JP3797866B2 - ガイドレール給油装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータ等のガイドレールに潤滑油を供給するガイドレール給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるエレベータ等のガイドレールに潤滑油を供給するガイドレール給油装置の一例として、特開平11−100185号公報に記載のものが知られており、その平面図を図9に示している。
【0003】
同図に示すようにガイドレール給油装置は、ガイドレール23のガイド面23aに対応する部分にガイドレール遊挿用凹部10aを有する本体ケース10内に、このガイドレール遊挿用凹部10aから突出してガイド面23aへ移動可能に接触して給油を行なう給油部5cを有する複数枚の保油シート部材を積層配置して構成していた。
【0004】
このガイドレール給油装置のケース本体10は、その断面図を図7に、またその蓋体4を開いた状態の正面図を図8に示すように、切り欠き部11aを有する箱状体11に切り欠き部14aを有する蓋体14を開閉可能に取り付け、蓋体14を閉じた状態で切り欠き部11a,14aによってガイドレール遊挿用凹部10aを形成し、箱状体11の内部にガイドレール遊挿用凹部10aを包囲するような位置に適度な間隔で複数本の棒状体12a〜12dを樹立し、また蓋体14にはこれら棒状体12a〜12dの先端部に対応する位置にそれぞれ係合凹部17a〜17dを形成している。この棒状体12a〜12dに図示しない保油シート部材の積層方向に連続して形成した位置規制用貫通孔を挿入した後、蓋体14を閉じ、その各先端部を閉じた状態の蓋体14の内側裏面に形成した係合凹部17a〜17dに嵌合して保油シート部材を本体ケース10内で動かないよう保持している。このように保持した保油シート部材に潤滑油を含浸し、保油シート部材の給油部5cからガイドレール23のガイド面23aへ給油を行なうようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のガイドレール給油装置では、本体ケース10内からの潤滑油の流出、飛散についての考慮が充分でなかった。すなわち、ガイドレール23のガイド面23aと保油シート部材の摺接により、保油シート部材の給油部5cから供給した潤滑油が蓋体14の上面に跳ね上げられて流出し、本体ケース10の表面を汚損することが分かった。このような給油装置の本体ケース10は、外部から油量を目視確認できるように半透明の素材で製作されることが多いが、上述のように本体ケース10の表面を汚損することによって本体ケース10の内部を外部から目視できなくなり、その都度、蓋体14を開いて点検しなければならず、適切な油量を保持するための保守作業に大きな影響を与えてしまう。
【0006】
本発明の目的は、潤滑油の飛散による本体ケースの汚損を防止したガイドレール給油装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、ガイドレールのガイド面に対応する部分にガイドレール遊挿用凹部を有する本体ケース内に、上記ガイドレール遊挿用凹部に対応して設けられて上記ガイド面へ接触して潤滑油を供給する給油部を有した保油シート部材を配置して成るガイドレール給油装置において、上記本体ケースは、上記ガイドレール遊挿用凹部を形成する切り欠き部を有する箱状体と、この箱状体に開閉可能に取り付けられて上記ガイドレール遊挿用凹部を形成する切り欠き部を有する蓋体とから構成し、この蓋体上面の上記切り欠き部周縁部のうち少なくとも上記給油部に対応する側部に、上記上面よりも上方に突出し、上記ガイドレール遊挿用凹部から上部への上記潤滑油の跳ね上がりを防止する跳ね上げ防止手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
本発明によるガイドレール給油装置は、本体ケースに形成したガイドレール遊挿用凹部から上方への潤滑油の跳ね上げを防止する跳ね上げ防止手段を設けたため、本体ケースの上面への潤滑油の流出をせき止めて汚損を防止することができるので、本体ケースを半透明の素材で製作すれば外部から油量を容易に目視確認することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
【0010】
図4は、本発明の一実施の形態によるガイドレール給油装置を示す部分断面側面図で、エレベータに取り付けた状態を示している。
【0011】
乗りかご20の上部には取付け部材24が固定され、この取付け部材24に固定した保持枠21内に、ガイドレール23のガイド面23aに摺動可能に嵌合したガイドシューが保持されている。保持枠21にはL字状のブラケット22の一端がボルト33aによって連結され、ブラケット22の他端にはボルト33bによって蓋体14を有する本体ケース10から成るガイドレール給油装置Aが連結されている。このガイドレール給油装置Aの本体ケース10内には詳細を後述する複数枚の保油シート部材1が積層配置され、この保油シート部材1を介してガイドレール23のガイド面23aに潤滑油を供給している。
【0012】
図5は、ガイドレール給油装置Aの取り外し状態を示す斜視図である。
【0013】
本体ケース10は、ガイドレール23のガイド面23aに対応する部分に切り欠き部11aを有する有底の箱状体11に、ヒンジを介して蓋体14を開閉可能に取り付けて構成されている。本体ケース10の箱状体11内に収納配置した複数枚の保油シート部材1は、カポック繊維から厚さ6mm程度のシート状に構成され、外形が箱状体11内に丁度納まるような形状にされて本体ケース10での移動を規制すると共に、図4に示すように第一保油シート部材1a、第二保油シート部材1bおよび第三保油シート部材1cでなる三種類の合計8枚を積層した後、ビニール製等の結束体32で結束してユニットとして取り扱うようにしている。後述するように第一保油シート部材1aおよび第三保油シート部材1cは、ガイドレール23のガイド面23aに接触して給油することになる給油部5cを有し、第二保油シート部材1bは、給油部5c間の間隔を保持すると共に、保油部材として用いている。
【0014】
各保油シート部材1には、箱状体11の切り欠き部11aを包囲する位置に形成した4つの各位置規制用貫通孔7a〜7dを形成しており、また最下部の第三保油シート部材1cを除く他の第一保油シート部材1aおよび第二保油シート部材1bには一連の給油孔28a〜28cを形成している。箱状体11には図示しないガイドレールのガイド部が位置する切り欠き部11aを包囲するように4本の棒状体12a〜12dが樹立されており、各棒状体12a〜12dが上述した保油シート部材1の各位置規制用貫通孔7a〜7dに挿入されている。棒状体12a〜12cはガイドレールの軸線に対して対称的に三角形の各頂点に配置しているが、棒状体12dが追加されて全体としては非対称になっているため、誤って第三保油シート部材1cが最上部に位置するように保油シート部材1の上下を逆に配置することはない。これは、各棒状体12a〜12dの本数に拘わらず、ガイドレールの軸線に対して非対称にそれぞれを配置することによって達成できる。
【0015】
このように本体ケース10の箱状体11内に図5に示した保油シート部材1を収納した後、蓋体14を閉じると、各位置規制貫通孔7a〜7dに挿入した各棒状体12a〜12dの上端部は、各棒状体12a〜12dにそれぞれ対応して蓋体14の裏面に設けた係合凹部17a〜17dに嵌合し、保油シート部材1がケース10内で動かないように保持される。また、蓋体14の両側方には係合爪16が設けられており、蓋体14を閉じた状態でこの係合爪16が箱状体11に形成した係合突起18と係合し、この係合によって蓋体14の閉状態を保持するようにしている。
【0016】
図1は、蓋体14を閉じた状態の本体ケース10を示す斜視図である。
【0017】
蓋体14を閉じた状態では、箱状体11の切り欠き部11aと蓋体14の切り欠き部14aとが合致して本体ケース10のガイドレール遊挿用凹部10aを形成している。このガイドレール遊挿用凹部10aとガイドレール23間の取り付け位置関係を規定して、詳細を後述するようにガイドレール23のガイド面23aへの良好な給油を行なうために、蓋体14上面に示体8a〜8cを設けている。
【0018】
一方、蓋体14の切り欠き部14aの周縁部には、蓋体14の上面よりも上方に突出した跳ね上げ防止手段9を設けている。この跳ね上げ防止手段9は、蓋体14と一体的にプラスチック樹脂で形成しても良いし、蓋体14と別体に構成した後、接着剤で固定したり嵌合によって取り付けても良い。この実施の形態における跳ね上げ防止手段9は、保油シート部材1のうちガイドレール23のガイド面23aに接触して給油する給油部5cに対応すると共に、切り欠き部14aの側方に位置する部分に設けた側部材9と、切り欠き部14aの奥側に位置する奥部材9aと、切り欠き部14aの前面側の両側に位置する前部材9bとから構成している。
【0019】
またガイドレール23のガイド23aが位置することになる箱状体11の切り欠き部11aの周縁部、つまり、後述するガイドレール23のガイド23aを挟んで対向する部分には、れぞれ本体ケース10の高さ方向に補強部材19aをそれぞれ配置して同部の剛性を高めている。
【0020】
図2は、図4に示したガイドレール給油装置Aを示す平面図であり、本体ケース10のガイドレール遊挿用凹部10aとガイドレール23の関係を示している。同図においてガイドレール遊挿用凹部10aは、蓋体14の切り欠き14aによって代表して示されており、ガイドレール23のガイド23aの厚さT2に対して所定の隙間を保持した幅W2となっている。ここでガイドレール遊挿用凹部10aの幅W2は、保油シート部材1の給油部5cからガイドレール23のガイド23aへ潤滑油が良好に供給できるように設定されている。
【0021】
つまり、同部の正面図である図6に示すように、保油シート部材1のうちガイド23aに直接接触して給油を行なう給油部5cを有する第一保油シート部材1aおよび第三保油シート部材1cは、間に第二保油シート部材1bを介在することによって積層方向に離散的に配置すると共に、その給油部5cがガイド23aに十分な接触面積を有するように効果的に接触させている。従って、乗かご20が下降してガイドレール給油装置Aが下降すると、第一保油シート部材1aおよび第三保油シート部材1cの給油部5cは図6に示すように先端が上方に移動しながらも、ガイド23aに効果的に接触して給油する。
【0022】
このように乗かご20の移動に関連して給油を効果的に行なうには、ある程度、給油部5cの上下動を許すようにガイドレール遊挿用凹部10aの幅W2と、ガイド23aの厚さT2を決定しなければならない。この両者間の隙間が不十分であると、カポック繊維に強化繊維部材を巻いて固定することによって形成した給油部5cは、本体ケース10のガイドレール遊挿用凹部10aの周縁部に接触し、乗かご20の上下動によってこの接触が繰り返されるために早期に損傷してしまう。そこで、図2に示したようにガイドレール遊挿用凹部10aは、ガイドレール23のガイド23aの厚さT2に対して所定の隙間を保持した幅W2となっている。
【0023】
次に、上述したガイドレール給油装置Aによる給油について説明する。
【0024】
図5に示すように本体ケース10内にユニット化された保油シート部材1を収納する。このとき、棒状体12a〜12dを保油シート部材1の位置規制用貫通孔7a〜7cに挿入しながら、保油シート部材1を本体ケース10内に収納して行く。その後あるいは所定の時期に、給油部28a〜28cから潤滑油を所定量注入し、図1に示したように蓋体14を閉じた状態にする。この組み立て状でガイドレール給油装置Aを図4に示したように乗かご20に取り付ける。このとき、図2に示すようにガイドレール23におけるガイド23aの中心線が表示部8aに対応するようにし、またガイド23aの先端が表示部8b,8cに対応するようにする。
【0025】
その後、図4に示した乗りかご20を昇降すると、その昇降に伴って第一保油シート部材1aおよび第三保油シート部材1cの給油部5cが追従変形することになる。例えば、乗りかご20が下降すると、図6のように給油部5cが上方に変形して良好な接触状体を保持しながらガイトレール23のガイド面23aへ給油が行なわれる。
【0026】
保油シート部材1は優れた保油性を有し、また乗かご20の移動速度が高速化されると、乗かご20の下降時、給油部5cとガイド部23aの接触部から上方に余剰潤滑油が跳ね上げられる。しかしながら、ガイドレール遊挿用凹部10aを形成する蓋体14の切り欠き部14aには跳ね上げ防止手段9が形成されているため、跳ね上げられた潤滑油が跳ね上げ防止手段9を乗り越えて蓋体14の表面に付着して汚損することはない。この跳ね上げ防止手段9の高さは適宜決定する。従って、本体ケース10を透視可能な半透明の素材で製作しても、潤滑油による汚損がないので、外部から潤滑油の量などを目視によって容易に確認することができ、本体ケース10内への潤滑油の補給作業が容易になる。
【0027】
しかも、跳ね上げ防止手段9は蓋体14に設けているため、蓋体14に一体的に形成することも可能になり、蓋体14に対する相対的な位置関係がずれることはなく常に良好な効果を期待できる
【0028】
また、この潤滑油の跳ね上げは、給油部5cとガイド23aの接触部から発生するため、少なくとも図1に示した蓋体14の切り欠き部14aにおける給油部5cに対応する両側に側部材9cを有していればよいが、上述した図1に示したように奥部材9aと、前部材9bとを一体的に形成した跳ね上げ防止手段9したため、強度部材としても構成されており、この利点を次に説明する。
【0029】
本体ケース10のガイドレール遊挿用凹部10aから上方へ潤滑油の跳ね上げを防止するために、図2に示すように蓋体14の切り欠き部14aの幅W2を狭くして抑制することも考えられるが、図7に示すように蓋体14の切り欠き部14aの幅W2を狭くすると、給油部5cの変位に従って接触して蓋体14の切り欠き部14aの周縁部にそりが発生してしまう。また図8に示すように箱状体11の切り欠き部11aの周縁部にもそりが発生してしまう。従って、その後の潤滑油の補給時に蓋体14が完全に閉まらず、保油シート部材1が完全に保持ができなくなってしまい、ガイドレール23のガイド面23aと保油シート部材1の給油部5cとの接触が悪くなって同接触部への給油に悪影響を受ける。
【0030】
しかし、上述したようにガイドレール遊挿用凹部10aの周縁部、つまり箱状体11の切り欠き部11aの周縁部には補強部材19aを、また蓋体14の切り欠き部14aの周縁部には跳ね上げ防止手段9を設け、この跳ね上げ防止手段9は、奥部材9a、前部材9bおよび側部材9cを一体的な強度部材としたため、上述したそりの発生を防止することができる。従って、ガイドレール給油装置Aを次のように製作することが可能になる。
【0031】
エレベータ用のガイドレールは、ガイド23aの厚さが10mmの8キロレール、ガイド23aの厚さが16mmの13キロレール、ガイド23aの厚さが16mmの18キロレール、ガイド23aの厚さが16mmの24キロレール、ガイド23aの厚さが19mmの30キロレールなどが一般的に使用されている。各ガイドレールに対してそれぞれ設計した本体ケース10を有するガイドレール給油装置Aを製作することもできるが、これら各ガイドレールのうち任意のサイズのガイドレールに注目し、その任意サイズのものに適合する本体ケース10を製作し、その任意サイズのものよりも少なくとも一つ上のサイズの本体ケース10としても兼用するようにする。
【0032】
例えば、図3に示すように最も一般的な8キロレールと呼ばれるガイドレール23に注目すると、その厚さT2は10mmであり、ガイドレール遊挿用凹部10aとして幅W2の本体ケース10を製作する。このような本体ケース10は、上述した実施の形態で説明したようにガイドレール遊挿用凹部10aを形成する蓋体14の切り欠き部14aには跳ね上げ防止手段9が形成されているため、跳ね上げられた潤滑油が跳ね上げ防止手段9を乗り越えて蓋体14の表面に付着して汚損することはない。この本体ケース10は、8キロレールよりも少なくとも一つ上のサイズのガイドレール、ここでは通常の最大サイズの30キロレールと呼ばれるガイドレール23としても兼用する。このガイド23aの厚さT2は19mmであり、さきのものの厚さT2が10mmのものに比べて厚みが大きく、ガイドレール遊挿用凹部10aの周縁部に給油部5cを介して変形力が加わるが、ガイドレール遊挿用凹部10aの周縁部、つまり箱状体11の切り欠き部11aの周縁部には補強部材19aを、また蓋体14の切り欠き部14aの周縁部には跳ね上げ防止手段9を設け、この跳ね上げ防止手段9は、奥部材9a、前部材9bおよび側部材9cを一体的な強度部材としているため、上述したそりの発生を防止しながら、部品の共用化によって安価なガイドレール給油装置とすることができる。
【0033】
上述したように8キロレールに対応して製作した本体ケース10は、それよりも少なくとも一つ上のサイズのものに兼用するので、8キロレールと13キロレールの二種類用として同じ本体ケース10を兼用してもよい。いずれの場合も、本体ケース10内に収納する保油シート部材1は、それぞれのガイドレール毎に準備してガイド面23aに良に接触するように製作するのが望ましい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のガイドレール給油装置は、本体ケースを構成する蓋体上面の切り欠き部周縁部のうちの少なくとも給油部に対応する側部に、蓋体上面よりも上方に突出し、ガイドレール遊挿用凹部から上への潤滑油の跳ね上げを防止する跳ね上げ防止手段を設けたため、潤滑油のケース表面への流出をせき止めて本体ケースの上面の汚損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるガイドレール給油装置の要部である収納ケースを示す斜視図である。
【図2】 図1に示したガイドレール給油装置の使用状態を示す平面図である。
【図3】 図1に示したガイドレール給油装置の他の使用状態を示す平面図である。
【図4】 図1に示したガイドレール給油装置をエレベータに採用した状態を示す部分断面側面図である。
【図5】 図4に示したガイドレール給油装置における蓋体の開放状態を示す斜視図である。
【図6】 図4に示したガイドレール給油装置のを示した正面図である。
【図7】 従来のガイドレール給油装置の収納ケースを示す断面図である。
【図8】 図7に示したガイドレール給油装置における蓋体の開放状態を示す正面図である。
【図9】 図7に示したガイドレール給油装置の使用状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 保油シート部材
5c 給油部材
9 跳ね上げ防止手段
9a 奥部材
9b 補強部材
9c 側部材
10 本体ケース
10a ガイドレール遊挿用凹部
11 箱状体
11a 切り欠き部
12a〜12d 棒状体
14 蓋体
14a 切り欠き部
20 乗りかご
23 ガイドレール
23a ガイド面
28a〜28c 給油部

Claims (5)

  1. ガイドレールのガイド面に対応する部分にガイドレール遊挿用凹部を有する本体ケース内に、上記ガイドレール遊挿用凹部に対応して設けられて上記ガイド面へ接触して潤滑油を供給する給油部を有した保油シート部材を配置して成るガイドレール給油装置において、
    上記本体ケースは、上記ガイドレール遊挿用凹部を形成する切り欠き部を有する箱状体と、この箱状体に開閉可能に取り付けられて上記ガイドレール遊挿用凹部を形成する切り欠き部を有する蓋体とから構成し、
    この蓋体上面の上記切り欠き部周縁部のうち少なくとも上記給油部に対応する側部に、上記上面よりも上方に突出し、上記ガイドレール遊挿用凹部から上部への上記潤滑油の跳ね上がりを防止する跳ね上げ防止手段を設けたことを特徴とするガイドレール給油装置。
  2. 請求項1の記載において、上記跳ね上げ防止手段は、上記蓋体における上記切り欠き部の周縁部に一体的に形成した強度部材としたことを特徴とするガイドレール給油装置。
  3. 請求項の記載において、上記跳ね上げ防止手段は、上記蓋体における上記切り欠き部の周縁部のうち少なくとも上記給油部に対応する側部に、上記蓋体と一体的に形成したことを特徴とするガイドレール給油装置。
  4. 請求項の記載において、上記跳ね上げ防止手段は、上記蓋体における上記切り欠き部の周縁部に一体的に形成した強度部材とし、上記箱状体の上記切り欠き部の周縁部に補強部材を設けたことを特徴とするガイドレール給油装置。
  5. ガイドレールのガイド面に対応する部分にガイドレール遊挿用凹部を有する本体ケース内に、上記ガイドレール遊挿用凹部に対応して設けられて上記ガイド面へ接触して潤滑油を供給する給油部を有した保油シート部材を配置して成るガイドレール給油装置において、上記本体ケースは、上記ガイドレール遊挿用凹部を形成する切り欠き部を有する箱状体と、この箱状体に開閉可能に取り付けられて上記ガイドレール遊挿用凹部を形成する切り欠き部を有する蓋体とから構成し、上記ガイドレールは複数種類のサイズのものから成り、任意のサイズの上記ガイドレールと、この任意のサイズよりも少なくても一つ上のサイズの上記ガイドレールとに兼用して上記本体ケースを製作し、上記ガイドレール遊挿用凹部から上部への上記潤滑油の跳ね上がりを防止する跳ね上げ防止手段を設け、この跳ね上げ防止手段は、上記蓋体上面の上記切り欠き部周縁部のうち少なくとも上記給油部に対応する側部に、上記上面よりも上方に突出して上記蓋体と一体的に形成した強度部材とし、上記箱状体の上記切り欠き部の周縁部に補強部材を設けたことを特徴とするガイドレール給油装置。
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