JP3798084B2 - 自動湯張り器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風呂の自動湯張り機能を備えた自動湯張り器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
給湯源の給湯熱交換器で作り出した湯を追い焚き循環路に送り込み、この追い焚き循環路を介して浴槽内に落とし込んで自動湯張りを行う、自動湯張り器具としての湯張り機能付給湯器が広く採用されている。
【0003】
図8には、この種の湯張り機能付給湯器の配管システムが示されている。同図において、風呂バーナ6の上側に追い焚き熱交換器7が設けられ、その追い焚き熱交換器7の入口側には管路17の一端側が接続され、管路17の他端側は循環ポンプ18の吐出側に接続されている。この管路17には通水の温度を検出するサーミスタ等の風呂温度センサ9が設けられている。
【0004】
循環ポンプ18の吸込側には追い焚き循環路14の戻り管15が接続されており、循環口である戻り管15の戻り口側(入口側)は浴槽1の側壁に循環金具2を介して接続されている。この戻り管15には通水を検知してオン信号を出力する流水検出センサとしての追い焚き流水スイッチ16が設けられている。追い焚き熱交換器7の出口側には追い焚き循環路14の往管20の入口側が接続されており、往管20の出口側は循環金具2を介して浴槽側壁に接続されている。
【0005】
なお、図8では、配管システムが分かり易いように、往管20の出口側を戻り管15の戻り口側よりも下側に示したが、往管20の出口側と戻り管15の戻り口側とは、ほぼ同じ高さとなるように、循環金具2に取り付け配設してもよい。
【0006】
給湯バーナ4の上側には給湯源としての給湯熱交換器5が設けられ、この給湯熱交換器5の入口側には給水管11が接続され、この給水管11は水道等の水供給源に接続されており、この給水管11にはメインの流量センサ10が介設されている。流量センサ10は、給湯熱交換器5側から浴槽1に落とし込まれる水量を検出する流量検出センサとしても機能する。給湯熱交換器5の出口側には給湯管12が接続されており、この給湯管12は台所等の所望の給湯場所に導かれている。
【0007】
前記給湯管12には湯張り用通路としての湯張り用管21が分岐されており、この湯張り用管21には、注湯制御弁としての注湯電磁弁24と、前記流量センサ10と同様に湯張りの流量を検出する流量検出センサ19とが設けられている。また、湯張り用管21には、注湯電磁弁24よりも下流側に、浴槽水位を検出する水位検出センサとしての圧力センサ13が設けられている。なお、図中、33はガス管、42は入水温度センサ、43は出湯温度センサをそれぞれ示している。
【0008】
この湯張り機能付給湯器の給湯運転と、追い焚き運転と、注湯湯張り運転とは制御装置34によって行われており、この制御装置34にはリモコン35が接続されている。このリモコン35の水位設定ボタン等により、設定水位を指定して湯張りを行うことにより、指定した設定水位の湯張りが可能となっている。
【0009】
この種の湯張り機能付給湯器では、リモコン35により湯張りの設定水位と設定温度を指定し、リモコン35の自動運転スイッチがオンされると、注湯電磁弁24が開けられ、給水管11から水が給湯熱交換器5に入り込む。この給水管11の通水をメインの流量センサ10が検出することにより給湯バーナ4が燃焼し、この燃焼火力でもって給湯熱交換器5を通る水が熱せられて湯になり、この湯は湯張り用管21を通って追い焚き循環路14内に入り、さらにこの追い焚き循環路14の戻り管15と往管20を通して浴槽1内に注湯される。
【0010】
通常、給湯熱交換器5からの湯の落とし込みは予め与えられた所定の水量ずつ断続的に行われ、この断続の湯の落とし込みが終了する毎に、循環ポンプ18が短時間だけ起動され、追い焚き流水スイッチ16の信号により、浴槽1の水位が循環金具の高さ位置に達したか否かが判断される。追い焚き流水スイッチ16からオン信号が加えられたときに、浴槽水位が循環金具2に達したものと判断され、次に、指定された設定水位の水量が一気に落とし込まれて指定した設定水位の湯張りが終了する。
【0011】
この注湯湯張り動作を的確に行うために、この種の自動湯張り器具の制御装置34には、図9に示すような自動湯張り制御部8が設けられており、自動湯張り制御装置8は、注湯量演算部26と動作制御部27とを有して構成されている。
【0012】
動作制御部27は、湯張りの条件データを作成記憶する動作を行う湯張りのシーケンスプログラムをもち、このシーケンスプログラムに従い、記憶モードの湯張りの動作を制御する。また、動作制御部27は、前記記憶モードの動作によって作成記憶された湯張りの条件データ(例えば図10に示すような、浴槽水位と浴槽水量の関係を示すP−Q特性データ)を用いて、実際の湯張りを行うシーケンスプログラムも内蔵しており、このシーケンスプログラムに従い、実際に湯張りを行う実行モードでの湯張り動作を制御する。
【0013】
注湯量演算部26は、圧力センサ13によって検出される浴槽1の検出水位に基づいて、湯張りの注湯量を演算により求めるものであり、循環ポンプ18を駆動したときに追い焚き流水スイッチ16によって浴槽1内の湯水の流れが検出された後、圧力センサ13によって検出される浴槽湯水の検出水位から指定された設定水位までの注湯量を演算し、この演算結果を動作制御部27に加える。
【0014】
図11には、前記シーケンスプログラムに従って行われる記憶モードでの湯張り動作がフローチャートにより示されている。以下、このフローチャートに基づいて、図8に示したようなシステム構成を有する従来の湯張り機能付き給湯器の動作を説明する。まず、記憶モードでの動作時に、ステップ101 で、リモコン35等に設けられている自動スイッチをオンとすると、ステップ102 で、図7に示す如く、最初にaリットル(例えば40リットル)の呼び水が浴槽1に落とし込まれ、次に、ステップ103 で、循環ポンプ18を短時間駆動させたときに、ステップ104 で、追い焚き流水スイッチ16がオフとなることを確認する。
【0015】
次に、ステップ105 で、予め定められた所定量の注湯、すなわち、図7に示す単位水量のbリットル(例えば10リットル)の湯水を断続的に落とし込む動作が行われ、この単位水量の湯水が落とし込まれた後に、ステップ106 で、循環ポンプ18の短時間の駆動が行われて、ステップ107 で、追い焚き流水スイッチ16がオンとなるか否かが判断される。なお、以下、この注湯と注湯後の循環ポンプ18の起動による追い焚き流水スイッチ16の信号検出動作を、浴槽湯水確認動作という。
【0016】
そして、浴槽水位が循環金具2を越えた水位に達して、追い焚き循環路14の湯水循環の検知が最初に行われたときには、ステップ108 で、このときの水位を圧力の値PA として、圧力センサ13により検出する。動作制御部27は、この検出水位値を追い焚き循環路14の浴槽1への接続部(循環金具2の位置)よりも少し上側の基準水位として決定し、その浴槽水量(最初に流水検出センサが流水を検出するまでに浴槽1に注湯された積算流量)を浴槽の基準水量QA として決定する。
【0017】
次に、ステップ109 で、例えば図10に示すような湯張りの条件データ(P−Q特性データ)を作成して動作制御部27に記憶し、浴槽水位が設定水位に達するまで注湯を行う。そして、ステップ110 での圧力検出によって水位を検出し、この水位が設定水位に達したことがステップ111 で確認されたときには、ステップ112 に進む。ステップ112 では、注湯電磁弁24が閉じられている状態で循環ポンプ18が駆動させられて浴槽湯温検出が行われ、ステップ113 で、予めリモコン35等により指定された設定温度に風呂温度が達すると判断されるまで、ステップ114 による追い焚き動作を行い、風呂温度が設定温度なったときにはステップ115 で沸き上げブザーを鳴らす。
【0018】
なお、前記P−Q特性データを作成する方法としては、様々な方法が考えられているが、例えば、記憶モードでの断続的な浴槽への給湯を行う毎に湯張り開始時からのトータル給湯量Qを流量センサ10の検出流量を積算することによって求め、その一方で、断続的な浴槽への給湯を行う毎に浴槽水位Pを圧力センサ13によって検出し、湯張り開始時からの各断続給湯後のトータル給湯量Qとそれに対応する水位Pとのプロット点(座標点)を結ぶことによって求められる。そして、例えば、図7の水量cリットルの湯水の給湯を行って、このときの水位を圧力の値PB として圧力センサ13により検出し、前記cリットルを圧力差(PB −PA )の値で割ることにより浴槽1の開口面積Sを求め、この開口面積Sの値がメモリに記憶される。
【0019】
一方、実行モードでの動作は、例えば、自動スイッチがオンとされてから循環ポンプ18を駆動したときに追い焚き流水スイッチ16がオフとなることが確認された後、前記浴槽湯水確認動作が繰り返し行われ、最初に追い焚き流水スイッチ16が流水を検出したときに圧力センサ13による圧力検出(浴槽水位の検出)が行われる。そして、この検出水位を基準水位とし、この基準水位から指定された設定水位までの注湯量を、前記P−Q特性データに基づいて、注湯量演算部26により、例えば前記開口面積S×(設定水位−検出水位)の演算によって求め、求めた注湯量の注湯を行う。そして、以下、記憶モードでの、図11のステップ112 から115 までの動作と同様の動作を行い、風呂温度が設定温度となるようにする。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような自動湯張り動作において、例えば実行モードでの動作において、前記浴槽湯水確認動作の後に検出される浴槽1の検出水位(基準水位)に基づいて設定水位までの湯張りが行われるために、この浴槽1の水位検出を正確に行うことが大切である。
【0021】
しかしながら、浴槽1の水位が循環金具2の少し上側となると、循環ポンプ18を駆動したときに追い焚き流水スイッチ16がオンとなるものの、浴槽1の水位が循環金具2付近のときには、前記循環ポンプ18の駆動によって追い焚き循環路14内に空気を吸い込んでしまうことがあり、そうなると、圧力センサ13によって正確な水位検出ができないといった問題があった。
【0022】
そこで、本出願人は、追い焚き循環路の浴槽への接続部よりも少し上側の基準水位を正確に検出し、この基準水位に基づいて正確な自動湯張り動作を行うことができる自動湯張り制御方法を考え、提案した。
【0023】
なお、この方法は、例えば図6のフローチャートに基づいて行われる自動湯張り方法であり、未だ公知にはなっていない。以下、この提案の自動湯張り制御方法による実行モードでの自動湯張り動作について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、同図のステップ301 で、実行モードでの自動スイッチがオンされると、ステップ302 で循環ポンプ18の駆動が行われ、ステップ303 で、追い焚き流水スイッチ16がオフとなることが確認され、ステップ304 に進む。ステップ304 では、Aリットルといった少量の注湯が行われ、ステップ305 での循環ポンプ18の駆動とステップ306 での追い焚き流水スイッチ16のオフ確認が順次行われ、追い焚き流水スイッチ16がオフのときにはステップ307 に進む。なお、ステップ303 で、追い焚き流水スイッチ16がオンとなったときおよび、ステップ306 で追い焚き流水スイッチ16がオンとなったときにはステップ316 に進む。
【0024】
ステップ307 では、記憶モードの動作によって作成された湯張り制御データに基づいて、浴槽水位が追い焚き循環路14の戻り管15の戻り口よりも下側となるようにXリットルの注湯が行われる。そして、ステップ308 での循環ポンプ18の駆動とステップ309 での追い焚き流水スイッチ16のオフ確認が順次行われ、追い焚き流水スイッチ16がオフのときには、ステップ310 に進む。なお、追い焚き流水スイッチ16がオンのときにはステップ316 に進む。
【0025】
ステップ310 では、前記湯張り条件データ(P−Q特性データ)に基づいて、浴槽水位が戻り管15の戻り口よりも少し上側の水位となるようなYリットルが求められ、Yリットルの注湯(パージ注湯)が行われる。そして、この注湯後に、ステップ311 で、圧力センサ13による圧力検出(浴槽1の水位検出)が行われる。その後、ステップ312 で、循環ポンプ18の起動が行われ、ステップ313 で、追い焚き流水スイッチ16のオン信号が検出されたか否かが確認される。
【0026】
そして、この実行モードでの浴槽湯水確認動作を繰り返し行って、最初に追い焚き流水スイッチ16が流水を検知したときには、その前の圧力センサ13による検出圧力(水位検出値)P1を、ステップ314 で基準水位として確定し、以下、この基準水位から指定された設定水位までの注湯および風呂の沸き上げ動作を従来と同様に行う。
【0027】
なお、前記図6のステップ303 , 306 ,309 で、追い焚き流水スイッチ16がオンとなり、ステップ316 に進んだ場合には、ステップ316 の動作により浴槽湯水を設定温度以上に沸き上げる。
【0028】
この提案の方法によれば、例えば、実行モードでの動作時に、図6のステップ310 からステップ313 に示したように、パージ注湯→水位検出→浴槽湯水流れ検出の動作を行い、この動作を繰り返し行って最初に追い焚き流水スイッチ16が流水を検知したときに、その前の圧力センサ13による検出圧力(水位検出値)を基準水位として確定するようにしたために、たとえ循環ポンプ18の起動によって追い焚き循環路14内に空気が入ったとしても、この前に検出されている浴槽1の水位検出値は空気の影響を受けていない正確な値となる。
【0029】
そして、この正確に検出確定した確定基準水位の値に基づいて、基準水位から設定水位までの注湯は、確定基準水位から設定水位までの注湯量を注湯することにより、正確に自動湯張り動作を行うことができる。
【0030】
しかしながら、例えば自動湯張り器具において、湯張り供給水圧が小さかったり、追い焚き循環路14等の配管流通抵抗に対応する圧力損失が大きかったりすると、何らかの拍子で追い焚き循環路14内に入った空気が、例えば図6のステップ310 でのパージ注湯を行っても追い焚き循環路14から除去されないことがあった。そうすると、図6のステップ311 で検出される検出圧力に誤差が生じ、正確な基準水位が確定されずに正確な自動湯張り動作が行えなくなってしまうといった問題が生じた。
【0031】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、たとえ自動湯張り器具の湯張り供給水圧が小さかったり、追い焚き循環路等の配管流通抵抗に対応する圧力損失が大きかったりしても、追い焚き循環路の浴槽への接続部よりも少し上側の基準水位を正確に確定することが可能であり、それにより、この基準水位に基づいて正確な自動湯張り動作を行うことができる自動湯張り器具を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成により課題を解決するための手段としている。すなわち、本発明は、浴槽側壁に接続された追い焚き循環路に給湯源が湯張り用通路を介して接続されていて給湯源の湯を該湯張り用通路と前記追い焚き循環路を通して浴槽に落とし込む配管システムが設けられており、前記追い焚き循環路には浴槽内の湯水を循環させる循環ポンプと湯水の流れを検出する流水検出センサが設けられ、また、湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る通路には浴槽水位を検出する水位検出センサが設けられており、前記追い焚き循環路の浴槽への接続部よりも少し上側の基準水位までの注湯を確認した後に該基準水位から設定水位までの注湯を予め定めた手順に従って行う自動湯張り器具において、予め定められた所定量の注湯とこの注湯後の循環ポンプの起動による流水検出センサの信号検出を行う浴槽湯水確認動作を繰り返し行い、最初に流水検出センサによって流水が検出された後に前記給湯源から前記追い焚き循環路内の空気を除去するパージ注湯を行い、このパージ注湯後に前記水位検出センサによって検出される検出水位を基準水位として確認して確定する第1の基準水位確定モードの動作部と、前記循環ポンプの起動によって流水検出センサによる流水検出が行われないことを確認した後に、前記給湯源から前記追い焚き循環路内の空気を除去するパージ注湯を行い、該パージ注湯とパージ注湯後の水位検出センサによる浴槽の水位検出とこの水位検出後の循環ポンプの起動による流水検出センサの信号検出確認動作を1回以上行って最初に流水検出センサが流水を検知したときにはその前の前記水位検出センサによる水位検出値を基準水位として確認して確定する第2の基準水位確定モードの動作部と、これら第1の基準水位確定モードと第2の基準水位確定モードのいずれか一方の動作を選択指令する基準水位確定モードの切替部が設けられていることを特徴として構成されている。
【0033】
また、湯張り供給水圧の水圧検出部が設けられており、基準水位確定モード切替部は該水圧検出部で検出される検出水圧が予め定められた設定水圧値を越えたときには第2の基準水位確定モードの動作を選択指令し、前記検出水圧が前記設定水圧値以内のときには第1の基準水位確定モードの動作を選択指令する構成としたことも本発明の特徴的な構成とされている。
【0034】
さらに、前記湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出する圧損検出部が設けられており、基準水位確定モード切替部は該圧損検出部で検出される検出圧力損失が予め定められた設定圧損値を越えたときには第1の基準水位確定モードの動作を選択指令し、前記検出圧力損失が前記設定圧損値以内のときには第2の基準水位確定モードの動作を選択指令する構成としたことも本発明の特徴的な構成とされている。
【0035】
さらに、湯張り供給水圧の水圧検出部が設けられており、湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出する圧損検出部が設けられており、検出水圧と検出圧力損失をパラメータとした第1の基準水位確定モードと第2の基準水位確定モードの選択データが与えられており、基準水位確定モード切替部は該選択データと前記水圧検出部による検出水圧と圧損検出部による検出圧力損失とに基づいて第1の基準水位確定モードと第2の基準水圧確定モードのいずれか一方の動作を選択指令することも本発明の特徴的な構成とされている。
【0036】
さらにまた、前記湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出する圧損検出部が設けられており、該圧損検出部で検出される検出圧力損失に応じ該検出圧力損失が大きくなるにつれて設定水圧値を小さく可変する設定水圧値可変設定部が設けられていること、湯張り供給水圧の水圧検出部が設けられており、該水圧検出部で検出される検出水圧に応じ該検出水圧が大きくなるにつれて設定圧損値を大きく可変する設定圧損値可変設定部が設けられていることも本発明の特徴的な構成とされている。
【0037】
さらに、前記水圧検出部は給湯源の湯を湯張り用通路と追い焚き循環路を通して浴槽に落とし込む注湯動作の前又は後に水位検出センサによって検出される非注湯検出圧力と、注湯動作中に水位検出センサによって検出される注湯中検出圧力との差に基づいて湯張り供給水圧を検出すること、前記給湯源から浴槽や落とし込まれる水量を検出する流量検出センサが設けられており、水圧検出部は該流量検出センサによって検出される検出流量に基づいて湯張り供給水圧を検出することも本発明の特徴的な構成とされている。
【0038】
さらにまた、前記圧損検出部は循環ポンプによる浴槽湯水の循環中に水位検出センサによって検出される検出圧力と、前記循環ポンプ停止中に水位検出センサによって検出される検出圧力との差に基づいて湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出することも本発明の特徴的な構成とされている。
【0039】
さらに、給湯源から浴槽に落とし込まれる水量を検出する流量検出センサが設けられ、基準水位確定モードの切替部は注湯中に該流量検出センサによって検出される検出流量情報を得て該検出流量が予め与えられた基準流量よりも大きいときには第2の基準水位確定モードの動作を選択し、検出流量が前記基準流量以下のときには第1の基準水位確定モードの動作を選択する構成としたことも本発明の特徴的な構成とされている。
【0040】
上記構成の本発明において、浴槽湯水確認動作→流水検出→パージ注湯→水位検出の動作により検出される検出水位を基準水位として確定する第1の基準水位確定モードの動作と、パージ注湯→水位検出→浴槽湯水確認動作→流水検出の動作により流水が検出されたときに、その前の水位検出により検出された検出水位を基準水位として確定する第2の基準水位確定モードの動作のいずれか一方の動作が、基準水位モード切替部によって選択指令される。
【0041】
なお、上記第2の基準水位確定モードの動作においては、循環ポンプの起動による浴槽湯水確認動作の前に検出される検出水位を基準水位として確定するようにすることで、仮に浴槽湯水確認動作において追い焚き循環路内に空気が入ったとしても、この前に検出されている浴槽水位は空気の影響を受けていない値となるが、浴槽湯水確認動作の前のパージ注湯前に何らかの拍子で追い焚き循環路内いに空気が入った場合に、例えば湯張り供給水圧が小さいとき等にはその空気がパージ注湯によって除去されない可能性もある。それに対し、上記第1の基準水位確定モードの動作のように、循環ポンプの起動による浴槽湯水確認動作の後にパージ注湯を行って水位検出を行うと、循環ポンプ起動によって追い焚き循環路内の空気を追い出し、さらに、万が一、このポンプ循環のときに追い焚き循環路内に空気が入ったとしても、その後のパージ注湯でこの空気を追い出し、このように、二重の安全策をとることにより確実に追い焚き循環路内の空気を除去した後の水位が基準水位として検出確定される。
【0042】
そして、本発明においては、前記基準水位確定モード切替部は、例えば湯張り供給水圧に基づいて、その値が設定水位値を越えたときには第2の基準水位確定モードの動作を、設定水圧値以内のときには第1の基準水位確定モードの動作を選択指令することにより、例えば湯張り供給水圧が小さいときには前記二重の安全策を備えた第1の基準水位確定モードの動作により正確な基準水位を確定することが可能となり、上記課題が解決される。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明において、これまでの説明と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。図1には、本発明に係る自動湯張り器具の一実施形態例の制御部要部構成が示されており、本実施形態例の自動湯張り器具は、従来例と同様に、図8に示したシステム構成を有している。本実施形態例が従来例および前記本出願人の提案の自動湯張り制御を行う器具と異なる特徴的なことは、自動湯張り制御部8を図1に示す構成の特有な回路により形成したことである。
【0044】
この自動湯張り制御部8は、動作制御部27、水圧検出部28、圧損検出部29、設定水圧値可変設定部30、注湯量演算部26を有して構成されており、動作制御部27には、第1の基準水位確定モード動作部23、第2の基準水位確定モード動作部24、基準水位確定モード切替部25、設定水圧値メモリ部38が設けられている。
【0045】
第1の基準水位確定モード動作部23は、予め定められた所定量の注湯とこの注湯後の循環ポンプ18の起動による追い焚き流水スイッチ16の信号検出を行う浴槽湯水確認動作を繰り返し行い、最初に追い焚き流水スイッチ16によって流水が検出された後に、給湯熱交換器5側から湯張り用管21を介して追い焚き循環路14内の空気を除去するパージ注湯を行い、このパージ注湯後に圧力センサ13によって検出される検出水位を基準水位として確認して確定する第1の基準水位確定モードの動作を行うものである。
【0046】
一方、第2の基準水位確定モード動作部24は、循環ポンプ18の起動によって追い焚き流水スイッチ16による流水検出が行われないことを確認した後に、前記パージ注湯を行い、このパージ注湯とパージ注湯後の圧力センサ13による浴槽1の水位検出とこの水位検出後の循環ポンプ18の起動による追い焚き流水スイッチ16の信号検出確認動作を1回以上行って、最初に追い焚き流水スイッチ16が流水を検知したときには、その前の圧力センサ13による水位検出値を基準水位として確認して確定する第2の基準水位確定モードの動作を行うものである。この第2の基準水位確定モードの動作は、例えば図6に示したような本出願人が以前に提案した自動湯張り方法における基準水位の確定動作である。
【0047】
基準水位確定モード切替部25は、例えば実行モードでの湯張り動作時に、前記第1の基準水位確定モード動作部23による第1の基準水位確定モードの動作と第2の基準水位確定モード動作部24による第2の基準水位確定モードの動作のうち、いずれか一方の動作を選択指令するものである。
【0048】
この基準水位確定モード切替部25による選択指令に際し、本実施形態例では、湯張り供給水圧の水圧検出部28を設け、基準水位確定モード切替部25は水圧検出部28で検出される検出水圧に基づいて、前記第1の基準水位確定モードと第2の基準水位確定モードのいずれか一方の動作を選択指令する構成と成している。
【0049】
また、本実施形態例では、水圧検出部28は、給湯熱交換器5で作り出された湯を湯張り用管21と追い焚き循環路14を通して浴槽1に落とし込む注湯動作の前又は後に圧力センサ13によって検出される非注湯検出圧力と、注湯動作中に圧力センサ13によって検出される注湯中検出圧力との差に基づいて湯張り供給水圧を検出する。なお、この非注湯検出圧力と注湯中検出圧力との検出に際し、注湯動作前の浴槽水位が追い焚き循環路14の戻り管15の浴槽1への接続部よりも下側であったときには、注湯動作後の浴槽水位も戻り管15の浴槽1への接続部よりも下側となるようにし、その逆に、注湯動作前の浴槽水位が戻り管15の浴槽1への接続部よりも上側であったときには、注湯終了後の浴槽水位も戻り管15の浴槽1への接続部よりも上側となるようにする。水圧検出部28は、検出した湯張り供給水圧の値を基準水位確定モード切替部25に加える。
【0050】
圧損検出部29は、湯張り用管21を通り追い焚き循環路14を経て浴槽1に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出するものである。本実施形態例では、圧損検出部29は、循環ポンプ18による浴槽湯水の循環中に圧力センサ13によって検出される検出圧力と、循環ポンプ18の停止中に圧力センサ13によって検出される検出圧力との差に基づいて前記配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出する。なお、この圧力損失検出動作は、例えば記憶モード動作時における追い焚き動作の際に行われる。そして、圧損検出部29によって検出された検出圧力損失の値は設定水圧値可変設定部30に加えられる。
【0051】
設定水圧値可変設定部30は、圧損検出部29から加えられる検出圧力損失に応じ、検出圧力損失が大きくなるにつれて設定水圧値を小さく可変するものである。なお、本実施形態例では、設定水圧値メモリ部38に、予め一定の設定水圧値が与えられており、設定水圧値可変設定部30は、この設定水圧値を、圧損検出部29による検出圧力損失に応じて小さく可変して定めるようになっているが、設定水圧値メモリ部38に予め設定水圧値を与えずに、設定水圧値可変設定部30によって適宜の設定水圧値を可変設定するようにしてもよい。設定水圧値可変設定部30による設定水圧値の可変および設定は、例えばテーブルデータ、グラフデータ、演算式等の与えられたデータに基づき、圧損検出部29の検出圧力損失が大きくなるにつれて設定水圧値を連続的に小さくしてもよいし、段階的に小さくしてもよい。
【0052】
前記基準水位確定モード切替部25は、本実施形態例においては、水圧検出部28で検出される検出水圧が予め定められた設定水圧値を越えたときには第2の基準水位確定モード動作部24の動作を選択指令し、水圧検出部28の検出水圧が前記設定水圧値以内のときには第1の基準水位確定モード動作部23の動作を選択指令する構成と成しており、設定水圧値メモリ部38に定められた設定水圧値、すなわち、設定水圧値可変設定部30によって可変設定された水圧値と、水圧検出部28による検出水圧とを比較し、上記の如く、第1の基準水位確定モードと第2の基準水位確定モードのいずれか一方の動作を選択指令する。
【0053】
なお、本実施形態例において、動作制御部27は、基準水位確定モード切替部25による第1又は第2の基準水位確定モードの動作指令が行われたときには、前記の如く、第1又は第2の基準水位確定モードの動作を行うが、本実施形態例でも、動作制御部27は、記憶モードおよび実行モードのシーケンスプログラムを持ち、基準水位確定モードの動作以前又は基準水位確定モードの動作以降の各動作を前記シーケンスプログラムに従って制御するようになっている。
【0054】
また、注湯量演算部26は、従来例と同様に、湯張りの注湯量を演算により求めるものであるが、基準水位から設定水位までの注湯量は、第1、第2の基準水位確定モード動作部23で確定した確定基準水位から設定水位までの水量を演算して求め、この値を動作制御部27に加える。そして、動作制御部27は、この演算値を受けて、基準水位から設定水位までの注湯を確定基準水位から設定水位までの水量の注湯によって行うようにする。
【0055】
本実施形態例は以上のように構成されており、次に、その動作について説明する。まず、本実施形態例では、図3のフローチャートに基づいて、記憶モードでの自動湯張り動作が行われる。なお、図3において、従来例と同様の動作には図11と同じステップ番号が付してあり、その詳細説明は省略する。図3のステップ101 で、自動スイッチがオンされると、ステップ101 からステップ107 までの動作が従来例と同様に行われる。そして、本実施形態例では、ステップ105 からステップ107 までの浴槽湯水確認動作を1回以上行って、ステップ107 で、追い焚き流水スイッチ16によって浴槽1内の湯水の流れが最初に検出されたときに、ステップS1で、注湯電磁弁24が開かれ、給湯熱交換器5側から湯張り用管21および追い焚き循環路14を通してcリットルのパージ注湯が行われ、給湯熱交換器5側から湯張り用管21内および追い焚き循環路14内の空気が除去される。
【0056】
次に、このパージ注湯後に、ステップ108 で、圧力センサ13によって浴槽水位の検出が圧力検出として行われ、この検出水位(検出圧力)が確定基準水位として確定される。
【0057】
次に、ステップS2でdリットルの注湯を行い、ステップS3で浴槽1の圧力検出(水圧検出)を行い、水量dリットルを圧力差(PB −PA )で割った値から浴槽1の開口面積Sを求めてP−Q特性データを作成する。このようにすることで、基準水位から設定水位までの注湯を行うための湯張り条件データが、確定基準水位から設定水位までの浴槽水位と、この水位に対応する水量データとして作成され、その後、従来例と同様に、図11のステップ111 からステップ115 までの動作により、設定水位までの注湯および追い焚き動作が行われる。
【0058】
なお、本実施形態例では、図11のステップ114 での追い焚き動作時に、圧損検出部29により、循環ポンプ18による浴槽湯水の循環中に圧力センサ13によって検出される検出圧力の取り込みと、循環ポンプ18の停止中に圧力センサ13によって検出される検出圧力の取り込みが行われ、この両者の検出圧力差に基づいて、湯張り用管21を通り追い焚き循環路14を経て浴槽1に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失の検出が行われ、この検出圧力値が設定水圧値可変設定部30に加えられる。そして、設定水圧値可変設定部30によって、設定水圧値メモリ部38に与えられている設定水圧値が、検出圧力損失が大きくなるにつれて小さくなるように可変され、設定水圧値として定められる。
【0059】
次に、本実施形態例の実行モードでの自動湯張り動作について、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、図2において、図6と同様の動作には図6と同じステップ番号が付してあり、その詳細説明は省略する。まず、図2のステップ301 で、実行モードでの自動スイッチがオンされると、ステップ302 からステップ304 までの動作が図6と同様に行われるが、本実施形態例では、ステップ304 での注湯動作の前後のいずれか一方に圧力センサ13によって検出される非注湯検出圧力と、ステップ304 での注湯動作中に圧力センサ13によって検出される注湯中検出圧力がいずれも水圧検出部28によって取り込まれ、この両者の検出圧力差に基づいて、ステップS11で湯張り供給水圧の検出が行われる。
【0060】
その後、ステップ305 からステップ309 までの動作が図6と同様に行われ、次に、ステップS12で、基準水位確定モード25により、前記ステップS11での水圧検出部28による検出水圧と前記記憶モードの動作時に設定水圧値メモリ部38に定めた設定水圧値との比較が行われ、水圧検出部28の検出水圧が設定水圧値を越えたときには第2の基準水位確定モードの動作が選択指令され、検出水圧が設定水圧値以内のときには第1の基準水位確定モードの動作が選択指令される。そして、基準水位確定モード切替部25によって第2の基準水位確定モードの動作が選択指令されたときには、この指令が第2の基準水位確定モード動作部24に加えられ、図6のステップ310 からステップ314 までの動作が第2の基準水位確定モード動作部24によって行われる。
【0061】
一方、図2のステップS12で、基準水位確定モード切替部25により、第1の基準水位確定モードの動作が選択指令されたときには、この指令が第1の基準水位確定モード動作部23に加えられ、第1の基準水位確定モード動作部23によって、図2のステップ310 からステップS14までの動作が行われる。すなわち、ステップ310 での予め定められた所定量(Yリットル)の注湯と、この注湯後のステップ312 での循環ポンプ18の起動およびステップ313 での追い焚き流水スイッチ16の信号検出を行う浴槽湯水確認動作が繰り返し行われ、最初に追い焚き流水スイッチ16によって流水が検出された後に、ステップS13でのBリットルの注湯、すなわち、追い焚き熱交換器5から追い焚き循環路14内の空気を除去するパージ注湯が行われ、このパージ注湯後に、ステップS14で圧力センサ13によって検出される検出水位(P1 )を基準水位として確認して確定する動作が行われる。また、その後は、図11のステップ111 へ進み、図11のステップ111 からステップ115 までの動作により、設定水位までの注湯および設定温度までの沸き上げ動作が行われる。
【0062】
本実施形態例によれば、上記動作により、実行モードでの動作時に、水圧検出部28によって検出される湯張り供給水圧の検出値に基づいて、第1の基準水位確定モードの動作と第2の基準水位確定モードの動作とを切り替えて行うようにしたために、湯張り供給水圧が予め定めた設定水圧値を越えて大きいときには、第2の基準水位確定モードの動作によって、前記本出願人が提案した自動湯張り方法を行う自動湯張り器具と同様に、循環ポンプ18の起動によって追い焚き循環路14内に空気が入ったときにもその空気の影響を受けずに基準水位を確定することができるし、前記湯張り供給水圧が前記設定水圧値以内の小さい値のときには、第1の基準水位確定モードの動作により、循環ポンプ18の起動による追い焚き循環路14内の空気の除去を行い、仮にこの循環ポンプ18の起動時に追い焚き循環路14内に空気が入ってしまったときにもこの後のパージ注湯によって空気の除去を行える二重の安全策を備えた第1の基準水位確定モードの動作によって、追い焚き循環路14内の空気を完全に除去し、基準水位を正確に検出して確定することができる。
【0063】
そのため、この基準水位確定動作によって確定した基準水位から設定水位までの注湯を予め定めた手順に従って行うことにより、設定水位までの注湯を正確に行うことが可能となり、湯張り供給水圧の大小にかかわらず正確な湯張り動作を行うことができる優れた自動湯張り器具とすることができる。
【0064】
また、本実施形態例によれば、水圧検出部28は、給湯熱交換器5の湯を湯張り用管21と追い焚き循環路14を通して浴槽1に落とし込む注湯動作の前後のいずれか一方に圧力センサ13によって検出される非注湯検出圧力と、注湯動作中に圧力センサ13によって検出される注湯中検出圧力との差に基づいて湯張り供給水圧を検出するために、容易に、かつ正確に湯張り供給水圧の検出を行うことができる。
【0065】
さらに、本実施形態例によれば、圧損検出部29は、追い焚き動作中に循環ポンプ18によって浴槽湯水を循環する際に圧力センサ13によって検出される検出圧力と、循環ポンプ18の停止中に圧力センサ13によって検出される検出圧力との差に基づいて、湯張り用管21と追い焚き循環路14を経て浴槽1に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出するようにしたために、この配管流通抵抗に対応する圧力損失を容易に、かつ正確に検出することができる。
【0066】
さらに、本実施形態例によれば、設定水圧値可変設定部30を設け、基準水位確定モード切替部25によるモード切り替えの基準となる設定水圧値を、圧損検出部29により検出される圧力損失に基づき、検出圧力損失が大きくなるにつれて設定水圧値を小さく可変するようにしたために、たとえ前記配管流通抵抗に対応する圧力損失によって湯張り供給水圧に影響が出ても、的確な設定水圧値を設定することができる。そのため、この的確な設定水圧値に基づき、基準水圧確定モード切替部25によって的確な基準水位確定モードの切り替えを行うことが可能となり、湯張り供給水圧に応じて的確な基準水位確定動作を行うことが可能となり、この確定した基準水位に基づいて設定水位までの湯張り動作を正確に行うことができる。
【0067】
図4には、本発明に係る自動湯張り器具の第2実施形態例における湯張り動作制御部8の要部構成が示されている。なお、同図において、上記第1実施形態例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。本実施形態例の自動湯張り器具も、上記第1実施形態例の自動湯張り器具と同様に、例えば図8に示したようなシステム構成を有する自動湯張り機能付き給湯器であり、本実施形態例が上記第1実施形態例と異なる最も特徴的なことは、第1実施形態例における設定水圧値メモリ部38の代わりに設定圧損値メモリ部39を設け、基準水位確定モード切替部25が、この設定圧損値メモリ部39に定められている設定圧損値と圧損検出部29によって検出される前記配管流通抵抗に対応する検出圧力損失に基づいて基準水位確定モードの切り替え動作を行うようにしたことである。また、この制御を行うに際し、本実施形態例では、上記第1実施形態例における設定水圧値可変設定部30の代わりに、設定圧損値可変設定部31を設けている。
【0068】
この設定圧損値可変設定部31は、設定圧損値メモリ部39に予め与えられている設定圧損値を、水圧検出部28で検出される検出水圧に応じて、検出水圧が大きくなるにつれて設定圧損値を大きく可変するものである。なお、このように、設定圧損値メモリ部39に予め設定圧損値を与え、その値を設定圧損値可変設定部31によって可変する代わりに、設定圧損値メモリ部39には予め設定圧損値を与えずに、設定圧損値可変設定部31により、水圧検出部28の検出水圧に応じて設定圧損値をその都度可変設定することもできる。
【0069】
基準水位確定モード切替部25は、本実施形態例では、圧損検出部29で検出される検出圧力損失が、設定圧損値メモリ部39に設定された設定圧損値を越えたときには第1の基準水位確定モードの動作を選択指令し、前記検出圧力損失が前記設定圧損値以内のときには第2の基準水位確定モードの動作を選択指令する構成と成しており、上記第1実施形態例と同様に、第1の基準水位確定モードの動作を選択指令する際にはその指令を第1の基準水位確定モード動作部23に加え、一方、第2の基準水位確定モードの動作を選択指令する際にはその指令を第2の基準水位確定モード動作部24に加える。
【0070】
本実施形態例は以上のように構成されており、本実施形態例においても、上記第1実施形態例とほぼ同様の動作が行われ、圧損検出部29で検出される検出圧力損失が設定圧損値メモリ部39に設定された設定圧損値以内のときには、図6のステップ310 からステップ314 までの動作により、第2の基準水位確定モードでの基準水位の確定が行われ、前記検出圧力損失が前記設定圧損値を越えたときには、図2のステップ310 からステップS14までの動作により、第1の基準水位確定モードでの基準水位確定動作が行われる。そして、この基準水位確定動作によって確定された基準水位から設定水位までの注湯が予め定めた手順に従って行われる。
【0071】
本実施形態例によれば、上記動作により、上記第1実施形態例とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0072】
また、本実施形態例においては、基準水位確定モード動作部25による基準水位確定モードの切り替え動作(第1、第2の基準水位確定モードの選択指令)は、圧損検出部29の検出圧力損失と設定圧損値メモリ部39に定められた設定圧損値とに基づいて行われるが、設定圧損値メモリ部39に設定する設定圧損値を、設定圧損値可変設定部31によって、水圧検出部28で検出される湯張り供給水圧に応じて可変設定するために、的確な設定圧損値を設定することが可能となり、この的確な設定圧損値に基づいて的確な基準水位確定動作を行うことが可能となり、正確な湯張り動作を行うことができる。
【0073】
図5には、本発明に係る自動湯張り器具の第3実施形態例における自動湯張り制御部の要部構成が示されている。なお、同図において、上記第1、第2実施形態例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。本実施形態例が上記第1、第2実施形態例と異なる最も特徴的なことは、水圧検出部28の検出水圧と圧損検出部29の検出圧力損失をパラメータとした第1の基準水位確定モードと第2の基準水位確定モードの選択データを選択データメモリ部40に与え、基準水位確定モード切替部25が、この選択データと水圧検出部28による検出水圧と圧損検出部29による検出圧力損失とに基づいて、第1の基準水位確定モードと第2の基準水位確定モードのいずれか一方の動作を選択指令するようにしたことである。
【0074】
前記選択データは、例えば表1、表2に示すようなテーブルデータとして与えてもよいし、テーブルデータ以外のグラフデータ等により与えてもよい。なお、表1、表2のα,α1 ,α2 ,βはそれぞれ設定値であり、表2において、α1 >α2 である。また、この選択データを与えるに際し、第1、第2の基準水位確定モードの選択の基準となるパラメータは、例えば表1に示すように、検出水圧および検出圧力損失の両方において2段階ずつにしてもよいし、表2に示すように、2段階よりも大きい何段階かにしてもよいし、あるいは、連続的な値としてもよい。このように、選択データの与え方は特に限定されるものではなく、適宜設定されるものである。
【0075】
【表1】
Figure 0003798084
【0076】
【表2】
Figure 0003798084
【0077】
本実施形態例は以上のように構成されており、本実施形態例においては、基準水位確定モード切替部25によって第1の基準水位確定モードの動作と第2の基準水位確定モードの動作のいずれか一方を選択するときに、選択データメモリ部40に与えられた選択データと水圧検出部28による検出水圧と圧損検出部29による検出圧力損失とに基づいて、第1、第2の基準水位確定モードのいずれか一方の動作の選択指令が行われ、この選択指令に基づいて、上記第1、第2実施形態例とほぼ同様の動作が行われ、同様の効果を奏することができる。
【0078】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施形態例では、水圧検出部28は、圧力センサ13によって検出される非注湯検出圧力と注湯中検出圧力との差に基づいて湯張り供給水圧を検出するようにしたが、図1,4,5の破線に示すように、流量センサ10(又は流量検出センサ19)によって検出される検出流量を取り込み、この検出流量に基づいて湯張り供給水圧を検出するようにしてもよい。また、水圧検出部28はこれら以外の方法によって湯張り供給水圧を検出するようにしてもよい。
【0079】
また、上記実施形態例では、圧損検出部29は、循環ポンプ18の循環中に圧力センサ13によって検出される検出圧力と循環ポンプ18の停止中に圧力センサ13によって検出される検出圧力との差に基づいて、前記配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出するようにしたが、圧損検出部29による圧力損失の検出の仕方は特に限定されるものではなく、適宜設定されるものである。
【0080】
さらに、上記第1実施形態例では、設定水圧値可変設定部30を設け、基準水位確定モード切替部25による基準水位確定モードの選択指令の基準となる設定水圧値を圧損検出部29の検出圧力損失に応じて可変するようにしたが、設定水圧値可変設定部30は省略することもできる。ただし、設定水圧値可変設定部30を設け、圧損検出部29の検出圧力損失が大きくなるにつれて設定水圧値を小さく可変するようにすると、湯張り用管21と追い焚き循環路14を経て浴槽1に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失に応じて、設定水圧値をより一層的確に設定することが可能となるために、設定水圧値可変設定部30を設けることが好ましい。
【0081】
さらに、上記第2実施形態例では、設定圧損値可変設定部31を設け、基準水位確定モード切替部25による基準水位確定モード指令の選択基準となる設定圧損値を、水圧検出部28で検出される検出水圧に応じて可変するようにしたが、設定圧損値可変設定部31は省略することもできる。ただし、設定圧損値可変設定部31を設け、水圧検出部28の検出水圧が大きくなるにつれて設定圧損値を大きく可変することにより、水圧検出部28の検出水圧に応じて、設定圧損値をより一層的確な値に設定することが可能となるために、設定圧損値可変設定部31を設けることが好ましい。
【0082】
さらに、上記実施形態例では、記憶モードの動作時に、図3に示すフローチャートに基づく動作を行い、ステップ106 での循環ポンプ18の起動とステップ107 での追い焚き流水スイッチ16の信号検出を行ってから、同図のステップS1で、cリットルのパージ注湯を行った後、圧力センサ13によって圧力検出を行うようにしたが、その代わりに、パージ注湯→圧力検出→循環ポンプ18の起動→追い焚き流水スイッチ16の信号検出の動作を繰り返し行い、最初に追い焚き流水スイッチ16が流水を検出したときに、その前の圧力検出による検出圧力を基準水位として決定してもよい。
【0083】
さらに、上記実施形態例では、基準水位確定モード切替部25は、いずれも、水圧検出部28による検出水圧や圧損検出部29による検出圧力損失に基づいて第1と第2の基準水位確定モードの動作選択を行うようにしたが、基準水位確定モード切替部25に予めモード選択のための基準流量のデータを与え、基準水位確定モード切替部25は、流量センサ10又は流量検出センサ19によって検出される検出流量情報を得て、この検出流量が前記基準流量よりも大きいときには第2の基準水位確定モードの動作を選択し、検出流量が前記基準流量以下のときには第1の基準水位確定モードの動作を選択する構成としてもよい。
【0084】
さらに、自動湯張り器具において、湯張りの流量(水量)を正確に検出するためには、上記実施形態例のように流量検出センサ19を設けることが好ましいが、流量検出センサ19を省略し、流量センサ10の検出流量によって湯張りの水量を検出するようにしてもよい。
【0085】
さらに、本発明の自動湯張り器具は、基準水位の検出確定動作を例えば上記実施形態例のような特徴的な第1の基準水位確定モードの動作又は第2の基準水位確定モードの動作によって行うようにし、この確定基準水位から設定水位までの動作を予め定めた動作手順に従って行うようにしたものであるから、基準水位検出確定動作以前に注湯制御動作や、基準水位確定動作以降の具体的な注湯動作等は上記実施形態例の動作に限定されるものではなく、適宜設定されるものである。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、予め定められた所定量の水量を浴槽に落とし込む注湯と、この注湯後の循環ポンプの起動による浴槽湯水の追い焚き循環路での流水検出との浴槽湯水確認動作を繰り返し行い、浴槽湯水の流れが最初に検出された後に給湯源から追い焚き循環路内の空気を除去するパージ注湯を行い、その後浴槽水位を検出してこの検出水位を基準水位として確定する第1の基準水位確定モードの動作と、循環ポンプの起動によって浴槽湯水の追い焚き循環路での流水が検出されないことを確認した後にパージ注湯を行い、このパージ注湯後に浴槽水位検出を行い、その後循環ポンプの起動を行って浴槽湯水の流れを検出する動作を1回以上行って最初に浴槽湯水の流れが検出されたときに、その前の浴槽水位検出値を基準水位として確定する第2の基準水位確定モードの動作のいずれか一方を基準水位確定モード切替部によって選択指令するようにしたものであるから、必要に応じて、第1、第2の基準水位確定モードの動作のうち適宜の動作を選択することができる。
【0087】
そして、例えば湯張り供給水圧が大きかったり、湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失が小さかったり、給湯源から浴槽に落とし込まれる流量(水量)が大きかったりして、第2の基準水位確定モードの動作によって追い焚き循環路内の空気を除去することができるときには、第2の基準水位確定モードの動作を行って、循環ポンプ起動前のパージ注湯後に検出される浴槽水位を基準水位として確定することにより、たとえ循環ポンプの起動により追い焚き循環路内に空気が入ったとしても、その空気の影響を受けることのない正確な値を検出して基準水位として確定することができるし、湯張り供給水圧が小さかったり前記配管流通抵抗に対応する圧力損失が大きかったり、前記流量が小さかったりして、循環ポンプ起動前のパージ注湯によって追い焚き循環路内の空気の除去が完全に行われない可能性があるときには、循環ポンプ起動による空気除去と循環ポンプ起動後のパージ注湯により追い焚き循環路内の空気除去の二重の安全策を備えた第1の基準水位確定動作により確実に追い焚き循環路内の空気除去を行い、空気除去後の検出水位を基準水位として確定することができる。
【0088】
そのため、たとえ湯張り供給水圧が小さかったり、湯張り用通路と追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失が大きかったり、湯張りの水量が小さかったりしても、的確に基準水位を求めて確定し、この基準水位から設定水位までの注湯を行うことにより、正確に自動湯張り動作を行うことができる。
【0089】
さらに、湯張り供給水圧の水圧検出部が設けられており、湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出する圧損検出部が設けられており、検出水圧と検出圧力損失をパラメータとした第1の基準水位確定モードと第2の基準水位確定モードの選択データが与えられており、基準水位確定モード切替部は該選択データと前記水圧検出部による検出水圧と圧損検出部による検出圧力損失とに基づいて第1の基準水位確定モードと第2の基準水圧確定モードのいずれか一方の動作を選択指令するようにした本発明によれば、基準水位確定モード切替部による第1、第2の基準水位確定モードの動作の選択指令を、水圧検出部による検出水圧と圧損検出部による検出圧力損失と、これらをパラメータとした選択データに基づいて行うために、基準水位確定モードの選択指令動作をより一層的確に行うことができる。
【0090】
さらに、基準水位確定モード切替部が湯張り供給水圧に基づいて動作指令の切り替えを行うものにおいて、その切り替えの基準となる設定水圧値を圧損検出部で検出される検出圧力損失に応じて可変する設定水圧値可変設定部を設けた本発明によれば、検出圧力損失が大きくなるにつれて設定水圧値を小さく可変することにより、設定水圧値をより一層的確に設定することができる。
【0091】
さらに、湯張り用通路と追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に応じて基準水位確定モード切替部による第1、第2の基準水位確定モード動作の選択指令を切り替えるものにおいて、その切り替えの基準となる設定圧損値を湯張り供給水圧に応じて可変する設定圧損値可変設定部を設けた本発明においては、湯張り供給水圧が大きくなるにつれて設定圧損値を大きく可変することにより、より一層的確に設定圧損値を設定することができる。
【0092】
そのため、このような設定圧損値可変設定部や設定水圧値可変設定部を設けることにより、基準水位確定モード切替部による第1、第2の基準水位確定モード動作選択指令の切り替えの基準となる設定値をより一層的確に設定し、より一層基準水位確定動作を的確に行うことが可能となり、それにより、設定水位までの湯張り動作をより一層正確に行うことができる。
【0093】
さらに、湯張り供給水圧を検出する水圧検出部は給湯源の湯を湯張り用通路と追い焚き循環路を通して浴槽に落とし込む注湯動作の前又は後に水位検出センサによって検出される非注湯検出圧力と、注湯動作中に水位検出センサによって検出される注湯中検出圧力との差に基づいて湯張り供給水圧を検出するようにしたものや、給湯源から浴槽や落とし込まれる水量を検出する流量検出センサが設けられており、水圧検出部は該流量検出センサによって検出される検出流量に基づいて湯張り供給水圧を検出する湯張り供給水圧を検出するようにしたものにおいては、非常に容易に、かつ、正確に湯張り供給水圧を検出することができる。
【0094】
さらに、前記配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出する圧損検出部は循環ポンプによる浴槽湯水の循環中に水位検出センサによって検出される検出圧力と、前記循環ポンプ停止中に水位検出センサによって検出される検出圧力との差に基づいて湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出するようにした本発明によれば、前記配管流通抵抗に対応する圧力損失を非常に容易に、かつ、正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動湯張り器具の第1実施形態例の制御部要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施形態例の自動湯張り器具における実行モードの動作を示すフローチャートである。
【図3】上記実施形態例の自動湯張り器具における記憶モードの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る自動湯張り器具の第2実施形態例の制御部要部構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る自動湯張り器具の第3実施形態例の制御部要部構成を示すブロック図である。
【図6】本出願人が以前に提案している自動湯張り制御方法を示すフローチャートである。
【図7】自動湯張り器具の記憶モードの湯張り動作における各段階での注湯量の説明図である。
【図8】自動湯張り器具としての湯張り機能付き給湯器のシステム構成例の説明図である。
【図9】従来の自動湯張り器具の制御部要部構成を示すブロック説明図である。
【図10】自動湯張り器具の記憶モードの動作によって作成される湯張り条件データの一例を示すグラフである。
【図11】従来の自動湯張り器具の記憶モードの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8 自動湯張り制御部
13 圧力センサ
14 追い焚き循環路
18 循環ポンプ
19 流量検出センサ
23 第1の基準水位確定モード動作部
24 第2の基準水位確定モード動作部
25 基準水位確定モード切替部
28 水圧検出部
29 圧損検出部
30 設定水圧値可変設定部
31 設定圧損値可変設定部
38 設定水圧値メモリ部
39 設定圧損値メモリ部
40 選択データメモリ部

Claims (10)

  1. 浴槽側壁に接続された追い焚き循環路に給湯源が湯張り用通路を介して接続されていて給湯源の湯を該湯張り用通路と前記追い焚き循環路を通して浴槽に落とし込む配管システムが設けられており、前記追い焚き循環路には浴槽内の湯水を循環させる循環ポンプと湯水の流れを検出する流水検出センサが設けられ、また、湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る通路には浴槽水位を検出する水位検出センサが設けられており、前記追い焚き循環路の浴槽への接続部よりも少し上側の基準水位までの注湯を確認した後に該基準水位から設定水位までの注湯を予め定めた手順に従って行う自動湯張り器具において、予め定められた所定量の注湯とこの注湯後の循環ポンプの起動による流水検出センサの信号検出を行う浴槽湯水確認動作を繰り返し行い、最初に流水検出センサによって流水が検出された後に前記給湯源から前記追い焚き循環路内の空気を除去するパージ注湯を行い、このパージ注湯後に前記水位検出センサによって検出される検出水位を基準水位として確認して確定する第1の基準水位確定モードの動作部と、前記循環ポンプの起動によって流水検出センサによる流水検出が行われないことを確認した後に、前記給湯源から前記追い焚き循環路内の空気を除去するパージ注湯を行い、該パージ注湯とパージ注湯後の水位検出センサによる浴槽の水位検出とこの水位検出後の循環ポンプの起動による流水検出センサの信号検出確認動作を1回以上行って最初に流水検出センサが流水を検知したときにはその前の前記水位検出センサによる水位検出値を基準水位として確認して確定する第2の基準水位確定モードの動作部と、これら第1の基準水位確定モードと第2の基準水位確定モードのいずれか一方の動作を選択指令する基準水位確定モードの切替部が設けられていることを特徴とする自動湯張り器具。
  2. 湯張り供給水圧の水圧検出部が設けられており、基準水位確定モード切替部は該水圧検出部で検出される検出水圧が予め定められた設定水圧値を越えたときには第2の基準水位確定モードの動作を選択指令し、前記検出水圧が前記設定水圧値以内のときには第1の基準水位確定モードの動作を選択指令する構成としたことを特徴とする請求項1記載の自動湯張り器具。
  3. 湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出する圧損検出部が設けられており、基準水位確定モード切替部は該圧損検出部で検出される検出圧力損失が予め定められた設定圧損値を越えたときには第1の基準水位確定モードの動作を選択指令し、前記検出圧力損失が前記設定圧損値以内のときには第2の基準水位確定モードの動作を選択指令する構成としたことを特徴とする請求項1記載の自動湯張り器具。
  4. 湯張り供給水圧の水圧検出部が設けられており、湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出する圧損検出部が設けられており、検出水圧と検出圧力損失をパラメータとした第1の基準水位確定モードと第2の基準水位確定モードの選択データが与えられており、基準水位確定モード切替部は該選択データと前記水圧検出部による検出水圧と圧損検出部による検出圧力損失とに基づいて第1の基準水位確定モードと第2の基準水圧確定モードのいずれか一方の動作を選択指令することを特徴とする請求項1記載の自動湯張り器具。
  5. 湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出する圧損検出部が設けられており、該圧損検出部で検出される検出圧力損失に応じ該検出圧力損失が大きくなるにつれて設定水圧値を小さく可変する設定水圧値可変設定部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の自動湯張り器具。
  6. 湯張り供給水圧の水圧検出部が設けられており、該水圧検出部で検出される検出水圧に応じ該検出水圧が大きくなるにつれて設定圧損値を大きく可変する設定圧損値可変設定部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の自動湯張り器具。
  7. 水圧検出部は給湯源の湯を湯張り用通路と追い焚き循環路を通して浴槽に落とし込む注湯動作の前又は後に水位検出センサによって検出される非注湯検出圧力と、注湯動作中に水位検出センサによって検出される注湯中検出圧力との差に基づいて湯張り供給水圧を検出することを特徴とする請求項2又は請求項4乃至請求項6のいずれか1つに記載の自動湯張り器具。
  8. 給湯源から浴槽に落とし込まれる水量を検出する流量検出センサが設けられており、水圧検出部は該流量検出センサによって検出される検出流量に基づいて湯張り供給水圧を検出することを特徴とする請求項2又は請求項4乃至請求項6のいずれか1つに記載の自動湯張り器具。
  9. 圧損検出部は循環ポンプによる浴槽湯水の循環中に水位検出センサによって検出される検出圧力と、前記循環ポンプ停止中に水位検出センサによって検出される検出圧力との差に基づいて湯張り用通路を通り追い焚き循環路を経て浴槽に至る配管流通抵抗に対応する圧力損失を検出することを特徴とする請求項3乃至請求項8のいずれか1つに記載の自動湯張り器具。
  10. 給湯源から浴槽に落とし込まれる水量を検出する流量検出センサが設けられ、基準水位確定モードの切替部は注湯中に該流量検出センサによって検出される検出流量情報を得て該検出流量が予め与えられた基準流量よりも大きいときには第2の基準水位確定モードの動作を選択し、検出流量が前記基準流量以下のときには第1の基準水位確定モードの動作を選択する構成としたことを特徴とする請求項1記載の自動湯張り器具。
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