JP3802781B2 - 形鋼工事桁の添接部の構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は線路下構造物を開削工法で構築する際に使用する形鋼工事桁の添接部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
線路下構造物を開削工法で構築する場合、軌道を枕木抱込み式工事桁で仮受して施工している。この工法を図4により説明すると、枕木抱込み式工事桁6は、地中に仮受杭1を打ち込んで仮受桁2を施工し、次いで、軌道の両側に主桁3を施工して既設の枕木間に横桁4を渡し、これに枕木5を挿入することにより構築され、この枕木抱込み式工事桁6で軌道を仮受した状態で線路下を開削して構造物7を構築する。このような工事桁においては、鋼板を溶接した構造の鋼製主桁や鋼製横桁を使用し、また主桁の腹板に鋼製の棚板を溶接して構成している。
【0003】
しかし、従来の工事桁では、主桁、横桁、棚板をそれぞれ鋼板を溶接して製作するために溶接量が多く、コスト高となるほか溶接歪みが発生するという問題があり、その対策として、本出願人は主桁、横桁、棚板に形鋼を用い、溶接を用いずに高力ボルトで取付けるようにしたものを提案している(特願2000−25499号)。
【0004】
この提案のものについて、図5により概略説明する。
図5(a)は軌道に垂直な工事桁断面図、図5(b)は図5(a)のA−A断面図、図5(c)は図5(a)のB−B断面図である。
主桁10はH形鋼または極厚H形鋼からなり、この腹板に高力ボルトからなる棚板固定ボルト14でL形鋼からなる棚板13を取り付け、これにH形鋼からなる枕木受桁11を載せ、高力ボルトからなる枕木受桁固定ボルト17で棚板13に固定する構造になっている。枕木受桁11を構成するH形鋼の両端部は、棚板13を避けるように直角に切断した切断加工部19が形成されている。なお、図5(a)の左端は主桁10の支点部を示し、図5(a)の右端は主桁10の中間部を示しており、主桁の支点部においては、主桁を構成するH形鋼の上下フランジ間に端補剛材(L形鋼)18が高力ボルトで取り付けられている。枕木受桁11による枕木の固定は、水平方向の枕木固定ボルト16によっており、図5(b)に示すように、枕木受桁11と枕木15を貫通して枕木固定ボルト16で固定している。また、枕木受桁端部は、図5(c)に示すように、棚板13に載せて垂直方向の枕木受桁固定ボルト17で棚板に固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示す形鋼工事桁においては、枕木受桁に繰り返し荷重が加えられた時、その端部の切断加工部19が直角の切断部を有しているため、ここにストレスが加わって亀裂が発生する可能性がある。また、図5(b)に示すように、水平方向のボルトで枕木受桁に枕木を固定したとき、ボルトと枕木の孔との間にはガタがあり、枕木と枕木受桁との間にも隙間があるため、列車の振動により上下左右方向に枕木のバタツキが生ずる。また、枕木受桁固定ボルトが、片側1本の場合、繰り返しの列車荷重の影響でボルトが切れる可能性がある。
【0006】
また、形鋼工事桁は桁長が長くなると、架設や運搬ができないため、桁同士を添接板で繋ぎ合わせる必要がある。図6は形鋼工事桁の主桁に平行な断面を示しているが、橋脚20,20間の距離が長くなると形鋼工事桁21を施工するには桁同士を添接板で繋ぎ合わせる必要がある。しかし、図5に示したように形鋼工事桁は主桁に棚板が高力ボルトで固定されているため、形鋼工事桁の添接部(図のC部分)の構造、すなわち棚板端部の高力ボルトの配置等が明らかでないと桁同士を繋ぎ合わせることができない。そのため、橋脚20,20間に中間橋脚22を施工し、この間に形鋼工事桁21を施工しており、コストアップとなっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためのもので、形鋼工事桁の添接部を、添接板で繋ぎ合わせることができるように構造として、中間橋脚を不要とし、経済性の向上を図るようにしたものである。
そのために本発明は、高力ボルトで棚板を取り付けた形鋼からなる主桁と、主桁間に渡って設けられ、高力ボルトで両端部を棚板に固定した形鋼からなる枕木受桁とを有する工事桁を添接板で接続する添接部の構造であって、主桁腹板に取り付ける添接板のボルト孔を棚板のボルト孔と共通にし、添接板の上に棚板を重ねて共通の高力ボルトで添接板と棚板を固定したことを特徴とする。
また、本発明は、高力ボルトで棚板を取り付けた形鋼からなる主桁と、主桁間に渡って設けられ、高力ボルトで両端部を棚板に固定した形鋼からなる枕木受桁とを有する工事桁を添接板で接続する添接部の構造であって、主桁腹板に取り付ける添接板のボルト孔を棚板のボルト孔と共通にし、棚板部分は添接板を切り欠いて棚板を添接板に兼用し、高力ボルトで添接板と棚板を固定したことを特徴とする。
また、本発明は、さらに、主桁腹板のボルト孔の位置と異なる位置にボルト孔が形成された添接板を主桁の上下フランジの両面に取り付け、高力ボルトで固定したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の形鋼工事桁の添接部の構造の例を説明する図で、図1(a)は軌道に垂直な工事桁断面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は図1(a)のB−B断面図である。なお、図5と同一番号は同一内容を示している。
主桁10はH形鋼または極厚H形鋼からなり、これにL形鋼からなる棚板13を高力ボルトからなる棚板固定ボルト14で固定し、これにH形鋼からなる枕木受桁11を載せて固定し、枕木15を支持する点は図5の場合と同様である。
【0009】
この例の枕木受桁11は、その端部の棚板13を避ける切断加工部26が図示するように、直角切断部でなく、曲線状または勾配をつけた直線状とし、切断加工部へのストレスを緩和している。ここでは説明の便宜上、図の左側切断加工部を曲線状、右側切断加工部を勾配をつけた直線状としているが、実際には両方とも曲線状、あるいは勾配をつけた直線状とする。これにより切断加工部における亀裂の発生を防止することができる。
【0010】
また、図1(b)に示すように、枕木15と枕木受桁11間にパッキン材24を挿入して固定し、枕木固定ボルト23を垂直方向にして枕木を貫通させて受桁に固定する。このような固定方法により、ボルトと枕木の孔にガタがあったとしても、パッキン材24により横方向の移動は防止される。また、上下方向はボルトとナットで締めつけられるので、上下動も防止される。
【0011】
桁同士を接続する添接板30は、図1(a)に示すように、隣接する桁間に跨がって主桁の上下フランジの両面、腹板の両面に当てて高力ボルトからなる添接ボルト31で固定する。この際、図1(c)に示すように、添接板30のうち主桁腹板に取り付ける添接板のボルト孔は棚板のボルト孔と共通にして添接板と棚板とで共用できるようにし、腹板の添接板の上から棚板13を重ねて同じ高力ボルトの棚板固定ボルト14で固定する。なお、上下フランジの添接板のボルト孔の位置は、腹板の添接板のボルト孔の位置と異ならせて上下フランジのボルトが腹板部分のボルトと干渉しないようにすることが望ましい。また、枕木受桁の棚板への固定は2本以上の高力ボルト25で固定するようにし、繰り返しの列車荷重の影響でボルトが切れるのが防止される。
【0012】
図2は本発明の形鋼工事桁の添接部の構造の他の例を説明する図で、図2(a)は軌道に垂直な工事桁断面図、図2(b)は図2(a)のA−A断面図、図2(c)は図2(a)のB−B断面図である。なお、図1と同一番号は同一内容を示している。
この例は棚板13の部分は添接板を切り欠き、添接板を切り欠いた箇所は棚板で添接板を兼ねるようにしたものであり、それ以外の点は図1の場合と同様である。もちろん、添接板を兼ねる棚板は隣接する桁間に跨がって設けられる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、図3に示すように、添接板30により桁間を繋ぎ合わせることができるため、従来必要であった中間橋脚22が不要となり、経済性を向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の形鋼工事桁の添接部の構造の例を説明する図である。
【図2】 本発明の形鋼工事桁の添接部の構造の他の例を説明する図である。
【図3】 形鋼工事桁を添接板で繋ぎ合わせた状態を示す図である。
【図4】 枕木抱込み式工事桁を説明する図である。
【図5】 本出願人による既提案の形鋼工事桁を説明する図である。
【図6】 形鋼工事桁の桁長が長い場合の施工法を説明する図である。
【符号の説明】
10…主桁、11…枕木受桁、13…棚板、14…棚板固定ボルト、15…枕木、23…枕木固定ボルト、24…パッキン材、25…枕木受桁固定ボルト、26…切断加工部、30…添接板、31…添接ボルト。

Claims (3)

  1. 高力ボルトで棚板を取り付けた形鋼からなる主桁と、主桁間に渡って設けられ、高力ボルトで両端部を棚板に固定した形鋼からなる枕木受桁とを有する工事桁を添接板で接続する添接部の構造であって、
    主桁腹板に取り付ける添接板のボルト孔を棚板のボルト孔と共通にし、添接板の上に棚板を重ねて共通の高力ボルトで添接板と棚板を固定したことを特徴とする形鋼工事桁の添接部の構造。
  2. 高力ボルトで棚板を取り付けた形鋼からなる主桁と、主桁間に渡って設けられ、高力ボルトで両端部を棚板に固定した形鋼からなる枕木受桁とを有する工事桁を添接板で接続する添接部の構造であって、
    主桁腹板に取り付ける添接板のボルト孔を棚板のボルト孔と共通にし、棚板部分は添接板を切り欠いて棚板を添接板に兼用し、高力ボルトで添接板と棚板を固定したことを特徴とする形鋼工事桁の添接部の構造。
  3. さらに、主桁腹板のボルト孔の位置と異なる位置にボルト孔が形成された添接板を主桁の上下フランジの両面に取り付け、高力ボルトで固定したことを特徴とする請求項1または2記載の形鋼工事桁の添接部の構造。
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