JP3802180B2 - 熱加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は熱加工装置に関する。さらに詳細には切断加工のときに発生する粉塵および有害なガスを熱加工装置の周囲に放散させない様にした熱加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱加工装置の一つである光軸移動型レーザー加工装置において、切断加工のときに発生する粉塵および有害なガスを加工装置の周囲に放散させない様にした一例を説明する。図4に示した光軸移動型レーザー加工装置101においては、平板状の被加工材Wを支持する複数の支持板103を適宜な間隔をおいて垂直方向に設け、また支持板103の下方には集塵装置105を配置し、そして、この集塵装置105には複数の集塵口107が適宜な間隔をおいて設けてある。
【0003】
この様なレーザー加工装置101においては、図4に示す様に前記支持板103の上方にはレーザー加工ヘッド109が、左右方向および紙面に直交する方向に移動位置決め自在に設けてあり、このレーザー加工ヘッド109の下端には、アシストガスとレーザービームとが通過可能な噴射口を備えたノズル111が設けてある。
【0004】
上記構成の光軸移動型レーザー加工装置101においては、前記支持板103上に支持された被加工材Wに対し、レーザー加工ヘッド109を移動位置決めし、このレーザー加工ヘッド109内の集光レンズで集光されたレーザービームを被加工材Wに照射すると同時にアシストガスを前記ノズル111から噴射させることにより被加工材Wに所望のレーザー加工を実施する。上述の如きレーザー加工において発生する粉塵および有害なガスは、アシストガスと共に矢印で示した如く流れて集塵装置105の集塵口107から外部に排出される。
【0005】
さらに、切断加工のときに発生する粉塵および有害なガスを加工装置の周囲に放散させない様にするために、加工テーブルの上部を全てカバーで覆った形式の熱加工装置もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述に示した光軸移動型レーザー加工装置101においては、レーザー加工ヘッド109の移動に伴って加工時に発生する粉塵および有害なガスの発生する位置が移動するものであり、この様に移動しながら発生する粉塵および有害なガスを効率的に集塵することは難しく、図5に示した如く、既に加工が完了した穴WH から粉塵やガスが被加工材Wの上方に噴出することが多々発生する。
【0007】
また、加工テーブル上部を全てカバーで覆った形式の熱加工装置の場合には、被加工材を加工テーブル上に載置または取り外しのときの作業性が良くないと共に、作業者が加工中の状況を把握しにくいなどの問題もある。
【0008】
本発明は上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、熱加工装置の加工テーブルの上部をカバーで覆うことなく、加工ヘッドの移動に伴って発生する粉塵および有害なガスを被加工材の周囲には流出させずに、加工テーブルの下方に効率的に吸引排出することが可能な熱加工装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の熱加工装置は、加工テーブルに載置された被加工材に対して加工ヘッドが相対的に移動位置決めして加工するレーザー加工装置またはプラズマ加工装置からなる熱加工装置において、前記加工テーブルに被加工材を支持する複数の被加工材支持板を適宜な間隙をもって垂直に設け、該複数の被加工材支持板の下端部に、隣接する前記被加工材支持板との間隙を封鎖・開放自在のフラッパーを設けると共に、前記加工テーブルに設けた排気口に集塵装置を接続し、前記レーザー加工装置またはプラズマ加工装置からなる熱加工装置の加工ヘッドの移動位置直下に位置するフラッパーおよび該フラッパーの両側の位置に在る少なくとも2個のフラッパーを開放すると同時に、それ以外の位置に在る全てのフラッパーを封鎖して、前記レーザー加工装置またはプラズマ加工装置からなる熱加工装置による切断加工時に発生する粉塵およびガスを排出させることを要旨とするものである。
【0011】
したがって、請求項1に記載の熱加工装置によれば、加工ヘッドの移動に伴って発生する粉塵および有害なガスを、加工テーブルの上部をカバーで覆うことなく被加工材の周囲に流出させずに、加工テーブル下方に効率的に吸引排出させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面によって説明する。図1には熱加工装置の一つである、一軸(Y軸)光軸移動、一軸(X軸)テーブル移動型のレーザー加工装置1が示してある。このレーザー加工装置1のベッド3の中央部付近には、門型フレーム5が立設してある。
【0015】
前記門型フレーム5の一部を構成する上部フレーム7には、図示の如くY軸方向にへ移動自在のY軸キャリッジ9が設けてあり、このY軸キャリッジ9には垂直方向、すなわち、Z軸方向に移動自在なZ軸キャリッジ11が設けてある。そして、このZ軸キャリッジ11の下端部には集光レンズ(図示省略)で集光されたレーザー光とアシストガスとが通過可能なノズル孔を備えたレーザー加工ヘッド13が設けてある。
【0016】
上記構成により、レーザー加工ヘッド13はY軸キャリッジ9を介してY軸方向に移動自在であり、Z軸キャリッジ11お介してZ軸方向に移動自在である。
【0017】
前記ノズル13の下方位置には、上方が開口した箱状の加工テーブル15が前記Y軸に直交するX軸方向に移動自在に設けてある。すなわち、加工テーブル15は、図2によく示されている様に、加工テーブル15の下部のテーブルベース17にボルトなどの締結部材(図示省略)により一体的に固定してある。また、前記ベッド3には、X軸方向に延伸する一対のX軸ガイドレール19が設けてあり、このX軸ガイドレール19にテーブルベース17の下面に設けた直線運動ベアリング21が摺動自在に係合させてある。
【0018】
上記構成により、加工テーブル15はX軸ガイドレール19にガイドされてX軸方向に移動自在であると共に、レーザー加工ヘッド13は加工テーブル15に対して相対的に移動自在である。
【0019】
図3を参照するに、前記加工テーブル15には、被加工材Wを水平に支持するための複数の被加工材支持板23を垂直に支持する支持板受け25がX軸方向に適宜な間隙をもって設けてある。また、加工テーブル15の側壁の下方位置には排気口16が設けてある。この排気口16には図示省略の集塵装置に接続してある。さらに、前記支持板受け25には被加工材支持板23を挿入する垂直方向の溝27が設けてあり、この溝に被加工材支持板23を挿入してある。したがって、被加工材支持板23がレーザー光で損傷したときには容易に交換することができる。
【0020】
前記複数の支持板受け25の下部にはフラッパー29を備えた回動軸31が設けてある。そして、前記レーザー加工ヘッド13がレーザー加工装置を制御するNC装置33によって、加工テーブル15に対して適宜な位置に相対的に移動位置決めされたとき、もしレーザー加工ヘッド13が、例えば、被加工材支持板23b上方にある在るときには、図示省略の駆動手段と前記NC装置33によって、レーザー加工ヘッド13の直下に位置するフラッパー29bとその両側に隣接する位置する少なくとも2個のフラッパー29a、29cとが水平位置状態から垂直位置状態になるまで回動軸31を回動させると同時に、それ以外の位置に在る全てのフラッパー29を水平状態に回動維持する様に設けてある。
【0021】
同様に、もし前記レーザー加工ヘッド13が被加工材支持板23bと被加工材支持板23cとの中間位置にある在るときには、この被加工材支持板23b、23cの直下のフラッパー29bとフラッパー29cの少なくとも2個のフラッパーを水平位置状態から垂直位置状態になるまで回動軸31bと回動軸31cとを回動させると同時に、それ以外の位置に在る全てのフラッパー29が水平状態に回動維持する様に設けてある。
【0022】
上記構成において、レーザー切断加工を実施する場合、レーザー加工ヘッド13が、被加工材支持板23の真上に在るときでも、或いは被加工材支持板23の中間位置に在るときでも、被加工材の加工部から発生するガスおよび粉塵は、開放されたフラッパー29の部分を通過して前記排気口16を経由して図示省略の集塵装置に吸引排出されることになる。
【0023】
また、レーザー加工中は少なくともレーザー加工ヘッド13の直下のフラッパーと、このフラッパーに隣接する2個のフラッパー以外のフラッパーは封鎖(平行位置)状態にあり、すなわち互いに隣接する被加工材支持板23間の空間は外部に対して閉じられた空間領域35となっているので、余計な外気を集塵装置に吸引することがなくなり集塵効率を向上させることができる。
【0024】
また、前記フラッパー29を被加工材支持板23の下方位置に設けたのでフラッパー29を垂直状態の開放位置にした場合、フラッパー29とレーザー光軸LBとが平行となるのでレーザー光による損傷を少なくすることができる。
【0025】
なお、本発明は熱切断装置の一種である一軸(Y軸)光軸移動、一軸(X軸)テーブル移動型のレーザー加工装置を例に説明したが、前記図1および図2に示す如くベッド3の両側面にガイドレール37を設け、Y軸キャリッジ9を備えたフレーム5をX軸方向に移動位置決めできる様に設けた、謂ゆる二軸光軸移動タイプのレーザー加工装置にも適用できる。なおまた、この二軸光軸移動レーザー加工装置においてはベッド3上の加工テーブル15は固定テーブルとなる。
【0026】
さらに、本発明は例えば、プラズマ加工装置またはガス熔断装置などの熱加工装置にも適用することが可能であることは容易に理解されるところである。
【0027】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、加工ヘッドの移動に伴って発生する粉塵および有害なガスを、加工テーブルの上部をカバーで覆うことなく被加工材の周囲に流出させずに、加工テーブルの下方に効率的に吸引排出させることができる。また、加工テーブルの上部をカバーで覆っていないので、被加工材を加工テーブル上に載置または取外しのときの作業性が良く、加工状況の把握が容易となるなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる熱加工装置の一実施形態の例として示した光軸移動型レーザー加工装置の斜視図。
【図2】図2は図1のII−II線に沿った断面の一部を示した図。
【図3】図3は図2のIII−III線に沿った断面図。
【図4】従来の光軸移動型レーザー加工装置の加工テーブル部分の概略図。
【図5】従来の光軸移動型レーザー加工装置で切断加工したときの状況を示した図。
【符号の説明】
1 レーザー加工装置
3 ベッド
5 門型フレーム
7 上部フレーム
9 Y軸キャリッジ
11 Z軸キャリッジ
13 レーザー加工ヘッド
15 加工テーブル
16 排気口
17 テーブルベース
19 X軸ガイドレール
21 直線運動ベアリング
23 被加工材支持板
25 支持板受け
27 溝
29 フラッパー
31 回動軸
33 NC装置
35 空間領域
Claims (1)
- 加工テーブルに載置された被加工材に対して加工ヘッドが相対的に移動位置決めして加工するレーザー加工装置またはプラズマ加工装置からなる熱加工装置において、前記加工テーブルに被加工材を支持する複数の被加工材支持板を適宜な間隙をもって垂直に設け、該複数の被加工材支持板の下端部に、隣接する前記被加工材支持板との間隙を封鎖・開放自在のフラッパーを設けると共に、前記加工テーブルに設けた排気口に集塵装置を接続し、前記レーザー加工装置またはプラズマ加工装置からなる熱加工装置の加工ヘッドの移動位置直下に位置するフラッパーおよび該フラッパーの両側の位置に在る少なくとも2個のフラッパーを開放すると同時に、それ以外の位置に在る全てのフラッパーを封鎖して、前記レーザー加工装置またはプラズマ加工装置からなる熱加工装置による切断加工時に発生する粉塵およびガスを排出させることを特徴とする熱加工装置。
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JP03212997A JP3802180B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 熱加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP03212997A JP3802180B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 熱加工装置 |
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JPH10225789A JPH10225789A (ja) | 1998-08-25 |
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Family Applications (1)
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JP03212997A Expired - Fee Related JP3802180B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 熱加工装置 |
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