JP3805958B2 - パン生地の押圧方法とその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、パン生地の押圧方法とその装置に係り、詳しくは、丸型やなまこ型をした焼成前のパン生地を上方から略平面により、押圧するのに好適なパン生地の押圧方法とその装置、特にフィリングを内包してなる焼成前のパン生地を押圧するのに好適なパン生地の押圧方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上述のような焼成前のパン生地を押圧成形する手段としては、のし棒等を該パン生地の上面に押し当てて行う手作業の他、図10に示すように、丸型パン生地(k′)を載置して移動させる搬送コンベア(52)の上方に、該搬送コンベアと同方向に回転することとなる展圧ローラー(51)を所定の高さで設置し、該展圧ローラーの下、すなわち、該搬送コンベア(52)と該展圧ローラー(51)との間に該パン生地を通過させることにより機械的に行うことが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような成形方法は、手作業による手段にしろ、機械的な手段にしろ、パン生地の一側端部から他側端部まで順次伸すようにして全体を押圧成形するものであるため、該パン生地が伸す方向に偏って伸される、すなわち、伸す方向に比較的長く伸されるものとなってしまい、綺麗に押圧成形され難いものである。
【0004】
すなわち、のし棒を用いた手作業による手段では、該パン生地の一側端部から他側端部に向かって伸すように、もしくは該パン生地の中央部から一側端部と他側端部にそれぞれ向かって伸すようにすることにより、全体を押圧成形するしかないため、成形後のパン生地が伸される方向にやや伸びたような変形を生じさせてしまうのである。また、手作業による手段として、該コンベア上で移動する丸型パン生地の上面を掌で真上から一面的に押圧することも成されているが、この場合は該コンベア上で移動する丸型パン生地に対して掌により均一に押圧力を与えることが難しく、やはり綺麗に押圧成形するには非常に熟練を要する。
【0005】
例えば、焼成前の丸型パン生地の一側端部から他側端部まで順次全体を伸す行為は、のし棒を用いた手作業による手段にしろ、展圧ローラーを用いた機械的な手段にしろ、図10に示すように、該パン生地(k′)を後方に追いやりながら下方に押しつけるよう斜め上方向から加圧することにより押圧成形するものであるため、成形後のパン生地(K′)が後方(伸される方向)にやや伸びたような変形を生じさせてしまうのである。
【0006】
しかも、焼成前の該パン生地(k′)がフィリング(f′)を内包している場合であれば、該パン生地を斜め上方向から加圧して押圧成形することにより成形後のフィリング(F′)が伸される方向に押されて片寄ったものとなってしまう(図11参照)。そして、このような手段により押圧成形されたフィリング入りパン生地(K′)を焼成すると、図12に示すように、内包されたフィリング(F′)がパン内部で一方に片寄って位置することとなってしまい、生地の肉厚も不均一で該他方側に非常に厚い生地だけの生地厚部(t′)が形成された、Dの側から食するとすぐにフィリングにとどりつくが、D の側から食すると、すぐにはフィリングにたどりつかない好ましくないパン(P′)となってしまう。
【0007】
本願発明は、このような課題に対処しようとするものであり、押圧成形することに伴って片寄った形状となる恐れが無く、綺麗に押圧成形されるようにすること、またフィリングが内包されている場合であっても、押圧成形に伴って内包されたフィリングが片寄ってしまうことの無い、しかも作業効率が良く大量生産に適した、パン生地の押圧方法とその装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、搬送コンベア上に載置され移動する焼成前のパン生地を、そのまま移動させながらその上方から略平面によって押圧することにより、まるで静止しているパン生地を真上から手で押さえ付けたように押圧成形するようにしたものである。これにより、該パン生地の搬送コンベア上での移動を妨げることなく、且つ、該パン生地を片寄った形状となることの無いように綺麗に押圧成形することが出来ることとなる。
【0009】
すなわち、本願発明によるパン生地の押圧方法は、焼成前のパン生地を搬送コンベア上に載置して移動させながら、その上方から略平面により該パン生地を押圧してなるものである。
【0010】
また、本願発明によるパン生地の押圧方法は、上記押圧を、搬送コンベアと同方向に移動する略平面により行ってなるものでもある。
【0011】
また、本願発明によるパン生地の押圧方法は、上記押圧を、略平面を該パン生地に対して下降及び上昇させることにより行ってなるものである。そして、詳しくは略平面が下降するときに該パン生地を上から押圧する。さらに、この場合、略平面を該パン生地を押圧させながら最下位置まで下降させたら即座に上昇させるようにしてもよいし、また、略平面を該パン生地を押圧した状態で一定期間最下位置の高さで維持させ、その後、上昇させてもよい。
【0012】
また、本願発明によるパン生地の押圧方法は、上記押圧を、搬送コンベアと略同速度で移動する略平面により行ってなるものでもある。
【0013】
さらに、本願発明は、上記各パン生地の押圧方法において、該パン生地をフィリングを内包したものとするものでもある。
【0014】
また、本願発明によるパン生地の押圧装置は、搬送コンベア上に載置されて移動する焼成前のパン生地を上方から押圧するための略平面状の押圧面を有する押圧部材と、該押圧部材を該搬送コンベアの上方へ配置するフレームと、該押圧部材をパン生地に対して下降及び上昇させる昇降手段とからなるものである。
【0015】
また、本願発明によるパン生地の押圧装置は、上記押圧部材を、搬送コンベアと同方向に移動する押圧面を有するものとしてなるものでもある。
【0016】
また、本願発明によるパン生地の押圧装置は、上記押圧部材を、搬送コンベアと略同速度で移動する押圧面を有するものとしてなるものでもある。
【0017】
また、本願発明によるパン生地の押圧装置は、上記搬送コンベアの移動と同方向にもしくは同速度で移動する押圧面を有する押圧部材を、間隔を有して平行に配置される一対のシャフトと、少なくも何れか一方のシャフトを回転させるシャフト回転手段と、該一対のシャフトに環状に架橋された無端環状帯状体とを有するものであり、該帯状体は一対のシャフトの回転により循環し、該帯状体の下方側略平面を前記押圧面としてなるものでもある。
【0018】
また、本願発明によるパン生地の押圧装置は、上記間隔を有して平行に配置される一対のシャフトと、少なくも何れか一方のシャフトを回転させるシャフト回転手段と、該一対のシャフトに環状に架橋された無端環状帯状体の速度を搬送コンベアと同じとしてなるものでもある。
【0019】
また、本願発明によるパン生地の押圧装置は、上記間隔を有して平行に配置される一対のシャフトと、少なくも何れか一方のシャフトを回転させるシャフト回転手段と、該一対のシャフトに環状に架橋された無端環状帯状体とからなる押圧部材における、無端環状帯状体の内空間部、すなわち無端環状帯状体が架橋される一対のシャフト間に、押圧面を略平面状に維持するための押圧補助部材が設けられてなるものでもあり、その際、該一対のシャフトは、パン生地上面の押圧の際に移動することとなる距離より若干離れて配置されたものとしてなるものでもある。
【0020】
さらに、本願発明によるパン生地の押圧装置は、上記昇降手段を、搬送コンベアの載置面と垂直に配される螺軸と、該螺軸を正逆両方向に回転させる螺軸回転手段と、該螺軸と螺合する、押圧部材に取り付けられる螺軸移動体とからなり、該螺軸を正逆何れかの方向に回転させることにより螺合する螺軸移動体とともに押圧部材を一体的に上下動させてなるものでもある。ここで「螺軸」は、その表面に螺施状の溝をつけた”雄ねじ”構造の軸であり、また「螺軸移動体」は、螺軸にはまる”雌ねじ”構造をしたものである。そして「螺合」は、螺軸と螺軸移動体が適合することである。
【0021】
【発明の実施の形態】
本願発明におけるパン生地の押圧方法は、丸型やなまこ型等の形状をした焼成前のパン生地を、搬送コンベア上に載置して移動させながら、その上方から略平面によって押圧することにより該パン生地を成形するようにしてなるものである。これにより、パン生地の搬送を妨げることなく、かつ、パン生地を片寄った形状とならないように綺麗に押圧成形することが出来る。
【0022】
また、本願発明において、この際のパン生地の押圧方法を、搬送コンベアと同方向に移動する略平面により行うことが望ましく、又、該略平面をパン生地に対して下降及び上昇することにより行うことが望ましく、又、この際の略平面を搬送コンベアと略同速度で移動させながら行うことが望ましい。これらにより、パン生地の搬送を妨げることなく、かつ、パン生地を片寄った形状とならないように一層綺麗に押圧成形することをより一層確実になし得る。
【0023】
また、本願発明においては、フィリングを内包する焼成前のパン生地を、上記各押圧方法により押圧形成するようにしてもよい。この場合、フィリングが内包されたパン生地の搬送コンベア上での移動が妨げられることはないとともに、内包されたフィリングが片寄ってしまうことなく、パン生地内の中心部に位置するようにして押圧成形することが出来ることとなる。
【0024】
また、本願発明は、搬送コンベア上に載置されて移動する焼成前のパン生地を上方から押圧するための略平面状の押圧面を有する押圧部材と、該押圧部材を該搬送コンベアの上方へ配置するフレームと、該押圧部材をパン生地に対して下降及び上昇させる昇降手段とからなるパン生地の押圧装置でもある。
【0025】
ここで、押圧部材としては、パン生地を上方から押圧する、搬送コンベアと同方向に移動する押圧面を有するもの、すなわち、押圧部材自体は搬送コンベアと同方向に移動させずに、該押圧部材に設けられた押圧面だけを搬送コンベアと同方向に移動させるようにしたものの他、該押圧面を有する押圧部材全体を搬送コンベアと同方向に移動させるものが考えられるが、押圧面だけを搬送コンベアと同方向に移動させるようにしたものの方が、押圧部材全体を移動させるもののに比して効率良くなされるので望ましい。
【0026】
そして、押圧面だけを移動させるようにした押圧部材としては、例えば、間隔を有して平行に配置される一対のシャフトと、少なくも何れか一方のシャフトを回転させるシャフト回転手段と、該一対のシャフトに環状に架橋された無端環状帯状体とを有するものであり、該帯状体は一対のシャフトの回転により循環し、該帯状体の下方側略平面を前記押圧面とするものが考えられる。
【0027】
この際、無端環状帯状体の速度が搬送コンベアと略同じであるようにした方が好ましい。
【0028】
また、一対のシャフトに環状に架橋される無端環状帯状体の内空間部には、押圧の際に該帯状体が必要以上に撓むことを防止して押圧面を略平面状に維持するための押圧補助部材が設けることとすると、該パン生地の押圧成形がより確実且つ綺麗になされることとなるので望ましい。
【0029】
そして、押圧部材を昇降させる昇降手段としては、例えば、搬送コンベアの載置面と垂直に配される螺軸と、該螺軸を正逆両方向に回転させる螺軸回転手段と、該螺軸と螺合する、押圧部材に取り付けられる螺軸移動体とからなり、該螺軸を正逆何れかの方向に回転させることにより螺合する螺軸移動体とともに押圧部材を一体的に上下動させるものが考えられる。
【0030】
なお、昇降手段における押圧部材の上下動は、常に一定の速度で移動させることとするものでも良いが、押圧部材が下動(下降)してパン生地の上面に接することとなる直前に、その速度が緩和(減速)されるものとすることがより望ましい。これにより、パンの押圧成形をより正確かつ確実に行うことができる。また、パン生地上面への押圧をソフトに行うことができ、パン生地へのダメージが減少する。
【0031】
【実施例】
以下、本願発明におけるパン生地の押圧方法及びその装置を図面に基づいて説明する。尚、本願発明は実施例の記載に限定されるものではない。まず、本願発明におけるパン生地の押圧方法の一例としては、フィリングの包み成形を終えて搬送コンベア上に載置されたフィリングを内包する焼成前の丸型嵩高パン生地を、該搬送コンベアで移動させながら、その上方から下降する該搬送コンベアと略同速度で同方向に移動する略平面により押圧成形してなるものである。
【0032】
該嵩高パン生地は、あたかも静置したパン生地の上面を真上から平板か手のひらで押さえ付けたように、押圧成形することができる。
【0033】
具体的には、図1に示すように、搬送コンベア(2)上に配置されてパン生地に対して下降及び上昇する押圧部材(1)の下、すなわち、該搬送コンベア(2)と該押圧部材(1)との間に焼成前の嵩高パン生地(k)を通過させることにより、該嵩高パン生地(k)を押圧成形された押圧パン生地(K)とするようにしたものである。
【0034】
この際、押圧部材(1)は、搬送コンベア(2)と略同速度で同方向に移動する略平面状の押圧面(11a)を有し、該押圧面(11a)を嵩高パン生地(k)に向かって下降させることにより、該搬送コンベア上面と該押圧部材(1)の押圧面(11a)とで該嵩高パン生地(k)を挟み込んだ状態を維持しながら移動することで、焼成前の嵩高パン生地(k)の上方から略平面により押圧を行い、押圧パン生地(K)とする。
【0035】
これにより、嵩高パン生地(k)は、搬送コンベア上での移動が妨げられることなく中心から外縁に向かって四方八方に均一に伸され、従来方法(図10参照)のように全体形状がパン生地の進行方向の逆方向の一方向(伸される方向)のみに伸びたように変形してしまったりすること無く綺麗に押圧成形されることとなる。しかも、本実施例のようにフィリング(f)が内包された場合であれば、図2に示すように、該嵩高パン生地(k)とともに内包されたフィリング(f)も四方八方に均一に伸され、伸された押圧フィリング(F)もパン生地の進行方向の逆方向(伸される方向)のみに片寄ってしまうこと無くパン生地内の中心部に位置するようにして綺麗に押圧成形されることとなる。
【0036】
そして、本願発明におけるパン生地の押圧装置の一例としては、図3乃至図8に示すように、搬送コンベア(2)上に載置されて移動する焼成前のパン生地の移動を妨げることなくその上面を一体的に押圧する押圧部材(1)と、該押圧部材(1)を該搬送コンベア(2)の上方へ配置するフレーム(4)と、該押圧部材(1)がパン生地に向かって下降してその上面を押圧し、その後上昇するよう上下動させる昇降手段(3)とにより押圧装置(A)とするものである。
【0037】
押圧部材(1)は、図6及び図7に示すように、間隔を有して平行に配置された一対のシャフト(14,15)と、一方のシャフト(14)を回転させるハイポイドモータ等の駆動源からなるシャフト回転手段(13)と、該一対のシャフト(14,15)に環状に架橋された無端環状帯状体(11)と、該一対のシャフト(14,15)と該シャフト回転手段(13)と該無端環状帯状体(11)とを取付保持部材(16)を介して一体的に保持する可動プレート(6)とからなる。
【0038】
無端環状帯状体(11)は、シャフトの回転に伴って搬送コンベア(2)と略同速度で循環し、該無端環状帯状体(11)の下方側略平面が、嵩高パン生地上面の押圧を行う押圧面(11a)となる。
【0039】
また、無端環状帯状体(11)が架橋される一対のシャフト(14,15)は、少なくとも嵩高パン生地上面の押圧の際に搬送コンベアによってパン生地が移動する距離よりも若干離れて配置されている。これにより該無端環状帯状体(11)の下方側略平面で確実に嵩高パン生地の上面を一面的に、且つ、均一に押圧することができる。
【0040】
また、一対のシャフト(14,15)に環状に架橋される無端環状帯状体(11)の内空間部には、嵩高パン生地上面の押圧の際に無端環状帯状体(11)の押圧面(11a)が必要以上に撓むことを防止して、より平面状に維持されるようにし、より確実かつ綺麗に該嵩高パン生地の上面を押圧成形するための平面板等の押圧補助部材(17)が、該取付保持部材(16)に連接して設けられている。
【0041】
フレーム(4)は、図3及び図4に示すように、固定プレート(7)と該固定プレート(7)を支える複数のガイド支脚(9・・9)とからなり、該ガイド支脚(9)をコンベアフレーム(12)の上に設置することにより押圧部材(1)を搬送コンベア(2)の上方へ配置することとするものである。
【0042】
また、ガイド支脚(9)は、押圧部材(1)の有する可動プレート(6)を貫通するようにしてコンベアフレーム(12)上に設置されるものであり、該押圧部材(1)が昇降手段(3)によって上下動する際に、可動プレート(6)が該ガイド支脚(9)に誘導されながら上下摺動自在となるようになっている。
【0043】
昇降手段(3)は、押圧部材(1)を昇降させるようにしたものであり、図4及び図8に示すように、搬送コンベアの両サイドのコンベアフレーム上に、搬送コンベアの載置面と垂直に配される左右一対の螺軸(8,8)と、該螺軸(8)を正逆両方向に回転させる螺軸回転手段(20)と、該螺軸(8)と螺合する、押圧部材(1)に取り付けられる螺軸移動体(10)とからなる。
【0044】
螺軸回転手段(20)は、図3、図4、図5及び図8に示すように、螺軸(8)を正逆両方に適宜回転させるサーボモータ等の駆動源(5)と、該駆動源の端部に設けられた動力スプロケット(21)と、該螺軸(8)の端部にそれぞれ設けられた一対の従動スプロケット(22,22)と、該動力スプロケット(21)と該一対の従動スプロケット(22)とを連結するように一体的に架け渡された動力伝達ベルト(25)と、該動力伝達ベルト(25)に張りを持たせるために取り付けられた補助スプロケット(23)とからなる。
【0045】
そして、螺軸回転手段(20)は、駆動源(5)からの動力を出力する動力スプロケット(21)により動力伝達ベルト(25)を正逆何れかの方向に回転させることで、該動力伝達ベルト(25)の回転に伴って左右一対の従動スプロケット(22,22)を同期回転させ、次いで、該従動スプロケット(22)を介して駆動源(5)からの動力を螺軸(8)に伝達することにより該螺軸(8)を正逆何れかの方向に回転させ、該螺軸(8)に螺合された螺軸移動体(10)を上下動させる。
【0046】
これにより、図8に示すように、螺軸移動体(10)が押圧部材の可動プレートに取り付けられていることから押圧部材(1)は、螺軸移動体(10)の螺軸(8)の回転に伴う上下動に従って螺軸移動体(10)とともに一体的に上下動し、搬送コンベア(2)の上に載置されたパン生地に向かって、押圧面(11a)で該嵩高パン生地の上面を真上から押圧しながら最下位置まで下降し、押圧終了後は即座に最下位置から上昇することとなる。
【0047】
この際、押圧部材(1)の上下動は、コンベアフレーム(12)の適宜位置に設けたセンサ(図示せず)が搬送されてくるパン生地を感知すること毎に駆動源(5)が正逆可変回転するように制御して行われる。しかし、これに限らず、搬送コンベアにタイマを設けて搬送速度に基づいて時間を設定することによって、一定の時間的周期で駆動源(5)正逆可変回転するようにしても良い。なお、コンベアフレーム(12)に設けるセンサの位置は、押圧部材(1)の高さや上下動する距離及び搬送コンベアの搬送速度等によって、当然適宜設定されるものである。
【0048】
また、押圧部材(1)は、下動(下降)してパン生地の上面に接することとなる直前に、その下動(下降)する速度が緩和(減速)されるようになっている。
【0049】
さらに、押圧部材(1)の無端環状帯状体(11)は、連続的に搬送コンベア(2)と同速度で循環しているものであるが、やはりこれに限らず、押圧部材(1)の上下動に伴い連動して始動もしくは停止させて断続的に循環するようにしても良い。
【0050】
このように構成した押圧装置(A)において、押圧部材(1)の無端環状帯状体(11)の下方側略平面が押圧面(11a)となり、該押圧面(11a)は搬送コンベア(2)と同速度で同方向に移動している。そして、該搬送コンベア(2)上に載置されたパン生地が押圧区域(z)(図6参照)の直近まで搬送されてくると、これをコンベアフレーム(12)のセンサが感知して駆動源(5)を所定方向に回動させて動力伝達ベルト(25)を介して螺軸(8)を回動させる。該螺軸(8)が回動すると、これに伴って押圧部材(1)がフレーム(4)のガイド支脚(9,9)に案内されながら真下に下降し、下降しながら、搬送コンベア(2)と同速度で同方向に移動している押圧面(11a)によって該嵩高パン生地の上面が押圧される。その後、押圧部材(1)が所定の最下位置まで下降して、パン生地の上面の押圧が終了すると、駆動源(5)が先程の所定方向と逆方向に回動して動力伝達ベルト(25)を介して螺軸(8)を逆回動させ、押圧部材(1)を上昇させる。そして、再びコンベアフレーム(12)のセンサが搬送コンベア(2)上に載置されて押圧位置(図6)の直近まで搬送されてくるパン生地を感知すると、駆動源(5)を所定方向に回動させ、以後上述と同様の動作を繰り返すことにより押圧成形を順次連続して行うこととなる。
【0051】
そして、本願発明により押圧成形されたフィリング入りパン生地(K)を焼成すると、図9に示すように、内包されたフィリング(F)がパン生地内で片寄って位置してしまうこと無く、その中心部に綺麗に位置し、どこから食してもすぐにフィリングにたどりつける好ましいパン(P)を製造することが出来る。
【0052】
【発明の効果】
以上のように本願発明は、焼成前のパン生地を上方より略平面によって押圧して扁平状に成形するものであるので、パン生地が片寄った形状となること無く綺麗に成形することが出来ることとなる。
【0053】
しかも、本願発明は、フィリングが内包されたパン生地を押圧成形する場合には、さらに内包されたフィリングが片寄ってしまうことなくパン生地内の中心部に位置するように押圧成形することも出来ることとなる。
【0054】
また、本願発明は、熟練を要すること無く容易に成し得ることが出来るものであるので、作業効率が良く、また、連続して自動的に行うことが出来る大量生産に適したものであると言える。
【0055】
また、本願発明は、パン生地に手を触れるという行為が一切無いため、衛生的で好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明における押圧方法を説明する(イ)押圧前概略側面図、(ロ)押圧時概略側面図、(ハ)押圧後概略側面図。
【図2】本願発明における押圧方法により成形したパン生地を示す(イ)押圧前パン生地の概略平面図、(ロ)押圧後パン生地の概略平面図。
【図3】本願発明における押圧装置を示す正面図。
【図4】[図3]に示す装置の側面図。
【図5】[図3]に示す装置の平面図。
【図6】[図3]に示す装置における押圧部材を説明する側面図。
【図7】[図3]に示す装置における押圧部材を説明する平面図。
【図8】[図3]に示す装置における昇降手段を説明する部分拡大正面図。
【図9】本願発明により押圧成形されたフィリング入りパン生地を焼成した後のパンの縦断側面図。
【図10】従来の手段における押圧方法を説明する(イ)押圧前概略側面図、(ロ)押圧時概略側面図、(ハ)押圧後概略側面図。
【図11】従来の手段における押圧方法により成形したパン生地を示す(イ)押圧前パン生地の概略平面図、(ロ)押圧後パン生地の概略平面図。
【図12】従来の手段明により扁平状に成形されたフィリング入りパン生地を焼成した後のパンの縦断側面図。
【符号の説明】
A・・・押圧装置
f・・・成形前フィリング
F・・・成形後押圧フィリング
k・・・成形前パン生地
K・・・成形後押圧パン生地
P・・・(焼成後の)パン
z・・・押圧区域
1・・・押圧部材
2・・・搬送コンベア
3・・・昇降手段
4・・・フレーム
5・・・駆動源
6・・・可動プレート
7・・・固定プレート
8・・・螺軸
9・・・ガイド支脚
10・・・螺軸移動体
11・・・無端環状帯状体
11a・・・押圧面
12・・・コンベアフレーム
13・・・シャフト回転手段(駆動源)
14,15・・・シャフト
16・・・取付保持部材
17・・・押圧補助部材
20・・・螺軸回転手段
21・・・動力スプロケット
22・・・従動スプロケット
23・・・補助スプロケット
25・・・動力伝達ベルト

Claims (4)

  1. 搬送コンベア上に載置されて移動する焼成前のパン生地を上方から押圧するための略平面状の押圧面を有する押圧部材と、該押圧部材を該搬送コンベアの上方へ配置するフレームと、該押圧部材をパン生地に対して下降及び上昇させる昇降手段とからなり、
    該押圧部材は、少なくとも前記パン生地上面の押圧の際に前記搬送コンベアによって前記パン生地が移動する距離よりも若干離れた間隔を有して平行に配置される一対のシャフトと、少なくとも何れか一方のシャフトを回転させるシャフト回転手段と、該一対のシャフトに環状に架橋された無端環状帯状体とを有するものであり、該帯状体は一対のシャフトの回転により循環し、該帯状体の下方側略平面を前記押圧面とするものであり、
    該無端環状帯状体の内空間部には、押圧面を略平面状に維持するための押圧補助部材が設けられてなり、
    該昇降手段における押圧部材の上下動は、押圧部材が下動(下降)してパン生地の上面に接することとなる直前に、その速度が緩和(減速)されるものとすることを特徴とするパン生地の押圧装置。
  2. 押圧部材は、搬送コンベアと同方向に移動する押圧面を有するものであることを特徴とする請求項1に記載のパン生地の押圧装置。
  3. 押圧部材は、搬送コンベアと略同速度で移動する押圧面を有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のパン生地の押圧装置。
  4. 昇降手段は、搬送コンベアの載置面と垂直に配される螺軸と、該螺軸を正逆両方向に回転させる螺軸回転手段と、該螺軸と螺合する、押圧部材に取り付けられる螺軸移動体とからなり、該螺軸を正逆何れかの方向に回転させることにより螺合する螺軸移動体とともに押圧部材を一体的に上下動させるものであることをを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のパン生地の押圧装置。
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