JP3797412B2 - 地図表示装置及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は広域地図から詳細地図へズームして表示する装置及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来ナビゲーション装置において、ユーザーが現在地や目的地を入力し、リストから入力地点を検索して道路地図を表示する場合、広域な表示縮尺の地図から詳細な表示縮尺の地図に向かってズームし、該当する地点を認識し易くすることが行われており、この場合、ポリゴン地図データのみをズームする方法、道路地図データのみを使用してズームする方法がとられている。ポリゴン地図データのみによるズームでは詳細な道路地図を描画することができず、ある程度の縮尺までしか描画できない。また、道路地図データのみによるズームでは、情報記憶装置からデータを読み出して描画する必要があるため、ズーム処理に時間がかかってしまう問題がある。
【0003】
この対策として、本出願人は、地点を入力すると予め設定された縮尺から所定縮尺までの広域地図はポリゴン地図データによりズームし、所定縮尺より詳細な地図は道路地図データによりズームして地点近傍の地図を描画することを提案している(特願2000ー56556号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、予め設定された表示縮尺からズームを開始するため、始まりから終わりまでの縮尺間の差が大きくなり、描画に時間がかかる場合がある。
本発明は上記課題を解決するためのもので、ズームによる地図表示を時間をかけず円滑に行えるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の地図表示装置は、地点を入力するための入力手段と、少なくとも地図データが格納された記憶手段と、入力手段により入力された地点に基づき地図のズーム描画処理を行う描画処理制御手段と、描画処理制御手段からの出力を表示する表示手段とを備え、前記描画処理制御手段は、入力された地点に基づきズーム終了縮尺を決定し、決定されたズーム終了縮尺に基づきズーム開始縮尺を決定し、決定されたズーム開始縮尺からズーム終了縮尺までズーム描画処理を行うことを特徴とする。
また、本発明の地図表示装置は、地点を入力するための入力手段と、少なくとも地図データが格納された記憶手段と、入力手段により入力された地点に基づき地図のズーム描画処理を行う描画処理制御手段と、描画処理制御手段からの出力を表示する表示手段とを備え、前記記憶手段は、地点ごとにズーム開始縮尺とズーム終了縮尺を対応させて記憶し、前記描画処理制御手段は、入力された地点に対する該記憶手段に記憶されたズーム開始縮尺とズーム終了縮尺に基づいてズーム描画処理を行うことを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、地図データを有するデータベースと、入力された地点に基づきズーム終了縮尺を決定し、決定されたズーム終了縮尺に基づきズーム開始縮尺を決定し、決定されたズーム開始縮尺からズーム終了縮尺までズーム描画処理を行うプログラムとを記憶したことを特徴とする。
また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、地図データを有し、地点ごとにズーム開始縮尺とズーム終了縮尺を対応させて格納したデータベースと、入力された地点に対するズーム開始縮尺とズーム終了縮尺をデータベースから読み出し、ズーム開始縮尺とズーム終了縮尺までズーム描画処理を行うプログラムとを記憶したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明のナビゲーション装置の構成例を示す図である。
経路案内に関する情報を入力する入力装置1、自車両の現在位置に関する情報を検出する現在位置検出装置2、経路の算出に必要なナビゲーション用データや経路案内に必要な表示/音声の案内データとプログラム(アプリケーション及び/又はOS)等が記録されている情報記憶装置3、経路探索処理、経路案内に必要なデータの生成、経路案内に必要な表示/音声案内処理、さらにシステム全体の制御を行う中央処理装置4、車両の走行に関する情報である、例えば道路情報、交通情報を送受信したり、車両の現在位置に関する情報を検出したり、さらに現在位置に関する情報を送受信したりする情報送受信装置5、経路案内に関する情報を出力する出力装置6から構成されている。
【0007】
入力装置1は、目的地を入力したり、運転者の意志によりナビゲーション処理を中央処理装置4に指示する機能を備えている。その機能を実現するための手段として、目的地を電話番号や地図上の座標などにて入力したり、経路案内をリクエストしたりするタッチスイッチやジョグダイアル等のリモートコントローラ等を用いることができる。また、本発明では音声入力による対話を行うための装置を備えており、音声入力装置として機能する。また、ICカードや磁気カードに記録されたデータを読み取るための記録カード読み取り装置を付加することもできる。また、ナビゲーションに必要なデータを蓄積し、運転者の要求により通信回線を介して情報提供する情報センターや、地図データや目的地データ、簡易地図、建造物形状地図などのデータを有する携帯型の電子装置等の情報源との間でデータのやりとりを行うためのデータ通信装置を付加することもできる。
【0008】
現在位置検出装置2は、衛星航法システム(GPS)を利用して車両の現在位置、走行速度または絶対方位等を計算するGPS受信装置、現在位置情報、車線情報等の情報を受信するビーコン受信装置、セルラフォーン(自動車電話)やFM多重信号等を利用してGPSの補正信号を受信するデータ受信装置、例えば地磁気を利用することにより絶対方位で車両の進行方位を検出する絶対方位センサ、例えばステアリングセンサ、ジャイロセンサを利用することにより相対方位で車両の進行方位を検出する相対方位センサ、例えば車輪の回転数から走行距離を検出する距離センサ等から構成されている。
【0009】
情報記憶装置3は、ナビゲーション用のプログラム及びデータを記憶した記憶装置で、例えばCD−ROM、DVD−ROM、フロッピーディスク、メモリーカード等の外部記憶装置からなっている。なお、本体内のROM、フラッシュメモリ等の内部記憶装置でもよい。プログラムは、経路探索などの処理を行うためのプログラム、音声入力により対話的に案内を行うためのプログラム、経路案内に必要な表示/音声出力制御を行うためのプログラム、地点や施設を検索するためのプログラム等であり、記憶されているデータとしては、道路地図データ、ポリゴン地図データ、探索データ、マップマッチングデータ、目的地データ、登録地点データ、交差点等分岐点の画像データ、ジャンル別データ等のファイルからなり、ナビゲーション装置に必要なすべてのデータが記憶されている。なお、本発明は、CD−ROMにはデータのみを格納し、プログラムは中央処理装置に格納するタイプのもの、あるいは、データやプログラムを外部から通信によって取得するもの等にも適用可能である。
【0010】
中央処理装置4は、種々の演算処理を実行するCPU、情報記憶装置3のCD−ROMからプログラムを読み込んで格納するフラッシュメモリ、フラッシュメモリのプログラムチェック、更新処理を行うプログラム(プログラム読み込み手段)を格納したROM、設定された目的地の地点座標、道路名コードNo.等の探索された経路案内情報や演算処理中のデータを一時的に格納するRAMからなっている。また、この他にも図示は省略するが、入力装置1からの音声入力による対話処理を行ったり、CPUからの音声出力制御信号に基づいて情報記憶装置3から読み出した音声、フレーズ、1つにまとまった文章、音等を合成してアナログ信号に変換してスピーカに出力する音声プロセッサ、通信による入出力データのやり取りを行う通信インタフェースおよび現在位置検出装置2のセンサ信号を取り込むためのセンサ入力インタフェース、内部ダイアグ情報に日付や時間を記入するための時計などを備えている。なお、前記した更新処理を行うプログラムを外部記憶装置に格納しておいてもよい。
【0011】
本発明に係るプログラム、その他ナビゲーションを実行するためのプログラムは全て外部記憶媒体であるCD−ROMに格納されてもよいし、それらプログラムの一部または全てが本体側のROM42に格納されていてもよい。この外部記憶媒体に記憶されたデータやプログラムが外部信号としてナビゲーション装置本体の中央処理装置に入力されて演算処理されることにより、種々のナビゲーション機能が実現される。
【0012】
本発明のナビゲーション装置は、上記のように外部記憶装置のCD−ROMからプログラムを読み込むための比較的大容量のフラッシュメモリ、CDの立ち上げ処理を行うプログラム(プログラム読み込み手段)を格納した小容量のROMを内蔵する。フラッシュメモリは、電源が切断しても記憶情報が保持される、つまり不揮発性の記憶手段である。そして、CDの立ち上げ処理として、プログラム読み込み手段であるROMのプログラムを起動してフラッシュメモリに格納したプログラムチェックを行い、情報記憶装置3のCD−ROMのディスク管理情報等を読み込む。プログラムのローディング処理(更新処理)は、この情報とフラッシュメモリの状態から判断して行われる。
【0013】
情報送受信装置5は、衛星航法システム(GPS)を利用して情報を入手するGPS受信装置、FM多重放送、電波ビーコン、光ビーコン等を利用して情報を入手するためのVICS情報受信装置、携帯電話、パソコン等を利用することにより、情報センター(例えばATIS)や他車両と情報を双方向に通信するためのデータ送受信装置等から構成される。
【0014】
出力装置6は、運転者が必要な時に案内情報を音声および/または画面により出力したり、中央処理装置4でナビゲーション処理されたデータなどをプリント出力する機能を備えている。そのための手段として、入力データを画面表示したり、経路案内画面を表示するディスプレイ、中央処理装置4で処理したデータや情報記憶装置3に格納されたデータをプリント出力するプリンタ、経路案内を音声で出力するスピーカなどを備えている。
【0015】
ディスプレイは、簡易型の液晶表示器等により構成されており、中央処理装置4が処理するポリゴン地図画面、道路地図画面、地図データや案内データに基づく交差点拡大図画面、目的地名、時刻、距離、進行方向を示す矢印等を表示する。ディスプレイへ画像データをビットマップデータとして送ることにより、専用の画像信号線を介してではなく、シリアル通信等で使用する通信線を使用し、また、他の通信線を兼用することもできる。なお、ディスプレイにはビットマップデータを一時的に保持するメモリを備えてもよい。
【0016】
このディスプレイは、運転席近傍のインストルメントパネル内に設けられており、運転者はこれを見ることにより自車両の現在地を確認したり、またこれからの経路についての情報を得ることができる。また、図示は省略するが、ディスプレイの表示画面にタッチパネル、タッチスクリーン等を含むタブレットを使用し、画面に触れる、或いは画面をなぞることにより、地点入力、道路入力等を行えるように構成してもよい。
中央処理装置4に情報記憶装置3からプログラムが読み込まれて経路案内のプログラムが起動されると、現在位置検出装置2により現在位置を検出して現在位置を中心としてその周辺地図を表示すると共に、現在位置の名称等を表示する。次に、地名や施設名称等の目標名、電話番号や住所、登録地点、道路名等を用いて目的地を設定し、現在位置から目的地までの経路探索を行う。経路が決まると、現在位置検出装置2による現在位置追跡を行いながら、目的地に到着するまで経路案内・表示を繰り返し行う。目的地に到着する前に寄り道設定の入力があった場合には、探索エリアを設定してその探索エリアでの再探索を行い、同様に目的地に到着するまで経路案内を繰り返し行う。
【0017】
図2は図1に示した本発明に係る情報記憶装置3に格納された道路地図データファイルの構成例を示している。図2(A)は道路地図データファイルの一部を示し、道路数nのそれぞれに対して、道路番号、長さ、道路属性データ、形状データのアドレス、サイズおよび案内データのアドレス、サイズの各データからなる。前記道路番号は、分岐点間の道路毎に方向(往路、復路)別に設定されている。道路案内補助情報データとしての前記道路属性データは、その道路が高架か、高架の横か、地下道か、地下道の横か、車線数の情報、分岐データ(分岐の有無のフラグ)、ランプデータ(ランプか否かのフラグ)からなっている。前記形状データは、図2(B)に示すように、各道路を複数のノード(節)で分割したとき、ノード数mのそれぞれに対して東経、北緯からなる座標データを有している。前記案内データは、図2(C)に示すように、交差点(または分岐点)名称、注意点データ、道路名称データ、道路名称音声データのアドレス、サイズおよび行き先データのアドレス、サイズの各データからなっている。また、これらのデータの他に、道路地図データとして、画面上に表示するための文字データやランドマークデータを含んでもよい。かかる道路地図データは、1/2048万、1/1024万、1/512万、1/256万、1/128万、1/64万、1/32万、1/16万、1/8万、1/4万、1/2万、1/1万のように縮尺毎に情報記憶装置に格納されている。
【0018】
図3は図1に示した本発明に係る情報記憶装置3に格納されたポリゴン地図のデータ構造を説明する図である。
ポリゴン地図データは、日本全土、東日本、西日本、東北、関西、都道府県、市区町村等その領域(通常、行政区域)の境界を示す地図データであり、図3(a)に示すように、都道府県、市区町村のような行政区域の単位情報と表示レベル情報を示す種別、行政区域を地図表示する際の色コード、住所コード、閉領域を示す座標点数などの属性データ、閉領域の境界点を示す座標列のデータからなっており、地図データとともに情報記憶装置に格納されている。尚、ポリゴン地図データは表示レベル毎に分類されて記憶されている。座標データ構造は、図3(b)に示すように、始点と終点を結ぶベクトル列のデータとして構成され、各ベクトルをつなぎ合わせることにより閉領域の境界が形成される。住所コードは、そのポリゴンが属する住所を示し、例えば、図3(c)に示すように、地方(東海地方、北陸地方、近畿地方、関東地方等)、県、市区町村、大字、小字、丁目、番地、号からなっている。このようなポリゴン地図データにより描画される地図(ポリゴン地図)は、その領域の境界のみを示し、扱うデータが少ないため地図描画するためのデータ処理が簡単である。
【0019】
図4は登録地点データの構造を示しており、各地点ごとにジャンル名、住所、名称、電話番号、経度、緯度、表示縮尺が格納されている。表示縮尺は当該地点を表示するときの縮尺で、例えば、関東、関西のような広域のものと、各施設などでは異ならせてあり、地点の大きさに応じて適正な表示ができる縮尺に設定されている。表示縮尺は、1/2048万、1/1024万、1/512万、1/256万、1/128万、1/64万、1/32万、1/16万、1/8万、1/4万、1/2万、1/1万、1/5000の各段階のいずれかである。なお、この縮尺はポリゴン地図データの場合も同様である。また、個人宅のように小さい施設については表示縮尺をもたせておらず、表示縮尺が入っていない場合には、すべて1/1万の縮尺で表示している。
【0020】
このように地点ごとに表示縮尺を記憶する方法に代えて、地点ごとに幅情報を記憶させるようにしてもよい。すなわち、図4において表示縮尺の代わりに幅情報を記憶し、図5に示すように、各地点の幅(半径)rに表示縮尺を対応させたテーブルを記憶しておき、図4と図5を参照して地図を表示する。このような方法であれば、地点に表示縮尺が固定的に設定されないため、例えば、ディスプレイの大きさが異なって表示縮尺を変更したい場合には、テーブルを変えるだけで対応可能である。なお、個人宅のように小さい施設については幅情報が記憶されておらず、幅情報が入っていない場合にはすべて1/1万の縮尺で表示している。また、地点ごとに表示縮尺、幅情報を持たせるほかに、ジャンルと表示縮尺を対応させたテーブルをもっておき、ジャンル名から縮尺が決まるようにしてもよい。
【0021】
図4のデータから明らかなように、リモートコントローラや音声入力装置によって登録地点を入力する方法として以下のようなものがある。
・入力方法の指定画面においてジャンル入力を選択すると、ジャンルのリストが表示され、その中から使用者がジャンルを選択すると選択されたジャンル情報をもつ登録地点をリストで表示し、使用者がリストから登録地点を1つ選択するジャンル入力方法
・入力方法の指定画面において、住所入力を選択すると、住所のリストが表示され、その中から使用者が住所を選択すると選択された住所に対応する下位の住所を一覧表示し、使用者は表示された下位の住所リストから住所を選択する住所入力方法(例えば、千葉、東京、神奈川・・・で東京を選択し、次に北区、江東区、品川区を選択する。なお、このような登録地点の場合には、図4においてジャンル名や名称などはあいている。)
・使用者が名称を入力する名称入力方法
・電話番号を入力する電話番号入力方法
・緯度、経度を入力する緯度・経度入力方法
次に、本実施例のズーム描画処理について図6、図7により説明する。
図6はズーム開始縮尺の決定処理フローを説明する図である。ユーザーにより地点が入力されると、図4に示した表示縮尺が、ズームの終了で最終的に表示される縮尺として読みだされ、その2段階広域の縮尺が基本縮尺Aとして設定される(ステップS11)。次いで、基本縮尺Aが1/8万より詳細か否か判断し(ステップS12)、これより詳細な場合は基本縮尺Aを1/8万に設定する(ステップS13)。これは1/8万より詳細ではズーム効果があまりなく、1/8万からのスタートであれば描画処理にそれほど時間を要しないためである。基本縮尺Aが1/8万より広域な場合には、1/2048万より広域か否か判断し(ステップS14)、より広域な場合には縮尺を1/2048万に設定する(ステップS15)。こうして1/2048万≦A≦1/8万の縮尺がズーム開始縮尺として決定される。なお、上記説明では地点データとして記憶されている表示縮尺の2段階前を基本縮尺したが、2段階に限らず数段階前を基本縮尺としてもよいことは言うまでもない。
【0022】
図7は基本縮尺が決定された後のズーム処理フローを示す図である。ズーム処理では、まず、ポリゴンによる日本地図が描画される(ステップS21)。次いで、図6で決定した縮尺Aで道路地図が描画される(ステップS22)。次いで、1段階詳細な縮尺Bを計算し(ステップS23)、縮尺Bがズーム終了縮尺より広域か否か判断し(ステップS24)、広域であれば縮尺Cで道路地図を描画し(ステップS25)、ステップS23に戻って同様な処理を行う。ステップS24において縮尺Cがズーム終了縮尺であればズーム処理は終了する。
【0023】
次に、ズーム処理をポリゴン地図により行い、最終の縮尺で道路地図を表示する例について説明する。
ポリゴン地図は、その領域の境界のみを示すため、このデータを使用して広域地図から詳細図までズームすれば、扱うデータが少ないためデータ処理が簡単でズーム処理に時間がかからない。そこで、図6で説明した基本縮尺からズーム終了縮尺の1段階前の縮尺までのズーム描画処理をポリゴン地図で行い、ズームが終了した最終縮尺で道路地図を表示する例について説明する。
【0024】
まず、住所ポリゴンのデータベースの例を図8、図9により説明する。これらのデータは図3に示したポリゴン地図のデータとともに情報記憶装置に記憶される。
図8はポリゴン地図データ格納テーブルの例を示しており、レベル0〜12は表示する地図の情報量(ポリゴンの座標列の数)に対応しており、レベルが大きくなるに従って座標列数を少なくしている。これはレベルが大きい広域の地図では、広範囲のデータを扱うためデータ量が増え、描画に時間がかかって描画速度が遅くなってしまうためこれを防ぐためである。この例では大字ポリゴンとしてレベル0とレベル2、市区町村ポリゴンとしてレベル2、レベル4、レベル6、県ポリゴンとしてレベル6、レベル8、レベル10のデータが情報記憶装置に格納されている。つまり各ポリゴン単位に対してデータ量の異なる複数のポリゴン地図データが格納されている。レベル2、レベル6は2つのポリゴン単位に対応しており、ポリゴン単位は異なってもデータ量は同じであるので表示縮尺に応じて見やすいほうの単位が選択される。なお、レベル12は特にポリゴン単位を規定していないが、さらに単位の大きい地方別ポリゴン、日本全土のポリゴン、海外向け等に対応させる予備である。また、レベル毎にポリゴン地図データを格納せずに、縮尺毎にポリゴン地図データを格納するようにしてもよい。
【0025】
図9はポリゴン地図データ使用テーブルを示しており、各レベルごとに縮尺と、これに対応するポリゴン単位が規定されている。この例では、レベル0に1/5千、1/1万、1/2万の大字ポリゴン、レベル2に1/4万の大字ポリゴンと1/8万の市区町村ポリゴン、レベル4に1/16万、1/32万の市区町村ポリゴン、レベル6に1/64万の市区町村ポリゴンと1/128万の県ポリゴン、レベル8に1/256万、1/512万の県ポリゴン、レベル10に1/1024万、1/2048万の県ポリゴンがそれぞれ規定されている。縮尺が異なっても同じレベルにおいてはデータ量は同じであり、従って同じレベルにおいて広域地図の方がデータの量が多くなるため描画に時間がかかることになる。そして、レベルが上がるほどデータ量を少なくして描画速度が遅くなならいようにしている。
【0026】
図10はポリゴン地図によりズーム描画処理して最終的に道路地図を描画する処理フローを示す図である。
まず、ポリゴンによる日本地図が描画される(ステップS31)。次いで、図6で決定した縮尺Aでポリゴン地図が描画される(ステップS32)。次いで、1段階詳細な縮尺Bを計算し(ステップS33)、縮尺Bがズーム終了縮尺より広域か否か判断し(ステップS34)、広域であれば縮尺Cでポリゴン地図を描画し(ステップS35)、ステップS33に戻って同様な処理を行う。ステップS34において縮尺Cがズーム終了縮尺であれば、その縮尺で道路地図を描画して処理は終了する。
【0027】
以上本発明のズーム描画処理を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなくいろいろな変形が可能である。上記実施例では、登録地点データに表示縮尺データや幅情報のように縮尺を決定するための情報を記憶させておき、ズーム描画処理制御手段は登録地点データに記憶されている縮尺を決定するための情報を読み出しズーム終了の縮尺を決定し、また、ズーム描画処理制御手段は決定したズーム終了の縮尺に基づきズームを開始する縮尺を決定し、決定されたズーム開始縮尺からズーム終了縮尺までズーム描画処理を行うことを説明した。このほかにも、例えば、登録地点データに表示縮尺データ(ズーム終了の縮尺)とズーム開始の縮尺を記憶しておく、あるいは登録地点データに幅情報を記憶する場合にはテーブルにズーム終了の縮尺(図5ではA1 、A2 、A3 )のほかにズーム開始の縮尺(A1 ′、A2 ′、A3 ′)を付加して記憶しておく。そして、ズーム描画処理制御手段は登録地点データまたはテーブルからズームを開始する縮尺と終了する縮尺を読み出しその縮尺間においてズーム描画処理を行うようにしてもよい。つまり、登録地点ごとにズーム開始縮尺とズーム終了縮尺を対応させて記憶し、ズーム描画処理制御手段は地点に対応するズーム開始縮尺とズーム終了縮尺の間でズーム描画処理を行うようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、地点を入力すると、その地点の表示縮尺に基づいてズーム開始縮尺が決定されるため、ズームによる地図表示を時間をかけず円滑に行うことが可能となる。また、ズーム処理をポリゴン地図により行うようにすれば、より一層ズームに要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のナビゲーション装置の構成例を示す図である。
【図2】 主要なデータファイルの構成例を示す図である。
【図3】 ポリゴン地図のデータ構造を説明する図である。
【図4】 登録地点のデータ構造を説明する図である。
【図5】 地点の幅情報と表示縮尺の対応テーブルを示す図である。
【図6】 ズーム開始縮尺の決定処理フローを示す図である。
【図7】 ズーム処理を説明する図である。
【図8】 ポリゴン地図データ格納テーブルを示す図である。
【図9】 ポリゴン地図データ使用テーブルを示す図である。
【図10】 ズーム処理を説明する図である。
【符号の説明】
1…入力装置、2…現在位置検出装置、3…情報記憶装置、4…中央処理装置、
5…情報送受信装置、6…出力装置。

Claims (7)

  1. 地点を入力するための入力手段と、
    少なくとも地図データが格納された記憶手段と、
    入力手段により入力された地点に基づき地図のズーム描画処理を行う描画処理制御手段と、
    描画処理制御手段からの出力を表示する表示手段とを備え、
    前記描画処理制御手段は、入力された地点に基づきズーム終了縮尺を決定し、決定されたズーム終了縮尺に基づきズーム開始縮尺を決定し、決定されたズーム開始縮尺からズーム終了縮尺までズーム描画処理を行うことを特徴とする地図表示装置。
  2. 地点を入力するための入力手段と、
    少なくとも地図データが格納された記憶手段と、
    入力手段により入力された地点に基づき地図のズーム描画処理を行う描画処理制御手段と、
    描画処理制御手段からの出力を表示する表示手段とを備え、
    前記記憶手段は、地点ごとにズーム開始縮尺とズーム終了縮尺を対応させて記憶し、前記描画処理制御手段は、入力された地点に対する該記憶手段に記憶されたズーム開始縮尺とズーム終了縮尺に基づいてズーム描画処理を行うことを特徴とする地図表示装置。
  3. ズーム開始縮尺がズーム終了縮尺の数段階広域の縮尺であることを特徴とする請求項1または2記載の地図表示装置。
  4. 前記ズーム終了縮尺は地点データとして前記記憶手段に格納されている地点の幅情報から決定されることを特徴とする請求項記載の地図表示装置。
  5. 前記ズーム終了縮尺は地点データとして前記記憶手段に格納されている表示縮尺データであることを特徴とする請求項記載の地図表示装置。
  6. 地図データを有するデータベースと、
    入力された地点に基づきズーム終了縮尺を決定し、決定されたズーム終了縮尺に基づきズーム開始縮尺を決定し、決定されたズーム開始縮尺からズーム終了縮尺までズーム描画処理を行うプログラムと、
    を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  7. 地図データを有し、地点ごとにズーム開始縮尺とズーム終了縮尺を対応させて格納したデータベースと、
    入力された地点に対するズーム開始縮尺とズーム終了縮尺をデータベースから読み出し、ズーム開始縮尺とズーム終了縮尺までズーム描画処理を行うプログラムと、
    を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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