JP3806786B2 - 釣竿支持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、岸壁、防波堤、砂浜等において釣を行なう際に釣竿を所望の角度に支持させるようにした釣竿支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は特開平7−327569号公報においてこのような釣竿支持具を提供している。まず、この釣竿支持具(以下「従来の釣竿支持具」という。)について図7〜図16を参照して説明する。
【0003】
符号1は後傾枠、符号3は前傾枠である。後傾枠1と前傾枠3とを枢軸5を介して相互に枢着する。後傾枠1の左右各構成部材1aにおける枢軸5の上方には長さ方向の長孔7を穿設し、前傾枠3の左右各構成部材3aにおける枢軸5の上方には切り欠き部9(図16参照)を形成する。後傾枠1における枢軸5の上方には重り支持枠11を固定具13により長孔7に沿って位置調節自在に取り付ける。即ち、図14に示すように、固定具13として固定ねじを用い、該固定ねじを長孔7に貫通させると共に該固定ねじを重り支持枠11に設けためねじ体15に螺合させる。重り支持枠11の前端11aを前傾枠3における各切り欠き部9に取り外し自在に係止する(図16参照)。重り支持枠11における前記枢軸5の後方には重り支持体17を取り付ける。重り支持体17は袋状体とするが、網状体その他のものであってもよい。18は重り支持体17に支持させた石、砂、水などの重りである。
【0004】
後傾枠1における重り支持枠11の上方には釣竿固定手段19を備えた後側釣竿支持杆21を固定具23により長孔7に沿って位置調節自在に取り付ける。後側釣竿支持杆21を固定具23により長孔7に沿って位置調節自在に取り付けるに当っては、図12に示すように、固定具23として固定ねじを用い、該固定ねじを長孔7に貫通させると共に該固定ねじを後側釣竿支持杆21に設けためねじ体25に螺合させる。前傾枠3における切り欠き部9の上方には釣竿固定手段27を備えた前側釣竿支持杆29を取り付ける。
【0005】
後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29は、各杆の中心を回動中心として回動自在となすと共に、図12、図15に示すように、釣竿固定手段19、27としてそれぞれ複数の凹状切り欠き部を備えてさせている。これら各凹状切り欠き部には釣竿30に傷が付くことを防止するために適宜スポンジ等の柔軟材31、33を表面に取り付けもよい。
【0006】
また、後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29は、釣竿固定手段19、27として、それぞれ複数の細径部を備えさせてもよい。(図13参照)
【0007】
前側釣竿支持杆29は前傾枠3に回動自在に取り付けたアーム35の先端に該アーム35に対して回動自在になるように取り付けると共に前側釣竿支持杆29が所定の高さまで回動したときに該アーム35の回動を阻止するストッパー37を設ける。即ち、前傾枠3の左右各構成部材3aにおける内側にアーム35をピン41を介して回動自在に取り付け、該アーム35の先端にはピン43を介して前側釣竿支持杆29を該アーム35に対して回動自在になるように取り付ける。図示の事例においては、ピン43はアーム35を貫通させて前傾枠3の各構成部材3a側に突出させ、その突出端をストッパー37としている。この事例においては、ストッパー37が前傾枠3の各構成部材3aに当接(図16参照)することによりアーム35の回動が阻止される。
【0008】
以上説明した従来の釣竿支持具は、次のような作用をなす。
従来の釣竿支持具を使用する際には、後傾枠1と前傾枠3とを側面略X状に開き、重り支持枠11の前端11aを前傾枠3における各切り欠き部9に係止すると共に該重り支持枠11を固定具13により後傾枠1に固定する。この場合、重り支持枠11は後傾枠1の長孔7に沿って位置調節自在であるので、該重り支持枠11が略水平になるように位置調節した上で固定具13により後傾枠1に固定する。続いて、重り支持枠11における前記枢軸5の後方に取り付けた重り支持体17に釣場で入手した石等の適宜の重り18を支持させる。しかるときは、釣竿支持具は側面略X状をなし且つ枢軸5の後方に重り18を備えた状態となるため、釣竿を例えば水平状態の如く釣竿の重心が前方にある状態で支持させた場合でも釣竿支持具は極めて安定する。この状態で後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29との間に釣竿30を差し込んでこれを支持させる。釣竿30は釣竿固定手段19、27により固定される。また、後側釣竿支持杆21は後傾枠1に対し固定具23により長孔7に沿って位置調節自在に取り付けられており、後側釣竿支持杆21の位置を長孔7に沿って調節することにより釣竿30の角度を調節することができる(図9参照)。即ち、後側釣竿支持杆21を長孔7に沿って下方に動かせば釣竿30の角度は高くなり、後側釣竿支持杆21を長孔7に沿って上方に動かせば釣竿30の角度は低くなる。更に、釣竿30を前側釣竿支持杆29と後傾枠1及び前傾枠3の枢軸5との間に差し込むことにより釣竿30を直立状態に近い高い角度で支持させることも可能である(図10参照)。また、図11に示すように、後傾枠1と前傾枠3とを同一平面上に位置するように折り畳むと共に重り支持枠11をその後部側が若干高くなるように傾斜させた状態で固定具13により後傾枠1に固定したときには、該重り支持枠11と後傾枠1(前傾枠3)との間に釣竿30を載置してこれを持ち運ぶことも可能である。この場合には、後側釣竿支持杆21を後傾枠1の最上部に固定し、該後側釣竿支持杆21を把手として使用することができる。釣竿支持具の非使用時には、後傾枠1と前傾枠3と重り支持枠11とを同一平面上に位置するように折り畳めば(換言すれば図11に示す状態から重り支持枠11を後傾枠1、前傾枠3内に折り畳めば)、釣竿支持具は極めてコンパクトな状態となる。
【0009】
後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29は釣竿固定手段19、27としてそれぞれ複数の凹状切り欠き部を備えており、釣竿30は後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29における凹状切り欠き部に嵌め付けることにより固定される。即ち、釣竿30を後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29との間に差し込む場合には、図9に示すように後側釣竿支持杆21をその凹状切り欠き部が下方を向くように回動させると共に前側釣竿支持杆29をその凹状切り欠き部が上方を向くように回動させる。また、釣竿30を前側釣竿支持杆29と後傾枠1及び前傾枠3の枢軸5との間に差し込むことにより釣竿30を直立状態に近い高い角度で支持させる場合には、前側釣竿支持杆29をその凹状切り欠き部が略後方を向くように回動させる。なお、後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29は釣竿固定手段19、27としてそれぞれ複数の凹状切り欠き部を備えているため、これらの支持杆に複数本の釣竿30を支持させることができることはいうまでもない。
【0010】
後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29が釣竿固定手段19、27としてそれぞれ複数の細径部を備えている場合には、釣竿30は後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29における細径部に嵌め付けることにより固定される。なお、後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29が釣竿固定手段としてそれぞれ複数の細径部を備えている場合には、これらの支持杆21、29に複数本の釣竿30を支持させることができることはいうまでもない。
【0011】
前側釣竿支持杆29は、前傾枠3に回動自在に取り付けたアーム35の先端に該アーム35に対して回動自在になるように取り付けられているため、前側釣竿支持杆29はアーム35の回動中心を中心として回動する。換言すれば、前側釣竿支持杆29はアーム35の回動中心を中心として回動させることにより高さを調節することができる。従って、後側釣竿支持杆21の位置を長孔7に沿って調節することの他に前側釣竿支持杆29をアーム35の回動中心を中心として回動させることによっても釣竿30の角度を調節することが可能となる(図9、図10参照)。特に、前側釣竿支持杆29が所定の高さまで回動したときに該アーム35の回動を阻止するストッパー37を設けたときには(図16参照)、釣竿30をその前端が若干高くなるような角度で支持させる際に好都合である(図10参照)。
【0012】
重り支持体17は袋状体である。この袋状体には重り18として石の他、砂や水を入れることも可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した従来の釣竿支持具は優れたものではあるが、なお次のような問題があることが判明した。
【0014】
(イ)図12、図15に示す後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29は釣竿固定手段19、27としてそれぞれ複数の凹状切り欠き部を同一方向に備えているが、後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29はそれぞれ一体のものであるため、複数の凹状切り欠き部の方向を各別に変更することは不可能である。従って、複数本の釣竿をそれぞれ異なる角度で同時に後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29に支持させることができないという問題が生ずる。即ち、例えば図6に示すように、1本の釣竿31aについては後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29との間に差し込んで該釣竿31aを支持させ、別の釣竿30bについては下端を接地させた状態で前側釣竿支持杆29と後傾枠1及び前傾枠3の枢軸5との間に差し込むことにより該釣竿30bを直立状態に近い高い角度で支持させ、更に別の釣竿30cについては下端を接地させた状態で後側釣竿支持杆21に斜めに支持させるというように、複数本の釣竿をそれぞれ異なる角度で同時に支持させることはできないのである。
【0015】
(ロ)一方、図13に示す後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29は釣竿固定手段19、27として、それぞれ複数の細径部を備えている。これらの細径部は、図13に示すように、軸方向の縦断面においては円弧状をなすのであるが、この円弧を釣竿30の円形断面と一致させるためには後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29はその直径を極めて大きくしなければならない。しかるに、釣竿30の円形断面と一致するような円弧状縦断面を有する太い支持杆を用いることは適当でない。その結果、図13に示すように、支持杆は比較的細い丸棒に浅い(釣竿30の円形断面よりも直径の大きな)円弧状縦断面を形成してなるものにせざるを得ない。また、支持杆の各細径部は軸方向と直角の横断面においては円形をなす。従って、円筒状の釣竿30は謂わば点で支持杆に支持されることになる。故に、各支持杆に支持された釣竿30は極めて不安定になるという問題がある。
【0016】
本発明は上記従来の釣竿支持具における上記問題を解決しようとしてなされたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、上記従来の釣竿支持具における後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆を複数の支持杆構成部材に分割し、各支持杆構成部材には釣竿固定手段として軸方向の縦断面が略円弧状をなし且つ軸方向と直角の横断面が略直線状をなす切り欠き部を備えさせると共に各支持杆構成部材がそれぞれ各別に回動するようにした下記の釣竿支持具を提供する。
【0018】
(1)後傾枠と前傾枠とを枢軸を介して相互に枢着し、後傾枠の左右各構成部材における該枢軸の上方には長さ方向の長孔を穿設し、前傾枠の左右各構成部材における該枢軸の上方には切り欠き部を形成し、後傾枠における該枢軸の上方には重り支持枠を固定具により長孔に沿って位置調節自在に取り付け、該重り支持枠の前端を前傾枠における各切り欠き部に取り外し自在に係止し、該重り支持枠における前記枢軸の後方には重り支持体を取り付け、後傾枠における重り支持枠の上方には釣竿固定手段を備えた後側釣竿支持杆を固定具により長孔に沿って位置調節自在に取り付け、前傾枠における切り欠き部の上方には釣竿固定手段を備えた前側釣竿支持杆を取り付けた釣竿支持具において、
前記後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆を複数の支持杆構成部材に分割し、各支持杆構成部材には釣竿固定手段として軸方向の縦断面が略円弧状をなし且つ軸方向と直角の横断面が略直線状をなす切り欠き部を備えさせると共に各支持杆構成部材をそれぞれ各別に回動自在としたことを特徴とする釣竿支持具(請求項1)。
【0019】
(2)前記後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆は前記複数の支持杆構成部材をこれらの支持杆構成部材を貫通する単一の支軸に各別に回動自在に支持させることが望ましい(請求項2)。
【0020】
【作用】
本発明による釣竿支持具は、後側釣竿支持杆と前側釣竿支持杆を除き、前記従来の釣竿支持具と同様の作用をなすものであり、以下、後側釣竿支持杆と前側釣竿支持杆についてのみ作用を説明する。
【0021】
後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆における各支持杆構成部材はそれぞれ各別に回動自在であるから、後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆における一つの支持杆構成部材の切り欠き部に1本の釣竿当接させ、該釣竿を支持杆構成部材に押圧したときには、該支持杆構成部材は切り欠き部を釣竿に密着させる方向に自動的に回動し、切り欠き部を釣竿に密着させる(図5参照)。切り欠き部は軸方向の縦断面が略円弧状をなし且つ軸方向と直角の横断面が略直線状をなすため、切り欠き部のほぼ全面が釣竿に接触する。
このようにして1本の釣竿を一つの支持杆構成部材の切り欠き部に所望の角度で支持させた状態で別の釣竿を別の支持杆構成部材の切り欠き部に別の角度で支持させることができる。従って、例えば図6に示すように、1本の釣竿31aについては後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29との間に差し込んで該釣竿31aを支持させ、別の釣竿30bについては下端を接地させた状態で前側釣竿支持杆29と後傾枠1及び前傾枠3の枢軸5との間に差し込むことにより該釣竿30bを直立状態に近い高い角度で支持させ、更に別の釣竿30cについては下端を接地させた状態で後側釣竿支持杆21に斜めに支持させるというように、複数本の釣竿をそれぞれ異なる角度で同時に支持させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
本発明の釣竿支持具は、後側釣竿支持杆と前側釣竿支持杆を除き、前記従来の釣竿支持具と同様である。まず、本発明の釣竿支持具のうち前記従来の釣竿支持具と共通する点につき、図7〜図16を参照して重ねて説明する。以下の説明において、前記従来の釣竿支持具と共通する部分、部材、部品等については前記従来の釣竿支持具に関する説明において使用した符号と同一の符号を用いる。
【0023】
符号1は後傾枠、符号3は前傾枠である。後傾枠1と前傾枠3とを枢軸5を介して相互に枢着する。後傾枠1の左右各構成部材1aにおける枢軸5の上方には長さ方向の長孔7を穿設し、前傾枠3の左右各構成部材3aにおける枢軸5の上方には切り欠き部9(図16参照)を形成する。後傾枠1における枢軸5の上方には重り支持枠11を固定具13により長孔7に沿って位置調節自在に取り付ける。即ち、一例として図14に示すように、固定具13として固定ねじを用い、該固定ねじを長孔7に貫通させると共に該固定ねじを重り支持枠11に設けためねじ体15に螺合させる。重り支持枠11の前端11aを前傾枠3における各切り欠き部9に取り外し自在に係止する(図16参照)。重り支持枠11における前記枢軸5の後方には重り支持体17を取り付ける。重り支持体17は一例として袋状体とするが、網状体その他のものであってもよい。18は重り支持体17に支持させた石、砂、水などの重りである。
【0024】
後傾枠1における重り支持枠11の上方には釣竿固定手段19を備えた後側釣竿支持杆21を固定具23により長孔7に沿って位置調節自在に取り付ける。後側釣竿支持杆21を固定具23により長孔7に沿って位置調節自在に取り付けるに当っては、一例として図12に示すように、固定具23として固定ねじを用い、該固定ねじを長孔7に貫通させると共に該固定ねじを後側釣竿支持杆21に設けためねじ体25に螺合させる。前傾枠3における切り欠き部9の上方には釣竿固定手段27を備えた前側釣竿支持杆29を取り付ける。
【0025】
後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29は、各杆の中心を回動中心として回動自在となすと共に、図12、図15に示すように、釣竿固定手段19、27としてそれぞれ複数の切り欠き部を備えてさせている。これら各切り欠き部には釣竿30に傷が付くことを防止するために適宜スポンジ等の柔軟材31、33を表面に取り付けもよい。
【0026】
また、後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29のいずれか一方は、釣竿固定手段19、27として、それぞれ複数の細径部を備えさせてもよい。(図13参照)
【0027】
前側釣竿支持杆29は前傾枠3に回動自在に取り付けたアーム35の先端に該アーム35に対して回動自在になるように取り付けると共に前側釣竿支持杆29が所定の高さまで回動したときに該アーム35の回動を阻止するストッパー37を設けることが望ましい。即ち、一例として、前傾枠3の左右各構成部材3aにおける内側にアーム35をピン41を介して回動自在に取り付け、該アーム35の先端にはピン43を介して前側釣竿支持杆29を該アーム35に対して回動自在になるように取り付ける。図示の事例においては、ピン43はアーム35を貫通させて前傾枠3の各構成部材3a側に突出させ、その突出端をストッパー37としている。この事例においては、ストッパー37が前傾枠3の各構成部材3aに当接(図16参照)することによりアーム35の回動が阻止される。
【0028】
本発明の釣竿支持具は、前記従来の釣竿支持具における後側釣竿支持杆21ないし前側釣竿支持杆29を改良したものである。後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29はその両者を下記の如く改良することが望ましいのであるが、本発明においては後側釣竿支持杆21と前側釣竿支持杆29のうち少なくとも一方を下記の如く改良する。
【0029】
本発明の釣竿支持具においては、後側釣竿支持杆21’又は前側釣竿支持杆29’を複数の支持杆構成部材21a、21a・・・又は29a、29a・・・に分割し、後側釣竿支持杆21’又は前側釣竿支持杆29’をこれら複数の支持杆構成部材21a、21a・・・又は29a、29a・・・により構成させる。図1〜4における符号21b(29b)に示すものは後側釣竿支持杆21’又は前側釣竿支持杆29’の端部部材である。各支持杆構成部材21a又は29aには釣竿固定手段19又は27として切り欠き部を備えさせる。切り欠き部19又は27は後側釣竿支持杆21’又は前側釣竿支持杆29’における軸方向の縦断面において釣竿30の円形断面に適合する略円弧状をなし且つ軸方向と直角の横断面が略直線状をなす。また、各支持杆構成部材21a、21a・・・又は29a、29a・・・はそれぞれ各別に回動自在である。
【0030】
各支持杆構成部材21a、21a・・・又は29a、29a・・・をそれぞれ各別に回動自在となすに当っては、各支持杆構成部材21a、21a・・・又は29a、29a・・・をこれらの支持杆構成部材21a、21a・・・又は29a、29a・・・を貫通する単一の支軸51に各別に回動自在に支持させることが望ましい(図1、図3参照)。この場合には、後側釣竿支持杆21’においては支軸51の各端を前記めねじ体25に取り付けてもよい(図12参照)。また、前側釣竿支持杆29’においては支軸51に前記アーム35先端のピン43を兼ねさせてもよい(図15参照)。符号53に示すものは後側釣竿支持杆21’又は前側釣竿支持杆29’が支軸51に対し軸方向にずれることを防止するためのストッパーである。
【0031】
また、各支持杆構成部材21a、21a・・・又は29a、29a・・・をそれぞれ各別に回動自在となすに当っては、図4に示すように、各支持杆構成部材21a又は29aをそれぞれ隣接する他の支持杆構成部材21a又は29aと各別の短軸55を介して相互に回動自在に連結してもよい。この場合には後側釣竿支持杆21’においては両端の支持杆構成部材21a又は29aに前記めねじ体25を備えさせてもよい(図12参照)。また、前側釣竿支持杆29’においては両端の支持杆構成部材21a又は29aを前記アーム35先端のピン43に回動自在に取り付けてもよい(図15参照)。
【0032】
【発明の効果】
本発明は下記の如き優れた効果を発揮する。
(1)後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆を複数の支持杆構成部材に分割し、各支持杆構成部材には釣竿固定手段として切り欠き部を備えさせると共に各支持杆構成部材をそれぞれ各別に回動自在としたため、該支持杆に複数本の釣竿をそれぞれ異なる角度で同時に支持させることができる。
(2)後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆における各支持杆構成部材はそれぞれ各別に回動自在であるから、後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆における一つの支持杆構成部材の切り欠き部に1本の釣竿当接させ、該釣竿を支持杆構成部材に押圧したときには、該支持杆構成部材は切り欠き部を釣竿に密着させる方向に自動的に回動し、切り欠き部を釣竿に密着させる。従って、使用者は後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆における各支持杆構成部材の角度を積極的に調節する必要はない。
(3)各支持杆構成部材には釣竿固定手段として軸方向の縦断面が略円弧状をなし且つ軸方向と直角の横断面が略直線状をなす切り欠き部を備えさせたため、円形断面を有する釣竿は該切り欠き部のほぼ全面に好ましく密着する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による釣竿支持具の一例を示す斜視図である。
【図2】後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆の一例を示す斜視図である。
【図3】同上一後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆の断面図である。
【図4】後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆の別の一例を示す断面図である。
【図5】後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆に釣竿を押圧した状態を示す断面図である。
【図6】本発明による釣竿支持具の側面図である。
【図7】従来の釣竿支持具を示す斜視図である。
【図8】同上釣竿支持具の側面図である。
【図9】同上釣竿支持具の使用状態の一例を示す断面図である。
【図10】同上釣竿支持具の使用状態の別の一例を示す断面図である。
【図11】同上釣竿支持具を折り畳んで釣竿を載置した状態を示す側面図である。
【図12】図8のXII−XII線における断面図である。
【図13】後側釣竿支持杆(前側釣竿支持杆)を示す正面図である。
【図14】図8のXIV−XIV線における断面図である。
【図15】前側釣竿支持杆の取り付け状態を示す正面図である。
【図16】重り支持枠の前端と前傾枠における切り欠き部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 後傾枠
1a 構成部材
3 前傾枠
3a 構成部材
5 枢軸
7 長孔
9 切り欠き部
11 重り支持枠
11a 前端
13 固定具
15 めねじ体
17 重り支持体
18 重り
19 釣竿固定手段
21 後側釣竿支持杆
23 固定具
25 めねじ体
27 釣竿固定手段
29 前側釣竿支持杆
30 釣竿
31 柔軟材
33 柔軟材
35 アーム
37 ストッパー
41 ピン
43 ピン
21’ 後側釣竿支持杆
21a 支持杆構成部材
21b 端部部材
29’ 前側釣竿支持杆
29a 支持杆構成部材
29b 端部部材
51 支軸
53 ストッパー
55 短軸
Claims (2)
- 後傾枠と前傾枠とを枢軸を介して相互に枢着し、後傾枠の左右各構成部材における該枢軸の上方には長さ方向の長孔を穿設し、前傾枠の左右各構成部材における該枢軸の上方には切り欠き部を形成し、後傾枠における該枢軸の上方には重り支持枠を固定具により長孔に沿って位置調節自在に取り付け、該重り支持枠の前端を前傾枠における各切り欠き部に取り外し自在に係止し、該重り支持枠における前記枢軸の後方には重り支持体を取り付け、後傾枠における重り支持枠の上方には釣竿固定手段を備えた後側釣竿支持杆を固定具により長孔に沿って位置調節自在に取り付け、前傾枠における切り欠き部の上方には釣竿固定手段を備えた前側釣竿支持杆を取り付けた釣竿支持具において、
前記後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆を複数の支持杆構成部材に分割し、各支持杆構成部材には釣竿固定手段として軸方向の縦断面が略円弧状をなし且つ軸方向と直角の横断面が略直線状をなす切り欠き部を備えさせると共に各支持杆構成部材をそれぞれ各別に回動自在としたことを特徴とする釣竿支持具。 - 前記後側釣竿支持杆又は前側釣竿支持杆は前記複数の支持杆構成部材をこれらの支持杆構成部材を貫通する単一の支軸に各別に回動自在に支持させたことを特徴とする請求項1の釣竿支持具。
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JP (1) | JP3806786B2 (ja) |
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-
1997
- 1997-08-28 JP JP24948297A patent/JP3806786B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210133555A (ko) * | 2020-04-29 | 2021-11-08 | 박동산 | 낚시대용 받침대의 고정장치 |
KR102418561B1 (ko) | 2020-04-29 | 2022-07-06 | 박동산 | 낚시대용 받침대의 고정장치 |
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