JP3798449B2 - ロータリーフィーダー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータリーフィーダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ペレットやパウダーなどの粉粒体の定量供給装置としてロータリーフィーダーが使用されている。このロータリーフィーダー1は、図12に示すように、胴部21およびこの胴部21にそれぞれ連結された供給部22と排出部23からなるケーシング2と、このケーシング2の胴部21内で回転可能なロータ本体31、このロータ本体31に放射状に固定されて先端が胴部21の内周面に摺接可能な複数枚のベーン32およびこのベーン32の両側端に設けられた側板33からなるロータ3とで構成され、ロータ3は、ケーシング2の両側に配設された軸受41を介して回転自在に軸支された回転軸4に一体に連結されている。そして、粉粒体を収容するホッパー5の排出口5aに前記ケーシング2における供給部22の上端開口22aが接続され、また、排出部23の下端開口23aが空気輸送管6の導入口6aに接続されている。
【0003】
したがって、回転軸4をチェーンスプロケット8や歯車などを介して回転駆動させると、回転軸4と一体のロータ3が回転し、ホッパー5に収容された粉粒体は、ケーシング2の供給部22を経て流下し、隣接する一対のベーン32、側板33およびロータ本体31で形成される収容凹部3aと胴部21の内周面とで形成される収容空間Sに収容された後、排出部23を通って空気輸送管6に排出され、さらに、空気輸送管6に図示しないブロアーなどの空気源を介して供給された圧送空気によって受け入れ設備まで空気輸送されるようになっている。
【0004】
ところで、このようなロータリーフィーダー1は、その機能上ケーシング2における胴部21の内周面と、ロータ3におけるベーン32の先端および側板33の外周面との間に微小な隙間が形成されており、粉粒体の輸送時、粉粒体がこの微小な隙間を通って、ケーシング2における胴部21の開口部21aを遮蔽するサイドプレート24の内面とロータ3における側板33の外面とで形成される空間に侵入し、ついにはシール部材(図示せず)や軸受41に入り込んで損傷させ、回転軸4、すなわち、ロータ3を回転不能に陥らせる問題があった。
【0005】
このため、実開昭61−5833号公報に記載されるように、空気輸送管から分岐させた分流管をケーシングのサイドプレートに接続し、圧縮空気をケーシングのサイドプレート内面とロータの側板外面との間に形成される空間(サイドチャンバー)に供給することにより、ケーシングにおける胴部の内周面とロータにおける側板の外周面との間に形成される微小な隙間を経てロータの収容凹部側に圧縮空気を噴出させ、側板の外周面を越えて侵入しようとする粉粒体を押し戻してシール部材や軸受への入り込みを防止することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような粉粒体の侵入防止構造では、ロータにおける側板の外周面全長にわたって軸受側に粉粒体が侵入しない程度の圧力と流速で圧縮空気をサイドチャンバーからロータの収容凹部側に噴出させる必要があるが、長大な側板の外周全長にわたって圧縮空気を均一に噴出させることはほとんど不可能である。しかも、側板の外周面にいったん粉粒体の噛み込みが発生すると、サイドチャンバーに供給された圧縮空気は、その噛み込み部分を避けて空気抵抗の少ない部分、すなわち、噛み込みの発生していない部分から噴出することから、噛み込みを除去することはできない。このため、側板の外周面から粉粒体の侵入が継続し、シール部材や軸受を損傷させ、ついには、ロータを回転不能に陥らせるものである。
【0007】
また、圧縮空気をケーシングのサイドプレート内面とロータの側板外面との間に形成される空間(サイドチャンバー)にいったん供給した後、ケーシングにおける胴部の内周面とロータにおける側板の外周面との間に形成される微小な隙間を経てロータの収容凹部側に圧縮空気を噴出させる場合、図13(a)に示すように、サイドチャンバー内の静止した状態の圧縮空気がロータの収容凹部側に噴出するだけであるから、圧縮空気が保有している圧力による流速しか生じない。なお、サイドチャンバー内の圧縮空気は静止しているので、ただ単に圧縮空気の圧力によって、ロータにおける側板の外周面全周から小さな流速で矢印方向(ロータの軸心と平行な方向)に噴出しようとするだけである。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、粉粒体による軸受やシール部材の損傷を確実に防止することのできるロータリーフィーダーを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明における請求項1記載の発明は、胴部およびこの胴部にそれぞれ連結された供給部と排出部からなるケーシングと、このケーシングの両側に配設された軸受を介して回転自在に軸支された回転軸と、この回転軸に一体に連結され、ケーシングの胴部内で回転するロータとで構成され、ロータを回転させることによってケーシングの供給部から流下する粉粒体が、ロータに形成された収容凹部とケーシングの胴部内周面とで形成される収容空間に収容され、排出部を通って排出されるロータリーフィーダーにおいて、前記ロータの両端外周面もしくはロータの両端外周面に対向するケーシングの胴部内周面の少なくとも一方に環状溝を形成し、この環状溝に連通する空気孔もしくは環状溝に対面する空気孔をケーシングまたはロータに形成し、該空気孔を通って環状溝に供給された圧縮空気が、ロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間からロータの収容凹部側に向けて噴出するようになされていることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、胴部およびこの胴部にそれぞれ連結された供給部と排出部からなるケーシングと、このケーシングの両側に配設された軸受を介して回転自在に軸支された回転軸と、この回転軸に一体に連結され、ケーシングの胴部内で回転するロータとで構成され、ロータを回転させることによってケーシングの供給部から流下する粉粒体が、ロータに形成された収容凹部とケーシングの胴部内周面とで形成される収容空間に収容され、排出部を通って排出されるロータリーフィーダーにおいて、前記ロータの両端外周面もしくはロータの両端外周面に対向するケーシングの胴部内周面の少なくとも一方に環状溝を形成し、この環状溝に連通する空気孔もしくは環状溝に対面する空気孔をケーシングに形成し、該空気孔を通って環状溝に供給された圧縮空気が、ロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間からロータの収容凹部側に向けて噴出するようにし、また一方、ロータとケーシングのサイドプレートとの間に空気溜まりを形成し、この空気溜まりに連通する供給口をケーシングのサイドプレートに形成し、前記供給口を通って空気溜まりに供給された圧縮空気が、ロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間から前記環状溝に流入するようになされていることを特徴とするものである。
【0011】
さらに、請求項3記載の発明は、胴部およびこの胴部にそれぞれ連結された供給部と排出部からなるケーシングと、このケーシングの両側に配設された軸受を介して回転自在に軸支された回転軸と、この回転軸に一体に連結され、ケーシングの胴部内で回転するロータとで構成され、ロータを回転させることによってケーシングの供給部から流下する粉粒体が、ロータに形成された収容凹部とケーシングの胴部内周面とで形成される収容空間に収容され、排出部を通って排出されるロータリーフィーダーにおいて、前記ロータの両端外周面に環状溝を形成し、この環状溝の収容凹部側の壁面と収容凹部の内壁面との間に形成されるロータの外周面の幅が2.0mm以内であり、環状溝の軸受側の壁面と収容凹部の外内壁面との間に形成されるロータの外周面の幅が5.0mm以内であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
なお、説明の便宜上、図12に示した従来例の部材と同一の部材には同一の符号を用いる他、それらの詳細な説明は重複するため省略する。
【0014】
図1には、本発明のロータリーフィーダー1の第1の実施形態が示されており、そのロータ3における側板33の外周面には、その全周にわたって環状溝33xが形成されている。一方、この側板33に形成された環状溝33xに対面するように、ケーシング2の胴部21には複数個の空気孔21bが間隔をおいて形成されており、この空気孔21bには、エア配管7が接続されている。
【0015】
なお、ケーシング2の開口部21aを遮蔽するようにケーシング2の胴部21に固定されたサイドプレート24の外面側には、回転軸4の両端を軸支する軸受41を配設したベアリングケース42がボルト42aを介して一体に連結されている他、回転軸4と一体のスリーブ43を密封するグランドパッキンなどのシール部材44が挾み込まれて一体に連結されている。
【0016】
次に、本実施形態の作動について説明する。図示しない電動モータを回転駆動させ、チェーンスプロケット8を介して回転軸4を回転駆動させると、回転軸4と一体のロータ3が回転し、ホッパー5に収容された粉粒体は、ケーシング2の供給部22を経てロータ3の収容凹部3aと胴部21の内周面とで形成される収容空間Sに収容された後、排出部23を通って空気輸送管6に排出される。
【0017】
この状態で、図示しないブロワーなどの空気源から圧縮空気をエア配管7を介して空気孔21bに供給すると、その圧縮空気は、ロータ3の側板33の外周面に形成された環状溝33xに向けて噴出され、該環状溝33x内で均質化される。この場合、ロータ3が回転しているので、このロータ3の回転に伴って環状溝33x内の空気も回転することになり、環状溝33x内の圧縮空気は回転しながら側板33の外周面と胴部21の内周面との微小な隙間を経て側板33の外面側(軸受41側)もしくは内面側(収容凹部3a側)に噴出する。ここで、側板33の外面側は、前述したシール部材44や軸受41によって密封されているので、瞬時にして側板33の外面側の空気圧と環状溝33x内の空気圧は同圧となる。つまり、環状溝33x内に供給された圧縮空気は、側板33の内面側(収容凹部3a側)に向かってのみ勢いよく噴出する。
【0018】
また、空気孔21bから環状溝33x内に供給された圧縮空気は、ロータ3の回転に伴って回転し、回転しながら環状溝33x内から側板33の内面側(収容凹部3a側)に向かって噴出するので、その結果、環状溝33x内に供給された圧縮空気は、ロータ3の回転によって大きな回転速度を付加された後に、側板33の内面側(収容凹部3a側)に向かって噴出することになる。したがって、図13(b)に示すように、圧縮空気が保有している圧力だけでなくロータ3の回転によって付加された流速を伴い、環状溝33x内から側板33の内面側(収容凹部3a側)に向かって矢印方向(ロータ3の軸心に対して斜め方向)に噴出する。
【0019】
そこで、粉粒体が側板33の外周面と胴部21の内周面との微小な隙間を通って入り込もうとするのを、圧縮空気の圧力およびロータ3によって加速された大きな空気の流速とで防止することができる。
【0020】
また、側板33の外周面と胴部21の内周面との微小な隙間に付着しつつある粉粒体を強力な力で剥離させ、押し戻すことができるので、粉粒体がシール部材44や軸受41に達することがなく、長期にわたって安定した回転性能を維持することができる。
【0021】
特に、空気輸送管6が加圧状態のときには、収容凹部3a内の粉粒体が、側板33の外周面と胴部21の内周面との微小な隙間を経て側板33の外面側に侵入しようとする傾向が強いが、このような粉粒体の侵入は確実に防止されるものである。もちろん、空気輸送管6が負圧状態あるいは常圧のときにも、粉粒体の侵入を確実に防止できることはいうまでもない。
【0022】
なお、ホッパー5内の粉粒体が落下してロータ3の収容凹部3a内に入る際、軽い粉粒体は、側板33の外周面と胴部21の内周面との隙間に入り込み、詰まりを発生しやすいが、ロータ3が回転し、かつ、環状溝33x内から収容凹部3a側に向けて圧縮空気が噴出していることから、前述したように詰まりが発生したり、成長して凝り固まることがない。
【0023】
さらに、仮に、環状溝33x内に隙間を通って粉粒体が侵入したとしても、環状溝33x内の空気は、側板33の内面側に向かってのみ噴出されているので、その侵入した粉粒体は、収容凹部3a側に放出される方向に動く。すなわち、環状溝33xを経て外面側には侵入しにくい。このため、軸受41に粉粒体が入り込んで焼付けを起こすことを防止することができる。
【0024】
この場合、図2に詳細に示すように、ロータ3における側板33の外周面と、ケーシング2における胴部21の内周面との隙間δは、0.03〜0.2mm、特に、0.05〜0.1mmが好ましい。また、側板33の外周面と胴部21の内周面との隙間に粉粒体が詰まりにくくするためには、環状溝33xの収容凹部3a側の壁面と側板33の内壁面とで形成される側板33の外周面の幅τ1 は、2.0mm以内、特に、1.5mm以内が好適である。さらに、環状溝33xの軸受41側の壁面と側板33の外壁面とで形成される側板33の外周面の幅τ2 は、5.0mm以内が好ましい。
【0025】
一方、側板33に形成される環状溝33xの断面形状は、方形に限定するものではなく、図3に示すように、台形、逆三角形、半円形などの各種形状を選択することができる。そして、図3の(d)〜(f)においては、環状溝33xの壁面と側板33の内壁面(外壁面)とで形成される側板33の外周面は、ケーシング2における胴部21の内周面に線状に対向することになり、その外周面の幅τ1 (τ2 )は可及的に0に近づくものとなる。
【0026】
次に、本発明のロータリーフィーダー1の第2の実施形態を図4および図5に基づいて説明すると、このロータリーフィーダー1においては、図1に示した第1の実施形態と同様に、ロータ3における側板33の外周面に環状溝33xが形成される一方、この環状溝33xに対面してケーシング2の胴部21にエア配管7が接続された空気孔21bが形成されている。そして、側板33の外面には円形状の陥没部33aが形成されてサイドプレート24の内面との間に空気溜まりkを形成するようになっている。また、サイドプレート24には、前述した空気溜まりkに連通するように、1個もしくは複数個の供給口24bが形成されており、この供給口24bには、圧縮空気のエア配管71が接続されている。
【0027】
なお、この実施形態においては、シール部材44としてメカニカルシールが採用されている他、回転軸4は歯車9を介して回転駆動されるようになっている。
【0028】
したがって、この実施形態においては、図示しない空気源から圧縮空気をエア配管7を介して空気孔21bに供給すると、その圧縮空気は、ロータ3の側板33の外周面に形成された環状溝33xに噴出され、該環状溝33x内で均質化される。そして、ロータ3が回転することによって、環状溝33x内の空気も回転し、側板33の外周面と胴部21の内周面との微小な隙間を経て側板33の外面側(軸受41側)もしくは内面側(収容凹部3a側)に噴出する。ここで、空気源からエア配管71を介して空気溜まりkに圧縮空気を供給すると、側板33の外面側は、前述したシール部材44や軸受41によって密封されていることから、この空気溜まりkの圧縮空気は、側板33の外周面と胴部21の内周面との隙間を通って環状溝33xに噴出される。また、側板33の外面側の圧力は、その内面側の圧力よりも高くなっており、必要に応じて圧力を調整することができる。したがって、環状溝33x内に噴出された圧縮空気は、内面側に向かってのみ勢いよく噴出することになり、この隙間を通って粉粒体が入り込もうとするのを防止することになる。
【0029】
このように、側板33の内面側に比較してその外面側の圧力が高く、しかも、側板33の外周面と胴部21の内周面との隙間を通って圧縮空気が環状溝33xに向けて噴出されていることから、たとえ粉粒体が環状溝33x内に到達し、側板33の外周面を越えて侵入しようとしても、その粉粒体の侵入は抑制され、むしろ、圧力の低い側板33の内面側に押し戻されて排出されるものである。
【0030】
次に、本発明のロータリーフィーダー1の第3の実施形態を図6乃至図8に基づいて説明すると、このロータリーフィーダー1においては、ロータ3の側板33の外周面に対向するケーシング2の胴部21の内周面に環状溝21xが形成されている。そして、胴部21には、環状溝21xに連通する空気孔21bが形成されており、この空気孔21bには、エア配管7が接続されている。また、サイドプレート24の内面には、図7に示すように、胴部21の開口部21aに対応する外周縁から回転軸4の軸穴の内周縁にかけて複数個の分離帯24cが形成されている。この結果、サイドプレート24とロータ3の側板33とで形成される空気溜まりkは、前述した分離帯24cによって複数個に分割されている。また、この各分割された空気溜まりkにそれぞれ圧縮空気が供給されるように、サイドプレート24には複数個の供給口24bが形成されている。
【0031】
したがって、複数個の分離帯24cによって複数個に分割された空気溜まりkの一方は、ロータ3が反時計回りに回転する時、図8に示すように、ホッパー5から流下する粉粒体をロータ3の収容凹部3aに収容して排出するまでの上弦室側(図8において、Y−Y線で区画された左上半部)に対応し、他方の空気溜まりkは、ロータ3の収容凹部3aに収容された粉粒体を排出して再びホッパー5から流下する粉粒体を受け取るまでの下弦室側(図8において、Y−Y線で区画された右下半部)に対応している。
【0032】
このため、分割された各空気溜まりkにエア配管71を介して圧縮空気を供給するとともに、環状溝21xにエア配管7および空気孔21bを介して圧縮空気を供給した状態でロータ3を回転させると、前述した第2の実施形態の場合と同様に、各空気溜まりkに供給された圧縮空気は、それぞれ側板33の外周面と胴部21の内周面との隙間を通って環状溝21xに入り、エア配管7および空気孔21bを介して環状溝21xに供給された圧縮空気とともに、内面側(収容凹部3a側)に向かってのみ噴出する。
【0033】
また、分割された各空気溜まりkの圧力をそれぞれ調節し、側板33の外面側の圧力をその内面側の圧力よりもより高い必要圧力に維持することにより、環状溝21x内で回転している空気を、側板33の外周面と胴部21の内周面との隙間から側板33の内面側に向かって押し出し、勢いよく噴出させて粉粒体が環状溝21x内に入るのをより効果的に防止することができる。
【0034】
また、上弦室側に供給される圧縮空気の圧力や風量を、下弦室側と同等かもしくはより高い設定としておくことが好ましい。このように、上弦室側の空気溜まりkに供給される圧縮空気の圧力や風量を大きく設定した場合には、当該上弦室側の空気溜まりkに対応する側板33の内面側に向かって、より多くの圧縮空気が押し出される。つまり、環状溝21xに供給される圧縮空気はロータが回転することによって該環状溝21x内で回転して均質化される傾向にあるとはいえ、上弦室側の空気溜まりk内に供給される圧縮空気の圧力や風量が大きければ、上記環状溝21x内で回転している空気が直ちに押し出されることになり、当該上弦室側の空気溜まりkに対応する側板33の内面側に向かって圧縮空気が勢いよく噴出することになる。
【0035】
この場合、ロータリーフィーダー1の上弦室側から、側板33の外周面と胴部21の内周面との隙間を通って側板33の外面側へ侵入しようとする粉粒体の量は、ロータリーフィーダー1の下弦室側から前述した隙間を経て側板33の外面側へ侵入しようとする粉粒体よりも多い。そして、上弦室側から侵入しようとする粉粒体については、上弦室側に対応する一方の空気溜まりk側に供給された圧縮空気が対抗して噴出することで防止し、一方、下弦室側から侵入しようとする粉粒体については、下弦室側に対応する一方の空気溜まりk側に供給された圧縮空気が対抗して噴出することで防止することになる。
【0036】
また、下弦室側に比べて相対的に多くの粉粒体を押し戻す必要のある上弦室側に向けて噴出する圧縮空気は、下弦室側に向けて噴出する圧縮空気よりも抵抗が大きくなり、分離帯24cが無ければ空気抵抗の少ない下弦室側に対応する空気溜まりkに逃げようとするものの、分離帯24cによって両方の空気溜まりkは連通が阻止されていることから、上弦室側から侵入しようとする粉粒体を大きな空気圧で押し戻すことになる。
【0037】
したがって、粉粒体が下弦室側からも上弦室側からも側板33の外面側に侵入することができず、この結果、粉粒体がシール部材44や軸受41などに入り込むことを確実に防止することができる。
【0038】
この実施形態においては、分離帯24cを2個設けて空気溜まりkを二分割したものを例示したが、分離帯24cを3個以上設けてもよく、また、空気溜まりkを分割できればよいことから、その形状は特に限定されないものである。また、分離帯24cをサイドプレート24と一体に形成するものに代えて、サイドプレート24と別体に形成し、サイドプレート24に取り付けるようにしてもよい。
【0039】
ところで、これらのロータリーフィーダー1のロータ3は、ロータ本体31、複数枚のベーン32および左右の側板33から構成したが、図9に示すロータ3であってもよい。すなわち、このロータ3は、ケーシング2における胴部21の内周面に外周面が摺接して回転するとともに、ポケット(収容凹部)31aを形成したロータ本体31で構成したものである。以下、このようなロータ3を有するロータリーフィーダー1について、本発明の実施形態を図10および図11に基づいて説明する。
【0040】
この実施形態においては、ロータ本体31の両端外周面およびこのロータ本体31の両端外周面が対向するケーシング2における胴部21の内周面にそれぞれ断面半円形状の環状溝31x,21xが形成されており、これらの環状溝31x,21xが重なることにより、断面円形の環状溝が形成されるようになっている。また、ロータ本体31には、前述した環状溝31xとロータ本体31の外面との間を連通する複数個の空気孔31bが円周方向に間隔をおいて形成されている。一方、サイドプレート24の内面には、胴部21の開口部21aに対応する外周縁からロータ本体31の空気孔31bの外面側開口部を越えた一定半径位置にかけて薄肉部24dが形成されており、このサイドプレート24の薄肉部24dとロータ本体31の外面とによって空気溜まりkが形成されている。さらに、サイドプレート24には、空気溜まりkに臨むように、すなわち、薄肉部24dに開口するように、複数個の供給口24bが形成されており、この供給口24bにはエア配管71が接続されている。
【0041】
したがって、この実施形態の場合においても、ロータ3を回転させるとともに、図示しない空気源から圧縮空気をエア配管71を介して空気溜まりkに供給すると、その圧縮空気は、空気孔31bを通って環状溝31x,21xに導かれる。この際、空気溜まりkの空気圧と、環状溝31x,21xの空気圧とは同圧であることから、環状溝31x,21xに導かれた圧縮空気は、該環状溝31x,21x内で均質化され、ロータ本体31の外周面と胴部21の内周面との隙間を通ってロータ本体31のポケット31aに向けて噴出し、この隙間を通って粉粒体が侵入するのを防止している。結局、粉粒体は空気溜まりk側へ侵入することはできず、この結果、粉粒体がシール部材44や軸受41などに入り込むことを確実に防止することができ、長期にわたって安定した回転性能を維持することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、ロータリーフィーダーにおけるロータの両端外周面もしくはロータの両端外周面に対向するケーシングの胴部内周面の少なくとも一方に環状溝を形成し、この環状溝に連通する空気孔もしくは環状溝に対面する空気孔をケーシングまたはロータに形成し、該空気孔を通って環状溝に供給された圧縮空気が、ロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間からロータの収容凹部側に向けて噴出するようになされている。そこで、ロータの回転に伴って環状溝内の空気も回転することになり、環状溝内に供給された圧縮空気はロータの回転によって大きな回転速度を付加されることになる。その結果、圧縮空気は圧縮空気が保有している圧力だけでなくロータの回転によって付加された流速を伴い、側板の外周面と胴部の内周面との微小な隙間を経て側板の内面側(収容凹部側)に向かって勢いよく噴出する。つまり、ロータの収容凹部側からロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間を通って軸受側に侵入しようとする粉粒体は、環状溝からロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間を通ってロータ側に噴出する圧縮空気によってロータの収容凹部側に押し戻されることになる。したがって、粉粒体がシール部材や軸受に入り込むことを確実に防止することができ、ロータリーフィーダーを長期間にわたって安定して稼働させることができる。
【0043】
また、請求項2記載の発明によれば、ロータリーフィーダーにおけるロータの両端外周面もしくはロータの両端外周面に対向するケーシングの胴部内周面の少なくとも一方に環状溝を形成し、この環状溝に連通する空気孔もしくは環状溝に対面する空気孔をケーシングに形成し、該空気孔を通って環状溝に供給された圧縮空気が、ロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間からロータの収容凹部側に向けて噴出するようにし、また一方、ロータとケーシングのサイドプレートとの間に空気溜まりを形成し、この空気溜まりに連通する供給口をケーシングのサイドプレートに形成し、前記供給口を通って空気溜まりに供給された圧縮空気が、ロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間から前記環状溝に流入するようになされていることにより、ロータの外面側の圧力をその収容凹部側の圧力よりも高く維持し、環状溝内に噴出された圧縮空気を、ロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間からロータの収容凹部側に向けてのみ勢いよく噴出する。したがって、ロータの収容凹部側からロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間を通って軸受側に侵入しようとする粉粒体は、ロータの収容凹部側に確実に押し戻されることになり、粉粒体の浸入を確実に防止することができる。
【0044】
さらに、請求項3記載の発明によれば、ロータリーフィーダーにおけるロータの両端外周面に環状溝を形成し、この環状溝の収容凹部側の壁面と収容凹部の内壁面との間に形成されるロータの外周面の幅が2.0mm以内であり、環状溝の軸受側の壁面と収容凹部の外内壁面との間に形成されるロータの外周面の幅が5.0mm以内であることにより、ロータの両端外周面とケーシングにおける胴部の内周面との隙間に粉粒体が詰まりにくい利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリーフィーダーの第1の実施形態を示す断面図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】図1の側板に形成された環状溝の変形例を示す部分拡大図である。
【図4】本発明のロータリーフィーダーの第2の実施形態を示す断面図である。
【図5】図4のB部の拡大図である。
【図6】本発明のロータリーフィーダーの第3の実施形態を示す断面図である。
【図7】図6のロータリーフィーダーにおけるサイドプレートの内面の斜視図である。
【図8】図6のX−X線断面図である。
【図9】本発明の他のロータリーフィーダーを示す断面図である。
【図10】図9のロータリーフィーダーの断面図である。
【図11】図10のZ−Z線断面図である。
【図12】従来のロータリーフィーダーを示す断面図である。
【図13】本発明のロータリーフィーダーおよび従来のロータリーフィーダーにおける空気の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ロータリーフィーダー
2 ケーシング
21 胴部
21b 空気孔
21x 環状溝
22 供給部
23 排出部
24 サイドプレート
24b 供給口
24c 分離帯
3 ロータ
3a 収容凹部
31 ロータ本体
31a ポケット(収容凹部)
31x 環状溝
32 ベーン
33 側板
33a 陥没部
33x 環状溝
4 回転軸
41 軸受
44 シール部材
6 空気輸送管
7,71 エア配管
S 収容空間
k 空気溜まり

Claims (3)

  1. 胴部およびこの胴部にそれぞれ連結された供給部と排出部からなるケーシングと、このケーシングの両側に配設された軸受を介して回転自在に軸支された回転軸と、この回転軸に一体に連結され、ケーシングの胴部内で回転するロータとで構成され、ロータを回転させることによってケーシングの供給部から流下する粉粒体が、ロータに形成された収容凹部とケーシングの胴部内周面とで形成される収容空間に収容され、排出部を通って排出されるロータリーフィーダーにおいて、前記ロータの両端外周面もしくはロータの両端外周面に対向するケーシングの胴部内周面の少なくとも一方に環状溝を形成し、この環状溝に連通する空気孔もしくは環状溝に対面する空気孔をケーシングまたはロータに形成し、該空気孔を通って環状溝に供給された圧縮空気が、ロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間からロータの収容凹部側に向けて噴出するようになされていることを特徴とするロータリーフィーダー。
  2. 胴部およびこの胴部にそれぞれ連結された供給部と排出部からなるケーシングと、このケーシングの両側に配設された軸受を介して回転自在に軸支された回転軸と、この回転軸に一体に連結され、ケーシングの胴部内で回転するロータとで構成され、ロータを回転させることによってケーシングの供給部から流下する粉粒体が、ロータに形成された収容凹部とケーシングの胴部内周面とで形成される収容空間に収容され、排出部を通って排出されるロータリーフィーダーにおいて、前記ロータの両端外周面もしくはロータの両端外周面に対向するケーシングの胴部内周面の少なくとも一方に環状溝を形成し、この環状溝に連通する空気孔もしくは環状溝に対面する空気孔をケーシングに形成し、該空気孔を通って環状溝に供給された圧縮空気が、ロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間からロータの収容凹部側に向けて噴出するようにし、また一方、ロータとケーシングのサイドプレートとの間に空気溜まりを形成し、この空気溜まりに連通する供給口をケーシングのサイドプレートに形成し、前記供給口を通って空気溜まりに供給された圧縮空気が、ロータの両端外周面とケーシングの胴部内周面との隙間から前記環状溝に流入するようになされていることを特徴とするロータリーフィーダー。
  3. 胴部およびこの胴部にそれぞれ連結された供給部と排出部からなるケーシングと、このケーシングの両側に配設された軸受を介して回転自在に軸支された回転軸と、この回転軸に一体に連結され、ケーシングの胴部内で回転するロータとで構成され、ロータを回転させることによってケーシングの供給部から流下する粉粒体が、ロータに形成された収容凹部とケーシングの胴部内周面とで形成される収容空間に収容され、排出部を通って排出されるロータリーフィーダーにおいて、前記ロータの両端外周面に環状溝を形成し、この環状溝の収容凹部側の壁面と収容凹部の内壁面との間に形成されるロータの外周面の幅が2.0mm以内であり、環状溝の軸受側の壁面と収容凹部の外内壁面との間に形成されるロータの外周面の幅が5.0mm以内であることを特徴とするロータリーフィーダー。
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