JP2007003482A - 臨床検査キット - Google Patents

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勝也 戸川
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Abstract

【課題】 血液の採取から、血漿もしくは血清を血液から分離し、かつ分離された血漿もしくは血清を用いて臨床検査を行う工程までを単一の容器内で完全にかつ安全に、さらに能率よく行うことを可能とする臨床検査キットを提供する。
【解決手段】 容器本体2が栓体3により気密的に封止されており、内部が減圧されており、容器本体2内に採取された血液を血漿もしくは血清と血球とに分離するための血液分離フィルタ4が収納されており、血液分離フィルタ4において分離された血漿もしくは血清と反応する臨床検査試薬が、容器本体2内に収納されている、臨床検査キット1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、血液検査を行うための臨床検査キットに関し、より詳細には、全血の採取から血漿もしくは血清を用いた臨床検査までを単一の容器内で行うことを可能とする臨床検査キットに関する。
従来、臨床検査においては、血液から血漿もしくは血清を分離し、該血漿もしくは血清について特定試薬等を用いて検査が行われていた。より具体的には、真空採血管に血液を採取した後、採取された血液を遠心分離し、血球と、血漿もしくは血清とに分離し、血漿もしくは血清を得ていた。そして、得られた血漿または血清を、検査試薬と混合し、しかる後様々な測定が行われていた。
しかしながら、上記分離方法を用いる場合、真空採血管に全血を採取した後、血液を凝固し、遠心分離などの後操作が必要であった。そのため、検査を行うまでの前処理にかなりの時間が必要であった。また、分離された血漿もしくは血清を、採血管や分離容器外に取り出し、検査試薬と混合する必要があった。そのため、検査従事者が、病気等に感染するおそれがあった。他方、下記の特許文献1には、測定対象物に対する抗体もしくは抗原が担持された不溶性担体からなる反応試薬が、内部が減圧されており、少なくとも観察部が透明である容器に収納されている免疫反応測定用試薬キットが開示されている。特許文献1に記載の免疫反応測定用試薬キットでは、血漿もしくは血清を該免疫反応測定用試薬キットの容器に注入することにより、容器内において反応試薬と検体とが反応し、測定結果を観察部から観察することが可能とされている。従って、血漿もしくは血清からなる検体を得た後の操作において、検査従事者が検体と接触するおそれがないため、感染の危険性を低減することができるとされている。
特開平7−270411号公報
しかしながら、特許文献1に記載の免疫反応測定用試薬キットでは、検体を容器内に注入した後の操作においては、検査従事者が検体と接触するおそれがないものの検体を採取するまでの操作においては依然として、感染の危険性が存在した。すなわち、特許文献1に記載の免疫反応測定用試薬キットを用いる場合、全血を採取した後、該全血から血漿もしくは血清を分離し、分離された血漿もしくは血清を上記免疫反応測定用試薬キットの容器に注入しなければならなかった。そのため、全血仕様の採取から、上記血漿もしくは血清の分離及び血漿もしくは血清の免疫反応測定用試薬キットの容器への注入までの各操作において、感染のおそれがあった。
また、全血から血漿もしくは血清を分離するのに、遠心分離装置などを用いる場合には、大型でかつ高価な遠心分離装置を必要とし、さらに血漿もしくは血清を分離するのにかなりの時間を要していた。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、全血を採取した後、血漿もしくは血清の分離から血漿もしくは血清の検査までの一連の工程を単一の容器内で行うことができ、それによって臨床検査の検査時間を大幅に短縮することができ、しかも検査従事者における感染の危険性が極めて少ない、安全性に優れた臨床検査キットを提供することにある。
本発明によれば、開口を有する容器本体と、前記開口を気密的に封止するように該開口に取り付けられており、かつ中空針により刺通可能な材料からなる栓体と、前記容器本体内に配置されており、採取された血液を血漿もしくは血清と、血球とに分離するための血液分離フィルタと、前記容器本体内に収納されており、かつ前記血液分離フィルタにおいて血液を分離することにより得られた血漿または血清と反応する臨床検査試薬とを備え、内部が減圧されていることを特徴とする、臨床検査キットが提供される。
本発明に係る臨床検査キットのある特定の局面では、前記容器本体内の前記開口側の内部空間が血液採取部とされており、前記血液分離フィルタは、血液採取部の後段において容器本体内を血流が流れる方向と直交する方向の容器本体断面の全領域を満たすように配置されており、かつ前記血液分離フィルタの後段の容器本体の内部空間に前記臨床検査試薬が収納されている。
本発明に係る臨床検査キットの他の特定の局面では、前記血液分離フィルタが、血球の移動速度と、血漿もしくは血清の移動速度との差により血漿もしくは血清を分離するフィルタである。
本発明に係る臨床検査キットのさらに他の特定の局面では、前記血液分離フィルタの後段に、血球の通過を防止し、血漿もしくは血清を通過させる血球停止フィルタが配置されている。
本発明に係る臨床検査キットのさらに別の特定の局面によれば、前記血液分離フィルタの後段の内部空間が、血漿もしくは血清を収容する検体収容部と、検体収容部の後段に設けられており、かつ臨床検査試薬が収納されている反応部とに区画されており、検体収容部と反応部との境界に血漿もしくは血清を通過させる貫通孔を有するしきり壁が設けられている。
本発明に係る臨床検査キットのさらに他の特定の局面では、前記容器本体が有底の管状の容器本体であって、一端に設けられた開口に前記栓体が取り付けられており、他端の底部に前記検査試薬が収納されている。
本発明に係る臨床検査キットでは、好ましくは、上記管状の容器本体の底部の内底面は平坦面とされている。
本発明に係る臨床検査キットのさらに別の特定の局面では、前記しきり壁の貫通孔が、該しきり壁の中央を除く外周縁近傍領域に配置されており、前記しきり壁の略中央に前記臨床検査試薬が配置される。
本発明に係る臨床検査キットのさらに他の特定の局面では、前記反応部が、光学用セルを兼ねている。
本発明に係る臨床検査キットでは、容器本体の開口に栓体が取り付けられており、かつ内部が減圧されている。そして、栓体が中空針により刺通可能な材料からなるので、中空針により栓体を刺通し、内部の減圧を利用して臨床検査キット内に血液を速やかに採取することができる。そして、容器本体内に血液分離フィルタが配置されているので、採取された血液が、血球と、血漿もしくは血清とに速やかに分離される。また、容器本体内には、血液分離フィルタの下流側に、血漿もしくは血清と反応する臨床検査試薬が収納されているので、該臨床検査試薬が血漿もしくは血清と接触し、反応することとなる。
よって、全血の採取から、全血から血漿もしくは血清の分離及び臨床検査に際しての検査試薬と血漿もしくは血清との反応までを単一の臨床検査キットの容器本体内で行うことできる。そして、遠心分離操作などの煩雑な操作を必要とすることなく、血漿もしくは血清を分離することができるので、検査に至るまでの時間を短縮することができる。さらに、直ちに臨床検査キット内で、臨床検査試薬と血漿もしくは血清とが反応されるので、全血試料の採取から検査を行うまでの時間を大幅に短縮することが可能となる。
加えて、これらの操作が、容器本体と栓体からなる容器内で行われるため、検査従事者の感染のおそれも著しく低減され、安全性に優れた臨床検査キットを提供することが可能となる。
容器本体内の開口側の内部空間が血液採取部とされており、血液分離フィルタが、血液採取部の後段において容器本体内を血液が流れる方向と直交する方向の容器本体断面の全領域を満たすように配置されている場合には、血液採取部に栓体に刺通された中空針から容易に血液を導くことができ、しかも血液採取部に採取された全血が、血液分離フィルタに供給されると、血液分離フィルタが上記のように構成されているので、血液採取部から血液分離フィルタを通過し、血液分離フィルタの後段側に流れるにあたり、血漿もしくは血清が確実に分離される。さらに、血液分離フィルタの後段の容器本体の内部空間に配置されている臨床検査試薬に血漿もしくは血清が速やかに接触し反応する。よって、全血試料の採取から臨床検査試薬と血漿もしくは血清との反応までの操作時間をより一層短縮することができる。
本発明において、上記血液分離フィルタは特に限定されないが、血球の移動速度と血漿もしくは血清の移動速度との差により血漿もしくは血清を分離するフィルタである場合には、移動速度差により血漿もしくは血清を分離することができる。従って、大がかりな装置を必要とせずに、このようなフィルタにより小型の血液分離フィルタを構成することができ、ひいては臨床検査キットの構造の簡略化及び小型化を進めることができる。
血液分離フィルタの後段に、血球停止フィルタが配置されている場合には、血液分離フィルタにおいて分離された血漿もしくは血清だけでなく、血球が血液分離フィルタの後段側に移動してきたとしても、血球停止フィルタにより血球の通過が確実に防止される。従って、採取された血漿もしくは血清の血球の混入を確実に防止することができる。
血液分離フィルタの後段の内部空間が、血漿もしくは血清を収容する検体収容部と、検体収容部の後段に設けられている反応部とに区画されており、検体収容部と反応部との境界に血漿もしくは血清を通過させる貫通孔を有するしきり壁が設けられている場合には、分離された血漿もしくは血清が検体収容部に到達した後に、上記しきり壁の貫通孔を通って、反応部において血漿もしくは血清が臨床検査試薬に接触し、反応する。従って、上記貫通孔の径を制御することにより、汚染されていない血漿もしくは血清を臨床検査試薬と接触させることができ、また臨床検査試薬が上方へ拡散するのを防止できる。
容器本体が有底の管状の容器本体であって、一端に設けられた開口に上記栓体が取り付けられており、容器本体の他端の底部に検査試薬が収納されている場合には、本発明の臨床検査キットとして、試験管のような形状の臨床検査キットを提供することができ、分析装置の試験管ラックなどに本発明の臨床検査キットを装架することができる。従って、他の採血管や試験管と同様に、試験管ラックに装架し得る形態の臨床検査キットを提供することができる。
管状容器本体の底部の内底面が平坦面とされている場合には、本発明の臨床検査キットを安定に立設することが容易となる。また、目視による凝集の確認が容易にできる。
しきり壁の貫通孔が、しきり壁の中央を除く外周縁近傍領域に配置されており、しきり壁の略中央に臨床検査試薬が配置されている場合には、しきり壁の略中央において、検査試薬の変化を容易に観察することができる。
反応部が光学用セルを兼ねている場合には、反応部を分光光度計などの測定装置に共するだけで、ただちに検査結果を得ることが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は本発明の一実施形態に係る臨床検査キットの正面断面図である。
臨床検査キット1は、上端に開口2aを有する有底の管状の容器本体2を有する。容器本体2は、合成樹脂、ガラスまたは金属などの適宜の材料により形成され得るが、好ましくは、後述する測定結果を外部から観察し得るように、透明な材料で構成されていることが望ましい。
容器本体2の開口2aは、栓体3により気密的に封止されている。栓体3は、中空針により刺通可能な材料であって、かつ開口2aを封止し得る限り、適宜のゴム弾性を有する材料により構成され得る。このような材料としては、ブチルゴムなどの合成ゴム、熱可塑性エラストマーまたは天然ゴムなどを挙げることができる。
栓体3は、容器本体2の外側に位置している相対的に径の大きな大径部3aと、大径部3aの下面に連ねられており、容器本体2内に圧入されている小径部3bとを有する。
容器本体2内には、血液分離フィルタ4が容器本体2の中間高さ位置に収納されている。
血液分離フィルタとしては、例えば、極細繊維の集積体、連続した気泡を有する発泡体または焼結体、中空糸膜、多孔質膜、多孔性粒子、複数溝および/または孔を有するフィルムなどがあげられるが、実質的に血液を血球と血漿または血清に分離できるものであれば、上記の例示に限定されるものではではない。また、血球成分をフィルタの内部で捕捉することで分離しても良いし、血球成分と血漿または血清成分の移動速度差によって分離してもよい。
また血液分離フィルタは非対称フィルタと対称フィルタに分けることができる。非対称フィルタとはここでは血液の流入側から流出側にかけて孔径が小さくなるような構造を有するフィルタを総称する。それ以外の血液分離フィルタを対称フィルタと総称する。
これらの血液分離フィルタのうち対称フィルタとしては、平均孔径は1μm以上、10μm以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは2μm以上、8μm以下の範囲である。平均孔径が1μmより小さいと赤血球が溶血することがあり、10μmより大きくなると血球と血漿もしくは血清との分離が著しく悪くなってしまうからである。
また、血液分離フィルタのうち非対称フィルタとしては平均孔径が0.01μm以上、10μm以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは0.1μm以上、6μm以下である。平均孔径が0.01μmより小さいと血球成分が目詰まりを起こし分離できなくなる、または溶血することがあり、平均孔径が10μmより大きくなると血球と血漿もしくは血清との分離が著しく悪くなってしまうからである。
血液分離フィルタが極細繊維の集積体からなる場合には平均繊維径が0.5〜3.0μmの範囲にある繊維体が集積されて形成されていることが好ましい。平均繊維径が0.5μmより小さいと、血液を分離する際に溶血を起こし易くなる。平均繊維径が3.0μmより大きいと、血球と血漿または血清とを分離するために、血液分離フィルタを高密度に形成する必要があり、また使用する繊維の量も多くなりコストが高くなる。血液の分離効果をより一層高めるためには、平均繊維径は、0.5〜2.5μmの範囲にあることがより好ましい。
容器本体内に設置されたときの血液分離フィルタの平均密度は、0.1〜0.5g/cm3の範囲であることが好ましい。平均密度が0.1g/cm3より低い場合には、血液の分離が効果的に行えないことがあり、得られる血漿若しくは血清の量が少なくなることがある。平均密度が、0.5g/cm3より高い場合には、赤血球への負荷が大きくなり、溶血を起こし易くなる。血液をより一層効率的に分離するためには、平均密度は0.15〜0.40g/cm3の範囲にあることが好ましい。
なお血液分離フィルタとして前記対称フィルタ、非対称フィルタを組み合わせて使用することも可能である。また、上記血液分離フィルタ4は、血液中の測定成分を吸着し得る材料により構成されてもよく、このような測定成分を吸着し得るフィルタ材料を用いる場合には、血液中の成分の吸着を抑制または制御するために表面処理を施してもよい。表面処理を施すための表面処理剤としては、特に限定されず、ポリエーテル系化合物やシリコーン系化合物からなる潤滑剤、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンなどの親水性高分子、天然の親水性高分子、または高分子界面活性剤を用いることができる。さらに、フィルタ材料表面を、プラズマ、ガンマ線、紫外線、電子線などの照射により改質してもよい。
容器本体2においては、血液分離フィルタ4は、血液採取部2bの後段に配置されている。血液採取部2bは、開口2a側の内部空間であり、全血試料が採取される部分に相当する。
容器本体2内では、採取された全血が、血液分離フィルタ4を通過して、血漿もしくは血清が分離される。従って、容器本体2における血液が流れる方向とは、図1の上下方向であり、開口2aから容器本体2の底部に向かう方向である。血液分離フィルタ4は、上記血液の流方向と直交する方向の容器本体2の断面の全領域を満たすように配置されている。すなわち、容器本体2の横断面の全領域に至るように血液分離フィルタ4が配置されている。従って、血液採取部2bに導かれた血液が必ず血液分離フィルタ4を通って下方に移動することになる。
血液分離フィルタ4の下方には、血球停止フィルタ5が配置されている。血球停止フィルタ5は、必ずしも必要ではないが、血球を通過せず、血漿もしくは血清を通過させる適宜のフィルタ材料により構成される。血球停止フィルタ5は、血球の通過を防止することが可能な孔径の複数の孔を有する。より具体的には、1μm以下の孔を有するフィルタ材料により血球停止フィルタ5が構成されている。このような孔を有するフィルタ材料としては、特に限定されず、繊維集合体や多孔質材料などを挙げることができる。また、繊維集合体や多孔質材料からなる膜により血球停止フィルタ5が形成されていてもよい。もっとも、上記孔の孔径が小さ過ぎると、血液中のタンパク質成分などが付着し、目づまりを生じるおそれがある。従って、孔径は、0.01μm以上であることが望ましい。より好ましくは、上記孔径は、0.1〜1.0μmの範囲である。
上記血球停止フィルタ5を構成する具体的な材料についても特に限定されず、合成樹脂、天然高分子材料、金属、化合物などを挙げることができる。より具体的には、ポリビニリデンジフルオライド、ポリテトラフルオロエチレン、酢酸セルロース、ニトロセルロース、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ガラスファイバー、ボロシリケート、塩化ビニル樹脂、銀などを挙げることができる。
また、血球停止フィルタ5における濾過速度を高めるために、血球停止フィルタ6は表面が親水処理されていてもよい。このような親水処理を施す方法としては、プラズマ処理、電子線照射、紫外線照射、もしくはγ線照射などのエネルギー線を照射する方法、あるいは親水性高分子材料によりコーティングを行う方法などが挙げられ、特に限定されるものではない。
血球停止フィルタ5は、本実施形態では、棚部2dの上方に配置されており、該血球停止フィルタ5の上方に血液分離フィルタ4が配置されている。棚部2dの中央には、下方に延びる筒状部2eが一帯に設けられている。筒状部2eから分離された血漿もしくは血清が下方に滴下されるように構成されている。
また、上記筒状部2eの下方の内部空間が、検体収容部2fであり、検体収容部2fの下方にしきり壁2gが配置されている。しきり壁2gは、貫通孔2hを有する。貫通孔2hから下方に、検体回収部2fに回収された血漿もしくは血清が滴下し得るように構成されている。また、しきり壁2gの下方には、反応部2iとしての内部空間が設けられており、反応部2iに臨床検査試薬6が収納されている。臨床検査試薬6は、液状であってもよく、粉末などの固体状であってもよく、あるいは紙や合成樹脂基材に固定された試薬であってもよい。
本実施形態では、臨床検査試薬6は、血漿もしくは血清と接触し、混合された後、免疫反応により凝集する免疫反応試薬により構成されている。もっとも、臨床検査試薬6としては、検査対象項目等に応じて適宜の試薬が用いられ得る。
なお、上記容器本体2と、栓体3とからなる気密構造、すなわち閉鎖系容器内は、減圧されている。この減圧度は、血液を採取するのに適切であり、かつ後述の濾過が速やかに進行するのに適切な大きさとされ得る。特に、限定されるわけではないが、減圧度は、通常、5〜95kPa程度とすればよい。
しきり壁2gに設けられている貫通孔2hの寸法は、特に限定されないが、好ましくは0.1〜1mm程度とされる。貫通孔2hの径が小さすぎると、血漿もしくは検体が通過しにくくなり、大きすぎると、臨床検査試薬6と血漿もしくは血清とが反応部2iで混合された後、上方に移動し、検体収容部2fに拡散するおそれがある。
なお、貫通孔2hには、多孔性材料が充填されていてもよく、あるいは連続発泡体などが充填されていてもよく、それによって血漿もしくは血清を通過させつつ、検体と混合された試薬の上方への拡散の抑制を制御してもよい。
次に、上記臨床検査キット使用方法を説明する。
まず、内部が減圧されている臨床検査キット1内に全血を採取する。この全血の採取は、真空採血針などを栓体3に刺通し、血液採取部2bに血液を導くことにより行われる。内部が減圧されているため、血液が血液採取部2bに導かれ、採取される。
次に、真空採血針を栓体3から除去し、中空針を栓体3に刺通させ、血液採取部2bを大気に開放する。代りに、真空採血針の栓体3の外側端を取り除き、真空採血針自体により血液採取部2bを大気に開放してもよい。もっとも、感染のおそれを低減することができるので、真空採血針を抜去した後、別の中空針を用いる方法が好ましい。
上記のようにして、血液採取部2bが大気に開放されると、血液採取部2bの圧力が、減圧されている検体収容部2fに比べて高くなるため、圧力差により血液が血液分離フィルタ4側に導かれ、濾過が開始される。血液分離フィルタ4では、血球に比べて、血漿もしくは血清が早く移動するため、血漿もしくは血清が血球停止フィルタ5側に移動する。そして、血球停止フィルタ5を通過し、筒状部2eから下方に滴下され、検体収容部2fに収容される。
他方、血球は、血液分離フィルタ4において、血漿もしくは血清に対して遅れて移動し、かつ血球停止フィルタ5を通過しない。従って、血漿もしくは血清のみが検体収容部2fに収容される。そして、血漿もしくは血清は、貫通孔2hを通過し、反応部2iに導かれ、反応部2iに収容されている臨床検査試薬6と混合される。この状態が、図2(a)に略図的部分切欠断面図で示されている。
なお、余分な量の血漿もしくは血清7は、上記しきり壁2gの上方に滞留することとなり、臨床検査試薬6と混合されている検体がしきり壁2gに位置することとなる。そして、免疫反応による凝集反応が進行すると、容器本体2の底部に凝集物Aが生じ、目視により容器本体2を外部から観察し、この凝集物Aの存在により反応結果を確認することができる。
上記反応結果の確認や反応結果の測定法としては、目視により観察し、凝集の有無を把握する方法の他、目視により呈色の度合いを観察する方法を用いてもよい。あるいは、上記呈色の度合いや、凝集の度合い、あるいは濁度を光学的に測定してもよい。
よって、本実施形態の臨床検査試薬1では、反応部2iにおいて、容器本体2を外部から観察し得るように、容器本体2の少なくとも一部が透明であることが望ましい。
以上のように、本実施形態の臨床検査キット1を用いた場合、全血の採取から、全血から血漿もしくは血清の分離、分離された血漿もしくは血清を臨床検査試薬と反応させる工程までを全て臨床検査キット1内で行うことができる。そして、これらの工程中、検査従事者が血液や血漿もしくは血清を接触するおそれが少なく、感染のおそれは極めて小さい。また、遠心分離操作などを必要とせずに、血漿もしくは血清を得ることができ、しかも単一の操作内で全ての操作が行われるので、全血の採取から検査結果を把握するまでの時間を大幅に短縮することが可能となる。
図3は、上記実施形態の臨床検査キット1の変形例を説明するための部分切欠正面断面図である。
本変形例の臨床検査キット11は、しきり壁2gに代えて、水平方向に延びる第1のしきり壁2j,2kと、底部から垂直方向に上方に延びるしきり壁2mとを有し、それによって反応部が第1の反応室2nと、第2の反応室2oとに区画されている。このように、反応部は、しきり壁により複数の反応室に区画されていてもよい。ここでは、第1の反応質2mに、第1の臨床検査試薬6aが第2の反応室に、第2の臨床検査試薬6bが収納されている。使用に際しては、分離された血漿もしくは血清が反応部に移動してくると、第1,第2の反応室2n,2oのそれぞれにおいて、血漿もしくは血清が、第1,第2の臨床検査試薬6a,6bと接触し、反応する。従って、第1,第2の臨床検査試薬6a,bとして異なる臨床検査試薬を収納しておくことにより、複数の検査試薬を同時に測定することができる。
すなわち、図3(b),(c)に示すように、本変形例では、第1の反応室2nにおいては、第1の臨床検査試薬6aと血漿もしくは血清とが混合し、反応し、色が変化し、この色の変化が測定される。他方、第2の反応室2oでは、凝集反応が起こり、凝集物の有無により反応結果が測定される。
なお、本変形例では、第1,第2の反応室2n,2oが設けられたが、3以上の反応室が設けられてもよい。
また、上述した実施形態の臨床検査キット1では、容器本体2の底部2cは丸められていたが、図4(a),(b)に示す臨床検査キット12,13のように、容器本体2の底部が平坦面に2p,2qとされていてもよい。底面が平坦面とされている場合、採血管ラックなどに、臨床検査キット12,13を安定に立てかけることができる。また、容器本体2の底面が平坦面である場合、特に内底面が平坦である場合、反応により凝集物が生成した場合、凝集物が平坦面上に盛り上がることになる。従って、凝集物の有無をより一層容易に確認することができる。
図5(a),(b)はさらに他の変形例に係る臨床検査キットを説明するための各部分切欠正面断面図である。
臨床検査キット14では、容器本体2の底部の反応部において、しきり壁2sが略中央において上方に湾曲した形状とされており、かつ略中央を除いた外周縁近傍に2pが設けられている。そして、しきり壁2sの略中央の下面において、例えば、凍結乾燥された臨床検査試薬6cが固定されている。
従って、濾過されて反応部に導かれてきた血漿もしくは血清が、上記貫通孔2dを通り、反応部内に部填された上記臨床検査試薬6cと接触し、凝集物が生成するとする。この場合、図5(a),(b)に示すように、臨床検査キット1全体を逆転させ、容器本体2の底部2u側から人の目Bにより観察することができる。すなわち、しきり壁2sが、上方に湾曲していたため、上下逆転した場合、しきり壁2sが下方に湾曲した状態となり、その湾曲部分に凝集物が配置されることになる。従って、目Bにより容器本体2の底部2u側から凝集の有無を容易にかつ確実に観察することができる。
また、図6に示すように、光学セル15により容器本体2の底部の反応室を構成してもよい。ここでは、容器本体2の底部の反応室が容器本体2の底部構成している光学セル15とされている。すなわち、容器本体2の一部である反応部が光学用セルを兼ねていることになる。従って、光学用セル15内において生じた反応結果を、該光学用セル15をそのまま吸光度計などの分光光度計にセットし、測定することができる。
図7(a),(b)は、本発明の第2の実施形態の臨床検査キット21を示す斜視図及び正面断面図である。本実施形態の臨床検査キット21は、栓体の形状が異なることは、しきり壁が設けられていないこと、並びに流路遮断部材が備えられていることを除いては、臨床検査キット1と同様に構成されている。従って、臨床検査キット1と相当の部分と相当する部分については、同一の参照番号を付することによりその説明を省略する。
臨床検査キット21では、容器本体2内において血液分離フィルタ4及び血球停止フィルタ5の後段に、流路遮断部材22が配置されている。流路遮断部材22は、板状の形状を有し、外周縁が容器本体2の内周面に固着されている。また、流路遮断部材22は中央に貫通孔22aを有する。流路遮断部材22は、液状成分と接触すると膨潤し、貫通孔22aを閉塞する材料で構成されている。このような材料としては、水膨潤性ポリマーが挙げられる。水膨潤性ポリマーとしては、分子骨格に親水性の官能基を有し、自重に対し同量以上の水を吸収できる性質の水膨潤性ポリマーであることが好ましい。水膨潤性ポリマーの具体例としては、ポリアクリル酸アルカリ金属塩系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリアクリルアミド系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリN−ビニルアセトアミド系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、シリコン系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリビニルエーテル系樹脂およびその共重合体およびそれら架橋体、ポリアルキレンオキサイド系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンまたはその共重合体およびそれらの架橋体等が挙げられる。
水膨潤性ポリマーは、粉末状、粒状としたものを用いてもよく、フィルタ、シート状に成形したものを用いてもよく、ペースト状、スラリー状または溶液等にして添加し乾燥させるなどしてもよい。
水膨潤性ポリマーは、血漿または血清に接触されることでそれ自身が膨潤し、流路を閉塞させる。そのため、水膨潤性ポリマーの必要量は流路体積によって異なり、水膨潤性ポリマーの膨潤率、膨潤速度から最適な量が計算される。
閉塞させる流路体積は、血液中の水分が吸収されかつ検体の回収量が低下しない範囲で設定される。流路体積が大きくなると、閉塞させるための水膨潤性ポリマーの量も多くなるため、回収量が低下するおそれがある。
従って、閉塞するための流路体積は、0.005〜1.0cm3とすることが好ましい
。また、水膨潤性ポリマーの体積は閉塞する流路堆積に対し、5〜95%とすることが好ましい。水膨潤性ポリマーの体積が閉塞する流路堆積に対し5%より小さい場合には、流路を閉塞するまでの時間が長くなるため、溶血した血漿または血清が分離した検体が、分離した血漿もしくは血清に混入するおそれがある。水膨潤性ポリマーの体積が閉塞する流路堆積に対し95%より大きい場合には、血漿または血清がすべて回収される前に流路が閉塞されてしまうことがあるために、血漿または血清の回収効率が低下するおそれがある。
また、本実施形態では、栓体3は、薄肉部3cを中央に有する。薄肉部3cを設けることにより、採血針や中空針による刺通作業を容易に行うことができる。
さらに、流路遮断部材22の後段においては、検体収容部2fが設けられており、該検体収容部2fの下方に反応部2iが設けられている。この反応部2iは、底部から上方に伸びた筒状部2vに囲まれた領域とされている。そして、反応部2i内に臨床検査試薬6が収納されている。
本実施形態の臨床検査キット21を使用するに際しては、第1の実施形態の臨床検査キット1の場合と同様にして操作すればよい。すなわち、図8(a)に示すように、真空採血針24を用いて血液25を臨床検査キット21の血液採取部分に導く。しかる後、採血針24を抜去し、中空針を栓体3に刺通し、中空針により血液採取部を大気に開放する。その結果、濾過が開始され、血液分離フィルタ4及び血球停止フィルタ5を通過してきた血漿もしくは血清が、流路遮断部材22の貫通孔22aを通り、検体回収部2fに至る。水膨潤性ポリマーからなる流路遮断部材22は、血漿もしくは血清と接触する内に膨潤し始めるが、本実施形態では、濾過が終了した時点以降に貫通孔22aが閉塞するように、貫通孔22aの径及び水膨潤性ポリマーの種類が選ばれている。
従って、濾過が終了するまでは、貫通孔22aは閉塞されないので、容器本体2により得られた血漿もしくは血清が、検体回収部2fに回収され、筒状部2vに供給される。従って、上記実施形態の臨床検査キット1を用いた場合と同様に、筒状部2vにおいて、臨床検査試薬6と血漿もしくは血清との接触による反応結果を例えば図8(b)に矢印で示すように底部から目視することにより確認することができる。
なお、流路遮断部材22が設けられているので、分離後にある程度の時間放置され、その間に血球停止フィルタ上に位置している赤血球において溶血が生じたとしても、溶血により生じた血球内液状成分は、流路遮断部材22よりも下方には移動しない。従って、血球内成分等による血漿もしくは血清の汚染のおそれも生じ難い。よって、上記流路遮断部材22を、血液分離フィルタ4及び血球停止フィルタ5の後段に配置することにより、測定精度を高めることが可能となる。
図9(a),(b)は、本発明の第3の実施形態に係る臨床検査キットを示す斜視図及び正面断面図である。
臨床検査キット31は、水膨潤性ポリマーからなる流路遮断部材22の下方に、複数の反応室32〜34が設けられていることを除いては、第2の実施形態の臨床検査キット21とほぼ同様に構成されている。第1〜第3の反応室32〜34には、それぞれ、臨床検査試薬6d〜6fが収納されている。このように、第2の実施形態においても、反応部を複数の反応室に区画し、それぞれに、臨床検査試薬6d〜6fを収納し、複数の検査項目を同時に検査することを可能としてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る臨床検査キットを示す正面断面図。 (a),(b)は、第1の実施形態の臨床検査キットにおいて、反応部における血漿もしくは血清と臨床検査試薬との反応が進行する状態を説明するための各部分切欠正面断面図。 (a)〜(c)は、図1に示した実施形態の変形例に係る臨床検査キットにおいて、反応部における血漿もしくは血清と臨床検査試薬との反応が進行する状態を説明するための各模式的切欠正面断面図。 (a),(b)は、図1に示した実施形態の臨床検査キットの変形例における容器本体底部及び反応部の構造を説明するための各部分切欠正面断面図。 (a)は、図1に示した臨床検査キットの他の変形例における容器本体下部の反応部の構造を説明するための部分切欠正面断面図であり、(b)は、該反応部において反応結果を観察する工程を説明するための部分切欠正面断面図。 図1に示した実施形態の臨床検査キットの変形例であって、容器本体下部が光学セルを兼ねている構造を説明するための略図的部分切欠斜視図。 (a),(b)は、本発明の第2の実施形態に係る臨床検査キットの外観を示す斜視図及び正面断面図。 (a),(b)は、本発明の第2の実施形態に係る臨床検査キットを用いて血液の採取から臨床検査を行うまでの工程を説明するための各正面断面図。 (a),(b)は、本発明の第3の実施形態に係る臨床検査キットを説明するための模式的斜視図及び正面断面図。
符号の説明
1…臨床検査キット
2…容器本体
2a…開口
2b…血液採取部
2c、2p、2q、2u…底部
2d…棚部
2e…筒状部
2f…検体収容部
2g…しきり壁
2h…貫通孔
2i…反応部
2j,2k,2m…しきり壁
2n…反応室
2o…反応室
2s…しきり壁
2t…貫通孔
2v…筒状部
3…栓体
3a…大径部
3b…小径部
3c…薄肉部
4…血液分離フィルタ
5…血球停止フィルタ
6…臨床検査試薬
6a,6b…臨床検査試薬
6d〜6f…臨床検査試薬
11…臨床検査キット
14…臨床検査キット
15…光学セル
21…臨床検査キット
22…流路遮断部材
22a…貫通孔
24…採血針
25…血液
31…臨床検査キット
32〜34…反応室

Claims (9)

  1. 開口を有する容器本体と、
    前記開口を気密的に封止するように該開口に取り付けられており、かつ中空針により刺通可能な材料からなる栓体と、
    前記容器本体内に配置されており、採取された血液を血漿もしくは血清と、血球とに分離するための血液分離フィルタと、
    前記容器本体内に収納されており、かつ前記血液分離フィルタにおいて血液を分離することにより得られた血漿または血清と反応する臨床検査試薬とを備え、内部が減圧されていることを特徴とする、臨床検査キット。
  2. 前記容器本体内の前記開口側の内部空間が血液採取部とされており、前記血液分離フィルタは、血液採取部の後段において容器本体内を血流が流れる方向と直交する方向の容器本体断面の全領域を満たすように配置されており、かつ前記血液分離フィルタの後段の容器本体の内部空間に前記臨床検査試薬が収納されている、請求項1に記載の臨床検査キット。
  3. 前記血液分離フィルタが、血球の移動速度と、血漿もしくは血清の移動速度との差により血漿もしくは血清を分離するフィルタである、請求項1または2に記載の臨床検査キット。
  4. 前記血液分離フィルタの後段に、血球の通過を防止し、血漿もしくは血清を通過させる血球停止フィルタが配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の臨床検査キット。
  5. 前記血液分離フィルタの後段の内部空間が、血漿もしくは血清を収容する検体収容部と、検体収容部の後段に設けられており、かつ臨床検査試薬が収納されている反応部とに区画されており、検体収容部と反応部との境界に血漿もしくは血清を通過させる貫通孔を有するしきり壁が設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の臨床検査キット。
  6. 前記容器本体が有底の管状の容器本体であって、一端に設けられた開口に前記栓体が取り付けられており、他端の底部に前記検査試薬が収納されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の臨床検査キット。
  7. 前記管状容器本体の底部の内底面が平坦面とされている、請求項6に記載の臨床検査キット。
  8. 前記しきり壁の貫通孔が、該しきり壁の中央を除く外周縁近傍領域に配置されており、前記しきり壁の略中央に前記臨床検査試薬が配置される、請求項5に記載の臨床検査キット。
  9. 前記反応部が、光学用セルを兼ねている、請求項5に記載の臨床検査キット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013079983A (ja) * 2013-02-04 2013-05-02 Seiko Epson Corp 検査容器、検査装置、並びに検査方法

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