JP2006245920A - 画像形成装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 RGB形式のバンディング動作を行う際、大容量の遅延回路(遅延バッファ)を省くことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 4色独立の現像ユニットを有するタンデム方式のプリンタエンジンを用い、バンディング描画可能な複数の画像発生器(R/Yレンダラ201、G/Mレンダラ202、B/Cレンダラ203、Kレンダラ204)がRGB、YMCKのいずれの形式でも描画可能であって、RGB形式のバンディング動作を行う際、バンドメモリ(R/Yバンドメモリ205、G/Mバンドメモリ206、B/Cバンドメモリ207、Kバンドメモリ208)内の圧縮データ保存用メモリ(領域)を用いて、エンジンに同期したYMCKデータの圧縮および伸長・転送を行うことで、大容量の遅延回路(バッファ)を使用することなく、バンディング動作が行われる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、多色画像の印刷を行う画像形成装置および画像処理方法に関する。
従来、多色画像の印刷を行う画像形成装置として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の複数色の記録剤を用い、記録媒体上に画像を形成するものが多く知られている。このような画像形成装置として、CMYK4色の現像ユニットを独立に搭載するタンデム方式と呼ばれる印刷装置が知られている。また、CMYK4色の画像を生成するための複数の画像発生器および複数の画像メモリが搭載されたものも知られている。複数の画像発生器には、同一のメモリおよび同一のメモリバスを介して、処理プログラムやオブジェクトデータなど、画像発生に必要な中間データが入力される。各画像発生器は、それぞれに接続された画像メモリに対し、全体画像における部分領域(バンド等)の画像データを生成する。こうして生成された画像データは、順次4色のプリンタエンジンに出力される。
このような印刷装置と接続されるホストコンピュータは、カラーモニタで加法混色の3原色により色を表現するレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の色成分からなる画像データを作成し、RGB形式の画像データを印刷装置に転送する。印刷装置は、転送されたRGBデータをYMCKデータに変換した後、中間データを作成し、画像メモリに格納する。
印刷装置はYMCK色空間で画像処理を行うので、オブジェクト(文字、図形、イメージ)とオブジェクトの重なり合う領域では、画像不正が発生し、画像の正当性・再現性を保てない場合が発生する。このことは、扱うデータが複雑になる程、顕著に現れる。
これに対し、最近では、インテリジェントな印刷装置が提案されている。このインテリジェントな印刷装置は、RGBおよびYMCKの両描画機能を有し、バンド毎もしくはオブジェクト単位の複雑なデータであって、YMCK描画では画像不正が発生するようなデータが入力された場合、RGB形式のままで描画を行い、白黒データやテキストデータなど画像が重複せずさほど複雑でないデータが入力された場合、高速処理可能なYMCK形式で描画を行う。
図5は従来の印刷装置における画像処理部の構成を示す図である。この画像処理部は、画像発生器201a〜204a、画像メモリ205a〜208a、色空間変換部209a、遅延回路210a〜212a、セレクタ群213aおよびタンデムエンジン部214aから構成される。画像発生器201a〜204aは、RGB、YMCK描画の両機能をサポートし、いずれの形式の画像データが入力されても、画像データを生成する。画像メモリ205a〜208aは、描画されたYMCKあるいはRGBのビットイメージを格納する。色空間変換部209aは、RGB形式で描画され、画像メモリ205a〜207aに展開されたRGB形式のビットイメージをYMCK形式のビットイメージに変換する。遅延回路210a〜212aは、色空間変換部209aによって変換されたYMCKデータを、印刷するタイミングに合わせて遅延させる。遅延回路210a〜212aには、それぞれMデータ、Cデータ、Kデータが入力される。セレクタ群213aは、遅延回路210a〜212aを経由した出力と画像メモリ205a〜208aの出力を切り替え、タンデムエンジン部(プリンタエンジン)214aに出力する。尚、Yデータには、遅延回路が設けられておらず、Yデータは遅延されることなく、出力される。
また、従来の画像形成装置では、印刷の際に必要となる画像メモリ量を削減するために、1ページ当たりの印刷内容を複数のバンドに分割し、記録媒体上への実際の印刷動作と印刷データの作成処理とをバンド単位で並行して行う方法(これをバンディングという)が採用されている。図6はバンディング動作を示す図である。例えば、画像メモリ301は1頁当たり4つのバンドBAND1〜BAND4に分割されている。画像メモリ302は描画用および出力用の2つのバンドメモリからなる。
バンディング動作では、バンド単位にビットマップデータを保持する2つのバンドメモリのうち、一方を描画データ作成用バッファとして、他方を既に完成した1バンド分のビットマップデータを出力するための出力バッファとして、交互に使用する制御が行われる。即ち、一方のバンドメモリ1で描画データを作成している時、他方のバンドメモリ2内の、既に作成されたビットマップデータを描画データとして出力させ、バンドメモリ2から描画データの出力後、バンドメモリ1で作成された描画データを出力させる。このとき、バンドメモリ2では、新たな描画データの作成が行われている。このような処理を各画像発生器で繰り返すことにより、連続した描画データの出力が可能となる。
例えば、タンデム方式のプリンタエンジン対応の画像処理部(RGB・YMCK描画システム)は、YMCKまたはRGB各プレーン(1頁分)の印刷内容を複数のバンドに分割し、プリンタエンジン214aの処理速度に同期して、各バンドメモリ205a〜208bを使い回してイメージを展開するように構成されている。図7および図8はそれぞれYMCK形式およびRGB形式における描画および出力のタイミングを示す図である。尚、バンド数は画像メモリ301と同様に4つのバンドに分割されている。
タンデムエンジン部214aでは、YMCKの各プレーンの画像を記録媒体上に形成する際、各画像形成部の物理的な構成(位置)に起因して、プレーン毎に所定の時間差が発生する。したがって、4色のうち一番最初に画像形成を行うイエロー(Y)1色を除き、遅延回路210a〜212aを介してプレーン毎の画像形成タイミングを調整する。例えば、各色の現像器が等間隔に配設されており、その1区間記録媒体を搬送するためにt時間を要するとした場合、始めの画像プレーンから次の画像プレーンまでt時間、次の画像プレーンまで2倍の2t時間、最後のプレーンまで3t時間分の遅延回路が必要となる。
したがって、遅延回路210a〜212aは、それぞれt、2t、3t時間の遅延を行い、それぞれt時間、2t時間、3t時間の間に描画される画像データを保持するバッファを有する。
図7では、YMCK形式で描画する場合、各画像発生器201a〜204aはそれぞれYMCK形式の画像データを描画する。各画像発生器201a〜204aのYMCK出力は色空間変換部209aで変換される必要がないので、直接セレクタ群213に入力される。また、各画像発生器からの出力が遅延されないので、各画像発生器は、描画に必要なオブジェクトおよびディスプレイリストを読み込み、画像を作成するタイミングをt時間毎にずらすことが可能である。そして、各プレーンの画像に対し、バンディング(図6参照)を行う。
一方、RGB形式で描画を行う際、各画像メモリ205a〜207aでRGB形式の画像データをそれぞれ描画し、色空間変換部209aでYMCK形式の画像データに変換した後、バンディング印刷を行う。このとき、K用のバンドメモリ208aを使用しない。尚、この場合、各画像メモリ205a〜207aには、同じタイミングで描画オブジェクトおよびディスプレイリストが読み込まれ、R、G、Bの各プレーンは同時に描画される。図8中、符号501で示されるBAND1の描画では、R、G、Bの各1バンド目が描画され、YMCK形式の画像データに色変換されている。前述したように、Yプレーンでは、遅延の必要がないので、図6に示すようにバンドメモリのみ使用した通常のバンディング動作が行われる。一方、M、C、Kプレーンでは、それぞれ遅延が必要であるので、遅延回路(バッファ)を用いたバンディング動作を行う。
例えば、Mプレーンでは、符号502に示すように、RGB描画および色変換後のBAND1のデータは、BAND2を描画している期間、遅延回路210a内のバッファ1に格納される。時間tが経過し、遅延回路210a内のバッファ1からBAND1のデータのエンジンへの出力を開始すると、BAND3の描画、および符号503に示す描画後のBAND2のデータの遅延回路210内のバッファ2への格納が行われる。
図9はRGB形式のバンディング動作におけるバンドメモリおよび遅延回路のデータ転送を示す図である。ここでは、Mプレーンの場合のデータ転送を示す。図中、符号a、bは同時刻に起きている事象である。事象aでは、バンドメモリ2への描画、既にバンドメモリ1に描画済みのビットイメージの遅延回路1(遅延バッファ)への転送、および既に遅延回路2に格納されているデータのエンジン出力が行われる。事象bでは、バンドメモリ1への描画、既にバンドメモリ2に描画済みのビットイメージの遅延回路2への転送、および既に遅延回路1に格納されているデータのエンジン出力が行われる。このように、Mプレーンでは、2つのバンドメモリと2つの遅延バッファを使い回して、事象a、bの動作を繰り返し行う。
しかし、Cプレーンでは、Mプレーンからt時間遅れるので、さらに1バンド分の格納領域を必要とし、遅延回路211aには、3バンド分のバッファが設けられている。また同様に、Kプレーンでは、4バンド分のバッファを必要とする。
このように、タンデムエンジン部におけるRGB形式の描画では、バンドメモリおよび遅延バッファの両メモリを有し、両メモリ間でデータをやりとりして、同期バンディングを実現している。
また、特許文献1には、描画演算をサポートするRGB処理系のプリンタを実現する場合、ページプリンタであれば少なくとも一頁分のRGB各色のプレーンを解像度に合致したメモリ容量で保有することになり、解像度が600dpiを上回るプリンタや、多解調表現が可能なプリンタの場合、メモリに多大なコストを費やす結果になるので、その解決手段として、バンド単位に圧縮されメモリに格納されたYMCKデータを読み出して伸長し、データ出力し、1バンド分のデータ出力完了毎に1バンド分のデータをメモリから削除する画像処理装置の記載がある。
特開2001−205860号公報
しかしながら、上記従来の画像形成装置では、以下に掲げる問題があった。RGB形式で描画する場合、タイミング調整を行うために遅延回路(バッファ)を必要とするが、この遅延バッファは、ビットイメージを格納するものであり、Mプレーンで2バンド、Cプレーンで3バンド、Kプレーンで4バンド分のメモリ容量を必要とする。また、画像の階調や解像度を高くするなど、高品位な印刷を行う場合、遅延回路にさらに大容量のバッファを搭載する必要が生じ、膨大なコストがかかってしまう。
このようなRGB形式およびYMCK形式のいずれでも描画可能な画像形成装置は、基本的にYMCK形式で描画して印字し、色が忠実に再現できない場合、RGB形式で描画するので、RGB形式で描画する比率はYMCK形式での描画に比べて低かった。全体動作の中で、比較的動作の少ないRGB形式での描画を行うために、大容量の遅延バッファを搭載することは、製品のコストパフォーマンスの低下を引き起こしていた。
そこで、本発明は、第1の色空間データから第2の色空間データに色変換してバンディング動作を行う際、大容量の遅延回路(遅延バッファ)を省くことができる画像形成装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、第1の色空間データおよび第2の色空間データを描画可能な画像発生手段と、前記描画される第1の色空間データを格納する画像格納手段とを用いて、バンディング動作を行い、画像を形成する画像形成装置であって、前記画像格納手段に格納された描画済みの第1の色空間データから変換された第2の色空間データを圧縮して圧縮データとし、再び前記画像格納手段に前記圧縮データを格納する圧縮格納手段と、前記画像格納手段に格納された圧縮データを伸長して第2の色空間データとし、該第2の色空間データを前記画像形成手段に転送する伸長転送手段と、前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記画像発生手段による描画動作、前記圧縮格納手段による圧縮・格納動作および前記伸長転送手段による伸長・転送動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像処理方法は、第1の色空間データおよび第2の色空間データを描画可能な画像発生手段と、前記描画される第1の色空間データを格納する画像格納手段とを用いて、バンディング動作を行う画像処理方法であって、前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記第1の色空間データを描画して前記画像格納手段に格納する描画ステップと、前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記画像格納手段に格納された描画済みの第1の色空間データから変換された第2の色空間データを圧縮して圧縮データとし、再び前記画像格納手段に前記圧縮データを格納する圧縮格納ステップと、前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記画像格納手段に格納された圧縮データを伸長して第2の色空間データとし、該第2の色空間データを前記画像形成手段に転送する伸長転送ステップとを有することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る画像形成装置によれば、画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記画像発生手段による描画動作、前記圧縮格納手段による圧縮・格納動作および前記伸長転送手段による伸長・転送動作を制御するので、第1の色空間データから第2の色空間データに色変換してバンディング動作を行う際、大容量の遅延回路(遅延バッファ)を省くことができる。例えば、RGB形式のバンディングを行う際、画像バンドメモリに設けられた圧縮データ保存用の少量のメモリを用い、YMCKデータの圧縮・伸長をプリンタエンジンに同期して転送させることで、従来、必要とした大容量の遅延回路(遅延バッファ)を省くことができ、安価な装置を実現し、コストパフォーマンスを向上できる。したがって、バンディング動作を行う際、RGBあるいはYMCKのいずれの形式で入力されても、同一のハードウェア構成で画像形成を行うことができる。
また、請求項2に係る画像形成装置によれば、特定の色データに対する圧縮、格納、伸長処理を省くことができる。請求項3に係る画像形成装置によれば、第2の色空間データの画像形成装置への転送が画像形成動作に間に合わなくなる事態を回避できる。請求項4に係る画像形成装置によれば、遅延領域を有する画像格納手段のメモリ容量を低減することができる。請求項5に係る画像形成装置によれば、データ転送のトラフィックを緩和することができる他、従来の構成から容易に変更が可能である。
本発明の画像形成装置および画像処理方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の画像形成装置は、印刷装置としてのカラーレーザビームプリンタ(カラーLBP)に適用された場合を示す。
図1は実施の形態におけるカラーLBPの内部構成を示す縦断面図である。このカラーLBPは、600dpiの解像度を有し、各色成分を8ビットで表現するデータに基づき、画像を記録する。また、カラーLBPは、外部に接続されたホストコンピュータなどから供給されるプリントデータ(文字コードや画像データなど)および制御コードからなる印刷情報を入力して記憶するとともに、これらの情報にしたがって、対応する文字パターンやイメージなどを作成し、記録用紙にカラー像を形成する。
図において、110はホストコンピュータから供給される印刷情報を解析し、印刷イメージを生成するとともに、カラーLBP本体の制御を行うコントローラ部である。120はユーザの指示を入力するとともにユーザに対して装置や動作の状態を通知するためのスイッチおよび表示器などが配されたオペレーションパネルである。このオペレーションパネル120はコントローラ部110に接続されている。また、オペレーションパネル120はカラーLBP本体の外装の一部になっている。
コントローラ部110で生成される印刷イメージは、ビデオ信号VDOとして出力制御部130に送出される。出力制御部130は、各種センサ(図示せず)から入力されるカラーLBP各部の状態情報に基づき、光学ユニット140および各種の駆動系機構部に制御信号を出力し、カラーLBPとしての印刷動作を制御する。また、コントローラ部110でイメージに展開された印刷情報は、対応するパターンのビデオ信号VDOに変換され、出力制御部130内のレーザドライバに送られる。
レーザドライバは、ビデオ信号VDOに応じて半導体レーザ141を駆動する。半導体レーザ141は、ビデオ信号に応じてその発光がオンオフ制御されたレーザ光Lを出力する。レーザ光Lは、スキャナモータ143によって高速回転するポリゴンミラー142で左右方向に振られ、f−θレンズ144および反射鏡145を介して感光ドラム151上を走査する。レーザ光Lの走査に先立ち、感光ドラム151の外周面は、帯電器156により所定の極性および電位に略均一に帯電されているので、レーザ光Lの走査によって感光ドラム151上には、静電潜像が形成される。
各色の現像器は、その両端に回転支軸を有し、それぞれその軸を中心に回転自在に現像器選択機構部152に保持されている。現像器を選択するために、現像器選択機構部152が回転軸152aを中心に回転しても、各色の現像器はその姿勢を一定に維持することができる。選択された現像器が現像位置に移動した後、ソレノイド153aが支点153bを中心に、選択機構保持フレーム153を感光ドラム151の方向へ引っ張ることにより、現像器選択機構部152は現像器と一体に感光ドラム151の方向に移動し、現像処理が行われる。
給紙カセット161から供給される記録紙Pは、所定のタイミングで転写ドラム154に供給され、記録紙Pの先端がグリッパ154fによって挟持される。さらに、感光体ドラム151上のトナー像を記録紙Pに転写するため、トナーと反対極性(例えばプラス極性)の転写バイアス電圧が転写ドラム154に印加され、記録紙Pは転写ドラム154の外周面に静電吸着されて保持される。
光学ユニット140により感光ドラム151上に形成される潜像は、イエロー(Y)の現像器Dyによって現像される。現像されたYトナー像は転写ドラム154の外周に保持された記録紙Pに転写される。続いて、マゼンタ(M)色に対応する静電潜像が形成され、M色の現像器Dmによって現像される。現像されたMトナー像は記録紙Pに転写される。同様に、シアン(C)、ブラック(K)の順にトナー像が形成され、記録紙Pに転写される。トナー像の転写が終了した感光ドラム151では、次の色の潜像形成および現像に備え、クリーナ157により残留トナーが除去される。尚、各色の現像器の配置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順番に限定されず、例えばマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順番でもよいことは勿論である。
このように、記録紙Pには4色のトナー像が重畳される。なお、トナー像の転写に先立ち、転写ドラム154には、前回よりも高い転写バイアス電圧が印加される。記録紙Pに4色のトナー像が重畳されると、分離爪158が転写ドラム154に接近し、分離爪158の先端が転写ドラム154の表面に接触し、記録紙Pが転写ドラム154から分離される。分離された記録紙Pは定着ユニット155に搬送され、ここでトナー像が定着された後、排出ローラ159により排紙トレイ160上に排出される。本実施形態のカラーLBPでは、このような画像形成過程を経て、600dpiの解像度の画像形成を行う。
図2はカラーLBPにおける画像処理部の構成を示すブロック図である。尚、従来(図5参照)と同一の構成要素(名称、機能)は、対応する符号(例えば、201a→201)で表されている。図において、701は画像処理部全体を統括的に制御するCPUである。704はCPU701と内部ブロックとの通信を制御するCPUコントローラである。702はCPU701によって実行されるプログラム、文字フォント等を記憶するROMである。703はCPU701の作業領域として使用され、システムのワーク領域や描画オブジェクト等の中間データを保持するRAMである。705、706はそれぞれROM702、RAM703を制御するROMコントローラ、RAMコントローラである。73はCPU701やROM702等の各部を接続するメインバスである。
707はRAM703の使用の可否を判別し、メインバス73のアービトレーションを行うDMA(ダイレクトメモリアクセス)コントローラである。DMAコントローラ707は、CPU701を介さずにRAM703から読み出した中間データ(オブジェクト等)の各画像生成器(Render)201〜204への転送、外部機器からのRAM703へのデータの格納、RAM703のデータをエンジンI/Fコントローラ709を介してタンデムエンジン部214に転送する等の制御を行う。エンジンI/Fコントローラ709は、ビットイメージを入力してシリアルのビデオデータを生成し、タンデムエンジン部214に転送する等の制御を行う。
本実施形態の印刷エンジンであるタンデムエンジン部214は、前述したように、YMCK4色の独立した現像器を有し、4色成分の画像を同時に印刷することにより高速印刷を可能にする、いわゆるタンデムカラープリンタを実現する。タンデムエンジン部214は、入力された画像データに応じて変調されたレーザ光線を感光ドラムに照射し、感光ドラム表面を帯電あるいは除電することによって潜像を形成し、感光ドラムに形成された潜像を各色現像器のトナーで現像して転写ドラムに転写する。
708はパーソナルコンピュータ(PC)72や外部機器とのデータ転送を制御するコントローラ部である。71はそのインターフェイスバスである。本実施形態では、コントローラ部708には、パーソナルコンピュータ72だけが繋がっている。
201、202、203、204は、それぞれ中間データにしたがってY、M、C、KもしくはR、G、Bの描画を行う画像生成部であり、それぞれR/Yレンダラ、G/Mレンダラ、B/Cレンダラ、Kレンダラと称される。205、206、207、208は、各レンダラ201、202、203、204で描画されたビットイメージを格納するバンドメモリであり、それぞれR/Yバンドメモリ、G/Mバンドメモリ、B/Cバンドメモリ、Kバンドメモリと称される。711〜714はバンドメモリ205〜208それぞれのアクセス使用可否を制御するDMAコントローラであり、それぞれDMAC1、DMAC2、DMAC3、DMAC4と称される。
209はRGB色空間データからYMCK色空間データへの色変換を行う色変換部(UCR:アンダーカラーリムーブル)部であり、LUT(ルックアップテーブル)を用いて色変換を行う。本実施形態では、UCR209はハードウェアで構成されているが、ソフトウェアで構成されてもよい。710は圧縮器であり、ビットイメージを周知のJBIGもしくはハフマン方式等を用いて符号化して圧縮する。715〜717は圧縮された符号データを再度ビットイメージに変換する伸長器である。74はバンドメモリ205〜208からエンジンI/Fコントローラ709へデータを転送するための、4プレーン分の4本からなるシッピングバスである。75は各プレーンが色変換・圧縮を行うためにデータの送受信を行う色変換・圧縮専有バスである。719はYデータのシッピングバス74および色変換・圧縮専有バス75の開閉を行う開閉器である。718はUCR209、圧縮器710、色変換・圧縮専有バス75および開閉器719を制御してデータ転送を司るサブコントローラであり、周知のCPU、ROM等で構成される。
上記構成を有する画像制御部(プリンタコントローラ)および画像形成部(プリンタエンジン)からなる画像形成装置の動作を示す。YMCK色空間における画像処理(データ入力からバンディングまで)では、シッピングバス74を介して転送する以外、従来と同様の処理が行われる。まず、ホストコンピュータ72からインターフェイスバス71を介して受信した所定形式の印刷データは、一時的にデータを保持するRAM703に蓄積され、必要に応じてCPU701によって読み出されて処理される。ROM702には、PDL(Page Description Language)コマンド体系や印刷ジョブ制御言語に準じた制御プログラムが格納されている。
CPU701は、ROM702に格納された制御プログラム(ファームウェア)を順次読み込み、RAM703に格納されている印刷データを処理する。具体的に、文字や記号の印刷、図形やイメージなどの描画に関する印刷データの解析結果に基づき、バンディング処理を行うために、1頁のデータを数バンドに分割する。さらに、中間データと呼ばれるバンド毎の描画オブジェクトおよびパラメータリストを作成し、再度、RAM703に格納する。描画に必要なデータを全て格納すると、YMCK各レンダラ201〜204に各種パラメータの設定、その他指示を与えて描画処理を実行させる。
YMCKレンダラ201〜204は、文字やイメージなどのビットイメージを画像バンドメモリ205〜208に逐次展開する。そして、各画像バンドメモリ205〜208内に割り当てられた2つのバンド領域を用いて、画像展開とデータ転送が交互に行われ、各DMAC711〜714を介してシッピングバス74にイメージデータが送出される。YMCK描画時には、MCKプレーン側に設けられた各伸長器715〜717をそのまま(スルー)通過する。
つぎに、RGB色空間における画像処理を示す。ここでは、1頁のバンド数を4バンド(BAND1〜BAND4)とする。従来では、色変換を司る色変換部(UCR)および遅延回路(バッファ)は、メインバス(メインバス73参照)に接続されていた。そして、ビットイメージは、CPU(CPU701参照)の制御に基づき、転送タイミング(図8参照)に従って、RAM(RAM703参照)内の遅延バッファからエンジンI/Fコントローラ(エンジンI/Fコントローラ709参照)に送出されていた。
一方、本実施形態では、各画像生成器からのイメージデータをダイレクトでエンジン部へ送出するための4本のシッピングバス74、およびRGBからYMCKへ色変換するための専有バス75が設けられている。このようなバスの分離は、複雑な並行処理によって起こり得るバスのトラフィック(混雑)を軽減する。さらに、M、C、K各プレーンで共有する圧縮器710、および各プレーン毎に独立し、各シッピングバス74内に介在する伸長器715〜717が設けられている。Yデータのみ圧縮・伸長を行わないので、RGBデータから生成されたYデータは、サブコントローラ718の制御にしたがって、開閉器719のオープン時にシッピングバス74のYシップバスに有効(アサート)とされる。また、サブコントローラ718は、M、C、Kデータそれぞれにおいて、DMA起動等の送受信制御および色変換・圧縮のタイミング制御を行う。圧縮されたM、C、Kデータは、画像バンドメモリ206〜208に再度書き戻され、必要なタイミング(タンデムエンジン部214の画像形成動作に同期したタイミング)で伸長処理が施され、エンジン部(タンデムエンジン部214)にリアルタイムに転送される。
図3はY、M、C、K各プレーンそれぞれの処理事象を時系列に示す図である。図中、横軸は時間で表されており、画像発生の事象からエンジンI/Fコントローラ709に転送されるまでの動作が示されている。まず、YMCK描画と同様、R/Yレンダラ201、G/Mレンダラ202、B/Cレンダラ203の各画像生成器は、R、G、Bプレーンの描画を行う。尚、Kレンダラは使用しない。区間T801では、1頁分のRGBデータの1バンド目(BAND1)を展開し、描画メモリであるR/Yバンドメモリ205、G/Mバンドメモリ206、B/Cバンドメモリ207に格納する。
区間T802では、描画済みのBAND1のRGBデータ転送と次バンドのBAND2の描画との並列処理を実行する。BAND1のRGBデータは、サブコントローラ718のデータリクエストにより、DMAC711〜713を介して数ワード毎にサブコントローラ718に取り込まれ(サブコントローラ718内のFIFOにバースト転送)、逐次、色変換部UCR209に渡される。色変換部UCR209で色変換が行われたYMCKデータは、サブコントローラ718によってダイレクトシップ(ダイレクト転送)もしくは圧縮処理に振り分けられる。ここで、Yデータについては、保存の必要がないので、サブコントローラ718は、Yデータ出力時に開閉器719を開放すると同時に、バス75にYデータを送出(ドライブ)する。Yデータは、シッピングバス74中のYバスからエンジンI/Fコントローラ709に送られると、ビデオデータに変換された後、タンデムエンジン部214に所望のタイミングで送出される(T802区間)。一方、UCR209で色変換されたM、C、Kデータは、圧縮器710で圧縮され、サブコントローラ718の制御によりDMAC712〜DMAC714を介して、それぞれG/Mバンドメモリ206、B/Cバンドメモリ207、Kバンドメモリ208に格納される。
BAND1のYデータのタンデムエンジン部214へのシッピング(ダイレクト転送)を終了すると、区間T803では、BAND3のRGB描画が行われる。区間T802の場合と同様、区間T802で描画済みのBAND2については、Yプレーンのダイレクト転送およびM、C、Kプレーンの圧縮・バンドメモリへの格納処理が順次行われる。Mプレーンでは、G/Mバンドメモリ206に格納されているBAND1の圧縮データのシッピングも行われる。BAND1の圧縮データは、DMAC712を介して、伸長器715で伸長処理されながら、シッピングバス74中のMバスに有効データとして出力され、エンジンI/Fコントローラ709によってタンデムエンジン部214に同期したリアルタイム転送が行われる(リアルタイム伸長転送)。
区間T804では、同様に、BAND4のRGB描画、MCK各プレーンのBAND3の圧縮・バンドメモリへの格納、YプレーンにおけるBAND3のダイレクト転送、MプレーンにおけるBAND2のリアルタイム伸長転送、およびCプレーンにおけるBAND1のリアルタイム伸長転送が行われる。
この後、区間T805では、次頁がある場合、1バンド目のRGB描画が行われ、前述した同様の手順で処理される。区間T808では、1ページ目のKプレーンにおける最後のバンド(BAND4)のリアルタイム伸長転送が行われる。
図4はサブコントローラ718によるデータ転送制御処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはサブコントローラ718内のROMに格納されており、エンジンI/Fコントローラ709によるタンデムエンジン部214の画像形成動作に同期したタイミングで、CPU(図示せず)によって実行される。まず、バンド単位に描画済みのRGBデータがあるか否かを判別し(ステップS1)、描画済みのRGBデータがない場合、本処理を終了する。一方、描画済みのRGBデータがある場合、DMAC711〜713を介してRGBデータを取り込み、色変換部(UCR)209に転送し、色変換を行わせる(ステップS2)。そして、UCR209で色変換されたYMCKデータに対し、色別の処理を選択する。すなわち、プレーン番号1(初期値として「1」に設定されている)のYプレーンであるか否かを判別し(ステップS3)、Yプレーンである場合、ダイレクト転送を行う(ステップS4)。つまり、Yデータ出力時に開閉器719を開放すると同時に、バス75にYデータを送出する。前述したように、Yデータは、シッピングバス74中のYバスからエンジンI/Fコントローラ709に送られると、ビデオデータに変換された後、タンデムエンジン部214に所望のタイミングで送出される。
この後、プレーン番号を値1増加させる(ステップS5)。プレーン番号が値5になって全てのプレーンを処理したか否かを判別する(ステップS6)。全てのプレーンを処理していない場合、ステップS3の処理に戻る。一方、ステップS3でYプレーンでない場合、プレーン番号に対応する色データ(M、C、Kデータのいずれか)を圧縮器710で圧縮させ、その圧縮データを対応するバンドメモリ内の圧縮データ保存用メモリ(領域)に格納する(ステップS7)。そして、転送タイミングに合致する圧縮データがあるか否かを判別し(ステップS8)、転送タイミングに合致する圧縮データがある場合、伸長器715〜717で伸長しながら、シッピングバス74に出力し、エンジンI/Fコントローラ709によってタンデムエンジン部214に同期したリアルタイム転送を行う(リアルタイム伸長転送、ステップS9)。具体的に、Mプレーンでは、t時間待ちの圧縮データがある場合、Cプレーンでは、2t時間待ちの圧縮データがある場合、Kプレーンでは、3t時間待ちの圧縮データがある場合、リアルタイム伸長転送が行われる。この後、ステップS5の処理に進む。一方、ステップS8で転送タイミングに合致する圧縮データがない場合、そのままステップS5の処理に移行する。そして、ステップS5でプレーン番号を値1増加させ、プレーン番号が値5になると、本処理を終了する。
このように、本実施形態の画像形成装置によれば、4色独立の現像ユニットを有するタンデム方式のプリンタエンジンを用い、バンディング描画可能な複数の画像発生器(R/Yレンダラ201、G/Mレンダラ202、B/Cレンダラ203、Kレンダラ204)がRGB、YMCKのいずれの形式でも描画可能であって、RGB形式のバンディング動作を行う際、バンドメモリ(R/Yバンドメモリ205、G/Mバンドメモリ206、B/Cバンドメモリ207、Kバンドメモリ208)内の圧縮データ保存用メモリ(領域)を用いて、プリンタエンジンに同期したYMCKデータの圧縮および伸長・転送を行うことで、従来のように、大容量の遅延回路(バッファ)を使用することなく、バンディング動作を行うことができる。したがって、バンドメモリに僅かな量の圧縮データ保存用メモリを追加するだけでよく、画像形成装置を安価に実現でき、コストパフォーマンスを向上できる。このように、バンディング動作を行う際、RGBあるいはYMCKのいずれの形式で入力されても、同一のハードウェア構成で画像形成を行うことができる。
尚、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。例えば、外部機器から入力したデータが非常に複雑(例えば、高階調、高解像)であって、そのデータをバンディング処理する際、バンド圧縮・伸長処理に多くの時間を要し、データのシッピング(送出)が印刷エンジンのスピードに間に合わないといった場合も起り得る。このような場合、圧縮・伸長処理を施すことなく、遅延回路(遅延バッファ)を設け、従来と同様のデータ処理を行うように切り換えてもよい。この場合、以下のような構成をとることにより、メモリ量を削減することが可能である。
遅延回路(バッファ)を用いたバンディング(図9参照)では、例えばMプレーンのバンドメモリ206、遅延メモリでの描画、バッファリング、印刷エンジンへのシッピングが行われるが、物理的にバンドメモリと遅延メモリが同一メモリであるので、図中のBand Memory2(バンドメモリ)とDelay Buffer1(遅延メモリ)を同一領域として使用することが可能である。但し、この場合、データの追い越し(色変換したデータを書き戻す場合、読み出し済み領域以外に上書きすること)が発生しないように、サブコントローラ718によって制御する必要がある。
このように、圧縮・伸長処理を施さないことで、外部機器から入力したデータが非常に複雑であっても、印刷エンジンに同期したバンディング動作を行うことができ、しかも従来に比べて遅延バッファのメモリ量を削減する(例えば、3割強削減)ことができる。
また、上記実施形態では、レーザビームプリンタに適用された場合を示したが、これに限定されず、光ビーム走査装置が付いている限り、複写機、ファクシミリ装置などに適用してもよい。
また、上記実施形態では、ホストコンピュータから入力されるデータが文字コード、プリンタ制御言語などの形式で記述された記録コマンド、記録データである場合を示したが、ホストコンピュータ上で中間データを作成し、プリンタに出力するような構成であっても、本発明は同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、YMCK4色独立の現像器を有し、4色成分の画像を同時に印刷するタンデムカラープリンタに適用された場合を示したが、1ドラムエンジンプリンタで、複数の画像発生器を有する構成においても、同様に適用可能なことはいうまでもない。但し、YMCK、RGBのいずれの形式でも描画可能な画像発生器を有することは必須である。
また、上記実施形態では、圧縮器によって圧縮された圧縮データは、各色バンドメモリに書き戻されていたが、各色バンドメモリとは別に圧縮データ専用メモリを設け、そこに格納するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、RGB形式のデータをYMCK形式のデータに変換していたが、第1の色空間データとして、RGB形式のデータに限らず、YUV形式やYCC形式のデータを変換するようにしてもよい。
また、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェイス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
又、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
実施の形態におけるカラーLBPの内部構成を示す縦断面図である。 カラーLBPにおける画像処理部の構成を示すブロック図である。 Y、M、C、K各プレーンそれぞれの処理事象を時系列に示す図である。 サブコントローラ718によるデータ転送制御処理手順を示すフローチャートである。 従来の印刷装置における画像処理部の構成を示す図である。 バンディング動作を示す図である。 YMCK形式における描画および出力のタイミングを示す図である。 RGB形式における描画および出力のタイミングを示す図である。 RGB形式のバンディング動作におけるバンドメモリおよび遅延回路のデータ転送を示す図である。
符号の説明
74 シッピングバス
75 色変換・圧縮専有バス
201〜204 レンダラ
205〜208 バンドメモリ
209 色変換部(UCR)
214 タンデムエンジン部214
701 CPU
709 エンジンI/Fコントローラ
710 圧縮器
711〜714 DMAコントローラ
715〜717 伸長器
718 サブコントローラ

Claims (9)

  1. 第1の色空間データおよび第2の色空間データを描画可能な画像発生手段と、前記描画される第1の色空間データを格納する画像格納手段とを用いて、バンディング動作を行い、画像を形成する画像形成装置であって、
    前記画像格納手段に格納された描画済みの第1の色空間データから変換された第2の色空間データを圧縮して圧縮データとし、再び前記画像格納手段に前記圧縮データを格納する圧縮格納手段と、
    前記画像格納手段に格納された圧縮データを伸長して第2の色空間データとし、該第2の色空間データを前記画像形成手段に転送する伸長転送手段と、
    前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記画像発生手段による描画動作、前記圧縮格納手段による圧縮・格納動作および前記伸長転送手段による伸長・転送動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記変換された第2の色空間データのうち、特定の色データに対しては、前記圧縮格納手段による圧縮・格納動作および前記伸長転送手段による伸長・転送動作を行うことなく、前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記特定の色データを前記画像形成手段に直接転送する動作に切り換えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記圧縮格納手段による圧縮・格納動作および前記伸長転送手段による伸長・転送動作の少なくとも一方が、前記画像形成手段による画像形成動作に比べて遅く、同期がとれない場合、前記制御手段は、前記圧縮および伸長動作を行うことなく、前記変換された第2の色空間データを前記画像格納手段の遅延領域に格納した後、前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記遅延領域に格納された第2の色空間データを前記画像形成手段に転送することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記遅延領域は、前記第1の色空間データが描画される前記画像格納手段と物理的に同一の領域であり、
    前記制御手段は、前記変換された第2の色空間データを、既に前記第1の色空間データが読み出された領域に格納することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記画像格納手段に格納された描画済みの第1の色空間データから前記第2の色空間データに変換する色空間変換手段を備え、
    前記色空間変換手段および前記画像格納手段間のデータ転送手段、および前記圧縮格納手段における前記圧縮データを前記画像格納手段に格納するデータ転送手段は、前記画像格納手段に格納された画像データを前記画像形成手段に転送するデータ転送手段とは別に設けられたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 第1の色空間データおよび第2の色空間データを描画可能な画像発生手段と、前記描画される第1の色空間データを格納する画像格納手段とを用いて、バンディング動作を行う画像処理方法であって、
    前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記第1の色空間データを描画して前記画像格納手段に格納する描画ステップと、
    前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記画像格納手段に格納された描画済みの第1の色空間データから変換された第2の色空間データを圧縮して圧縮データとし、再び前記画像格納手段に前記圧縮データを格納する圧縮格納ステップと、
    前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記画像格納手段に格納された圧縮データを伸長して第2の色空間データとし、該第2の色空間データを前記画像形成手段に転送する伸長転送ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記変換された第2の色空間データのうち、特定の色データに対しては、前記圧縮格納ステップにおける圧縮・格納動作および前記伸長転送ステップにおける伸長・転送動作を行うことなく、前記画像形成手段の画像形成動作に同期するタイミングで、前記特定の色データを前記画像形成手段に直接転送する動作に切り換える切換ステップを有することを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 請求項6または7に記載の画像処理方法を実行するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムコードを有するプログラム。
  9. 請求項8記載のプログラムを格納した記憶媒体。
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JP2008172402A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Ricoh Co Ltd カラー画像処理制御装置

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