いることにより、高い血漿分離速度で血漿を分離することができ、少量の検体を短時間で分析することができるとされている。
他方、下記の特許文献2には、血液から血漿もしくは血清を分離することができる血液分離膜を備える血液検査用容器が示されている。血液分離膜は、血液から血漿もしくは血清を分離するための膜であり、その空隙率は30%以下とされている。
特公平2−23831号公報 特開2004−344874号公報
特許文献1に記載の分離方法では、血漿成分を速やかに分離することができ、少量の検体を短時間で分析することができる。しかしながら、高価な中空繊維を用いているため、コストが高くならざるを得なかった。
他方、特許文献2に記載の血液検査用容器では、血液分離膜において移動速度差を利用し、血液から血球と血漿もしくは血清を分離している。しかしながら、血液を血球と血漿もしくは血清とに確実に分離するためには、多量の血液分離膜を用いる必要があり、血液検査用容器が大型になりがちであった。また、多量の血液分離膜を用いているため、分離採取される血漿もしくは血清の量が少なくなり、検査できる項目が限られていた。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、血液を血球と血漿または血清とに分離できる血液分離フィルタユニットおよび真空検体採取容器であって、容器の小型化が可能であり、小型化された場合でも十分な血液分離性能を確保でき、かつ高い回収率で血漿または血清を分離採取することができる血液分離フィルタユニットおよび真空検体採取容器を提供することにある。
本発明に係る血液分離フィルタユニットは、血液の入口と出口とを有し、血液が流れる流路を有する流路形成部材と、流路の少なくとも一部の領域に配置されており、血液を血球と血漿または血清とに分離する血液分離フィルタと、血液分離フィルタ内に配置されており、血液の流れる方向を変える流れ方向変更部材とを備え、流れ方向変更部材が、血液分離フィルタに血液が流れ込んだ後、血液分離フィルタから血液が流れ出るまでに、血液の流れる方向を10度以上変えるよう構成されていることを特徴とする。
本発明に係る血液分離フィルタユニットのある特定の局面では、流れ方向変更部材は板状の形状を有し、流れ方向変更部材の外周面の少なくとも一部が血液分離フィルタの外表面に至らないように構成されており、流れ方向変更部材の外周面の外側の少なくとも一部において血液の流路が構成されている。
本発明に係る血液分離フィルタユニットの他の特定の局面では、流れ方向変更部材は外周面に切欠部を有し、切欠部において血液の流路が構成されている。
本発明に係る血液分離フィルタユニットのさらに他の特定の局面では、複数の流れ方向変更部材は、血液の入口と出口とを結ぶ方向に対して切欠部の位置が異なるように血液分離フィルタ内に配置されている。
本発明に係る血液分離フィルタユニットのさらに他の特定の局面では、流れ方向変更部材は板状の形状を有し、流れ方向変更部材は貫通孔を有し、貫通孔において血液の流路が構成されている。
本発明に係る血液分離フィルタユニットのさらに他の特定の局面では、流れ方向変更部材が板状の形状を有し、流れ方向変更部材は、外周面の少なくとも一部が血液分離フィルタの外表面に至らないように構成されており、外周面の外側の少なくとも一部において血液の流路が構成されている第1の流れ方向変更部材と、貫通孔を有し、貫通孔において血液の流路が構成されている第2の流れ方向変更部材とからなる。
本発明に係る血液分離フィルタユニットのさらに他の特定の局面では、複数の第1の流れ方向変更部材と複数の第2の流れ方向変更部材とが、交互に隣り合うように配置されている。
本発明に係る血液分離フィルタユニットのさらに他の特定の局面では、流れ方向変更部材は、血液の入口と出口とを結ぶ方向に対して略直交する方向となるように血液分離フィルタ内に配置されている。
本発明に係る血液分離フィルタユニットのさらに他の特定の局面では、流れ方向変更部材は、血液の入口全体および/または血液の出口全体に対して対向するように配置されている。
本発明に係る血液分離フィルタユニットの別の特定の局面では、複数の流れ方向変更部材の外周面の一部が血液分離フィルタの外表面に至らないように構成されており、複数の流れ方向変更部材が、流れ方向変更部材の積層方向に対して複数の流れ方向変更部材の外周面の外側の血液の流路の位置が異なるように血液分離フィルタ内に配置されている。
本発明に係る真空検体採取容器は、本発明に従って構成された血液分離フィルタユニットと、血液分離フィルタユニットを収容している管状容器とを備えている。
本発明に係る血液分離フィルタユニットは、血液の入口と出口とを有し、血液が流れる流路を有する流路形成部材と、流路の少なくとも一部の領域に配置されており、血液を血球と血漿または血清とに分離する血液分離フィルタと、血液分離フィルタ内に配置されており、血液の流れる方向を変える流れ方向変更部材とを備えている。
よって、血液の分離の際には、血液分離フィルタにおいて血球と、血漿もしくは血清との移動速度差を利用し、血液を血球と血漿もしくは血清とに分離することができる。さらに、本発明では、流れ方向変更部材が、血液分離フィルタに血液が流れ込んだ後、血液分離フィルタから血液が流れ出るまでに、血液の流れる方向が10度以上変えるように構成されているため、血液分離フィルタ内において血液の流れる距離が長くされており、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。また、血液分離フィルタの使用量を減らすことができるため、容器の小型化が可能であり、容器が小型化された場合でも十分な血液分離性能を確保できる。さらに、血液分離フィルタの使用量を減らすことができるため、高い回収率で血漿または血清を分離採取することができる。
流れ方向変更部材が板状の形状を有し、流れ方向変更部材の外周面の少なくとも一部が血液分離フィルタの外表面に至らないように構成されており、流れ方向変更部材の外周面の外側の少なくとも一部において血液の流路が構成されている場合には、血液は流れ方向変更部材の外周面の外側を通過することになるため、血液分離フィルタ内において血液の流れる距離をより一層長くすることができ、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
流れ方向変更部材が外周面に切欠部を有し、切欠部において血液の流路が構成されている場合には、血液は流れ方向変更部材の切欠部を通過することになるため、血液分離フィルタ内において血液の流れる距離をより一層長くすることができ、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
複数の流れ方向変更部材が、血液の入口と出口とを結ぶ方向に対して切欠部の位置が異なるように血液分離フィルタ内に配置されている場合には、血液は位置が異ならされている複数の切欠部を通過することになるため、血液分離フィルタ内において血液の流れる距離をより一層長くすることができ、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
流れ方向変更部材が板状の形状を有し、流れ方向変更部材が貫通孔を有し、貫通孔において血液の流路が構成されている場合には、血液は流れ方向変更部材の貫通孔を通過することになるため、貫通孔の位置を調整することにより血液分離フィルタ内において血液の流れる距離をより一層長くすることができ、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
流れ方向変更部材が板状の形状を有し、流れ方向変更部材が、外周面の少なくとも一部が血液分離フィルタの外表面に至らないように構成されており、外周面の外側の少なくとも一部において血液の流路が構成されている第1の流れ方向変更部材と、貫通孔を有し、貫通孔において血液の流路が構成されている第2の流れ方向変更部材とからなる場合には、第2の流れ方向変更部材の貫通孔の位置を第1の流れ方向変更部材の外周面の外側の血液の流れる流路部分と距離を隔てるように構成することにより、第1の流れ方向変更部材の外周面の外側と、第1の流れ方向変更部材の外周面の外側と距離が隔てられている第2の流れ方向変更部材の貫通孔とを通過することになるため、血液分離フィルタ内において血液の流れる距離をより一層長くすることができ、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
複数の第1の流れ方向変更部材と複数の第2の流れ方向変更部材とが、交互に隣り合うように配置されている場合には、複数の第1の流れ方向変更部材の外周面の外側と、第1の流れ方向変更部材の外周面の外側と距離が隔てられている複数の第2の流れ方向変更部材の貫通孔とを通過することになるため、血液分離フィルタ内において血液の流れる距離をより一層長くすることができ、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
流れ方向変更部材が、血液の入口と出口とを結ぶ方向に対して略直交する方向となるように血液分離フィルタ内に配置されている場合には、血液分離フィルタ内において血液の流れる距離をより一層長くすることができ、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
流れ方向変更部材が、血液の入口全体および/または血液の出口全体に対して対向するように配置されている場合には、血液の流れる方向をより一層大きく変えることができ、血液分離フィルタ内において血液の流れる距離をより一層長くすることができ、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
複数の流れ方向変更部材の外周面の一部が血液分離フィルタの外表面に至らないように構成されており、複数の流れ方向変更部材が、流れ方向変更部材の積層方向に対して複数の流れ方向変更部材の外周面の外側の血液の流路の位置が異なるように血液分離フィルタ内に配置されている場合には、血液は位置が異ならされている複数の流れ方向変更部材の外周面の外側を通過することになるため、血液分離フィルタ内において血液の流れる距離をより一層長くすることができ、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
本発明に従って構成された血液分離フィルタユニットと、該血液分離フィルタユニットを収容している管状容器とを備える真空検体採取容器では、血液分離フィルタ内において血液の流れる距離が長くされているため、十分な血液分離性能を有し、血球や赤血球内成分の混入のない血漿または血清を得ることができる。よって、得られた血漿または血清を検査すると、信頼性の高い検査結果を得ることができる。また本発明の真空検体採取容器では、採血と血液分離とを同一の管状容器内で行うことができるため、操作が容易である。また血液の移し替えが不要であるため、血液の付着による感染の危険性が極めて小さくなる。
以下、本発明の詳細を説明する。
(流路形成部材)
本発明で使用される筒状の流路形成部材は、血液の入口と出口とを有し、血液が流れる流路を有する。筒状の流路形成部材の形状、大きさとしては、特に限定されず、後述する血液分離フィルタや管状容器の形状、大きさ等によって適宜変更され得る。流路形成部材の材質も特に限定されない。
(血液分離フィルタ)
本発明では、流路形成部材の流路の少なくとも一部の領域に血液分離フィルタが配置される。
本発明で使用される血液分離フィルタは、血球よりも血漿または血清を速く移動させる性質を有していればよく、その構造、材質は特に限定されない。血液分離フィルタとしては、例えば、極細繊維の集積体、連続した気泡を有する発泡体または焼結体、中空糸膜、多孔質膜、多孔性粒子、複数溝および/または孔を有するフィルムなどがあげられるが、実質的に血液を血球と血漿または血清に分離できるものであれば、上記の例示に限定されるものではではない。また、血球成分をフィルタの内部で捕捉することで分離しても良いし、血球成分と血漿または血清成分の移動速度差によって分離してもよい。
上記血液分離フィルタの材質としては、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリアミド等の合成高分子、あるいは天然高分子が挙げられる。また、ガラスやセラミックなどの無機物も挙げられる。
また血液分離フィルタは非対称フィルタと対称フィルタに分けることができる。非対称フィルタとはここでは血液の流入側から流出側にかけて孔径が小さくなるような構造を有するフィルタを総称する。それ以外の血液分離フィルタを対称フィルタと総称する。
これらの血液分離フィルタのうち対称フィルタとしては、平均孔径は1μm以上、10μm以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは2μm以上、8μm以下の範囲である。平均孔径が1μmより小さいと赤血球が溶血することがあり、10μmより大きくなると血球と血漿もしくは血清との分離が著しく悪くなってしまうからである。
また、血液分離フィルタのうち非対称フィルタとしては平均孔径が0.01μm以上、10μm以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは0.1μm以上、6μm以下である。平均孔径が0.01μmより小さいと血球成分が目詰まりを起こし分離できなくなる、または溶血することがあり、平均孔径が10μmより大きくなると血球と血漿もしくは血清との分離が著しく悪くなってしまうからである。
血液分離フィルタが極細繊維の集積体からなる場合には平均繊維径が0.5〜3.0μmの範囲にある繊維体が集積されて形成されていることが好ましい。平均繊維径が0.5μmより小さいと、血液を分離する際に溶血を起こし易くなる。平均繊維径が3.0μmより大きいと、血球と血漿または血清とを分離するために、血液分離フィルタを高密度に形成する必要があり、また使用する繊維の量も多くなりコストが高くなる。血液の分離効果をより一層高めるためには、平均繊維径は、0.5〜2.5μmの範囲にあることがより好ましい。
容器本体内に設置されたときの血液分離フィルタの平均密度は、0.1〜0.5g/cm3の範囲であることが好ましい。平均密度が0.1g/cm3より低い場合には、血液の分離が効果的に行えないことがあり、得られる血漿若しくは血清の量が少なくなることがある。平均密度が、0.5g/cm3より高い場合には、赤血球への負荷が大きくなり、溶血を起こし易くなる。血液をより一層効率的に分離するためには、平均密度は0.15〜0.40g/cm3の範囲にあることが好ましい。
なお血液分離フィルタとして前記対称フィルタ、非対称フィルタを組み合わせて使用することも可能である。
血液分離フィルタは、血液中の成分を吸着する性質を有していてもよい。この場合には、血液中の成分の吸着を抑制または制御するために血液分離フィルタに表面処理が施されていてもよい。表面処理剤としては、特に限定されないが、ポリエーテル系、シリコーン系等の潤滑剤、ポリビニルアルコールまたはポリビニルピロリドン等の親水性高分子類、さらには天然の親水性高分子類、高分子界面活性剤等が挙げられる。また、血液分離フィルタの表面は、酸化剤による化学処理、プラズマ処理などにより親水化処理がされていてもよい。また逆に、疎水シリコーン、フッ素系表面処理剤により撥水処理がされていても良い。
(流れ方向変更部材)
本発明では、流れ方向変更部材が血液分離フィルタ内に配置される。流れ方向変更部材は、血液分離フィルタに血液が流れ込んだ後、血液分離フィルタから血液が流れ出るまでに、血液の流れる方向を10度以上変えるように構成される。すなわち、血液分離フィルタ内において血液が流れ方向変更部材に接触されると、血液は流れ方向変更部材を通過できないため、血液の流れる方向が変わる。よって、血液分離フィルタ内に流れ方向変更部材が配置されると、血液分離フィルタにおける血液の流れる距離を長くすることができる。なお、血液の流れる方向の変わる角度が10度未満であるである場合には、血液分離フィルタにおける血液の流れる距離を十分に長くできず、血液の分離効率を十分に高めることができない。すなわち、流れ方向変更部材の配置効果を高めるためには、流れ方向変更部材は血液の流れる方向を10度以上変えるように構成される必要がある。
複数の流れ方向変更部材が血液分離フィルタ内に配置されている場合には、血液の流れる方向が複数の流れ方向変更部材により変更される。よって、複数の流れ方向変更部材により血液が血液分離フィルタ内を例えばジグザグ線状に流れるように構成すれば、血液の流れる距離をより一層長くすることができる。
流れ方向変更部材は、上記流路形成部材と一体的に構成されていてもよいし、別途成形されて構成されていてもよい。流れ方向変更部材の材質としては、特に限定されないが、例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリル、ポリメタクリルまたはポリアミド等の合成高分子や、天然高分子、またはガラス、セラミックなどの無機物が挙げられる。
流れ方向変更部材が例えば板状からなる場合には、その配置枚数は少なくとも1枚必要であり、好ましくは2枚より多く、50枚より少なくすることが好ましい。流れ方向変更部材が2枚以下であると、流れ方向変更部材により血液の流れる距離を十分に長くできず、分離効率を効果的に高めることができないことがあり、50枚以上であると、血液分離フィルタ内の構造が複雑になり加工コストが高くなるだけでなく、血球成分の目づまりが生じ易くなり溶血を起こし易くなる。
血液分離フィルタにおいて、血液の流入部分と流出部分とを結ぶ最大直線距離の1.1倍以上の距離を血液が流れるように流れ方向変更部材を配置することが好ましい。血液が1.1倍以上の距離を流れる場合には、血液を血球と血漿もしくは血清とにより一層効果的に分離することができる。
(血球停止フィルタ)
本発明では血液の流れる流路において血液分離フィルタの下流に、赤血球の通過を防止できる血球停止フィルタが配置されていることが好ましい。
血球停止フィルタは、特に限定されないが、例えば血漿または血清が通過し得るように多数の貫通孔が形成された膜からなる。もっとも膜以外のフィルタ部材であってもよい。
血球停止フィルタは赤血球の通過を防止できる性質を有していればよく、その材質は特に限定されない。このような性質を有する材質としては、例えば、ポリビニリデンジフルオライド、ポリテトラフルオロエチレン、酢酸セルロース、ニトロセルロース、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ガラスファイバー、ボロシリケート、塩化ビニルまたは銀等を挙げることができる。
血球停止フィルタが多孔質物質を用いて構成されている場合には、血漿または血清の通過が可能である。血球停止フィルタを構成する多孔質物質としては、赤血球の通過を防止できる範囲の孔径を有するものであれば、特に限定されるものではない。赤血球の通過を防止するためには、孔径は1μm以下であることが好ましい。孔径が小さいと、血液中のタンパク成分などにより目詰まりを起こす可能性があるため、孔径は0.01μm以上であることが好ましい。赤血球の通過をより効果的に防止するためには、孔径は0.05μm以上、1μm以下の範囲にあることがより好ましい。
濾過の流速を高めるために、血球停止フィルタの表面は親水処理されていてもよい。親水処理の方法としては、プラズマ処理、親水性高分子によるコーティング等が挙げられるが、これらの方法に限定されず、他の方法を用いてもよい。
(流路閉塞部材)
本発明では血液の流れる流路に、血漿または血清に接触されることにより膨潤する流路閉塞部材が配置されていることが好ましい。流路閉塞部材は、血液分離フィルタの下流に配置されていることがより好ましく、血球停止フィルタの下流に配置されていることがさらに好ましい。
本発明で使用され得る流路閉塞部材の材質としては、特に限定されないが、分子骨格に親水性の官能基を有し、自重に対し同量以上の水を吸収できる性質の樹脂が好適である。流路閉塞部材の材質の具体例としては、ポリアクリル酸アルカリ金属塩系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリアクリルアミド系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリN−ビニルアセトアミド系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、シリコン系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリビニルエーテル系樹脂およびその共重合体およびそれら架橋体、ポリアルキレンオキサイド系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンまたはその共重合体およびそれらの架橋体等が挙げられる。
流路閉塞部材としては、粉末状、粒状としたものを用いてもよく、フィルムやシート状に成形したものを用いてもよい。流路閉塞部材がシート状に成形されている場合には、流路閉塞部材を流路に配置することが容易である。流路閉塞部材としては、ペースト状、スラリー状または溶液等にしたものを用いてもよく、これを添加し乾燥させるなどしてもよい。
流路閉塞部材は、血漿または血清に接触されることでそれ自身が膨潤し、流路を閉塞させる。そのため、流路閉塞部材の必要量は、閉塞させる流路体積、流路閉塞部材の膨潤率及び膨潤速度によって異なる。よって、閉塞させる流路体積、流路閉塞部材の膨潤率及び膨潤速度から、流路閉塞部材の最適な量が計算される。
閉塞させる流路体積は、血液中の水分が吸収されかつ検体の回収量が低下しない範囲で設定される。流路体積が大きくなると、閉塞させるための流路閉塞部材の量も多くなるため、検体の回収量が低下するおそれがある。
従って、閉塞させる流路体積は、0.005〜1.0cm3の範囲にあることが好ましい。また、流路閉塞部材の体積は閉塞させる流路体積に対し、5〜95%の範囲にあることが好ましい。流路閉塞部材の体積が閉塞させる流路体積に対し5%より小さいと、流路を閉塞するまでの時間が長くなるため、溶血により赤血球から漏洩してきた成分が、分離した血漿もしくは血清に混入するおそれがある。流路閉塞部材の体積が閉塞させる流路体積に対し95%より大きいと、血漿または血清がすべて回収される前に流路が閉塞されてしまうことがあり、血漿または血清の回収効率が低下するおそれがある。
(真空検体採取容器に用いられる管状容器および栓体)
本発明に係る真空検体採取容器に用いられる管状容器としては、特に限定されず、角筒状、円筒状などの形状を有する有底の容器が挙げられる。管状容器の底部の形状も、特に限定されるものではない。
管状容器の材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ−アクリレート樹脂等の熱硬化性樹脂、また、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、エチルセルロース、エチルキチン等の変性天然樹脂、さらにソーダ石灰ガラス、リンケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス等のケイ酸塩ガラス、石英ガラスなどのガラス、及びこれらを主成分とするもの、あるいはこれらを組み合わせたもの等、従来公知のものが挙げられる。
管状容器に用いられる栓体は、容器の開口を密封するように取り付けられる。栓体が空気非透過性であるときは、真空検体採取容器として用いることができる。
栓体の素材としては、特に限定されず、天然ゴム、合成ゴムおよび熱可塑性エラストマーから選ばれる少なくとも一種の弾性体、あるいは、アルミラミネートまたはアルミ蒸着シート等従来公知のものが挙げられる。
以下、本発明の具体的な実施形態を説明することにより本発明を明らかにする。
図1,図2を用いて、本発明の一実施形態に係る血液分離フィルタユニットを説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る血液分離フィルタユニットを正面断面図で示す。
図1に示すように、血液分離フィルタユニット1は、血液の入口と出口とを有し、血液が流れる流路を有する流路形成部材2を備えている。流路形成部材2は円筒状の形状を有し、上端2aが開口している。流路形成部材2は、下端2bにおいて、開口径が小さくなるように側面から内側に延ばされた主面部2cを有する。主面部2cの中央から下方に管状の出口部2dが延ばされている。出口部2dは上下に延びる中空流路を有する。
流路形成部材2内には、略円盤形状を有する複数の血液分離フィルタ3〜7が配置されている。血液分離フィルタ3の下面は主面部2cの上面と密着されている。血液分離フィルタ3から上方にかけて、血液分離フィルタ4〜7が配置されている。血液分離フィルタ3〜7の外周面は、流路形成部材2の内周面と密着されている。
血液分離フィルタ3〜7のそれぞれの間、および血液分離フィルタ7の上面には、流れ方向変更部材8〜12が配置されている。流れ方向変更部材8〜12は、板状の形状を有し、かつ外周径が流路形成部材2の内周径とほぼ等しくされている。流れ方向変更部材8〜11は、流路形成部材2の血液の入口と出口とを結ぶ方向に対して略直交する方向となるように血液分離フィルタ3〜7内に配置されている。流れ方向変更部材8は、流路形成部材の出口部2dの中空流路全体に対して対向するように配置されている。
流れ方向変更部材8〜12は、外周面に切欠部8a〜12aを有する。流れ方向変更部材8〜12の外周面は切欠部8a〜12a部分を除いて流路形成部材2の内周面と密着されており、切欠部8a〜12aにおいて血液の流路が構成されている。流れ方向変更部材8〜12は、血液の入口と出口とを結ぶ方向に対して切欠部8a〜12aの位置が異なるように血液分離フィルタ3〜7内に配置されている。
血液分離フィルタ3〜7の径方向の一端に、流路形成部材8,10,12の切欠部8a,10a,12aが位置されている。血液分離フィルタの径方向の一端とは反対側の他端側に、流路形成部材9,11の切欠部9a,11aが位置されている。すなわち、流路形成部材2の血液の入口と出口とを結ぶ方向に対して切欠部8a,10a,12aと切欠部9a,11aとの位置が異ならされている。
なお、流れ方向変更部材は、外周面の少なくとも一部が血液分離フィルタ3〜12の外表面に至らないように構成されていてもよい。この場合、流れ方向変更部材の外周面の外側の少なくとも一部において血液の流路が構成される。
図2に、上述した血液分離フィルタユニット1を構成するに際し、血液分離フィルタ3〜7および流れ方向変更部材8〜12を流路形成部材2内に配置する前の状態を斜視図で示す。
図2に示すように、血液分離フィルタ3〜7と、流れ方向変更部材8〜12とが交互に重なり合うように流路形成部材2内に充填される。
本実施形態では、図2に示すように、充填される前には、血液分離フィルタ3〜7の外周径が流路形成部材2の内周径よりもわずかに大きくされている。血液分離フィルタ3〜7を流路形成部材2内に配置する際には、血液分離フィルタ3〜7が圧縮されて、流路形成部材2の上端2aの開口から充填される。
血液分離フィルタ3〜7および流れ方向変更部材8〜12は、一度にまとめて充填されてもよく、別々に段階的に充填されてもよい。別々に段階的に充填されると、配置後に血液分離フィルタ3〜7と流れ方向変更部材8〜12との間に隙間が形成され難くなり、血液を血球と血漿または血清とにより一層効果的に分離することが可能となる。
本実施形態では、複数の血液分離フィルタ3〜7を用いているが、血液分離フィルタ3〜7は一体的に構成されていてもよい。また、複数の血液分離フィルタ3〜7は、それぞれが複数枚のシートが積層されて構成されていてもよい。
本実施形態では、流れ方向変更部材8〜12は、板状の形状に成形された部材からなるが、流れ方向変更部材8〜12は流路形成部材2と一体的に構成されていてもよい。
上述した血液分離フィルタユニット1を用いて血液を分離する方法を、図1,図3を参照しつつ説明する。
図3に、血液分離フィルタユニット1を用いて真空管状容器に血漿若しくは血清を採取するときの状態を模式的に正面断面図で示す。
血液の分離に際しては、例えば上述した血液分離フィルタユニット1と、血液を採取するための採血針、若しくはシリンジと、開口15aが栓体16により密栓されており、分離された血漿若しくは血清が収容される真空管状容器15と、分離された血漿若しくは血清を真空管状容器に注入するための注射針17とが用意される。
先ず、採血針、若しくはシリンジに血液が採取される。採取された血液は、血液分離フィルタユニット1の流路形成部材2の上端2aの開口から注入され、血液は流れ方向変更部材12の上面12bに達する。他方、流路形成部材2の出口部2dには、注射針17が取り付けられる。さらに注射針17の先端17aが栓体16に刺通される。
その結果、血液分離フィルタ3〜7を通過し、血液分離フィルタ3〜7内では血球よりも血漿または血清が速く移動する。また、血液は流れ方向変更部材8〜12内を通過できないため、血液は切欠部8a〜12aを通過することとなる。すなわち、図1に矢印を付して示すように、血液分離フィルタ7に血液が流れ込んだ後、血液分離フィルタ3から血液が流れ出るまでに、血液の流れる方向が10度以上変わり、血液は血液分離フィルタ3〜7内をジグザグ線状に流れる。血液分離フィルタ3から流出した血漿若しくは血清は、出口部2dの中空流路を通過する。
血液分離フィルタ3〜7により分離された血漿若しくは血清は、注射針17の先端17aから、内部が減圧されている真空管状容器15内に収容される。
図4,図5を用いて、本発明の他の実施形態に係る血液分離フィルタユニットを説明する。
図4に、本発明の他の実施形態に係る血液分離フィルタユニットを正面断面図で示す。
図4に示すように、血液分離フィルタユニット21では、流路形成部材2内に、略円盤形状を有する複数の血液分離フィルタ22〜27が配置されている。血液分離フィルタ22の下面は、主面部2cの上面と密着されている。血液分離フィルタ22から上方にかけて、血液分離フィルタ23〜27が配置されている。血液分離フィルタ22〜27の外周面は流路形成部材2の内周面と密着されている。
血液分離フィルタ22,23間、血液分離フィルタ24,25間、および血液分離フィルタ26,27間には、第1の流れ方向変更部材28〜30が配置されている。第1の流れ方向変更部材28〜30は、板状の形状を有する。第1の流れ方向変更部材28は、流路形成部材の出口部2dの中空流路全体に対して対向するように配置されている。
第1の流れ方向変更部材28〜30は、その外周径が後述する突出部を除いて流路形成部材2の内周径よりもわずかに小さくされている。すなわち、第1の流れ方向変更部材28〜30は、突出部を除いて外周面が血液分離フィルタ22〜27の外表面に至らないように構成されている。第1の流れ方向変更部材28〜30は突出部を除いて外周面の外側、すなわち第1の流れ方向変更部材28〜30の外周面と流路形成部材2の内周面との間の隙間において血液の流路が構成されている。
血液分離フィルタ23,24間、血液分離フィルタ25,26間、および血液分離フィルタ27の上面には、第2の流れ方向変更部材31〜33が配置されている。第2の流れ方向変更部材31〜33は板状の形状を有し、その外周径が流路形成部材2の内周径とほぼ等しくされている。第2の流れ方向変更部材31〜33の中央には、貫通孔31a〜33aが設けられており、貫通孔31a〜33aにおいて血液の流路が構成されている。
第1,第2の流れ方向変更部材28〜33は、流路形成部材2の血液の入口と出口とを結ぶ方向に対して略直交する方向となるように血液分離フィルタ22〜27内に配置されている。
図5に、上述した血液分離フィルタユニット21を構成するに際し、血液分離フィルタ22〜27、第1の流れ方向変更部材28〜30および第2の流れ方向変更部材31〜33を流路形成部材2内に配置する前の状態を斜視図で示す。
図5に示すように、第1の流れ方向変更部材28〜30と第2の流れ方向変更部材31〜33とが血液分離フィルタ22〜27を介して交互に隣り合うように充填される。
なお、第1の流れ方向変更部材28〜30は、その外周径が流路形成部材2の内周径よりもわずかに小さくされているが、第1の流れ方向変更部材28〜30の外周面と流路形成部材2の内周面との間隔を一定間隔に維持し得るように、第1の流れ方向変更部材28〜30の径の両端には突出部28a〜30a及び突出部28b〜30bが設けられている。
本実施形態では、図5に示すように、充填される前には、血液分離フィルタ22〜27の外周径が流路形成部材2の内周径よりもわずかに大きくされている。血液分離フィルタ22〜27を配置する際には、血液分離フィルタ22〜27が圧縮されて、上述した流路形成部材2の上端2aの開口から充填される。
血液の分離の際には、図4に矢印を付して示すように、血液分離フィルタ22〜27内において、第1の流れ方向変更部材28〜30の突出部28a〜30a及び突出部28b〜30bを除く外周面の外側、および第2の流れ方向変更部材31〜33の孔31a〜33aを経由しつつ血液が流れることになる。すなわち、血液分離フィルタ27に血液が流れ込んだ後、血液分離フィルタ23から血液が流れ出るまでに血液の流れる方向は10度以上変わり、血液から血漿若しくは血清が効果的に分離される。
図6〜図8を用いて、本発明の別の実施形態に係る血液分離フィルタユニットを説明する。
図6,7に、本発明の別の実施形態に係る血液分離フィルタユニットを正面断面図、および斜視図で示す。図8に、流路形成部材2内に配置されている血液分離フィルタおよび流れ方向変更部材を斜視図で示す。
図6,7に示すように、血液分離フィルタユニット41は、血液の入口と出口とを有し、血液が流れる流路を有する流路形成部材42を備えている。流路形成部材42は角筒状の形状を有する。流路形成部材42は、上端42aにおいて、開口径が小さくなるように側面から内側に延びる主面部42bを有する。流路形成部材42は、一方側の側面42g中央の近傍において、主面部42bから上方に管状の入口部42cが延ばされている。入口部42cは上下に延びる中空流路を有する。他方、流路形成部材42は、下端42dにおいて、開口径が小さくなるように側面から内側に延びる主面部42eを有する。流路形成部材42は、入口部42cが形成されている一方側の側面42gと対向している反対側の側面42h中央の近傍において、主面部42eから下方に管状の出口部42fが延ばされている。出口部42fは上下に延びる中空流路を有する。
図6,図8に示すように、流路形成部材42内には、略短冊状の形状を有する複数の血液分離フィルタ43〜47と、板状の形状を有する複数の流れ方向変更部材48〜51とが交互に積層されて配置されている。血液分離フィルタ43〜47および流れ方向変更部材48〜51は、流路形成部材42の対向し合う側面42g,42hと略平行となるように配置されている。
血液分離フィルタ43の上端43aが、入口部42cの中空流路に連ねられており、血液分離フィルタ47の下端47aが、出口部42fの中空流路に連ねられている。
血液分離フィルタ43〜47は、その長さが流路形成部材42内の内部空間の長さとほぼ等しくされており、その幅が流路形成部材42内の内部空間の幅とほぼ等しくされている。流れ方向変更部材48〜51は、血液分離フィルタ43〜47の長さよりもわずかに短くされており、その幅が血液分離フィルタ43〜47の幅とほぼ等しくされている。
血液分離フィルタユニット41では、複数の流れ方向変更部材48〜51の外周面の一部が血液分離フィルタ43〜47の外表面に至らないように構成されており、流れ方向変更部材48〜51の外周面の外側の一部において血液の流路が構成されている。複数の流れ方向変更部材48〜51は、流れ方向変更部材48〜51の積層方向に対して流れ方向変更部材48〜51の外周面の外側の血液の流路の位置が異なるように血液分離フィルタ43〜47内に配置されている。
より具体的には、血液分離フィルタ43,44間に配置されている流れ方向変更部材48、および血液分離フィルタ45,46間に配置されている流れ方向変更部材50は、上端48a,50aが主面部42bの下面と密着されており、かつ下端48b,50bにおいて主面部42eの上面と一定間隔を隔てられている。よって、下端48b,50bの外側において、血液の流路が構成されている。血液分離フィルタ44,45間に配置されている流れ方向変更部材49、および血液分離フィルタ46,47間に配置されている流れ方向変更部材51は、下端49b,51bが主面部42eの上面と密着されており、かつ上端49a,51aにおいて主面部42bの下面と一定間隔を隔てられている。よって、上端49a,51aの外側において、血液の流路が構成されている。
血液の分離の際には、図6に矢印を付して示すように、血液分離フィルタ43〜47内において、流れ方向変更部材48,50の下端48b,50bの外側、および流れ方向変更部材49,51の上端48a,50aの外側を経由しつつ血液が流れることになる。よって、血液分離フィルタ43に血液が流れ込んだ後、血液分離フィルタ47から血液が流れ出るまでに血液の流れる方向は10度以上変わり、血液から血漿若しくは血清が効果的に分離される。
図9に、本発明の一実施形態に係る真空検体採取容器を正面断面図で示す。
図9に示すように、真空検体採取容器61は、上端に開口62aを有し、下端に底部62bを有する管状容器62を有する。管状容器62は円筒状の形状を有し、底部62bは丸底とされている。
管状容器62の開口62aには、内部を気密封止するように栓体63が取り付けられている。栓体63は、把持部分である大径部63aと、中径部63bと、小径部63cとを有する。大径部63aは中径部63bよりも大きな径を有し、中径部63bは小径部63cよりも大きな径を有する。中径部63bが管状容器62の開口62aに圧入されており、小径部63cが後述する筒状部材の開口に圧入されている。栓体63により開口62aが気密封止されており、かつ真空検体採取容器61内は減圧されている。
管状容器62の内側の上段部から中段部にかけて、血液分離フィルタユニット64が配置されている。血液分離フィルタユニット64は、流路形成部材65と、上述した血液分離フィルタ3〜7および流れ方向変更部材8〜12とを備えている。
流路形成部材65は、円筒状の形状を有する筒状部材66と、底部材67とを有する。
筒状部材66は上端に開口66aを有する。筒状部材66の下端66bより上方において、筒状部材66の内周面から内側に向って突出するように環状周縁部66cが設けられている。この環状周縁部66cにより、該環状周縁部66cに囲まれた開口部66dが形成されている。
底部材67は、主面部67aと、主面部67aの中央から下方に延ばされた管状の出口部67bとを有する。出口部67bは上下に延びる中空流路を有する。主面部67aの上面には環状突部67dが設けられている。環状突部67dに囲まれた部分が凹部67cとされている。凹部67cは、出口部67bの中空流路に連ねられており、流路の一部が構成されている。
底部材67は、環状周縁部66cの下方に配置されている。より具体的には、筒状部材66は下端66bにおいて開口しているが、この開口部分から底部材67が挿入され、固定されている。すなわち、主面部67aの外周縁が筒状部材66の内周面に密着され、固定されている。この状態において、主面部67aの上面が、環状周縁部66c及び開口部66dに対向されている。また、環状周縁部66cの下面に対して、環状突部67dの上端面は一定の間隔を隔てられている。
本実施形態では、血液分離フィルタユニット64は、血液分離フィルタ3の下流に円盤状の形状を有する血球停止フィルタ68をさらに備えている。血球停止フィルタ68は、環状周縁部66cと主面部67aとの間の空間に配置されている。より具体的には、血球停止フィルタ68は、環状周縁部66cの下面および環状突部67dの上面に挟持されるように配置されている。
本実施形態では、血液分離フィルタユニット64は、血液分離フィルタ3の下流に円盤状の形状を有する流路閉塞部材69、70をさらに備えている。血液分離フィルタユニット64は、流路閉塞部材69,70のいずれか一方のみを備えていてもよい。流路閉塞部材69は、血液分離フィルタ3と血球停止フィルタ68との間、すなわち環状周縁部66cで囲まれた開口部66dに配置されている。流路閉塞部材70は、血球停止フィルタ68と主面部67aとの間であって、主面部67aの上面の凹部67cに配置されている。初期状態、すなわち膨潤前には血漿または血清が流れる流路を確保するように、流路閉塞部材69には複数の孔69aが形成されており、流路閉塞部材70の中央には孔70aが形成されている。孔70aは出口部67bの中空流路に連ねられている。
真空検体採取容器61の使用に際しては、例えば採血針の一端を血管に刺入した後、他端を栓体63に刺入し、栓体63を貫通させる。その結果、内部が減圧されている真空検体採取容器61に血液が流れ込み、血液は流れ方向変更部材12の上面12bに達する。
真空検体採取容器61では、血液分離フィルタ3〜7内に配置されている流れ方向変更部材8〜11により、血液分離フィルタ3〜7内における血液の流れる距離が長くされており、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
血液分離フィルタ3〜7によって血球成分よりも相対的に早く移動し、早く移動された血漿または血清は、流路閉塞部材69に先に達する。流路形成部材69に達した血漿若しくは血清は、複数の孔69aを通過し、さらに血球停止フィルタ68、流路閉塞部材70の孔70aを通過する。そして、血漿または血清は、底部材67の出口部67bの中空流路を通過し、管状容器62に収容される。
血漿または血清よりも低速で移動した血球成分は、血球停止フィルタ68に達しても、血球停止フィルタ68を通過しない。従って、下方において収容された血漿または血清に血球成分は混入しない。
また、流路閉塞部材69,70は、血漿または血清に接触されることにより、次第に膨潤し、収容されるべき血漿または血清が通過した後に流路を閉塞する。より具体的には、血液分離フィルタ3〜7において相対的に速く移動した血漿または血清が、流路閉塞部材69,70が配置されている流路部分を通過した後、流路閉塞部材69,70が膨潤する。すなわち、流路閉塞部材69,70の孔69a,70aが塞がるとともに、流路閉塞部材69,70が開口部66dおよび凹部67cを密閉するように膨張する。従って、流路閉塞部材69,70の膨張により流路が閉塞されることになる。よって、血漿または血清が管状容器62の底部62bに収容された後、長時間放置された場合でも、流路が閉塞されるため、溶血により生じた赤血球内成分は下方に滴下しない。また、流路が閉塞されると、流路閉塞部材69,70の下方において、圧力差を駆動力とした血液成分の移動も停止される。よって赤血球内成分は、血漿または血清に混入しない。
図10に、本発明の他の実施形態に係る真空検体採取容器を正面断面図で示す。
図10に示す真空検体採取容器81では、上述した真空検体採取容器61と管状容器の形状、血液分離フィルタ、および流れ方向変更部材が異なる。本実施形態においては、上述した真空検体採取容器61と同様に構成されているところは同様の符号を付してその説明を省略する。
真空検体採取容器81は、上端に開口82aを有し、下端に底部82bを有する管状容器82を有する。管状容器82は円筒状の形状を有し、底部82bが逆円錐台形状に先細りした形状とされている。
管状容器82の内側の上段部から中段部にかけて、血液分離フィルタユニット83が配置されている。なお、管状容器82の開口82aには栓体63が圧入されており、真空検体採取容器81内は減圧されている。
血液分離フィルタユニット83は、上述した流路形成部材65と、血液分離フィルタ22〜27および第1,第2の流れ方向変更部材28〜33とを備えている。なお、流路形成部材65内には、上述した真空検体採取容器61と同様の位置に、血球停止フィルタ68、流路閉塞部材69,70が配置されている。
真空検体採取容器81では、血液分離フィルタ22〜27内に配置されている第1,第2の流れ方向変更部材28〜32により、血液分離フィルタ22〜27内における血液の流れる距離が長くされており、血液を血球と血漿もしくは血清とに効果的に分離することができる。
以下、本発明の具体的な実施例及び比較例を挙げることにより、本発明をより詳細に説明する。
実施例および比較例では、上述した流路形成部材2を用いた。流路形成部材2の主面部2dより上方の内部空間の大きさは、内径11mm、高さ48mmであった。
(実施例1)
集積している繊維の平均繊維径が1.9μm、目付が39g/m2、大きさが直径11.5mm、厚み0.39μmの円盤状の形状を有する複数枚のシートが積層されて構成された血液分離フィルタ0.5gを用意した。
図1,2に示すように、血液分離フィルタ3を0.1g、流路形成部材2に圧縮充填した。充填後、その上面に流れ方向変更部材8を配置した後、血液分離フィルタ4を0.1g充填した。充填後、その上面に流れ方向変更部材9を配置した後、さらに血液分離フィルタ5を0.1g充填した。さらに、同様の操作を繰り返して血液分離フィルタ3〜7を0.5g充填し、図1に示すように、血液分離フィルタ3〜7内に流れ方向変更部材8〜11が配置されており、血液分離フィルタ7の上面に流れ方向変更部材12が配置されている血液分離フィルタユニット1を得た。血液分離フィルタ3〜7の配置後の平均密度は0.25g/cm3であった。
(実施例2)
集積している繊維の平均繊維径が1.9μm、目付が39g/m2、大きさが直径11.5mm、厚み0.39μmの円盤状の形状を有する複数枚のシートが積層されて構成された血液分離フィルタ0.5gを用意した。
図4,5に示すように、血液分離フィルタ22を0.083g、流路形成部材2に圧縮充填した。充填後、その上面に第1の流れ方向変更部材28を配置した後、血液分離フィルタ23を0.083g充填した。充填後、その上面に第2の流れ方向変更部材31を配置した後、血液分離フィルタ24を0.083g充填した。さらに同様の操作を繰り返して、血液分離フィルタ22〜27を0.5g充填し、図4に示すように、血液分離フィルタ22〜27内に第1の流れ方向変更部材28〜30および第2の流れ方向変更部材31,32が配置されており、血液分離フィルタ27の上面に第2の流れ方向変更部材33が配置されている血液分離フィルタユニット21を得た。血液分離フィルタ22〜27の配置後の平均密度は0.25g/cm3であった。
(比較例1)
流れ方向変更部材を配置しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、血液分離フィルタユニットを得た。血液分離フィルタの配置後の平均密度は0.25g/cm3であった。
(血液分離フィルタユニットの評価)
実施例および比較例の血液分離フィルタユニットにおいて、図3に示すように、流路形成部材2の出口部2dに注射針17を接続した。しかる後、上端2aの開口からボランティア2名から採血したヘマトクリットの異なる血液2.5mLをそれぞれ注入した。
別途、開口15aにゴムからなる栓体16が圧入されており、内部が20kPaに減圧されている真空管状容器15を用意した。真空管状容器15の栓体16に、注射針17の先端17aを刺通させ、血液の分離を開始した。赤血球が混入する直前に注射針17を栓体16から引き抜き、分離された血清の量を測定した。また、溶血の有無、分離に要した時間を測定した。
結果を表1及び表2に示した。
Figure 2007000842
Figure 2007000842
本発明の一実施形態に係る血液分離フィルタユニットの正面断面図。 本発明の一実施形態に係る血液分離フィルタユニットを構成するに際し、血液分離フィルタおよび流れ方向変更部材を流路形成部材内に配置する前の状態を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る血液分離フィルタユニットを用いて血液を分離する方法を説明するたに、血液分離フィルタユニットを用いて真空管状容器に血液若しくは血清を採取するときの状態を模式的に示す正面断面図。 本発明の他の実施形態に係る血液分離フィルタユニットの正面断面図。 本発明の他の実施形態に係る血液分離フィルタユニットを構成するに際し、血液分離フィルタおよび流れ方向変更部材を流路形成部材内に配置する前の状態を示す斜視図。 本発明の別の実施形態に係る血液分離フィルタユニットの正面断面図。 本発明の別の実施形態に係る血液分離フィルタユニットの斜視図。 本発明の別の実施形態に係る血液分離フィルタユニットにおいて流路形成部材内に配置されている血液分離フィルタおよび流れ方向変更部材を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る真空検体採取容器を示す正面断面図。 本発明の他の実施形態に係る真空検体採取容器を示す正面断面図。
符号の説明
1…血液分離フィルタユニット
2…流路形成部材
2a…上端
2b…下端
2c…主面部
2d…出口部
3〜7…血液分離フィルタ
8〜12…流れ方向変更部材
8a〜12a…切欠部
12b…上面
15…真空管状容器
15a…開口
16…栓体
17…注射針
17a…先端
21…血液分離フィルタユニット
22〜27…血液分離フィルタ
28〜39…第1の流れ方向変更部材
28a〜30a、28b〜30b…突出部
31〜33…第2の流れ方向変更部材
31a〜33a…貫通孔
41…血液分離フィルタユニット
42…流路形成部材
42a…上端
42b…主面部
42c…入口部
42d…下端
42e…主面部
42f…出口部
42g,42h…側面
43〜47…血液分離フィルタ
43a…上端
47a…下端
48〜51…流れ方向変更部材
48a〜51a…上端
48b〜51b…下端
61…真空検体採取容器
62…管状容器
62a…開口
62b…底部
63…栓体
63a…大径部
63b…中径部
63c…小径部
64…血液分離フィルタユニット
65…流路形成部材
66…筒状部材
66a…開口
66b…下端
66c…環状周縁部
66d…開口部
67…底部材
67a…主面部
67b…出口部
67c…凹部
67d…環状突部
68…血球停止フィルタ
69,70…流路閉塞部材
69a,70a…孔
81…真空検体採取容器
82…管状容器
82a…開口
82b…底部
83…血液分離フィルタユニット

Claims (11)

  1. 血液の入口と出口とを有し、血液が流れる流路を有する筒状の流路形成部材と、前記流路の少なくとも一部の領域に配置されており、血液を血球と血漿または血清とに分離する血液分離フィルタと、前記血液分離フィルタ内に配置されており、血液の流れる方向を変える流れ方向変更部材とを備え、
    前記流れ方向変更部材が、前記血液分離フィルタに血液が流れ込んだ後、前記血液分離フィルタから血液が流れ出るまでに、血液の流れる方向を10度以上変えるよう構成されていることを特徴とする、血液分離フィルタユニット。
  2. 前記流れ方向変更部材が板状の形状を有し、前記流れ方向変更部材の外周面の少なくとも一部が前記血液分離フィルタの外表面に至らないように構成されており、前記流れ方向変更部材の外周面の外側の少なくとも一部において血液の流路が構成されている、請求項1に記載の血液分離フィルタユニット。
  3. 前記流れ方向変更部材が外周面に切欠部を有し、前記切欠部において血液の流路が構成されている、請求項2に記載の血液分離フィルタユニット。
  4. 複数の前記流れ方向変更部材が、前記血液の入口と出口とを結ぶ方向に対して前記切欠部の位置が異なるように前記血液分離フィルタ内に配置されている、請求項3に記載の血液分離フィルタユニット。
  5. 前記流れ方向変更部材が板状の形状を有し、前記流れ方向変更部材が貫通孔を有し、前記貫通孔において血液の流路が構成されている、請求項1に記載の血液分離フィルタユニット。
  6. 前記流れ方向変更部材が板状の形状を有し、前記流れ方向変更部材が、外周面の少なくとも一部が前記血液分離フィルタの外表面に至らないように構成されており、外周面の外側の少なくとも一部において血液の流路が構成されている第1の流れ方向変更部材と、貫通孔を有し、前記貫通孔において血液の流路が構成されている第2の流れ方向変更部材とからなる、請求項1に記載の血液分離フィルタユニット。
  7. 複数の第1の流れ方向変更部材と複数の第2の流れ方向変更部材とが、交互に隣り合うように配置されている、請求項6に記載の血液分離フィルタユニット。
  8. 前記流れ方向変更部材が、前記血液の入口と出口とを結ぶ方向に対して略直交する方向となるように前記血液分離フィルタ内に配置されている、請求項2〜7のいずれか1項に記載の血液分離フィルタユニット。
  9. 前記流れ方向変更部材が、前記血液の入口全体および/または前記血液の出口全体に対して対向するように配置されている、請求項2〜8のいずれか1項に記載の血液分離フィルタ。
  10. 複数の前記流れ方向変更部材の外周面の一部が前記血液分離フィルタの外表面に至らないように構成されており、複数の前記流れ方向変更部材が、前記流れ方向変更部材の積層方向に対して複数の前記流れ方向変更部材の外周面の外側の血液の流路の位置が異なるように前記血液分離フィルタ内に配置されている、請求項2に記載の血液分離フィルタユニット。
  11. 請求項1〜10いずれか1項に記載の血液分離フィルタユニットと、前記血液分離フィルタユニットを収容している管状容器とを備えることを特徴とする、真空検体採取容器。
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