JP3801609B1 - バリアーフリー・ロータリー併設式道路立体交差構造 - Google Patents

バリアーフリー・ロータリー併設式道路立体交差構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 車椅子でも道路を容易に横断できるようにバリアーフリーで、すべての方向の車両を円滑かつ安全に進行させることが可能な、ロータリー併設式立体交差構造を提供する。
【解決手段】 第1道路(12)と第2道路(14)は地下道(18)と高架道(20)によって立体交差させてあり、交差点(10)には地面レベルにおいて一方通行式の円環状のロータリー(16)が設けてある。ロータリーに隣接して第1および第2道路(12、14)を地面レベルで拡幅することにより右左折用側路(22、24、26、28、30、32、34、36)が形成してある。対をなす右左折用側路には、横断歩道(38、40)と両者を連絡する歩行者用中間地帯(42、46)とが段差なくバリアーフリーに形成してある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、道路の立体交差構造に係り、特に、道路を横断する歩行者にとってバリアーフリーの立体交差構造に関する。
交通渋滞を緩和し交通事故を低減するため、交差点を立体交差構造にすることが望ましい。更に、交差点には、例えば車椅子でも容易に通行可能なバリアーフリーな横断歩道を設けることが望ましい。
特開2004-183436号(戸田建設)には、第1の道路を高架道、第2の道路を掘割の地下道にて形成し、地上面に右左折用の徐行領域を含む平坦な歩行空間を設けたバリアーフリーの交差点構造が提案されている。
この交差点構造においては、徐行領域は左折用車両通行路と右折用車両通行路とで構成され、右折用車両通行路は左折用車両通行路の内側に四角形環状に形成されていて、ロータリー方式となっている。
この交差点構造は、交差点による交通渋滞を解消することができると共に、交差点内を信号に頼らない歩行者優先のバリアーフリーな空間にすることができるという利点がある。
しかしながら、この交差点構造の難点は、歩行者が道路を横断するためには、左折用車両通行路44の横断歩道52だけでなく、右折用車両通行路46の横断歩道55をも横断しなければならないので、車両通行路の横断に時間と骨折りを要するということである。これは、また、歩道50から歩道56(或いは、その逆)へと渡るにあたり、歩行者は横断歩道52の横断と横断歩道55の横断との2回にわたって自動車からの危険に曝されることを意味する。
また、交差点に歩行者横断用の信号を設ける場合には、歩行者が左折用車両通行路の横断歩道と右折用車両通行路の横断歩道の双方を渡り切ることができるだけの充分に長い時間にわたって車両を赤信号で停止させなければならないので、信号の待ち時間が長くなるという不便がある。
この交差点構造の更に他の難点は、右折用車両通行路として作用するロータリーは、外径が小さく、しかも、四角形に形成されているので、1つの道路からロータリー内に進入した車両と他の道路からロータリー内に進入した車両とが互いに直角に出会うことによりロータリー内で衝突する危険があるということである。また、ロータリー内の車両は四角形の各コーナーで直角に曲がらなければならないので、素早いハンドル操作が要求され、これに失敗すると脱輪するおそれがある。
本発明の目的は、車椅子の人々や乳母車を伴った女性や歩行困難な人々にとってはバリアーフリーで、車両にとっては直進・右折・左折・Uターンのすべてを安全かつ円滑に行うことが可能な、改良された立体交差構造を提供することにある。
本発明はバリアーフリー・ロータリー併設式立体交差構造を提供するもので、本発明は、第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設け、
前記第1道路を前記ロータリーを潜り抜ける地下道(アンダーパス)の形で第2道路に対して立体交差させ、
前記第2道路を前記ロータリーを跨ぐ高架道(オーバーパス)の形で第1道路に対して立体交差させ、
前記ロータリーに隣接して前記第1道路および第2道路を地面レベルにおいて拡幅することにより各道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
前記右左折用側路の少なくとも一を横断する第1の横断歩道と、前記少なくとも一の側路と対をなす(即ち道路の反対側の)右左折用側路を横断する第2の横断歩道とを、前記ロータリーの外側において地面レベルに設けると共に、前記第1の横断歩道と第2の横断歩道とを互いに連絡する歩行者用中間地帯を前記ロータリーの外側において同じく地面レベルに設け、もって、歩行者が段差に遭遇することなく第1又は第2道路を横断するのを可能にしたことを特徴とするものである。
好ましい実施態様においては、前記第1および第2の横断歩道並びに前記歩行者用中間地帯は全ての対の右左折用側路毎に設ける。
より簡素な実施態様においては、立体交差は全方向的ではなく、第1道路のみがロータリーを跨ぐ高架道又はロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させてある。第2道路は地面レベルに延長させてあり、そのロータリー側端部はロータリーに連絡させてある。ロータリーに隣接して第1道路を拡幅することにより第1道路の両側に右左折用側路が形成してあり、これらの側路のロータリー側端部はロータリーに連絡させてある。
第1道路のこれらの右左折用側路にはロータリーの外側において地面レベルに横断歩道が設けてあると共に、対をなす横断歩道は同じく地面レベルに設けた歩行者用中間地帯によって互いに連絡されており、歩行者が段差に遭遇することなくバリアーフリーに第1道路を横断できるようになっている。
更に簡素な実施態様においては、交差点はT字形である。第1道路に第2道路がT字形に交差したT字形交差点には一方通行式のロータリーが設けてある。第1道路のみが高架道又は地下道の形でロータリーと立体交差させてあり、第1道路を拡幅することにより形成した右左折用側路はロータリーに連絡させてある。地面レベルに設けた第2道路のロータリー側端部はロータリーに連絡させてある。
直前の段落で述べた実施例と同様に、第1道路の右左折用側路にはロータリーの外側において地面レベルに横断歩道が設けてあると共に、対をなす横断歩道は同じく地面レベルに設けた歩行者用中間地帯によって互いに連絡されており、歩行者が段差に遭遇することなくバリアーフリーに第1道路を横断できるようになっている。
前述した立体交差が全方向的でない実施態様やT字形交差点の場合においては、更に、第2道路を横断する横断歩道をロータリーの外側において地面レベルに設け、歩行者が段差に遭遇することなく第2道路を横断するのを可能にするのが好ましい。この場合には、第2道路の一方の車線を横断する横断歩道と反対側の車線を横断する横断歩道との間に歩行者用中間地帯を設けることができる。
より好ましい実施態様においては、本発明のバリアーフリー・ロータリー併設式立体交差構造は、第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設け、
前記第1道路を前記ロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させ、
前記第2道路を前記ロータリーを跨ぐ高架道の形で第1道路に対して立体交差させ、
前記ロータリーに隣接して前記第1道路および第2道路を拡幅することにより各道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
前記第2道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、前記中央部の下方を横断するべく地面レベルよりも低いレベルに歩行者用トンネルを設けることにより、第2道路およびその右左折用側路に対して前記歩行者用トンネルを立体交差させ、
前記歩行者用トンネルには緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第2道路を横断するのを可能にしたことを特徴とするものである。
このようにすれば、歩行者用トンネルを第2道路の右左折用側路に対して立体交差させるに必要な高さを歩行者用トンネルと右左折用側路との夫々に振り分けることができるので、結果として地面レベル(GL)からの歩行者用トンネルの距離を半減させることができ、アクセス通路の勾配を車椅子でも楽に通行できる程度に緩やかにすることができる。このように緩やかな勾配のアクセス通路の付いた歩行者用トンネルがあるので、車椅子に乗った人々や乳母車を押した人々や自転車に乗った或いは伴った人々も容易かつ安全に道路を横断できる。また、歩行者と車両とが互いに出会うことが皆無であるので、右左折用側路および横断歩道を無信号にすることができる。
変化形として、前記歩行者用トンネルに代えて、横断歩道橋を採用することもできる。この場合には、第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設け、
前記第1道路を前記ロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させ、
前記第2道路を前記ロータリーを跨ぐ高架道の形で第1道路に対して立体交差させ、
前記ロータリーに隣接して前記第1道路および第2道路を拡幅することにより各道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
前記第1道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて低くなるように地面レベルから凹ませて形成すると共に、前記中央部の上方を横断するべく地面レベルよりも高いレベルに横断歩道橋を設けることにより、第1道路およびその右左折用側路に対して前記横断歩道橋を立体交差させ、
前記横断歩道橋には緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第1道路を横断するのを可能にする。
この変化形においても、地面レベルからの横断歩道橋の高さを半減させることができ、緩やかな勾配のアクセス通路により横断歩道橋にアクセスすることが可能になるので、車椅子の人々などが容易かつ安全に道路を横断できると共に、右左折用側路および横断歩道を無信号にすることができるという利点がある。
立体交差が全方向的ではないより簡素な実施態様においては、第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設けて、このロータリーに前記第2道路のロータリー側端部を連絡させ、
ロータリーに隣接して前記第1道路を拡幅することにより第1道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
前記第1道路をロータリーを跨ぐ高架道の形で第2道路に対して立体交差させ、
前記第1道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、前記中央部の下方を横断するべく地面レベルよりも低いレベルに歩行者用トンネルを設けることにより、第1道路およびその右左折用側路に対して前記歩行者用トンネルを立体交差させ、
前記歩行者用トンネルには緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第1道路を横断するのを可能にする。
立体交差が全方向的ではない簡素な実施態様においても、変化形として、前記歩行者用トンネルに代えて、横断歩道橋を採用することもできる。この場合には、第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設けて、このロータリーに前記第2道路のロータリー側端部を連絡させ、
ロータリーに隣接して前記第1道路を拡幅することにより第1道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
前記第1道路をロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させ、
前記第1道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて低くなるように地面レベルから凹ませて形成すると共に、前記中央部の上方を横断するべく地面レベルよりも高いレベルに横断歩道橋を設けることにより、第1道路およびその右左折用側路に対して前記横断歩道橋を立体交差させ、
前記横断歩道橋には緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第1道路を横断するのを可能にする。
交差点がT字形である更に簡素な実施態様においては、一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設けて、このロータリーに前記第2道路のロータリー側端部を連絡させ、
ロータリーに隣接して前記第1道路を拡幅することにより第1道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
前記第1道路をロータリーを跨ぐ高架道の形で第2道路に対して立体交差させ、
前記第1道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、前記中央部の下方を横断するべく地面レベルよりも低いレベルに歩行者用トンネルを設けることにより、第1道路およびその右左折用側路に対して前記歩行者用トンネルを立体交差させ、
前記歩行者用トンネルには緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第1道路を横断するのを可能にする。
交差点がT字形である実施態様においても、変化形として、前記歩行者用トンネルに代えて、横断歩道橋を採用することもできる。この場合には、一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設けて、このロータリーに前記第2道路のロータリー側端部を連絡させ、
ロータリーに隣接して前記第1道路を拡幅することにより第1道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
前記第1道路をロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させ、
前記第1道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて低くなるように地面レベルから凹ませて形成すると共に、前記中央部の上方を横断するべく地面レベルよりも高いレベルに横断歩道橋を設けることにより、第1道路およびその右左折用側路に対して前記横断歩道橋を立体交差させ、
前記横断歩道橋には緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第1道路を横断するのを可能にする。
他の好ましい実施態様においては、第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設け、
前記第1道路を前記ロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させ、
前記第2道路を前記ロータリーを跨ぐ高架道の形で第1道路に対して立体交差させ、
前記ロータリーに隣接して前記第1道路および第2道路を拡幅することにより各道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
前記第2道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、前記中央部の下方を横断するべく地面レベルに歩行者用トンネルを設けることにより、第2道路およびその右左折用側路に対して前記歩行者用トンネルを立体交差させ、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第2道路を横断するのを可能にする。
この実施態様によれば、歩行者用トンネルが地面レベルに設けてあるので、緩やかな勾配をもった長いアクセス通路を経由することなく単刀直入に歩行者用トンネルにアクセスすることができる。
より簡素な実施態様においては、交差点のロータリーは省略することができ、第2道路を高架道の形で第1道路に対して立体交差させる。交差点に隣接して第2道路の両側に右左折用側路を夫々設置して、これらの側路の交差点側端部を第1道路に接続する。これらの右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、この中央部の下方を横断するべく地面レベルに歩行者用トンネルを設けて、第2道路およびその右左折用側路に対して歩行者用トンネルを立体交差させる。これにより、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第2道路を横断するのが可能になる。
本発明の上記特徴や効果並びに他の特徴や効果は以下の実施例の記載につれて更に明らかにする。
添付図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
図1および図2を参照するに、本発明のバリアーフリー交差点10は、第1の道路12と、これに交わる第2の道路14を有する。この交差点10には、地面レベル(グランドレベル)において円環状の一方通行式(左側通行の我が国では時計回り)のロータリー16が設けてある。
第1道路12は地下道18の形でロータリー16を潜り抜ける直進専用車線を備えている。
他方、第2道路14は高架道20の形でロータリー16を跨ぐ直進専用車線を備えている。
ロータリー16に隣接して第1道路12および第2道路14を地面レベルにおいて拡幅することにより、右左折用側路22、24、26、28、30、32、34、36が分岐増設してある。これらの右左折用側路のロータリー側端部はロータリー16に滑らかに連絡、合流、或いは合体させてある。
図面から良く分かるように、ロータリー16の外径は道路(12又は14)の幅とそれに付属する2本の右左折用側路の幅との和よりも大きくしてあり、車両が大きな曲率半径でゆったりと旋回できるようになっている。
夫々の右左折用側路22、24、26、28、30、32、34、36には、それらを横断する横断歩道がロータリー16の外周に沿ってロータリーの外側において地面レベルに設けてある。
より詳しくは、第1道路12の右左折用側路22、24には、当該右左折用側路22、24を夫々横断する横断歩道38、40が同一レベルに設けてある。これらの横断歩道38、40は同じく地面レベルに設けた歩行者用中間地帯42によって互いに連絡されている。歩行者用中間地帯42は地面レベルに位置するので、地下道18の形の直進専用車線を跨いでいる。
これらの横断歩道38、40と歩行者用中間地帯42は、交差点10の周りに設けた歩道44と段差なくバリアーフリーに接続されており、健常な歩行者だけでなく、例えば車椅子の人々や歩行困難な人々や乳母車を押した人々などが段差に遭遇することなく安易かつスムースに右左折用側路を横断できるようになっている。
右左折用側路22、24には夫々の横断歩道38、40毎に歩行者用の信号機を設けてもよい。
或いは、各横断歩道の手前で車両を一律に一時停止させるべく道路標識などにより交通規制をする場合には、信号を省略することもできる。
横断歩道の構成は、ロータリー16に関して反対側の右左折用側路30、32についても同様であり、重複説明は要しないであろう。
第2道路14の右左折用側路26、28、34、36にも類似の横断歩道が設けてあり、重複説明は省略する。第1道路の構成との相違点は、第2道路14の横断歩道の歩行者用中間地帯46は高架道20の形の直進専用車線の下を地面レベルで通過している。
この交差点の利用の態様は自明であろう。
最初に直進車の進行について述べるに、直進車は地下道18および高架道20の形の直進専用車線を真っ直ぐ通過することができる。
地下道18又は高架道20の形の直進専用車線を通過する直進車が右左折用側路22、24、26、28、30、32、34、36の横断歩道を横切ることはないので、直進車をして歩行者の横断のために交差点で信号停止させる必要がない。従って、直進車は、横断者に関係なく、速度を維持したまゝで直進専用車線を直進することができる。
また、直進車が横断歩道上の歩行者に危険を与えることは全くない。
いづれかの道路12又は14から他方の道路14又は12へ左折する車両は、右左折用側路24、28、32、又は36を経て他の車両に配慮し充分徐行しながらロータリー16に入り、90°転向することにより左折を行い、必要に応じて加速しながら右左折用側路26、30、34、又は22を経て他方の道路へ合流する。
また、いづれかの道路12又は14から他方の道路14又は12へ右折する車両は、右左折用側路24、28、32、又は36を経て他の車両に配慮し充分徐行しながらロータリー16に入り、一方通行式に右大回りにロータリー16を270°回ることにより右折を行い、必要に応じて加速しながら右左折用側路34、22、26、又は30を経て他方の道路へ合流する。
更に、第1道路12および第2道路14上の車両はロータリー16を利用して180°のUターンを行うこともできる。
このように車両がロータリー16を経由する時には、右左折用側路22、24、26、28、30、32、34、36の横断歩道毎に歩行者用の信号機が設けてある場合には、歩みの遅い横断者(例えば、車椅子に乗った人や、老人や、幼児や、幼児を連れた者)は、最初の青信号でいづれかの右左折用側路を横断して歩行者用中間地帯42又は46に到達し、そこで必要に応じて休息或いは待機することができる。
このように、横断者は先ず青信号の間に横断歩道を右左折用側路1車線分の幅だけ横断しさえすれば中間地帯42又は46に到達し、必要に応じて休息する機会が得られるので、ゆっくりと落ちついて安全かつ容易に横断歩道を渡ることができる。
必要に応じて中間地帯42又は46で休息した横断者は、同じ又は次の又はその後の青信号で残る他方の右左折用側路を横断することにより、道路の反対側の歩道44に安全かつ容易に行き着くことができる。
交差点の周囲の歩道44と横断歩道と歩行者用中間地帯42および46は段差なくバリアーフリーに接続されているので、車椅子の人々や歩行困難な人々や乳母車を押した人々も段差に遭遇することなく安易かつ支障無く反対側の歩道に行くことができる。
直進車は地下道18および高架道20の形の直進専用車線を通過するようになっており、直進車が横断歩道を横切ることがないので、横断歩道を横切る自動車は右左折車とUターン車両に限られる。従って、状況によっては横断歩道用の信号機は廃止又は省略し、単に横断歩道の手前でこれらの車両を一律に一時停止させるような措置を取ることもできよう。ロータリー16を経由する右左折車やUターン車両は、歩行者の有無に関係なく、他の車両に配慮して少なくとも徐行はしなければならないので、横断歩道の手前で一時停止させるようにしてもさほどの渋滞が生じることもなく、これらの車両を充分円滑に通行させることができるであろう。
また、横断歩道用の信号機を設ける場合でも、横断者は青信号の間に1車線分の幅の横断歩道を横断しさえすればよいので、青信号の時間を最小限にすることができ、右左折車やUターン車両の信号待ち時間を短縮することができる。
更に、前述したように直進車は地下道18および高架道20の形の直進専用車線を通過するようになっており、直進車が横断歩道を横切ることがないので、直進車をして歩行者の横断のために交差点で信号停止させる必要がない。従って、本発明によれば、歩行者をして横断歩道を安全かつバリアーフリーに横断させるのを可能にしながらも、直進車をして速度を維持させたまゝで交差点を通過させることができ、道路の輸送能力を最大限に発揮させることができる。
更に、ロータリー16を通る右左折車やUターン車両は、相互に信号によって規制する必要がないので、歩行者が横断歩道を横断中の場合を別とすれば、他の車両に配慮しかつ徐行しさえすればノンストップでロータリーを通過することができる。従って、右左折車やUターン車両についても車の流れが良くなると共に、信号待ちによるイライラも解消する。
また、本発明の交差点構造では、ロータリー16は円環状であって直角なコーナーが無いし、しかも曲率半径が大きいので、ロータリー内の車両はゆったりと安定したハンドル操作をすることができると共に、衝突の可能性や衝撃が著しく低減する。
図3および図4は、夫々、本発明の第2および第3の実施例を示す。図3および図4では、図1および図2に示した実施例と共通する構成要素は同じ参照番号で示し、重複する説明は省略する。
図1および図2に示した実施例において第1道路12および第2道路14の双方がロータリー16に対し立体交差になっているのに対して、図3および図4に示した実施例は、第1道路12のみをロータリー16に対して立体交差させたことを特徴としており、第2道路14はロータリー16に同一レベルで交っている。図3に示した実施例では、第1道路12は高架道20の形でロータリー16を跨いでおり、他方、図4に示した実施例では、第1道路12は地下道18の形でロータリーを潜り抜けている。
図3および図4に示した実施例では、第2道路14の直進車はロータリー16を経由しなければならないので、図1および図2に示した実施例に比較して交差点通過にあたり速度を下げなければならないという不便があるが、第2道路14の交通量が多くないような状況においては第1道路12のみを立体化することにより立体化工事に要する費用を半減しながらもなお交差点の渋滞をかなり緩和することができるという有用な利点を享受することができる。
図3および図4を参照するに、第1道路の右左折用側路22、24、30、32には、それらを横断する横断歩道38、40がロータリー16の外周に沿って地面レベルに設けてあり、これらの横断歩道38、40は同じく地面レベルに設けた歩行者用中間地帯42、46によって互いに連絡されている。図3に示した実施例では歩行者用中間地帯46は高架道20の下に位置し、図4に示した実施例では歩行者用中間地帯42は地下道18の形の直進専用車線の上方に位置する。
他方、第2道路14の横断歩道48は、ロータリー16の手前で第2道路14を横断している。図3および図4の実施例では第2道路は片側1車線、上下2車線を有するので、横断歩道48は第2道路14の上下2車線を一気に横断しなければならないようになっている。
図1に示した実施例と同様、図3および図4に示した実施例においても、第1道路12の右左折用側路22、24、30、32の横断歩道38、40および歩行者用中間地帯42、46はバリアーフリーに形成されていると共に、それらは第1道路12の本線(直進車線)と立体交差しているので、誰でも安全かつ容易に第1道路を横断することができる。
前述したように、図3および図4に示した実施例では第2道路14の横断歩道48は2車線分の幅の長さを有し、歩行者は一気に横断しなければならない。
そこで、図示しない変化形においては、第2道路14の横断歩道48の中間(即ち、横断歩道48の長さ方向中間、第2道路の幅方向中間)に適当な幅の歩行者用中間地帯を設け、横断行程の半ばに歩行者が必要に応じてそこで休息出来るようにするのが好ましい。この場合には、歩行者用中間地帯の分だけ第2道路を拡幅する必要がある。
図5および図6は、夫々、本発明の第4および第5の実施例を示す。図3および図4に示した実施例では交差点は四叉路交差点になっているのに対し、図5および図6に示した実施例は交差点がT字形交差点になっている点のみで相違している。従って、図5および図6においては図3および図4に示した実施例と共通する構成要素は同じ参照番号で示し、重複する説明は省略する。
図5および図6に示した実施例も、図3および図4に示した実施例について前述したものと同様の効果を有する。
図7および図8は、図1および図2に示した第1実施例の変化形を示す。図1および図2に示した実施例と共通する構成要素は同じ参照番号で示し、説明は省略する。
図1および図2に示した第1実施例との相違点を説明するに、図7および図8に示した変化形は、バリアーフリー式の横断歩道を右左折用側路22、24、26、28、30、32、34、36に対して立体交差させ、交差点を無信号化したことを特徴としている。
横断歩道と右左折用側路とを立体交差させるためには、横断歩道が歩道橋である場合には歩道橋の下に車両の通行を可能にする高さ(例えば4.5m)が必要であり、横断歩道が歩行者用トンネルである場合には右左折用側路の下に歩行者が通行可能なトンネルを形成する高さが必要であるが、図7および図8に示した変化形では、横断歩道と右左折用側路とを立体交差させるに必要な高さは、横断歩道と右左折用側路の夫々に振り分けてある。
より詳しくは、図7および図8を参照するに、例えば、地下道を有する第1道路12については、地下道の側方の右左折用側路22、24、30、32の中央部は図示したように地面レベルよりも若干低くなるように凹ませてあり、右左折用側路22、24、30、32の中央部の上方において地面レベルよりもやや高いレベルに横断歩道橋50が設けてある。横断歩道橋50の下には例えば4.5mの高さを確保する。横断歩道橋50にはなだらかな上り勾配をもったアクセス通路52が接続してあり、車椅子に乗った横断者や自転車や乳母車を押した人々も容易に横断歩道橋50にアクセスできるようになっている。
反対に、高架道を有する第2道路14については、右左折用側路26、28、34、36の中央部は図示したように地面レベルよりも隆起させてあり、横断歩道としての歩行者用トンネル54は地面レベルよりもやや低いレベルにおいて右左折用側路26、28、34、36の中央部の下をくぐらせてある。歩行者用トンネル54の高さは例えば2〜2.5mにすることができる。歩行者用トンネル54にもなだらかな下り勾配のアクセス通路56が設けてある。
図7および図8に示した変化形によれば、横断歩道をバリアーフリーにすると共に、車両による横断歩行者に対する危険を皆無にすることができる。また、交差点を完全に無信号化し、あらゆる車両をしてノンストップで交差点を通行させことが可能になる。
なお、このように右左折用側路の一部を地面レベルから隆起させたり凹ませたりすると、交差点の角地に建物があるような条件では角地と右左折用側路との間に高低差が生じ、角に位置する建物から右左折用側路へ出入りするのが困難或いは不可能になるという不便がある。この場合には、交差点の角地の建物からは直接にロータリーへ出入りできるような通路を開設することができる。
なお、図示しないが、図7および図8に示した実施例には図1および図2に示した横断歩道構造を部分的に組み合わせ、歩行者用トンネルのみを右左折用側路に対して立体交差させてもよいし、或いは歩道橋のみを立体交差させてもよい。
同じく図示しない他の実施例として、図3に示した高架道形立体交差構造において図7および図8に示したように歩行者用トンネルを右左折用側路に対して立体交差させてもよいし、図4に示した地下道形立体交差構造において図7および図8に示したように横断歩道橋を右左折用側路に対して立体交差させてもよい。この場合にも、前述したのと同じ利点が得られる。
図示しない更に他の実施例として、図5に示した高架道形T字形交差点構造において図7および図8に示したように歩行者用トンネルを右左折用側路に対して立体交差させてもよいし、図6に示した地下道形T字形交差点構造において図7および図8に示したように横断歩道橋を右左折用側路に対して立体交差させてもよい。この場合にも、前述したのと同じ利点が得られる。
図9および図10は、図7および図8に示した歩行者用トンネル配置の変化形を示す。図7および図8に示した実施例と共通する構成要素は同じ参照番号で示し、説明は省略する。
図7および図8に示した実施例との相違点のみ説明するに、図7および図8に示した実施例においては歩行者用トンネル54は地面レベルよりもやや低いレベルに設けてあり、なだらかな下り勾配のアクセス通路56が接続してあるのに対して、図9および図10に示した変化形では、歩行者用トンネル54は地面と同一レベルに設けてあるので、遊歩道58から歩行者用トンネル54に直かにアクセスすることができる。
このように、このデザインでは緩やかな勾配をもった長いアクセス通路がないので、横断歩行者が最短距離で歩行者用トンネルにアクセスできる利点がある。
図示しないより簡素な実施例では、ロータリを省略し、第2道路を高架道の形で第1道路に対して立体交差させる。交差点に隣接して第2道路の両側に右左折用側路を夫々設置して、これらの側路の交差点側端部を第1道路に接続する。右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、これらの中央部の下方を横断するべく地面レベルに歩行者用トンネルを設ける。これにより、歩行者用トンネルは第2道路およびその右左折用側路に対して立体交差する。
図示しない最も簡素な実施例では、自動車道路を横断するためのバリアーフリーな横断歩道構造が提供される。この場合には、自動車道路の一部区間を例えば図7および図8に参照番号22、24で示したように長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて低くなるように地面レベルから凹ませて形成すると共に、当該区間の中央部の上方を横断するべく例えば図7および図8に参照番号50で示したように地面レベルよりも高いレベルに横断歩道橋を設け、この横断歩道橋に例えば参照番号52で示したようなアクセス通路を接続する。
同じく図示しない他の実施例では、自動車道路を横断するためのバリアーフリーなトンネル型の横断歩道構造が提供されるもので、この場合には、自動車道路の一部区間を例えば図7および図8に参照番号26、28で示したように長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、当該区間の中央部の下方を横断するべく例えば図7および図8に参照番号54で示したように地面レベルよりも低いレベルに歩行者用トンネルを設け、この歩行者用トンネルに例えば参照番号56で示したようなアクセス通路を接続する。
このように、横断歩道(横断歩道橋、或いは、歩行者用トンネル)を自動車道路に対して立体交差させるに必要な高さを横断歩道と自動車道路とに夫々振り分ければ、結果的に地面レベル(GL)と横断歩道との間の高低差を半減させることができるので、横断歩道へのアクセス通路の勾配を車椅子でも容易に通行できる程度に緩やかにすることができる。その結果、車椅子に乗った人々や乳母車を押した人々や自転車に乗った人々でも容易かつ安全に自動車道路を横断することができる。
また、歩行者と自動車とが互いに出会うことが無いので、自動車道路の信号機の数を低減することができる。
このバリアーフリーな横断歩道構造は、現存する自動車道路の所望の一部区間のみを地面レベルから凹ませるか隆起させることにより簡単に構築することができるので、最小限の交通規制により短期間の工事で低コストで完成させることができる。
図示しない更に他の変化形においては、段落0054で述べたトンネル型横断歩道において、歩行者用トンネルを地面レベルよりも低いレベルに設けたのに代えて、歩行者用トンネルは地面レベルに設ける。このようにすれば、勾配をもったアクセス通路を省略することができる。
以上には本発明の特定の実施例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更や修正を施すことができ、かかる態様も本発明の範囲に属する。例えば、夫々の道路は、状況に応じて、片側1車線、片側1車線と片側2車線との組合せ、或いは片側3車線以上にしてもよい。また、全ての道路について横断歩道を設けることが不可欠ではない。添付図面においてはガードレール、中央分離帯、道路照明装置、排水設備、その他付属設備は省略してあるが、必要に応じて適宜設けることができる。
本発明の第1実施例の斜視図である。 図1に示した実施例を異なる角度から視た斜視図である。 本発明の第2実施例の斜視図である。 本発明の第3実施例の斜視図である。 本発明の第4実施例の斜視図である。 本発明の第5実施例の斜視図である。 図1と同様の斜視図で、図1および図2に示した第1実施例の変化形を示す。 図7に示した変化形を図2と同様の角度から視た斜視図である。 図7と同様の斜視図で、歩行者用トンネルの変化形を示す。 図9に示した変化形を図8と同様の角度から視た斜視図である。
符号の説明
10: ロータリー併設式バリアーフリー立体交差構造
12: 第1道路
14: 第2道路
16: ロータリー
18: 地下道
20: 高架道
22、24、26、28、30、32、34、36: 右左折用側路
38、40、48:横断歩道
42、46: 歩行者用中間地帯
44: 歩道
発明者 新谷 大
新谷 博
黒石 冨三
特許出願人 月灘建設株式会社
新成商事有限会社
代理人 弁理士 伊藤 宏

Claims (8)

  1. 第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
    一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設け、
    前記第1道路を前記ロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させ、
    前記第2道路を前記ロータリーを跨ぐ高架道の形で第1道路に対して立体交差させ、
    前記ロータリーに隣接して前記第1道路および第2道路を拡幅することにより各道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
    前記第2道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、前記中央部の下方を横断するべく地面レベルよりも低いレベルに歩行者用トンネルを設けることにより、第2道路およびその右左折用側路に対して前記歩行者用トンネルを立体交差させ、
    前記歩行者用トンネルには緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第2道路を横断するのを可能にしたことを特徴とするバリアーフリー・ロータリー併設式立体交差構造。
  2. 第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
    一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設け、
    前記第1道路を前記ロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させ、
    前記第2道路を前記ロータリーを跨ぐ高架道の形で第1道路に対して立体交差させ、
    前記ロータリーに隣接して前記第1道路および第2道路を拡幅することにより各道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
    前記第1道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて低くなるように地面レベルから凹ませて形成すると共に、前記中央部の上方を横断するべく地面レベルよりも高いレベルに横断歩道橋を設けることにより、第1道路およびその右左折用側路に対して前記横断歩道橋を立体交差させ、
    前記横断歩道橋には緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第1道路を横断するのを可能にしたことを特徴とするバリアーフリー・ロータリー併設式立体交差構造。
  3. 第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
    一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設けて、このロータリーに前記第2道路のロータリー側端部を連絡させ、
    ロータリーに隣接して前記第1道路を拡幅することにより第1道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
    前記第1道路をロータリーを跨ぐ高架道の形で第2道路に対して立体交差させ、
    前記第1道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、前記中央部の下方を横断するべく地面レベルよりも低いレベルに歩行者用トンネルを設けることにより、第1道路およびその右左折用側路に対して前記歩行者用トンネルを立体交差させ、
    前記歩行者用トンネルには緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第1道路を横断するのを可能にしたことを特徴とするバリアーフリー・ロータリー併設式立体交差構造。
  4. 第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
    一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設けて、このロータリーに前記第2道路のロータリー側端部を連絡させ、
    ロータリーに隣接して前記第1道路を拡幅することにより第1道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
    前記第1道路をロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させ、
    前記第1道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて低くなるように地面レベルから凹ませて形成すると共に、前記中央部の上方を横断するべく地面レベルよりも高いレベルに横断歩道橋を設けることにより、第1道路およびその右左折用側路に対して前記横断歩道橋を立体交差させ、
    前記横断歩道橋には緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第1道路を横断するのを可能にしたことを特徴とするバリアーフリー・ロータリー併設式立体交差構造。
  5. 第1の道路に第2の道路がT字形に交わるT字形交差点において:
    一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設けて、このロータリーに前記第2道路のロータリー側端部を連絡させ、
    ロータリーに隣接して前記第1道路を拡幅することにより第1道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
    前記第1道路をロータリーを跨ぐ高架道の形で第2道路に対して立体交差させ、
    前記第1道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、前記中央部の下方を横断するべく地面レベルよりも低いレベルに歩行者用トンネルを設けることにより、第1道路およびその右左折用側路に対して前記歩行者用トンネルを立体交差させ、
    前記歩行者用トンネルには緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第1道路を横断するのを可能にしたことを特徴とするバリアーフリー・ロータリー併設式立体交差構造。
  6. 第1の道路に第2の道路がT字形に交わるT字形交差点において:
    一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設けて、このロータリーに前記第2道路のロータリー側端部を連絡させ、
    ロータリーに隣接して前記第1道路を拡幅することにより第1道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
    前記第1道路をロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させ、
    前記第1道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて低くなるように地面レベルから凹ませて形成すると共に、前記中央部の上方を横断するべく地面レベルよりも高いレベルに横断歩道橋を設けることにより、第1道路およびその右左折用側路に対して前記横断歩道橋を立体交差させ、
    前記横断歩道橋には緩やかな勾配をもったアクセス通路を接続し、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第1道路を横断するのを可能にしたことを特徴とするバリアーフリー・ロータリー併設式立体交差構造。
  7. 第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
    一方通行式のほぼ円環状のロータリーを地面レベルにおいて交差点に設け、
    前記第1道路を前記ロータリーを潜り抜ける地下道の形で第2道路に対して立体交差させ、
    前記第2道路を前記ロータリーを跨ぐ高架道の形で第1道路に対して立体交差させ、
    前記ロータリーに隣接して前記第1道路および第2道路を拡幅することにより各道路の両側に右左折用側路を夫々付設して、これらの側路のロータリー側端部をロータリーに連絡させ、
    前記第2道路の右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、前記中央部の下方を横断するべく地面レベルに歩行者用トンネルを設けることにより、第2道路およびその右左折用側路に対して前記歩行者用トンネルを立体交差させ、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第2道路を横断するのを可能にしたことを特徴とするバリアーフリー・ロータリー併設式立体交差構造。
  8. 第1の道路と第2の道路とが交わる四叉路交差点において:
    前記第2道路を高架道の形で第1道路に対して立体交差させ、
    交差点に隣接して前記第2道路の両側に右左折用側路を夫々設置して、これらの側路の交差点側端部を第1道路に接続し、
    前記右左折用側路はその長さ方向ほぼ中央部に行くにつれて高くなるように地面レベルから隆起させて形成すると共に、前記中央部の下方を横断するべく地面レベルに歩行者用トンネルを設けることにより、第2道路およびその右左折用側路に対して前記歩行者用トンネルを立体交差させ、もって、歩行者が段差に遭遇することなく、かつ、右左折車両に出会うことなく、第2道路を横断するのを可能にしたことを特徴とするバリアーフリー立体交差構造。
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