JP3796665B2 - コピー済紙の再コピー用紙化方法及び該方法に使用する複写機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は使用済のコピー用紙を再度コピーができるようにした再コピー用紙化方法及び該方法に使用する複写機に関するもので、コピー用紙に既にコピーされたコピー済パターンを複写機のドラム上に露光、潜像させ、その上に白色トナーによって現像してそれを元のコピー済の紙面上に像を重ねて転写することにより、コピー済用紙の白紙化を行い、その白紙化した用紙の紙面に新たな原稿パターンを黒色トナー等によりドラムに現像後、白紙化用紙上に転写してコピーするもので、コピー済用紙の白紙化と新たな原稿のコピーがなし得るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の複写機はドラムに帯電させる工程、ドラムに原稿の像を露光させる工程、ドラムに露光した像を潜像させる工程、黒色のトナーによりドラム上に現像する工程、ドラム上の現像を用紙に転写する工程、転写された像を熱により用紙上に定着させる工程、及びドラムの清掃工程を経てコピー用紙の複写が行われる。したがって一度、複写された紙はそのコピー面に別の原稿を重ねて複写することは、複写文字等が重なり判読不能となり、行われていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はコピー済紙を白紙化して再度、コピー用紙として使用することにより紙の使用量を減らして森林資源の保護を図ることを目的としたコピー済紙の再コピー用紙化方法及び該方法に使用する複写機を提供することを目的とするものである。
またコピー済紙を白紙化するに際して問題となることは、ドラムへの露光時にコピー済パターンと完全同一のパターンをドラム上に露光したのでは、露光したパターンとコピー済紙のパターンとが完全一致しない限り、両パターンがずれた状態となりコピー済紙の白紙化は困難である。そこで、露光したパターンとコピー済紙のパターンの完全一致が困難なことに鑑み、ドラムに露光する際にガラス板上のコピー済紙のコピー済パターンを光学系の焦点を変えてピントをずらすことにより倍率を変えずに該ドラム表面に前記コピー済パターンよりも太めの状態で被覆する被覆パターン潜像が得られるように露光することで技術的課題を解決したものである。
【0004】
本発明者はピントをずらすことによりコピー済紙のコピー済パターンを被覆するために克服しなければならない技術的課題として、▲1▼大きさが変わらないこと▲2▼基準点の位置が変わらないこと、の2つの要請を満たすことことが重要であることを見いだした。この2つの要件を満たしてコピー済パターンの被覆を実現するために、基本原理となる「レンズの位置を変えずに焦点距離だけを変えてもドラムの位置を変えなければ像の大きさと位置は変わらない。」という現象に着目し、それをレンズ交換なしに行うために可変焦点式のレンズを使用することを考えた。この場合に克服しなければならない課題は、レンズ系の一部のレンズを動かして焦点距離を変えてもレンズ系全体の中心位置が動かないようにすることである。それを解決する方法としてレンズ系を前後に対称な形状とし、対称軸を固定軸として対称性を保ちながら対になった可動レンズをそれぞれ逆方向に動かすことによって焦点距離を変える構造としたものである。
上記の構想が成り立つためにはコピーにおける白紙化する被覆像の特殊性を解明し、特性による制約条件を加えた上で要求を満足させることができることを示すことが前提となる。この点に留意し本発明者は実現可能であることを確認したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコピー済紙の再コピー用紙化方法に使用する複写機は、コピー済紙入れを備えるとともに該コピー済紙入れにあるコピー済紙のコピー済パターンを原稿としてガラス面に接するように該コピー済紙をコピー済紙入れからガラス板上に移送して載置する載置搬送路を設け、かつ該ガラス板上に載置したコピー済紙の原稿を照射する光源を備え、該原稿からの反射光の方向を変える複数のミラーを備え、該ミラーの途中に少なくとも内側又は外側のレンズが可動し得る組み合わせレンズを設けるとともに、前記コピー済パターンの原稿の反射光により露光させる感光体であるドラムを有し、該ドラムの近傍に白以外の着色トナーと白色トナーとにより現像する手段を設け、前記露光時の光学系の組み合わせレンズは凸レンズと凹レンズを対称軸を固定軸として左右対称に組み合わせるか、あるいは凸レンズ同士を対称軸を固定軸として左右対称に組み合わせるかし、かつ内側の組み合わせレンズが対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動し、外側に位置する組み合わせレンズは固定した状態とするか、又は内側の組み合わせレンズは固定した状態で、外側に位置する組み合わせレンズが対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動させるか、あるいは左右の凸レンズ同士が対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動する組み合わせレンズにて構成し、レンズ系全体としての中心位置は動かさないで、該レンズ系全体としての焦点距離を変えてドラム表面上に露光されるコピー済パターン像の倍率を変えずに、かつ前記コピー済紙を載置するガラス板の位置と露光するドラムの各位置を変えずに、コピー済パターンよりも太めの状態で被覆する被覆パターン像が得られるように形成するとともに、該被覆パターン潜像の現像時に白色トナーの濃度を濃くするための濃度機能部を備え、さらに前記コピー済紙のコピー済面と対応する位置に上記ドラム表面上の白色の被覆パターン顕像を転写する手段及び転写した白色の被覆パターン顕像を定着する手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
そして本発明に係るコピー済紙の再コピー用紙化方法は、原稿として使用するコピー済紙をそのコピー済面を下にして複写機のガラス板上に載置し、光源から前記原稿を照射し、その反射光を複数のミラー及びミラーの途中に設けた組み合わせレンズにて感光体であるドラムの表面に潜像を形成し、ガラス板上のコピー済紙のコピー済パターンを、前記光学系の組み合わせレンズを構成する凸レンズと凹レンズを対称軸を固定軸として左右対称に組み合わせるか、あるいは凸レンズ同士を対称軸を固定軸として左右対称に組み合わせるかし、かつ内側の組み合わせレンズが対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動し、外側に位置する組み合わせレンズは固定した状態とするか、又は内側の組み合わせレンズは固定した状態で、外側に位置する組み合わせレンズが対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動させるか、あるいは左右の凸レンズ同士が対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動する組合せレンズで構成し、レンズ系全体としての中心位置は動かさないで、該レンズ系全体としての焦点距離を変えてドラム表面上に露光されるコピー済パターン像の倍率を変えずに、かつ前記コピー済紙を載置するガラス板の位置とドラムの位置を変えずに、コピー済パターンよりも太めの状態で被覆する被覆パターン潜像が上記ドラム表面上に得られるように露光し、該被覆パターン潜像が形成されたドラムに白色のトナーの濃度を濃くして振りかけて被覆パターン潜像を該ドラム上に顕像化させる現像を行い、次いで前記コピー済紙をガラス板上から取り出して該コピー済紙を給紙側にセットして搬送されるコピー済紙のコピー済面がドラム表面上で重なり被覆パターン顕像を転写してコピー済紙のコピー済パターンを白色のトナーで被覆し、白紙化されたコピー済紙をヒーターで加熱して白色トナーを融着させコピー済パターンに重ねて被覆する被覆パターンを該コピー済紙に定着させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
図1は本発明で使用する複写機によりコピー済紙を再コピー用紙化する方法についての概略説明図である。
先ず、原稿として使用するコピー済紙1をそのコピー済面1aを下にして複写機2のガラス板3上に載置する。コピー済紙1をガラス板3上に自動的に搬送させるには、複写機2内にコピー済紙入れ4を設置し、該コピー済紙入れ4に予め重ねて載置したコピー済紙1をコピー済紙入れ4からガラス板3上に移送して載置するガイド5aと送りローラ5bとよりなる載置搬送路5を設ける。
【0011】
ガラス板3上に載置されたコピー済紙1を感光体であるドラム6の表面に露光するには、予めドラム6の表面を帯電装置15により帯電させ、ガラス板3上のコピー済紙1のコピー済パターン7を光学系の組み合わせレンズ8の焦点を変えてピントをずらすことにより倍率を変えずに該ドラム6の表面に前記コピー済パターン7よりも太めの状態で被覆する被覆パターン潜像9が得られるように露光する。
光学系の組み合わせレンズ8としては図2(a)〜(d)に示すように凸レンズと凹レンズを対称軸を固定軸として左右対称に組み合わせるか、あるいは図2(e)の場合のように凸レンズ同士を対称軸を固定軸として左右対称に組み合わせる。図2(a)及び(c)では内側の組み合わせレンズが対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動し、外側に位置する組み合わせレンズは固定した状態であり、図2(b)及び(d)では内側の組み合わせレンズは固定した状態で、外側に位置する組み合わせレンズが対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動する。図2(e)では左右の凸レンズ同士が対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動する。このように組み合わせレンズ8を可動させて焦点を変え、倍率を変えずにドラム6上にコピー済パターン7のピントのずれた太めの像を形成する。
【0012】
コピー用紙にコピーされたコピーパターンは原理上、光の当たらなかった影の部分が文字や図形として意味があり、そのコピーパターンの対象は文字や線、すなわち点や線が大部分であるという特徴がある。このような特質を持った対象にドラム上にピントのずれた被覆像で被覆しようと考えても、一般のピントのずれた像の概念を無条件に適用することはできず制約がある。図3はこのような条件下で結像面から離れるにつれて点のパターンがぼやける様子を示したものである。図3は結像面の近辺でのみ成り立つ。この図から、ドラム6上にコピー済パターン7のピントのずれた太めの像を形成する際の点又は線の許容範囲は図3に示すように2倍程度とするのが好ましい。線のパターンは点のパターンよりも明るくならないから2倍程度を超えてもさほど問題とならない。点のパターンの場合、図3のように結像面からずれた可変範囲が例えば黒点から2倍を超えた範囲では中心部に明るくなる部分が現れ、被覆できない箇所ができ、黒等に着色されたコピー済パターン7の被覆が困難となる場合がある。その理由は、点の場合は全方向から光が入り込むので中心部分が明るくなる傾向があるが、線の場合は全方向からは光が入り込まないからである。したがって点を完全に被覆することよりも、位置決めの精度も考慮に入れた場合、線を確実に被覆する方を重要視するならば許容範囲を2倍よりもある程度多めにすることになる。
【0013】
ガラス板3上に載置されたコピー済紙1をドラム6の表面に露光する場合は、定法によりランプ等の光源10で原稿を照射し、該原稿からの反射光を複数のミラー11を使用して方向を変え、組み合わせレンズ8を通過後の像を複数のミラー11を介して方向を変え、ドラム6上にピントのずれた像を作る。ドラム6上のピントのずれた像による潜像は比較的濃度が薄い状態であるので、現像の際に白色トナー12の濃度を濃くして現像することが必要である。
またコピー済紙1をガラス板3に載置する場合、原稿を載置するガラス板3に載置してもよいよいが、誤って原稿とコピー済紙が混入して処理される事故を防ぐために原稿用のガラス板3とは別個のガラス板(図示せず)を設けてこの上に載置してもよい。
【0014】
原稿用のガラス板とコピー済紙用のガラス板を別個に設けた場合について、図9〜図11に基づいて説明する。
どちらのガラス板上に置かれたものも同じレンズを用いて全く同様に処理されるためには、両レンズ間の距離が十分小さく、水平方向の基準点のズレも無視できる程度に小さいことが必要である。即ち、一方を基準にとれば他方はピントや位置ずれが起きるがそれが許容範囲におさまっているという仮定があってできることである。しかし、以下はこのような仮定ができないとしてその実現方法を図で説明する。図9はガラス板が2枚の場合の基本的な原理図である。
原稿用ガラス板上に置いた原稿上のO1A1が左側のレンズを通してドラム上のO′A′に結像する。O1A1=O′A′とする。白紙化のためのコピー済紙用ガラス板上に置いたコピー済紙上のO2A2が右側のレンズを通してドラム上のO′A′に結像する。O2A2=O′A′とする。O1、O2はガラス板上の基準点で、O′はドラム上の基準点である。実際は違った位置(原稿用のガラス板の位置と白紙化のためのコピー済紙用のガラス板の位置)に置いた同じ長さを等倍率に同じ位置に結像させるには、それぞれ違った焦点距離のレンズを用いなければならない(左側はf=a1/2,右側はf=a2/2)。もし右側のレンズに左側のレンズを用いた場合は白紙化のためのコピー済紙用ガラス板上のO2A2はドラム上には結像せずA′A2ヲ延長したA3をとりO1A3がドラム上のO′A′に結像する。即ち、白紙化用はレンズの位置をO2A2/O1A3倍の縮小の位置に置き、レンズの焦点距離はf=a2/2に変える。
従ってピントを調整するにはこの焦点距離からずらした値にすればよい。実用されている複写機においては変倍時においても常にドラム上に結像するようにレンズの後方に位置するミラーの移動によって光路長を変えることにより実質的にドラム位置を変化させている。
【0015】
次に、実際の複写機の場合に2枚のガラス板を設けて処理する方法を図10に基づいて説明する。
原稿用ガラス板上のO1A1が左側のレンズを通ってドラム上のO1′A1′に結像する。O1A1=O1′A1′とする。白紙化のためのコピー済紙用ガラス板上のO2A2が右側のレンズを通ってドラム上のO2′A2′に結像する。O1A1=O2A2=O2′A2′とする。O1、O2はガラス板上の基準点で、O1′、O2′はドラム上の基準点である。
右側のレンズの位置に左側のレンズを置けばA2′A2を延長した点をA3としてO1A3がO2A2/O1A3倍に縮小されてO2′A2′に結像される。縮小に対応させる理由はレンズの変倍軌道上の位置とその時の実質的ドラム位置は「倍率によって決まる」という関係を満たしながら動き、この位置関係を変えずに利用するためである。
しかし白紙化のためのコピー済紙用ガラス板上のO2A2をO2′A2′に結像させるのだからレンズの焦点距離はf=a2/2にする。これはピントが合った状態なので白紙化済パターンを被覆するにはこの値からずらす必要がある。
ガラス板を2枚にした時のその他の注意点として、図10に示すように白紙化のためのコピー済紙用ガラス板上では基準点がO2に移るため、それに対応して走査光源のスタート地点を変えなければならない(またそれに追随して、走査中の光路長を一定に保つための2枚のミラーも動くから光路上の定位置までの距離はガラス板間の間隔だけ減少させることができる)。処理エリアはその地点から内側にずれる。
2次元の像を作るために照射光源が、原稿を走査する時もコピー済紙を走査する時も、ドラム上の同じ長さに写される場合はドラムの回転速度が同じであるとすると、コピー済紙を走査する速度は等倍の時に原稿を走査する速度と同じである。つまり白紙化用はレンズの位置は縮小時に対応するが、照射光源の走査速度は等倍時と同じである。なお、照射光源の走査方向は図の平面とは垂直方向となるので図面上には表現できない。
【0016】
次に、実際にガラス板を2枚にした場合に、白紙化のとき、レンズをどこに移動させるか、すなわち白紙化時のレンズの位置の決め方と、白紙化のためのコピー済紙用ガラス板上の基準点をどこに決めるかについてその方法と手順を図11に示す。
▲1▼ガラス間距離Cを決める。▲2▼原稿の縮小に対応させた場合の倍率をkとすると、1/a+1/ka=1/f 但しfは原稿をコピーする時のレンズの焦点距離である。(k+1)/ka=1/f ,
a=f・(k+1)/k・・・・(1)
したがって、C=a−ka=(1−k)a=f(k+1)(1−k)/k
これを解いて倍率kが求まる。よってレンズの位置も(1)式より決まる。
倍率、レンズ位置が決まればdが求まる。
▲3▼dを次式によって求める。
d=a+ka−4f
(4fは等倍の時の原稿からドラムまでの距離、等倍の時が極小値)
よってO2′が決まる。
▲4▼したがって、O2が決まる。
白紙化時のレンズの位置の決め方と、白紙化のためのコピー済紙用ガラス板上の基準点をどこに決めるかは上記により決定されるが、要はレンズの移動、ミラーの移動及び焦点距離を変えることにより実現する。
【0017】
図4はガラス板上に置いたコピー済紙のコピー済パターンを、光学系レンズ(組み合わせレンズを1つの凸レンズと考える。)の焦点距離を変えてドラム上に倍率を変えずにピントのずれた太めの像を作る場合の説明図である。
組み合わせレンズの焦点距離を変えなければドラム上に鮮明な結像が得られるが、組み合わせレンズの焦点距離を変えることは凸レンズの屈折率を大きくするか、あるいは小さくするかの何れかを意味することでありドラムの前方又は後方に鮮明な結像が得られることとからドラム上にはピントのずれたコピー済パターン像(太めの像)が倍率を変えずに得られることとなる。
【0018】
コピー済パターン7の原稿をドラム6上に露光後、ガラス板3上のコピー済紙1を給紙側に搬送する給紙搬送路13を設ける。給紙搬送路13はガイド13aと送りローラ13bとよりなり、白色トナー12によりドラム6上に現像されたコピー済パターン7の太めの像を転写させる転写通路に導く。ドラム6の近傍には白色トナー6の他に黒色トナー14等の着色トナーを設ける。この転写時には黒等により着色されたコピー済パターン7に重ねて太めの像が白色により被覆されることとなる。転写後、該白紙化された用紙はヒーター16により白色トナーの定着がなされて、用紙の白紙部分とほぼ同じ白色で黒等により着色されたコピー済パターン7が消されて白紙化が実現する。白紙化された用紙はガイド17aと送りローラ17bとよりなる用紙入れ搬送路17によって用紙入れ18に供給される。用紙入れ18に供給された白紙化された用紙は再びコピー用紙として使用できる。図中、19はドラム6の清掃部である。
なお、原稿をコピーする方法は従来法と何ら変わるものではなく、露光、現像、転写及び定着によって行われる。
【0019】
図5はコピー済紙の白紙化の動作フローを示し、図6は複写機の操作パネルの概略説明図である。
複写機のモード選択スイッチにはオルタネート式スイッチの3通りのスイッチを用意する。すなわち原稿の有無のスイッチ、白紙化有無のスイッチ、原稿送りの自動又は手動の選択スイッチである。これらスイッチのうち「原稿無」「白紙化無」を同時に選択した時は何もしない。「原稿有」「白紙化有」「原稿手動」を同時に選択した時は何もしない。「原稿無」「白紙化有」を同時に選択した時は原稿送り自動又は手動は無視する(図5に示すAの場合)。ただし図5に示すBの場合は無視しない。
図5に示すコピー済紙の白紙化の動作フローの一例を示すと、モード選択で原稿有無の判定で無の場合、白紙化有無の判定に進み、白紙化有の場合、Aのときは白紙化枚数の入力を行い、白紙化のみの処理が行われる。Bのときは白紙化の自動又は手動の判定が行われ、それぞれの選択で白紙化のみ自動又は手動処理が行われる。
コピー済紙を白紙化処理し、この白紙化処理した用紙に原稿をコピーする操作を行い、次に別のコピー済紙を白紙化処理し、この別の白紙化処理した用紙に上記と同じ原稿をコピーする操作を順次、繰り返し行って複数部の印刷が行われる。この場合、全部の印刷部数が終わらない間は、自動原稿送りトレイに原稿を戻して最後の部数が終了した時に原稿受けに原稿を入れる処理が行われる。
【0020】
図7は操作者の立場から見た場合のコピー済紙の白紙化の動作フローを示し、図8はその場合の複写機の操作パネルの概略説明図である。
複写機のモード選択スイッチには4通り又は5通りのスイッチを用意する。すなわち黒コピーの手動スイッチ、黒コピーの自動スイッチ、白黒自動スイッチ、白のみの自動スイッチ又は白のみの手動1枚スイッチである。
図5に示すコピー済紙の白紙化の動作フローの一例を示すと、モード選択1〜5で4の白紙化のみ自動モードを選択した場合、白紙化枚数を入力して白紙化のみ自動処理が行われる。
コピー済紙を白紙化処理し、この白紙化処理した用紙に原稿をコピーする操作を行い、次に別のコピー済紙を白紙化処理し、この別の白紙化処理した用紙に上記と同じ原稿をコピーする操作を順次、繰り返し行って複数部の印刷が行われる。この場合、全部の印刷部数が終わらない間は、自動原稿送りトレイに原稿を戻して最後の部数が終了した時に原稿受けに原稿を入れる処理が行われる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上記の説明から判るように、コピー済紙を白紙化して再度、コピー用紙として使用することができるために、紙の使用量が減少し、森林資源の保護を図ることができる。
またコピー済紙を白紙化するに際して問題となる露光したパターンとコピー済紙のパターンの完全一致が困難なことに鑑み、ドラムに露光する際にガラス板上のコピー済紙のコピー済パターンを光学系の焦点を変えてピントをずらすことにより該ドラム表面に前記コピー済パターンよりも太めの状態で被覆する被覆パターン潜像が得られるように露光することで、ドラム上のピントのずれた像による潜像は比較的濃度が薄い状態であるにも拘わらず、現像の際に白色トナーの濃度を濃くして現像することによりコピー済紙のパターン部分を効率良く確実に黒い部分を残さずに白紙化出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する複写機によりコピー済紙を再コピー用紙化する方法についての概略説明図である。
【図2】(a)〜(d)は光学系の組み合わせレンズとして、凸レンズと凹レンズを左右対称に組み合わせた場合を示し(e)は光学系の組み合わせレンズとして、凸レンズ同士を左右対称に組み合わた場合を示す。
【図3】ドラム上にコピー済パターンのピントのずれた太めの像を形成する際の点又は線の許容範囲を示す概略説明図である。
【図4】ガラス板上に置いたコピー済紙のコピー済パターンを、光学系レンズ(組み合わせレンズを1つの凸レンズと考える。)の焦点距離を変えてドラム上に倍率を変えずにピントのずれた太めの像を作る場合の説明図である。
【図5】コピー済紙の白紙化の動作フローを示したものである。
【図6】複写機の操作パネルの概略説明図である。
【図7】コピー済紙の白紙化の他の動作フローを示したものである。
【図8】複写機の他の操作パネルの概略説明図である。
【図9】原稿用のガラス板とコピー済紙用のガラス板を別個に設けた場合の基本的な原理図である。
【図10】原稿用のガラス板とコピー済紙用のガラス板を別個に設けた場合の基本的な原理図である。
【図11】原稿用のガラス板とコピー済紙用のガラス板を別個に設けた場合の基本的な原理図である。
Claims (2)
- コピー済紙を再度コピー用紙として使用する複写機は、コピー済紙入れを備えるとともに該コピー済紙入れにあるコピー済紙のコピー済パターンを原稿としてガラス面に接するように該コピー済紙をコピー済紙入れからガラス板上に移送して載置する載置搬送路を設け、かつ該ガラス板上に載置したコピー済紙の原稿を照射する光源を備え、該原稿からの反射光の方向を変える複数のミラーを備え、該ミラーの途中に少なくとも内側又は外側のレンズが可動し得る組み合わせレンズを設けるとともに、前記コピー済パターンの原稿の反射光により露光させる感光体であるドラムを有し、該ドラムの近傍に白以外の着色トナーと白色トナーとにより現像する手段を設け、前記露光時の光学系の組み合わせレンズは凸レンズと凹レンズを対称軸を固定軸として左右対称に組み合わせるか、あるいは凸レンズ同士を対称軸を固定軸として左右対称に組み合わせるかし、かつ内側の組み合わせレンズが対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動し、外側に位置する組み合わせレンズは固定した状態とするか、又は内側の組み合わせレンズは固定した状態で、外側に位置する組み合わせレンズが対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動させるか、あるいは左右の凸レンズ同士が対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動する組み合わせレンズにて構成し、レンズ系全体としての中心位置は動かさないで、該レンズ系全体としての焦点距離を変えてドラム表面上に露光されるコピー済パターン像の倍率を変えずに、かつ前記コピー済紙を載置するガラス板の位置と露光するドラムの各位置を変えずに、コピー済パターンよりも太めの状態で被覆する被覆パターン像が得られるように形成するとともに、該被覆パターン潜像の現像時に白色トナーの濃度を濃くするための濃度機能部を備え、さらに前記コピー済紙のコピー済面と対応する位置に上記ドラム表面上の白色の被覆パターン顕像を転写する手段及び転写した白色の被覆パターン顕像を定着する手段を設けたことを特徴とするコピー済紙の再コピー用紙化方法に使用する複写機。
- 原稿として使用するコピー済紙をそのコピー済面を下にして複写機のガラス板上に載置し、光源から前記原稿を照射し、その反射光を複数のミラー及びミラーの途中に設けた組み合わせレンズにて感光体であるドラムの表面に潜像を形成し、ガラス板上のコピー済紙のコピー済パターンを、前記光学系の組み合わせレンズを構成する凸レンズと凹レンズを対称軸を固定軸として左右対称に組み合わせるか、あるいは凸レンズ同士を対称軸を固定軸として左右対称に組み合わせるかし、かつ内側の組み合わせレンズが対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動し、外側に位置する組み合わせレンズは固定した状態とするか、又は内側の組み合わせレンズは固定した状態で、外側に位置する組み合わせレンズが対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動させるか、あるいは左右の凸レンズ同士が対称軸を固定軸として内側又は外側に向けて等距離ずつ可動する組合せレンズで構成し、レンズ系全体としての中心位置は動かさないで、該レンズ系全体としての焦点距離を変えてドラム表面上に露光されるコピー済パターン像の倍率を変えずに、かつ前記コピー済紙を載置するガラス板の位置とドラムの位置を変えずに、コピー済パターンよりも太めの状態で被覆する被覆パターン潜像が上記ドラム表面上に得られるように露光し、該被覆パターン潜像が形成されたドラムに白色のトナーの濃度を濃くして振りかけて被覆パターン潜像を該ドラム上に顕像化させる現像を行い、次いで前記コピー済紙をガラス板上から取り出して該コピー済紙を給紙側にセットして搬送されるコピー済紙のコピー済面がドラム表面上で重なり被覆パターン顕像を転写してコピー済紙のコピー済パターンを白色のトナーで被覆し、白紙化されたコピー済紙をヒーターで加熱して白色トナーを融着させコピー済パターンに重ねて被覆する被覆パターンを該コピー済紙に定着させることを特徴とするコピー済紙を再度コピー用紙として使用する方法。
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JPH09265249A (ja) | 1997-10-07 |
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