JP3805500B2 - 油冷式圧縮機の油分離回収器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータ室に油注入するタイプの油冷式圧縮機の油分離回収器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内容積を大きくして、内部での風速をできるだけ落とすことにより重力による圧縮ガスと油との分離効率を高めるようにした油冷式圧縮機の油分離回収器が公知である(特開平4-143493号公報)。
さらに、油分離回収器下部の油溜まり部の上方に受止板を設け、油を伴って流入してきた圧縮ガスがこの受止板に当たるようにして、この流入ガスが油溜まり部の油面に直接衝突するのを回避することにより、油分離効率の向上を図った油冷式圧縮機の油分離回収器が公知である(特開平1-26879号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平4-143493号公報に開示の油分離回収器の場合、この油分離回収器が大きなスペースをとるため、圧縮機のユニット全体が大形になるという問題がある。
一方、上記特開平1-26879号公報に開示の油分離回収器の場合、油分離回収器内に流入した圧縮ガス・油が受止板に衝突すると油が飛散し、これがこの油分離回収器から出てゆくガスに油が同伴するのを助長すると考えられる。したがって、この油分離回収器による油分離効率の向上は余り期待できないという問題がある。
本発明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなされたもので、小形化、油分離効率の向上を可能とした油冷式圧縮機の油分離回収器を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1発明は、下部の油溜まり部よりも上方にガス・油流入口と、ガス流出口とを有するとともに、上記油溜まり部に開口した油流出口を有する油冷式圧縮機の油分離回収器において、下部が上記油溜まり部内に位置する状態で上記油溜まり部上に配置された筒状体を内部に有するとともに、この筒状体に、上記油溜まり部よりも高い位置に上記ガス・油流入口から流入したガス・油が流入する第1開口部と、油分離したガスが上記筒状体と上記ガス流出口との間の空間部に流出するとともに、この流出したガスを上記空間部にて方向転換させて上記ガス流出口に向かわせるように、上記ガス流出口とは対向しない部分に開口した第2開口部と、上記下部に上記油溜まり部内に開口した第3開口部とを
形成した。
【0005】
また、第2発明は、上記第2開口部を上記筒状体の側面に形成した。
【0006】
さらに、第3発明は、上記第2開口部を上記筒状体の上面に形成した。
【0007】
さらに、第4発明は、上記筒状体の上面よりも下面を大きく形成した。
【0008】
さらに、第5発明は、上記筒状体の内部に、上記ガス・油流入口から流入したガス・油の流れ方向を上記第2開口部から遠ざけるように変えさせる邪魔板を設けて形成した。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の一形態を図面にしたがって説明する。
図1,2は、第1、第2発明に係る油分離回収器1Aを示し、周知のようにこの油分離回収器1Aは、油冷式圧縮機、例えば油冷式スクリュ圧縮機の吐出流路に介設される。この油分離回収器の1Aの下部は油溜まり部11となっており、油分離回収器1Aの上面にガス・油流入口12と、油分離回収器の側面の、油溜まり部11の上方の部分にガス流出口13と、油溜まり部11の部分に、この油溜まり部11に開口した油流出口14とが設けられている。
さらに、油溜まり部11よりも高い位置の上面にガス・油流入口12から流入したガス・油が流入する第1開口部15と、上記ガス流出口13とは対向しない側面の部分に油分離したガスが流出する第2開口部16と、油溜まり部11内に下方に向けて開口した第3開口部17とを有する筒状体18が油分離回収器1A内に設けられている。
【0010】
そして斯る構成により、図示しない油冷式圧縮機から油を伴って吐出された圧縮ガスがガス・油流入口12から油分離回収器1A内に流入し、第1開口部15から油溜まり部11に向かって流れるが、これが油溜まり部11の油面に当たって飛散する油の大部分を占める小径油滴の殆どを一定領域内、即ち筒状体18内に止めておくことができるようになっている。この筒状体18内で流れ方向を転換して、ある程度まで油とは分離したガスは第2開口部16から流出し、さらに方向転換して、残りの油を分離、回収し、クリーンな状態となってガス流出口13から流出するようになっている。このように、筒状体18内に飛散する小径油滴を閉じ込め、効率よく油分離するようにしてあり、油分離回収器1Aも小形化される。
なお、油溜まり部11内の油は冷却された後、再度上記圧縮機内の軸受・軸封部、ロータ室等に送られ、循環使用に供される。
【0011】
図3は、第1、第3発明に係る油分離回収器1Bを示し、図1,2に示す油分離回収器1Aと互いに共通する部分については、同一番号を付して説明を省略する。
この油分離回収器1Bでは、上面のガス・油が流入する第1開口部15の周囲に、上記ガス流出口13とは対向しない油分離したガスが流出する第2開口部16が設けられている。
そして、ガス・油流入口12から油を伴って流入したガスは、方向転換を繰り返しながら、第2開口部16を経て、クリーンな状態となってガス流出口13から流出してゆく。
【0012】
図4,5は、第1、第4発明に係る油分離回収器1Cを示し、図1,2に示す油分離回収器1Aと互いに共通する部分については、同一番号を付して説明を省略する。
この油分離回収器1Cでは、筒状体18の上部を小径筒状部21、下部を大径筒状部22とし、上面よりも下面を大きく形成してある。
そして、このように油溜まり部11から飛散する小径油滴を閉じ込める領域を広くすることにより、この領域内での油滴の運動を緩慢にして、効率よく油分離、回収できるようになっている。
【0013】
なお、図4,5に示す油分離回収器1Cの筒状体18は、段違い状に径を異ならせたものであるが、本発明はこれに限定するものではなく、下方に向かって連続的に漏斗状に広がった筒状体であってもよい。この場合、油溜まり部11から飛散して、筒状体の内面に衝突した小径油滴は、内方かつ下方に反射して、より一層効率よく、油分離、回収できるようになる。
【0014】
図6,7は、第1、第5発明に係る油分離回収器1Dを示し、図1,2に示す油分離回収器1Aと互いに共通する部分については、同一番号を付して説明を省略する。
この油分離回収器1Dでは、筒状体18の内部の第1開口部15の下方に油を伴って流入するガスの流れ方向を、第2開口部16から遠ざけるように変えさせる邪魔板23が設けられている。
そして、第1開口部15から油を伴って流入するガスが邪魔板23に当たり、反対側の筒状体18の内面に衝突し、反射した油が確実に第2開口部16よりも下方に向かうようにして、効率よく油分離、回収できるようになっている。
【0015】
図8は、第1、第5発明の他の実施形態に係る油分離回収器1Eを示し、図1,2に示す油分離回収器1Aと互いに共通する部分については、同一番号を付して説明を省略する。
この油分離回収器1Eでは、油溜まり部11の上方の油分離回収器1Eの側面部分にガス・油流入口12が設けられている。また、油分離回収器1Eの内部には、油溜まり部11の上方の側面部分にガス・油流入口12からのガス・油が流入する第1開口部15と、上面に油分離したガスが流出する第2開口部16と、上述した各実施形態の場合と同様、油溜まり部11内にて下方に向けて開口した第3開口部17とを有する筒状体18が設けられている。
【0016】
また、筒状体18の内部には、第1開口部15からのガス・油の流れを、第2開口部16から遠ざけるように、下方に向けさせる邪魔板24が設けられている。
そして、第1開口部15から油を伴って流入するガスが邪魔板24に当たり、下方に向けて方向転換する過程で一部の油を分離し、さらにこの邪魔板24の下部から方向転換して第2開口部16に向かう過程でもさらに油分離するとともに、飛散した油を邪魔板24により内部に閉じ込め、効率よく油分離、回収できるようになっている。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、内部に飛散した小径油滴を閉じ込めるとともに、油を伴って流入したガスを複数回方向転換させる筒状体を設けて形成してある。
このため、効率よくガスから油分離、回収できるとともに、小形化が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1,2発明に係る油分離回収器を示す断面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 第1,3発明に係る油分離回収器を示す断面図である。
【図4】 第1,4発明に係る油分離回収器を示す断面図である。
【図5】 図4のV−V線断面図である。
【図6】 第1,5発明に係る油分離回収器を示す断面図である。
【図7】 図4のVII−VII線断面図である。
【図8】 第1,5発明の他の実施形態に係る油分離回収器を示す断面図である。
【符号の説明】
1A〜1E 油分離回収器 11 油溜まり部
12 ガス・油流入口 13 ガス流出口
14 油流出口 15 第1開口部
16 第2開口部 17 第3開口部
18 筒状体 23,24 邪魔板
Claims (5)
- 下部の油溜まり部よりも上方にガス・油流入口と、ガス流出口とを有するとともに、上記油溜まり部に開口した油流出口を有する油冷式圧縮機の油分離回収器において、
下部が上記油溜まり部内に位置する状態で上記油溜まり部上に配置された筒状体を内部に有するとともに、
この筒状体に、上記油溜まり部よりも高い位置に上記ガス・油流入口から流入したガス・油が流入する第1開口部と、
油分離したガスが上記筒状体と上記ガス流出口との間の空間部に流出するとともに、この流出したガスを上記空間部にて方向転換させて上記ガス流出口に向かわせるように、上記ガス流出口とは対向しない部分に開口した第2開口部と、
上記下部に上記油溜まり部内に開口した第3開口部とを
形成したことを特徴とする油冷式圧縮機の油分離回収器。 - 上記第2開口部を上記筒状体の側面に形成したことを特徴とする請求項1に記載の油冷式圧縮機の油分離回収器。
- 上記第2開口部を上記筒状体の上面に形成したことを特徴とする請求項1に記載の油冷式圧縮機の油分離回収器。
- 上記筒状体の上面よりも下面を大きく形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の油冷式圧縮機の油分離回収器。
- 上記筒状体の内部に、上記ガス・油流入口から流入したガス・油の流れ方向を上記第2開口部から遠ざけるように変えさせる邪魔板を設けて形成したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の油冷式圧縮機の油分離回収器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29390197A JP3805500B2 (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 油冷式圧縮機の油分離回収器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29390197A JP3805500B2 (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 油冷式圧縮機の油分離回収器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11132146A JPH11132146A (ja) | 1999-05-18 |
JP3805500B2 true JP3805500B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=17800626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP29390197A Expired - Lifetime JP3805500B2 (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 油冷式圧縮機の油分離回収器 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (3)
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1997
- 1997-10-27 JP JP29390197A patent/JP3805500B2/ja not_active Expired - Lifetime
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