JP3811252B2 - 清掃用具の継手機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パイル付きあるいはシート状のモップ類を保持する保持具に対して、ハンドルを有する柄を回動自在に連結し、ハンドルの角度調節ができるようにしてある清掃用具の継手機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種角度調節可能な継手機構としては、たとえば、実公平6−21421号があり、図13に示すように、互いに直交する2つ回動支軸31,32を備えている。すなわち、保持具30の背面に1対のブラケット33を立設し、該ブラケット33に第1の回動支軸31を設け、該第1の回動支軸31に球状のジョイント34を回動自在に支持し、該ジョイント34に、第1の回動支軸31と直交する第2の回動支軸32を設け、該第2の回動支軸32に柄36のフォーク部37を回動自在に連結している。これにより、柄36は前後左右のいずれにも回動可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図13の継手機構では、2方向に回動自在とするために、第1,第2の回動支軸31,32と、第1の回動支軸用のブラケット33と、第1回動支軸31に回動自在に支持される球状のジョイント34と、第2の回動支軸32に支持されるフォーク部37が必要となる。すなわち、保持具側の第1の回動軸31と、柄36側のフォーク部36との間に、保持具30及び柄36とは別体のジョイント34を回動可能に介在させなければならず、構造が複雑になると共に部品点数が増え、組み付け作業においても、ジョイント34を組み付ける作業と、柄36を組み付ける作業の2つの工程が必要となる。
【0004】
また、保持具30や柄36とは別体のジョイント34を回動可能に介在させているので、摩耗部が第1,第2の回動支軸31,32の2カ所となるので、がたつき易くなる。
【0005】
【発明の目的】
組付け作業及び構造が簡単で、前後及び左右に回動でき、しかもがたつきを減らすことができる継手機構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本願請求項1記載の発明は、モップ類を保持する保持具に、柄を回動可能に連結する清掃用具の継手機構において、保持具の背面に、門形あるいはアーチ形に配置されたL字状あるいは湾曲状の1対の支持アームを立設し、両支持アーム間に、両持支持状に球状部を固定し、柄には、球状部に嵌合する嵌合凹部を有する継手部を形成し、該継手部は、上記支持アームが通過しうる幅の割り溝により2つ割り構造となっており、上記球状部は、該継手部の割り溝を通して上記嵌合凹部に一定圧で嵌め込まれることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本願発明を適用した清掃用具の斜視図であり、偏平な矩形箱状の保持具1と、該保持具1の下面に着脱自在に嵌着される押え板2と、保持具1の背面に、継手機構10を介して回動自在に連結される柄5と、該柄5の先端部に嵌合接続されるパイプ状のハンドル6から構成されている。パイル付きのモップ3を押え板2の下面に配置して、その前後両端を押え板2の内側へと折り返して、保持具1を上方から押え板2内に嵌め込むことにより、モップ3を保持している。上記保持具1、押え板2及び柄5は硬質樹脂でできている。
【0009】
図4において、継手機構10は、左右1対のL字状の支持アーム9と、球状部15と、該球状部15に嵌合する嵌合凹部16を有する球状の継手部11から構成されている。継手部11は柄5と一体に硬質樹脂で形成されている。
【0010】
1対の支持アーム9と球状部15とは、取付板8と一体に硬質樹脂で形成され、取付板8はビス20等により保持具1の背面に固着されている。両支持アーム9は、取付板8から垂直に立ち上がるように左右に間隔を隔てて形成されると共に各上部水平部分が互いに左右から突き合わせられるように門形に配置され、球状部15の左右両側を両持ち支持している。取付板8の中間部分は、継手部11の回動スペースを確保するために、スペース確保用孔13が形成されている。保持具1の背面から球状部15の下端までの高さHは、柄5が前あるいは後に回動した際に、図9に示すように球状部15の下方に継手部11が回り込むことができ、しかも、柄5を垂直状態から略90°倒した状態で柄5の周面が取付板8に当接して、係止されるように設定されている。
【0011】
図3において、嵌合凹部16は、球状部15の外周面に沿う球面状あるいはテーパー状に形成されている。継手部11には、前記支持アーム9の径よりも若干大きくて支持アーム9が通過しうる幅Wを有する割り溝22が形成されており、該割り溝22により、継手部11を前後2つ割り構造としている。割り溝22は下端が開放しており、嵌合凹部16を前後に分割し、上端は嵌合凹部16からさらに上方へと一定距離延びている。
【0012】
さらに継手部11には、上記割り溝22と直交するように、継手部11を前後に貫通する貫通孔21が形成され、該貫通孔21の継手部中央部側の端部を、皿状に面取りすることにより、上記のような嵌合凹部16を形成している。凹部16の寸法は球状部15に対して、一定の圧力で締まり嵌めとなるように設定されている。
【0013】
割り溝22の内周面の下端部分には、嵌合凹部16の下端からテーパー状に拡径するガイド切欠き26が形成され、球状部15を嵌め易くなっている。
【0014】
図7において、両支持アーム9の左右間隔D1は、継手部11の最大左右幅部分を収納できる幅となっているが、支持アーム9の垂直部分は柄5の左右回動量を制限するストッパーとしての役目も有している。すなわち、柄5が前あるいは後ろに傾斜した状態、特に、90°前倒しあるいは後倒しとなった状態で左方あるいは右方に回動する際に、一定角度θで割り溝端縁22aが支持アーム9の立直部分に当接することにより、その回動量が規制される。
【0015】
図6において、前記スペース確保用の孔13の形状は左右方向に長い矩形状であるが、左右幅の中央部は前後に円弧形に広がっている。
【0016】
継手機構10を組み立てる場合には、図2のように継手部11の割り溝22を左右に沿う姿勢として、球状部15に上方から嵌合する。最初はガイド切欠き26に沿って球状部15を嵌合するが、継手部11を前後に圧し広げながら割り溝22の奥へと球状部15は入り込んでいき、最終的に嵌合凹部16に嵌まり込み、一定圧で締め付けられた状態で静止する。該一定圧の大きさは、人手により柄5を十分に回動することができる程度であって、かつ、斜め姿勢でハンドル6を停止したときには、一応その停止姿勢を保持できる程度に設定されている。
【0017】
継手機構10は、基本的に球支構造を採用しているので、保持具1に対して前後及び左右に回動させることができるばかりでなく、右前方、右後方、左前方及び左後方にも直接斜めに回動することも可能である。
【0018】
柄5を図3に示すように前後に倒れていない状態であって、かつ、図4に示すように立直姿勢から左右に回動する場合には、図8に示すように取付板8に柄5が当接するまで立直姿勢から略90°回動することが可能である。
【0019】
また、柄5を左右に傾いた姿勢から前後に回動する場合には、図7に示すように左右にそれぞれ角度θずつ傾いた状態でも、図9に示すように取付板8に柄5が当接するまで略90°回動することが可能である。
【0020】
清掃後に清掃用具を収納する場合には、図8あるいは図9のように、柄5を前方あるいは後方又は左方あるいは右方へと、保持具1と略平行な姿勢に折り畳む。この場合、柄5の周面が取付板8に当接することにより、上記折り畳み状態を保持することができる。
【0021】
図10は、特許請求の範囲の権利範囲には入らないが、参考に記載したものであり、L字状の支持アーム9を1つ備え、球状部15を片持ち支持した例である。また、支持アーム9は保持具1と一体に形成してあり、保持具1の背面に継手部回動スペース確保用の孔13を形成してある。
【0022】
【その他の実施の形態】
(1)図11は、1対のL字状アーム9を、保持具1の背面と一体形成すると共に、球状部15の下方の保持具背面部分に、孔13を形成して継手部11の一部を収納できるようにした例ある。この構造でも勿論、継手部11を立直姿勢から前後あるいは左右に90°折り畳むことができ、しかも折り畳んだ時には柄5が保持具1の背面に当接することにより、折り畳み状態を維持することができる。すなわち、保持具1の背面が係止部の役目を果たす。また、左右のL字状アーム9は、前記図7の場合と同様に、柄5が前後に倒れた姿勢から左右にそれぞれ角度θずつ傾けることもできる。
【0023】
(2)図12は概ねJ字状のアーム9を1対利用した例である。基本的には、図11と同じ構造である。
【0024】
(3)モップとして清掃シートを取り付ける保持具を有する清掃用具、あるいはハンドルとして片手支持用の短いハンドルを有する携帯型の清掃用具にも適用できる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明によると、
(1) 保持具1の背面に、球状部15を一体に有するL字状あるいは湾曲状の支持アーム9を立設し、柄5には、上記球状部15に一定圧で回動自在に嵌合する嵌合凹部16を有する継手部11を形成し、該継手部11を割り溝22により2つ割り構造として、球状部15を、割り溝22を通して嵌合凹部16に嵌合するようにしているので、前記従来技術のように、保持具と柄の間にこれらとは別体のジョイントを回動自在に配置する必要がなくなり、継手部内に球状部を押し込むという1つの工程だけで組み付けることができ、組付け作業が容易になる。
【0026】
(2)従来のように保持具と柄の間にジョイント等の中間回動部材を備える必要はなく、部品点数が減り、しかも保持具及び柄に設ける部材あるいは部分も、アーム9、球状部15、割り溝22及び凹部16なので、継手機構の構造が簡単になる。
【0027】
(3)球支構造により前後及び左右に回動可能な機能を維持しながらも、前述のように中間のジョイントを省けることにより、継手機構のがたつきを減らすことができる。
【0028】
(4)門形あるいはアーチ形に配置されたL字状あるいは湾曲状の1対の支持アーム9を立設し、両支持アーム9間に、両持ち支持状に球状部を固定しているので、強度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した清掃用具の斜視図である。
【図2】 継手機構を分解して示す正面図である。
【図3】 継手機構の縦断側面図(図4のIII−III断面図)である。
【図4】 図3のIV−IV断面図である。
【図5】 継手部の底面図である。
【図6】 図4のVI−VI断面図である。
【図7】 柄を後方へ倒伏し、かつ左に回動した状態を水平断面図(図9のVII-VII断面図)である。
【図8】 柄を最大左に倒した状態を示す正面図である。
【図9】 柄を後ろに倒した状態を示す側面図である。
【図10】 本発明の権利範囲には含まれないが、アーム形状の参考例を示す縦断正面図である。
【図11】 アームの変形例を示す縦断正面図である。
【図12】 アームの変形例を示す縦断正面図である。
【図13】 従来技術の斜視図である。
【符号の説明】
1 保持具
3 モップ
5 柄
6 ハンドル
9 支持アーム
11 継手部
15 球状部
16 嵌合凹部
22 割り溝
Claims (1)
- モップ類を保持する保持具に、柄を回動可能に連結する清掃用具の継手機構において、保持具の背面に、門形あるいはアーチ形に配置されたL字状あるいは湾曲状の1対の支持アームを立設し、両支持アーム間に、両持支持状に球状部を固定し、柄には、球状部に嵌合する嵌合凹部を有する継手部を形成し、該継手部は、上記支持アームが通過しうる幅の割り溝により2つ割り構造となっており、上記球状部は、該継手部の割り溝を通して上記嵌合凹部に一定圧で嵌め込まれることを特徴とする清掃用具の継手機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12685697A JP3811252B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 清掃用具の継手機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12685697A JP3811252B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 清掃用具の継手機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10314094A JPH10314094A (ja) | 1998-12-02 |
JP3811252B2 true JP3811252B2 (ja) | 2006-08-16 |
Family
ID=14945547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12685697A Expired - Lifetime JP3811252B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 清掃用具の継手機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3811252B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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US7343638B2 (en) * | 2004-06-25 | 2008-03-18 | The Clorox Company | Connector structure for a pivotable head |
JP5496701B2 (ja) * | 2010-02-15 | 2014-05-21 | 株式会社ダスキン | 回動式掃除具 |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP12685697A patent/JP3811252B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH10314094A (ja) | 1998-12-02 |
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