JP3802162B2 - マッサージ機の操作器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、マッサージ機の施療子の動作を制御するためのスイッチ群を具えた操作器において、スイッチ操作に応じて、次に選択可能なスイッチを視覚的に知らしめることのできるマッサージ機の操作器に関するものである。
【0002】
【従来技術及び解決すべき問題点】
椅子型或いはベッド型の電動マッサージ機には、自動施療モードと手動施療モードを備え、更に自動施療モードにおいても複数のプログラムを選択することができ、手動施療モードにおいては施療子の間隔の調整や施療子の動作の種類を選択できる多機能タイプのものがある(例えば特開昭60−24843号公報)。この種のマッサージ機では、その操作器上に設けられるスイッチの数が多くなって、使用者にとっては、操作すべきスイッチ或いは操作可能なスイッチを判別し難い。
本発明は、操作の手順毎に選択可能な操作スイッチを順次点灯又は点滅させることにより選択可能なスイッチと他のスイッチを視覚的に区別でき、操作し易いマッサージ機の操作器を明らかにすると共に、選択した操作スイッチに対応する動作のために施療子が所定の位置に移動中である場合に、該スイッチを他の選択可能なスイッチとは視覚的に区別できるようにするものである。
【0003】
【問題を解決するための手段】
本発明のマッサージ機の操作器は、マッサージ機の施療子の動きを制御するための操作スイッチ群を具え、各操作スイッチは制御手段に連繋され操作の手順毎に選択可能な操作スイッチを視覚的に区別できるようにすると共に、選択した操作スイッチに対応する動作のために施療子が所定の位置に移動中である場合に、該スイッチを他の選択可能なスイッチとは視覚的に区別できるようにしたものである。
【0004】
【作用及び効果】
スイッチ操作を行なうと、次に選択可能なスイッチが他のスイッチと点灯、点滅、消灯によって区別して表示される。
選択可能なスイッチと他のスイッチを視覚的に区別できるため、機能しないスイッチを選択する操作ミスを防ぐことができ、操作に不慣れな者でも、容易に操作できる。
さらに、選択した操作スイッチに対応する動作のために施療子が所定の位置に移動中である場合には、このスイッチを他の選択可能なスイッチとは視覚的に区別できるように、点滅や、異なる色で点灯するので、選択した動作が準備中であることを知ることができ、動作を選択したのに直ちに動作しなくとも安心感を与えることができる。
【0005】
【実施例】
図1、図2は、椅子型電動マッサージ機の一例を示しており、座部(21)の後部に背もたれ部(22)を傾動可能に配備し、座部(21)の前端に脚載せ部(23)を下向き姿勢から略水平姿勢へ起伏可能に配備している。
座部(21)の両側方には肘掛け部(24)(24)が設けられている。背もたれ部(22)は座部(21)の下方に設けたリクライニング用モータ(223)によって傾斜角度が決められる。
背もたれ部(22)内に縦方向に延びた左右一対の案内ガイド(25)に係合して、図2の如く、矩形の取付けフレーム(26)が昇降可能に配備され、該フレーム(26)は背もたれ部(22)の下部に配備した昇降用モータ(222)によって回転駆動されるネジ軸(27)に係合し、該ネジ軸(27)の回転によるネジ推力で昇降駆動される。
取付けフレーム(26)には、一対の施療子(3)(3)が左右に対向して配備され、各施療子(3)は互いに上下に一対の揉み玉(31)(31)を具えており、該揉み玉(31)(31)を背もたれ部(22)前面の縦長開口から外部に臨出させ、該開口を蔽う被せ布(20)で隠している。
【0006】
施療子(3)(3)はフレーム(26)上に設けたマッサージ用モータ(221)に、揉み・たたき切換えクラッチ(32)を介して連繋されている。
施療子(3)(3)は、偏心軸(3a)の回転で施療子(3)(3)が上下に振動するたたき動作が行なわれ、曲り回転軸(3b)の回転で施療子(3)(3)が互いに接近離間振動を行なうもみ動作が行なわれる。
マッサージ用モータ(221)は、速、中、遅の3段階に可変でき、従って、もみや叩きマッサージの速度を速、中、遅の3段階に調節できる。これに対し、昇降用モータ(222)は可変できず、従って背筋のばしや部分背筋のばしの速度は調節できない。
もみ動作のどの時点で、施療子(3)(3)の動きを停止させるかによって、施療子(3)(3)の間隔を任意に調整でき、次にたたき動作や背筋のばし動作を行なう場合、施療子(3)(3)の間隔を調整した状態に維持して、たたき動作や背筋のばし動作を行なうことができる。
座部(21)内には腿用バイブレータ(33)、脚載せ部(23)内にはふくらはぎ用バイブレータ(34)が内蔵されている。
以上の構成は、公知であるのでメカニズムについての詳細説明は省略する。
上記マッサージ用モータ(221)、昇降用モータ(222)及びリクライニングモータ(223)を制御する制御手段(4)は、図1に示す如く、背もたれ部(22)内等、マッサージ機(2)内に設けた本体側制御部(42)と、手持ち式の操作器(1)、或いは肘掛け部(24)等、マッサージ機(2)の使用者が操作し易い位置に設けた操作器内の操作側制御部(41)とからなる。
【0007】
図3は、操作器(1)の外観を示している。
操作器(1)は、自動コースと手動コースが選択でき、更に自動コースの中でも、身体の部位を選択できる様に、又、手動コースでもマッサージの種類等を選択できる様に、以下の如く各種選択スイッチ群が配備されている。
操作器(1)の上端に電源の「入/切」を選択するスイッチ(Sw01)、その下方に「肩位置」を選択するスイッチ(Sw02)が位置している。
「肩位置」選択スイッチ(Sw02)と「入/切」選択スイッチ(Sw01)との間に、「高」、「中」、「低」の表示ランプL1、L2、L3が設けられ、「肩位置」選択スイッチ(Sw02)を1回押す毎に、「高」→「中」→「低」→「高」の順に点灯し、他のランプは消灯する。
「肩位置」選択スイッチ(Sw02)の操作により、後記する背筋のばし時の施療子(3)の移動上限を設定ができる。
操作器(1)の上部左側に、自動施療モードにおいて使用される「自動コース」選択スイッチ(Sw10)、及び自動コースにおいて選択する「全身」コース選択スイッチ(Sw11)、「肩、首」コース選択スイッチ(Sw12)、「腰」コース選択スイッチ(Sw13)が位置している。
「自動コース」選択スイッチ(Sw10)の下方に「手動コース」選択スイッチ(Sw20)が設けられ、その下方右側に、手動コースにおいて選択する「背筋のばし」選択スイッチ(Sw21)、「部分背筋のばし」選択スイッチ(Sw22)、「もみ」選択スイッチ(Sw23)、「たたき」選択スイッチ(Sw24)が位置している。
【0008】
「手動コース」選択スイッチ(Sw20)の下方左側に、手動施療モードにおいて微調整で使用されるマッサージの「速度」選択スイッチ(Sw31)、施療子(3)(3)間の「幅」を選択するスイッチ(Sw32)が配備されている。
その下方に、施療子(3)の位置を下に移動させる「下」スイッチ(Sw33)と上に移動させる「上」スイッチ(Sw34)が設けられ、更に下方には前記腿用バイブレータ(33)とふくらはぎ用バイブレータ(34)を駆動する「もも」選択スイッチ(Sw41)、と「ふくらはぎ」選択スイッチ(Sw42)が設けられ、その下方には背もたれ部(22)を倒す「倒」スイッチ(Sw03)、背もたれ部(22)を起こす「起」スイッチ(Sw04)が設けられている。
尚、「たたき」「もみ」のマッサージ動作は、前述の如く、マッサージモータ(221)の駆動で行い、「背すじのばし」「部分背すじのばし」のマッサージ動作は昇降用モータ(222)による施療子(3)の上下往復運動で行なう。
【0009】
図11は、上記各スイッチの公知の構造を示している。
操作器(1)の表板(16)と裏板(17)との間に、一部を表板(16)から臨出させて操作ボタン(13)、スイッチ本体(10)、発光素子(11)、該発光素子(11)と操作ボタン(13)との間に該操作ボタン(13)の押圧によって スイッチ本体(10)を動作させるヒンジ部材(14)が設けられている。実施例では、各スイッチに対し、緑色、赤色、の2種類の発光素子を具えており、夫々独立して発光させる場合と、両方一緒に発光させてダイダイ色に発光させる3種類の色の発光ができる。
操作ボタン(13)は透明或いは半透明体であって裏面に発光素子(11)の光を拡散させる拡散シート(12)を装着している。
スイッチ本体(10)及び発光素子(11)は、裏板(17)の内面の回路基板(15)上に設けられている。
操作ボタン(13)を押すと、ヒンジ部材(14)が弾性変形してスイッチ本体(10)を押圧し、後記の如く、発光素子(11)が点灯或いは消灯し、ボタンを通し、点灯或いは消灯が判る(以下の説明では、スイッチが点灯、或いは消灯するとする)。
【0010】
回路基板(15)上には、図12に示す操作側制御部(41)が組込まれている。
操作側制御部(41)は、前記各スイッチ(総称してスイッチ群(101))、前記各スイッチの発光素子(総称して発光素子群(121))の他に、操作側制御回路(100)、リモコンI/F回路(130)、発光素子駆動回路(111)、ブザー駆動回路(112)、ブザー(122)が実装されている。
上記操作側制御部(41)と共にマッサージ機の制御手段(4)を構成する本体側制御部(42)は、図13に示す如く、電源回路(240)、本体側制御回路(200)、マッサージ用モータの回転数検出回路(201)、施療子(3)(3)の幅位置検出回路(202)、施療子(3)(3)の上下位置検出回路(203)、背もたれ部(22)のリクライニング位置検出回路(204)、マッサージモータ駆動回路(211)、昇降モータ駆動回路(212)、リクライニングモータ駆動回路(213)、リモコンI/F回路(230)から構成される。
操作側制御回路(100)は押されたスイッチの種別に応じて所要の信号を、本体側制御部(42)の制御回路(200)へ送り出す符号化処理と、該本体側制御回路(200)から送られてくる信号の復号化処理を行うとともに、有効なキーを選択的に光らせる制御と、有効なスイッチからの信号を受け付けた場合にブザ−を鳴す制御を行う。
次に、操作器(1)のスイッチ操作による操作器(1)の視覚的表示例を示す。
図4乃至図10、図18及び図19において、点灯しているスイッチの内、左右両側から斜線が施された部分は、緑色に点灯し、次に選択可能なスイッチであることを示す。横平行線が施された部分は、赤色に点灯し、施療子(3)がそのモードで動作中であることを示す。縦平行線が施された部分は、ダイダイ色に点灯し、施療子(3)が動作位置に移動中であることを示す。
【0011】
【表示例1(図4)】
図4(a)は、マッサージ機の電源投入直後状態をしている。
「自動コース」選択スイッチ(Sw10)と「手動コース」選択スイッチ(Sw20)が緑色に点灯している。
これは「自動コース」選択スイッチ(Sw10)と「手動コース」選択スイッチ(Sw20)の2つのスイッチが操作可能な事を表わしている。もっと積極的に緑色で点滅させて入力を促すことができるのは勿論である。
この状態において、他の操作スイッチたとえば自動コースの「腰」選択スイッチ(Sw13)、手動コースの「もみ」選択スイッチ(Sw23)などを押してもスイッチとして機能しない事を意味する。ここで例えば「自動コース」選択スイッチ(Sw10)を押すと図4(b)の如く表示が変化する。「自動コース」選択スイッチ(Sw10)の表示の色が緑色から赤色に変化し、自動コースの入力モードになった事を表すのと同時に、「全身」コース選択スイッチ(Sw11)、「肩・首」コース選択スイッチ(Sw12)、「腰」コース選択スイッチ(Sw13)が緑色に点灯する。「手動コース」選択スイッチ(Sw20)は緑色に点灯したままである。この状態で操作可能なボタンは「全身」コース選択スイッチ(Sw11)、「肩・首」コース選択スイッチ(Sw12)、「腰」コース選択スイッチ(Sw13)と「手動コース」選択スイッチ(Sw20)だけである。例えば、手動コースの「もみ」選択スイッチ(Sw23)、「たたき」選択スイッチ(Sw24)を押しても機能しない。
図4(b)の状態から入力可能な「腰」コース選択スイッチ(Sw13)を押すと、図4(c)の如く、該スイッチは緑色から赤色に変化し、マッサージ機は予め定められたプログラム通りの自動の「腰」コースのマッサージを始める。
施療子(3)が首付近に位置していた場合、すぐには自動の「腰」コースが開始できないので、図4(d)に示す如く、自動の「腰」コースは選択されたが現在準備中という表示の意味で「腰」コース選択スイッチ(Sw13)はダイダイ色で点灯する。
本実施例ではダイダイ色で点灯させているが、緑色もしくは赤色で点滅表示してもよい。
【0012】
図14、図15は、図4の表示切換えのフローチャートである。操作器は電源ON後、図4(a)の表示をする。「自動コース」選択スイッチ(Sw10)が押されると図4(b)に変える。さらに「腰」コース選択スイッチ(Sw13)が押されると、本体側制御部(42)へ、「腰モードが選択された」という信号Aを送る。本体側制御部(42)は電源ON後、操作器(1)から送られてくる信号を待機しており、操作器(1)より「腰モードが選択された」という信号Aを受信すると、上下位置検出回路(203)により、施療子(3)の位置を確認する。施療子(3)の位置が腰位置にあることが確認できた場合には、「腰モードOK」の信号Bを操作器(1)へ送り、「腰コース」のマッサージ動作のプログラム処理を開始する。操作器(1)は「腰モードOK」の受信と、図4(c)の表示を行い、次のスイッチ入力を待つ。本体側制御部(42)において、施療子(3)の位置が腰位置でない場合、昇降用モータ(222)を駆動させて、施療子(3)を腰位置になるように制御し、「腰モード準備中」の信号Cを操作器へ送り、図4(d)を表示する。施療子(3)が「腰位置」に達するまでこの処理をくり返す。
【0013】
【表示例2(図5)】
図5は、直接自動コース・手動コースが選択できる表示例を示す。
図4の操作器(1)に比べて、「自動コース」選択スイッチ(Sw10)と「手動コース」選択スイッチ(Sw20)が省略されている。
図5(a)は、マッサージ機の電源投入直後の状態を示している。
自動コースの「全身」コース選択スイッチ(Sw11)、「肩・首」コース選択スイッチ(Sw12)、「腰」コース選択スイッチ(Sw13)の3コースと手動コースの「背筋のばし」選択スイッチ(Sw21)、「部分背筋のばし」選択スイッチ(Sw22)、「もみ」選択スイッチ(Sw23)、「たたき」選択スイッチ(Sw24)が選択可能であることを視覚的に表わしている。この状態で、例えば「腰」コース選択スイッチ(Sw13)を押すと、図5(b)に示す如く、「腰」コース選択スイッチ(Sw13)が緑色から赤色に変化する。
図5(c)は、手動の「もみ」選択スイッチ(Sw23)が選択された状態を示している。
図5(a)からは、「もみ」選択スイッチ(Sw23)が緑色からダイダイ色に変化している。図5(c)への変化は図5(a)からも図5(b)からも、「もみ」選択スイッチ(Sw23)を押すことで直接に選択可能である。
この様に動作時のスイッチの発光色を自動コースと手動コースで変えることもでき、この場合、現在動作中のモードが、自動コースのモードか手動コースのモードかが一見して判る。
【0014】
【表示例3(図6)】
図6には自動コースから手動コース或いは手動コースから自動コースへの切換が直接できない場合の表示例を示す。
図4の操作器(1)に比べて、「自動コース」選択スイッチ(Sw10)と「手動コース」選択スイッチ(Sw20)が省略されている。
図6(a)はマッサージ機の電源投入直後の状態を示す。
自動コースの「全身」コース選択スイッチ(Sw11)、「肩・首」コース選択スイッチ(Sw12)、「腰」コース選択スイッチ(Sw13)と、手動コースの「背筋のばし」選択スイッチ(Sw21)、「部分背筋のばし」選択スイッチ(Sw22)、「もみ」選択スイッチ(Sw23)、「たたき」選択スイッチ(Sw24)が緑色に点灯している。
自動コース・手動コースの全てのスイッチが選択可能であることを視覚的に表わしている。
この状態で例えば「腰」コース選択スイッチ(Sw13)を選択したのが図6(b)である。図6(a)より「腰」コース選択スイッチ(Sw13)が緑色から赤色に変化すると同時に、手動コースの4つのスイッチ(Sw21)〜(Sw24)が消灯している。この状態では手動コースの選択はできないことを示している。自動コースの他のスイッチ(Sw11)(Sw12)は選択可能である。
自動コースから手動コースへの切換えは、電源の「入/切」スイッチ(Sw01)を押して、一旦マッサージ機を止めて、再度「入/切」スイッチ(Sw01)を押して図6(a)の状態にしないと手動コースは選択できない。図6(c)は手動・もみコースが選択された状態である。他の手動コース(背筋のばし、部分背筋のばし、たたき)は選択可能であるが、自動コース(全身、肩・首、腰)の選択はできない。
【0015】
【表示例4(図7、図8)】
図7には手動コースのもう少し詳しい操作について示した。図7(a)はマッサージ機を「入」にした状態である。自動コースの「全身」コース選択スイッチ(Sw11)、「肩・首」コース選択スイッチ(Sw12)、「腰」コース選択スイッチ(Sw13)の3コースと、「背筋のばし」選択スイッチ(Sw21)、「部分背筋のばし」選択スイッチ(Sw22)、「もみ」選択スイッチ(Sw23)、「たたき」選択スイッチ(Sw24)の4コースのスイッチが選択可能を示す緑色に点灯している。
この状態で手動の「もみ」選択スイッチ(Sw23)を選択したのが図7(b)である。他の手動コース(背筋のばし・部分背筋のばし・たたき)は選択可能であるが、自動コース(全身、肩・首、腰)の選択はできない。
上記状態では、調節用のスイッチ群の内、「速度」選択スイッチ(Sw31)が選択可能であり、該スイッチを押す毎に、中→速→遅→中の順送りでマッサージの速度の選択ができる。施療子(3)(3)の幅を選択する「幅」調整スイッチ(Sw32)は選択できないが、上下の位置移動については「上」スイッチ(Sw34)、「下」スイッチ(Sw33)のスイッチ操作で可能である。
図7(b)の状態で、「たたき」選択スイッチ(Sw24)を押したのが図7(c)の表示である。図7(b)から「もみ」選択スイッチ(Sw23)が赤色から緑色に変化し、逆に「たたき」選択スイッチ(Sw24)が緑色から赤色に変化し、「幅」調整スイッチ(Sw32)が緑色で点灯する。手動・たたきコースでは、マッサージの速度選択、施療子(3)の位置移動選択だけでなく、施療子(3)(3)間の幅の選択も可能となる。施療子(3)(3)間の幅は、「幅」調整スイッチ(Sw32)を押す毎に、中→広→狭→中の順送りで選択ができる。図7(c)の状態で、「背筋のばし」選択スイッチ(Sw21)が押された場合の表示を図8(d)に示す。たたき・背筋のばしコースの動作モードを視覚的に表わしている。
【0016】
施療子(3)の上下位置の選択のスイッチ(Sw33)、(Sw34)が消灯している。これは、「たたき・背筋のばし」コースでは施療子(3)が上、下限一杯に移動するため、施療子(3)の位置移動の選択が無意味であるためである。施療子(3)の位置移動の選択スイッチ(Sw33)(Sw34)が消灯する場合としては、「たたき・背筋のばし」コースのほかに「背筋のばし」コースと「もみ・背筋のばし」コースがある。
「速度」選択スイッチ(Sw31)が消灯する場合としては、「背筋のばし」コースと「部分背筋のばし」コースがある。施療子(3)の「幅」選択スイッチ(Sw32)が消灯する場合としては、「もみ」コース、「もみ・背筋のばし」コースと「もみ・部分背筋のばし」コースがある。
図8(e)は、図8(d)の状態から「部分背筋のばし」モードを選択した表示状態を示し、「たたき・部分背筋のばし」コースの動作モードである。
図8(f)は図8(e)の状態で「部分背筋のばし」選択スイッチ(Sw22)を選択した表示状態を示し、「たたき」選択スイッチ(Sw24)は緑色に戻り、「部分背筋のばし」選択スイッチ(Sw22)は赤点灯を続行する。「部分背筋のばし」コースの動作モードである。図8(e)から図8(f)への移行は赤点灯している「たたき」選択スイッチ(Sw24)を押すことによって行なわれる。この様に、赤点灯しているスイッチを押すと青点灯に変る。
【0017】
【表示例5(図9)(図10)】
図9、図10で、背もたれ部(22)の「倒」スイッチ(Sw03)、「起」スイッチ(Sw04)及び施療子(3)の「下」方向への位置移動選択スイッチ(Sw33)、「上」方向への位置移動選択スイッチ(Sw34)の点灯表示について説明する。
図9(a)はマッサージ機電源投入後の状態である。この状態でリクライニングの「倒」スイッチ(Sw03)、「起」スイッチ(Sw04)は緑色に点灯し、選択可能となる。この状態でリクライニングの「起」スイッチ(Sw04)を押すと、マッサージ機(2)の背もたれ部(22)が起き上がる。更に「起」スイッチ(Sw04)を押し続けると、背もたれ部(22)が最起状態となる。この状態での操作ボタンの表示が図9(b)である。リクライニングの「起」スイッチ(Sw04)は消灯した状態である。視覚的にもリクライニングの「起」スイッチ(Sw04)が機能しないことが直ちに判断できる。逆にリクライニングの「倒」スイッチ(Sw03)を押すと背もたれ部(22)が倒れる。「倒」スイッチ(Sw03)を押し続けると、背もたれ部(22)が最倒状態となる。この状態での操作ボタンの表示が図9(c)である。リクライニングの「倒」スイッチ(Sw03)は消灯して押しても機能しない。
尚、電源投入時に背もたれ部(22)が、既に最起、最倒状態にあるときは、「起」スイッチ(Sw04)又は「倒」スイッチ(Sw03)は最初から消灯している。
次に施療子(3)の位置移動選択スイッチ(Sw33)(Sw34)について説明する。
図10(d)は手動もみコースの動作時のスイッチ(Sw33)(Sw34)の表示例である。施療子(3)の位置移動が上、下ともに可能である。この状態で「上」選択スイッチ(Sw34)を押すと、施療子(3)が上に移動する。さらに「上」選択スイッチ(Sw34)を押し続けると、施療子(3)が上限に達する。
この状態での操作ボタンの表示例が図10(e)である。「上」選択スイッチ(Sw34)が消灯している。逆に「下」選択スイッチ(Sw33)を押すと、施療子(3)が下に移動する。さらに「下」選択スイッチ(Sw33)を押し続けると、施療子(3)が下限位置に達する。この状態での操作ボタンの表示例が図10(f)である。「下」選択スイッチ(Sw33)が消灯している。上記の様に、視覚的に施療子(3)の「下」選択スイッチ(Sw33)或いは「上」選択スイッチ(Sw34)が、機能するか否か判別できる。
【0018】
図16、図17は、図10の表示切換えのフローチャートである。
操作器(1)が図10(d)の表示をしている状態で、施療子(3)の「上」選択スイッチ(Sw34)が押されると、操作器は「施療子を上へ移動するように」の信号Aを本体側制御部(42)に送る。本体側制御部(42)は「施療子を上へ移動するように」の信号Aを操作器(1)より受け取ると、昇降用モータ(222)により施療子(3)を上方向へ移動させ、上下位置検出回路(203)により施療子(3)の位置が上限まで達した否かを判断する。上限に達した場合は「施療子を上へ移動できない」の信号B、そうでない場合は「施療子を上へ移動できる」という信号Cを操作器(1)へ送り、次の処理ステップへ送る。操作器(1)は本体側制御部(42)より、「施療子を上へ移動できない」という信号を受け取った場合は、表示を図10(e)に変化させて、次の入力を待つ。
「下」選択スイッチ(Sw33)も方向が下に変るだけで、上記と同様に行なわれる。
【0019】
【表示例6(図18)(図19)】
マッサージ機の電源投入後の状態を第18図(a)に示した。
「自動コース」選択スイッチ(Sw10)、「手動コース」選択スイッチ(Sw20)が緑色に点灯する。両スイッチ(Sw10)(Sw20)が選択可能な事を表わしている。
ここで例えば、「自動コース」選択スイッチ(Sw10)を押すと、図18(b)の表示に変化する。「自動コース」選択スイッチ(Sw10)は消灯し(又は、ダイダイ色に変る)、「全身」コース選択スイッチ(Sw11)、「肩・首」コース選択スイッチ(Sw12)、「腰」コース選択スイッチ(Sw13)が緑色に点灯する。この状態で、操作可能な自動コースのスイッチが分別できる。そこで緑色に点灯したスイッチの何れかを押すと該スイッチは赤色に変り、対応する施療モードでマッサージを行なうことができる。図18(c)は、「全身」コース選択スイッチ(Sw11)を選択した表示状態を示している。
図18(a)又は図18(c)の状態から、「手動コース」選択スイッチ(Sw20)を押すと、図19(d)の表示に変化する。「手動コース」選択スイッチ(Sw20)の表示は消え(又はダイダイ色に変る)、「背筋のばし」選択スイッチ(Sw21)、「部分背筋のばし」選択スイッチ(Sw22)、「もみ」選択スイッチ(Sw23)、「たたき」選択スイッチ(Sw24)が緑色に点灯する。従って、操作可能な手動コースの各スイッチが一見して判る。緑色に点灯したスイッチの1つを押すと該スイッチは赤色に変り、その施療モードでマッサージを行なうことができる。図19(e)は、「背筋のばし」選択スイッチ(Sw21)を選択した表示状態を示している。
尚、上記実施例は、各操作スイッチが点灯、消灯するものであるが、各スイッチの近傍にLED等の表示ランプを設け、スイッチに代えて該ランプを消灯、点灯させることもでき、要は、次に選択可能なスイッチを視覚的に判断できれば可い。
【0020】
【他の実施例】
図20は、表示面及び表示方法の異なる他の操作器(1a)を示している。
全ての表示はカラー液晶パネルによって行なうものである。
操作器(1a)のスイッチ群の背景は、上から自動コーススイッチ背景(400)、手動コーススイッチ背景(401)、その下左に上下・肩位置調節スイッチ背景(402)、右に幅調節スイッチ背景(403)、速度調節スイッチ背景(404)、下側に脚・座バイブスイッチ背景(405)、リクライニングスイッチ背景(406)、停止・収納スイッチ背景(407)の8つに区画され、後記するスイッチ操作により、互いに隣合う背景の点灯、消灯に影響されずに、独立して点灯、消灯が可能である。
自動コーススイッチ背景(400)には、自動施療モードにおいて使用される「自動選択」スイッチ(Sw001)、「首・肩」、「上半身」、「腰」の3つの部位を選択できる表示部(001a)(001b)(001c)及びその部位を図で表示できる上半身図(001d)が設けられている。
「自動選択」スイッチ(Sw001)を押す毎に、「首・肩」コース→「上半身」コース→「腰」コース→「首・肩」コースと順送りに選択できる。
手動コーススイッチ背景(401)には、手動施療モードにおいて使用される「ローリング」コース選択スイッチ(Sw002)、「部分ローリング」コース選択スイッチ(Sw003)、「もみ」コース選択スイッチ(Sw004)、「たたき」コース選択スイッチ(Sw005)が配置されている。
「ローリング」とは、図2の操作器(1)では、「背筋のばし」に相当し、「部分ローリング」とは「部分背筋のばし」に相当する。
上下・肩位置調節スイッチ背景(402)には、手動施療モードにおいて微調整で使用される施療子(3)の「上下調節」選択スイッチ(Sw006)、手動施療モードや自動施療モードでローリングマッサージの施療子(3)の上限を設定する「肩位置調節」スイッチ(Sw007)、施療子(3)を上へ移動させる「上」スイッチ(Sw010)、下へ移動させる「下」スイッチ(Sw011)が配置されている。
「上下調節」選択スイッチ(Sw006)を選択することで「上」スイッチ(Sw010)と「下」スイッチ(Sw011)により施療子(3)の上下の位置調節ができる。
「肩位置調節」スイッチ(Sw007)を選択することで「上」スイッチ(Sw010)と「下」スイッチ(Sw011)によりローリングマッサージの移動上限となる肩位置の変更及び設定ができる。
幅調節スイッチ背景(403)には、施療子(3)(3)間の幅を選択する「幅調節」スイッチ(Sw008)及び、「狭」、「中」、「広」の表示部が設けられている。
施療子(3)の「幅調節」スイッチ(Sw008)を押す毎に、施療子(3)(3)の幅が「中」→「広」→「狭」→「中」と順送りに選択できる。
速度調節スイッチ背景(404)には、マッサージの速度を選択する「速度調節」スイッチ(Sw009)及び、「遅」、「中」、「速」の表示部が設けられている。
マッサージの「速度調節」スイッチ(Sw009)を押す毎に、速度が「中」→「速」→「遅」→「中」と順送りに選択できる。
脚・座バイブスイッチ背景(405)には、「脚バイブ」選択スイッチ(Sw012)、「座バイブ」選択スイッチ(Sw013)及び夫々のスイッチに対して、「弱」、「強」の表示部が設けられている。
「脚バイブ」とは、図1ではふくらはぎ用バイブレータ(34)、「座バイブ」とは腿用バイブレータ(33)のことである。
リクライニングスイッチ背景(406)には、マッサージ機の背もたれ部(22)を起こす「起」スイッチ(Sw014)、倒す「倒」スイッチ(Sw015)が設けられている。
停止・収納スイッチ背景(407)は、「停止」スイッチ(Sw016)及び「収納」スイッチ(Sw017)が設けられている。
「停止」スイッチ(Sw016)は、マッサージ動作の終了を選択する場合、「収納」スイッチ(Sw017)は、施療子(3)を背もたれ部(22)の上端又は下端の収納位置に待機させる場合に使用する。
【0021】
図21は操作器(1a)の断面図である。シート上のフレキシブルなカラー液晶板(300)と裏板(130)との間にはスイッチ本体(10)、回路基板(120)が納められている。回路基板(120)にはスイッチ群の他の電子回路部品も取り付けられている。
カラー液晶板(300)はフレキシブルな構成になっているため、スイッチ(10)の上部のカラー液晶(3)を押すと、スイッチ本体(10)がONする。
図22図は、図20の操作器(1a)の表示例を示している。
スイッチ操作による操作器(1a)の表示切換えは、前記図12、図13に示す制御手段と同様の制御手段によって行なわれる。但し図12の発光素子駆動回路(111)はカラー液晶駆動回路となり、発光素子群(121)はカラー液晶となる。
マッサージ機の電源投入後の状態を図22(a)に示した。スイッチ群で点灯しているのは、「自動選択」スイッチ(Sw001)、手動コースの「ローリング」コース選択スイッチ(Sw002)、「部分ローリング」コース選択スイッチ(Sw003)、「もみ」コース選択スイッチ(Sw004)、「たたき」コース選択スイッチ(Sw005)のスイッチ、及び「肩位置調節」スイッチ(Sw007)、上下移動の「上」スイッチ(Sw010)、「下」スイッチ(Sw011)、「脚バイブ」選択スイッチ(Sw012)、「座バイブ」選択スイッチ(Sw013)の各選択スイッチ、リクライニングの「起」スイッチ(Sw014)、「倒」スイッチ(Sw015)、「停止」スイッチ(Sw016)、「収納」スイッチ(Sw017)である。
スイッチ群の他には自動コーススイッチ背景(400)、手動コーススイッチ背景(401)、上下・肩位置調節スイッチ背景(402)、脚・座バイブスイッチ背景(405)リクライニングスイッチ背景(406)、停止・収納スイッチ背景(407)の各背景が点灯する。背景が点灯しているスイッチ群が選択可能であることを意味している。
図22(a)で「自動選択」スイッチ(Sw001)を選択すると、図22(b)に示す如く、自動の「首・肩」コースの表示に変る。
手動コーススイッチ背景(401)及び該背景上の各スイッチ(Sw002)(Sw003)(Sw004)(Sw005)が消灯し、「首・肩」の表示部(001a)、人体図(001d)の対応する部位が点灯する。上下・肩位置調節スイッチ背景(402)も消灯する。但し、「肩位置調節」スイッチ(Sw007)と上下移動の「上」スイッチ(Sw010)、「下」スイッチ(Sw011)は点灯しているので肩位置調節だけは可能である。
有効・無効キーの判別が視覚的に容易につく。
上記の如く、図20の実施例では、背景が点灯しているスイッチ群が選択可能であるため、操作に不慣れな者でも、容易に操作ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッサージ機の断面図である。
【図2】施療子の取付け状態の正面図である。
【図3】操作器り正面図である。
【図4】表示例1の説明図である。
【図5】表示例2の説明図である。
【図6】表示例3の説明図である。
【図7】表示例4のその1の説明図である。
【図8】表示例4のその2の説明図である。
【図9】表示例5のその1の説明図である。
【図10】表示例5のその2の説明図である。
【図11】操作器のスイッチ部分の断面である。
【図12】制御手段の操作側制御部側のブロック図であ。
【図13】制御手段の本体側制御部のブロック図である。
【図14】腰モード選択時の操作側制御部のフローチャートである。
【図15】同上の本体側制御部のフローチャートである。
【図16】施療子の上移動選択時の操作側制御部のフローチャートである。
【図17】同上の本体側制御部のローチャートである。
【図18】表示例6のその1の説明図である。
【図19】表示例6のその2の説明図である。
【図20】他の実施例の操作器の正面図である。
【図21】同上の操作器のスイッチ部の断面図である。
【図22】同上の操作器による表示例である。
【符号の説明】
(1) 操作器
(2) マッサージ機
(22) 背もたれ部
(3) 施療子
(4) 制御手段
(41) 操作側制御部
(42) 本体側制御部

Claims (4)

  1. マッサージ機の施療子の動きを制御するための操作スイッチ群を具え、各操作スイッチは制御手段に連繋され操作の手順毎に選択可能な操作スイッチを視覚的に区別できるようにすると共に、選択した操作スイッチに対応する動作のために施療子が所定の位置に移動中である場合に、該スイッチを他の選択可能なスイッチとは視覚的に区別できるようにしたことを特徴とするマッサージ機の操作器。
  2. 操作の手順毎に選択可能な操作スイッチを点灯又は点滅させる請求項1に記載のマッサージ機の操作器。
  3. 操作の手順毎に選択可能な操作スイッチを点灯させ、選択した操作スイッチに対応する動作のために施療子が所定の位置に移動中である場合に、該スイッチを点滅させてなる請求項1に記載のマッサージ機の操作器。
  4. 操作の手順毎に選択可能な操作スイッチを点灯させ、選択した操作スイッチに対応する動作のために施療子が所定の位置に移動中である場合に、該スイッチを選択可能な操作スイッチの点灯色とは異なる色で点灯させてなる請求項1に記載のマッサージ器の操作器。
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