JP2004049719A

JP2004049719A - 椅子の背凭れ装置

Info

Publication number: JP2004049719A
Application number: JP2002213812A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Narita; 成田　哲也; Naoki Numa; 沼　直樹
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 2002-07-23
Filing date: 2002-07-23
Publication date: 2004-02-19
Anticipated expiration: 2022-07-23
Also published as: JP4220191B2

Abstract

【課題】簡単な構成と操作をもって、椅子の背凭れの傾斜を変化させる。
【解決手段】背凭れ２の上部を、左右軸まわりに回動可能に取り付けた背凭れ支持フレーム３の下部に、背凭れ２の下部を、前後方向の複数位置で選択的に停止可能に係合する。
【選択図】　　　　図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子における背凭れの後傾角度を、簡単に変化させうるようにした装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
椅子において、その使用目的に応じて、背凭れの後傾角度を変化させたいという要求は一般的である。
そのための簡単な手段として、背凭れの上部を、左右軸まわりに回動しうるようにして、背凭れフレームに支持し、背凭れの下部を、様々の手段により、前後に移動させるようにしたものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、背凭れの上部を、背凭れ支持フレームに左右軸まわりに回動しうるようにした椅子において、背凭れの下部を前後に移動させるための従来の手段は、一般に、構成が複雑で、寸法が大きく、操作が面倒であるとともに、体裁が必ずしも良くなかった。
【０００４】
本発明は、上述したような従来の問題点を解消し、きわめて簡単かつ小型で、体裁良好であるとともに、操作が容易かつ確実な、背凭れ下部の前後位置調節装置を備える椅子の背凭れ装置を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
（１）　背凭れの上部を、左右軸まわりに回動可能に取り付けた背凭れ支持フレームの下部に、背凭れの下部を、前後方向の複数位置で選択的に停止可能に係合する。
【０００６】
（２）　背凭れの下部に、側面視Ｌ字状の一定幅のカム溝を設けるとともに、このカム溝の上端部と中央部、および中央部と後端部に亘って摺動しうるように嵌合した支軸と枢軸を、操作レバーと一体をなす傾動片に枢支し、かつ前記カム溝の後端部に位置する枢軸を、背凭れの上部を左右軸まわりに回動可能に取り付けた背凭れ支持フレームの下部に支持する。
【０００７】
（３）　上記（２）項において、カム溝の上端部と、後端部に、それぞれ、支軸および枢軸を保持するための弾性係合把持片を設ける。
【０００８】
（４）　上記（３）項において、支軸および枢軸に抜け出し抵抗を与えるために、弾性係合把持片の先端部をやや幅広とする。
【０００９】
（５）　上記（３）項または（４）項において、カム溝の外側方において、その上端部と後端部の間に、内端がカム溝と連通する肉抜孔を設けることにより、この肉抜孔と前記カム溝の上端部および後端部の間に、弾性係合把持片を形成する。
【００１０】
（６）　上記（１）〜（５）項のいずれかにおいて、枢軸の後方において、背凭れの前面に、ランバーサポートを設ける。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明の背凭れ装置の一実施形態を備える椅子（１）を示し、背凭れ（２）の上部後面は、背凭れ支持フレーム（３）の上部に設けた左右方向の取付軸（４）をもって枢支されている。
【００１２】
背凭れ（２）の左右両側部の後面下部には、それぞれ、側面視Ｌ字状のカム溝（５）を有する案内片（６）が固着されている。
カム溝（５）は、図４に明示するように、上端部（７）および後端部（８）が半円形をなす一定幅のものである。
【００１３】
カム溝（５）の上端部（７）の後方で、かつ後端部（８）の上方におけるほぼ等距離の位置に、内端がカム溝（５）と連通する円形の肉抜孔（９）を設けることにより、カム溝（５）の上端部（７）の後側、および後端部（８）の上側に、それぞれ、先端がやや広幅となった弾性係合把持片（１０）（１１）が形成されている。
【００１４】
操作レバー（１２）と一体をなす傾動片（１３）の前端および後端に設けた左右方向の支軸（１４）および枢軸（１５）の中、後部の枢軸（１５）を、背凭れ支持フレーム（３）の下部より前向突設した支杆（１６）の先端に枢支してある。
【００１５】
なお、図には表われていないが、上記カム溝（５）および傾動片（１３）は、背凭れ（２）の後部両側に設けられ、かつ左右の支軸（１４）もしくは枢軸（１５）を連結する連結杆をもって、左右の傾動片（１３）を、同時に等量傾動させるようにしてある。
【００１６】
上記案内片（６）の後方において、背凭れ（２）の前面下部には、前向きに凸曲するランバーサポート（１７）が設けられている。上記構成であるから、操作レバー（１２）をもって傾動片（１３）を前後に傾動させることにより、図２に示すように、枢軸（１５）を、カム溝（５）の中央部、すなわちその上端部（７）の直下へ移動させたり、あるいはカム溝（５）の後端部（８）へ移動させたりすることができる。
これにより、枢軸（１５）と背凭れ（２）との距離は変化させられ、背凭れ（２）の後傾角度は変えられる。
【００１７】
【発明の効果】
各請求項に記載の発明の効果は、次の如くである。
請求項１：背凭れの傾斜を簡単に変えることができる。
【００１８】
請求項２：操作レバーをもって傾動片を回動させることにより、背凭れの傾斜を簡単に変えることができる。
【００１９】
請求項３：背凭れを、傾斜状態で安定よく保持することができる。
【００２０】
請求項４：背凭れを、抵抗を付与した状態で傾斜保持することができる。
【００２１】
請求項５：カム溝の上端部および後端部の側方に、弾性係合把持片を簡単に形成しうる。
【００２２】
請求項６：背凭れとともに、ランバーサポートも傾動する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の背凭れ装置の一実施形態を備える椅子の側面図である。
【図２】背凭れの傾斜が小さい場合における図１における要部の拡大縦断面図である。
【図３】同じく傾斜が大きい場合における図２と同様の図である。
【図４】案内片を略示する拡大側面図である。
【符号の説明】
（１）椅子
（２）背凭れ
（３）背凭れ支持フレーム
（４）取付軸
（５）カム溝
（６）案内片
（７）上端部
（８）後端部
（９）肉抜孔
（１０）（１１）弾性係合把持片
（１２）操作レバー
（１３）傾動片
（１４）支軸
（１５）枢軸
（１６）支杆
（１７）ランバーサポート

Claims

背凭れの上部を、左右軸まわりに回動可能に取り付けた背凭れ支持フレームの下部に、背凭れの下部を、前後方向の複数位置で選択的に停止可能に係合したことを特徴とする椅子の背凭れ装置。
背凭れの下部に、側面視Ｌ字状の一定幅のカム溝を設けるとともに、このカム溝の上端部と中央部、および中央部と後端部に亘って摺動しうるように嵌合した支軸と枢軸を、操作レバーと一体をなす傾動片に枢支し、かつ前記カム溝の後端部に位置する枢軸を、背凭れの上部を左右軸まわりに回動可能に取り付けた背凭れ支持フレームの下部に支持したことを特徴とする椅子の背凭れ装置。
カム溝の上端部と、後端部に、それぞれ、支軸および枢軸を保持するための弾性係合把持片を設けたことを特徴とする請求項２記載の椅子の背凭れ装置。
支軸および枢軸に抜け出し抵抗を与えるために、弾性係合把持片の先端部をやや幅広としたことを特徴とする請求項３記載の椅子の背凭れ装置。
カム溝の外側方において、その上端部と後端部の間に、内端がカム溝と連通する肉抜孔を設けることにより、この肉抜孔と前記カム溝の上端部および後端部の間に、弾性係合把持片を形成したことを特徴とする請求項３または４記載の椅子の背凭れ装置。
枢軸の後方において、背凭れの前面に、ランバーサポートを設けたことを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の椅子の背凭れ装置。