JP2021039199A - 画像処理コントローラ、当該画像処理コントローラを備えた画像形成装置及びプログラム - Google Patents

画像処理コントローラ、当該画像処理コントローラを備えた画像形成装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021039199A
JP2021039199A JP2019159622A JP2019159622A JP2021039199A JP 2021039199 A JP2021039199 A JP 2021039199A JP 2019159622 A JP2019159622 A JP 2019159622A JP 2019159622 A JP2019159622 A JP 2019159622A JP 2021039199 A JP2021039199 A JP 2021039199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
image processing
colors
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019159622A
Other languages
English (en)
Inventor
靖二郎 森田
Yasujiro Morita
靖二郎 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019159622A priority Critical patent/JP2021039199A/ja
Publication of JP2021039199A publication Critical patent/JP2021039199A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】4色を超える色数の画像データを用いて多色印刷を行う場合において、すべての色の画像データに対してプリント画像処理を実行でき、かつ、ドラム間遅延メモリに必要なメモリ容量を抑制できるようにする。【解決手段】複数の画像処理チップを搭載した画像処理コントローラにおいて、自チップにて処理する先頭の色版から適切な印刷タイミングで動作できるように、副走査同期信号の信号線を各画像処理チップに接続する。そして、先頭の色版からのドラム間距離に相当するドラム間遅延メモリを割り当てる。【選択図】図10

Description

本発明は、プロセスカラーの他に少なくとも1色以上の特殊色を用いて印刷することが可能な画像形成装置に関する。
デジタル印刷技術は、オンデマンド印刷市場や少部数の文書印刷市場において、近年利用価値を高めている。特に、電子写真技術を用いたフルカラー印刷は、生産性や印刷コスト、メンテナンスの容易性などの面で他の印刷技術より優位であり、市場を広めている。そのような状況の中、プロセスカラーと呼ばれるCMYKの基本4色に加え、この基本4色では表現が困難または不可能な特殊色のトナーを用いて画像形成を行う多色印刷技術が検討されている。特殊色トナーとしては、例えば、特定ユーザ専用のコーポレートカラートナー、印刷画像に光沢を与えるクリアトナー、加飾用の白トナーや金・銀トナーが挙げられる。特許文献1には、プロセスカラーの画像形成ユニットとは別に、特殊色用の画像形成ユニットを増設可能にすることで、特殊色を含む多色印刷を実現する技術が開示されている。
特開2007−286096号公報
フルカラー印刷可能な画像形成装置は、その内部に画像処理チップが組み込まれた画像処理コントローラによって、色版毎の画像データに対して印刷用の各種画像処理(以下、「プリント画像処理」と呼ぶ)を行なう。そして、いわゆるタンデム方式の画像形成装置の場合、その画像処理コントローラは、複数の感光ドラム間の位置関係に起因する画像データの出力タイミングを調整するためのメモリ(「ドラム間遅延メモリ」と呼ばれる。)を有している。
上述の特許文献1に技術の場合、増設される特殊色用の画像形成ユニットは、特殊色の画像データを格納するための画像メモリを有するだけで、当該画像データに対しプリント画像処理を行うための回路を持たない。よって、特殊色を含む多色印刷時においては、プロセスカラーの画像データと同様のプリント画像処理を、特殊色の画像データに対し実行することができない。そうなると、特殊色の画像データに対しては十分なプリント画像処理ができないことから、印刷用途が限定的になってしまう。
また、4色を超える色数の画像データそれぞれの画像形成ユニットへの出力タイミングを調整しようとすれば、最初に画像形成を行う感光ドラムの位置から、最後に画像形成を行う感光ドラムの位置までの距離が長くなる。そのため、画像処理コントローラは、より大きなメモリ容量を持つドラム間遅延メモリを搭載しなければいけなくなる。
本開示に係る画像処理コントローラは、4色を超える色数の画像データを用いて電子写真方式にて記録媒体上に画像形成を行うための画像処理コントローラであって、前記4色を超える色数の画像データのうち所定の色数の画像データを処理する第1画像処理チップと、前記4色を超える色数の画像データのうち前記所定の色数の画像データを除いた残りの色数の画像データを処理する第2画像処理チップと、タンデム方式の画像形成手段を構成する複数の感光ドラム間の位置関係に応じて画像データの出力タイミングを調整するためのバッファとしての機能を少なくとも有する、前記第1画像処理チップのための第1メモリ及び前記第2画像処理チップのための第2メモリと、を備え、各画像データの印刷タイミングを示す信号のうち、前記第1画像処理チップには前記所定の色数の画像データの印刷タイミングを示す信号の信号線、前記第2画像処理チップには前記残りの色数の画像データの印刷タイミングを示す信号の信号線がそれぞれ接続され、前記第1メモリには、前記所定の色数の画像データそれぞれに対応する感光ドラムのうち、最も早く画像形成を行う感光ドラムから、残りの各感光ドラムまでの距離に相当するメモリ容量がそれぞれ割り当てられ、前記第2メモリには、前記残りの色数の画像データそれぞれに対応する感光ドラムのうち、最も早く画像形成を行う感光ドラムから、残りの各感光ドラムまでの距離に相当するメモリ容量がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする。
本開示の技術によれば、4色を超える色数の画像データを用いて多色印刷を行う場合において、すべての色の画像データに対してプリント画像処理を実行でき、かつ、ドラム間遅延メモリに必要なメモリ容量を抑制することが可能となる。
MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図 画像形成部の内部構成を示す図 メインコントローラの内部構成を示すブロック図 システム制御部の内部構成を示すブロック図 (a)及び(b)は、リングバスを流れるパケットの構造を示す図 DFEインタフェースの内部構造を示す図 (a)はプリント処理部の内部構成を示す図、(b)はプリンタ画像処理部の内部構成を示す図 実施形態1に係る、2つの画像処理チップとプリンタ部との間の信号線の接続概要を示す図 実施形態1に係る、メインコントローラにおける画像処理の大まかな流れを示すフローチャート (a)及び(b)は、実施形態1に係る、RAMのメモリ割り当ての一例を示す図 ドラム間距離を説明する図 実施形態1に係る、ドラム間遅延制御の一例を示すタイミングチャート 実施形態2に係る、2つの画像処理チップとプリンタ部との間の信号線の接続概要を示す図 実施形態1に係る、メインコントローラにおける画像処理の大まかな流れを示すフローチャート (a)及び(b)は、実施形態2に係る、RAMのメモリ割り当ての一例を示す図 実施形態2に係る、ドラム間遅延制御の一例を示すタイミングチャート
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[実施形態1]
<ハードウェア構成>
図1は、本実施形態に係る、画像形成装置としてのMFP(Multi Function Printer)のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。MFP100は、スキャナ部110、メインコントローラ120、操作部130、プリンタ部140で構成される。
スキャナ部110は、原稿を光学的に読み取って画像データに変換する機能を有する。スキャナ部110は、原稿を搬送するベルト等からなる原稿搬送部102、原稿を光学的に読み取るためのレーザー光源やレンズ等からなる原稿読取部103、それらを制御するスキャナ制御部101から構成される。
プリンタ部140は、記録媒体(用紙)を搬送し、その上に画像データを可視画像として印刷する機能を有する。プリンタ部140は、電子写真方式にて画像データに対応したトナー像を用紙に形成する画像形成部142、形成されたトナー像を用紙に転写して定着させる転写定着部143、印刷後の用紙にソート等のフィニッシング処理を行って機外へ搬出する排紙部144、用紙を給紙する給紙部145、それらを制御するプリンタ制御部141から構成される。
メインコントローラ120は、スキャナ部110、プリンタ部140と電気的に接続され、さらにLAN、ISDN、インターネット/イントラネット等のネットワーク150と接続されている。ユーザがコピー機能を利用する場合、メインコントローラ120は、スキャナ部110を制御して原稿の画像データを取得し、プリンタ部140を制御して画像を用紙に印刷して出力する。また、スキャン機能を利用する場合、スキャナ部110を制御して原稿の画像データを取得してコードデータに変換し、ネットワーク150を介してホストPC160等へ送信する。また、プリント機能を利用する場合、ホストPC160やDFE(Digital Front End)170からネットワーク150を介して受信した印刷データ(コードデータ)を画像データに変換し、プリンタ部140を制御して画像を用紙に印刷して出力する。また、ISDN等からデータを受信してプリントするFAX受信機能やISDN等へスキャンしたデータを送信するFAX送信機能も有する。また、これら各機能における処理の実行指示をジョブと呼び、MFP100は各機能に対応するジョブに従って所定の処理を実行する。
操作部130は、ユーザが入力操作を行うためのユーザインタフェースであり、例えばタッチパネルや各種ボタンで構成される。
DFE170は、例えばプリンタサーバである。DFE170は、ネットワーク150を介して、メインコントローラ120と通信を行い、プリンタ部140における画像形成を制御する。DFE170は、ネットワーク150を介してPC160からPDL(Page Description Language)等の言語で構成される印刷ジョブを受信し、画像データに変換する。
<画像形成部の詳細>
図2は、画像形成部142の内部構成を示す図である。図2を用いて、電子写真方式における画像形成の動作を説明する。ここでは例として、CMYK4色のプロセスカラーに2色の特殊色を加えた計6色に対応可能な構成としている。
画像形成部142は、6つの感光ドラムを持ち、中間転写体を用いてフルカラー画像を形成することができる。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(C、M、Y、K)および特殊色(S1、S2)の各色の画像を形成する各プロセスユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd、Pe、Pf)には、それぞれ感光ドラム1(1a、1b、1c、1d、1e、1f)が配置されている。各感光ドラムは矢印方向に回転自在となっている。各感光ドラム1(1a、1b、1c、1d、1e、1f)の周囲には、一次帯電手段のコロナ帯電器2(2a、2b、2c、2d、2e、2f)、露光装置3(3a、3b、3c、3d、3e、3f)、現像装置4(4a、4b、4c、4d、4e、4f)が順次配置されている。さらに、クリーナー6(6a、6b、6c、6d、6e、6f)が感光ドラム1の回転方向に沿って配設されている。プロセスユニットPは、回動自在に支持された像担持体としての感光ドラム1を備えている。感光ドラム1は、中心に支軸を有し、この支軸を中心として矢印R1方向に回転駆動する。コロナ帯電器2は、感光ドラム1表面を所定の極性、電位に一様均一に帯電する。
露光装置3は、画像データに対応したレーザー光をOFF/ONしながら走査して、照射された感光ドラム1に静電潜像を形成する。現像装置4は、現像領域の磁気ブラシによりトナーが静電潜像の露光部に付着して現像し、感光ドラム1上にトナー像を形成する。中間転写ユニット5は、中間転写ベルト51及び転写ローラ53(53a、53b、53c、53d、53e、53f)、及び二次転写ローラ56、57、さらに中間転写ベルトクリーナー55を有する。
感光ドラム1(1a、1b、1c、1d、1e、1f)上に形成された各色のトナー像は、一次転写部N1で順次中間転写ベルト51上に転写され、ベルトの回転とともに二次転写部N2まで搬送される。また、カセット6より取り出された用紙は、搬送ローラに供給され、二次転写部N2において、上述のトナー像が用紙上に転写される。そして、定着手段7は、圧力、温度で加圧、加熱されることにより用紙上のトナーを定着し、フルカラー画像が形成される。なお、以上の感光ドラム1に作用する各プロセス手段は、プリンタ制御部141により制御される。
<メインコントローラの詳細>
図3は、メインコントローラ120の内部構成を示すブロック図である。画像処理コントローラとしてのメインコントローラ120は、2つの画像処理チップ200、201、リングバス202、ROM290、RAM270、271、291、HDD292、PHY293、DFEインタフェース294で構成される。以下、各部について詳しく説明する。なお、本実施例において、画像処理チップ200、201はそれぞれ独立した1チップのLSI(Large-Scale Integrated Circuit)とする。また、本実施形態では、画像処理チップ200と201は、それぞれ最大4色に対応可能で、かつ、同一構成を有するものとする。以下、メインコントローラ120を構成する各部について説明する。
まず、画像処理チップ200について説明する。画像処理チップ200は、システム制御部210、リングバススイッチ220、プリント処理部230、ループバック処理部240、スキャン処理部250、RAMコントローラ260、リングバス外部インタフェース280で構成される。システム制御部210は、スキャナ部110におけるスキャン処理やプリンタ部140におけるプリント処理を制御する制御モジュールである。システム制御部210は、リングバス202にてリングバススイッチ220に接続されており、上記スキャン処理やプリント処理で用いる画像データの転送制御を、リングバススイッチ220を介して行う。さらに、システム制御部210は、PHY293を介してのネットワーク150へのデータ送信やネットワーク150からのデータ受信、または操作部130への表示処理などシステム全体を統括制御する。
リングバススイッチ220は、メインコントローラ120内の各モジュールへ画像データを転送するためのリングバス202のスイッチ制御を行う。本実施形態では、メインコントローラ120内の各モジュールへ画像データを転送するためのバスが、リングバススイッチ220を介して、リング状に繋がっている。これにより、システム制御部210、プリント処理部230、ループバック処理部240、スキャン処理部250、リングバス外部インタフェース280の間で、画像データのやり取りが可能になっている。リングバススイッチ220の制御は、不図示のリングバススイッチ設定部で行われ、必要に応じてリングバス202上にある各モジュールの接続先を変更することができる。
プリント処理部230は、プリンタ部140での印刷処理に用いるプリントデータを得るための色空間変換処理、ハーフトーン処理といったプリント用画像処理を行う。プリント処理部230は、リングバススイッチ220から画像データを受け取り、画像データに上記プリント用画像処理を施して、処理後の画像データをプリンタ部140へ出力する。
ループバック処理部240は、プリント処理とスキャン処理のどちらでも利用する可能性がある編集系の画像処理を行う。ループバック処理部240は、システム制御部210からリングバス202を介して画像データを受け取って上記編集系の画像処理を施し、処理後の画像データを、リングバス202を介してシステム制御部210へ戻す。
スキャン処理部250は、スキャナ部110で取得した画像データに対し、シェーディング補正処理、フィルタ処理といったスキャナ用画像処理を行う。スキャン処理部250は、スキャナ部110から転送されてきた画像データにスキャナ用画像処理を施し、処理後の画像データをリングバススイッチ220へ転送する。リングバススイッチ220へ転送された画像データは、リングバス202を介してシステム制御部210へ転送される。
RAMコントローラ260は、プリント処理部230、ループバック処理部240、スキャン処理部250から受け取った画像データをRAM270へ書き込んだり、RAM270へ書き込んだ画像データを読み出して転送する処理を行う。プリント処理部230、ループバック処理部240、スキャン処理部250は、それぞれが担当する画像処理を実行するためにRAM270を一時的な画像バッファとして利用する。
リングバス外部インタフェース280は、リングバススイッチ220を中心とした画像処理チップ200と外部とを接続して、後述するパケットの入出力を行うインタフェースである。このリングバス外部インタフェース280を介して、画像処理チップ200と画像処理チップ201との間でデータ転送が行われる。つまり本実施形態では、画像処理チップ201がリングバス外部インタフェース280を介して画像処理チップ200と接続され、1個のリングバス202を形成している。
次に、画像処理チップ201について説明する。画像処理チップ201は、メインコントローラ120で特殊色データに対するプリント画像処理機能を実行するためのモジュールである。上述の通り本実施形態では、画像処理チップ201の構成と画像処理チップ200の構成が同一である。すなわち、画像処理チップ201は、システム制御部211、リングバススイッチ221、プリント処理部231、ループバック処理部241、スキャン処理部251、RAMコントローラ261、リングバス外部インタフェース281で構成される。これら各部の機能は、画像処理チップ200内の対応する各部の機能と同じである。このような構成を採用することで、画像処理チップ200とは別に画像処理チップ201を設計する開発コストを抑えることができる。なお、本実施形態では、画像処理チップ201内のプリント処理部231、ループバック処理部241、スキャン処理部251の中で実際に拡張機能として使用されるのはプリント処理部231である。図3において、システム制御部211、ループバック処理部241、スキャン処理部251は網掛けで表記し、動作させる必要のないことを示している。
DFEインタフェース294は、DFE170から印刷対象の画像データ(PDLデータ)を受信し、画像処理チップ200、201で処理可能なパケットを生成する。生成されたパケットは、システム制御部210によりリングバス202を介してRAM291又はHDD292に格納される。なお、パケットとDFEインタフェース294の詳細は後述する。
<システム制御部の詳細>
図4は、システム制御部210の内部構成を示すブロック図である。以下、システム制御部210を構成する各要素について説明する。なお、画像処理チップ201内のシステム制御部211も同様の構成である。
CPU310は、システム全体を制御するプロセッサである。CPU310は、RAM291に展開されたOSや制御プログラムに従って、プリント処理やスキャン処理といったジョブ処理を統括的に制御する。
ROMコントローラ320は、システムのブートプラグラムを格納しているROM290にアクセスするための制御モジュールである。MFP100の電源がONされた時に、CPU310はROMコントローラ320を介してROM290にアクセスし、CPU310がブートする。
RAMコントローラ330は、システムの制御プログラムや画像データが格納されるRAM291にアクセスするための制御モジュールである。RAMコントローラ330は、RAM291の設定や制御を行うためのレジスタを備えており、このレジスタは、CPU310からアクセス可能である。
操作部インタフェース340は、ユーザによる操作部130に対する操作指示の受付及び操作結果の表示の制御を行う。
HDD292は、システムソフトウェアやアプリケーションプログラム、画像データ、各画像データに対応するページ情報やジョブ情報を格納する。HDD292は、HDDコントローラ360を介してシステムバス300に接続されており、CPU310の指示に従ってデータの書き込みや読み出しを行う。
LANコントローラ370はPHY293を介してネットワーク150に接続し、外部のホストコンピュータとの間で画像データなどの情報の入出力を行う。
画像圧縮部350はRAM291又はHDD292に格納される画像データをJPEG等の圧縮フォーマットに圧縮処理する。また画像伸張部351はJPEG等の圧縮フォーマットに圧縮された画像データを伸張処理する。レンダリング部352は、ネットワーク150からLANコントローラ370を経由して受信した画像データ(PDLデータ)を、プリンタ部140で取り扱い可能なビットマップデータに変換する。
リングバスインタフェース301は、システム制御部210内のシステムバス300と、システム制御部210外のリングバススイッチ220を中心としたリングバス202とを接続するインタフェースである。リングバス202を流れるデータをパケットと呼び、リングバスインタフェース301は、RAM291又はHDD292に格納されたパケットをリングバス202へ送信する。また、リングバス202から受信したパケットをRAM291又はHDD292に格納する。
パケットDMA部380は、リングバス202を介してループバック処理部240、スキャン処理部250又はDFEインタフェース294が出力したパケットを受信し、RAM291へパケットの書き込みを行う。さらに、パケットDMA部380は、リングバス202を介してRAM291からパケットの読み出し、プリント処理部230、231又はループバック処理部240へパケットを送信する。パケットDMA部380は後述するパケットのヘッダを書き換える機能を持ち、これによりパケットの転送先を制御する。また、パケットDMA部380は複数のDMA部を持つことで複数の画像処理モジュールに対するデータ転送を並列に実行することができる。
<パケットの構造>
図5の(a)及び(b)は、リングバス202を流れるパケットの構造を示す図である。パケット600は、ヘッダ部610とデータ部620とで構成される。図5(a)は、ヘッダ部610の内部構造を示し、パケットタイプ601、チップID602、ページID603、ジョブID604、パケットY座標605、パケットX座標606、パケットバイト長607、データバイト長608に分かれる。以下、ヘッダ部610を構成する各要素について説明する。
パケットタイプ601は、そのパケットが画像データかコマンドデータかを示す。パケットタイプ601が画像データを示す場合には、データ部620には画像データが格納されている。また、パケットタイプ601がコマンドデータを示す場合には、データ部620には各画像処理部の係数やモードなどを設定するための設定アドレスと設定値が格納されている。
チップID602は、パケットを送信するターゲットとなる処理部を識別するためのID(識別子)を示す。例えば、画像処理チップ200のID“0”はプリント処理部230、ID“1”はループバック処理部240、ID“2”はスキャン処理部250、ID“3”は画像処理チップ201のプリント処理部231といった具合である。
ページID603はパケットの属するページ番号を示す。スキャンやプリントといった処理は複数ページ実施される場合があり、その場合の何ページ目に属するパケットかを示すものである。
ジョブID604は、パケットの属するジョブ番号を示している。例えば、プロセスカラーのみのプリントジョブのパケットには“ジョブ番号1”、特殊色を含む多色プリントジョブのパケットには“ジョブ番号2”といった具合にジョブ番号が付与され、各ジョブを識別することが可能になっている。
パケットY座標605は、データ部620に画像データが格納されている場合にその画像データがページ内のどのY座標に位置するかを示す。また、パケットX座標606は、データ部620に画像データが格納されている場合にその画像データがページ内のどのX座標に位置するかを示す。データ部620に格納される画像データは、ページ単位の画像データを所定の画素数(例えば、32画素×32画素)の矩形サイズに分割したものである。よって、パケットからページデータを再構築する場合に、これらY座標とX座標のデータが参照される。なお、この画像データは画像圧縮部350又は各画像処理部の内部に実装されている圧縮器によって圧縮されており、圧縮画像データとしてデータ部620に格納されている。
パケットバイト長607は、パケットのトータルバイト数を示し、データバイト長608はデータ部620のトータルバイト数を示す。
図5(b)はデータ部620の内部構造を示し、画素データ621と属性データ622で構成される。画素データ621は、データ部620に含まれる32×32画素の矩形画像データの各画素値を示す。また、属性データ622は、パケットに含まれる32×32画素の矩形画像データにおける各画素の属性値を示す。例えば、8ビットからなる情報の属性データでは、bit0とbit1の2ビットによって、オブジェクト属性を示す。オブジェクト属性は、イメージならば“00”、グラフィックならば“10”、ラインならば“01”、文字ならば“11”が格納される。次にbit2は、下地属性を示し、オブジェクトが背景部のときに“1”が格納される。また、bit3は、高精細文字処理フラグを示し、オブジェクトが高精細文字のときに“1”が格納される。残りのbit4からbit7までの4ビットは情報を示さない空きビットであり、任意の情報を格納してもよい。
以上説明したようなパケットが、リングバス202上を流れる。各画像処理部はパケットを受信して解釈し、各パケットのチップIDに応じたパケットの転送や所定の画像処理ができる。
<DFEの詳細>
図6は、DFEインタフェース294の内部構成を示す図である。以下、DFEインタフェース294を構成する各要素について説明する。
画像入力部501は、DFE170から送信されたPDLデータを受信し、プロセスカラーであるC、M、Y、Kや特殊色であるS1、S2の各色に分版されたラスタ順の画像データを生成する。
ラスタパケット変換部502は、画像入力部501から入力された各色版のラスタ画像データを32画素×32画素の矩形の画像データに変換する。パケット内の画像データは32画素×32画素の矩形単位であるため、後段のパケット送信のために矩形に変換している。
画像圧縮部503は、ラスタパケット変換部502から入力された画像データを圧縮し、後段のパケット入出力I/F504へ出力する。
パケット入出力I/F504は、DFEインタフェース294とリングバススイッチ220を中心としたリングバス202とのインタフェースである。パケット入出力I/F504は、パケット入力部505とパケット出力部506で構成される。
パケット出力部506は、画像圧縮部503から入力されたパケットを、リングバス202へ出力する。出力されたパケットは、システム制御部210内のパケットDMA部280によりRAM291に一旦格納された後、HDDコントローラ360によってRAM291からHDD292へ転送され、スプールされる。
パケット入力部505は、リングバス202を介してパケットを受信し、当該パケットのヘッダ内のチップIDを参照して、自身に割り振られたチップIDと同一かどうかをチェックする。受信したパケットのヘッダ内のチップIDが自身に割り振られたチップIDと異なる場合、自身で処理すべきパケットではないと判断して、パケット出力部506に当該パケットを転送する。このとき、DFEインタフェース294に対する画像データはDFE170からのみ入力されるため、自身で処理すべき画像データのパケットを受信することはない。
<プリント処理部の詳細>
図7(a)は、プリント処理部230の内部構成を示す図である。パケット入出力I/F400は、プリント処理部230とリングバススイッチ220を接続するリングバス202とのインタフェースである。パケット入出力I/F400は、パケット入力部410とパケット出力部420で構成される。
パケット入力部410は、リングバス202を介してパケットを受信し、当該パケットのヘッダ内のチップIDを参照して、自身に割り振られたチップIDと同一かどうかをチェックする。受信したパケットのヘッダ内のチップIDが自身に割り振られたチップIDと異なる場合、自身で処理すべきパケットではないと判断して、パケット出力部420にパケットを転送する。一方、受信したパケットのヘッダ内のチップIDが自身に割り振られたチップIDと同一である場合、パケットの画像データを画像伸張部430に転送し、プリント画像処理を実行する。
パケット出力部420は、パケット入力部410からの転送された他チップIDのパケットをリングバス202に転送する。
画像伸張部430は、パケット入出力I/F400から受け取った圧縮画像データを伸張し、後段の画像処理を実施可能な状態に復元する。
パケットラスタ変換部440は、伸張された画像データを画像伸張部430から受信し、ラスタ画像データに変換する。前述したようにパケット内の画像データは32画素×32画素の矩形単位のデータである。電子写真方式の画像形成装置であれば、プリンタ部140内での印刷処理はラスタ順(ライン順)で行われるため、このパケットラスタ変換部440で画像データの画素の並びをラスタ順に変換している。
プリンタ画像処理部450は、ラスタ順に変換された画像データをパケットラスタ変換部440から受信し、プリンタ部140における印刷の前処理としての画像処理を画像データに対して行う。図7(b)に、プリンタ画像処理部450の内部構造を示す。
色空間処理部460は、パケットラスタ変換部440から入力されたラスタ画像データに対し、プリンタ部140で使用するトナー色に合わせた色空間変換処理を実行する。この時、画素単位で属性データを参照し、属性データに応じたパラメータにて、C、M、Y、K、S1、S2の各色版データの色空間変換を行う。
ハーフトーン処理部470は、色空間処理部460から入力された色空間変換済の各色版のラスタ画像データに対し、ハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理には、スクリーン処理や誤差拡散処理がある。スクリーン処理は、入力ラスタ画像データに対して所定のディザマトリクスを適用して、N値化する手法である。また、誤差拡散処理は、入力ラスタ画像データにおける注目画素の画素値を所定の閾値と比較することによりN値化し、その際の画素値と閾値との差分を、以降にN値化する周囲画素に対して拡散させる処理である。また、ハーフトーン処理部470は、画素単位で属性データを参照し、属性データに応じて、スクリーン処理や誤差拡散処理の選択が可能である。
ドラム間遅延制御部480は、RAM270へ各色版のハーフトーン画像データの読み書き制御を行う。画像形成の際には、記録用紙の搬送に要する各色の感光ドラム1a〜1fの間隔に相当する時間の分だけ、各色版の印刷タイミングを調整する必要がある。そのため、ドラム間遅延制御部480は、RAM270へ各色版のハーフトーン画像データをまず一時的にバッファする。そして、各色に対応する感光ドラム1a〜1fについてのドラム間距離に合わせた印刷タイミングを示すビデオ要求信号(以下、「VREQ信号」と表記)に同期して、1ページ分の画像データを色版毎に読み出して、プリンタ部140へ出力する。ここで、各色版のVREQ信号の入力ならびに各色版の画像データの出力を行うインタフェースを、「チャネル」と呼び、以下「ch」と表記することとする。プリント処理部230内のプリンタ画像処理部450にあるドラム間遅延制御部480は、CMYK4色の画像データの処理を行うための4つのチャネル(ch0、ch1、ch2、ch3)を備える。
なお、本実施形態においては、画像処理チップ200と画像処理チップ201とが同じ構成であることから、プリント処理部231内のプリンタ画像処理部451の構成も、プリンタ画像処理部450と同じ構成をとる。そのため、プリンタ画像処理部451は、プリンタ画像処理部450と同様に、色空間処理部461、ハーフトーン処理部471、ドラム間遅延制御部481を備える。そして、S1及びS2の特殊色の画像データの処理を行うドラム間遅延制御部481も、同じく4つのチャネル(ch0、ch1、ch2、ch3)を備える。
図8は、本実施形態に係る、画像処理チップ200及び画像処理チップ201と、プリンタ部140との間の信号線の接続概要を示す図である。
記録媒体11の先端が搬送経路上の特定位置を通過したことを不図示のセンサーが感知すると、副走査同期信号(以下TOP信号)がプリンタ制御部141に対して送られる。TOP信号を検知したプリンタ制御部141は、ドラム間距離および搬送速度に応じて、各感光ドラムに対応するVREQ信号を生成し、コントローラ部120へ出力する。本実施形態では、CMYKの各感光ドラム1a〜1dにそれぞれ対応する4つのVREQ信号(VREQ_0、VREQ_1、VREQ_2、VREQ_3)の信号線が、画像処理チップ200のプリント処理部230に接続される。S12の感光ドラム1e及び1fにそれぞれ対応する2つのVREQ信号(VREQ_4とVREQ_5)の信号線が、画像処理チップ201のプリント処理部231に接続される。そして、画像処理チップ201のドラム間遅延制御部481における、画像データをプリンタ部140に出力する必要のないチャネル(ch2とch3)には、VREQ_4がVREQ選択回路(不図示)によって接続される。このような信号接続を行うことにより、ドラム間遅延制御部481は、4色分のVREQ信号を受信した場合と同様の動作(ダミー動作)が可能となり、ドラム間遅延制御部481に複数の動作モードを用意する必要がなくなる。プリント処理部230およびプリント処理部231が出力する各色のプリントデータは、画像形成部142に転送され、順次印刷される。
<メインコントローラにおける画像処理>
図9は、本実施形態に係る、メインコントローラ120における画像処理の大まかな流れを示すフローチャートである。以下の各ステップのうち、ステップ901〜ステップ903はDFEインタフェース294が実行し、ステップ904は画像処理チップ200内のシステム制御部210が実行する。そして、ステップ905a及びステップ906aは画像処理チップ200内のプリント処理部230が実行し、ステップ905b及びステップ906bは画像処理チップ201内のプリント処理部231が実行する。以下、図9のフローに沿って説明する。
ステップ901では、DFEインタフェース294に、プロセスカラーの基本4色(C、M、Y、K)と特殊色2色(S1、S2)で表現されるカラー画像とその属性データを含むPDLデータが、DFE170より入力される。続くステップ902では、RIP処理によってラスタ画像データが生成され、さらに、CMYKのページのラスタ画像データと、S12のページのラスタ画像データとに分割される。すなわち、6色からなる1ページの画像データが、プロセスカラー(4色)からなるページの画像データと特殊色(2色)からなるページの画像データとに分割される。そして、ステップ903では、2種類のパケットが生成される。具体的には、プロセスカラーの画像データとその属性データ(以下、「Z」と表記)とから「CMYK+Z」の1ページ分のパケットが生成され、さらに、特殊色2色の画像データとその属性データとから「S12+Z」の1ページ分のパケットが生成される。パケットについては図5で説明した通りである。生成された2種類のパケットは、リングバス202へ出力される。
ステップ904では、画像処理チップ200内のシステム制御部210にて、ステップ903で生成された2種類のパケットのそれぞれをHDD292にスプールする処理が実行される。具体的には、システム制御部210のパケットDMA部380の書き込みを行うモジュール(WriteDMAC)によって、DFEインタフェース294からリングバス202を介して入力されたパケットをRAM291に格納する。さらに、システム制御部210のHDDコントローラ360により、RAM291に格納されたパケットをHDD292へ格納する。
画像処理チップ200内のプリント処理部230にて実行されるステップ905a及びステップ906aと、画像処理チップ201内のプリント処理部231にて実行されるステップ905b及びステップ906bとは、並列で処理される。このとき、プリント画像処理部230とプリント画像処理部231とでは、それぞれ異なる色の画像データに対して、異なる画像処理パラメータを適用したプリント画像処理が実行される。
まず、ステップ905aでは、HDD292から「CMYK+Z」の圧縮済みパケットが読み出され、プリント処理部230内の画像伸張部401にて伸張処理がなされた後、パケットラスタ変換部402にてラスタライズ処理が実行される。具体的には、まず、システム制御部210のHDDコントローラ360が、HDD292にスプールされた「CMYK+Z」のパケットを読み出し、RAM291に展開する。そして、パケットDMA部380の読み出しを行うモジュール(ReadDMAC)によって、パケット転送先となるチップID602が“0”(プリント処理部230)に設定される。これにより、RAM291に展開された「CMYK+Z」のパケットが読み出され、リングバス202を介して、画像処理チップ200のプリント処理部230へ入力される。プリント処理部230に入力された「CMYK+Z」のパケットは、画像伸張部401でパケット毎に伸張され、矩形のラスタ画像データに変換される。さらに、パケットラスタ変換部402によって1ページのラスタ画像データに変換される。
そして、ステップ906aでは、プリント処理部230内のプリンタ画像処理部403にて色空間変換処理、トナー載り量制限処理、ハーフトーン処理などの一連のプリント画像処理が実行される。こうして得られた、プロセスカラー(CMYK)のプリントデータはプリンタ部140に出力されて、本処理を終える。これは、プロセスカラーのみの通常のプリント画像処理と同様の処理である。
一方、ステップ905bでは、HDD292から「S12+Z」の圧縮済みパケットが読み出され、プリント処理部231内の画像伸張部401にて伸張処理がなされた後、パケットラスタ変換部402にてラスタライズ処理が実行される。具体的には、まず、システム制御210のHDDコントローラ360が、HDD292にスプールされた「S12+Z」のパケットを読み出し、RAM291に展開する。そして、パケットDMA部380のReadDMACによって、パケット転送先となるチップID602が“3”(プリント処理部231)に設定される。これにより、RAM291に展開された「S12+Z」のパケットが読み出され、リングバス202を介して、画像処理チップ201のプリント処理部231へ入力される。このとき、「CMYK+Z」のパケット転送と「S12+Z」のパケット転送とで別々のReadDMACを使用することで、プリンタ制御部230及びプリンタ制御部231へのパケットの入力を同時に実行できる。プリント処理部231に入力された「S12+Z」のパケットは、画像伸張部401でパケット毎に伸張され、矩形のラスタ画像データに変換される。さらに、パケットラスタ変換部402によって1ページのラスタ画像データに変換される。
そして、ステップ906bでは、プリント処理部231内のプリンタ画像処理部403にて色空間変換処理、トナー載り量制限処理、ハーフトーン処理などの一連のプリント画像処理が実行される。こうして得られた、特殊色2色(S12)のプリントデータはプリンタ部140に出力されて、本処理を終える。
以上が、本実施形態に係る、メインコントローラにおける画像処理の大まかな内容である。メインコントローラ120のプリント処理部230からCMYKのプリントデータを、プリント処理部231からS12のプリントデータを、それぞれ受信したプリンタ部140は、1ページの印刷画像として印刷処理を実行することになる。
<メモリ割り当て>
続いて、本実施形態に係る、メインコントローラ120が有するRAM270/271のメモリ割り当てについて説明する。図10(a)はRAM270のメモリ割り当ての一例を示し、同(b)はRAM271のメモリ割り当ての一例を示す。
まず、画像処理チップ200内のRAM270のメモリ割り当てについて説明する。RAM270には、プリント処理部230用のバッファとして512MB、ループバック処理部240のワークメモリとして256MB、スキャン処理部250のワークメモリとして256MBがそれぞれ割り当てられている。そして、図10(a)に示すように、プリント処理部230用のバッファはさらに細分化される。具体的には、ch0用のメモリ領域は速度差吸収バッファとして、ch1〜ch3用のメモリ領域は、速度差吸収バッファ及びタイミング調整バッファとして機能する。ここで、速度差吸収バッファ_ch0〜ch_3のそれぞれは、画像データの書き込みと読み出しとの速度差を吸収するためのバッファである。また、タイミング調整バッファ_ch1〜ch3は、感光ドラム1a〜1fの各ドラム間距離に応じて印刷タイミングの調整を行うためのバッファである。図11は、図2に示した6つの感光ドラム1a〜1fについての、ドラム間距離を説明する図である。例えば、感光ドラム1aと感光ドラム1bとの間隔を「ドラム間距離a-b」といった具合に、各感光ドラムを示す添え字“a〜f”を用いて表している。
一般的に、RAMからの読み出し速度は印刷速度に起因するためにほぼ一定であるが、RAMへの書き込みはリングバス202の帯域や画像伸長部430の処理性能によって変化する可能性がある。基本的には書き込み速度の方が読み出し速度よりも早くなるように設計し、極短時間の書き込み速度低下に対応するために小容量の速度差吸収バッファを割り当てている。一方、各ドラム間距離に対応するタイミング調整バッファには、プリント処理部230において最も早く出力を開始する感光ドラム1aに対応するチャネル“ch0”からのドラム間距離に相当するメモリ量を割り当てている。このタイミング調整バッファは「ドラム間遅延メモリ」とも呼ばれ、例えばch1におけるドラム間距離に対応するタイミング調整バッファ_ch1には、ドラム間距離a-bに相当するメモリ量が割り当てられる。ここで、主走査最大幅を13[inch]、ドラム間距離a-bを200[mm]、プリント画像処理部230がRAM270に読み書きする画像データ(ここでは解像度:1200dpi)1画素当たりの画像データ量を4[bpp]とする。この場合のタイミング調整バッファ_ch1は、以下の式(1)で表される。
タイミング調整バッファ_ch1
= 13[inch]*1200[dpi]*200[mm]/25.4[mm/inch]*1200[dpi]*4[bpp] ・・・式(1)
上記式(1)より、タイミング調整バッファ_ch1は約70[MB]となる。
同様に、ch3におけるドラム間距離に対応する「タイミング調整バッファ_ch3」には、以下の式(2)で求められる、ドラム間距離a-dに相当するメモリ量が割り当てられる。
タイミング調整バッファ_ch3
= 13[inch]*1200[dpi]*600[mm]/25.4[mm/inch]*1200[dpi]*4[bpp] ・・・式(2)
上記式(2)より、タイミング調整バッファ_ch3は約211[MB]となる。
上記式(1)及び(2)から、ドラム間遅延制御部230が最も早く画像データの出力を開始する感光ドラム1aからの距離が長いほど、必要なメモリ量が多くなることがわかる。
次に、画像処理チップ201内のRAM271のメモリ割り当てについて説明する。RAM271には、図10(b)に示す通り、プリント処理部231のバッファとして128MBが割り当てられている。そして、前述したように、S1に対応するビデオ要求信号VREQ_4を、ドラム間遅延処理部481のch0に入力することから(図8を参照)、タイミング調整バッファ_ch1には、ドラム間距離e-fに対応するメモリ量が割り当てられる。また、本実施形態において、画像処理チップ201は、2種類の特殊色(S1とS2)の画像データのみをプリント部140へ出力するので、ドラム間遅延制御部481におけるch2とch3は、ダミー動作させるだけである。したがって、これら2つのチャネルに割り当てるメモリ量は最低限にすることができる。
<ドラム間遅延制御>
図12は、本実施形態に係る、ドラム間遅延制御の一例を示すタイミングチャートである。横軸は時間を表しており、ドラム間遅延制御部480/481が、それぞれ担当する色の画像データをTOP信号とVREQ信号に基づいて出力するタイミングを示している。
プリンタ制御部141は、センサーからのTOP信号を検知すると、感光ドラム1a〜1fに対応するVREQ信号(VREQ_0〜VREQ_5)を生成し、コントローラ部120に出力する。VREQ_0の出力タイミングは、TOP信号が検知された位置から二次転写部N2の位置に記録媒体11が到達するまでの時間と、感光ドラム1aにて形成されたトナー像が中間転写体を介して二次転写部N2に到達するまでの時間とに基づいて決定する。一方、VREQ_1〜VREQ_5の出力タイミングは、中間転写体の搬送速度と、感光ドラム1間の距離とに基づいて決定する。本実施形態においては、プロセスカラーの感光ドラム(1a〜1d)に対応する画像データの処理を画像処理チップ200のプリント処理部230が担い、特殊色の感光ドラム(1e及び1f)に対応する画像データの処理を画像処理チップ201のプリント処理部231が担う。
本実施形態において、プリント処理部230のドラム間遅延制御部480は、VREQ_0〜VREQ_3を検知すると、RAM270から各VREQ信号に対応する画像データを読み出し、プリンタ部140に出力する。例えば、“page1a”は、1回目のTOP信号に基づき生成されたVREQ_0に応答してドラム間遅延制御部480から出力された画像データを示している。同様に、“page1b〜page1d”は、1回目のTOP信号に基づき生成されたVREQ_1〜VREQ_3に応答して出力された画像データをそれぞれ示している。また、page2a”は、2回目のTOP信号に基づき生成されたVREQ_0に応答してドラム間遅延制御部480が出力した画像データを示している。同様に、“page2b〜page2d”は、2回目のTOP信号に基づき生成されたVREQ_1〜VREQ_3に応答して出力された画像データをそれぞれ示している。また、括弧書きのVREQ_4は、いずれもドラム間遅延制御部481のch2及びch3に接続されたVREQ_4を示している。そして、“paga1(dummy)” 及び“paga2(dummy)”は、ドラム間遅延制御部481がダミー動作によって出力した画像データを示している。前述のとおり、このダミー動作によって出力された画像データはプリンタ部140では用いられない。
以上のとおり本実施形態では、メインコントローラ120に搭載される2個の画像処理チップ200/201内の各プリント処理部230/231にて、プロセスカラーと特殊色の画像データ各々に対するプリント画像処理を実行する。さらにTOP信号に基づき各色に対するVREQ信号を生成するとともに、各画像処理チップにそれぞれが処理する色に対応するVREQ信号の信号線を接続している。そして、RAM270/271のメモリ割り当てにおいて、各画像処理チップにて先頭の色版の感光ドラムからの、各色版の感光ドラムまでの距離に相当するメモリ容量をドラム間遅延メモリとして割り当てている。上記のような構成により、5色以上の多色印刷を少ないメモリ容量で実現することが可能となる。
[実施形態2]
実施形態1では、2つの画像処理チップのうちの一つにプロセスカラー(CMYK)の画像データの処理を割り当て、もう一方の画像処理チップに特殊色(S12)の画像データの処理を割り当てることで、5色以上の特殊色印刷を実現した。次に、6つの感光ドラム1a〜1fのうち、画像形成開始が早い前半3つの感光ドラム1a〜1cに対する画像データの処理を一方の画像処理チップに割り当て、残り3つの感光ドラム1d〜1fに対する画像データの処理を他方の画像処理チップに割り当てることで、5色以上の特殊色印刷を実現する態様を、実施形態2として説明する。なお、以下では、実施形態1との差異点であるメインコントローラ120内の構成や動作を中心に説明を行うこととする。
<プリント処理部の詳細>
図13は、本実施形態に係る、画像処理チップ200及び画像処理チップ201と、プリンタ部140との間の信号線の接続概要を示す図である。各処理部の機能については、実施形態1の図8と同様であるので、ここでは説明を省く。本実施形態の場合、各感光ドラムに対応するVREQ信号(VREQ_0〜VREQ_5)のうち、感光ドラム1a〜1cにそれぞれ対応するVREQ_0、VREQ_1、VREQ_2の信号線が、画像処理チップ200のプリント処理部230に接続されている。そして、感光ドラム1d〜1fにそれぞれ対応するVREQ_3、VREQ_4,VREQ_5の信号線が、画像処理チップ201のプリント処理部231に接続されている。
<メインコントローラにおける画像処理>
図14は、本実施形態に係る、メインコントローラ120における画像処理の大まかな流れを示すフローチャートである。以下の各ステップのうち、ステップ1401〜ステップ1403はDFEインタフェース294が実行し、ステップ1404は画像処理チップ200内のシステム制御部210が実行する。そして、ステップ1405a及びステップ1406aは画像処理チップ200内のプリント処理部230が実行し、ステップ1405b及びステップ1406bは画像処理チップ201内のプリント処理部231が実行する。以下、図14のフローに沿って説明する。
ステップ1401は、実施形態1の図9のフローにおけるステップ901と同じである。すなわち、DFEインタフェース294に、プロセスカラーの基本4色(C、M、Y、K)と特殊色2色(S1、S2)で表現されるカラー画像とその属性データを含むPDLデータが、DFE170より入力される。続くステップ1402では、RIP処理によってラスタ画像データが生成され、さらに、プロセスカラー4色のうちCMYからなるページのラスタ画像データと、ブラックと特殊色(2色)からなるページのラスタ画像データとに分割される。このように本実施形態では、6色からなる1ページの画像データが、3色ずつの画像データに分割される。そして、ステップ1403では、2種類のパケットが生成される。具体的には、CMYの画像データとその属性データとから「CMY+Z」の1ページ分のパケットが生成され、さらに、ブラック及び特殊色2色の画像データとその属性データとから「KS12+Z」の1ページ分のパケットが生成される。生成された2種類のパケットは、リングバス202へ出力される。
実施形態1と同様、ステップ1405a及びステップ1406aと、ステップ1405b及びステップ1406bとは、並列で処理される。
まず、ステップ1405aでは、HDD292から「CMY+Z」の圧縮済みパケットが読み出され、プリント処理部230内の画像伸張部401にて伸張処理がなされた後、パケットラスタ変換部402にてラスタライズ処理が実行される。具体的には、まず、システム制御部210のHDDコントローラ360が、HDD292にスプールされた「CMY+Z」のパケットを読み出し、RAM291に展開する。そして、パケットDMA部380の読み出しを行うモジュール(ReadDMAC)によって、パケット転送先となるチップID602が“0”(プリント処理部230)に設定される。これにより、RAM291に展開された「CMY+Z」のパケットが読み出され、リングバス202を介して、画像処理チップ200のプリント処理部230へ入力される。プリント処理部230に入力された「CMY+Z」のパケットは、画像伸張部401でパケット毎に伸張され、矩形のラスタ画像データに変換される。さらに、パケットラスタ変換部402によって1ページのラスタ画像データに変換される。そして、ステップ1406aでは、プリント処理部230内のプリンタ画像処理部403にて色空間変換処理、トナー載り量制限処理、ハーフトーン処理などの一連のプリント画像処理が実行される。こうして得られた、CMYのプリントデータはプリンタ部140に出力されて、本処理を終える。
また、ステップ1405bでは、HDD292から「KS12+Z」の圧縮済みパケットが読み出され、プリント処理部231内の画像伸張部401にて伸張処理がなされた後、パケットラスタ変換部402にてラスタライズ処理が実行される。具体的には、まず、システム制御210のHDDコントローラ360が、HDD292にスプールされた「KS12+Z」のパケットを読み出し、RAM291に展開する。そして、パケットDMA部380のReadDMACによって、パケット転送先となるチップID602が“3”(プリント処理部231)に設定される。これにより、RAM291に展開された「KS12+Z」のパケットが読み出され、リングバス202を介して、画像処理チップ201のプリント処理部231へ入力される。このとき、「CMY+Z」のパケット転送と「KS12+Z」のパケット転送とで別々のReadDMACを使用することで、プリンタ制御部230及びプリンタ制御部231へのパケットの入力を同時に実行できる。プリント処理部231に入力された「KS12+Z」のパケットは、画像伸張部401でパケット毎に伸張され、矩形のラスタ画像データに変換される。さらに、パケットラスタ変換部402によって1ページのラスタ画像データに変換される。そして、ステップ1406bでは、プリント処理部231内のプリンタ画像処理部403にて色空間変換処理、トナー載り量制限処理、ハーフトーン処理などの一連のプリント画像処理が実行される。こうして得られた、ブラックと特殊色2色(KS12)のプリントデータはプリンタ部140に出力されて、本処理を終える。
以上が、本実施形態に係る、メインコントローラにおける画像処理の大まかな内容である。メインコントローラ120のプリント処理部230からCMYのプリントデータを、プリント処理部231からKS12のプリントデータを、それぞれ受信したプリンタ部140は、1ページの印刷画像として印刷処理を実行することになる。
<メモリ割り当て>
続いて、本実施形態に係る、メインコントローラ120が有するRAM270/271のメモリ割り当てについて説明する。図15(a)はRAM270のメモリ割り当ての一例を示し、同(b)はRAM271のメモリ割り当ての一例を示す。
まず、画像処理チップ200内のRAM270のメモリ割り当てについて説明する。RAM270には、プリント処理部230のバッファとして256MBが割り当てられている。そして、図15(a)に示すように、プリント処理部230用のバッファの中はさらに細分化される。具体的には、ch0とch3用は速度吸収バッファとして、ch1とch2用は、速度差吸収バッファ及びタイミング調整バッファとして用いられる。実施形態1とは異なり、ch3についてもダミー動作させるだけであるため、割り当てるメモリ量はch0と同様に最小限となっている。
次に、画像処理チップ201内のRAM271のメモリ割り当てについて説明する。RAM271には、図15(b)に示す通り、プリント処理部231のバッファとして256MBが割り当てられている。本実施形態では、VREQ_3をドラム間遅延処理部481のch0用とする。そのため、メモリ量の各チャネルへの割り当ては、図15(b)に示すように、プリント処理部230用のバッファと同じになる。すなわち、ch0とch3用は速度吸収バッファとして、ch1とch2用は、速度差吸収バッファ及びタイミング調整バッファとして用いられることになる。
<ドラム間遅延制御>
図16は、本実施形態における、ドラム間遅延制御の一例を示すタイミングチャートである。本実施形態においては、3つの感光ドラム(1a〜1c)に対応する画像データの処理を画像処理チップ200のプリント処理部230が担い、残り3つの感光ドラム(1d〜1f)に対応する画像データの処理を画像処理チップ201のプリント処理部231が担う。各感光ドラムに対応する画像データは、ドラム間遅延制御部480及び481によって、それぞれのVREQ信号に応答して出力される。
本実施形態において、プリント処理部230のドラム間遅延制御部480は、VREQ_0〜VREQ_2を検知すると、RAM270から各VREQ信号に対応する画像データを読み出し、プリンタ部140に出力する。“page1a〜page1c”は、1回目のTOP信号に基づき生成されたVREQ_0〜VREQ_2に応答してドラム間遅延制御部480から出力された画像データを示している。また、“page2a〜page2c”は、2回目のTOP信号に基づき生成されたVREQ_0〜VREQ_2に応答してドラム間遅延制御部480から出力された画像データを示している。そして、括弧書きのVREQ_0は、ドラム間遅延制御部480のch3に接続されたVREQ_0を示している。そして、“paga1(dummy)”及び“paga2(dummy)”は、ドラム間遅延制御部480がダミー動作によって出力した画像データを示している。
そして、プリント処理部231のドラム間遅延制御部481は、VREQ_3〜VREQ_5を検知すると、RAM271から各VREQ信号に対応する画像データを読み出し、プリンタ部140に出力する。“page1d〜page1f”は、1回目のTOP信号に基づき生成されたVREQ_3〜VREQ_5に応答してドラム間遅延制御部481から出力された画像データを示している。また、“page2d〜page2f”は、2回目のTOP信号に基づき生成されたVREQ_3〜VREQ_5に応答してドラム間遅延制御部481から出力された画像データを示している。そして、括弧書きのVREQ_3は、ドラム間遅延制御部481のch3に接続されたVREQ_3を示している。そして、“paga1(dummy)” 及び“paga2(dummy)”は、ドラム間遅延制御部481がダミー動作によって出力した画像データを示している。
以上のとおり本実施形態によれば、プロセスカラーと特殊色とを混合させた画像データを各画像処理チップにて分担して処理することで、各画像処理チップが使用するRAMにおいて割り当てる必要のあるドラム間距離に相当するメモリ量を均等化することができる。
(変形例)
実施形態1及び2では、画像処理チップ200および画像処理チップ201に対して、画像形成開始が早い感光ドラムの画像データから順にその処理を割り当てたが、割り当て方はこれに限定されない。例えば、画像形成部142の構成が、CMYKの画像形成を感光ドラム1b、1c、1d、1eがそれぞれ行い、特殊色として白色の画像形成を感光ドラム1aが行い、特殊色として金色の画像形成を感光ドラム1fが行うような構成であったとする。この場合、CMYKの画像データの処理を画像処理チップ200が担い、白色と金色の画像データの処理を画像処理チップ201が担うようにしてもよい。このとき、VREQ_1〜VREQ_4の信号線を画像処理チップ200に接続し、VREQ_0及びVREQ_5の信号線を画像処理チップ201に接続すればよい。そして、各画像処理チップにおいて最も早く画像形成を行う感光ドラムからの距離に相当するメモリ容量を、プリント処理用バッファにおける必要なチャネルに割り当てる。この結果、画像処理チップ200において、プリント処理用バッファのメモリ割り当ては、前述の図10(a)に示したものと同じ内容になる。一方、画像処理チップ201におけるプリント処理用バッファのメモリ割り当てにおいて、タイミング調整バッファ_ch1は、ドラム間距離a-fに相当する容量となる。具体的には、以下の式(3)で求められる。
13[inch]*1200[dpi]*1000[mm]/25.4[mm/inch]*1200[dpi]*4[bpp])・・・式(3)
上記式(3)から約351[MB]となり、これは、画像処理チップ200が、一般的なプロセスカラーであるCMYK4色の画像データを処理するために必要となるプリント処理用バッファの容量と同等以下の値である。一般に、利用可能なメモリ容量は、アドレスバスやデータバスに必要となるピン数、消費電力等に依存し、画像処理チップ毎にその上限が決まっている。本変形例の場合、画像処理チップ毎に決められた利用可能なメモリ容量の上限に収まるように、VREQ信号の生成およびその信号線の接続を行った上で画像データを分担処理することで、5色以上の多色印刷を少ないメモリ容量で実現することができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 画像形成装置
120 コントローラ部
140 プリンタ部
170 DFE
200、201 画像処理チップ
202 リングバス
210 システム制御部
220、221 画像リングバススイッチ
230、231 プリント処理部
294 DFEインタフェース
380 パケットDMA部

Claims (9)

  1. 4色を超える色数の画像データを用いて電子写真方式にて記録媒体上に画像形成を行うための画像処理コントローラであって、
    前記4色を超える色数の画像データのうち所定の色数の画像データを処理する第1画像処理チップと、
    前記4色を超える色数の画像データのうち前記所定の色数の画像データを除いた残りの色数の画像データを処理する第2画像処理チップと、
    タンデム方式の画像形成手段を構成する複数の感光ドラム間の位置関係に応じて画像データの出力タイミングを調整するためのバッファとしての機能を少なくとも有する、前記第1画像処理チップのための第1メモリ及び前記第2画像処理チップのための第2メモリと、
    を備え、
    各画像データの印刷タイミングを示す信号のうち、前記第1画像処理チップには前記所定の色数の画像データの印刷タイミングを示す信号の信号線、前記第2画像処理チップには前記残りの色数の画像データの印刷タイミングを示す信号の信号線がそれぞれ接続され、
    前記第1メモリには、前記所定の色数の画像データそれぞれに対応する感光ドラムのうち、最も早く画像形成を行う感光ドラムから、残りの各感光ドラムまでの距離に相当するメモリ容量がそれぞれ割り当てられ、
    前記第2メモリには、前記残りの色数の画像データそれぞれに対応する感光ドラムのうち、最も早く画像形成を行う感光ドラムから、残りの各感光ドラムまでの距離に相当するメモリ容量がそれぞれ割り当てられる、
    ことを特徴とする画像処理コントローラ。
  2. 前記印刷タイミングを示す信号は、前記画像形成手段における搬送経路上の特定位置を前記記録媒体が通過したことを示す信号に基づいて生成される信号である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理コントローラ。
  3. 前記所定の色数の画像データは、CMYKの4色に対応する画像データであり、
    前記残りの色数の画像データは、少なくとも1色の特殊色に対応する画像データである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理コントローラ。
  4. 前記所定の色数の画像データは、前記4色を超える色数の半数に対応する画像データであり、
    前記残りの色数の画像データは、前記4色を超える色数の残りの半数に対応する画像データであって、少なくとも1色の特殊色に対応する画像データを含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理コントローラ。
  5. 前記第1画像処理チップと前記第2画像処理チップとは同一構成であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理コントローラ。
  6. 前記第1画像処理チップ及び前記第2画像処理チップは、最大4色に対応可能な画像処理チップであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理コントローラ。
  7. 前記第1画像処理チップ及び前記第2画像処理チップは、前記印刷タイミングを示す信号の入力および各画像データの出力を色毎に行うための4つのインタフェースを有し、
    前記第2画像処理チップは、前記残りの色数が4色に満たないことで前記4つのインタフェースのうち余ったインタフェースに対して、前記残りの色数の画像データそれぞれに対応する感光ドラムのうち最も早く画像形成を行う感光ドラムで使用される画像データの印刷タイミングを示す信号の信号線を選択して接続するための選択回路を有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理コントローラ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理コントローラと、
    前記画像処理コントローラにて処理された前記4色を超える色数の画像データを用いて、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. コンピュータを、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理コントローラとして機能させるためのプログラム。
JP2019159622A 2019-09-02 2019-09-02 画像処理コントローラ、当該画像処理コントローラを備えた画像形成装置及びプログラム Pending JP2021039199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019159622A JP2021039199A (ja) 2019-09-02 2019-09-02 画像処理コントローラ、当該画像処理コントローラを備えた画像形成装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019159622A JP2021039199A (ja) 2019-09-02 2019-09-02 画像処理コントローラ、当該画像処理コントローラを備えた画像形成装置及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021039199A true JP2021039199A (ja) 2021-03-11

Family

ID=74846995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019159622A Pending JP2021039199A (ja) 2019-09-02 2019-09-02 画像処理コントローラ、当該画像処理コントローラを備えた画像形成装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021039199A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7855801B2 (en) Color image forming apparatus and image output method
JP4366089B2 (ja) 画像形成装置及び方法
US20100103435A1 (en) Image processing apparatus and image processing method for processing screen-processed image
US8441690B2 (en) Image processing apparatus and image processing method for processing screen-processed image
US7679768B2 (en) Image processing apparatus and method
JP5751814B2 (ja) 画像形成装置、制御方法、およびプログラム
JP2005349755A (ja) カラープリンタ
JP2021039199A (ja) 画像処理コントローラ、当該画像処理コントローラを備えた画像形成装置及びプログラム
EP1450214A1 (en) Data conversion system for image processing and image forming apparatus
JP4115294B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2010008683A (ja) 画像形成装置および情報処理装置
US10855875B2 (en) Image forming apparatus, image processing method, and storage medium
JP7256660B2 (ja) 画像形成装置、その制御方法、及びプログラム
US8675244B2 (en) Rendering apparatus having a display list clip processing control method, rendering method, and storage medium
US8537430B2 (en) Image forming apparatus and control method thereof
JP2004094731A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2021074959A (ja) 画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2021039197A (ja) 画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2005026835A (ja) 画像処理装置
JPS6216158A (ja) プリンタ装置
JP3969938B2 (ja) 複数出力の画像形成装置
JP4136502B2 (ja) 画像入力装置、画像処理方法、記憶媒体、プログラム
JP2003274075A (ja) 画像処理装置および画像形成装置
JP2001100963A (ja) 印刷制御装置及び方法
JP2004215242A (ja) データ処理装置,画像処理装置および画像形成装置