JP3180638B2 - 自動風呂装置 - Google Patents
自動風呂装置Info
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Landscapes
- Control For Baths (AREA)
- Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
- Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽とこれに接続
された追焚循環路との間で浴槽水を循環させながら追い
焚きする自動風呂装置に係り、特には、追い焚きされた
浴槽水が浴槽中に十分に行き渡らない内に再度追い焚き
されてしまう、いわゆるショートサイクルが発生するよ
うな場合には、そのショートサイクルの程度を調べ、シ
ョートサイクルの程度が大きい場合にはショートサイク
ルに起因した浴槽水の追い焚き不足を解消するようにし
た技術に関する。
された追焚循環路との間で浴槽水を循環させながら追い
焚きする自動風呂装置に係り、特には、追い焚きされた
浴槽水が浴槽中に十分に行き渡らない内に再度追い焚き
されてしまう、いわゆるショートサイクルが発生するよ
うな場合には、そのショートサイクルの程度を調べ、シ
ョートサイクルの程度が大きい場合にはショートサイク
ルに起因した浴槽水の追い焚き不足を解消するようにし
た技術に関する。
【0002】
【従来の技術】浴槽水の温度を予め設定された所望の温
度まで追い焚きする従来の自動風呂装置の追い焚きシー
ケンスの一例を、図4に示すフローチャートおよび、図
5の説明図を参照して説明する。
度まで追い焚きする従来の自動風呂装置の追い焚きシー
ケンスの一例を、図4に示すフローチャートおよび、図
5の説明図を参照して説明する。
【0003】この種の自動風呂装置では、浴槽fの循環
金具eに追焚循環路gの両端を接続するとともに、この追
焚循環路の途中に、循環ポンプh、熱交換器i、温度セン
サj等を配置している。
金具eに追焚循環路gの両端を接続するとともに、この追
焚循環路の途中に、循環ポンプh、熱交換器i、温度セン
サj等を配置している。
【0004】そして、風呂稼働用の“運転スイッチ”が
オンされた状態で(ステップ1)、たとえば、現在の湯温
よりも高めの湯に入浴したいために、“あつくスイッ
チ”を操作した場合には(ステップ2)、循環ポンプhを
起動して追焚循環路g内の浴槽水を循環金具eを経由して
浴槽f内に吐出し、同時に浴槽f内の浴槽水を循環金具e
を経由して追焚循環路g内に吸込んで循環するとともに
(ステップ3)、熱交換器iを図示しないガスバーナで加
熱して追い焚きを行う(ステップ4)。
オンされた状態で(ステップ1)、たとえば、現在の湯温
よりも高めの湯に入浴したいために、“あつくスイッ
チ”を操作した場合には(ステップ2)、循環ポンプhを
起動して追焚循環路g内の浴槽水を循環金具eを経由して
浴槽f内に吐出し、同時に浴槽f内の浴槽水を循環金具e
を経由して追焚循環路g内に吸込んで循環するとともに
(ステップ3)、熱交換器iを図示しないガスバーナで加
熱して追い焚きを行う(ステップ4)。
【0005】なお、図5においては、循環金具eから吐
出される浴槽水は下向きに吐出され、浴槽水は、循環金
具eの数箇所から吸引され、かつ循環金具e内で集約され
て1本の流路となって、追焚循環路gに接続されてい
る。そして、循環金具e内では吐出側流路と吸込側流路
とは完全に分離されている。
出される浴槽水は下向きに吐出され、浴槽水は、循環金
具eの数箇所から吸引され、かつ循環金具e内で集約され
て1本の流路となって、追焚循環路gに接続されてい
る。そして、循環金具e内では吐出側流路と吸込側流路
とは完全に分離されている。
【0006】次に、温度センサjで現在の浴槽水の温度
TFを検出し(ステップ5)、この検出した温度TFが目標
温度TGnに達しているか否かを判定する(ステップ6)。
ここに、目標温度TGnは、所望の設定温度Tsと浴槽水
の現在の温度TFとの関係によって、次のように決めら
れる。なお、以下の温度の単位は全て℃とする。
TFを検出し(ステップ5)、この検出した温度TFが目標
温度TGnに達しているか否かを判定する(ステップ6)。
ここに、目標温度TGnは、所望の設定温度Tsと浴槽水
の現在の温度TFとの関係によって、次のように決めら
れる。なお、以下の温度の単位は全て℃とする。
【0007】 TF≦Ts−1の場合: TGn=Ts (1) TF>Ts−1の場合: TGn=Ts+1 (2) そして、ステップ6で浴槽水の温度TFが目標温度TGn
を越えたならば、追い焚きを停止し(ステップ7)、さら
に循環ポンプも停止する(ステップ8)。
を越えたならば、追い焚きを停止し(ステップ7)、さら
に循環ポンプも停止する(ステップ8)。
【0008】なお、図4の説明では、追い焚き感を早期
から味わえるようにするため、浴槽水の温度TFを検出
する前に追い焚きを開始しているが、他のシーケンスに
おいては、浴槽水の温度TFを検出した後に、循環ポン
プを起動して追い焚きを開始する場合もある。
から味わえるようにするため、浴槽水の温度TFを検出
する前に追い焚きを開始しているが、他のシーケンスに
おいては、浴槽水の温度TFを検出した後に、循環ポン
プを起動して追い焚きを開始する場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
追い焚き機能を有する自動風呂装置においては、浴槽の
大きさと循環口からの吐出力との関係によって、あるい
は追焚循環路の湯水の吐き出し口および吸い込み口とな
る循環金具の浴槽への取り付け具合と循環金具の吐き出
し口と吸い込み口との位置関係によって、ショートサイ
クルが発生することがある。
追い焚き機能を有する自動風呂装置においては、浴槽の
大きさと循環口からの吐出力との関係によって、あるい
は追焚循環路の湯水の吐き出し口および吸い込み口とな
る循環金具の浴槽への取り付け具合と循環金具の吐き出
し口と吸い込み口との位置関係によって、ショートサイ
クルが発生することがある。
【0010】追焚循環路の配管や循環金具の取り付けは
現場施工であり、施工状況に応じて浴槽に対する循環金
具の取り付け位置が変動し、浴槽中の循環の仕方が異な
ってくる。そして、図6(a)に示すように、浴槽fを横か
ら見た場合、追い焚きされた浴槽水が、浴槽f中に十分
行き渡れば問題はない。しかし、図6(b)に示すように、
浴槽fが大きく、あるいは循環金具eからの吐出力が不足
すると、追い焚きされた浴槽水が、浴槽中に十分行き渡
らない場合がある。
現場施工であり、施工状況に応じて浴槽に対する循環金
具の取り付け位置が変動し、浴槽中の循環の仕方が異な
ってくる。そして、図6(a)に示すように、浴槽fを横か
ら見た場合、追い焚きされた浴槽水が、浴槽f中に十分
行き渡れば問題はない。しかし、図6(b)に示すように、
浴槽fが大きく、あるいは循環金具eからの吐出力が不足
すると、追い焚きされた浴槽水が、浴槽中に十分行き渡
らない場合がある。
【0011】あるいは、図7のように循環金具eの吐出
方向が、循環金具eを取り付けた浴槽側壁f1に平行な略
下向きであり(例えば、特願平7−20305号のよう
な循環金具)、浴槽側壁f1に略直交する浴槽側壁f2寄り
に循環金具eが取り付けられていると、追い焚きされた
浴槽水の全てが、浴槽中に十分に行き渡らない場合があ
る(図7のBの流れ)。
方向が、循環金具eを取り付けた浴槽側壁f1に平行な略
下向きであり(例えば、特願平7−20305号のよう
な循環金具)、浴槽側壁f1に略直交する浴槽側壁f2寄り
に循環金具eが取り付けられていると、追い焚きされた
浴槽水の全てが、浴槽中に十分に行き渡らない場合があ
る(図7のBの流れ)。
【0012】このような場合には、熱交換器で加熱され
て循環金具eから吐き出された浴槽水が浴槽f中に十分に
行き渡らない内に循環金具eから追焚循環路内に吸い込
まれて再度追い焚きされてしまう。
て循環金具eから吐き出された浴槽水が浴槽f中に十分に
行き渡らない内に循環金具eから追焚循環路内に吸い込
まれて再度追い焚きされてしまう。
【0013】そして、このようなショートサイクルが発
生した場合には、浴槽水の全体の平均的な温度は、目標
温度TGよりもかなり低いにもかかわらず、図4のステ
ップ6において、温度センサで検出される現在の浴槽水
の温度TFは目標温度TGnに達したと判断される。
生した場合には、浴槽水の全体の平均的な温度は、目標
温度TGよりもかなり低いにもかかわらず、図4のステ
ップ6において、温度センサで検出される現在の浴槽水
の温度TFは目標温度TGnに達したと判断される。
【0014】そして、このような誤った判断に基づいて
入浴可能状態になったことがブザーなどで報知されて
も、実際に入浴しようとする段になると、浴槽水の実際
の温度が所望の設定温度Tsよりも大巾に低く、再度追
い焚きしないと実際に入浴できないという不都合が起こ
り得る。
入浴可能状態になったことがブザーなどで報知されて
も、実際に入浴しようとする段になると、浴槽水の実際
の温度が所望の設定温度Tsよりも大巾に低く、再度追
い焚きしないと実際に入浴できないという不都合が起こ
り得る。
【0015】たとえば、設定温度Ts=40℃で、現在
の実際の浴槽中の湯温が38℃のとき、“あつくスイッ
チ”が押された場合には、上述の(1)式に基づいて、目
標温度TGn=Tsに設定されて追い焚きが行われる。こ
のとき、ショートサイクルが発生しておれば、温度セン
サで検出される温度TF=40℃となって追い焚きを終
了しても、入浴者が浴槽に貯留されている湯をかき混ぜ
るなどして平均化したときの浴槽水の温度が結果的に3
8.4℃となり、設定温度Ts=40℃から大きく外れて
いて、快適な入浴ができない。
の実際の浴槽中の湯温が38℃のとき、“あつくスイッ
チ”が押された場合には、上述の(1)式に基づいて、目
標温度TGn=Tsに設定されて追い焚きが行われる。こ
のとき、ショートサイクルが発生しておれば、温度セン
サで検出される温度TF=40℃となって追い焚きを終
了しても、入浴者が浴槽に貯留されている湯をかき混ぜ
るなどして平均化したときの浴槽水の温度が結果的に3
8.4℃となり、設定温度Ts=40℃から大きく外れて
いて、快適な入浴ができない。
【0016】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ショートサイクルが発生した場合でも、浴槽
水の全体の平均的な温度が設定温度Tsにできるだけ近
似した値となるように自動的に追い焚きして修正し、温
度ずれが起こるのを無くし、常に快適な入浴が楽しめる
ようにすることを課題とする。
たもので、ショートサイクルが発生した場合でも、浴槽
水の全体の平均的な温度が設定温度Tsにできるだけ近
似した値となるように自動的に追い焚きして修正し、温
度ずれが起こるのを無くし、常に快適な入浴が楽しめる
ようにすることを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、浴槽とこれに接続された追焚循環路との
間で浴槽水を循環させながら加熱することにより、浴槽
水を目標温度に到達させる追い焚きを行う自動風呂装置
において、次の構成を採用している。
解決するため、浴槽とこれに接続された追焚循環路との
間で浴槽水を循環させながら加熱することにより、浴槽
水を目標温度に到達させる追い焚きを行う自動風呂装置
において、次の構成を採用している。
【0018】すなわち、請求項1記載に係る発明では、
前記追い焚きが終了した後で所定時間にわたって浴槽水
を加熱せずに循環させることにより浴槽水全体を攪拌
し、その後で浴槽水温度と前記目標温度との偏差を調べ
てショートサイクルの発生の有無を判断するショートサ
イクル判断手段と、このショートサイクル判断手段の判
断結果により、ショートサイクルが発生していると判断
された場合に、再追い焚きを行う再追い焚き手段とを備
え、前記再追い焚き手段が、再追い焚き時の目標温度
を、前記追い焚き時の目標温度よりも高くする方向に変
更するものである、ことを特徴としている。
前記追い焚きが終了した後で所定時間にわたって浴槽水
を加熱せずに循環させることにより浴槽水全体を攪拌
し、その後で浴槽水温度と前記目標温度との偏差を調べ
てショートサイクルの発生の有無を判断するショートサ
イクル判断手段と、このショートサイクル判断手段の判
断結果により、ショートサイクルが発生していると判断
された場合に、再追い焚きを行う再追い焚き手段とを備
え、前記再追い焚き手段が、再追い焚き時の目標温度
を、前記追い焚き時の目標温度よりも高くする方向に変
更するものである、ことを特徴としている。
【0019】請求項2記載に係る発明では、前記追い焚
き途中で温度センサで検出される温度の上昇勾配と標準
の上昇勾配との偏差を調べることによりショートサイク
ルの発生の有無を判断するショートサイクル判断手段
と、このショートサイクル判断手段の判断結果により、
ショートサイクルが発生していると判断された場合に、
再追い焚きを行う再追い焚き手段とを備え、前記再追い
焚き手段が、再追い焚き時の目標温度を、前記追い焚き
時の目標温度よりも高くする方向に変更するものであ
る、ことを特徴としている。
き途中で温度センサで検出される温度の上昇勾配と標準
の上昇勾配との偏差を調べることによりショートサイク
ルの発生の有無を判断するショートサイクル判断手段
と、このショートサイクル判断手段の判断結果により、
ショートサイクルが発生していると判断された場合に、
再追い焚きを行う再追い焚き手段とを備え、前記再追い
焚き手段が、再追い焚き時の目標温度を、前記追い焚き
時の目標温度よりも高くする方向に変更するものであ
る、ことを特徴としている。
【0020】請求項3記載に係る発明では、請求項1ま
たは2記載の構成において、前記再追い焚き手段による
再追い焚きの目標温度は、前記調べた偏差の度合いに応
じて決定する、ことを特徴としている。
たは2記載の構成において、前記再追い焚き手段による
再追い焚きの目標温度は、前記調べた偏差の度合いに応
じて決定する、ことを特徴としている。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の自動風呂装置の
実施の形態を示す構成図である。
実施の形態を示す構成図である。
【0025】本例の自動風呂装置1は、浴槽2の循環金
具5に両端が接続された追焚循環路4を備え、この追焚
循環路4の途中には、追焚用の熱交換器6および強制循
環用の循環ポンプ8が設けられ、循環ポンプ8の上流側
に浴槽2の水位を検出する水位センサ10が、循環ポン
プ8よりも下流側の熱交換器6に至る途中位置には、循
環ポンプ8が起動されて浴槽水が追焚循環路4内を流れ
るとオンされるふろ水スイッチ11および浴槽2に貯留
されている湯水の温度Tを検出する温度センサ12がそ
れぞれ配置されており、また、熱交換器6に対しては、
これを加熱するガスバーナ14が設けられている。
具5に両端が接続された追焚循環路4を備え、この追焚
循環路4の途中には、追焚用の熱交換器6および強制循
環用の循環ポンプ8が設けられ、循環ポンプ8の上流側
に浴槽2の水位を検出する水位センサ10が、循環ポン
プ8よりも下流側の熱交換器6に至る途中位置には、循
環ポンプ8が起動されて浴槽水が追焚循環路4内を流れ
るとオンされるふろ水スイッチ11および浴槽2に貯留
されている湯水の温度Tを検出する温度センサ12がそ
れぞれ配置されており、また、熱交換器6に対しては、
これを加熱するガスバーナ14が設けられている。
【0026】この追焚循環路4の循環ポンプ8よりも上
流側で水位センサ10に至る途中位置には、給湯路16
が接続されており、この給湯水路16には、上流側に向
けて逆止弁18、流量センサ19、開閉弁20、および
給湯器22が順次接続されている。
流側で水位センサ10に至る途中位置には、給湯路16
が接続されており、この給湯水路16には、上流側に向
けて逆止弁18、流量センサ19、開閉弁20、および
給湯器22が順次接続されている。
【0027】さらに、この実施例の自動風呂装置1は、
リモコン装置24とコントローラ26とを備える。
リモコン装置24とコントローラ26とを備える。
【0028】リモコン装置24は、設定温度Tsを決め
る“設定スイッチ”、風呂稼働用の“運転スイッチ”、
浴槽2に自動的に湯張りして保温を行うための“自動運
転スイッチ”、現在の湯温よりも高めに追い焚きするあ
つく運転のための“あつくスイッチ”(いずれも図示せ
ず)などが設けられており、これらのスイッチ操作に基
づくデータがコントローラ26に対して入力されるよう
になっている。
る“設定スイッチ”、風呂稼働用の“運転スイッチ”、
浴槽2に自動的に湯張りして保温を行うための“自動運
転スイッチ”、現在の湯温よりも高めに追い焚きするあ
つく運転のための“あつくスイッチ”(いずれも図示せ
ず)などが設けられており、これらのスイッチ操作に基
づくデータがコントローラ26に対して入力されるよう
になっている。
【0029】コントローラ26は、たとえばマイクロコ
ンピュータで構成されるもので、制御部30、演算部3
2、メモリ34等を備えており、リモコン装置24から
入力される設定温度Ts等のデータや、各センサ10,
12からの検出出力に基づいて、追焚用のガスバーナ1
4と給湯器22の燃焼制御を行うとともに、各可動部
8,20,…の制御を行うようになっている。
ンピュータで構成されるもので、制御部30、演算部3
2、メモリ34等を備えており、リモコン装置24から
入力される設定温度Ts等のデータや、各センサ10,
12からの検出出力に基づいて、追焚用のガスバーナ1
4と給湯器22の燃焼制御を行うとともに、各可動部
8,20,…の制御を行うようになっている。
【0030】なお、特許請求の範囲の請求項1〜5の各
手段は、コントローラ26およびその制御プログラムに
よって構成される。
手段は、コントローラ26およびその制御プログラムに
よって構成される。
【0031】次に、上記構成の自動風呂装置1の追い焚
きシーケンスについて説明する。
きシーケンスについて説明する。
【0032】シーケンス1 このシーケンス1について、図2に示すフローチャート
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0033】リモコン装置24の風呂稼働用の“運転ス
イッチ”がオンされた状態で(ステップ1)、たとえば、
入浴者があつく運転を行うための、“あつくスイッチ”
を操作した場合には(ステップ2)、コントローラ26
は、循環ポンプ8を起動して浴槽水を追焚循環路4を経
由して循環するとともに(ステップ3)、熱交換器6をガ
スバーナ14で加熱して追い焚きを行う(ステップ4)。
イッチ”がオンされた状態で(ステップ1)、たとえば、
入浴者があつく運転を行うための、“あつくスイッチ”
を操作した場合には(ステップ2)、コントローラ26
は、循環ポンプ8を起動して浴槽水を追焚循環路4を経
由して循環するとともに(ステップ3)、熱交換器6をガ
スバーナ14で加熱して追い焚きを行う(ステップ4)。
【0034】次に、温度センサ12で現在の浴槽水の温
度TFを検出し(ステップ5)、この検出した温度TFが目
標温度TGnに達しているか否かを判定する(ステップ
6)。なお、この目標温度TGnは、前述の(1)、(2)式
に基づいて決められる。
度TFを検出し(ステップ5)、この検出した温度TFが目
標温度TGnに達しているか否かを判定する(ステップ
6)。なお、この目標温度TGnは、前述の(1)、(2)式
に基づいて決められる。
【0035】追い焚き継続により、ステップ6で浴槽水
の現在の温度TFが目標温度TGnを越えたならば、その
浴槽水の温度TFを追い焚き終了時点の温度TF1として
(すなわちTF→TF1として)メモリ34に格納した後(ス
テップ7)、追い焚きを停止する(ステップ8)。
の現在の温度TFが目標温度TGnを越えたならば、その
浴槽水の温度TFを追い焚き終了時点の温度TF1として
(すなわちTF→TF1として)メモリ34に格納した後(ス
テップ7)、追い焚きを停止する(ステップ8)。
【0036】この時点では、浴槽水の追い焚きは停止さ
れているが、循環ポンプ8は稼働中なので、浴槽水は浴
槽2と追焚循環路4との間で強制循環される。そして、
追い焚き停止から所定時間(たとえば10秒)が経過して
浴槽水が十分に撹拌されたならば(ステップ9)、再度、
温度センサ12で現在の浴槽水の温度TFを検出する(ス
テップ10)。
れているが、循環ポンプ8は稼働中なので、浴槽水は浴
槽2と追焚循環路4との間で強制循環される。そして、
追い焚き停止から所定時間(たとえば10秒)が経過して
浴槽水が十分に撹拌されたならば(ステップ9)、再度、
温度センサ12で現在の浴槽水の温度TFを検出する(ス
テップ10)。
【0037】次いで、コントローラ26は、温度センサ
12で検出された浴槽水の現在の温度TFがショートサ
イクル発生の有無を判定するための判定温度TBを越え
ているか否かを判定する(ステップ11)。
12で検出された浴槽水の現在の温度TFがショートサ
イクル発生の有無を判定するための判定温度TBを越え
ているか否かを判定する(ステップ11)。
【0038】ここに、追い焚き開始当初の目標温度をT
G0としたとき、判定温度TBは、この追い焚き開始当初
の目標温度TG0によって、次式のように一義的に決めら
れる。
G0としたとき、判定温度TBは、この追い焚き開始当初
の目標温度TG0によって、次式のように一義的に決めら
れる。
【0039】 TG0=Tsの場合 : TB=Ts−α (3) TG0=Ts+1場合: TB=Ts+1−α (4) なお、αは浴槽水を撹拌すれば必然的に若干の温度低下
が避けられない点や、温度センサには検出出力のばらつ
きがある点などを考慮して、ショートサイクルの判定に
対して一定の余裕度を確保するための値であり、たとえ
ばα=0.5℃に設定される。
が避けられない点や、温度センサには検出出力のばらつ
きがある点などを考慮して、ショートサイクルの判定に
対して一定の余裕度を確保するための値であり、たとえ
ばα=0.5℃に設定される。
【0040】ステップ11において、温度センサ12で
検出された浴槽水の現在の温度TFが判定温度TBを越え
ているならば(TF≧TB)、コントローラ26は、ショー
トサイクルは発生していないものと判断して循環ポンプ
8を停止する(ステップ12)。
検出された浴槽水の現在の温度TFが判定温度TBを越え
ているならば(TF≧TB)、コントローラ26は、ショー
トサイクルは発生していないものと判断して循環ポンプ
8を停止する(ステップ12)。
【0041】一方、ステップ11において、温度センサ
12で検出された浴槽水の現在の温度TFが判定温度TB
未満であるならば(TF<TB)、コントローラ26は、シ
ョートサイクルが発生しているものと判断して、この浴
槽水の温度TFを浴槽水の平均的な現在の温度TF2とし
てメモリ34に格納する(ステップ13)。
12で検出された浴槽水の現在の温度TFが判定温度TB
未満であるならば(TF<TB)、コントローラ26は、シ
ョートサイクルが発生しているものと判断して、この浴
槽水の温度TFを浴槽水の平均的な現在の温度TF2とし
てメモリ34に格納する(ステップ13)。
【0042】続いて、コントローラ26は、メモリ34
に記憶されている追い焚き終了時点の浴槽水の温度TF1
と、浴槽水の平均的な現在の温度TF2との両値に基づい
てショートサイクルの大小の程度を判断する(ステップ
14)。
に記憶されている追い焚き終了時点の浴槽水の温度TF1
と、浴槽水の平均的な現在の温度TF2との両値に基づい
てショートサイクルの大小の程度を判断する(ステップ
14)。
【0043】すなわち、ステップ14において、追い焚
き終了時点の浴槽水の温度TF1と、浴槽水の平均的な現
在の温度TF2との偏差が所定のしきい値(本例では3℃)
以下の場合(TF1−TF2≦3)には、ショートサイクルの
発生程度は比較的軽微なものと判断し、次式によって、
追い焚きのための目標温度TGn+1を新たに設定する。
き終了時点の浴槽水の温度TF1と、浴槽水の平均的な現
在の温度TF2との偏差が所定のしきい値(本例では3℃)
以下の場合(TF1−TF2≦3)には、ショートサイクルの
発生程度は比較的軽微なものと判断し、次式によって、
追い焚きのための目標温度TGn+1を新たに設定する。
【0044】 TGn+1=TGn+(TF1−TF2)/2+0.5 (5) ここに、TGnは更新前の現時点での目標温度である。
【0045】これに対して、ステップ14において、追
い焚き終了時点の浴槽水の温度TF1と、浴槽水の平均的
な現在の温度TF2との偏差が所定のしきい値(本例では
3℃)を越えている場合(TF1−TF2>3)には、ショー
トサイクルの発生程度が大きいものと判断し、次式によ
って、追い焚きのための目標温度TGn+1を新たに設定す
る。
い焚き終了時点の浴槽水の温度TF1と、浴槽水の平均的
な現在の温度TF2との偏差が所定のしきい値(本例では
3℃)を越えている場合(TF1−TF2>3)には、ショー
トサイクルの発生程度が大きいものと判断し、次式によ
って、追い焚きのための目標温度TGn+1を新たに設定す
る。
【0046】 TGn+1=TGn+2 (6) このように、(5),(6)式で決まる新たな目標温度TGn
+1は、更新前の目標温度TGnに対して最大で2℃だけ増
加するように制限している。その理由は、新たな目標温
度TGn+1を更新前の目標温度TGnから一度に高く(たと
えば3℃以上)設定すると、浴槽水を沸かし過ぎてしま
う恐れがあるので、それよりも段階的に目標温度が高く
なるように更新しつつ、追い焚きを繰り返して徐々に湯
温を高めた方が得策だからである。
+1は、更新前の目標温度TGnに対して最大で2℃だけ増
加するように制限している。その理由は、新たな目標温
度TGn+1を更新前の目標温度TGnから一度に高く(たと
えば3℃以上)設定すると、浴槽水を沸かし過ぎてしま
う恐れがあるので、それよりも段階的に目標温度が高く
なるように更新しつつ、追い焚きを繰り返して徐々に湯
温を高めた方が得策だからである。
【0047】そして、ステップ15,16で(5),(6)
式に基づいて新たな目標温度TGn+1が決まったならば、
この新たな目標温度TGn+1を現時点での目標温度TGnと
して設定し直した後(ステップ17)、ステップ4に戻
る。
式に基づいて新たな目標温度TGn+1が決まったならば、
この新たな目標温度TGn+1を現時点での目標温度TGnと
して設定し直した後(ステップ17)、ステップ4に戻
る。
【0048】なお、ショートサイクルが発生している場
合の追い焚きには、浴槽水を沸かし過ぎてしまうのを回
避する上で、(5)式のようにして新たな目標温度TGn+1
を設定するのが好ましいが、単純にTGn+1=TGn+(T
F1−TF2)とすることも可能である。
合の追い焚きには、浴槽水を沸かし過ぎてしまうのを回
避する上で、(5)式のようにして新たな目標温度TGn+1
を設定するのが好ましいが、単純にTGn+1=TGn+(T
F1−TF2)とすることも可能である。
【0049】また、図2に示したフローチャートでは、
リモコン装置24の“あつくスイッチ”が操作されるこ
とにより、現在の湯温よりも高めに追い焚きするあつく
運転を実行する場合について説明したが、“自動運転ス
イッチ”が操作されて浴槽2に自動的に湯張りした後の
設定温度までの焚き上げや湯温を一定に保つために追い
焚きする保温運転を実行する場合についても同様にこの
シーケンスを適用することができる。
リモコン装置24の“あつくスイッチ”が操作されるこ
とにより、現在の湯温よりも高めに追い焚きするあつく
運転を実行する場合について説明したが、“自動運転ス
イッチ”が操作されて浴槽2に自動的に湯張りした後の
設定温度までの焚き上げや湯温を一定に保つために追い
焚きする保温運転を実行する場合についても同様にこの
シーケンスを適用することができる。
【0050】シーケンス2 次に、シーケンス2について、図3に示すフローチャー
トを参照して説明する。
トを参照して説明する。
【0051】このシーケンス2では、ショートサイクル
の程度によって自動運転やあつく運転などの各種の運転
モードに対する追い焚きの処理を変更するようにしたと
ころに特徴がある。
の程度によって自動運転やあつく運転などの各種の運転
モードに対する追い焚きの処理を変更するようにしたと
ころに特徴がある。
【0052】すなわち、このシーケンス2では、リモコ
ン装置24の風呂稼働用の“運転スイッチ”がオンされ
た状態で(ステップ1)、あつく運転を行うための“あつ
くスイッチ”が操作されているか否かが判断される(ス
テップ2)。“あつくスイッチ”が操作されておれば、
コントローラ26は、循環ポンプ8を起動して浴槽水を
追焚循環路4を経由して循環するとともに(ステップ
5)、熱交換器6をガスバーナ14で加熱して追い焚き
を行う(ステップ6)。
ン装置24の風呂稼働用の“運転スイッチ”がオンされ
た状態で(ステップ1)、あつく運転を行うための“あつ
くスイッチ”が操作されているか否かが判断される(ス
テップ2)。“あつくスイッチ”が操作されておれば、
コントローラ26は、循環ポンプ8を起動して浴槽水を
追焚循環路4を経由して循環するとともに(ステップ
5)、熱交換器6をガスバーナ14で加熱して追い焚き
を行う(ステップ6)。
【0053】一方、ステップ2で“あつくスイッチ”が
操作されていないときには、浴槽2に自動的に湯張りし
て保温を行うための“自動運転スイッチ”が操作されて
いるか否かが判断され(ステップ2)、“自動運転スイッ
チ”が操作されておれば、コントローラ26は、設定水
位まで湯張りが完了するか、あるいは保温運転のための
インターバル時間が経過するのを待って、循環ポンプ8
を起動して追い焚きを開始する(ステップ5,6)。
操作されていないときには、浴槽2に自動的に湯張りし
て保温を行うための“自動運転スイッチ”が操作されて
いるか否かが判断され(ステップ2)、“自動運転スイッ
チ”が操作されておれば、コントローラ26は、設定水
位まで湯張りが完了するか、あるいは保温運転のための
インターバル時間が経過するのを待って、循環ポンプ8
を起動して追い焚きを開始する(ステップ5,6)。
【0054】以降、図3のステップ7〜12までは、図
2のステップ5〜10と処理が同じであるから説明を省
略する。
2のステップ5〜10と処理が同じであるから説明を省
略する。
【0055】図3のステップ13において、コントロー
ラ26は、温度センサ12で検出された浴槽水の現在の
温度TFがショートサイクル発生の有無を判定するため
の判定温度TBを越えているか否かを判定する。
ラ26は、温度センサ12で検出された浴槽水の現在の
温度TFがショートサイクル発生の有無を判定するため
の判定温度TBを越えているか否かを判定する。
【0056】この場合の判定温度TBは、“あつくスイ
ッチ”が操作されてあつく運転が選択されている場合に
は、前述の(3)式あるいは(4)式に基づく値が適用され
る。また、“自動運転スイッチ”が操作されて自動運転
が選択されている場合には、(3)式が適用される。
ッチ”が操作されてあつく運転が選択されている場合に
は、前述の(3)式あるいは(4)式に基づく値が適用され
る。また、“自動運転スイッチ”が操作されて自動運転
が選択されている場合には、(3)式が適用される。
【0057】そして、ステップ13において、温度セン
サ12で検出された浴槽水の現在の温度TFが判定温度
TBを越えているならば(TF≧TB)、コントローラ26
は、ショートサイクルは発生していないものと判断して
循環ポンプ8を停止する(ステップ14)。
サ12で検出された浴槽水の現在の温度TFが判定温度
TBを越えているならば(TF≧TB)、コントローラ26
は、ショートサイクルは発生していないものと判断して
循環ポンプ8を停止する(ステップ14)。
【0058】一方、ステップ13において、温度センサ
12で検出された浴槽水の現在の温度TFが判定温度TB
未満であるならば(TF<TB)、コントローラ26は、シ
ョートサイクルが発生しているものと判断して、この浴
槽水の温度TFを浴槽水の平均的な現在の温度TF2とし
てメモリ34に格納する(ステップ15)。
12で検出された浴槽水の現在の温度TFが判定温度TB
未満であるならば(TF<TB)、コントローラ26は、シ
ョートサイクルが発生しているものと判断して、この浴
槽水の温度TFを浴槽水の平均的な現在の温度TF2とし
てメモリ34に格納する(ステップ15)。
【0059】続いて、コントローラ26は、循環ポンプ
8を起動した状態でガスバーナ14を燃焼して熱交換器
6を加熱して追い焚きを再開する(ステップ16)。そし
て、追い焚き再開後、所定時間(ここでは25秒)経過す
るのを待って(ステップ17)、温度センサ12で現在の
浴槽水の温度TFを検出し(ステップ18)、この検出し
た温度TFが目標温度TGnに達しているか否かを判定す
る(ステップ19)。
8を起動した状態でガスバーナ14を燃焼して熱交換器
6を加熱して追い焚きを再開する(ステップ16)。そし
て、追い焚き再開後、所定時間(ここでは25秒)経過す
るのを待って(ステップ17)、温度センサ12で現在の
浴槽水の温度TFを検出し(ステップ18)、この検出し
た温度TFが目標温度TGnに達しているか否かを判定す
る(ステップ19)。
【0060】追い焚き継続により、ステップ19で浴槽
水の現在の温度TFが目標温度TGnを越えたならば、そ
の浴槽水の温度TFを温度TF3として(すなわちTF→T
F3として)メモリ34に格納する(ステップ20)。
水の現在の温度TFが目標温度TGnを越えたならば、そ
の浴槽水の温度TFを温度TF3として(すなわちTF→T
F3として)メモリ34に格納する(ステップ20)。
【0061】次いで、コントローラ26は、メモリ34
に記憶されている浴槽水の温度TF3と、温度TF2との両
値に基づいてショートサイクルの大小の程度を判断する
(ステップ21,26)。
に記憶されている浴槽水の温度TF3と、温度TF2との両
値に基づいてショートサイクルの大小の程度を判断する
(ステップ21,26)。
【0062】すなわち、最初のステップ21において、
浴槽水の温度TF3と温度TF2との偏差が所定のしきい値
(ここでは1℃)以下の場合(TF3−TF2≦1)には、ショ
ートサイクルの発生程度は比較的軽微なものと判断し、
次に、“あつくスイッチ”によりあつく運転が選択され
ているか否かを判断する(ステップ22)。
浴槽水の温度TF3と温度TF2との偏差が所定のしきい値
(ここでは1℃)以下の場合(TF3−TF2≦1)には、ショ
ートサイクルの発生程度は比較的軽微なものと判断し、
次に、“あつくスイッチ”によりあつく運転が選択され
ているか否かを判断する(ステップ22)。
【0063】このステップ22で“あつくスイッチ”が
操作されていない場合、すなわち“自動運転スイッチ”
が操作されて自動運転が選択されていると判断された場
合には、追い焚きを停止した後(ステップ23)、ステッ
プ14に移行して循環ポンプ8を停止させる。
操作されていない場合、すなわち“自動運転スイッチ”
が操作されて自動運転が選択されていると判断された場
合には、追い焚きを停止した後(ステップ23)、ステッ
プ14に移行して循環ポンプ8を停止させる。
【0064】このようにしたのは、“自動運転スイッ
チ”が操作されておれば、湯張り完了後はインターバル
時間が経過するたびに保温運転が行われるので、ショー
トサイクルの発生程度が比較的軽微な場合においては、
あつく運転ほどの厳密な浴槽水の温度制御は必要でない
からである。
チ”が操作されておれば、湯張り完了後はインターバル
時間が経過するたびに保温運転が行われるので、ショー
トサイクルの発生程度が比較的軽微な場合においては、
あつく運転ほどの厳密な浴槽水の温度制御は必要でない
からである。
【0065】一方、ステップ22で“あつくスイッチ”
が操作されていると判断された場合には、次式によっ
て、追い焚きのための目標温度TGn+1を新たに設定す
る。
が操作されていると判断された場合には、次式によっ
て、追い焚きのための目標温度TGn+1を新たに設定す
る。
【0066】 TGn+1=TGn+1 (7) ここに、TGnは更新前の現時点での目標温度である。
【0067】そして、(7)式に基づいて新たな目標温度
TGn+1が決まったならば、この新たな目標温度TGn+1を
現時点での目標温度TGnとして設定し直した後(ステッ
プ25)、ステップ7に戻る。
TGn+1が決まったならば、この新たな目標温度TGn+1を
現時点での目標温度TGnとして設定し直した後(ステッ
プ25)、ステップ7に戻る。
【0068】さらに、前述のステップ21において、浴
槽水の温度TF3と温度TF2との偏差が所定のしきい値
(ここでは1℃)を越えている場合(TF3−TF2>1)に
は、ショートサイクルの発生程度が比較的大きいので、
さらに、引き続いて、両温度TF3,TF2の偏差(TF3−
TF2)が所定のしきい値(ここでは3℃)以下であるか否
かを判断する(ステップ26)。
槽水の温度TF3と温度TF2との偏差が所定のしきい値
(ここでは1℃)を越えている場合(TF3−TF2>1)に
は、ショートサイクルの発生程度が比較的大きいので、
さらに、引き続いて、両温度TF3,TF2の偏差(TF3−
TF2)が所定のしきい値(ここでは3℃)以下であるか否
かを判断する(ステップ26)。
【0069】このステップ26において、両温度TF3,
TF2の偏差(TF3−TF2)が所定のしきい値以下の場合
(TF1−TF2≦3)には、前述の(5)式に基づいて追い焚
きのための目標温度TGn+1を新たに設定する。
TF2の偏差(TF3−TF2)が所定のしきい値以下の場合
(TF1−TF2≦3)には、前述の(5)式に基づいて追い焚
きのための目標温度TGn+1を新たに設定する。
【0070】また、ステップ26において、両温度
TF3,TF2の偏差(TF3−TF2)が所定のしきい値を越え
ている場合(TF1−TF2>3)には、前述の(6)式に基づ
いて追い焚きのための目標温度TGn+1を新たに設定す
る。
TF3,TF2の偏差(TF3−TF2)が所定のしきい値を越え
ている場合(TF1−TF2>3)には、前述の(6)式に基づ
いて追い焚きのための目標温度TGn+1を新たに設定す
る。
【0071】そして、ステップ27,28で新たな目標
温度TGn+1が決まったならば、この新たな目標温度TGn
+1を現時点での目標温度TGnとして設定し直した後(ス
テップ25)、ステップ7に戻る。
温度TGn+1が決まったならば、この新たな目標温度TGn
+1を現時点での目標温度TGnとして設定し直した後(ス
テップ25)、ステップ7に戻る。
【0072】なお、上記の各シーケンス1,2では、浴
槽水を撹拌してから温度センサ12で検出される平均的
な浴槽水の温度TF2と、判定温度TBとを比較してショ
ートサイクルの有無を判定し、追い焚きにより目標温度
に達したときに温度センサ12で検出される浴槽水の温
度TF1(またはTF3)と、浴槽水を撹拌してから温度セン
サ12で検出される平均的な浴槽水の温度TF2との偏差
の大小によってショートサイクル発生の程度を判断する
ようにしているが、ショートサイクルが発生していると
きには、追焚循環路4内の湯温の上昇率は、ショートサ
イクルが発生していないときよりも大きくなると考えら
れるので、追い焚き途中に温度センサ12で検出される
温度の上昇勾配に基づいてショートサイクルの程度を判
断することも可能である。
槽水を撹拌してから温度センサ12で検出される平均的
な浴槽水の温度TF2と、判定温度TBとを比較してショ
ートサイクルの有無を判定し、追い焚きにより目標温度
に達したときに温度センサ12で検出される浴槽水の温
度TF1(またはTF3)と、浴槽水を撹拌してから温度セン
サ12で検出される平均的な浴槽水の温度TF2との偏差
の大小によってショートサイクル発生の程度を判断する
ようにしているが、ショートサイクルが発生していると
きには、追焚循環路4内の湯温の上昇率は、ショートサ
イクルが発生していないときよりも大きくなると考えら
れるので、追い焚き途中に温度センサ12で検出される
温度の上昇勾配に基づいてショートサイクルの程度を判
断することも可能である。
【0073】すなわち、追い焚きによる温度の標準的な
上昇勾配は、浴槽2に貯留されている湯水の量と、追焚
用ガスバーナ14によって熱交換器6を加熱するときの
熱量とに、熱効率等を加味することで容易に求めること
ができる。そして、実際の追い焚き途中に温度センサ1
2で温度の上昇勾配を求め、これと、標準的な上昇勾配
を比較し、前者が後者よりも一定以上大きければショー
トサイクルと判定するのである。このようにしてショー
トサイクルと判定したときは、温度の上昇勾配の度合い
に応じて、シーケンス1やシーケンス2と同様、目標温
度TGnを変更して再追い焚きしたり、運転内容によって
は追い焚きを終了させるのである。
上昇勾配は、浴槽2に貯留されている湯水の量と、追焚
用ガスバーナ14によって熱交換器6を加熱するときの
熱量とに、熱効率等を加味することで容易に求めること
ができる。そして、実際の追い焚き途中に温度センサ1
2で温度の上昇勾配を求め、これと、標準的な上昇勾配
を比較し、前者が後者よりも一定以上大きければショー
トサイクルと判定するのである。このようにしてショー
トサイクルと判定したときは、温度の上昇勾配の度合い
に応じて、シーケンス1やシーケンス2と同様、目標温
度TGnを変更して再追い焚きしたり、運転内容によって
は追い焚きを終了させるのである。
【0074】なお、追い焚きによる温度の標準的な上昇
勾配を求めるにあたり、浴槽2に貯留されている湯水の
量は、水量センサ10で計量、演算する等で実際の水量
を求めても、あるいは、リモコン24にて設定されてい
る設定水位または設定水量で代用しても、いづれでもよ
い。
勾配を求めるにあたり、浴槽2に貯留されている湯水の
量は、水量センサ10で計量、演算する等で実際の水量
を求めても、あるいは、リモコン24にて設定されてい
る設定水位または設定水量で代用しても、いづれでもよ
い。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0076】(1) ショートサイクルが発生した場合で
も、浴槽水の全体の平均的な温度が設定温度にできるだ
け近似した値となるように自動的に追い焚きされて温度
ずれが修正されるので、常に快適な入浴を楽しむことが
できる。
も、浴槽水の全体の平均的な温度が設定温度にできるだ
け近似した値となるように自動的に追い焚きされて温度
ずれが修正されるので、常に快適な入浴を楽しむことが
できる。
【0077】(2) 特に、ショートサイクルの程度を判
定し、ショートサイクルの程度の大小に応じて追い焚き
の目標温度の設定度合いを変更するようにしておけば、
ショートサイクルによる温度ずれ修正のための追い焚き
で浴槽水が沸かし過ぎになるといった不都合も回避する
ことができて都合がよい。
定し、ショートサイクルの程度の大小に応じて追い焚き
の目標温度の設定度合いを変更するようにしておけば、
ショートサイクルによる温度ずれ修正のための追い焚き
で浴槽水が沸かし過ぎになるといった不都合も回避する
ことができて都合がよい。
【0078】
【図1】本発明の自動風呂装置の一つの実施の形態を示
す構成図である。
す構成図である。
【図2】本発明の自動風呂装置の一つのシーケンスの説
明に供するフローチャートである。
明に供するフローチャートである。
【図3】本発明の自動風呂装置の他の一つのシーケンス
の説明に供するフローチャートである。
の説明に供するフローチャートである。
【図4】従来の自動風呂装置の一つのシーケンスの説明
に供するフローチャートである。
に供するフローチャートである。
【図5】追い焚きを行う場合の循環金具近傍の浴槽水の
流れを説明するための図である。
流れを説明するための図である。
【図6】自動風呂装置におけるショートサイクルの発生
状況の説明図である。
状況の説明図である。
【図7】自動風呂装置におけるショートサイクルの発生
状況の説明図である。
状況の説明図である。
1…自動風呂装置、2…浴槽、4…追焚循環路、6…熱
交換器、8…循環ポンプ、10…水位センサ、11…ふ
ろ水スイッチ、12…温度センサ、14…ガスバーナ、
19…流量センサ、22…給湯器、24…リモコン装
置、26…コントローラ、30…制御部、32…演算
部、34…メモリ。
交換器、8…循環ポンプ、10…水位センサ、11…ふ
ろ水スイッチ、12…温度センサ、14…ガスバーナ、
19…流量センサ、22…給湯器、24…リモコン装
置、26…コントローラ、30…制御部、32…演算
部、34…メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 誠 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式 会社ノーリツ内 (56)参考文献 特開 平4−353342(JP,A) 特開 昭61−110842(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/00 602
Claims (3)
- 【請求項1】浴槽とこれに接続された追焚循環路との間
で浴槽水を循環させながら加熱することにより、浴槽水
を目標温度に到達させる追い焚きを行う自動風呂装置に
おいて、前記追い焚きが終了した後で所定時間にわたって浴槽水
を加熱せずに循環させることにより浴槽水全体を攪拌
し、その後で浴槽水温度と前記目標温度との偏差を調べ
てショートサイクルの発生の有無 を判断するショートサ
イクル判断手段と、 このショートサイクル判断手段の判断結果により、ショ
ートサイクルが発生していると判断された場合に、再追
い焚きを行う再追い焚き手段とを備え、前記再追い焚き手段が、再追い焚き時の目標温度を、前
記追い焚き時の目標温度よりも高くする方向に変更する
ものである、 ことを特徴とする自動風呂装置。 - 【請求項2】浴槽とこれに接続された追焚循環路との間
で浴槽水を循環させながら加熱することにより、浴槽水
を目標温度に到達させる追い焚きを行う自動風呂装置に
おいて、 前記追い焚き途中で温度センサで検出される温度の上昇
勾配と標準の上昇勾配との偏差を調べることによりショ
ートサイクルの発生の有無 を判断するショートサイクル
判断手段と、 このショートサイクル判断手段の判断結果により、ショ
ートサイクルが発生していると判断された場合に、再追
い焚きを行う再追い焚き手段とを備え、前記再追い焚き手段が、再追い焚き時の目標温度を、前
記追い焚き時の目標温度よりも高くする方向に変更する
ものである、ことを特徴とする 自動風呂装置。 - 【請求項3】前記再追い焚き手段による再追い焚きの目
標温度は、前記調べた偏差の度合いに応じて決定する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の自動風呂装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28849895A JP3180638B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 自動風呂装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28849895A JP3180638B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 自動風呂装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09133403A JPH09133403A (ja) | 1997-05-20 |
JP3180638B2 true JP3180638B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=17731003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28849895A Expired - Fee Related JP3180638B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 自動風呂装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3180638B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200493062Y1 (ko) * | 2019-05-27 | 2021-01-26 | 대한민국 | 농경지에서 발생하는 상향식 온실가스 포집챔버 장치 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019152353A (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-12 | 三菱電機株式会社 | 給湯装置 |
-
1995
- 1995-11-07 JP JP28849895A patent/JP3180638B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200493062Y1 (ko) * | 2019-05-27 | 2021-01-26 | 대한민국 | 농경지에서 발생하는 상향식 온실가스 포집챔버 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09133403A (ja) | 1997-05-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |