JP3797312B2 - 音楽装置のパート選択装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、音楽装置において編集や再生等の処理を行う対象となる演奏パートを選択する音楽装置のパート選択装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子楽器や音源モジュール等の音楽装置においては、複数の演奏パート(乃至トラック)のうち、編集や再生等の処理を行う対象となる処理対象パートを選択するパート選択装置が設けられている。例えば、下記非特許文献1の音楽装置におけるパート選択装置では、処理対象パートを選択するためのパート選択スイッチが、パート数(例えば16個)と同じ数だけ配設されている。
【0003】
【非特許文献1】
Music Production Synthesizer 「MOTIF」の取扱説明書(2001年10月作成;ヤマハ株式会社)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パート選択スイッチをパート数分設けると、パート数に応じてスイッチ数も多くなり、操作パネル面上で広いスペースが必要となるだけでなく、製造コストも上昇する。
【0005】
一方、少数のスイッチ操作を組み合わせることで、あるいはカーソル移動や数値入力等によって、少数のスイッチにて多数のパート選択を実現することが考えられるが、そのようにすると、注意力や多少の思考を要し、操作が煩雑である。
【0006】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、少ないスイッチ数にて、簡単な操作で所望のパートを直感的に選択することができる音楽装置のパート選択装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の音楽装置のパート選択装置は、音楽装置において所定順序でなるパート番号により指定される複数の演奏パートのうち処理対象パートを選択するための、前記複数の演奏パートのパート数より少ない所定数のパート選択スイッチを有する音楽装置のパート選択装置であって、前記所定数のパート選択スイッチ毎に、前記処理対象パートとして選択可能なパートを、各パート選択スイッチ間で重複しないように割り当てるものであって且つ、前記パート番号の順番に従った前記所定数の間隔毎のパート番号に対応するパートを割り当てる割り当て手段と、操作されたパート選択スイッチと操作前の処理対象パートの選択状態とに基づいて、前記割り当て手段により、前記操作されたパート選択スイッチに割り当てられたパートのうち何れかを、新たな処理対象パートとして決定するパート選択手段とを有することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、操作されたパート選択スイッチと操作前の処理対象パートの選択状態とに基づいて、操作されたパート選択スイッチに割り当てられたパートのうち何れかが、処理対象パートとして決定される。パート数より少ない所定数のパート選択スイッチ毎に、処理対象パートとして選択可能なパートが、各パート選択スイッチ間で重複しないように且つ、パート番号の順番に従った前記所定数の間隔毎のパート番号に対応するパートが割り当てられるので、限られたスイッチを最大限に利用して、効率よくパート選択ができると共に、操作前の処理対象パートの選択状態をみて、所望のパートを選択するためにどのスイッチを操作すればよいかが感覚的にわかりやすい。よって、少ないスイッチ数にて、簡単な操作で所望のパートを直感的に選択することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施の形態に係るパート選択装置を含んで構成される音楽装置の全体構成を示すブロック図である。本音楽装置は、例えば、電子楽器として構成される。
【0011】
本装置は、RAM11、ROM12、記憶装置13、通信インターフェイス(I/F)14、表示回路15、検出回路16、音源回路17及び効果回路18が通信バス22を介してCPU10にそれぞれ接続されて構成される。さらに、表示回路15には例えばLCDで構成される表示部19が接続され、検出回路16には操作部20が接続されている。効果回路16にはサウンドシステム21が接続されている。
【0012】
表示回路15は、表示部19に設定画面や現在の状態等の各種情報を表示させる。操作部20は、各種情報を入力するための複数のスイッチを備え、検出回路16は、操作部20の各スイッチの押下状態を検出する。CPU10は、本装置全体の制御を司る。ROM12は、CPU10が実行する制御プログラムや各種テーブルデータ等を記憶する。RAM11は、各種入力情報、各種フラグやバッファデータ及び演算結果等を一時的に記憶する。記憶装置13は、フロッピ(登録商標)ディスク等の記憶媒体をドライブし、この記憶媒体には上記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種データ等が記憶可能である。
【0013】
通信I/F14は各種信号を入力、出力する。通信I/F14には、MIDIインターフェイスも含まれる。音源回路17は、記憶装置13等から入力された自動演奏データ等の楽曲データを楽音信号に変換する。効果回路18は、音源回路17から入力される楽音信号に各種効果を付与し、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム21は、効果回路18から入力される楽音信号等を音響に変換する。
【0014】
本音楽装置におけるパート選択装置の機能は、CPU10のほか、記憶装置13、表示回路15、表示部19、検出回路16及び操作部20が主に果たす。
【0015】
図2は、本音楽装置の操作パネルを示す図である。操作パネルには、表示部19のほか、決定スイッチ24、モードスイッチ25、カーソル移動スイッチ23(23A、23B、23C、23D)、ダイヤルスイッチ22及び4つのパート選択スイッチSW(SW1、SW2、SW3、SW4)等のスイッチ群が配設される。これらのスイッチ群は、操作部20に含まれる。
【0016】
モードスイッチ25は、編集モード等の各種モードの選択に用いられ、カーソル移動スイッチ23は、表示部19上でカーソルを上下左右に移動させて項目を選択するのに用いられる。ダイヤルスイッチ22は、各種パラメータ設定等に用いられ、決定スイッチ24は、入力事項や選択項目を決定するのに用いられる。パート選択スイッチSWは、後述するように、再生や編集等の処理対象となる演奏パート(以下、「処理対象パート」と称する)を選択するのに用いられる。
【0017】
図3は、表示部19の表示例を示す図であり、特に編集モード時における表示例を示している。本実施の形態では、演奏パートは、パート選択スイッチSWの数の整数倍である16パート設けられているものとし、表示部19は、同時に8個の演奏パートまたはパラメータに対応する表示、及びそれらの選択状態を示す表示を行うことができるものとする。なお、パラメータには、例えば、音色、音量、効果、定位等に関するデータが含まれる。
【0018】
モードスイッチ25及びダイヤルスイッチ22により編集モードでの演奏パート選択が設定されると、同図(a)に示すように、現在の処理対象パートを含んだ8個の演奏パートに対応する表示がなされる。この例では、現在、パート4が処理対象パートとなっており、反転表示されることでそれがわかるようになっている。ユーザは、ここで、パート選択スイッチSWを用いて、これからパラメータ変更等の編集を行うべき演奏パート、すなわち新たな処理対象パートを選択・決定する。この選択の手法については図4を用いて後述する。なお、初期状態等において、処理対象パートがユーザにより未だ設定されていない場合は、パート1等の特定の演奏パートをデフォルト設定により処理対象パートに設定して反転表示させるのが望ましい。
【0019】
同図(a)に示す状態で、処理対象パートが決定されると、同図(b)に示すように、その処理対象パートについて、どのパラメータを変更するのかを選択・決定させるべく、複数(例えば8個)のパラメータが表示される。ここで、ユーザは、カーソル移動スイッチ23、ダイヤルスイッチ22、決定スイッチ24等を用いて所望のパラメータを選択・決定し、そのパラメータの値変更等の作業に移行する。
【0020】
また、モードスイッチ25及びダイヤルスイッチ22により編集モードでのパラメータ選択が設定された場合は、同図(c)に示すように、まず、どのパラメータを変更するのかを選択・決定させるべく、複数のパラメータが表示され、ここで、選択されたパラメータに関し、次に、同図(a)に示すのと類似した態様で、処理対象パートを選択・決定するための8個の演奏パートの対応表示がなされ、同様の処理で新たな処理対象パートが決定される。
【0021】
図4は、各種設定処理のフローチャートを示す図である。まず、例えば、図3(a)に例示されるような、新たな処理対象パートの選択待ちの状態において、いずれかのパート選択スイッチSWが操作されたか否かを判別し(ステップS401)、操作されない場合はステップS404に進む一方、操作された場合は、今回操作されたパート選択スイッチSWと現在の処理対象パートの選択状態とから、新たな処理対象パートとなる演奏パートを決定する(ステップS402)。この新たな処理対象パートの決定には、次に示すパート選択テーブルが用いられる。
【0022】
図5は、パート選択テーブルのデータ構成の一例を示す概念図である。パート選択テーブルは、例えば、ROM12に格納されている。
【0023】
図2、図5に示すように、各パート選択スイッチSWには、処理対象パートとして選択可能な演奏パートがそれぞれ割り当てられている。すなわち、パート選択スイッチSW1には「パート1、5、9、13」、パート選択スイッチSW2には「パート2、6、10、14」、パート選択スイッチSW3には「パート3、7、11、15」、パート選択スイッチSW4には「パート4、8、12、16」というように、パート選択スイッチSWの数である「4」(所定数)の間隔で順に、各パート選択スイッチ間で処理対象パートが重複しないように割り当て設定されている。そして、図5に示すように、各パート選択スイッチSW毎に、現在の処理対象パートに対して新たな処理対象パートが対応付けられている。
【0024】
また、処理対象パートの選択処理の概念上において、全16パートは、パート1から順に4パートずつグループ化され、パートグループGr1〜Gr4というように、4つのパートグループGrに分けられている。各パートグループGrは、処理対象パートの選択処理上において、「・・・Gr1、Gr2、Gr3、Gr4、Gr1・・・」というように順番付けられている。
【0025】
そして、今回操作されたパート選択スイッチSW(例えばSW1)が選択可能なパート(ここではパート1、5、9、13)のいずれもが、現在(操作前)の処理対象パート(例えばパート4)と一致しない場合は、操作前の処理対象パートが属するパートグループ(ここではGr1)内で、操作されたパート選択スイッチが選択可能なパート(ここではパート1)が、新たな処理対象パートとして決定される。
【0026】
一方、操作されたパート選択スイッチ(例えばSW1)が選択可能なパート(ここではパート1、5、9、13)の1つが、操作前の処理対象パート(例えばパート1)と一致する場合は、操作前の処理対象パートが属するパートグループ(ここではGr1)の次のパートグループ(ここではGr2)内で、操作されたパート選択スイッチが選択可能なパート(ここではパート5)が、新たな処理対象パートとして決定される。
【0027】
図4に戻り、続くステップS403では、処理対象パート切換処理を行う。すなわち、上記決定された演奏パートを新たな処理対象パートとして設定・記憶すると共に、新たな処理対象パートが選択された状態となったことを示すべく、次に説明するように、表示部19において、演奏パートの表示切り換え及び反転表示の切り換えを行う。
【0028】
図6〜図8は、表示部19において表示される処理対象パートの選択・決定及び切り換えの態様の例を示す図である。これらの図では、一例として、パラメータAの設定変更処理時における演奏パートに対応する表示及び各演奏パートの選択状態が示されている。
【0029】
例えば、図6(a)に示すように、パラメータAの設定変更に関し、現在の処理対象パートがパート4であるとすると、そのパート4を含むパート1〜8の8個の演奏パートが表示される。この状態で、パート選択スイッチSW1が操作されると、同図(b)に示すように、パートグループGr1内でパート選択スイッチSW1が選択可能なパート1が、新たな処理対象パートとして設定され、反転表示される。この場合の画面表示としては、新たな処理対象パートとなったパート1を含むパート1〜8の8個の演奏パートが依然として表示される。
【0030】
また、図6(a)に示す状態において、パート選択スイッチSW4が操作されると、同図(c)に示すように、パート4が属するパートグループGr1の次のパートグループGr2内でパート選択スイッチSW4が選択可能なパート8が、新たな処理対象パートとして設定され、反転表示される。この場合の画面表示としては、新たな処理対象パートとなったパート8を含むパート1〜8の8個の演奏パートが依然として表示される。
【0031】
また、同様に、図7(a)に示すように、現在の処理対象パートがパート8である場合において、パート選択スイッチSW1が操作されると、同図(b)に示すように、パート5が新たな処理対象パートとして設定され、画面表示される8個の演奏パートは変わらない。しかし、図7(a)に示す状態でパート選択スイッチSW4が操作されると、パート8が属するパートグループGr2の次のパートグループGr3内でパート選択スイッチSW4が選択可能なパート12が、新たな処理対象パートとして設定される。この場合、画面表示は切り替わり、新たな処理対象パートとなったパート12を含むパート9〜16の8個の演奏パートが新たに表示され、パート12が反転表示される。このように、表示部19における演奏パートの対応表示は、必ず処理対象パートを含んだものとなり、パート1〜8、またはパート9〜16のいずれかの表示となる。
【0032】
さらに例示すると、図8(a)に示すように、現在の処理対象パートがパート14である場合において、パート選択スイッチSW1が操作されると、同図(b)に示すように、パート13が新たな処理対象パートとして設定され、画面表示される8個の演奏パートは変わらない。しかし、図8(a)に示す状態でパート選択スイッチSW2が操作されると、パート14が属するパートグループGr4の次のパートグループGr1内でパート選択スイッチSW2が選択可能なパート2が、新たな処理対象パートとして設定される。この場合、画面表示は切り替わる。
【0033】
このほか、図示はしないが、例えば、現在の処理対象パートがパート1である場合において、パート6を処理対象パートに選択したいときは、通常、パート選択スイッチSW2を2回操作すればよいが、パート選択スイッチSW1、パート選択スイッチSW2という順で操作することでも選択可能である。また、同様の場合において、パート16を処理対象パートに選択したいときは、通常、パート選択スイッチSW4を4回操作すればよいが、パート選択スイッチSW1を3回(または2回、または1回)操作した後にパート選択スイッチSW4を1回(または2回、または3回)操作することでも選択可能である。ユーザは、自己の感覚に適した操作態様を任意に選択することができる。
【0034】
図4に戻り、ステップS403の処理後はステップS404に進む。ステップS404では、画面表示内容と操作されたスイッチとに従った処理を行い、次に、本処理の停止が指示されたか否かを判別し(ステップS405)、停止が指示されない場合は前記ステップS401に戻る一方、停止が指示された場合は、本処理を終了する。
【0035】
本実施の形態によれば、パート数(16)より少ない4つのパート選択スイッチSW毎に、処理対象パートとして選択可能なパートを、4つ間隔で割り当て、操作されたパート選択スイッチSWと操作前の処理対象パートの選択状態とに基づいて、新たな処理対象パートが決定されるようにしたので、限られたスイッチを最大限に利用して、効率よくパート選択ができる。また、全16パートを4つのパートグループGrに分け、操作されたパート選択スイッチが選択可能なパートの1つが、操作前の処理対象パートと一致するか否かによって、現パートグループ内または次のパートグループ内で、操作されたパート選択スイッチが選択可能なパートが、新たな処理対象パートとして決定されるようにしたので、現在の処理対象パートの選択状態をみて、所望のパートを選択するためにどのパート選択スイッチSWを操作すればよいかが感覚的にわかる。よって、少ないスイッチ数にて、簡単な操作で所望のパートを直感的に選択することができる。
【0036】
特に、パートの総数は16であって、パート選択スイッチSWの数の整数倍(4倍)となっているので、全16パートについて同様の感覚で選択操作ができ、操作も覚えやすい。
【0037】
また、演奏パートの対応表示は、横方向に一列配置で、パート選択スイッチSWの配列と同様になっており、しかも、この表示においても、パート選択スイッチSWの数の整数倍である8個の演奏パートが同時表示されるようにしたので、各演奏パートの選択状態とこれから選択しようとする演奏パートとの関係を視覚的に捉えることが容易にでき、より直感的に処理対象パートを選択することができる。なお、本実施の形態においては、視覚的に捉えやすくするという観点からは、同時に表示される演奏パートの対応表示の数は、4個であってもよい。また、演奏パートの対応表示の配列については、パート選択スイッチSWの配列との対応関係が視覚的に容易に認識可能な態様であれば、例示した横配列に限られない。
【0038】
なお、所望のパートを直感的に選択するという観点では多少劣るが、少ないスイッチ数で全パートを容易に選択可能にするという観点からは、パート選択テーブルの内容は種々の変形例が考えられ、また、必ずしもパートグループGrの概念を用いる必要はない。例えば、現在の処理対象パート(例えばパート4)が、操作されたパート選択スイッチSW(例えばSW1)で選択可能な演奏パート(ここではパート1、5、9、13)と一致しない場合は、その選択可能な演奏パートのうち、現在の処理対象パートに最も近い演奏パート(ここではパート5)が新たな処理対象パートに設定されるように処理することも可能である。また、現在の処理対象パート(例えばパート9)が、操作されたパート選択スイッチSW(例えばSW1)で選択可能な演奏パート(ここではパート1、5、9、13)と一致する場合は、その選択可能な演奏パートのうち、現在の処理対象パートとは異なる演奏パートのいずれか(例えば番号が最も若いパート1)が新たな処理対象パートに設定されるようにすることも可能である。
【0039】
なお、本実施の形態では、処理対象パートの決定において、パート選択テーブルを用いたが、これに限るものでなく、演算処理により処理対象パートを判断するサブルーチンを図4のステップS402の処理に代えて実行することで、新たな処理対象パートを決定するように構成してもよい。
【0040】
なお、演奏パート数(M)及びパート選択スイッチSW数(N)は、例示した16個及び4個に限られるものではない。NをMより小さい値とし、パート選択スイッチSW毎に、選択可能なパートをN間隔で割り当てればよい。また、MはNの整数倍であるのが望ましいが、そうでない場合、例えば、M=15である場合は、N=4とし、パート選択スイッチSW4には、3つのパート4、8、12だけを割り当てるようにしてもよい。その場合、パート選択テーブルにおいて、現在パートは15個とし、現在パート12〜15とパート選択スイッチSW4とに対応しているパート番号「16」に代えて「15」を設定することで対処することができる。
【0041】
なお、本発明のパート選択装置は、音源モジュール等、各種音楽装置に適用可能である。
【0042】
なお、本発明を達成するためのソフトウェアによって表される制御プログラムを記憶した記憶媒体を、本装置に読み出すことによって同様の効果を奏するようにしてもよく、その場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、プログラムコードを電送媒体等を介して供給してもよく、その場合は、プログラムコード自体が本発明を構成することになる。なお、これらの場合の記憶媒体としては、ROM、ハードディスクのほか、光ディスク、フロッピディスク等の可搬媒体等を用いることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、少ないスイッチ数にて、簡単な操作で所望のパートを直感的に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るパート選択装置を含んで構成される音楽装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 本音楽装置の操作パネルを示す図である。
【図3】 表示部の表示例を示す図である。
【図4】 各種設定処理のフローチャートを示す図である。
【図5】 パート選択テーブルのデータ構成の一例を示す概念図である。
【図6】 表示部において表示される処理対象パートの選択・決定及び切り換えの態様の例を示す図である。
【図7】 表示部において表示される処理対象パートの選択・決定及び切り換えの態様の例を示す図である。
【図8】 表示部において表示される処理対象パートの選択・決定及び切り換えの態様の例を示す図である。
【符号の説明】
10 CPU、 11 RAM、 12 ROM、 13 記憶装置、 15表示回路、 16 検出回路、 19 表示部、 SW1〜SW4 パート選択スイッチ、 Gr1〜Gr4 パートグループ

Claims (4)

  1. 音楽装置において所定順序でなるパート番号により指定される複数の演奏パートのうち処理対象パートを選択するための、前記複数の演奏パートのパート数より少ない所定数のパート選択スイッチを有する音楽装置のパート選択装置であって、
    前記所定数のパート選択スイッチ毎に、前記処理対象パートとして選択可能なパートを、各パート選択スイッチ間で重複しないように割り当てるものであって且つ、前記パート番号の順番に従った前記所定数の間隔毎のパート番号に対応するパートを割り当てる割り当て手段と
    操作されたパート選択スイッチと操作前の処理対象パートの選択状態とに基づいて、前記割り当て手段により、前記操作されたパート選択スイッチに割り当てられたパートのうち何れかを、新たな処理対象パートとして決定するパート選択手段とを有することを特徴とする音楽装置のパート選択装置。
  2. 全パートは、第1パートから順に前記所定数のパートずつグループ化された複数のパートグループに分けられ、前記割り当て手段は、前記処理対象パートとして選択可能なパートを、各パート選択スイッチ間で重複しないように、前記所定数のパート選択スイッチ毎に、前記複数の各パートグループ内のパートからそれぞれ1つずつ割り当て、前記パート選択手段は、前記操作されたパート選択スイッチが選択可能なパートのいずれもが、操作前に処理対象パートであったパートと一致しない場合は、該操作前に処理対象パートであったパートが属するパートグループ内で、前記操作されたパート選択スイッチが選択可能なパート、前記新たな処理対象パートとして決定する一方、前記操作されたパート選択スイッチが選択可能なパートの一部が、操作前に処理対象パートであったパートと一致する場合は、該操作前に処理対象パートであったパートが属するパートグループ以外のパートグループ内で、前記操作されたパート選択スイッチが選択可能なパート、前記新たな処理対象パートとして決定することを特徴とする請求項1記載の音楽装置のパート選択装置。
  3. 処理対象パートとなっているパートを含む少なくとも前記所定数分のパートの選択状態が、前記パート選択スイッチの配列状態に対応する配列状態で表示されるように構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の音楽装置のパート選択装置。
  4. 前記パートの総数は、前記所定数の整数倍であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の音楽装置のパート選択装置。
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