JP3803839B2 - エアゾール遅延噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はエアゾール容器に設けた遅延噴射装置に関し、特に、二段ピストン構造体を使って噴射を遅延させ、その噴射を継続し得るエアゾール遅延噴射装置である。
【0002】
【従来の技術】
従来のエアゾール噴射装置は、押しボタンを押した瞬間に噴射ノズルから噴射が生じる。これは対象物に狙いを定めて噴射するには好都合であるが、内容物が人の顔や手や衣服にかかるのが好ましくない場合があり、内容物を人が吸い入むと危険な場合もある。内容物が、強力な殺虫剤などの場合はなおさらである。
そのような意味からエアゾール遅延噴射装置がこれまで技術開発されてきた。例えば、特公平8−29792号公報がある。しかし、この公報によれば、内容物と高粘度液体とが混合することになる。
また、広い部屋で使用する場合、人がエアゾール容器を手に持って指で押しボタンを押しながら移動しなければならない。この場合、エアゾール容器を使用している場所から人が離れることができない。
特公平5−61975号公報にはエアゾール遅延噴射装置を示している。この場合、遅延噴射は実現するが、その遅延噴射とともにその場所から人が離れて後も噴射を継続させることは保証されない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記欠点を克服することを目的とする。
例えば、殺虫剤を噴霧する場合、その殺虫剤を吸入したり、手や衣服に付着するのを防ぐためには、まず第一に、エアゾール容器の押しボタンを押した瞬間に噴射ノズルから噴射が生じるのではなくて、操作レバーを押してから噴射ノズルから噴射が生じるまでに時間差を生じさせることである。その間に、その場所を離れることができる。次に、使用者がエアゾール容器をその場所に置いて噴射が始まる前にその場を離れても、一旦、噴射が始まると最後まで噴射を継続するようにすることである。
そこで、操作レバーを押してから噴射ノズルから噴射が生じるまでに時間差を生じさせるエアゾール遅延噴射装置を提供することを第1の課題とする。
また、操作レバーを押し下げて噴射状態にし、係止手段によりこの噴射状態を継続し得る遅延噴射装置を提供することを第2の課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エアゾール容器に備えつけられる遅延噴射装置において、その遅延噴射装置はシリンダを構成する密閉容器22内部に流体23が充填されており、作動時、その密閉容器内の底に位置するピストン9がエアゾール内圧により流体内を上方に押し上げられる時、ピストンに形成された透孔16を通って、その流体が前記シリンダ22内をピストン9の上から下へ移動するように構成し、係止手段18により噴射を継続し得るエアゾール遅延噴射装置である。
【0005】
【作用】
本発明に従って構成した遅延噴射部3を、容器蓋2とともにエアゾール容器1のステム20に嵌めて組み立てた時、二段ピストン構造体はその最下位置にある。操作レバー17を指で押し下げて係止爪18が容器蓋2の係止部に係止されると、噴射弁が開き、内容液が外側ハウジング4の底部にある内容液流入穴19を通って下方小空間部12へ流入する。その液圧で下段ピストン10の下面が押し上げられ、その下段ピストン10が外側ハウジング4の小径部分を抜けると、下段ピストン10の下縁と小径部分の対向する内壁面との間の隙間から内容液が上昇し、その内容液が噴出口21に至り、そこから噴射が行われる。
一方、液圧で下段ピストン10の下面が押し上げられると、密閉容器内に収容された流体が透孔16を通って上段ピストン9の上の上室から下室へゆっくりと移動するので、二段ピストン構造体がその最上位置に到達するのに時間がかかり、操作レバー17を指で押し下げてから噴出口21から噴射が行われるまでに時間差が生じる。
操作レバー17を指で押し下げる時、その係止爪18が容器蓋2の係止部に係止されるので、噴射弁は開いたままとなり、一旦、噴射が始まると、エアゾール容器1が空となるまで噴射が継続する。
【0006】
【実施例1】
本発明の遅延噴射装置を図面に従って説明すれば、図1は静止状態を示し、図2は遅延状態を示し、図3は噴射状態を示す。
本発明の遅延噴射装置は、容器蓋2と、遅延噴射部3とでなり、その遅延噴射部3は、外側ハウジング4と、パッキンを介してそれに密閉結合した外側蓋5と、その外側蓋5の上面にはそれと一体的に1本以上の噴射ノズル6が形成されていることと、前記外側ハウジング4の上方大空間部11に収容された内側ハウジング7と、パッキンを介してその内側ハウジング7に密閉結合した内側蓋8と、前記内側ハウジング7と内側蓋8とで密閉容器22を構成し、その密閉容器内に上段ピストン9が摺動自在に収容され、下段ピストン10は外側ハウジング4の下方小空間部12に摺動自在に収容され、内側蓋8の中心穴を通って両ピストンをピストン杆13で接続する二段ピストン構造体と、前記上段ピストン9と下段ピストン10とは外周にそれぞれ溝を有し、それぞれの溝にはOリング14、15が嵌合され、前記内側ハウジング7の密閉容器22内には流体23が収容され、その流体が上から下へ移動できるように上段ピストン9は透孔16を有し、外側ハウジング4の小径部分と連動する操作レバー17と、その操作レバー17は一端に係止爪18を有し、この係止爪18は、操作レバー17を指で押し下げた時、容器蓋2に形成された係止部に係止されるように構成する。
図1の静止状態で示すように、そのように構成した遅延噴射装置をエアゾール容器1のステム20に嵌めて組み立てた時、二段ピストン構造体はその最下位置にある。操作レバー17を指で押し下げて係止爪18が容器蓋2の係止部に係止されると、図2の遅延状態で示すように、噴射弁が開き、内容液が外側ハウジング4の底部にある内容液流入穴19を通って下方小空間部12へ流入し、その液圧で下段ピストン10の下面を押し上げる。
その下段ピストン10が押し上げられて、図3の噴射状態で示すように、下段ピストン10が外側ハウジング4の小径部分を抜けると、下段ピストン10の下縁と小径部分の対向する内壁面との間の隙間から内容液が上昇し、その内容液が噴出口21に至り、そこから噴射が行われる。
一方、図2に示すように、液圧で下段ピストン10の下面が押し上げられるとき、密閉容器22内に収容された流体23が透孔16を通って上段ピストン9の上の上室から下室へゆっくりと移動するので、二段ピストン構造体がその最上位置に到達するのに時間がかかり、操作レバー17を指で押し下げてから噴出口21から噴射が行われるまでに時間差が生じる。操作レバー17を指で押し下げる時、その係止爪18が容器蓋2の係止部に係止されるので、噴射弁は開いたままとなり、一旦、噴射が始まると、エアゾール容器1が空となるまで噴射が継続する。
このように構成したので、内容物と流体が混合することはない。また、流体は空気や水を使えるので安全、かつ簡便であり、しかも安価である。さらにまた、流体の内容量やピストンの抵抗を変化させることにより遅延時間を調整することができる。
噴出口21の数は、この実施例では3個であるが、この数に制限されるものではない。
【0007】
【効果】
本発明は、実施例2に記載するように構成したので、操作レバー17を指で押し下げてから噴出口21から噴射が行われるまでに時間差が生じる。そのために操作レバーを押した瞬間に噴射ノズルから噴射が生じるのを防ぐことができ、その時間差を利用して、操作レバーを押してから内容物が使用者の手や顔や衣服にかからないように、或いは内容物を使用者が吸い入まないように準備することができる効果がある。
また、操作レバー17を指で押し下げる時、その係止爪18が容器蓋2の係止部に係止されるので、噴射弁は開いたままとなり、一旦、噴射が始まると、エアゾール容器1が空となるまで噴射が継続する。従って、操作レバー17を指で押し下げてその係止爪18を容器蓋2の係止部に係止させた後、エアゾール容器を使用場所に置いて使用者はそこを離れることができる効果がある。
このように構成したので、流体は空気や水を使えるので安全、かつ簡便であり、しかも安価である。さらにまた、流体の内容量やピストンの抵抗を変化させることにより遅延時間を調整することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遅延噴射装置の静止状態を示す縦断面図であって、二段ピストン構造体が最下位置に位置する。
【図2】本発明の遅延噴射装置の遅延状態を示した縦断面図であって、二段ピストン構造体がエアゾール容器の加圧内容物により押し上げられ、その二段ピストン構造体は中間位置で示されている。
【図3】本発明の遅延噴射装置の噴射状態を示した縦断面図であって、二段ピストン構体は遅延状態の中間位置から上昇して最上位置に位置し、内容物が噴出口から噴出している状態を示す。
【図4】本発明の遅延噴射装置の静止状態にある平面図であって、二段ピストン構造体は最下位置で示されている。
【符号の説明】
1 エアゾール容器 2 容器蓋
3 遅延噴射部 4 外側ハウジング
5 外側蓋 6 噴射ノズル
7 内側ハウジング 8 内側蓋
9 上段ピストン 10 下段ピストン
11 上方大空間部 12 下方小空間部
13 ピストン杆 14 上段ピストン用Oリング
15 下段ピストン用Oリング 16 透孔
17 操作レバー 18 係止爪
19 内容液流入穴 20 ステム
21 噴出口 22 密閉容器(シリンダ)
23 流体

Claims (4)

  1. エアゾ−ル容器に備えつけられる遅延噴射装置において、その遅延噴射装置はシリンダを構成する密閉容器(22)内部に流体(23)が充填されており、作動時、その密閉容器(22)内の底に位置するピストン(9)がエアゾ−ル内圧により流体内を上方へ押し上げられる時、ピストン(9)に形成された透孔(16)を通って、その流体が前記シリンダ(22)内をピストン(9)の上から下へ移動するように構成し、操作レバ−(17)の係止手段(18)によりステム(20)を押し下げた状態を継続し、噴射を継続し得るエアゾ−ル遅延噴射装置。
  2. シリンダ内の流体が空気、水(水溶液を含む)、アルコ−ル(アルコ−ル溶液)の少なくともいずれかひとつである請求項1記載のエアゾ−ル遅延噴射装置。
  3. シリンダ内の流体が高粘性流体である請求項1記載のエアゾ−ル遅延噴射装置。
  4. エアゾ−ル内圧を受ける下ピストン(10)と流体(23)を押し上げる上ピストン(9)をピストン杆(13)で接続したニ段ピストン構造体で遅延手段を構成することでなる請求項1記載のエアゾ−ル遅延噴射装置。
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