JPH10216577A - エアゾール遅延噴射装置 - Google Patents
エアゾール遅延噴射装置Info
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Abstract
生じるまでに時間差を生じさせる遅延噴射装置を提供す
ることを第1の課題とする。また、操作レバーを押し下
げて噴射状態にし、係止手段によりこの噴射状態を継続
し得る遅延噴射装置を提供することを第2の課題とす
る。 【解決手段】エアゾール容器に備えつけられる遅延噴射
装置において、その遅延噴射装置はシリンダを構成する
密閉容器22内部に流体23が充填されており、作動
時、その密閉容器内の底に位置するピストン9がエアゾ
ール内圧により流体内を上方へ押し上げられる時、ピス
トンに形成された透孔16を通って、その流体が前記シ
リンダ22内をピストン9の上から下へ移動するように
構成し、係止手段18により噴射を継続し得るエアゾー
ル遅延噴射装置である。
Description
遅延噴射装置に関し、特に、二段ピストン構造体を使っ
て噴射を遅延させ、その噴射を継続し得るエアゾール遅
延噴射装置である。
ンを押した瞬間に噴射ノズルから噴射が生じる。これは
対象物に狙いを定めて噴射するには好都合であるが、内
容物が人の顔や手や衣服にかかるのが好ましくない場合
があり、内容物を人が吸い入むと危険な場合もある。内
容物が、強力な殺虫剤などの場合はなおさらである。そ
のような意味からエアゾール遅延噴射装置がこれまで技
術開発されてきた。例えば、特公平8−29792号公
報がある。しかし、この公報によれば、内容物と高粘度
液体とが混合することになる。また、広い部屋で使用す
る場合、人がエアゾール容器を手に持って指で押しボタ
ンを押しながら移動しなければならない。この場合、エ
アゾール容器を使用している場所から人が離れることが
できない。特公平5−61975号公報にはエアゾール
遅延噴射装置を示している。この場合、遅延噴射は実現
するが、その遅延噴射とともにその場所から人が離れて
後も噴射を継続させることは保証されない。
記欠点を克服することを目的とする。例えば、殺虫剤を
噴霧する場合、その殺虫剤を吸入したり、手や衣服に付
着するのを防ぐためには、まず第一に、エアゾール容器
の押しボタンを押した瞬間に噴射ノズルから噴射が生じ
るのではなくて、操作レバーを押してから噴射ノズルか
ら噴射が生じるまでに時間差を生じさせることである。
その間に、その場所を離れることができる。次に、使用
者がエアゾール容器をその場所に置いて噴射が始まる前
にその場を離れても、一旦、噴射が始まると最後まで噴
射を継続するようにすることである。そこで、操作レバ
ーを押してから噴射ノズルから噴射が生じるまでに時間
差を生じさせるエアゾール遅延噴射装置を提供すること
を第1の課題とする。また、操作レバーを押し下げて噴
射状態にし、係止手段によりこの噴射状態を継続し得る
遅延噴射装置を提供することを第2の課題とする。
器に備えつけられる遅延噴射装置において、その遅延噴
射装置はシリンダを構成する密閉容器22内部に流体2
3が充填されており、作動時、その密閉容器内の底に位
置するピストン9がエアゾール内圧により流体内を上方
に押し上げられる時、ピストンに形成された透孔16を
通って、その流体が前記シリンダ22内をピストン9の
上から下へ移動するように構成し、係止手段18により
噴射を継続し得るエアゾール遅延噴射装置である。
蓋2とともにエアゾール容器1のステム20に嵌めて組
み立てた時、二段ピストン構造体はその最下位置にあ
る。操作レバー17を指で押し下げて係止爪18が容器
蓋2の係止部に係止されると、噴射弁が開き、内容液が
外側ハウジング4の底部にある内容液流入穴19を通っ
て下方小空間部12へ流入する。その液圧で下段ピスト
ン10の下面が押し上げられ、その下段ピストン10が
外側ハウジング4の小径部分を抜けると、下段ピストン
10の下縁と小径部分の対向する内壁面との間の隙間か
ら内容液が上昇し、その内容液が噴出口21に至り、そ
こから噴射が行われる。一方、液圧で下段ピストン10
の下面が押し上げられると、密閉容器内に収容された流
体が透孔16を通って上段ピストン9の上の上室から下
室へゆっくりと移動するので、二段ピストン構造体がそ
の最上位置に到達するのに時間がかかり、操作レバー1
7を指で押し下げてから噴出口21から噴射が行われる
までに時間差が生じる。操作レバー17を指で押し下げ
る時、その係止爪18が容器蓋2の係止部に係止される
ので、噴射弁は開いたままとなり、一旦、噴射が始まる
と、エアゾール容器1が空となるまで噴射が継続する。
すれば、図1は静止状態を示し、図2は遅延状態を示
し、図3は噴射状態を示す。本発明の遅延噴射装置は、
容器蓋2と、遅延噴射部3とでなり、その遅延噴射部3
は、外側ハウジング4と、パッキンを介してそれに密閉
結合した外側蓋5と、その外側蓋5の上面にはそれと一
体的に1本以上の噴射ノズル6が形成されていること
と、前記外側ハウジング4の上方大空間部11に収容さ
れた内側ハウジング7と、パッキンを介してその内側ハ
ウジング7に密閉結合した内側蓋8と、前記内側ハウジ
ング7と内側蓋8とで密閉容器22を構成し、その密閉
容器内に上段ピストン9が摺動自在に収容され、下段ピ
ストン10は外側ハウジング4の下方小空間部12に摺
動自在に収容され、内側蓋8の中心穴を通って両ピスト
ンをピストン杆13で接続する二段ピストン構造体と、
前記上段ピストン9と下段ピストン10とは外周にそれ
ぞれ溝を有し、それぞれの溝にはOリング14、15が
嵌合され、前記内側ハウジング7の密閉容器22内には
流体23が収容され、その流体が上から下へ移動できる
ように上段ピストン9は透孔16を有し、外側ハウジン
グ4の小径部分と連動する操作レバー17と、その操作
レバー17は一端に係止爪18を有し、この係止爪18
は、操作レバー17を指で押し下げた時、容器蓋2に形
成された係止部に係止されるように構成する。図1の静
止状態で示すように、そのように構成した遅延噴射装置
をエアゾール容器1のステム20に嵌めて組み立てた
時、二段ピストン構造体はその最下位置にある。操作レ
バー17を指で押し下げて係止爪18が容器蓋2の係止
部に係止されると、図2の遅延状態で示すように、噴射
弁が開き、内容液が外側ハウジング4の底部にある内容
液流入穴19を通って下方小空間部12へ流入し、その
液圧で下段ピストン10の下面を押し上げる。その下段
ピストン10が押し上げられて、図3の噴射状態で示す
ように、下段ピストン10が外側ハウジング4の小径部
分を抜けると、下段ピストン10の下縁と小径部分の対
向する内壁面との間の隙間から内容液が上昇し、その内
容液が噴出口21に至り、そこから噴射が行われる。一
方、図2に示すように、液圧で下段ピストン10の下面
が押し上げられるとき、密閉容器22内に収容された流
体23が透孔16を通って上段ピストン9の上の上室か
ら下室へゆっくりと移動するので、二段ピストン構造体
がその最上位置に到達するのに時間がかかり、操作レバ
ー17を指で押し下げてから噴出口21から噴射が行わ
れるまでに時間差が生じる。操作レバー17を指で押し
下げる時、その係止爪18が容器蓋2の係止部に係止さ
れるので、噴射弁は開いたままとなり、一旦、噴射が始
まると、エアゾール容器1が空となるまで噴射が継続す
る。このように構成したので、内容物と流体が混合する
ことはない。また、流体は空気や水を使えるので安全、
かつ簡便であり、しかも安価である。さらにまた、流体
の内容量やピストンの抵抗を変化させることにより遅延
時間を調整することができる。噴出口21の数は、この
実施例では3個であるが、この数に制限されるものでは
ない。
ので、操作レバー17を指で押し下げてから噴出口21
から噴射が行われるまでに時間差が生じる。そのために
操作レバーを押した瞬間に噴射ノズルから噴射が生じる
のを防ぐことができ、その時間差を利用して、操作レバ
ーを押してから内容物が使用者の手や顔や衣服にかから
ないように、或いは内容物を使用者が吸い入まないよう
に準備することができる効果がある。また、操作レバー
17を指で押し下げる時、その係止爪18が容器蓋2の
係止部に係止されるので、噴射弁は開いたままとなり、
一旦、噴射が始まると、エアゾール容器1が空となるま
で噴射が継続する。従って、操作レバー17を指で押し
下げてその係止爪18を容器蓋2の係止部に係止させた
後、エアゾール容器を使用場所に置いて使用者はそこを
離れることができる効果がある。このように構成したの
で、流体は空気や水を使えるので安全、かつ簡便であ
り、しかも安価である。さらにまた、流体の内容量やピ
ストンの抵抗を変化させることにより遅延時間を調整す
ることができる効果がある。
図であって、二段ピストン構造体が最下位置に位置す
る。
面図であって、二段ピストン構造体がエアゾール容器の
加圧内容物により押し上げられ、その二段ピストン構造
体は中間位置で示されている。
面図であって、二段ピストン構体は遅延状態の中間位置
から上昇して最上位置に位置し、内容物が噴出口から噴
出している状態を示す。
であって、二段ピストン構造体は最下位置で示されてい
る。
蓋 3 遅延噴射部 4 外側
ハウジング 5 外側蓋 6 噴射
ノズル 7 内側ハウジング 8 内側
蓋 9 上段ピストン 10 下段
ピストン 11 上方大空間部 12 下
方小空間部 13 ピストン杆 14 上
段ピストン用Oリング 15 下段ピストン用Oリング 16 透
孔 17 操作レバー 18 係
止爪 19 内容液流入穴 20 ス
テム 21 噴出口 22 密
閉容器(シリンダ) 23 流体
Claims (4)
- 【請求項1】エアゾール容器に備えつけられる遅延噴射
装置において、その遅延噴射装置はシリンダを構成する
密閉容器22内部に流体23が充填されており、作動
時、その密閉容器内の底に位置するピストン9がエアゾ
ール内圧により流体内を上方へ押し上げられる時、ピス
トンに形成された透孔16を通って、その流体が前記シ
リンダ22内をピストン9の上から下へ移動するように
構成し、係止手段18により噴射を継続し得るエアゾー
ル遅延噴射装置。 - 【請求項2】シリンダ内の流体が空気、水(水溶液を含
む)、アルコール(アルコール溶液)の少なくともいず
れかひとつである請求項1記載のエアゾール遅延噴射装
置。 - 【請求項3】シリンダ内の流体が高粘性流体である請求
項1記載のエアゾール遅延噴射装置。 - 【請求項4】遅延手段を二段ピストン構造体で構成する
ことでなる請求項1記載のエアゾール遅延噴射装置。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-02-07 JP JP05972297A patent/JP3803839B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3803839B2 (ja) | 2006-08-02 |
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