JP3802315B2 - デモンストレーション機能を実行する通信装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、デモンストレーション機能を実行する通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電話装置には、デモンストレーション機能(以下、デモ機能と称す)を有するものがある。前記デモ機能とは、装置を使用しない際に液晶表示部に静止画像或いは動画画像を表示させたり、LEDを点滅或いは点灯させる機能である。
【0003】
このようなデモ機能を作動させて店頭に並べることによりお客の関心を装置に向けることができる為、デモ機能は販売促進の為にはなくてはならない機能である。
【0004】
しかし、このようなデモ機能は、一般ユーザが購入した後は不要であり、一般家庭でデモ機能となるとかえって故障したと間違われる為、通常電源投入時或いは投入後に複雑な操作を行わなければデモ機能が作動しないように設計されている
又、このような複雑な操作をすることなくデモ機能の実行ができ、しかもユーザには実行することができない方法として、電源投入時にデモ用のモジュラージャックを挿入するだけでデモ機能を実行させる技術が提案されている(例えば、特開平5−130176号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、コードレス電話装置の親機と子機に上記デモ機能を搭載する場合、販売店が親機と子機の両方にデモ機能実行の為の複雑な操作を行わなければならず、非常に面倒である。
【0006】
又、モジュラージャックを挿入してデモ機能を実行する方法にあっては、子機には通常モジュラージャックを接続する機能がない為、少なくとも子機側ではデモ機能実行の為の複雑な操作を行わなければならない。
【0007】
本発明は、無線通信可能な親機と子機とからなり、前記親機は、デモンストレーション機能を自己が実行するとき、前記子機に開始指示信号を送信するよう制御する制御手段を有し、前記子機は、親機からの開始指示信号を受信したとき、デモンストレーション機能を実行する制御手段を有する通信システム、の通信装置であって、前記子機は、自身が充電状態であるか否かを判定する判定手段を有し、前記子機は、前記判定手段が充電状態であると判定しているとき、親機からの開始指示信号を受信するとデモンストレーション機能を実行し、一方、前記判定手段が充電状態でないと判定しているときにはデモ機能を実行しないことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用してなる実施例装置である通信装置(コードレス電話装置)の親機100のブロック図である。
【0013】
図1において、入力部110は、デモ機能を開始する為のキーや、テンキー等を有している。
【0014】
デモ情報記憶部120は、例えばROM(Read Only Memory)からなり、表示部130に表示するデモ機能用の画情報を格納している。
【0015】
表示部130は、デモ機能時には前記デモ情報記憶部120に格納されている画情報を表示し、発呼時や待機状態時には相手先の電話番号や氏名等を表示可能である。
【0016】
LED部140は、複数のLED(Light Emitting Diode)からなり、デモ機能時には後述する制御部260の制御の下LEDの点滅動作や点灯動作を行う。
【0017】
送受信部150は、アンテナ160と接続されており、子機500との間で無線接続動作やデモ機能の開始又は終了を示す信号の送受信等を行う。
【0018】
ダイオードブリッジ170は、回線端子L1、L2と接続されており、回線端子L1、L2の極性が判定しても親機100内の回路の電位状態を一定に保つことを可能にしている。
【0019】
網制御部180は、前記ダイオードブリッジ170と接続されており、送受話器がオンフック或いはオフフックされたことを検出するフック検出回路(図示せず)の検出に基づいて、後述する制御部260の制御の下回線閉結及び開放動作を行う。
【0020】
スピーチネットワーク部190は、前記網制御部180と接続されており、前記網制御部180を介して回線Lから入力した音声信号を前記送受信部150又は後述するスピーカ200へ切替出力する。又、前記送受信部150や後述するマイク210から入力した音声信号を網制御部180を介して回線Lへ切り換え送出する。尚、前記スピーチネットワーク部190は、入力した音声信号の増幅を行う増幅器やミュートを行うミュート回路等を有している。
【0021】
スピーカ200は、回線L又は子機500からの音声信号を送出する。
【0022】
マイク210は、親機100のユーザが発した音声信号を前記スピーチネットワーク部190へ送出する。
【0023】
極性検出回路220は、回線Lの極性が反転したか否かを検出する。
【0024】
電源回路230は、交流と直流の変換を行うAC/DC変換部240を有するアダプタ250と接続されており、前記アダプタ250からの電圧を親機100内で使用する電圧に変換し、図示しない電源ラインを介して親機100内の各回路に電力を供給する。
【0025】
制御部260は内部に格納された制御プログラムに基づいて上記各回路の制御を司る。
【0026】
図2は本実施例装置の子機500のブロック図である。
【0027】
図2において、送受信部510は、アンテナ520と接続されており、親機100との間の無線通信動作やデモ機能開始や終了を示す信号の送受信を行う。
【0028】
通話回路530は、前記送受信部510と接続されており、前記送受信部510が親機100から受信した音声信号を後述するスピーカ540へ出力する。又、前記マイク550から入力した音声信号を送受信部510へ送出する。尚、前記通話回路530には、入力した音声信号の増幅を行う為の増幅回路やミュートを行う為のミュート回路等が配されており、これらの回路に音声信号を通して増幅やミュート処理を施すことが可能である。
【0029】
スピーカ540は、送受信部510が受信した音声信号を送出する。
【0030】
マイク550は、子機500のユーザが発した音声信号を前記通話回路530へ送出する。
【0031】
入力部560は、デモ機能の開始又は終了を指示する為のキーや、テンキー等からなる。
【0032】
デモ情報記憶部570は、例えばROM(Read Only Memory)からなり、表示部130に表示するデモ機能用の画情報を格納している。
【0033】
記憶部580は、電力の供給が断となった場合でも格納されている情報を保持可能な記憶素子で構成され、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)からなり、現在子機500がデモ機能であるか否かを示す情報(デモ機能オン、オフ用のフラグ)が格納されている。又、前記送受信部510が受信した電波に含まれているデモ機能開始又は終了の指示に基づいて制御部610により前記フラグがオン又はオフされる。
【0034】
尚、前記記憶部580は、EEPROMでなくとも良く、RAM(Random Access Memory)にバックアップ用の電源を別途設ける構成としても良い。
【0035】
表示部590は、デモ機能時には前記デモ情報記憶部570に格納されている画情報を表示し、発呼時や待機状態時には相手先の電話番号や氏名等を表示可能である。
【0036】
LED部600は、複数のLED(Light Emitting Diode)からなり、デモ機能時には後述する制御部610の制御の下LEDの点滅動作や点灯動作を行う。
【0037】
制御部610は、内部に格納された制御プログラム(図示せず)に基づいて上記各回路の制御を司る。
【0038】
ダイオードブリッジ620は、2つの端子S1とS2を有しており、バッテリ630からの電流が充電器700側に流れ込むのを防止している。又、前記ダイオードブリッジ620のS1、S2端子側(充電器700側)からは2本の信号ライン(CHG1、CHG2)が制御部610へと延びており、制御部610がこの2つのラインにおける信号の有無を検出することにより、現在充電中であるか否かを判定することができる。
【0039】
バッテリ630は、例えばニッケルカドミウム等の2次電池からなり、子機500が充電器700に設置されている際には、前記充電器700から入力した電力により充電される。一方、子機500が充電器700に設置されていない場合には、バッテリ630に充電されている電力により子機500を稼動することが可能である。
【0040】
電源回路640は、例えばレギュレータからなり、バッテリ630から入力した電圧を子機500内で使用する電圧に変換し、図示しない電源ラインを介して子機500内の各回路に電力を供給する。
【0041】
次に充電器700の回路構成について説明する。
【0042】
充電器700は、商用電源から入力した交流電流を直流電流に変換するAC/DC変換部710を有しており、子機500を充電器700に配置した状態では、前記AC/DC変換部710で変換された直流電流は、端子S3、S4及び端子S1、S2を介して子機500側へ入力される。
【0043】
次に、本発明を適用してなる第1の実施例について説明する。
【0044】
図3は第1実施例の親機100の動作を示すフロー図であり、図4は第1実施例の子機500の動作を示すフロー図である。
【0045】
先ず、親機100の動作を図3を用いて説明する。
【0046】
S1ステップでは、制御部260は、入力部110からデモ機能実行を示す複数のキーの押下信号を検出するとS2ステップへ処理を進め、一方、前記信号を検出しない場合にはS3ステップへ処理を進める。
【0047】
S2ステップでは、制御部260は、送受信部150を制御することによりデモ機能開始を示す信号を子機500へ送信させ、デモ機能を実行させる。具体的には、制御部610が、デモ情報記憶部570に格納されているデモ用の画情報を読み込み表示部590に表示させ、又、LED部600に配置されているLEDを点灯又は点滅させる。その後、制御部610は、S1ステップへ処理を戻す。
【0048】
S3ステップでは、制御部260は、入力部110からデモ機能終了のキー押下信号を検出するとS4ステップへ処理を進め、一方、前記押下信号を検出しない場合にはS5ステップへ処理を進める。
【0049】
S4ステップでは、制御部260は、送受信部150を制御することによりデモ機能終了を示す信号を子機500へ送信させると共にデモ機能を終了させる。具体的には、制御部260が、表示部130を制御することにより表示部130に表示させているデモ画面の表示を停止させると共に、LED部140におけるLEDの点灯或いは点滅動作を停止させる。その後、制御部260は、S1ステップへ処理を戻す。
【0050】
S5ステップでは、制御部260は、デモ機能開始又は終了以外のキー押下信号を検出するとS6ステップへ処理を進め、一方、前記押下信号を検出しない場合にはS1ステップへ処理を戻す。
【0051】
S6ステップでは、制御部260は、前記S5ステップで押下検出されたキーに対応する制御を行い、S1ステップへ処理を戻す。
【0052】
次に子機500の動作について、図4を用いて以下に説明する。
【0053】
S10ステップにおいて、制御部610は、記憶部580に格納されているデモ機能フラグをオフにし、S11ステップへ処理を進める。
【0054】
S11ステップでは、制御部610は、送受信部510からデモ機能終了を示す信号を受信したことを示す信号を検出するとS12ステップへ処理を進め、一方、検出しない場合にはS14ステップへ処理を進める。
【0055】
S12ステップでは、制御部610は、記憶部580に格納されているデモ機能フラグをオフにし、S13ステップへ処理を進める。尚、S12ステップにおいて予めデモ機能フラグがオフである場合には、フラグのオフ状態を維持させる。
【0056】
S13ステップでは、制御部610は、デモ機能を開始しないように装置を制御し、又、デモ機能を実行している場合にはデモ機能を停止させる。具体的には、制御部610が、表示部590とLED部600を制御することによりデモ用画像の表示を停止させると共にLEDの発光動作を停止させ、S11ステップへ処理を戻す。
【0057】
S14ステップでは、制御部610は、送受信部510からデモ機能終了の指示信号を受信したことを示す信号を検出すると、S15ステップへ処理を進め、一方、前記信号を検出しない場合には、S17ステップへ処理を進める。
【0058】
S15ステップでは、制御部610は、記憶部580に格納されているデモ機能フラグをオンし、S16ステップへ処理を進める。
【0059】
尚、記憶部580に格納されているフラグが初めからオンである場合には、その状態を維持する。
【0060】
S16ステップでは、制御部610はデモ機能を実行する。具体的には、制御部610が、デモ情報記憶部570に格納されているデモ機能用の画像データを読み込み、読み込んだ画像データを表示部590に表示させると共に、LED部600のLEDを点滅或いは点灯させ、S11ステップへ処理を戻す。
【0061】
S17ステップでは、制御部610は記憶部580に格納されているデモ機能フラグがオンであると判定するとS18ステップへ処理を進め、一方、オフであると判定するとS11ステップへ処理を戻す。
【0062】
S18ステップでは、制御部610は、デモ機能が継続して行われるように装置を制御し、S11ステップへ処理を戻す。
【0063】
このように、第1実施例の通信装置では、親機100がデモ機能となると親機100から子機500へデモ機能開始の指示信号が送信される。一方、子機500は、前記開始指示信号の受信に基づいてデモ機能を開始又は終了する。
【0064】
しかし、子機は充電器に配置されていない際には通常バッテリからの電力により駆動されている。この為、子機が充電器に配置されていない状態で開始指示信号を受信しデモ機能を開始すると、バッテリの電力が急激に消費されてなくなると同時に子機のデモ機能も停止する。
【0065】
以下、このような問題を解決する通信装置として第2の実施例装置を説明する。
【0066】
尚、親機100の動作は、第1実施例と同一である為説明を省略する。
【0067】
図5は、第2実施例における子機500の動作を示すフロー図である。
【0068】
まず、S20ステップにおいて、制御部610は、記憶部580に格納されているデモ機能フラグをオフにし、S21ステップへ処理を進める。
【0069】
S21ステップでは、制御部610は、電源回路640から子機500が充電中であることを示す信号を検出するとS22ステップへ処理を進め、一方、前記信号を検出しない場合には、S24ステップへ処理を進める。
【0070】
S22ステップでは、制御部610は、送受信部510からデモ機能終了を示す信号を受信したことを示す信号を検出するとS23ステップへ処理を進め、一方、検出しない場合にはS25ステップへ処理を進める。
【0071】
S23ステップでは、制御部610は、記憶部580に格納されているデモ機能フラグをオフにし、S24ステップへ処理を進める。尚、S23ステップにおいて予めデモ機能フラグがオフである場合には、フラグのオフ状態を維持させる。
【0072】
S24ステップでは、制御部610は、デモ機能を開始しないように装置を制御し、又、デモ機能を実行している場合にはデモ機能を停止させる。具体的には、制御部610が、表示部590とLED部600を制御することによりデモ用画像の表示を停止させると共にLEDの発光動作を停止させ、S21ステップへ処理を戻す。
【0073】
S25〜S29ステップでは、制御部610は、図4に示すS14ステップ〜S18ステップと同様の処理を行う為、説明を省略する。
【0074】
このように第2実施例の通信装置では、子機200は充電器700に配置されていなければデモ開始指示信号を受信してもデモ機能を実行しない為、第1実施例のように、子機200が充電器700に配置されていない状態でデモ機能を開始し短時間でバッテリを消費することがない。
【0075】
以上説明したように、本実施例の通信装置では、親機100がデモ機能開始又は停止となると親機100から子機500へデモ機能開始又は停止の指示信号が送信される。一方、子機500側では、前記指示信号の受信に基づいて自動的にデモ機能開始又は停止となる。この為、親機と子機両方にデモ機能実行及び停止の指示を施さなくとも、親機と子機両方のデモ機能を実行又は停止させることが可能である。
【0076】
更に、子機500内のデモ機能オン、オフフラグがオンとなった後に子機500のバッテリ630がなくなってもフラグのオンは維持されたままであるので、子機500を再度充電器に配置すれば自動的にデモ機能を開始する。この為、子機500の電池がなくなった後の電源供給時に再度デモ機能開始の為の操作を行う必要がない。
【0077】
尚、本実施例では、コードレス電話装置の親機と子機において実施したが、無線によりデータの送受信が可能な携帯電話装置の基地局と移動端末間や、回線によりデータの送受信が可能なホストコンピュータと端末間等において実施してもよい。
【0078】
又、親機100から子機500へデモンストレーション開始を指示する信号と共にデモンストレーション用の画情報を送信する構成としても良い。
【0079】
【発明の効果】
本発明のデモンストレーション機能実行方法、通信システム及び装置は、親機をデモ機能にするだけで自動的に子機もデモ機能にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる実施例装置の親機100のブロック図である。
【図2】本実施例装置の子機500のブロック図である。
【図3】親機100の動作を示すフロー図である。
【図4】第1実施例における子機500の動作を示すフロー図である。
【図5】第2実施例における子機500の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
100 親機
110 入力部
130 表示部
140 LED部
150 送受信部
500 子機
510 送受信部
580 記憶部
590 表示部
600 LED部
610 制御部
700 充電器
Claims (1)
- 無線通信可能な親機と子機とからなり、前記親機は、デモンストレーション機能を自己が実行するとき、前記子機に開始指示信号を送信するよう制御する制御手段を有し、前記子機は、親機からの開始指示信号を受信したとき、デモンストレーション機能を実行する制御手段を有する通信システム、の通信装置であって、
前記子機は、自身が充電状態であるか否かを判定する判定手段を有し、
前記子機は、前記判定手段が充電状態であると判定しているとき、親機からの開始指示信号を受信するとデモンストレーション機能を実行し、一方、前記判定手段が充電状態でないと判定しているときにはデモ機能を実行しないことを特徴とする通信装置。
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JP2000191353A JP3802315B2 (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | デモンストレーション機能を実行する通信装置 |
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Family Applications (1)
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- 2000-06-26 JP JP2000191353A patent/JP3802315B2/ja not_active Expired - Lifetime
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