JP3800835B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像から得られるB(青),G(緑),R(赤)といった色分解信号を、そのカラー画像の出力に用いられるY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)といった色材信号に変換する機能を有した画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、カラー画像に対応可能な複写機では、複写対象となるカラー画像から読み取ったBGR信号を、一旦均等色空間の信号であるL* a* b* 信号に変換した後に、これをY,M,C,Kの各色材信号に変換することで、記録用紙等の媒体上へのカラー画像の出力を行っている。このような複写機の中には、例えば特開平9−116775号公報に開示されているように、Y,M,C,Kの各色に対応して設けられた4つの画像出力部(ドラム等)を並行して動作させることで画像出力の高速化を図った、いわゆるタンデム方式と呼ばれるものがある。また、近年のネットワーク環境の普及および進展に伴い、例えば特開平6−78138号公報に開示されているように、複写機における画像読取機能をスキャナーとして使用し、その画像読取機能により読み取ったデータをパーソナルコンピュータやプリンタ等の外部装置に転送する、いわゆるネットワーク化に対応可能なものもある。
【0003】
つまり、従来、BGR信号をY,M,C,Kの各色材信号に変換する機能を有した画像処理装置としては、例えば図5に示すように構成されたものがある。詳しくは、カラー画像からBGR信号を読み取るための画像読取部(Image Input Terminal;以下「IIT」と称す)61と、BGR信号をL* a* b* 信号に変換する色空間変換処理部62と、L* a* b* 信号をY,M,C,Kの各色材信号に変換する変換処理部63a〜63dと、Y,M,C,Kの各色材信号をカラー画像として出力する画像出力部(Image Output Terminal;以下「IOT」と称す)64とを備え、さらにはLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワーク70上の外部装置71,72…にY,M,C,Kの各色材信号を転送するためにそのネットワーク70と接続するネットワークインタフェース(以下「NET−I/F」と称す)65とを備えて構成されたものがある。
【0004】
このうち、IOT64は、Y,M,C,Kの各色に対応して設けられた4つの画像形成部(Raster Output Scanner;以下「ROS」と称す)64a〜64dを有している。また、これら4つのROS64a〜64dに対応して、変換処理部63a〜63dも、Y,M,C,Kの各色毎に4つ設けられている。そして、これらをそれぞれ並行して動作させることにより、この画像処理装置では、IOT64でカラー画像を出力する場合における画像出力の高速化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の画像処理装置と外部装置71,72…との間を結ぶネットワーク70は、通常、Y,M,C,Kの各色材信号を並列(パラレル)に転送することができない。そのため、NET−I/F65は、Y,M,C,Kの各色材信号をネットワーク70上の外部装置71,72…に出力する場合に、各色材信号を1色ずつ順次転送する必要がある。
【0006】
ところが、これに対し、各変換処理部63a〜63dは、L* a* b* 信号からY,M,C,Kの各色材信号への変換を、それぞれが並行して行っている。そのために、NET−I/F65は、各色材信号を1色ずつ順次出力すべく、Y,M,C,Kの各色に対応した4色分メモリ65aを備えていなければならない。しかも、各色材信号を1色ずつ順次出力すべく、複雑なバスコントロールに対応可能なコントローラ65bを備える必要がある。さらには、NET−I/F65が各変換処理部63a〜63dのすべてと接続していなければ、4色分の色材信号を外部装置71,72…へ転送することができなくなってしまう。
【0007】
つまり、上述した従来の画像処理装置では、タンデム方式を採用して画像出力の高速化を図りつつ、ネットワーク化にも対応しようとした場合に、NET−I/F65の構成が複雑化したり、その制御が煩雑化してしまい、結果として装置の大型化やコストアップを招いてしまうおそれがある。
【0008】
そこで、本発明は、画像出力の高速化とネットワーク化との双方に対応しつつも、そのネットワークとのインターフェースが複雑化等してしまうのを抑えることができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために案出された画像処理装置で、カラー画像から得られる色分解信号を前記カラー画像の出力に用いられる色材信号に変換する複数の色変換手段と、前記複数の色変換手段を用いて前記色分解信号を複数色分の色材信号に並行して変換させる並列処理と、前記複数の色変換手段のいずれか一つを用いて前記色分解信号を複数色分の色材信号に順次変換させる直列処理とを、選択的に行わせる変換制御手段とを備えるとともに、前記変換制御手段が、前記色材信号の出力先に応じて前記並列処理と前記直列処理とのいずれか一方を選択するものであることを特徴とする。
【0010】
上記構成の画像処理装置によれば、カラー画像から得られた色分解信号をそのカラー画像の出力に用いられる色材信号に変換するのにあたって、変換制御手段は、複数の色変換手段に並列処理と直列処理とのいずれかを選択的に行わせる。したがって、この画像処理装置では、例えば、画像出力の高速化が必要な場合には複数の色変換手段に並列処理を行わせ、外部装置等への信号転送が必要な場合にはいずれか一つの色変換手段に直列処理を行わせる、といったことが可能となる。つまり、外部装置との間の通信回線が複数色分の色材信号の並列転送に対応していなくても、色変換手段に直列処理を行わせることによって、複数色分のメモリや複雑なバスコントロール等を必要とすることがなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る画像処理装置について説明する。
図1は本発明に係る画像処理装置の一例の概略構成を示すブロック図であり、図2はその画像処理装置におけるIOT構成の一例を示す説明図である。
【0012】
本実施の形態における画像処理装置は、カラー画像の読み取りおよび出力が可能な複写機等からなるものであり、いわゆるネットワーク化にも対応したものである。すなわち、この画像処理装置は、図1に示すように、IIT10と、IOT20と、画像処理部(Image Processing System;以下「IPS」と称す)30と、NET−I/F40とを備えており、このNET−I/F40を介してLAN等のネットワーク50上の外部装置(パーソナルコンピュータやプリンタ等)51,52…と接続し得るように構成されたものである。
【0013】
IIT10は、読み取り対象となるカラー画像からBGR信号を光学的に読み取るためのものである。なお、IIT10は、読み取ったBGR信号を一時的に保持しておくメモリ(ただし不図示)を有しているものとする。
【0014】
IOT20は、Y,M,C,Kの各色材信号を、周知の電子写真技術を用いて、記録用紙等の媒体上へカラー画像として出力するためのものである。ただし、IOT20は、画像出力の高速化のために、Y,M,C,Kの各色に対応した4つのROS21a〜21dを有している。
さらに詳しくは、図2に示すように、4つのROS21a〜21dと共に、Y,M,C,Kの各色に対応する感光体ドラム22a〜22dおよび現像器23a〜23dが、像担持体である中間転写体ベルト24に沿って並設されており、各感光体ドラム22a〜22d上に並列的に形成された潜像を中間転写体ベルト24上に順次転写した後にこれを媒体上へ一括転写することにより、画像出力の高速化を図った、いわゆるタンデム方式と呼ばれるものである。
【0015】
また図1において、IPS30は、IIT10が読み取ったBGR信号をY,M,C,Kの各色材信号に変換するためのものである。この変換のために、IPS30では、色空間変換処理部31と、変換処理部32a〜32dと、絵・文字分離処理部33と、処理制御部34とを有している。
【0016】
色空間変換処理部31は、IIT10が読み取ったBGR信号を、均等色空間の信号であるL* a* b* 信号に変換するものである。
【0017】
変換処理部32a〜32dは、色空間変換処理部31が変換したL* a* b* 信号を、Y,M,C,Kの各色材信号に変換するものである。ただし、変換処理部32a〜32dは、IOT20における4つのROS21a〜21dに対応して、Y,M,C,Kの各色毎に4つ設けられている。なお、各変換処理部32a〜32dは、同一のハードウエアによって構成されたものであるが、変換処理時に用いるパラメータの相違によってY,M,C,Kの各色に対応するようになっている。また、各変換処理部32a〜32dは、詳細を後述するように、処理制御部34からの指示に従って変換処理を行うものとする。
【0018】
絵・文字分離処理部33は、画像出力の際に高品位な文字出力を可能にするために、色空間変換処理部31が変換したL* a* b* 信号の中から、特定色(例えばK色)の文字信号を分離するものである。詳しくは、文字部分のエッジ強調等を可能にするために、絵や写真等に相当する部分のL* a* b* 信号と、K色の文字に相当する部分のL* a* b* 信号とを、それぞれ分離するものである。なお、この分離処理については周知技術を利用したものであるため(例えば、特開平9−116775号公報参照)、ここではその詳細な説明を省略する。
【0019】
処理制御部34は、このIPS30全体の処理制御を行うものである。なお、処理制御部34では、処理制御に必要となるパラメータ等を、この処理制御部34がアクセス可能なメモリ(ただし不図示)内に予め保持しているものとする。
【0020】
NET−I/F40は、外部装置51,52…との通信を可能にすべくネットワーク50に接続されるものである。このNET−I/F40が行う通信としては、例えばIPS30が変換した各色材信号の外部装置51,52…への送出がある。これを実現するために、NET−I/F40では、バスコントロールを始めとした通信制御を行うコントローラ41と、外部装置51,52…へ送出すべき色材信号のバッファとして機能するメモリ42とを有している。このメモリ42は、1色分の色材信号に相当する容量を有しているものとする。
【0021】
なお、コントローラ41は、外部装置51,52…からの色材信号をIOT20で出力するための通信にも対応し得るようになっている。そのために、NET−I/F40には、外部装置51,52…からの色材信号を一時的に保持するための4色分メモリ43a〜43dが設けられている。さらに、IOT20の前段には、IPS30が変換した各色材信号と、NET−I/F40を介して外部装置51,52…から送出された各色材信号とのいずれかを、IOT20に選択的に送出するためのセレクタ44a〜44dが設けられている。
【0022】
次に、以上のように構成された画像処理装置における処理動作例について、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明に係る画像処理装置の一例における処理動作例の概要を示すタイミングチャートである。
【0023】
先ず、ここでは、IIT10で読み取ったBGR信号をY,M,C,Kの各色材信号に変換した後に、これをIOT20でカラー画像として出力する場合の処理動作例について説明する。
【0024】
IOT20での出力を行う場合に、IIT10がBGR信号を読み取ると、IPS30では、色空間変換処理部31がそのBGR信号をL* a* b* 信号に変換するとともに、絵・文字分離処理部33がそのL* a* b* 信号の中からK色の文字信号を分離する。
【0025】
ここで、IPS30の処理制御部34は、図3(a)に示すように、各変換処理部32a〜32dに並列処理を行わせる。つまり、各変換処理部32a〜32dは、L* a* b* 信号を、それぞれ並行して、Y,M,C,Kの各色材信号に変換する(ステップ101〜104、以下ステップをSと略す)。また、これと同時に、処理制御部34は、絵・文字分離処理部33が分離したK色の文字信号を、K色変換処理部32dのみに送出し(S105)、そのK色変換処理部32dにてL* a* b* 信号と併せて色材信号に変換させる。
【0026】
そして、Y,M,C,Kの各色材信号への変換を行うと、各変換処理部32a〜32dは、それぞれ各色材信号のIOT20への送出を行う。これにより、IOT20では、各ROS21a〜21dが並行して画像形成処理を行えるようになる。つまり、各変換処理部32a〜32dでの並列処理によって、IOT20では、各ROS21a〜21dを並行して動作させることでき、結果としてカラー画像を出力する場合における画像出力の高速化が図れるようになる。
【0027】
ここまでは、従来の場合と略同様である。そこで、続いて、本実施の形態の画像処理装置における特徴的な処理、すなわちIIT10で読み取ったBGR信号をY,M,C,Kの各色材信号に変換した後に、これをNET−I/F40を介して外部装置51,52…へ送出し、その外部装置51,52…にて出力させる場合の処理動作例について説明する。
【0028】
この場合も、色空間変換処理部31での変換および絵・文字分離処理部33での文字信号の分離は、IOT20での出力を行う場合と同様に行われる。ただし、各色材信号をNET−I/F40へ送出する場合に、IPS30の処理制御部34は、図3(b)に示すように、各変換処理部32a〜32dに直列処理を行わせる。
【0029】
つまり、処理制御部34は、各変換処理部32a〜32dのうちのいずれか一つ、例えばY色変換処理部32aのみを動作させ、そのY色変換処理部32aにL* a* b* 信号をY,M,C,Kの各色材信号に順次変換させる(S201〜204)。また、処理制御部34は、絵・文字分離処理部33が分離したK色の文字信号を、Y色変換処理部32aがKの色材信号を変換する際(以下「Kサイクル」と称す)にのみに送出し(S205)、そのKサイクル時において色材信号に変換させる。
【0030】
そして、Y,M,C,Kの各色材信号への変換を行う都度、Y色変換処理部32aは、それぞれの色材信号をNET−I/F40へ送出する。これにより、NET−I/F40では、コントローラ41が各色材信号の転送を順に行えるようになる。つまり、Y色変換処理部32aでの直列処理によって、NET−I/F40では、1色分の容量のメモリ42を用いるだけで、かつ、コントローラ41による転送制御の煩雑化を招くこともなく、外部装置51,52…への信号転送を行うことが可能となり、結果としてNET−I/F40の構成の複雑化等を抑えることができるようになる。
【0031】
なお、並列処理を行わせるか、あるいは直列処理を行わせるかの判断は、処理制御部34が、以下のようにして行う。例えば、IOT20での出力を行う旨がこの画像処理装置の操作パネル等で指定されると、その旨を認識した画像処理装置のシステム制御部(ただし不図示)からの指示に従って、処理制御部34は、並列処理を行わせると判断する。一方、NET−I/F40を通じて外部装置51,52…から色材信号を要求する旨のコマンドが発行させると、そのコマンドを認識したシステム制御部からの指示に従って、処理制御部34は、直列処理を行わせると判断する。
【0032】
ここで、処理制御部34が直列処理を行わせると判断した場合における処理動作例について、図4を参照しながらさらに詳しく説明する。図4は、直列処理の場合の動作例を詳細に示すタイミングチャートである。
【0033】
図例のように、処理制御部34は、直列処理を行わせると判断した場合に、先ず、Y色変換処理部32aに対してY色の変換処理時に用いるパラメータを与え、Yの色材信号への変換処理を行わせる。すなわち、Y色変換処理部32aは、この画像処理装置全体の動作タイミングを規定するページシンクロ信号(以下「Psync信号」と称す)に同期して、色空間変換処理部31からのL* a* b* 信号をYの色材信号に変換し、これをNET−I/F40へ送出する(S201)。
【0034】
Yの色材信号への変換処理が終了すると、続いて、処理制御部34は、Y色変換処理部32aに対してM色の変換処理時に用いるパラメータを与え、Mの色材信号への変換処理を行わせる。すなわち、Y色変換処理部32aは、Psync信号の次サイクルに同期して、再度IIT10内のメモリから読み出された後に色空間変換処理部31で変換されたL* a* b* 信号をMの色材信号に変換し、これをNET−I/F40へ送出する(S202)。
【0035】
さらに、Mの色材信号への変換処理が終了すると、処理制御部34は、Y色変換処理部32aに対してC色の変換処理時に用いるパラメータを与え、Cの色材信号への変換処理を行わせる。すなわち、Y色変換処理部32aは、Psync信号の次サイクルに同期して、再びIIT10内のメモリから読み出された後に色空間変換処理部31で変換されたL* a* b* 信号をCの色材信号に変換し、これをNET−I/F40へ送出する(S203)。
【0036】
Cの色材信号への変換処理が終了すると、処理制御部34は、そのときのPsync信号の立ち下がりを割り込みによって認識するとともに(図中A)、その立ち下がりに応答してKサイクルのポートを立ち上げる(図中B)。つまり、処理制御部34は、Kサイクルのポートを立ち上げることでKサイクル信号を出力し(S205)、これにより次がKサイクルであることを明らかにする。
【0037】
ところで、Y色変換処理部32aがY,M,Cの各色材信号への変換を順次行うのに並行して、絵・文字分離処理部33からは、その都度、文字信号が出力されている(S301〜304)。これは、Y色変換処理部32aが色材信号への変換を行う度に、色空間変換処理部31での変換処理が必要となるが、これに併せて絵・文字分離処理部33での文字信号の分離も行われるからである。ただし、絵・文字分離処理部33ではK色の文字信号を分離しているため、その絵・文字分離処理部33から出力される文字信号は、Y,M,Cの各色材信号への変換処理時には全く不要のものであり、Kの色材信号への変換処理時にのみ必要となるものである。
【0038】
そこで、処理制御部34は、絵・文字分離処理部33から文字信号が出力され、かつ、Kサイクル信号が出力されている場合にのみ、その文字信号をY色変換処理部32aに送出し(S305)、他の場合には文字信号が出力されていてもY色変換処理部32aには送出しないようにする。
【0039】
そして、処理制御部34は、Kサイクル信号の出力開始後、Y色変換処理部32aに対してK色の変換処理時に用いるパラメータを与え、Kの色材信号への変換処理を行わせる。すなわち、Y色変換処理部32aは、Psync信号の次サイクルに同期して、色空間変換処理部31からのL* a* b* 信号と絵・文字分離処理部33からの文字信号との双方を共にKの色材信号に変換し、これをNET−I/F40へ送出する(S204)。なお、Kの色材信号への変換処理が終了すると、処理制御部34は、Kサイクルのポートを立ち下げて、Kサイクル信号を出力を終了する。
【0040】
これにより、NET−I/F40では、Y色変換処理部32aからY,M,C,Kの各色材信号が順次送出されてくるので、既に説明したように、1色分の容量のメモリ42を用いるだけで、かつ、コントローラ41による転送制御の煩雑化を招くこともなく、外部装置51,52…への信号転送を行うことが可能となり、結果としてNET−I/F40の構成の複雑化等を抑えることができるようになる。
【0041】
以上のように、本実施の形態の画像処理装置では、請求項1に記載の発明のように、カラー画像から得られたBGR信号をY,M,C,Kの各色材信号に変換するのにあたって、処理制御部34が並列処理と直列処理とのいずれかを各変換処理部32a〜32dに選択的に行わせるようになっている。そのために、この画像処理装置では、画像出力の高速化が必要な場合には各変換処理部32a〜32dに並列処理を行わせ、外部装置51,52…への信号転送が必要な場合にはY色変換処理部32aに直列処理を行わせる、といったことが可能となる。
【0042】
したがって、この画像処理装置を用いれば、ネットワーク50が複数色分の色材信号のパラレル転送に対応していなくても、1色分の容量のメモリ42を用いるだけで、かつ、コントローラ41による転送制御の煩雑化を招くこともなく、外部装置51,52…への信号転送を行うことができるようになる。つまり、この画像処理装置では、画像出力の高速化とネットワーク化との双方に対応しつつも、そのネットワーク化に必要なNET−I/F40が複雑化等してしまうのを抑えることができるので、装置の大型化やコストアップ等を招いてしまうことがない。
【0043】
また、本実施の形態の画像処理装置では、請求項2に記載の発明のように、IOT20での出力を行う場合に処理制御部34が各変換処理部32a〜32dに並列処理を行わせ、NET−I/F40を通じて外部装置51,52…への信号転送を行う場合に処理制御部34がY色変換処理部32a直列処理を行わせるようになっている。これにより、この画像処理装置では、画像出力の高速化を実現しつつ、NET−I/F40が複雑化等を招くことなくネットワーク化に対応し得るようになるので、カラー画像に対応可能な複写機に適用するのに非常に好適なものとなる。
【0044】
さらに、本実施の形態の画像処理装置では、請求項3に記載の発明のように、IPS30に絵・文字分離処理部33が設けられているとともに、直列処理を行う場合に処理制御部34がKサイクル信号を利用して絵・文字分離処理部33から出力される文字信号を制御するようになっている。したがって、この画像処理装置では、画像出力の際に高品位な文字出力を可能にした場合であっても、画像出力の高速化とネットワーク化との双方に対応し得るようになる。
【0045】
なお、本実施の形態では、Y色変換処理部32aが直列処理を行う場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各変換処理部32a〜32dのうちのいずれか一つであれば、他の変換処理部32b〜32dが直列処理を行うようにしてもよい。ただし、どの変換処理部32a〜32dが直列処理を行うかは、予め定められているものとする。
【0046】
また、本実施の形態では、IOT20がタンデム方式のものである場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、並行して動作可能な複数の画像出力部を有するものであれば、他の方式のものであっても適用可能である。つまり、変換処理部32a〜32dやROS21a〜21d等の数は、4つに限定されるものではない。
【0047】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の画像処理装置は、カラー画像から得られた色分解信号をそのカラー画像の出力に用いられる色材信号に変換するのにあたって、変換制御手段が並列処理と直列処理とのいずれかを複数の色変換手段に選択的に行わせるようになっている。そのために、この画像処理装置を用いれば、例えば、画像出力の高速化が必要な場合には複数の色変換手段に並列処理を行わせ、外部装置等への信号転送が必要な場合にはいずれか一つの色変換手段に直列処理を行わせる、といったことが可能となる。したがって、外部装置との間の通信回線が複数色分の色材信号の並列転送に対応していなくても、色変換手段に直列処理を行わせることによって、複数色分のメモリや複雑なバスコントロール等を必要とすることがなくなるので、画像出力の高速化とネットワーク化との双方に対応しつつも、装置の大型化やコストアップ等を抑えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像処理装置の実施の形態の一例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す画像処理装置におけるIOTの構成例を示す説明図である。
【図3】 本発明に係る画像処理装置の実施の形態の一例における処理動作例の概要を示すタイミングチャートであり、(a)は並列処理の例を示す図、(b)は直列処理の例を示す図である。
【図4】 本発明に係る画像処理装置の実施の形態の一例において直列処理を行ったの場合の動作例を詳細に示すタイミングチャートである。
【図5】 従来の画像処理装置の一例の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…IIT(画像読取部)、20…IOT(画像出力部)、21a,21b,21c,21d…ROS(画像形成部)、30…IPS(画像処理部)、32a…Y色変換処理部、32b…M色変換処理部、32c…C色変換処理部、32d…K色変換処理部、33…絵・文字分離処理部、34…処理制御部、40…NET−I/F、41…コントローラ、42…メモリ、50…ネットワーク、51,52…外部装置
Claims (3)
- カラー画像から得られる色分解信号を、前記カラー画像の出力に用いられる色材信号に変換する複数の色変換手段と、
前記複数の色変換手段を用いて前記色分解信号を複数色分の色材信号に並行して変換させる並列処理と、前記複数の色変換手段のいずれか一つを用いて前記色分解信号を複数色分の色材信号に順次変換させる直列処理とを、選択的に行わせる変換制御手段とを備えるとともに、
前記変換制御手段は、前記色材信号の出力先に応じて前記並列処理と前記直列処理とのいずれか一方を選択するものである
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記複数色分の色材信号のそれぞれを並行して出力し前記カラー画像を媒体上に形成する画像出力手段と、
前記複数色分の色材信号を出力して前記カラー画像を形成し得る外部装置と通信回線を介して接続するための接続手段とを備えるとともに、
前記変換制御手段は、前記複数色分の色材信号を前記画像出力手段へ送出する場合には前記並列処理を行わせ、前記複数色分の色材信号を前記接続手段を介して前記外部装置へ送出する場合には前記直列処理を行わせるものである
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記色分解信号の中から特定色の文字信号を分離する絵・文字分離処理手段を備えるとともに、
前記変換制御手段は、前記絵・文字分離処理手段が分離した文字信号の色材信号への変換を、前記並列処理時には前記特定色に対応する色変換手段に行わせ、前記直列処理時には前記いずれか一つの色変換手段に前記特定色に対応する処理タイミングで行わせるものである
ことを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
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1998
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