JP3796483B2 - 米飯成型装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、にぎり寿司などに用いるシャリ玉やおにぎりなどの米飯成型物を製造する米飯成型装置に関し、さらに詳しく言えば、米飯成型物を安定して供給できるとともに、メンテナンス性も良好な米飯成型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
寿司握り装置など現存するほとんどの米飯成型装置は、適量の米飯を貯留して、串型状の軸により米飯を解し出す供給部と、この供給部から送り出された米飯をローラやベルトなどにより圧縮(圧延)しながら送り出す圧延部と、圧延された米飯を適量にカットする切断部と、切断された米飯を受ける凹型が複数割り振られた例えば回転テーブルやコンベアなどからなる成型部と、上記凹部と協働して米飯を成型する凸型の圧縮部と、成型された米飯を回転テーブルやコンベアで受ける搬送部とにより構成されている(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。
【0003】
また、米飯の成型を行う過程で量目や成型状態に応じた成型圧力の調整が必要となる場合もあり、この場合、従来では圧縮部の成形型に外部に露出した形でスプリングなどを組み込む方法が採用されている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
他方、にぎり寿司の自動生産化に伴い、シャリ玉の成型と併せて、シャリ玉上にわさびを塗布する食品塗布装置も提供されている。例えば特許文献4には、コンプレッサによるわさび搬送チューブの搬送路上にチューブ押圧閉鎖手段を設けて、そのチューブ押圧閉鎖手段にてわさびを間欠的に押し出して供給することにより、小型で低コストのコンプレッサによるわさびの塗布を実現可能とするわさび塗布装置が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特許第3113584号公報
【特許文献2】
特開2000−333626号公報
【特許文献3】
特開2000−60464号公報
【特許文献4】
特開平11−9247号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の米飯成型装置には次のような課題があった。すなわち、従来から「供給部」、「圧延部」、「切断部」、「成型部」、「圧縮部」および「搬送部」の構成や配置には、あまり変化が無く、小型化や取り扱いの簡略化を要求される現在、従来構造では小型化に限界があり、よって取り扱いや部品交換などのメンテナンス性も容易ではない。
【0007】
また、それぞれの問題点を細かくみると、「切断部」は、「圧延部」より送り出された米飯を適量に切って分割することを目的としているため、その構造上、組立精度や刃の材質などにより切れ味に影響が出やすく、分解組立やメンテナンスも容易でないばかりでなく、安全性や衛生上にも問題があった。
【0008】
「成型部」には、回転テーブルに凹型を適数割り振った中に下側からの圧縮と上側への迫り出しとを兼ねた凸型がそれぞれ組み込まれ、凹型内に送り込まれた米飯を回転テーブルが回転することにより下側に配置された軌道に沿って凸型が上下して成型と排出を繰り返す方法をほとんどのメーカーが採用している。
【0009】
しかしながら、この方法では1つの凹型に対してそれぞれ2つの凸型が必要となり、部品点数の削減が難しく、凸型駆動用の軌道を設置する関係上、回転テーブルの小型化も困難であり、加えて分解組立などのメンテナンスも難しかった。
【0010】
さらには、迫り出した米飯を人手や自動の搬送機などによって取り除いていかないと成型が連続してできないという欠点もある。また、通常2貫1セットとなる寿司作りにおいては、2貫が同時に成型できる装置も提供されてはいるが、さらに機構が複雑になり、部品点数の増加およびコストアップにつながっている。
【0011】
「圧縮部」は、工程や目的によって回転テーブルの周囲に1〜3カ所別機構として設置されるため、全体に小型化を難しくする要因の1つとなっている。また、これら「圧縮部」の成型圧力の調節機構においては、洗浄などによる分解組立の頻度が高いにもかかわらず、機構が複雑であるため、取り扱いおよび衛生管理が難しかった。
【0012】
また、「搬送部」は、圧縮行程を経たシャリ玉をトレー上にまんべんなく敷き並べるため、X−Yステージ機構を採用していた。これは、従来のほとんどのメーカーが、その米飯成型装置の構成上、成型されたシャリ玉を上方からトレー上に載せ置く方式を採用していたためである。
【0013】
この方法によれば、一度に大量のシャリ玉を生産、保管できるため、大型寿司店など稼働率の高いユーザにとっては有効であるが、X−Yステージ機構の組み込みに伴う装置全体の複雑化かつ大型化は避けられず、結果的にコスト高となり、特に小規模店舗などには導入しにくい。
【0014】
また、この種の米飯成型装置に上述した食品(わさび)塗布装置を組み込むためには、次のような問題がある。すなわち、大抵の場合、シャリ玉の成型後にわさびを塗布するようにしているため、専用のわさび塗布装置を別途組み込む必要があり、スペース的にもコスト的にも負担が大きくなる。
【0015】
また、特許文献4に記載された塗布ノズルのアップダウン方式を採用するわさび塗布装置に共通する問題として、チューブ先端に取り付けられたノズルがワーク(シャリ玉)に接触して型くずれしないようにするため、ノズルの塗布位置を正確に制御する必要がある。
【0016】
さらには、塗布ノズルによる場合、その先端から絞り出されたわさびを単にシャリ玉上に載せ置くだけであるため、寿司職人が指で塗ったような塗布感を得ることができない。
【0017】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その第1の目的は、メンテナンス性がよく、均質なシャリ玉を安定して連続的に供給できる米飯成型装置を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、塗布ノズルなどの複雑な位置制御などが不要であり、簡単な装置にてシャリ玉に対してわさびなどの塗布物を確実に塗布し得るようにすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述した第1の目的を達成するため、本発明は、投入口から投入されたすし飯などの米飯を供給口へと供給するホッパーと、上端が上記供給口に接続され、上記供給口から供給された上記米飯を圧延しながら下端の排出口へと送り出す圧延部と、上記排出口から送り込まれた上記米飯を所定形状に成型する成型部と、上記成形部から排出される米飯成型物が載せられる載置部とを備える米飯成型装置において、上記成型部は、水平回転軸を中心として回転し、軸方向に沿って貫通する成型シリンダ孔を同心円上に等間隔で複数有する成型ロータと、上記成型シリンダ孔の背面側から上記成型シリンダ孔内に向けて出没し、上記米飯を同成型シリンダ孔内に押し込む第1成型ピストンと、上記成型シリンダ孔の前面側から上記成型シリンダ孔内に向けて出没し、上記第1成型ピストンとの間で上記米飯を所定形状に成型する第2成型ピストンと、上記成型シリンダ孔内で成型された上記米飯成型物を上記載置部に押し出す押出ピストンとを備えていることを特徴としている。
【0019】
これによれば、圧延部から流れ込んでくるすし飯を第1成型ピストンにて成型ロータの成型シリンダ孔内に押し込み、成型シリンダ孔内で第2成型ピストンとともに両側から挟み込んでシャリ玉に成形し、成型ロータの回転に伴って排出位置に到来したシャリ玉を押出ピストンにて載置部上に押し出すことにより、型くずれすること無く、シャリ玉を連続して載置部上に並べることができる。
【0020】
また、上記成型ロータには、上記各成型ピストンが両側から挿通可能な軸方向に沿って貫通する成型シリンダ孔が同心円上に等間隔で複数個設けられるが、その数を偶数個とすることにより、各成型シリンダ孔が水平回転軸を挟んで互いに対向するため、一方の成型シリンダ孔で米飯をプレス成型しつつ、他方の成型シリンダ孔から成型された米飯を排出でき、作業効率がよくなる。
【0021】
さらに、上記各成型ピストンの対向面には、上記米飯成型物を成型するための型面が形成されていることが好ましい。本発明において、型面はシャリ玉を成型するため半俵型の凹面に形成されているが、これ以外に例えば三角おにぎりの形状に形成されたおにぎり用の型面であってもよく、その形状は任意である。
【0022】
本発明の好ましい態様によると、上記押出ピストンおよび上記第1成型ピストンは、所定の回転運動を直線運動に変換する第1回転−直線運動変換手段を介して互いに同じ方向に移動可能に連結されており、上記第2成型ピストンは、第2回転−直線運動変換手段にて、上記押出ピストンおよび上記第1成型ピストンとは相反する方向に駆動され、上記各回転−直線運動変換手段は、所定の回転駆動軸を共有して同期的に連結されている。
【0023】
これによれば、1つの回転駆動軸を共有して各成型ピストンと押出ピストンと同期的に移動することができ、内部機構が簡素化かできるばかりでなく、成型作業と押出作業が同時に行える。
【0024】
さらに、本発明の好ましい態様によると、上記第2回転−直線運動変換手段は、上記駆動軸に連結されたカムローラと、上記第2成型ピストンに連結されたカムフォロアとを含み、上記カムフォロアは、ほぼ2分割された第1および第2カムメンバーと、それら各カムメンバーを常に接近する方向にバネ付勢する引張バネとを備えている。これによれば、すし飯に対してその量目に応じた適切なプレス圧をかけることができ、シャリ玉の均質化が図れる。
【0025】
上記載置部は、上記押出ピストンの押出方向に沿って平行な載置面を有するステージを備え、上記ステージには載置された上記米飯成型物の有無を感知する感知センサーが設けられていることが好ましい。
【0026】
これによれば、載置部に回転ステージを用いた場合に、載置部上に取り残されたシャリ玉がステージの回転によって再び押出ピストンの押出口前方に運ばれる前に感知されることで、残っているシャリ玉に向かって新しいシャリ玉の押し出しが防止される。
【0027】
本発明の米飯成型装置によれば、米飯成型物を同一方向に連続して押し出すことができる。そこで、この方式を利用したより好ましい態様として、上記載置部は、上記押出ピストンの押出方向に対して直交する方向に延在する搬送手段と、上記押出ピストンの押出方向に沿って平行な載置面を有し、少なくとも上記押出ピストン側が開放された搬送トレーと、上記搬送手段によって搬送される上記搬送トレーの有無を感知するトレー感知センサとを含み、上記搬送手段は、上記搬送トレーを上流側から下流側に向けて所定の移動量づつ間欠的に搬送させ、その間に上記載置面上に上記米飯成型物を上記押出方向に沿って所定個数整列させる。
【0028】
これによれば、押出方向に対して直交する方向に移動する搬送トレー上に例えば5個連続してシャリ玉を押し出すことにより、搬送トレー上にシャリ玉が列方向に整列され、整列後に搬送トレーを行方向に所定移動量づつ間欠的に移動させることで、一軸方向の移動機構のみで、搬送トレー全体にシャリ玉を敷き並べることができる。
【0029】
上記搬送手段は、クラッチ部を介して上記成型ロータの駆動手段に同期的に連結され、上記クラッチ部は上記成型シリンダが設定された個数分だけ回転したのを感知して、上記搬送手段に動力を伝達するようにしたことにより、複雑な制御系を必要とすることなく、成型ロータの回転移動に併せて搬送トレーを簡単に移動することができる。
【0030】
ここで、上記トレー感知センサは、上記搬送レーンに沿って平行に配置された一対の対物センサからなることにより、搬送トレーの始端および終端を容易に感知でき、シャリ玉の誤射などが防止される。
【0031】
なお、上記搬送トレーは、少なくとも上記押出ピストン側が開放されていることが好ましいが、両側を開放しておけば、シャリ玉の押出作業と同時に、載置面上に敷き並べられた米飯成型物の回収を行える。
【0032】
上記第2の目的を達成するため、本発明は、上記成型部には、上方が上記圧延部の上記排出口に向けて開放され、上記排出口から送り込まれた米飯を一旦受け止めるとともに、その米飯を上記成型シリンダ孔に向けて押し出す上記第1成型ピストンをガイドするガイド溝を有する成型ガイドが設けられており、上記ガイド溝の底面には、わさびなどの塗布物が吐出される吐出口が設けられていることを特徴としている。
【0033】
これによれば、ガイド溝に塗布物の吐出口を設けたことで、米飯が投入されるのと同時に米飯にわさびなどの塗布物を供給できるばかりでなく、供給された塗布物は、ガイド溝に沿って擦られながら米飯とともに成型シリンダ孔に導入されることで、指で塗りつけたような塗布感が得られる。
【0034】
塗布物を米飯にまんべんなく付着しやすくするには、上記ガイド溝には、上記吐出口を囲むように粗面加工が施されていることがよい。また、上記ガイド溝は、上記成型シリンダ孔の断面形状と同じ断面形状を有することにより、米飯と塗布物とを無理なく成型シリンダ孔内に導き入れることができる。
【0035】
より安価に製造するため、上記成型ガイドの内部には、一端が上記吐出口に接続され、他端が所定の吐出手段に接続される吐出通路が設けられていることが好ましい。
【0036】
上記第1成型ピストンの前面と上記第2成型ピストンの前面とが上記米飯を挟んで上記成型シリンダ孔内で対向配置された状態において、排出口と吐出口が開放されたままであると、ガイド溝上に米飯と塗布物が垂れ流しになるおそれがある。そこで、上記第1成型ピストンは、少なくとも上記排出口および上記吐出口を塞ぐことが可能な長さを備えていることが好ましい。これによれば、第1成型ピストンで排出口と吐出口の両方を塞ぐことができる。
【0037】
上記成型ガイドは、上記成型シリンダの背面側に沿って配置されているため、第1成型ピストンによって掻き出された塗布物が、上記成型ガイドと上記成型シリンダとの間に入り込むことがある。そのため、本発明では、上記成型ガイドの上記成型シリンダとの対向面間には、上記成型ガイドと上記成型シリンダとの間に入り込んだ上記塗布物を上記成型シリンダの回転に伴って除去する掻き取り溝が設けられている。これによれば、成型シリンダの回転を利用して、隙間に入った塗布物を掻き取り溝で削ぎ落とすことができる。
【0038】
より好ましい態様として、上記掻き取り溝の一端側は、上記成型ガイドの側面に向かって開放されていることが好ましい。これによれば、万が一掻き取り溝内が塗布物で一杯になった場合でも、塗布物を成型ガイドの側面に逃がすことができるため、成型作業を中断することなく、継続できる。
【0039】
少なくとも上記圧延部、上記成型部および上記吐出手段を制御する制御手段をさらに備え、上記制御手段は、上記圧延部の上記排出口から上記ガイド溝に米飯が投入された状態で、上記吐出手段を駆動させ、上記吐出口から上記ガイド溝上に上記塗布物を供給する。これによれば、制御手段によって塗布物の吐出が制御されているため、例えばサビ有りのシャリ玉とサビ抜きのシャリ玉を交互に作製することもできる。
【0040】
成型作業を始める前は、吐出通路内は空である。そこで、上記制御手段は、上記第1成型ピストンを上記成型シリンダ孔に向けて押し出した状態で、上記吐出手段を駆動させ、空の上記吐出通路内に上記塗布物を充填させる塗布物充填モードを備えていることが好ましい。これによれば、成型開始前に塗布物が吐出口まで運ばれてきているため、シャリ玉の試し打ちを最小限に抑えることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る米飯成型装置の外観斜視図であり、図2および図3は、内部構造を模式的に示した正面図および側面図である。なお、上述した図7に示す従来技術と同一もしくは同一と見なされる箇所には同じ参照符号を付した。
【0042】
この米飯成型装置1は、上部投入口からすし飯R(図3参照)が投入されるホッパー2と、ホッパー2から供給されたすし飯Rを圧延しながら下側へと送り出す圧延部3と、圧延部3から送り込まれたすし飯Rをシャリ玉Rc(米飯成型物)へと成型するとともに、載置部5へと搬送する成型部4と、同成型部4から搬送されてきたシャリ玉Rcを載置するための載置部5とを備えている。
【0043】
なお、この米飯成型装置1の本体には、各種操作ボタンや非常停止ボタン、パイロットランプ類が設けられた操作パネル(図示しない)が一体的に組み込まれており、使用者はこの操作パネルを介して米飯成型装置1を操作する。
【0044】
ホッパー2は、内部の収納容積が下側に行くにつれて減少する、いわゆるすり鉢状に形成された容器本体21と、上記容器本体21の上部投入口に被せられる蓋22とを備え、これらが図示しない係止手段、例えばパチン錠を介して本体に着脱可能に係止されている。
【0045】
この実施形態において、容器本体21および蓋21は、酢などによって腐食し難いステンレスによって形成されており、その表面には、投入されたすし飯Rが下側へ流れやすく、かつ、すし飯Rの付着を防止するためのフッ素樹脂可能が施されている。
【0046】
容器本体21内には、すし飯Rを解すため櫛刃状の攪拌アームが多数突設された攪拌子22、この実施形態では4本(22a〜22d)が本体背面側(図3では右側)から本体前面側(図3では左側)にかけて回転可能に架け渡されている。なお、攪拌子22の形状および数は任意である。
【0047】
これら各攪拌子22a〜22dは、ギア23を介して本体内に設けられたモーターM1によって回転駆動され、すし飯Rを本体背面から本体前面へと送り出す。その送り出し先には、下側の圧延部3にすし飯Rを供給する供給口24が設けられている。
【0048】
圧延部3は、メンテナンス性を考慮して本体前面に設けられており、前面が着脱可能な化粧板30によって覆い隠されている。図2に示すように、化粧板30の裏側には、上方から下方にかけて互いに対向する1対の圧延ローラがそれぞれ所定間隔をもって、この実施形態では3組合計6個31a,31b,32a,32b,33a,33b設けられている。
【0049】
3組の圧延ローラ31〜33のうち、上側2組の圧延ローラ31a,31b(32a、32b)は、ローラの表面に多数の凸部が設けられた合成樹脂製の大径ローラからなり、上側の圧延ローラ31a、31bの圧延間隔よりも下側の圧延ローラ32a、32bの圧延間隔が狭くなるように配置されている。
【0050】
最下部の圧延ローラ33a,33bは、他の圧延ローラ31,32と比較して小径の合成樹脂製ローラからなり、直上の圧延ローラ32a,32bよりもさらに圧延間隔が狭くなるように配置されている。
【0051】
図3に示すように、各圧延ローラ31a,31b〜33a,33bは、本体内部に設けられたモータM2に接続され、正面左側の圧延ローラ31a,32a,33aがそれぞれ右回転、正面右側の圧延ローラ31b,32b,33bがそれぞれ左回転するように噛み合わせられており、ローラ間に導入されたすし飯Rが上から下に直下的に流れるようになっている。
【0052】
成型部4は、同心円上に成型シリンダ孔431を複数有する成型ロータ43と、同成型シリンダ孔431の前面側および背面側から成型シリンダ孔431内に向けて出没する第1および第2成型ピストン41,42と、成型ロータ43内で成型されたシャリ玉Rcを載置部5上に押し出す押出ピストン44とを備えている。
【0053】
成型ロータ43は、水平回転軸432を中心として回転する合成樹脂製のいわゆる縦型の円盤体からなり、メンテナンス性を考慮して装置本体前面に着脱自在に設けられている。この実施形態において、水平回転軸432は、内部に第2成型ピストン42を駆動するプッシュロッド463がスライド可能に収納される円筒パイプからなり、他端側に設けられた回転ギア433が図示しない駆動モータに接続されている。
【0054】
この実施形態において、成型ロータ43には、各成型ピストン41,42が両側から挿通可能な軸方向に沿って貫通する偶数個の成型シリンダ孔431が同心円上に等間隔、この実施形態では6カ所に設けられている。
【0055】
各成型シリンダ孔431は、シャリ玉Rcの形状に沿ってくり抜かれ、シャリ玉Rcの表面が水平回転軸432を向くように配置されており、実質的に水平回転軸432を挟んで互いに対称に形成されている。
【0056】
第1成型ピストン41は、幅および高さがほぼシャリ玉Rcの幅および高さと同じ合成樹脂製の四角柱体からなり、第2成型ピストン42は、シャリ玉Rcとほぼ同じ幅および高さを有するピストン部422と、後述するカムロッド463に接続される接続部423とをL字状に連結したものから構成されている。
【0057】
各成型ピストン41,42の対向面には、各成型ピストン41,42が互いに突き合わされた際、その対向面間に押し込まれたすし飯Rをシャリ玉Rcにプレス成形するための型面411、421が凹面状に形成されている。
【0058】
第1成型ピストン41は、後端部(図3では、右端部)がプッシュロッド451を介して第1カム手段45(第1回転−直線運動変換手段)に連結されており、第1カム手段45のカム運動によってスライド運動する(図3では紙面左右方向)。
【0059】
この第1成型ピストン41は、メンテナンス性を考慮してプッシュロッド451の先端に対して着脱自在に取り付けられており、簡単に取り外して洗浄することができる。
【0060】
第2成型ピストン42は、そのピストン部422が接続板423およびプッシュロッド463を介して第2カム手段46(第2回転−直線運動変換手段)に連結されており、第2カム手段46のカム運動によって第1成型ピストン41とは相反する方向にスライド運動する(図3では紙面左右方向)。
【0061】
図3および図7に示すように、第1成型ピストン41の下側には、圧延部3から送り込まれたすし飯Rを受け止めるとともに、上記第1成型ピストン41の移動ガイドも兼ねる成型ガイド47が設けられている。
【0062】
成型ガイド47は、上記各成型ピストン41、42と同じ合成樹脂製の中空な角柱体からなり、中心には後述する第2カム手段46のプッシュロッド463を同軸的に挿通する挿通孔471が設けられている。なお、成型ガイド47は回転せず固定配置である。
【0063】
この実施形態において、成型ガイド47の上記第1成型ピストン41との接触面(ガイド溝472)は、第1成型ピストン41の外周面に沿って凹曲面上に形成されている。また、その両側にはほぼ垂直に立設された壁面が形成されており、投入される米飯を底面および両側面側から受け止めるように断面コ字状に形成されている。
【0064】
押出ピストン44は、上記各成型ピストン41,42と同じく幅および高さがほぼシャリ玉Rcの幅および高さと同じ合成樹脂製の四角柱体からなり、水平回転軸432を挟んで第1成型ピストン41と対称位置に設けられている。
【0065】
この実施形態において、押出ピストン44は、載置部5のステージ51と同一平面に沿って上記第1成型ピストン41と同じ方向にスライド移動可能に設けられており、後端側がプッシュロッド452を介して第1カム手段45に連結され、第1カム手段45を介して第1成型ピストン41と同じ方向に同期的にスライド運動する(図3では紙面左右方向)。
【0066】
この実施形態において、押出ピストン44は、第1成型ピストン41の先端よりも成型ロータ43寄りに設けられており、押出時に成型シリンダ孔431を貫通して、成型シリンダ孔431内からシャリ玉Rcを載置部5上に完全に押し出すことができる。
【0067】
次に、第1成型ピストン41および押出ピストン43を駆動する第1カム手段45(第1回転−直線運動変換手段)と、第2成型ピストン42を駆動する第2カム手段46(第2回転−直線運動変換手段)とについて図4を参照しながら説明する。
【0068】
第1カム手段45と第2カム手段46は、説明の便宜上、図4に示すように、上下方向に記載されているが、実際には同一の回転駆動軸Oに沿って同軸上、すなわち図4の紙面垂直方向に並んで設けられている。
【0069】
図4(a)に示すように、第1カム手段45は、それぞれ第1成型ピストン41および押出ピストン43に連結されるプッシュロッド451、452を備える第1カムフォロア453と、図示しない駆動手段によって回転駆動される回転駆動軸Oに接続された第1カムローラ454とを備えている。
【0070】
第1カムフォロア453はステンレス製の合金板をプレス加工したものからなり、第1カムローラー454のカムヘッド456が係合されるスリット455がスライド方向に対して直交方向に穿設されている。
【0071】
第1カムローラー454は、回転駆動軸Oを中心に所定の回転半径位置にカムヘッド456が設けられており、このカムヘッド456がスリット455内に係合されている。これにより、第1カムローラ454の回転運動が第1カムフォロア453によって水平運動に変換され、プッシュロッド451,452をそれぞれ同じ方向にスライドさせる。
【0072】
図4(b)に示すように、第2カム手段46は上記回転駆動軸Oに沿って回転可能に設けられた第2カムローラ461と、同第2カムローラ461の回転運動を水平運動に変換させる第2カムフォロアとを備えている。
【0073】
第2カムローラ461は、回転駆動軸Oの回転中心に対して偏心配置された円盤カムからなり、この実施形態において、第2カムローラ461は回転駆動軸Oを挟んで上記第1カムローラ454と対称、すなわち回転開始位置が180°ずれて設けられている。
【0074】
第2カムフォロア462は、上記第1カムフォロア453と同じくステンレス製のプレス加工板からなり、ほぼ中央に楕円状のスリット464がスライド方向に対して直交方向に設けられている。
【0075】
この第2カムフォロア462の中央には、上述した第2成型ピストン42に連結されるプッシュロッド463が一体的に取り付けられており、第2カムフォロア462の移動によって、先端の第2成型ピストン42がスライドされる。
【0076】
この実施形態において、第2カムフォロア462は一体成型されたものが用いられているが、すし飯Rの状態や量目に応じて、常に手握りに近い一定のプレス圧をすし飯Rに付与する手段として、図6に示すような第2カムフォロア462の変形例が採用した方がより好ましい。
【0077】
すなわち、図6に示すように、この第2カムフォロア462は、第2カムフォロア462の水平運動方向に沿ってほぼ中央から2分割された第1および第2カムメンバー462a、462bからなり、それらが引張バネ464、464を介して互いに連結され、常に接近する方向にバネ付勢されている。
【0078】
これによれば、すし飯Rが成型シリンダ孔431内に多めに導入された場合であっても、第2カムローラ461の力が全て第2カムフォロア462に伝達されることなく、余分な力が引張バネ464,464によって吸収されるため、すし飯Rに状態および量目に応じて、常に一定のプレス圧が付与される。
【0079】
この実施形態において、回転駆動軸Oの回転運動を直線運動に変換する回転−直線運動変換手段は、カムおよびカムフォロアからなる変換手段が用いられているが、これ以外に例えば油圧シリンダーやソレノイド、または各種アクチュエータ類が採用されていてもよい。
【0080】
次に、図7を参照して成型ガイド47を説明する。成型ガイド47は、上面に第1成型ピストン41を進退方向に沿ってガイドするガイド溝472が設けられている。ガイド溝472は、第1成型ピストン41の外周面に沿って凹曲面状に形成されており、上端側が圧延部3の排出口に向けて開放された断面コ字状に形成されている。
【0081】
成型ガイド47の下面(ガイド溝472の連通孔471を挟んだ対向面)には、押出ピストン44を進退方向に沿ってガイドするガイド溝473(以下、第2ガイド溝とする)が設けられている。
【0082】
ガイド溝473は、押出ピストン44の外周面に沿って逆凹曲面状に形成されており、下端側が下に向けて開放された断面コ字状に形成されている。
【0083】
なお、各ガイド溝472,473の断面形状は、各成型シリンダ孔431の断面形状とも実質的に同一であり、それぞれ連通孔471の軸線を中心に回転対称形に形成されている。
【0084】
図8を併せて参照して、ガイド溝472の底面の前寄り(成型部3の排出口直下)には、塗布物W(この例ではわさびWとする)が吐出される吐出口474が開口されている。吐出口474は、成型ガイド47の内部に形成された吐出通路475を介して、成型ガイド47の側面に突設されたニップル476に連通している。
【0085】
ところで、第1成型ピストン41と第2成型ピストンの対向面同士が米飯Rを挟んで成型シリンダ孔431内で対向配置された状態において、成型部3の排出口と、成型ガイド47の吐出口474が開放されたままであると、ガイド溝472上に米飯RとわさびWが垂れ流しになるおそれがある。
【0086】
そこで、第1成型ピストン41の長さは、成型部3の排出口と成型ガイド47の吐出口474とを塞ぐことが可能な長さを備えていることが好ましい。これによれば、図9に示すように、成型時に第1成型ピストン41の上面および下面によって成型部3の排出口と吐出口474とが塞がれるため、米飯RとわさびWの流出を防止できる。このような態様も本発明に含まれる。
【0087】
また、この例において、吐出口474は単なる丸孔状に形成されているが、わさびWの塗布範囲に応じて楕円状や角形状など任意の形状にしてもよい。さらに、ガイド溝472は、第1成型ピストン41との摩擦を考慮して全体が平滑面とされているが、わさびWを米飯Rにまんべんなく付着しやすくする工夫として、吐出口474の周囲をローレット状などとして粗面化(高摩擦化)する方法もある。
【0088】
成型ガイド47の前面(成型シリンダ43との対向面)には、成型シリンダ43と成型ガイド47との間に形成される隙間に流れ込んだわさびWを除去する掻き取り溝477a〜477dがこの例では4カ所設けられている。
【0089】
各掻き取り溝477a〜477dは、成型ガイド47の前面から背面側に向かって所定深さ凹まれた凹面からなり、それぞれ所定間隔を持って互いに対称配置されている。
【0090】
各掻き取り溝477a〜477dの側面は、成型ガイド47の側面に向けて開放されている。すなわち、掻き取り溝477a、477bは、成型ガイド47の左側面に向けて開放されており、掻き取り溝477b、477dは、成型ガイド47の右側面に向けて開放されている。
【0091】
これによれば、隙間に入り込んだ塗布物が成型シリンダ43の回転によって移動していくと、各掻き取り溝447a〜447dでわさびWをこそぎ落とすことができ、万が一掻き取り溝内が塗布物で一杯になった場合でも、塗布物を成型ガイドの側面に逃がすことができるため、成型作業を中断することなく、成型作業を継続できる。
【0092】
成型ガイド47のニップル476には、わさびWを吐出口474に向けて吐出させる吐出手段70が接続されている。図7に示すように、吐出手段70は、わさびWを吐出口474に圧送する圧送部71と、内部にわさびWを貯留する貯留タンク72とを備えている。
【0093】
圧送部71は、圧縮空気を生成するコンプレッサ711と、同コンプレッサ711から送り込まれた圧縮空気を間欠的に貯留タンク72に送り出すソレノイド弁712とを備えている。この例において、圧縮空気は、ソレノイド弁712によって間欠的に供給されるが、これ以外の弁機構を用いてもよい。
【0094】
貯留タンク72は、内部にわさびWが貯留された密閉容器からなり、上端側に圧送部71からの圧縮空気が接続され、下端には、図示しない搬送口が設けられており、そこに搬送パイプ73の他端が接続されている。
【0095】
貯留タンク72内に貯留される塗布物としては、基本的にはわさび(練りわさびW)が好適であるが、これ以外に、いわゆる変わり寿司用としてマヨネーズや各種ソース類など適度な粘性があるものであればこれらを貯留して米飯Rに塗布してもよい。
【0096】
この例において、吐出手段70は、容器本体21の側面側に設けられており、成型ガイド47とは、ビニールチューブからなる搬送パイプ73によって接続されている。吐出手段70は、図示しない制御部によって制御されている。
【0097】
貯留タンク72の取付位置は特に限定されないが、より好ましくは、ニップル476の接続位置と貯留タンク72の搬送口とがほぼ同一高さに設定されていることが好ましい。これによれば、貯留タンク72内に貯留されたわさびWが自重によって吐出口474から吐出することを防止できる。
【0098】
次に、再び図1〜図3を参照して載置部5について説明する。載置部5は、本体下部前面より被設置面に沿って平行に張り出され、同被設置面に対して直交する回転軸52を介して回転可能に支持された円盤状のステージ51を備えている。
【0099】
図3に示すように、ステージ51は、その載置面が押出ピストン44の押出方向と同一面となるように設けられており、回転軸52の後端に連結された駆動ベルト53を介し、図示しない駆動モーターによって回転駆動される。
【0100】
この実施形態において、載置部5は円盤状のステージ51を作用しているため、ステージ51上にシャリ玉Rcが取り残されると、ステージの回転によって再び押出ピストンの押出口前方に運ばれ、残っているシャリ玉に向かって新しいシャリ玉の押し出されるおそれがある。
【0101】
そこで、この実施形態の載置部5には、残ったシャリ玉Rcに向けて新規に排出されるシャリ玉Rcが誤って排出されないようにするための感知センサー6が設けられている。
【0102】
感知センサー6は、発光素子61および受光素子62からなる一対のフォトカプラからなり、この実施形態において、発光素子61はステージ51の外部周辺に、検知光を回転軸52に向けて送出するように設けられており、これに対して受光素子52は、ステージ51の回転軸52に一体的に設けられている。
【0103】
これによれば、万が一、シャリ玉Rcがステージ51上に取り残された状態のまま、成型ロータ53の排出口に差し掛かる前に感知センサー6によって、シャリ玉Rcの有無が判別されるため、誤って残ったシャリ玉Rcに向けて新規なシャリ玉Rcが押し出されるのを防止できる。
【0104】
この実施形態において、感知センサー6は、一対のフォトカプラを使用しているが、これ以外に、シャリ玉Rcを感知可能なセンサーがあれば適宜選択して使用可能である。
【0105】
次に、この米飯成型装置1の使用手順について説明する。使用者はまず、あらかじめ酢と混ぜ合わせられたすし飯Rを上部開口からホッパー2に投入しておき、図示しない操作パネルを操作してシャリ玉Rcの成型総数やシャリ玉Rcを何個排出したらステージ51を移動させるかなどの各種条件を設定する。
【0106】
この設定項目の一つにわさびWの設定モードがある。図10(a)に示すように、操作パネル上には、わさびW(わさび)のON/OFFボタン、わさびWの塗布量を設定する設定ボタン、設定リセットボタンのほか、チューブ充填ボタンが設けられている。
【0107】
この中の1つのチューブ充填ボタンを押すと、図示しない制御部は、まず最初に第1成型ピストン41の図示しない駆動部に指令を出し、これにより駆動部は、第1カム手段45を介して第1成型ピストン41を成型シリンダ43内に押し出す(図5(a)参照)。
【0108】
第1成型ピストン41の押出によって吐出部474を塞いだ後、制御部は、吐出手段70に指令を出し、圧送部71のソレノイド弁712を一定時間開放して、空の搬送パイプ73と搬送通路475とにわさびWを流し込み、一定時間経過した後、ソレノイド弁712を閉じて、第1成型ピストン41を成型ガイド47に引き戻す。
【0109】
これによれば、わさびWが吐出口474の付近まであらかじめ搬送されて来ていることで、安定した成型が開始されるまでの試し打ちをできるだけ抑えることができる。次に、作業者は、図10(b)に示す、サビ有りシャリ玉とさび抜きシャリ玉の個数を設定した後、開始ボタンを押すことで、成型が開始される。
【0110】
開始ボタンが押されると、ホッパー2内では各攪拌子22a〜22dがすし飯Rを供給口24に向かって押し流し、すし飯Rを圧延部3に向けて投下する(図3参照)。供給口24より投下されたすし飯Rは、まず上の2組の圧延ローラ31a、31b(32a、32b)によって粗く圧延され、次に最下部の圧延ローラ33a、33bによって一気に成型部4内に押し込まれる(図2参照)。
【0111】
なお、この実施形態において各攪拌子22a、22dは、常に圧延部3や成型部4と独立して制御され、投入されたすし飯Rが自重によってくっつかないように、常に回転した状態ですし飯Rを解している。
【0112】
米飯Rを成型ガイド47に送り込む前に、図示しない制御部は、初期設定に応じてわさびWをシャリ玉Rcに塗布するかどうかを判断する。制御部がわさびWを塗布する(サビ有り)と判断した場合には、吐出手段70に指令を出し、圧送部71のソレノイド弁712が設定時間だけ開放されることで、圧縮空気が貯留タンク72内に送り込まれ、吐出通路475を通って吐出口474からわさびWがガイド溝472上に供給される。
【0113】
設定時間が過ぎると、制御部は吐出手段70を止めてわさびWの供給をストップした上で、圧延部3に指令を出し、これに応じて、圧延部3が駆動され、すし飯Rを成型ガイド47内に投入する。なお、制御部が塗布しない(さび抜き)と判断した場合には、上述の塗布ステップを飛ばして圧延部3に指令を出す。これにより、極端に言えば、さび抜きシャリ玉とサビ有りシャリ玉を交互に打ち出すことも可能である。
【0114】
成型部4に流し込まれたすし飯Rは、一旦、成型ガイド47のガイド溝に押し留められる。この状態で回転駆動軸Oが回転してゆくと、第1成型ピストン41は、第1カム手段45を介して図面上右方向から左方向に移動しながら、すし飯Rを成型ロータ43の成型シリンダ孔431内に押し込んでゆく(図4b参照)。
【0115】
このとき、成型ガイド47の底面には、あらかじめわさびWが吐出されているため、すし飯Rの底面にわさびWが付着する。わさびWが付着した状態で、すし飯Rが成型シリンダ孔431内に押し込められると、図9に示すように、表面のわさびWは、ガイド溝472によって擦られながら成型シリンダ孔431内に押し込められ、職人が指で塗ったような塗布感でシャリ玉Rc上にまんべんなく塗布される。
【0116】
他方の第2成型ピストン42は、回転駆動軸Oの回転によって、第2カム手段462を介して図面上左側から右側にスライドしてゆき、図5に示すように成型シリンダ孔431内に押し込まれたすし飯Rを他方からプレスする(図5b参照)。
【0117】
このとき、第1成型ピストン41の上面は、圧延部3の排出口を塞ぎ、第1成型ピストン41の下面は、成型ガイド47の吐出口474を塞ぐため、誤って成型ガイド47内にすし飯RとわさびWが押し込まれない。
【0118】
さらに回転駆動軸Oが180°回転すると、今度は各成型ピストン42はカム手段45,46により成型シリンダ孔431から引き抜かれ、成型されたシャリ玉Rcのみが成型シリンダ孔431内に取り残され、図示しない制御手段が成型ロータ43を反時計方向に約60°回転させる。
【0119】
この実施形態において、成型ロータ43の回転ピッチは、成型シリンダ孔431の数(この場合、6カ所×60°=1周360°)に対応して、1回の成型毎に60°ずつ回転するように設定されているが、回転ピッチは、成型シリンダ孔431の数によって任意に変化する。
【0120】
初期状態では、成型シリンダ孔431内にはシャリ玉Rcが1つも充填されていないため、押出ピストン44は空打ちを3回繰り返すが、4回目で最初に成型されたシャリ玉Rcが押出ピストン44の前に表れる。
【0121】
押出ピストン44は、上述したように第1成型ピストン41と同期しており、第1成型ピストン41が上部で成型作業を開始するのと同期して、押出ピストン44は成型シリンダ孔431内に収納されたシャリ玉Rcをステージ51上に押し出す。
【0122】
押出ピストン44は、ステージ51の面と同一平面上をスライド可能に設けられていることにより、シャリ玉Rcにストレスを与えることなく、ステージ51上に押し出す。
【0123】
この実施形態においては、シャリ玉Rcを2個排出したらステージ51を回転移動させるように設定されている。したがって、1個目のシャリ玉Rcが排出されてもステージ51は移動せずそのまま待機し続ける。
【0124】
2個目のシャリ玉Rcが押出ピストン44により押し出されると、先に押しだれたシャリ玉Rcが2個目のシャリ玉Rcによって回転軸52に向かってさらに押し出される。これにより、2個のシャリ玉Rcが並んでステージ51上に載置され、図示しない駆動モータによってステージ51が反時計方向に所定角度回転する。
【0125】
作業者は、2個ずつ排出されたシャリ玉Rcを手に取り、そのまま握り作業に取り掛かってもよいし、バットなどに敷き並べておき、順次握り手に供給していってもよい。これら一連の作業が設定条件を満足するまで連続して繰り返される。
【0126】
万が一、作業者がステージ51上のシャリ玉Rcを取り忘れたまま、成型作業が流れ続けた場合、押出口の直前にある感知センサー6がシャリ玉Rcの存在を感知し、その感知データが操作部(図示しない)に送られて、操作部が成型作業を自動的にストップさせる。以上の一連の動作によって、シャリ玉Rcが効率的かつ安定して製造される。
【0127】
上述した実施形態において、載置部4は、円盤状のステージ51を採用しているが、例えばシャリ玉Rcを大量生産して保管しておく場合などには、載置部4として以下のような構成を採用することが好ましい。この構成を図11ないし図14により説明する。
【0128】
図11に示すように、この米飯成型装置100は、載置部500にその特徴があり、載置部500以外の構成は、基本的には上述した実施形態と同じであるため、その説明は一部省略する。
【0129】
載置部500は、押出ピストン44の押出方向に対して直交する方向に延在する搬送レーン510と、同搬送レーン510上を上流側から下流側(図11において左側から右側)に向かって移動する搬送トレー520と、上記搬送レーン上を移動する上記搬送トレーの有無を感知するトレー感知センサ530とを備えている。
【0130】
搬送レーン510は、例えばステンレス鋼などの金属板をプレス成形したものからなり、本体下部前面に張り出された基台101上に沿って平行に載置されたベース部511と、同ベース部511の幅方向の両端に沿ってほぼ直角に立設するガイドレール512,512とを備えている。
【0131】
ベース部511には、搬送トレー520を上流側から下流側に向けて移動させる搬送手段としてのベルトコンベア540が設けられている。ベルトコンベア540を両側には、搬送トレー520の送りを促すための搬送ローラ513,513が設けられている。
【0132】
この実施形態において、搬送手段はベルトコンベア方式を採用しているが、これ以外に例えば回転ローラ方式などを採用しても良く、搬送トレー520の送りに支障がないものであれば、適宜選択して使用できる。また、搬送レーン510全体を例えば自動搬送式のベルトコンベアやローラコンベアで置き換えてもよい。
【0133】
この実施形態において、搬送レーン510は、搬送トレー520を1つ移動させるに必要な長さだけ設けられているが、例えば搬送トレー510を連続して供給可能な長さに形成されていてもよいし、また、搬送トレー510を連続的に供給する供給装置を組み込んでもよい。
【0134】
図12に示すように、ベルトコンベア540は、搬送トレー520の搬送方向に沿って回転移動するベルト部541と、モータM3の回転駆動力をベルト部541に伝達する駆動シャフト542と、所定の設定条件に応じてモータM3の回転駆動力を駆動シャフト542に伝えるクラッチ部544とを備えている。
【0135】
ベルト部541は、表面に例えばゴムなどの滑り止め処理が施された帯状ベルトを環状に連結したものからなり、搬送トレー520を搬送レーン510上に載置した際に、少なくとも搬送トレー520の始端側と終端側が接触する長さに形成されている。
【0136】
駆動シャフト542は、一端がベルト部541に接続され、他端側が傘歯車543を介してクラッチ部544に連結されている。この実施形態において、駆動シャフト542はベルト部541に対して回転ローラにより連結されているが、これ以外に歯車などを採用してもよい。
【0137】
クラッチ部544は、一端が傘歯車543を介して駆動シャフト542に連結され、他端側が傘歯車545を介して成型ロータ43駆動用のモータM3の回転駆動軸に接続されている。
【0138】
クラッチ部544の内部には、図示しない制御部によって制御され、モータM3の回転ステップ数に応じて回転駆動力を駆動シャフト542に間欠的に伝達するクラッチ手段が内蔵されている。この実施形態において、クラッチ手段は、機械式が用いられているが、電気式のものを採用してもよい。
【0139】
再び図11を参照して、搬送トレー520は、例えばABSなどの合成樹脂の成型品からなり、搬送レーン510上に載置した際に、押出ピストン44の押出位置と同一平面になるように形成された載置面521と、同載置面521の長手方向の両端に形成された取手部522とを備えている。
【0140】
なお、図11においては作図の都合上、搬送トレー520の一方の取手部522のみが図示されているが、図13に示すように、搬送トレー520の他方にも一方の取手部522と同じ形状で対称位置に取手部522が設けられている。
【0141】
この実施形態において、載置面521は、載置面521にシャリ玉Rcを押し出すため、押出ピストン44に対向する側の辺が開放されているが、他端側がさらに開放されていてもよく、これによれば、シャリ玉Rcの押出と同時に取出も行うことができる。
【0142】
トレー感知センサ530は、本体下部前面に張り出された基台101の先端に取り付けられ、図示しない制御部に接続されたセンサユニット531を備え、同センサユニット531内には、所定間隔をもって搬送レーン510の流れ方向に沿って平行に配置された一対の対物センサ532,533が設けられている。
【0143】
対物センサ532,533は、光学式、磁気式、機械式など搬送レーン510の有無を確認できるものであれば、任意に選択できる。
【0144】
次に、図13を参照して、この載置部500の動作について説明する。なお、米飯成型装置100の米飯投入から米飯押出までの一連工程についての説明は上述した実施形態と同じため省略する。
【0145】
まず、図13(a)に示すように、搬送レーン510の上流側に搬送トレー520をその開放側が押出ピストン44を向くようにセットする。搬送トレー510をセットすると、搬送レーン510に沿って配置された対物センサ532,533は、搬送トレー510の進行方向側の一部を感知し、その感知信号を図示しない制御部に送出する。これにより、成型開始可能な状態、すなわち初期状態となる。
【0146】
なお、この実施形態において、対物センサ532,533は、両方が物体を検出して初めて成型開始状態となるようにセットされており、その片側のみの感知ではシャリ玉の成型は開始されない。
【0147】
次に、図示しない操作パネルを操作して、シャリ玉Rcの成型総個数やシャリ玉Rcを何個排出したら搬送トレー510を移動させるかなどの諸条件をセットした後、開始ボタンを押すことで成型が開始される。なお、以下においては、シャリ玉Rcを5個排出した段階で搬送トレー510を移動させるという設定条件で説明する。
【0148】
図示しない開始ボタンを押すと、図13(b)に示すように成型シリンダ431内のシャリ玉Rcが押出ピストン44によって搬送トレー510上に押し出される。押出ピストン44は設定された条件に基づき、この実施形態では5個連続してシャリ玉Rcを搬送トレー520上に押し出す。
【0149】
成型ロータ43が5/6回転し、搬送トレー520上に5個目のシャリ玉Rcが排出されると、図示しない制御部は、図12に示すクラッチ部544に信号を送り、クラッチ部544とモータM3とを接続する。
【0150】
これにより、6個目のシャリ玉Rcが成型ロータ43に乗って押出ピストン44の前面に運ばれるのに伴って、その回転駆動力が駆動シャフト542を介してベルトコンベア540に伝達され、搬送トレー520が下流側に一列分移動する。移動を終了すると同時に図示しない制御部は、クラッチ部544に信号を送り、モータM3との接続を解除する。
【0151】
そして再び、図13(c)に示すように、押出ピストン44は搬送トレー520の空いた部分にシャリ玉Rcを5個連続で排出し、5個目が排出されると上記と同様にしてクラッチ部544がオンされ、6個目のシャリ玉Rcの排出に伴って搬送トレー520がスライド移動する。この一連のクラッチ部544のオン・オフ動作を繰り返すことにより、搬送トレー520が間欠的にスライド移動し、搬送トレー520全体にシャリ玉Rcが敷き詰められる。
【0152】
図13(d)に示すように、最後の列までシャリ玉Rcが敷き詰められると、搬送トレー520はベルトコンベア540によって下流側に押し流され、搬送トレー520の後方の一部が一方の対物センサ532の監視範囲から外れると、図示しない制御部は、図13(e)に示すように、搬送トレー520を搬送レーン510の終端まで移動させるとともに、成型作業を終了し、成型待機状態に入る。
【0153】
成型作業終了後は、作業者が搬送トレー520を搬送レーン510上から回収し、図13(f)に示すような、例えば発泡樹脂などの保温性を有する専用収納箱600内に搬送トレー520を敷き並べて保管しておくことにより、シャリ玉Rcを一度に大量に保管でき、運搬することができる。
【0154】
また、上述の図10(a)および(b)に示された設定パネル上で、最初の15個のシャリ玉RcにわさびWを塗布し、残りをさび抜きのシャリ玉Rcにするといった設定にすることで、搬送トレー520上には、図14に示すように、わさびWが塗布されたサビ有りシャリ玉Rcと、さび抜きシャリ玉Rcとが明確に区別されるため、生産性と保管性をさらに良好にできる。
【0155】
本発明の米飯成型装置は、にぎり寿司用のシャリ玉Rcの製造工程に適用したものについて例示したが、例えばいなり寿司などの製造工程の一部に本発明の米飯成型装置を組み込んでもよい。
【0156】
また、この実施形態において、成型シリンダ孔431は、成型ロータ43上に等間隔で偶数個設けられているが、奇数個であってもよく、その場合は、各成型ピストン41,42および押出ピストン44を独立したスライド機構を用いて非同期とすればよい。このような態様も本発明に含まれる。
【0157】
さらには、この米飯成型装置に用いられる成型対象物は、何もすし飯(米飯類)に限定されるものではなく、例えばおからや各種小麦粉製品などに適用してもよいし、極端に言えば、製品模型など合成樹脂を成型するのに使用してもよい。
【0158】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ホッパーから圧延部を経て圧延されたすし飯を第1成型ピストンにて成型シリンダ孔内に押し込み、成型シリンダ孔内で第2成型ピストンとともに両側から挟み込んでシャリ玉にプレス成型するとともに、成型されたシャリ玉を成型ロータの回転に伴って載置部と同一平面上に運び、押出ピストンにて載置部に押し出すようにしたことにより、成型されたシャリ玉が安定姿勢のまま載置部上に載せることができ、メンテナンス性も向上する。また、成型ロータが縦型であるため、省スペース化が図れる。
【0159】
また、載置部として、押出ピストンの押出方向に対して直交する方向に延在する搬送レーンと、同搬送レーン上を上流側から下流側に向かって移動する搬送トレーと、搬送レーン上を移動する上記搬送トレーの有無を感知するトレー感知センサとを含み、上記搬送レーンには、上記搬送トレーを搬送する搬送手段が設けられていることにより、X−Yスライド機構を用いることなく、一軸方向の移動機構のみで搬送トレー上にシャリ玉を行方向および列方向に連続して敷き並べることができる。
【0160】
さらには、成型ガイドのガイド溝にわさびなどの塗布物が吐出される吐出口を設けたことにより、米飯が投入されるのと同時に米飯にわさびなどの塗布物を供給できるとともに、供給された塗布物は、ガイド溝に沿って擦られながら米飯とともに成型シリンダ孔に導入されることで、指で塗りつけたような塗布感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る米飯成型装置の斜視図。
【図2】上記実施形態の米飯成型装置の内部構造を模式的に示した正面図。
【図3】上記実施形態の米飯成型装置の内部構造を模式的に示した側面図。
【図4】成型部の成型手順を説明するための説明図。
【図5】成型部の成型手順を説明するための説明図。
【図6】第2カムフォロアの変形例を説明するための説明図。
【図7】成型ガイドの構造を説明するための斜視図。
【図8】(a)成型ガイドの正面図。
(b)成型ガイドの断面図。
【図9】塗布物の塗布手順を説明するための説明図。
【図10】塗布物の設定用操作パネルの表示を示す模式図。
【図11】本発明の米飯成型装置の載置部の変形例を斜視図。
【図12】上記変形例のベルトコンベアの駆動形式を説明する説明図。
【図13】上記変形例の載置部の動作手順を説明する説明図。
【図14】上記変形例の載置部の動作手順を説明する説明図。
【符号の説明】
1 米飯成型装置
2 ホッパー
3 圧延部
31〜33 圧延ローラ
4 成型部
41 第1成型ピストン
42 第2成型ピストン
43 成型ロータ
431 成型シリンダ孔
432 水平回転軸
44 押出ピストン
45 第1カム手段
453 第1カムフォロア
454 第1カムローラ
46 第2カム手段
461 第1カムフォロア
462 第2カムローラ
47 成型ガイド
471 連通孔
472 ガイド溝
473 ガイド溝
474 吐出口
475 吐出通路
476 ニップル
5、500 載置部
51 ステージ
510 搬送レーン
520 搬送トレー
530 トレー感知センサ
540 ベルトコンベア
6 感知センサー
70 吐出手段
O 回転駆動軸
R すし飯
Rc シャリ玉
W 塗布物(わさび)

Claims (18)

  1. 投入口から投入されたすし飯などの米飯を供給口へと供給するホッパーと、上記供給口から供給された上記米飯を圧延しながら下端の排出口へと送り出す圧延部と、上記排出口から送り込まれた上記米飯を所定形状に成型する成型部と、上記成形部から排出される米飯成型物が載せられる載置部とを備える米飯成型装置において、
    上記成型部は、水平回転軸を中心として回転し、軸方向に沿って貫通する成型シリンダ孔を同心円上に等間隔で複数有する成型ロータと、上記成型シリンダ孔の背面側から上記成型シリンダ孔内に向けて出没し、上記米飯を同成型シリンダ孔内に押し込む第1成型ピストンと、上記成型シリンダ孔の前面側から上記成型シリンダ孔内に向けて出没し、上記第1成型ピストンとの間で上記米飯を所定形状に成型する第2成型ピストンと、上記成型シリンダ孔内で成型された上記米飯成型物を上記載置部に押し出す押出ピストンとを備えていることを特徴とする米飯成型装置。
  2. 上記成型シリンダ孔は、偶数個設けられている請求項1に記載の米飯成型装置。
  3. 上記各成型ピストンの対向面には、上記米飯成型物を成型するための型面が形成されている請求項1または2に記載の米飯成型装置。
  4. 上記押出ピストンおよび上記第1成型ピストンは、所定の回転運動を直線運動に変換する第1回転−直線運動変換手段を介して互いに同じ方向に移動可能に連結されており、上記第2成型ピストンは、第2回転−直線運動変換手段により、上記押出ピストンおよび上記第1成型ピストンとは相反する方向に駆動され、上記各回転−直線運動変換手段は、所定の回転駆動軸を共有して同期的に連結されている請求項1または3のいずれか1項に記載の米飯成型装置。
  5. 上記第2回転−直線運動変換手段は、上記回転駆動軸に連結されたカムローラと、上記第2成型ピストンに連結されたカムフォロアとを含み、上記カムフォロアは、ほぼ2分割された第1および第2カムメンバーと、それら各カムメンバーを常に接近する方向にバネ付勢する引張バネとを備えている請求項に記載の米飯成型装置。
  6. 上記載置部は、上記押出ピストンの押出方向に沿って平行な載置面を有するステージを備え、上記ステージには載置された上記米飯成型物の有無を感知する感知センサーが設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の米飯成型装置。
  7. 上記載置部は、上記押出ピストンの押出方向に対して直交する方向に延在する搬送手段と、上記押出ピストンの押出方向に沿って平行な載置面を有し、少なくとも上記押出ピストン側が開放された搬送トレーと、上記搬送手段によって搬送される上記搬送トレーの有無を感知するトレー感知センサとを含み、上記搬送手段は、上記搬送トレーを上流側から下流側に向けて所定の移動量づつ間欠的に搬送させ、その間に上記載置面上に上記米飯成型物を上記押出方向に沿って所定個数整列させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の米飯成型装置。
  8. 上記搬送手段は、クラッチ部を介して上記成型ロータの駆動手段に同期的に連結され、上記クラッチ部は上記成型ロータが設定された個数分だけ回転したのを感知して、上記搬送手段に動力を伝達する請求項7に記載の米飯成型装置。
  9. 上記トレー感知センサは、上記搬送レーンに沿って平行に配置された一対の対物センサからなる請求項7または8に記載の米飯成型装置。
  10. 上記成型部には、上方が上記圧延部の上記排出口に向けて開放され、上記排出口から送り込まれた米飯を一旦受け止めるとともに、その米飯を上記成型シリンダ孔に向けて押し出す上記第1成型ピストンをガイドするガイド溝を有する成型ガイドが設けられており、上記ガイド溝の底面には、わさびなどの塗布物が吐出される吐出口が設けられている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の米飯成型装置。
  11. 上記ガイド溝には、上記吐出口を囲むように粗面加工が施されている請求項10に記載の米飯成型装置。
  12. 上記ガイド溝は、上記成型シリンダ孔の断面形状と同じ断面形状を有する請求項10または11に記載の米飯成型装置。
  13. 上記成型ガイドの内部には、一端が上記吐出口に接続され、他端が所定の吐出手段に接続される吐出通路が設けられている請求項10,11または12に記載の米飯成型装置。
  14. 上記第1成型ピストンの前面と上記第2成型ピストンの前面とが上記米飯を挟んで上記成型シリンダ孔内で対向配置された状態において、上記第1成型ピストンは、少なくとも上記排出口および上記吐出口を塞ぐことが可能な長さを備えている請求項10〜13のいずれか1項に記載の米飯成型装置。
  15. 上記成型ガイドは、上記成型シリンダの背面側に沿って配置されており、上記成型ガイドの上記成型シリンダとの対向面には、上記成型ガイドと上記成型シリンダとの間に入り込んだ上記塗布物を上記成型シリンダの回転に伴って除去する掻き取り溝が設けられている請求項10〜14のいずれか1項に記載の米飯成型装置。
  16. 上記掻き取り溝の少なくとも一端側は、上記成型ガイドの側面に向かって開放されている請求項15に記載の米飯成型装置。
  17. 少なくとも上記圧延部、上記成型部および上記塗布物の吐出手段を制御する制御手段を備え、上記制御手段は、上記圧延部の上記排出口から上記ガイド溝に米飯が投入された状態で、上記吐出手段を駆動して、上記吐出口から上記ガイド溝内に上記塗布物を供給する請求項10〜16のいずれか1項に記載の米飯成型装置。
  18. 上記制御手段は、上記吐出通路内が空の場合において、上記第1成型ピストンを上記成型シリンダ孔に向けて押し出した状態で、上記吐出手段を駆動して、上記空の吐出通路内に上記塗布物を充填させる塗布物充填モードを備えている請求項17に記載の米飯成型装置。
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