JP3799935B2 - 監視カメラシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して監視情報を収集する監視カメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の監視カメラシステムの構成例を示したブロック図である。工場の構内などの設備30を監視する監視用カメラ1−1,1−2が配置され、これらカメラ1−1,1−2の撮像した映像情報はコントロールセンタ3を介して、監視者などが側に居るパーソナルコンピュータ(パソコン)4に送られる。また、工場の構内などの設備30、例えばボイラーなどの異常発熱を検知するセンサー5からの異常発生検知情報も、カメラ1−1,1−2を中継装置とし、コントロールセンタ3を介してパーソナルコンピュータ(パソコン)4に送られる。
【0003】
これにより、例えば、カメラ1−1を中継としたボイラーの異常発生検知情報がコントロールセンタ3を介してパソコン4に入力されると、監視者は、パソコン4にカメラ1−1が撮像した画像を写し出させると共に、画像をズームアップして故障箇所をみつけるなどの監視操作を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の監視カメラシステムなどでは、異常発生通知を検知した時、アラームを受信できるのは、監視用カメラ1−1、1−2が接続されたコントロールセンタ3、又はコントロールセンタ3に接続されたパソコン4に限られていた。従って、監視者の監視場所が限られ、その分、システムの使い勝手が悪いという不具合があった。
【0005】
本発明は、上述の如き従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、異常発生を通知するアラーム通知を多数のパソコンに配信することができると共に、遠隔地のパソコンにも前記アラーム通知を配信することができる操作性の向上した監視カメラシステムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明の特徴は、複数の監視カメラと複数のパーソナルコンピュータをネットワークを介して接続し、前記監視カメラで撮像した映像情報を前記ネットワークを介して前記複数のパーソナルコンピュータに配信する監視カメラシステムにおいて、前記監視カメラに設けられて異常発生を検知するセンサーを具備し、前記監視カメラは、前記センサーからの異常発生検知信号を中継して前記ネットワーク上に送信するにあたり、前記監視カメラに対して予めアラーム通知配信登録を行ったパーソナルコンピュータに対して、前記異常発生検知信号を複数回配信する中継手段を有し、前記パーソナルコンピュータは、前記ネットワーク上の異常発生検知信号を受信してアラーム通知として再生、又は表示するアラーム受信手段を有し、前記パーソナルコンピュータが前記複数の監視カメラの内の所望の監視カメラに対して予めアラーム通知配信登録の設定を行うことにある。
【0007】
本発明の他の特徴は、前記パーソナルコンピュータは、前記監視カメラが音声対応しているかどうかを判定し、対応している場合には前記監視カメラに音声配信依頼を行うことにある。
【0008】
本発明の他の特徴は、前記ネットワークは少なくともWANを含み、前記監視カメラの中継装置は前記WANを介して前記パーソナルコンピュータに前記センサーからの異常発生検知信号を配信することにある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の監視カメラシステムの第1の実施形態を示したブロック図である。監視カメラシステムは、例えば工場設備30を監視する監視用デジタルカメラ11−1、11−2、例えばボイラーの異常発熱を検知するセンサー12−1、工場への不法侵入者を検知するセンサー12−2、監視用のデジタルカメラ11−1、11−2とパソコン15−1〜15−3を接続するLAN(Local Area Networks)13、デジタルカメラ11−1、11−2とパソコン15−4、15−5を接続するWAN(Wide Area Networks)14,デジタルカメラ11−1、11−2の映像情報を受信して表示したり、センサー12−1、12−2からのアラーム通知を受信して報知するパソコン15−1〜15−5を有している。
【0013】
次に本実施形態の動作について説明する。監視用デジタルカメラ11−1、11−2は工場設備30の所定のエリアを撮像して得た映像情報をLAN13を通して、パソコン15−1、15−2、15−3に送信する。各パソコン15−1、15−2、15−3は監視者の指示により、例えば、監視用デジタルカメラ11−1又は11−2の映像情報を表示したり、或いはデジタルカメラ11−1又は11−2の両映像情報を画面分割で表示する。
【0014】
一方、パソコン15−4又は15−5はアクセスポイントに電話を掛けて、WAN14を通し、デジタルカメラ11−1又は11−2の映像情報を表示したり、或いはデジタルカメラ11−1又は11−2の両映像情報を画面分割で表示する。 ここで、センサー12−1の異常発生検知信号はアラーム通知として、デジタルカメラ11−1、11−2を中継として、LAN13、WAN14上に送出されるが、アラーム通知を受信したいパソコンは、以下、図2、図3を参照して説明する登録をデジタルカメラ11−1、11−2に対して予め行わなければならない。
【0015】
パソコン15−1〜15−5の中で、例えばパソコン15−1でセンサー12−1を中継としたアラーム通知を受信したい場合、図2に示すように、パソコン15−1は、アラーム配信登録パケットをデジタルカメラ12−1にLAN13を介して行う。
【0016】
即ち、パソコン15−1のCPU152は、キーボード(外部入力)151などからアラーム配信登録指示を受けると、CPU152を制御するOS153は予め当該パソコン15−1に設定登録してある発信元MACアドレス、IPアドレス、PORT番号を記述したアラーム配信登録パケットを作成し、これをNIC(ネットワークインターフェースカード)154を介してLAN13上に送信する。
【0017】
デジタルカメラ11−1のCPU111は、ネットワークインターフェース部112を通して受信したアラーム配信登録パケットのヘッダ情報から発信元Macアドレス、PORT番号を登録情報として抽出し、メモリ113に登録する。尚、アプリケーションは自分のNICMACアドレスを知らないので、登録パケットを解析することが必要である。
【0018】
その後、図3に示すように、デジタルカメラ11−1のアラーム受理部114がセンサー12−1からアラーム通知を受信すると、これをCPU111に知らせる。CPU111はメモリ113をアクセスして、登録情報を読み出し、この登録情報で特定される例えばパソコン15−1宛のアラーム通知パケットを作成し、これをネットワークインターフェース部112からLAN13上に送出する。
【0019】
これにより、パソコン15−1は自己宛のアラーム通知パケットをNIC154から取り込み、このアラーム通知パケットに基づいて、CPU152上のOS153がCRT155などにアラーム通知表示を行う。
【0020】
他のパソコン15−2、15−3もアラーム通知を受信した場合は、上記と同様な方法で、デジタルカメラ11−1又は11−2のいずれか一方又は両方に同様の登録を行えば良い。更に、パソコン15−4、15−5はWAN14を介して上記登録をデジタルカメラ11−1や11−2に行えば良い。
【0021】
ところで、上記のようなUDP/IPはコネクションレス型のプロトコルを用いた場合、アラーム通知パケットが必ず相手に到達したかどうかの確認の手だてがない。このため、アラーム発生時に、登録してあるパソコンに複数回、同一のアラーム通知パケットを送信することで、信頼性を向上させている。
【0022】
また、本例では、アラーム通知パケットにアラームの発生時刻情報を書き込むことで、例えば、センサー12−1のボイラーの異常発熱検知と、センサー12−2の不法侵入者検知のアラームの発生が連続して起きたような場合にも、前記アラームの発生時刻情報により、パソコン側で異常発生順序を正確に把握して、表示する。
【0023】
本実施形態によれば、異常発生を検知するセンサー12−1、12−2のアラーム通知をデジタルカメラ11−1、11−2を中継とし、LAN13又はWAN14を通してパソコン15−1〜15−5に配信する構成のため、アラーム通知を多数のパソコンに送信することができる。また、WAN14により、遠隔地のパソコン15−4、15−5にもアラーム通知を送信することができる。
【0024】
これにより、アラーム通知を会社の各部門で、或いは遠隔地の本社や担当者の自宅でも受信することができ、システムの操作性を著しく向上させることができる。
【0025】
尚、デジタルカメラ11−1、11−2に、中継するセンサの設置場所やセンサが検知する異常の種類をパソコン15−1〜15−5側からLAN13又はWAN14を通して設定できるようにしておけば、デジタルカメラ11−1、11−2はセンサー12−1、12−2からの異常発熱検知信号をパソコン15−1〜15−5側に送る際に、当該センサの設置場所やセンサが検知する異常の種類情報を一緒に送ることができ、パソコン15−1〜15−5側でセンサの設置場所や発生した異常の種類を表示することができる。しかも、パソコン15−1〜15−5側からLAN13又はWAN14を通して上記情報を設定するため、デジタルカメラ11−1、11−2が中継するセンサの設置場所やセンサが検知する異常の種類が異なっても、容易に前記設定情報を更新することができるため、センサの設置場所や検知する異常の種類の変更を容易に行うことができる。
【0026】
図4は本発明の監視カメラシステムの第2の実施形態の手順を示したフローチャートである。但し、監視カメラシステムの構成は図1に示した第1の実施形態の構成とカメラ以外ほぼ同様であるため、以下、図1を借用して説明する。ここで、本例の監視用デジタルカメラは音声を集音できる機能が付いており、映像情報と共に、音声情報も収集して送信することができるようになっているものとし、デジタルカメラ以外にデジタルビデオカメラなどを用いても良い。
【0027】
パソコン15−1〜15−5は、例えばある監視エリアの音声情報が欲しい場合、音声配信依頼を監視カメラ(デジタルカメラ)11−1又は11−2に行うことにより、音声情報を得ることができる。
【0028】
ここでは例えば、パソコン15−1がLANを通して、監視カメラ11−1に音声配信依頼を行う場合に付いて説明する。まず、パソコン15−1はステップ401で、ネットワークを用いたカメラの形式を取得するため、LAN13を介して監視カメラ11−1にその形式を問い合わせ、監視カメラ11−1はステップ402で、自形式の応答をパソコン15−1に行う。
【0029】
パソコン15−1はステップ403で、得られた監視カメラからの応答に基づいて監視カメラ11−1が音声対応をしているかどうかを判定し、音声対応をしていない場合は処理を終了する。音声対応をしている場合は、ステップ404に進んで、音声制御用通信ポートを開設し、ステップ405でこの開設したポートn番への音声配信依頼を監視カメラ11−1に行う。
【0030】
監視カメラ11−1はステップ406で、カメラの設定がブロードキャストモードであるかどうかを判定し、そうである場合はステップ407でカメラに設定されているブロードキャスト用ポートを用いることとし、ブロードキャストモードでない場合はステップ408に進んで、ポートn番に対してポートx番を用いることとして、ステップ409に進む。監視カメラ11−1はステップ409でポート番号x番又はブロードキャスト用ポートで、前記配信依頼に応答する。
【0031】
パソコン15−1はステップ410で、ポートx番でサウンドデータ用の回線を確立した後、ステップ411で音声配信依頼を監視カメラ11−1に行う。これにより、監視カメラ11−1はステップ412で、集音した音声をネットワーク(LAN13又はWAN14)上に送出する。パソコン15−1はステップ413で音声データを受信して再生する。
【0032】
本実施形態によれば、任意のパソコンから監視カメラ11−1又は11−2に対して音声の配信依頼を行うと、監視カメラ11−1又は11−2で集音した音声をパソコンで受信できる。これにより、例えば、アラーム通知を中継した監視カメラで集音した音声をパソコンで聞くことができるため、故障箇所の音や侵入者の物音を聞くことができ、監視情報を飛躍的に増大させて、監視精度を高め、適切な措置を講ずることができる。
【0033】
尚、本発明は監視システム以外にも適用でき、映像情報と共に音声情報をネットワークを用いて送信できるシステムであれば、同様に適用して送信情報量を増大させることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の監視カメラシステムによれば、ネットワークを介してアラーム通知を行うことにより、アラーム通知を多数のパソコンに配信することができると共に、遠隔地のパソコンにも配信することができ、システムの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視カメラシステムの第1の実施形態を示したブロック図である。
【図2】図1に示したシステムにおけるアラーム配信登録動作を説明するブロック図である。
【図3】図1に示したシステムにおけるアラーム配信動作を説明するブロック図である。
【図4】本発明の監視カメラシステムの第2の実施形態の手順を示したフローチャートである。
【図5】従来の監視カメラシステムの構成例を示したブロック図である。
【符号の説明】
11−1、11−2 監視カメラ(デジタルカメラ)
12−1、12−2 センサー
13 LAN
14 WAN
15−1〜15−5 パソコン
30 工場設備
111、152 CPU
112 ネットワークインターフェース部
113 メモリ
114 アラーム受理部
151 外部入力
153 OS
154 NIC
155 CRT

Claims (3)

  1. 複数の監視カメラと複数のパーソナルコンピュータをネットワークを介して接続し、前記監視カメラで撮像した映像情報を前記ネットワークを介して前記複数のパーソナルコンピュータに配信する監視カメラシステムにおいて、
    前記監視カメラに設けられて異常発生を検知するセンサーを具備し、
    前記監視カメラは、前記センサーからの異常発生検知信号を中継して前記ネットワーク上に送信するにあたり、前記監視カメラに対して予めアラーム通知配信登録を行ったパーソナルコンピュータに対して、前記異常発生検知信号を複数回配信する中継手段を有し、
    前記パーソナルコンピュータは、前記ネットワーク上の異常発生検知信号を受信してアラーム通知として再生、又は表示するアラーム受信手段を有し、
    前記パーソナルコンピュータが前記複数の監視カメラの内の所望の監視カメラに対して予めアラーム通知配信登録の設定を行うことを特徴とする監視カメラシステム。
  2. 前記パーソナルコンピュータは、前記監視カメラが音声対応しているかどうかを判定し、対応している場合には前記監視カメラに音声配信依頼を行うことを特徴とする請求項1記載の監視カメラシステム。
  3. 前記ネットワークは少なくともWANを含み、前記監視カメラの中継装置は前記WANを介して前記パーソナルコンピュータに前記センサーからの異常発生検知信号を配信することを特徴とする請求項1及び2いずれかに記載の監視カメラシステム。
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