JPH01176467A

JPH01176467A - エアゾール装置用遅延噴射装置

Info

Publication number: JPH01176467A
Application number: JP63000584A
Authority: JP
Inventors: Satoshi Mekata; 聡目加多
Original assignee: Osaka Aerosol Industries Corp
Current assignee: Osaka Aerosol Industries Corp
Priority date: 1988-01-05
Filing date: 1988-01-05
Publication date: 1989-07-12
Anticipated expiration: 2011-03-27
Also published as: JPH0829792B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は遅延噴射装置に関する。さらに詳しくは、被噴
射物を一定時間遅らせた後噴射させるための装置に関す
る。

［従来の技術］従来より、家屋や車室内を殺菌、消毒するのにエアゾー
ル装置が用いられている。たとえば家屋内のゴキブリや
ダニなどを駆除するのに燻蒸剤を噴霧したり、また車室
内に帯電防止剤が噴霧される。このようなばあい、家屋
や車室内を密閉して、エアゾール装置により燻蒸剤や帯
電防止剤が噴霧されるが、エアゾール装置を噴射操作し
た者が外に退避するまでの間に薬品が付着するのは好ま
しくない。

そこで、エアゾール装置を遠隔操作する装置も検討され
たが、遠隔操作機構が複雑であり、製品価格を押しあげ
てしまうという問題がある。

また叙上の類のエアゾール装置以外にも、種々の分野で
被噴射物を一定時間送らせて噴射させたい要望がある。

［発明が解決しようとする課題］本発明はかかる事情に鑑み被噴射物を一定時間遅らせて
から構成される装置を提供することを目的とする。また
本発明は構造が簡単で取り扱いが容易な遅延噴射装置を
提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］本発明の遅延噴射装置は、密閉状容器の内部に高粘度液
体が充填されており、該容器に加圧状態にある被噴射物
を導入する導入孔と高粘度液体を流出させる流出孔とが
形成されている。

［作　用コ導入孔から加圧状態にある被噴射物が導入されると、そ
の圧力で高粘度液体が流出孔から流出する。高粘度液体
はその粘性のゆえに流出孔から出厚してしまうのに時間
がかかる。一定時間経過して容器内に高粘度液がなくな
るか減少すると、導入孔と流出孔とが連通ずるようにな
るので、その後被噴射物が噴出する。

本発明は、可動部分がなく構造が簡単である。

また操作は被噴射物を噴出させるだけでよいので取扱い
が容易である。

［実施例］つぎに本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の実施例１にかかわる遅延噴射装置の使
用状態を示す断面図、第２図は本発明の実施例２にかか
わる遅延噴射装置の使用状態を示す断面図、第３図はバ
ルブ開弁保持機構の他の例を示す断面図、第４図は本発
明の実施例３にかかわる噴射装置の断面図、第５図は用
いられるエアゾール装置の他の例を示す一部正面図、第
６図は本発明の実施例４にかかわる噴射装置の断面図で
ある。

第１図には実施例１の遅延噴射装置（Ａ）が示されてい
る。この装置（Ａ）は本体（１）とチューブ（２）から
なり、チューブ（２）によってエアゾール装置（３）と
接続されている。

本体（１）は円筒状の部材で、上部室（４）と下部室（
５］とを有している。上部室（４）は請求項２にいう収
容室であり、下部室（Ｓは請求項１にいう密閉状容器で
ある。前記両者の間は隔壁（６）で仕切られている。上
部室（４）は上端壁（４ａ）に噴口（刀が形成されてい
るが、それ以外の部分は上端壁（４ａ）、側壁（４ｂ）
および隔壁（６）によってほぼ密閉された容器に形成さ
れている。また下部室（５）は底壁（５ａ）、側壁（５
ｂ）および隔壁（６）とによって囲まれ、密閉された容
器に形成されている。隔壁（６）の中央にはパイプ（８
）が固定されている。このパイプ（８）は請求項１にい
う流出孔を構成している。パイプ（８）の上端は、上部
室（４）の上端近辺で開口しており、下端は下部室（５
）内の下端近辺で開口している。また下部室（Ｓの上端
部の側壁（５ｂ）には、前記チューブ（２）の一端が固
定されている。このチューブ（′２Ｊは請求項１の導入
孔を構成している。

前記下部室（５）内には高粘度液体（９）が入れられて
いる。この液体（９）の粘度は遅延時間を決定する要素
の一つとなるもので、液体（９）の量やパイプ（８）の
内径によって左右されるが、はぼ１０〜１０万ｃｐｓが
一般的である。用いられる高粘度液体（９）としては、
シリコーンオイル、グリセリン、水に増粘剤を添加した
ものなどがあげられるが、これら以外のものであっても
よい。

一方、エアゾール装置（３）は、そのバルブを開弁位置
に保持する機能をもつものが用いられる。

たとえば、つぎのようなエアゾール装置である。

エアゾール容器０１）の口部（１２）に合成樹脂製のバ
ルブカバーにが嵌着されている。バルブカバー■は円筒
状の側壁（ｌΦと天板叱とからなり、天板６の一端はヒ
ンジ０■で側壁０４）に連結され、他端は係合突起面と
なっている。この係合突起口は側壁０４）の突起Ｏａに
当っており、強く押し込むと突起ＯＦ３の下にもぐり込
み、戻らなくなる。天板圏の中央には接続部□□□が形
成され、エアゾール容器（ＩＩ）のステム（２１）と前
記チューブ（２）とを接続している。前記天板６を押し
込むと、ステムのも押し込まれるのでバルブのが開弁す
るが、その状態は係合突起ｍが突起Ｏａの下面に当接す
ることによって、保持される。したがって、エアゾール
容器０１）内の内容物は、いったんバルブのが開けられ
ると、全量が最後まで吐出する。なお内容物としては、
燻蒸剤や帯電防止剤などが入れられる。この内容物はエ
アゾール容器（１１）内の噴射ガスにより加圧されてい
るので、請求項１の被噴射物に相当する。

つぎに本実施例の作用を説明する。

エアゾール装置（３）のバルブ面を開けると、内容物が
チューブ（２）を通って、下部室（５］内に流入する。

内容物が下部室（５）の上部空間に充満すると、その圧
力で高粘度液体（９）が押し下げられ、パイプ（８）を
通って上部室（４）内に流入する。液体（９）のほぼ全
量が上部量（４）内に流入すると（鎖線図示）、下部室
（５）内においてパイプ（８）下端が液体（９）で塞が
れなくなるので、内容物がパイプ（８）に流入するよう
になる。そして、パイプ（８）を通、　　　　った内容
物は上部室（４）の噴口（７）から外部に噴射される。

以上のごとく、本実施例では液体（９）が下部室（５）
から上部室（４）に移し替えられる時間だけ遅れて、内
容物が外部に噴射されることとなる。

本実施例（Ａ）はエアゾール装置（３）と別体であり、
本体（１）そのものを畳や床の上に置いて用いられる。

操作はチューブ（ａで接続することと、カバー■の天板
もを押し下げるだけであるから、しごく簡単である。ま
た上部室（４）は噴口（７）だけしか開口していないの
で、高粘度液体（９）が外部に洩れることもなく、取り
扱いが簡単である。

つぎに第２図に基づき実施例２の装置（Ｂ）を説明する
。

この実施例では本体（１）の下部にカバーＱ４が一体に
形成されている。このカバーＱ４は円筒状の部材で、エ
アゾール装置（３）の口部０２）に嵌着せられる。そし
て、完全に嵌着したとき、下部室（５）の底壁（５ａ）
が接続部ツの上端に当接して、これを押し下げるように
なっている。したがって、この実施例では本体（１）を
エアゾール装置（３）に組み付けると、自動的にバルブ
■が開けられる。

なお第２図では高粘渡液体（９）が上部室（４）に移し
かえられた状態が示されている。

その余の構成は実施例１と実質的に異なることはなく、
同様の効果を奏することができる。

第３図にはエアゾール装置（３）のバルブ開弁保持機構
の他の例が示されている。カバー圏の天板旧には、その
下面に円周状に厚さが変化する段部（５）が形成されて
いる。一方ステム（２ｖに取りつけられた接続部（１９
ａ）は側方に突起のを有して、それが前記段部■の下面
に接している。したがって、矢印（Ｓ）で示すように、
接続部（１９ａ）を回転ぎせると、ステムのが押し込ま
れ、バルブを開弁させることができる。第１図に示され
たエアゾール装置（３）には上記カバーを■を用いるこ
とも可能である。

つぎに第４図に基づき実施例３の装置（Ｃ）を説明する
。

この実施例はバルブ■を密閉状容器として用いたもので
、バルブハウジングツの内部空間に高粘度液体（９）が
充填されている。ハウジング下孔（３１）が請求項１の
導入孔に相当し、ステム弁孔（３２）が流出孔に相当す
る。

バルブカバー■は第１図に示されたものと実質的に同一
であるが、天板６の中央に噴出口（３３）が形成せられ
、その周囲に収容室（３４）が形成されている。収容室
（３４）は単なる受は皿でもよいが、その中に高粘度液
体（９）を吸収しうる粉末やパイプなどを入れておいて
もよい。

この実施例ではバルブのを開弁じたとき、デイツプチュ
ーブ（３５）を通してエアゾール内容物がバルブハウジ
ング■り内に導入され、その圧力で高粘度液体（９）が
ステム弁孔（３２）を通って出てしまうまでは、エアゾ
ール内容物が噴射されることがない。

第５図には、エアゾール容器０１）の肩部に巻締部のを
有する容器が示されている。このタイプの容器を用いる
ばあいは、第１〜４図に示されたバルブカバーに、（２
４１は口部（１２）に取りつける代りに、肩部の巻締部
のに嵌着してもよい。

さらに第６図に基づき実施例４の装置（Ｄ）を説明する
。

有底筒状の外部容器（４１）の頭部に筒状の内部容器（
４２）が密に嵌合されている。内部容器（４２）は底壁
（４３）と隔壁（４４）とで囲まれた下部室（４５）を
有しており、これが請求項１にいう密閉状容器となって
いる。また上部室（４Ｂ）は請求項２にいう収容室とな
っている。底壁（４３）には導入孔（４了）が穿孔され
、隔壁（４４＞には流出孔（４８）が穿孔されている。

そして、下部室（４５）には高粘度液体（９）が充填さ
れており、外部容器（４１）内には噴射ガス（Ｇ）が入
れられている。この噴射ガス（Ｇ）は請求項１にいう被
噴射物に相当する。

この実施例では噴射ガス（Ｇ）が導入孔（４７）から下
部室（４５）内に入り、高粘度液体（９）を流出孔（４
８）から一部あるいは全量を流出させると、導入孔（４
７）と流出孔（４８）が連通ずるので、その後は噴射ガ
ス（Ｇ）が流出孔（４８）から噴出する。このようにし
て、高粘度液体（９）が流出する時間だけ噴射ガス（Ｇ
）の噴出が遅延する。

［発明の効果］本発明によれば、被噴射物の遅延噴射を簡単に行うこと
ができる。また取り扱いが容易で、構造が簡単であり安
価である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例１にかかわる遅延噴射装置の使
用状態を示す断面図、第２図は本考案の実施例２にかか
わる遅延噴射装置の使用状態を示す断面図、第３図はバ
ルブ開弁保持機構の他の例を示す断面図、第４図は本発
明の実施例３にかかわる噴射装置の断面図、第５図は用
いられるエアゾール装置の他の例を示す一部正面図、第
６図は本発明の実施例４にかかわる噴射装置の断面図で
ある。（図面の主要符号）（１）：本　体（２）：チューブ（３）：エアゾール装置（４）二上部室（Ｓ：下部室（６）：隔　壁（７）：噴　口（８）：バイブ（９）：高粘度液体ｎ：バルブ（２３：バルブハウジング（３１）　：ハウジング下孔（３２）　：ステム弁孔（４１）　：外部容器（４２）　：内部容器（４５）　：下部室（４７）　：導入孔（４ｇ）　：流出孔特許出願人　　大阪エヤゾール工業株式会社第２図第３回２］第５回オ６図

Claims

【特許請求の範囲】１　密閉状容器の内部に高粘度液体が充填されており、
該容器に加圧状態にある被噴射物を導入する導入孔と高
粘度液体を流出させる流出孔とが形成されてなる遅延噴
射装置。２　前記容器に、流出孔から流出した高粘度液体を収容
する収容室が設けられてなる請求項１記載の装置。