JP3801016B2 - ろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法 - Google Patents

ろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3801016B2
JP3801016B2 JP2001334138A JP2001334138A JP3801016B2 JP 3801016 B2 JP3801016 B2 JP 3801016B2 JP 2001334138 A JP2001334138 A JP 2001334138A JP 2001334138 A JP2001334138 A JP 2001334138A JP 3801016 B2 JP3801016 B2 JP 3801016B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brazing
aluminum alloy
hour
cold
hot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001334138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003138355A (ja
Inventor
周 黒田
晶 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP2001334138A priority Critical patent/JP3801016B2/ja
Publication of JP2003138355A publication Critical patent/JP2003138355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3801016B2 publication Critical patent/JP3801016B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、積層型エバポレータ用プレート、ラジエータやヒータコアなどのヘッダープレートやタンクなど自動車の熱交換器用構造部材を作るために用いる高いろう付け性、成形性および耐エロージョン性を有する高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エバポレータなどの積層型の熱交換器は、アルミニウム合金ブレージングシートを張出し加工および絞り加工して得られた一対のプレート材により冷媒流通部となる管路を形成させ、熱交換を促進するフィンと共にろう付けして製造される。また、ラジエータやヒータコアなどのヘッダープレートやタンクもアルミニウム合金ブレージングシートを張出し加工や絞り加工などを施した後、チューブなどと組合せてろう付けすることにより製造される。
したがって、熱交換器に使用されるこのアルミニウム合金ブレージングシートは前述のごとく張出し加工や絞り加工を行なう必要があるところから、成形性が良くなければならない。
【0003】
また、熱交換器のラジエータやヒータコアなどのヘッダープレートやタンクは、芯材にろう材を被覆したアルミニウム合金ブレージングシートを予め成形して得られた各種成形体をろう付けして組み立てられるので、ろうを接合部へ十分に供給する必要から優れたろう付け性が要求される。
さらに、溶融したろう材はブレージングシートの芯材を侵食する性質(以下、エロージョン性という)を有し、このエロージョンを受けた部分は耐食性が低下するとともにろうの流動性を低下させるところから、芯材はエロージョンし難い特性(以下、この特性を耐エロージョン性という)を兼ね備えていなければならない。
エロージョンの原因には2種類あると言われており、その一つは、わずかに歪が導入された部分ではろう付けを行なっても再結晶化が完了せず、亜結晶粒が残存するためにこの亜結晶粒界からろうの侵入が起こることによるものであり、もう一つは大きな歪が導入された部分では再結晶が促進されるために再結晶粒が微細となって結晶粒界からろうの侵食が起こることによるものであると言われている。
【0004】
これら成形性、耐食性、ろう付け性などの特性を有するアルミニウム合金ブレージングシートを製造するために、質量%で、Mn:0.3〜2.0%、Cu:0.1〜1.0%,Fe:0.3%以下を含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなる組成を有するAl−Mn系合金を均質化処理し、均質化処理されたAl−Mn系合金を芯材とし、この芯材の片面または両面に、少なくともSiを含む通常4000系と呼ばれるAl−Si系合金ろう材を重ね合わせて重ね合わせ素材を作製し、この重ね合わせ素材を熱間圧延して仕上り厚さ:6mm以下の熱間クラッド素材を作製し、この熱間クラッド素材を冷間圧延を施し、次いで、昇温速度:200℃/時以下、温度:350〜500℃で1〜20時間保持したのち冷却する最終焼鈍を施すことを特徴とするろう付け性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法が提案されている(特開平3−381761号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、自動車用熱交換器は軽量化による省エネルギー化、環境問題の解決、コストダウンなどのために従来のアルミニウム合金ブレージングシートよりも一層薄くかつろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れたアルミニウム合金ブレージングシートが求められている。しかし、従来の製造方法ではろう付け性、成形性および耐エロージョン性が十分に優れたアルミニウム合金ブレージングシートは得られなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは、ろう付け性、成形性および耐エロージョン性が一層優れたアルミニウム合金ブレージングシートの製造方法を開発すべく研究を行った。その結果、
(イ)熱間圧延して得られた少なくともMnを含むアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を有する熱間クラッド素材の仕上り温度が360〜450℃の範囲内に有るように制御し、引き続いてこの熱間クラッド素材を冷却速度:10〜150℃/時で冷却し、さらに冷却したクラッド素材を中間焼鈍することなく冷間圧延したのち最終焼鈍し、この最終焼鈍を、昇温速度:20〜150℃/時、温度:300〜450℃で1〜15時間保持した後、冷却速度:10〜150℃/時で冷却する条件で行なうと、一層ろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートが得られる、
(ロ)しかし、熱間圧延して得られた少なくともMnを含むアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を有する熱間クラッド素材の仕上り温度が360〜450℃の範囲から外れることがあり、かかる温度範囲から外れた温度を有する熱間クラッド素材は、温度:300〜360℃未満で1〜10時間保持したのち、冷却速度:10〜150℃/時で冷却し、さらに冷却したクラッド素材を中間焼鈍することなく冷間圧延したのち最終焼鈍し、この最終焼鈍を、昇温速度:20〜150℃/時、温度:300〜450℃で1〜15時間保持した後、冷却速度:10〜150℃/時で冷却する条件で行なうと、一層ろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートが得られる、
(ハ)前記「少なくともMnを含むアルミニウム合金芯材」は、質量%で、Mn:1.0〜1.5%、Cu:0.05〜0.8%、Fe:0.1〜0.7%を含有し、さらに必要に応じて、Si:0.1〜0.8%,Zr:0.01〜0.2%,Ti:0.01〜0.25%,Mg:0.05〜0.5%のうち1種または2種以上を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金芯材であることが好ましい、などの研究結果が得られたのである。
【0007】
したがって、この発明は、かかる研究結果に基づいてなされたものであって、
(1)質量%で、Mn:1.0〜1.5%、Cu:0.05〜0.8%、Fe:0.1〜0.7%を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金芯材を温度:560〜630℃、8〜30時間保持の条件で均質化処理したのち、この均質化処理したアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材を重ね合わせて重ね合せ素材を作製し、
この重ね合せ素材を熱間圧延してアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を圧接した厚さ:6.5〜10mmおよび仕上り温度:360〜450℃を有する熱間クラッド素材を成形した後ただちに冷却速度:10〜150℃/時で冷却し、
この冷却した熱間クラッド素材を中間焼鈍することなく冷間圧延して冷間圧延クラッド素材を形成し、
この冷間圧延クラッド素材を昇温速度:20〜150℃/時で温度:300〜450℃に昇温し1〜15時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却する最終焼鈍を施すろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法、
(2)質量%で、Mn:1.0〜1.5%、Cu:0.05〜0.8%、Fe:0.1〜0.7%を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金芯材を温度:560〜630℃、8〜30時間保持の条件で均質化処理したのち、この均質化処理したアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材を重ね合わせて重ね合せ素材を作製し、
この重ね合せ素材を熱間圧延してアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を圧接した厚さ:6.5〜10mmを有する熱間クラッド素材を成形し、この熱間クラッド素材を温度:300〜360℃未満、1〜10時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却し、
この冷却した熱間クラッド素材を中間焼鈍することなく冷間圧延して冷間圧延クラッド素材を形成し、
この冷間圧延クラッド素材を昇温速度:20〜150℃/時で温度:300〜450℃に昇温し1〜15時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却する最終焼鈍を施すろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法、
(3)質量%で、Mn:1.0〜1.5%、Cu:0.05〜0.8%、Fe:0.1〜0.7%を含有し、さらに、Si:0.1〜0.8%,Zr:0.01〜0.2%,Ti:0.01〜0.25%,Mg:0.05〜0.5%のうち1種または2種以上を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金芯材を温度:560〜630℃、8〜30時間保持の条件で均質化処理したのち、この均質化処理したアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材を重ね合わせて重ね合せ素材を作製し、
この重ね合せ素材を熱間圧延してアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を圧接した厚さ:6.5〜10mmおよび仕上り温度:360〜450℃を有する熱間クラッド素材を成形した後ただちに冷却速度:10〜150℃/時で冷却し、
この冷却した熱間クラッド素材を中間焼鈍することなく冷間圧延して冷間圧延クラッド素材を形成し、
この冷間圧延クラッド素材を昇温速度:20〜150℃/時で温度:300〜450℃に昇温し1〜15時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却する最終焼鈍を施すろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法、
(4)質量%で、Mn:1.0〜1.5%、Cu:0.05〜0.8%、Fe:0.1〜0.7%を含有し、さらに、Si:0.1〜0.8%,Zr:0.01〜0.2%,Ti:0.01〜0.25%,Mg:0.05〜0.5%のうち1種または2種以上を含有し 、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金芯材を温度:560〜630℃、8〜30時間保持の条件で均質化処理したのち、この均質化処理したアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材を重ね合わせて重ね合せ素材を作製し、
この重ね合せ素材を熱間圧延してアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を圧接した厚さ:6.5〜10mmを有する熱間クラッド素材を成形し、この熱間クラッド素材を温度:300〜360℃未満、1〜10時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却し、
この冷却した熱間クラッド素材を中間焼鈍することなく冷間圧延して冷間圧延クラッド素材を形成し、
この冷間圧延クラッド素材を昇温速度:20〜150℃/時で温度:300〜450℃に昇温し1〜15時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却する最終焼鈍を施すろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法、
に特徴を有するものである。
【0008】
この発明において、「Al−Si系ろう材」はSi:5〜15%を有し、さらに必要に応じてZn:0.1〜5%,In:0.001〜0.05%,Sn:0.01〜0.2%,Mg:0.1〜1.5%のうち一種または二種以上を含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなる組成を有するAl−Si系ろう材であることが好ましい。
【0009】
次に、この発明のろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造条件を上述のごとく限定した理由を述べる。
(A)均質化処理条件
この発明のろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法において、少なくともMnを含むアルミニウム合金芯材を560〜630℃で均質化処理するのは、鋳造時に過飽和に固溶したMnを析出させ、最終焼鈍時およびろう付け時の特に低ひずみ導入部位の再結晶を促進し、最終焼鈍後の結晶粒径を微細にして成形加工性を十分なものとするとともに、ろう付け時の芯材へのろうへの侵食を抑制する作用を有するが、その温度が560℃未満では所望の効果が得られず、一方、630℃を越えると、局部溶融の可能性が高まるとともに、一層の効果が望めないので生産性の低下をもたらすので好ましくない。したがって、均質化処理温度は560〜630℃に定めた。また、前記温度で8時間未満保持しても十分な均質化効果が得られないので均質化処理時間は8時間以上であることが好ましいが、30時間を越えて保持しても一層の効果が望めないので、均質化処理時間は8〜30時間に定めた。
【0010】
(B)熱間圧延条件
(i)仕上がり温度および保持温度
この発明のろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法において、熱間圧延後の熱間クラッド素材の仕上り温度または保持温度を360〜450℃の範囲内に有るように制御したのは、熱間圧延終了後の冷却時にマトリックス中に固溶しているMnを析出させ、最終焼鈍時およびろう付け時の特に低ひずみ導入部位の再結晶を促進し、最終焼鈍後の結晶粒径を微細にして成形加工性を十分なものとするとともに、ろう付け時の芯材へのろうへの侵食を抑制する作用を有するが、その温度が360℃未満では所望の効果が得られず、一方、450℃を越えると、Mnがマトリックス中へ固溶して再結晶を遅延させるので好ましくない。したがって、熱間圧延後の熱間クラッド素材の仕上り温度または保持温度は360〜450℃(一層好ましくは、380〜420℃)に定めた。
また、厚さ:6.5〜10mmおよび仕上げ温度:300〜360℃未満となるように制御して熱間クラッド素材を作製し、300〜360℃未満に1〜10時間保持するとマトリックス中に固溶しているMnを析出させることができる。さらに所定の温度で熱間圧延して熱間クラッド素材を作製し、熱間クラッド素材が冷却途中で300〜360℃未満になった時点で300〜360℃未満に1〜10時間保持するとマトリックス中に固溶しているMnを析出させることができる。
したがって、温度:300〜360℃未満に1〜10時間保持した熱間クラッド素材を中間焼鈍を施すことなく冷間圧延し、最終焼鈍することができる。
(ii)冷却速度
この発明のろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法において、熱間クラッド素材の冷却速度を10〜150℃/時の範囲内に有るように制御することがこの発明の特徴の一つであり、マトリックス中に固溶しているMnの析出を促進させるために熱間クラッド素材の冷却速度を制御するものであるが、熱間クラッド素材の冷却速度を10℃/時未満にするとMnの析出を促進させる作用の一層の効果が得られない上生産性が低下するので好ましくなく、一方、150℃/時を越えるとマトリックス中にMnが固溶し、ろう付け時の再結晶を遅延させるので好ましくない。したがって、熱間クラッド素材の冷却速度は10〜150℃/時(一層好ましくは、20〜80℃/時)の範囲内に定めた。
(iii)熱間クラッド素材の厚さ
熱間圧延後の熱間クラッド素材の仕上り厚さを通常より厚い厚さの6.5〜10mmに調整することにより、その後施される冷間圧延の圧延率を大きくして最終焼鈍時の再結晶化を促進し、これにより最終焼鈍後の結晶粒径を微細に形成して成形加工性を十分なものとする。したがって、熱間圧延後の熱間クラッド素材の仕上り厚さを6.5mm未満とすると十分な効果が得られず、一方、10mmを越えると、冷間加工工程を増加させる必要があり、生産性が増加するにもかかわらず一層の効果が得られないので好ましくないので、熱間圧延後の熱間クラッド素材の仕上り厚さは6.5〜10mmに定めた。
【0011】
(C)最終焼鈍条件
(i)昇温速度
最終焼鈍後の結晶粒径を微細にして成形加工性を十分なものとするとともに、成形時に加工の導入されない部分におけるろうの侵食を抑制する作用を有するが、その昇温速度が20℃/時未満では再結晶が粗大化してろう付け性、成形性が低下するので好ましくなく、一方、昇温速度が150℃/時を越えると、最終焼鈍後の結晶粒径が微細になりすぎて成形時に加工の導入されない部分でろうの侵食が著しく大きくなるので好ましくない。したがって、最終焼鈍における昇温速度は20〜150℃/時(一層好ましくは、25〜80℃/時)に定めた。
(ii)保持温度
冷間圧延板を完全に軟化させ、ろう付け性、成形性を向上させるには、300〜450℃の範囲内に1時間以上保持する必要があるが、その保持温度が300℃未満では十分な効果が得られず、一方、450℃を越えて保持すると、Mnがマトリックス中へ固溶してろう付け時の再結晶を遅延させるので好ましくない。したがって、保持温度を300〜450℃(一層好ましくは、350〜400℃)の範囲内に定めた。
(iii)冷却速度
最終焼鈍工程における冷却速度を調整することにより最終焼鈍工程における冷却速度を10〜150℃/時に調整するが、冷却速度が10℃/時未満では一層の効果が得られない上、生産性が低下し、一方、150℃/時を越えるとMnがマトリックス中へ固溶してろう付け時の再結晶を遅延させるので好ましくない。
したがって、最終焼鈍工程における冷却速度は10〜150℃/時(一層好ましくは、20〜80℃/時)の範囲内に定めた。
【0012】
(D)芯材
Mn:
Mnは金属間化合物として晶出または析出してろう付け後の強度を向上させ、芯材の電位を貴にして耐エロージョン性を改善する作用を有するが、その含有量が1.0%未満では所望の効果が得られず、一方、1.5%を越えて含有すると圧延などの加工性が低下するところから、芯材に含まれるMn量は1.0〜1.5%に定めた。Mnの含有量の一層好ましい範囲は1.1〜1.3%である。
Cu:
Cuは固溶してろう付け後の強度を向上させるとともに、芯材の電位を貴にして芯材の耐エロージョン性を向上する作用を有するが、その含有量が0.05%未満では所望の効果が得られず、一方、0.8%を越えて含有すると融点が低下し、ろう付け時に芯材が溶融するようになるので好ましくない。そたがって、芯材に含まれるCu量は0.05〜0.8%に定めた。Cuの含有量の一層好ましい範囲は0.1〜0.6%である。
Fe:
Feは、金属間化合物として晶出または析出してろう付け後の強度を向上させ、最終焼鈍時の再結晶を促進する作用を有するが、その含有量が0.1%未満では所望の効果が得られず、一方、0.7%を越えて含有すると腐食速度が速くなりすぎ、最終焼鈍後の再結晶粒が細かくなりすぎて成形時に加工の導入されない部分でろうによる侵食が著しく大きくなるので好ましくない。したがって、芯材に含まれるFe量は0.1〜0.7%に定めた。Feの含有量の一層好ましい範囲は0.2〜0.5%である。
Si,Zr、Ti、Mg:
これら成分は、いずれも金属間化合物として晶出または析出してろう付け後の強度を向上させる作用を有するので、必要に応じてSi,Zr、Ti、Mgの内の1種または2種以上を添加するが、Si:0.1%未満、Zr:0.01%未満,Ti:0.01%未満、Mg:0.05%未満では所望の効果が得られず、一方、Si:0.8%を越え、Zr:0.2%を越え、Ti:0.25%を越えて含有すると圧延などの加工性が低下するので好ましくなく、Mg:0.5%を越えて含有すると加工性およびろう付け性が低下するので好ましくない。従って、Si、Zr、Ti、Mgの含有量は、それぞれSi:0.1〜0.8%、Zr:0.01〜0.2%、Ti:0.01〜0.25%、Mg:0.05〜0.5%の範囲内に定めた。
【0013】
(E)ろう材
また、この発明のろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法において用いるAl−Si系ろう材は、Si:5〜15%を含有し、さらに必要に応じてZn:0.1〜5%、In:0.001〜0.05%、Sn:0.01〜0.2%、Mg:0.1〜1.5%のうち1種または2種以上を含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなる組成を有するAl−Si系ろう材であることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施例
表1に示す成分組成のAl合金を溶解し、鋳造してインゴットを製造し、このインゴットを600℃、15時間保持の条件で均質化処理後、熱間圧延を行い、厚さ:160mmの熱延板とし、芯材a〜jを作製した。
【0015】
【表1】
Figure 0003801016
【0016】
さらに、表2に示す成分組成のAl合金を溶解し、鋳造してインゴットを製造し、このインゴットを600℃、15時間保持の条件で均質化処理後、熱間圧延を行い、厚さ:20mmの熱延板とし、ろう材ア〜ケを作製した。
【0017】
【表2】
Figure 0003801016
【0018】
表1に示す成分組成の芯材a〜j、表2に示す成分組成のろう材ア〜ケを表3に示す組み合わせで重ね合わせて、重ね合わせ素材A〜Rを作製し、この重ね合わせ素材A〜Rを表4〜5に示す条件で熱間圧延することにより熱間クラッド素材を作製し、続いて熱間クラッド素材を中間焼鈍を施すことなく板厚が0.5mmとなるまで冷間圧延を行い、次いで表4〜表5に示す条件で最終焼鈍を行なうことにより本発明アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法(以下、本発明法という)1〜18を実施した。
なお、表4は請求項1に記載の発明の重ね合せ素材を熱間圧延してアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を圧接した厚さ:6.5〜10mmおよび仕上り温度:360〜450℃を有する熱間クラッド素材を成形した後ただちに冷却速度:10〜150℃/時で冷却する工程を含む発明の具体的条件を示し、表5は請求項2に記載の発明の具体的条件を示す。
【0019】
従来例
さらに、実施例で用意した表3の重ね合わせ素材A〜Rを表6〜7に示す条件で熱間圧延することにより熱間クラッド素材を作製し、続いてこれら熱間クラッド素材に中間焼鈍を施したのち冷間圧延する操作を繰り返し施すことにより板厚が0.5mmとなるまで冷間圧延を行い、次いで表6〜表7に示す条件で最終焼鈍を行なうことにより従来アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法(以下、従来法という)1〜18を実施した。
【0020】
これら本発明法1〜18および従来法1〜18で作製したブレージングシートについて、ろう付け性および耐エロージョン性を評価するために下記のドロップ試験を行ない、さらに成形性を評価するために下記の深絞り試験を行なった。
【0021】
ドロップ試験
前記本発明法1〜18および従来法1〜18で作製した板厚:0.5mmのブレージングシートを縦:100mm、横:25mmの寸法に切断して試験片を作製した。
さらに、成形加工をシュミレーションするために最終焼鈍後にさらに5%の圧延加工を施した試験片も作製した。これは通常のブレージングシートに5%程度低加工を加えたブレージングシートはろうの侵食が激しくなることは一般に知られているので、本発明法1〜18および従来法1〜18で作製した板厚:0.5mmのブレージングシートについて5%の圧延加工を施した試験片を作製し、これをドロップ試験することによりろう付け性および耐エロージョン性を評価するためである。
図1は、ドロップ試験前の試験片の断面図であり、図1において、1は芯材、2はろう材、3は試験片である。この試験片3を長手方向に吊り下げた状態で温度:600℃、5分間保持の条件のろう付けを想定したドロップ試験を行なった。図2はドロップ試験後の試験片の断面図であり、図2において1bはドロップ試験後の試験片の芯材、2bはドロップ試験後の試験片のろう材である。図2に示されるように、ドロップ試験後の試験片は上部のろう材が溶けて垂れ下がり、下部に貯まってろう材の膨らみが形成されている。
そこで、ドロップ試験後の試験片を、図2に示されるように、a:b=3:1となるようにS−S線で切断し、切断したS−S線より下の部分の試験片重量をWB、ドロップ試験前の図1における試験片重量をW0、流動係数をKdとすると、下記の式:
Kd=(4WB−W0)/3W0×クラッド率
から流動係数Kdを求め、その結果を表4〜表7に示した。
【0022】
さらに、図1に示されるドロップ試験前の試験片における芯材の厚さをt0、図2に示されるドロップ試験後の試験片における芯材の残存厚さをtb、ろう侵食率をEとすると、
下記の式:
E=((t0−tb)/t0)×100(%)
からろう侵食率Eを求め、その結果を表4〜表7に示した。
【0023】
深絞り試験
本発明法1〜18および従来法1〜18で作製したブレージングシートを、パンチ角半径:4.5mmを有する平底パンチおよびダイス肩半径:4.3mmを有する平面ダイスを備えた工具を用い、絞り速度:20m/minで絞り得るブレージングシートの最大直径をD0max、パンチ直径をdpとすると、LDR(限界絞り比)=D0max/dpを求め、その結果を表4〜表7に示した。
【0024】
【表3】
Figure 0003801016
【0025】
【表4】
Figure 0003801016
【0026】
【表5】
Figure 0003801016
【0027】
【表6】
Figure 0003801016
【0028】
【表7】
Figure 0003801016
【0029】
【発明の効果】
表1〜表7に示される結果から、本発明法1と従来法1とでは同じ重ね合わせ素材Aを使用しているが、本発明法1で得られたブレージングシートは従来法1で得られたブレージングシートに比べて、流動係数Kdが大きいところからろう付け性に優れ、またろう侵食率Eが小さいところから耐エロージョン性に優れていることが分かる。さらに本発明法1で得られたブレージングシートは従来法1で得られたブレージングシートに比べてLDR(限界絞り比)が大きいところから成形性に優れていることが分かる。
【0030】
同様にして、本発明法2〜18と従来法2〜18を比較すると、同じ番号の本発明法と従来法とは同じ重ね合わせ素材を使用しているにもかかわらず、本発明法2〜18で得られたブレージングシートは従来法2〜18で得られたブレージングシートに比べて、流動係数Kdが大きいところからろう付け性に優れ、またろう侵食率Eが小さいとことから耐エロージョン性に優れていることが分かる。さらに本発明法2〜18で得られたブレージングシートは従来法2〜18で得られたブレージングシートに比べてLDR(限界絞り比)が大きいところから成形性に優れていることが分かる。
上述のように、この発明は、一層優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートを提供することができ、産業の発展に大いに貢献し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルミニウム合金ブレージングシートから作製した試験片の断面説明図である。
【図2】ドロップ試験後におけるアルミニウム合金ブレージングシートの試験片の断面説明図である。
【符号の説明】
1 芯材
2 ろう材
3 試験片
1b 芯材
2b ろう材

Claims (6)

  1. 質量%で、Mn:1.0〜1.5%、Cu:0.05〜0.8%、Fe:0.1〜0.7%を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金芯材を温度:560〜630℃、8〜30時間保持の条件で均質化処理したのち、この均質化処理したアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材を重ね合わせて重ね合せ素材を作製し、
    この重ね合せ素材を熱間圧延してアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を圧接した厚さ:6.5〜10mmおよび仕上り温度:360〜450℃を有する熱間クラッド素材を成形した後ただちに冷却速度:10〜150℃/時で冷却し、
    この冷却した熱間クラッド素材を中間焼鈍することなく冷間圧延して冷間圧延クラッド素材を形成し、
    この冷間圧延クラッド素材を昇温速度:20〜150℃/時で温度:300〜450℃に昇温し1〜15時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却する最終焼鈍を施すことを特徴とするろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法。
  2. 質量%で、Mn:1.0〜1.5%、Cu:0.05〜0.8%、Fe:0.1〜0.7%を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金芯材を温度:560〜630℃、8〜30時間保持の条件で均質化処理したのち、この均質化処理したアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材を重ね合わせて重ね合せ素材を作製し、
    この重ね合せ素材を熱間圧延してアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を圧接した厚さ:6.5〜10mmを有する熱間クラッド素材を成形し、この熱間クラッド素材を温度:300〜360℃未満、1〜10時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却し、
    この冷却した熱間クラッド素材を中間焼鈍することなく冷間圧延して冷間圧延クラッド素材を形成し、
    この冷間圧延クラッド素材を昇温速度:20〜150℃/時で温度:300〜450℃に昇温し1〜15時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却する最終焼鈍を施すことを特徴とするろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法。
  3. 質量%で、Mn:1.0〜1.5%、Cu:0.05〜0.8%、Fe:0.1〜0.7%を含有し、さらに、Si:0.1〜0.8%,Zr:0.01〜0.2%,Ti:0.01〜0.25%,Mg:0.05〜0.5%のうち1種または2種以上を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金芯材を温度:560〜630℃、8〜30時間保持の条件で均質化処理したのち、この均質化処理したアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材を重ね合わせて重ね合せ素材を作製し、
    この重ね合せ素材を熱間圧延してアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を圧接した厚さ:6.5〜10mmおよび仕上り温度:360〜450℃を有する熱間クラッド素材を成形した後ただちに冷却速度:10〜150℃/時で冷却し、
    この冷却した熱間クラッド素材を中間焼鈍することなく冷間圧延して冷間圧延クラッド素材を形成し、
    この冷間圧延クラッド素材を昇温速度:20〜150℃/時で温度:300〜450℃に昇温し1〜15時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却する最終焼鈍を施すことを特徴とするろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法。
  4. 質量%で、Mn:1.0〜1.5%、Cu:0.05〜0.8%、Fe:0.1〜0.7%を含有し、さらに、Si:0.1〜0.8%,Zr:0.01〜0.2%,Ti:0.01〜0.25%,Mg:0.05〜0.5%のうち1種または2種以上を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金芯材を温度:560〜630℃、8〜30時間保持の条件で均質化処理したのち、この均質化処理したアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材を重ね合わせて重ね合せ素材を作製し、
    この重ね合せ素材を熱間圧延してアルミニウム合金芯材の片面あるいは両面にAl−Si系ろう材層を圧接した厚さ:6.5〜10mmを有する熱間クラッド素材を成形し、この熱間クラッド素材を温度:300〜360℃未満、1〜10時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却し、
    この冷却した熱間クラッド素材を中間焼鈍することなく冷間圧延して冷間圧延クラッド素材を形成し、
    この冷間圧延クラッド素材を昇温速度:20〜150℃/時で温度:300〜450℃に昇温し1〜15時間保持したのち冷却速度:10〜150℃/時で冷却する最終焼鈍を施すことを特徴とするろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法。
  5. 前記Al−Si系ろう材はSi:5〜15%を有し、残部がAlおよび不可避不純物からなる組成を有するAl−Si系ろう材であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法。
  6. 前記Al−Si系ろう材はSi:5〜15%を有し、さらにZn:0.1〜5%,In:0.001〜0.05%,Sn:0.01〜0.2%,Mg:0.1〜1.5%のうち一種または二種以上を含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなる組成を有するAl−Si系ろう材であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法。
JP2001334138A 2001-10-31 2001-10-31 ろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法 Expired - Fee Related JP3801016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001334138A JP3801016B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 ろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001334138A JP3801016B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 ろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003138355A JP2003138355A (ja) 2003-05-14
JP3801016B2 true JP3801016B2 (ja) 2006-07-26

Family

ID=19149315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001334138A Expired - Fee Related JP3801016B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 ろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3801016B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025957A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Showa Denko Kk 圧延素板
JP5704835B2 (ja) 2009-05-27 2015-04-22 株式会社神戸製鋼所 熱交換器用アルミニウム合金製ブレージングシート
JP2011012327A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Mitsubishi Alum Co Ltd ろう付性に優れるブレージングシートおよび該ブレージングシートの製造方法
WO2017170204A1 (ja) 2016-03-29 2017-10-05 株式会社Uacj 熱交換器用アルミニウム合金製ブレージングシート及びその製造方法
CN111424194B (zh) * 2020-05-14 2021-07-06 永杰新材料股份有限公司 铝锰合金及其生产方法
CN114836656B (zh) * 2022-05-17 2023-04-28 上海交通大学 一种可时效强化的高强度高导热压铸铝合金及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003138355A (ja) 2003-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4166613B2 (ja) 熱交換器用アルミニウム合金フィン材および該フィン材を組付けてなる熱交換器
JP4053793B2 (ja) 熱交換器用アルミニウム合金複合材の製造方法とアルミニウム合金複合材
JP2008500453A (ja) アルミニウム合金ろう付けシートの製造方法およびアルミニウム合金ろう付けシート
CN104342586B (zh) 热交换器用多元微合金化高性能钎焊铝合金材料
JP7262477B2 (ja) アルミニウム合金ブレージングシート及びその製造方法
JP3801017B2 (ja) ろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法
JP7262476B2 (ja) アルミニウム合金ブレージングシート及びその製造方法
JP3801016B2 (ja) ろう付け性、成形性および耐エロージョン性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法
JPWO2019181768A1 (ja) 熱交換器用アルミニウム合金フィン材、その製造方法及び熱交換器
JP3333600B2 (ja) 高強度Al合金フィン材およびその製造方法
JP2002256402A (ja) 熱交換器のフィン材の製造方法
JP4574036B2 (ja) 熱交換器のフィン材用アルミニウム合金、及び熱交換器のフィン材の製造方法
US6660108B2 (en) Method for manufacturing a fin material for brazing
JPH0328352A (ja) 熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法
JP3735700B2 (ja) 熱交換器用アルミニウム合金製フィン材およびその製造方法
JP3977978B2 (ja) 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金
JP4326907B2 (ja) ブレージングシートの製造方法
JP4326906B2 (ja) ブレージングシートの製造方法
JPH0313550A (ja) 熱交換器用高強度アルミニウム合金フィン材の製造方法
JP2002256403A (ja) 熱交換器のフィン材の製造方法
JPS6358217B2 (ja)
JPS5934782B2 (ja) 耐垂下性アルミニウム合金板の製造方法
JPH0237992A (ja) ブレージング用アルミニウム薄板の製造方法
JPH0931614A (ja) 熱交換器用アルミニウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法
JPH08291377A (ja) 熱交換器用アルミニウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees